JPH06247821A - 薬害軽減剤 - Google Patents
薬害軽減剤Info
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- JPH06247821A JPH06247821A JP5956493A JP5956493A JPH06247821A JP H06247821 A JPH06247821 A JP H06247821A JP 5956493 A JP5956493 A JP 5956493A JP 5956493 A JP5956493 A JP 5956493A JP H06247821 A JPH06247821 A JP H06247821A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 無機銅剤の薬害軽減用組成物若しくは薬害の
軽減された無機銅製剤の提供。 【構成】 リン脂質を有効成分とする銅剤の薬害軽減用
組成物若しくはリン脂質と無機銅剤を有効成分とする薬
害軽減された農薬組成物。 【効果】 本発明の組成物は薬害が見られず、植物の汚
染程度も極めて少ない。
軽減された無機銅製剤の提供。 【構成】 リン脂質を有効成分とする銅剤の薬害軽減用
組成物若しくはリン脂質と無機銅剤を有効成分とする薬
害軽減された農薬組成物。 【効果】 本発明の組成物は薬害が見られず、植物の汚
染程度も極めて少ない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリン脂質を有効成分とし
て含有する、無機銅剤の薬害軽減用の組成物及び前記の
有効成分を含有し、薬害軽減された無機銅製剤に関する
ものである。
て含有する、無機銅剤の薬害軽減用の組成物及び前記の
有効成分を含有し、薬害軽減された無機銅製剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】農園芸作物栽培においては
数多くの病害虫が発生し、生産物の品質低下、収量減の
原因となっている。このような品質低下、収量減を引き
起こす病害虫の防除対策として、多種多様の薬剤が開発
され国内外で有効に利用されている。例えば、無機銅剤
(塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、水酸化第2銅等)は広
範な抗菌スペクトラムを持ち、人畜に対する安全性が高
く、廉価なため古くから園芸用殺菌剤として利用されて
いる。しかし、この無機銅剤はウリ科、アブラナ科等の
野菜及びカンキツ、ブドウ、モモ等の果樹に対する薬害
が発生し、単独での使用はほとんどなされていない。こ
の無機銅剤の薬害軽減策として、主に、炭酸カルシウム
が使用され、ある程度の効果を示している。しかし、添
加する炭酸カルシウムの濃度が濃く、葉菜類、果菜類で
は添加した炭酸カルシウムによる汚染が大きな問題とな
っている。さらに、無機銅剤と炭酸カルシウムとの混合
剤も開発されているが、薬害軽減のために多量の炭酸カ
ルシウムを必要とするため無機銅剤の濃度が低く抑えら
れている。炭酸カルシウムを多量に含有するため作物に
対する汚染も軽減することはできない。また、リン脂質
を用いた農薬組成物としては特公昭51−18501号
公報、特公昭56−140910号公報、特公平2−1
9309号公報が知られている。それらはそれぞれ、農
園芸用殺菌剤、殺ダニ剤、マシン油の薬害軽減剤として
用いられているが、無機銅剤の薬害軽減剤として使用さ
れた事例はなかった。
数多くの病害虫が発生し、生産物の品質低下、収量減の
原因となっている。このような品質低下、収量減を引き
起こす病害虫の防除対策として、多種多様の薬剤が開発
され国内外で有効に利用されている。例えば、無機銅剤
(塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、水酸化第2銅等)は広
範な抗菌スペクトラムを持ち、人畜に対する安全性が高
く、廉価なため古くから園芸用殺菌剤として利用されて
いる。しかし、この無機銅剤はウリ科、アブラナ科等の
野菜及びカンキツ、ブドウ、モモ等の果樹に対する薬害
が発生し、単独での使用はほとんどなされていない。こ
の無機銅剤の薬害軽減策として、主に、炭酸カルシウム
が使用され、ある程度の効果を示している。しかし、添
加する炭酸カルシウムの濃度が濃く、葉菜類、果菜類で
は添加した炭酸カルシウムによる汚染が大きな問題とな
っている。さらに、無機銅剤と炭酸カルシウムとの混合
剤も開発されているが、薬害軽減のために多量の炭酸カ
ルシウムを必要とするため無機銅剤の濃度が低く抑えら
れている。炭酸カルシウムを多量に含有するため作物に
対する汚染も軽減することはできない。また、リン脂質
を用いた農薬組成物としては特公昭51−18501号
公報、特公昭56−140910号公報、特公平2−1
9309号公報が知られている。それらはそれぞれ、農
園芸用殺菌剤、殺ダニ剤、マシン油の薬害軽減剤として
用いられているが、無機銅剤の薬害軽減剤として使用さ
れた事例はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの点から、無機
銅剤の薬害軽減剤としては薬害軽減効果に優れ、作物に
対する汚染のないものが望まれている。本発明者らはこ
れらの問題を解決すべく鋭意努力した結果、リン脂質を
有効成分として含有し、薬害軽減効果に優れ作物汚染の
ない薬害軽減用組成物及び、前記の有効成分と銅剤を含
有し薬害軽減された無機銅製剤を開発するに至った。以
上の記述から明らかなように本発明の目的は、上述の無
機銅剤の薬害軽減用組成物若しくは、無機銅製剤を提供
することである。
銅剤の薬害軽減剤としては薬害軽減効果に優れ、作物に
対する汚染のないものが望まれている。本発明者らはこ
れらの問題を解決すべく鋭意努力した結果、リン脂質を
有効成分として含有し、薬害軽減効果に優れ作物汚染の
ない薬害軽減用組成物及び、前記の有効成分と銅剤を含
有し薬害軽減された無機銅製剤を開発するに至った。以
上の記述から明らかなように本発明の目的は、上述の無
機銅剤の薬害軽減用組成物若しくは、無機銅製剤を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の(1)な
いし(4)の構成を有する。 (1)リン脂質を有効成分として含有する無機銅剤の薬
害軽減用組成物。 (2)リン脂質5〜40重量部、希釈剤95〜60重量
部からなる前記第(1)項に記載の組成物。 (3)リン脂質および無機銅剤を有効成分とする薬害軽
減された農薬組成物。 (4)リン脂質5〜25重量部、無機銅剤95〜75重
量部からなる前記第(3)項に記載の組成物。
いし(4)の構成を有する。 (1)リン脂質を有効成分として含有する無機銅剤の薬
害軽減用組成物。 (2)リン脂質5〜40重量部、希釈剤95〜60重量
部からなる前記第(1)項に記載の組成物。 (3)リン脂質および無機銅剤を有効成分とする薬害軽
減された農薬組成物。 (4)リン脂質5〜25重量部、無機銅剤95〜75重
量部からなる前記第(3)項に記載の組成物。
【0005】本発明の構成と効果につき以下に説明す
る。本発明の組成物は、例えば、次の実施態様を有す
る。 A.リン脂質5〜40部(重量比)を含有することを特
徴とする薬害軽減組成物であり、既存の無機銅剤の希釈
液に所定濃度添加して使用するものである。 B.リン脂質を無機銅剤に添加した農薬組成物でその配
合比は5部〜25部好ましくは15部〜20部が適当で
ある。 A、Bに示される薬害軽減組成物、農薬組成物は散布時
水に希釈して使用するため各種の界面活性剤を加用し、
水和剤、乳剤、フロアブル剤にすることが望ましい。本
発明の有効成分であるリン脂質はリンと窒素を含む脂質
の総称であり大豆等の油糧種実、卵黄等から製取される
ものであって、大豆リン脂質、菜種リン脂質、カリフラ
ワーリン脂質、綿実リン脂質、卵黄リン脂質等を用いる
ことができる。
る。本発明の組成物は、例えば、次の実施態様を有す
る。 A.リン脂質5〜40部(重量比)を含有することを特
徴とする薬害軽減組成物であり、既存の無機銅剤の希釈
液に所定濃度添加して使用するものである。 B.リン脂質を無機銅剤に添加した農薬組成物でその配
合比は5部〜25部好ましくは15部〜20部が適当で
ある。 A、Bに示される薬害軽減組成物、農薬組成物は散布時
水に希釈して使用するため各種の界面活性剤を加用し、
水和剤、乳剤、フロアブル剤にすることが望ましい。本
発明の有効成分であるリン脂質はリンと窒素を含む脂質
の総称であり大豆等の油糧種実、卵黄等から製取される
ものであって、大豆リン脂質、菜種リン脂質、カリフラ
ワーリン脂質、綿実リン脂質、卵黄リン脂質等を用いる
ことができる。
【0006】本発明の有効成分である無機銅剤は、農薬
として使用されている無機銅化物である。その具体例と
しては、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅および水酸化第二
銅を挙げることができる。本発明の前記(2)の発明に
おける希釈剤とは、水、水と界面活性剤、有機溶剤(例
えばシクロヘキサノン)と界面活性剤、界面活性剤と無
機質微粉体(例えばホワイトカーボン)からなるもので
ある。該界面活性剤の種類は限定されず、アニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤およ
び両性界面活性剤のいづれも使用できる。該希釈剤中に
おける水(もしくは有機溶剤)と界面活性剤ならびに無
機質微粉体の割合は限定されないが、水(有機溶剤もし
くは無機質微粉体)100重量部に対して界面活性剤5
〜50重量部が好ましい。リン脂質と前記希釈剤との混
合方法は限定されないが、例えば、フロアブル剤の場
合、両者の所定量を所定量のガラスビーズと共にペイン
トシェーカーに入れ、例えば、室温で5分ないし60分
振とうして混合する。本発明の前記(3),(4)の発
明においても前記(2)の発明の場合と同様に希釈剤を
適用し混合して製剤とすることができる。
として使用されている無機銅化物である。その具体例と
しては、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅および水酸化第二
銅を挙げることができる。本発明の前記(2)の発明に
おける希釈剤とは、水、水と界面活性剤、有機溶剤(例
えばシクロヘキサノン)と界面活性剤、界面活性剤と無
機質微粉体(例えばホワイトカーボン)からなるもので
ある。該界面活性剤の種類は限定されず、アニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤およ
び両性界面活性剤のいづれも使用できる。該希釈剤中に
おける水(もしくは有機溶剤)と界面活性剤ならびに無
機質微粉体の割合は限定されないが、水(有機溶剤もし
くは無機質微粉体)100重量部に対して界面活性剤5
〜50重量部が好ましい。リン脂質と前記希釈剤との混
合方法は限定されないが、例えば、フロアブル剤の場
合、両者の所定量を所定量のガラスビーズと共にペイン
トシェーカーに入れ、例えば、室温で5分ないし60分
振とうして混合する。本発明の前記(3),(4)の発
明においても前記(2)の発明の場合と同様に希釈剤を
適用し混合して製剤とすることができる。
【0007】
【発明の効果】後述の試験例1〜4に詳述されていると
おり本発明の薬害軽減用組成物は、無機銅剤と混合して
作物に散布した場合薬害が殆んどみられず、作物の汚染
の程度も、通常の無機銅製剤と比較して極めて少い。ま
た、本発明の農薬組成物は、そのまま散布(註.所定濃
度に希釈)して、上記の薬害軽減用組成物と同等の効果
を示す。
おり本発明の薬害軽減用組成物は、無機銅剤と混合して
作物に散布した場合薬害が殆んどみられず、作物の汚染
の程度も、通常の無機銅製剤と比較して極めて少い。ま
た、本発明の農薬組成物は、そのまま散布(註.所定濃
度に希釈)して、上記の薬害軽減用組成物と同等の効果
を示す。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を示すが、本発明の要
旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるものでは
ない。 実施例1 リン脂質(商品名:ベイシスLG−10E日清製油
(株)製)6重量部(以下、重量部を単に部で表わ
す)、界面活性剤(商品名:Newcol860日本乳
化剤(株)製)0.8部、防腐剤(商品名:Proxel GXL
ICI製)0.15部を混合し、蒸留水を残量添加後、ガ
ラスビーズ(直径1mm)を製剤仕込量と同量加え、ペ
イントシェイカーで15分間混合し、100部の懸濁状
製剤を製造した。
旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるものでは
ない。 実施例1 リン脂質(商品名:ベイシスLG−10E日清製油
(株)製)6重量部(以下、重量部を単に部で表わ
す)、界面活性剤(商品名:Newcol860日本乳
化剤(株)製)0.8部、防腐剤(商品名:Proxel GXL
ICI製)0.15部を混合し、蒸留水を残量添加後、ガ
ラスビーズ(直径1mm)を製剤仕込量と同量加え、ペ
イントシェイカーで15分間混合し、100部の懸濁状
製剤を製造した。
【0009】実施例2 リン脂質(商品名:ベイシスLG−10E日清製油
(株)製)40部、界面活性剤(商品名:エマルゲン9
10花王(株)製)15部、シクロヘキサノンを残量混
合し、100部の乳剤を製造した。
(株)製)40部、界面活性剤(商品名:エマルゲン9
10花王(株)製)15部、シクロヘキサノンを残量混
合し、100部の乳剤を製造した。
【0010】実施例3 リン脂質(商品名:ベイシスLP−20日清製油(株)
製)40部、界面活性剤(商品名:エマルゲン910花
王(株)製)5部、ホワイトカーボン20部、クレーを
残量添加後、分析用粉砕器を用いて混合粉砕し、100
部の水和剤を製造した。
製)40部、界面活性剤(商品名:エマルゲン910花
王(株)製)5部、ホワイトカーボン20部、クレーを
残量添加後、分析用粉砕器を用いて混合粉砕し、100
部の水和剤を製造した。
【0011】実施例4 塩基性塩化銅38部とリン脂質(商品名:ベイシスLG
−10E日清製油(株)製)15部、界面活性剤(商品
名:エマミンA−6060共栄社油脂(株))4部、界
面活性剤(商品名:エマルゲン910花王(株)製)5
部、ホワイトカーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用
いて混合粉砕し、100部の水和剤を製造した。
−10E日清製油(株)製)15部、界面活性剤(商品
名:エマミンA−6060共栄社油脂(株))4部、界
面活性剤(商品名:エマルゲン910花王(株)製)5
部、ホワイトカーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用
いて混合粉砕し、100部の水和剤を製造した。
【0012】実施例5 塩基性硫酸銅42部とリン脂質(商品名:ベイシスLG
−10E日清製油(株)製)15部、界面活性剤(商品
名:エマミンA−6060共栄社油脂(株))4部、界
面活性剤(商品名:エマルゲン910花王(株)製)5
部、ホワイトカーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用
いて混合粉砕し、100部の水和剤を製造した。
−10E日清製油(株)製)15部、界面活性剤(商品
名:エマミンA−6060共栄社油脂(株))4部、界
面活性剤(商品名:エマルゲン910花王(株)製)5
部、ホワイトカーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用
いて混合粉砕し、100部の水和剤を製造した。
【0013】実施例6 水酸化第二銅42部とリン脂質(商品名:ベイシスLG
−10E日清製油(株)製)15部、界面活性剤(商品
名:エマミンA−6060共栄社油脂(株))4部、界
面活性剤(商品名:エマルゲン910花王(株)製)5
部、ホワイトカーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用
いて混合粉砕し、100部の水和剤を製造した。
−10E日清製油(株)製)15部、界面活性剤(商品
名:エマミンA−6060共栄社油脂(株))4部、界
面活性剤(商品名:エマルゲン910花王(株)製)5
部、ホワイトカーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用
いて混合粉砕し、100部の水和剤を製造した。
【0014】実施例7 イミノクタジン酢酸塩1.25部、塩基性塩化銅22部
とリン脂質(商品名:ベイシスLG−10E日清製油
(株)製)15部、界面活性剤(商品名:エマミンA−
6060共栄社油脂(株))5部、界面活性剤(商品
名:エマルゲン910花王(株)製)5部、ホワイトカ
ーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用いて混合粉砕
し、100部の水和剤を製造した。
とリン脂質(商品名:ベイシスLG−10E日清製油
(株)製)15部、界面活性剤(商品名:エマミンA−
6060共栄社油脂(株))5部、界面活性剤(商品
名:エマルゲン910花王(株)製)5部、ホワイトカ
ーボンを残量添加後、分析用粉砕器を用いて混合粉砕
し、100部の水和剤を製造した。
【0015】実施例8 硫黄12.5部、塩基性塩化銅30部とリン脂質(商品
名:ベイシスLG−10E日清製油(株)製)17.5
部、界面活性剤(商品名:エマミンA−6060共栄社
油脂(株))4部、界面活性剤(商品名:エマルゲン9
10花王(株)製)5部、ホワイトカーボンを残量添加
後、分析用粉砕器を用いて混合粉砕し、100部の水和
剤を製造した。
名:ベイシスLG−10E日清製油(株)製)17.5
部、界面活性剤(商品名:エマミンA−6060共栄社
油脂(株))4部、界面活性剤(商品名:エマルゲン9
10花王(株)製)5部、ホワイトカーボンを残量添加
後、分析用粉砕器を用いて混合粉砕し、100部の水和
剤を製造した。
【0016】
【効果】本発明の効果を試験例にて説明する。但し、試
験例で用いた薬害軽減剤及びリン脂質添加無機銅製剤は
実施例1〜実施例8にしたがって製剤したものである。 試験例1 市販の無機銅剤[サンボルドー(塩基性塩化銅44%
(銅として)、サンケイ化学株式会社)、Zボルドー
(塩基性硫酸銅32%(銅として)、トモノ農薬株式会
社)、コサイドボルドー(水酸化第2銅50%(銅とし
て)、三明ケミカル株式会社)、ベフドー(塩基性塩化
銅44%(銅として)・イミノクダジン酢酸塩、サンケ
イ化学株式会社)]希釈液に実施例1〜実施例3の薬害
軽減剤を所定の濃度に添加し、キュウリ幼植物に7日間
隔で2〜3回散布した。最終散布7〜10日における薬
害の発生状況、植物の汚染程度を次に示す調査基準に従
って判定した。その結果を表1、表2に示した。尚、試
験は2〜3反復で行なった。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:わずかな葉緑黄化 +:明らかな葉緑黄化 ++:著しい葉緑黄化 +++:葉緑黄化が著しく葉枯れ症状も見られる。 汚染の調査基準 −:薬剤による汚染なし ±:わずかに汚染が見られる。 +:薬剤による汚染が明らかに見られる。 ++:薬剤による汚染が著しく、葉が白く見える。 試験例2 実施例4〜実施例8を所定の濃度に希釈し、キュウリ幼
植物に7日間隔で2〜3回散布した。最終散布7〜10
日における薬害の発生状況、植物の汚染程度を次に示す
調査基準に従って判定した。その結果を表3に示した。
尚、試験は2〜3反復で行なった。薬害の調査基準、汚
染の調査基準は試験例1に準ずる。 試験例3 市販の無機銅剤[園芸ボルドー(塩基性塩化銅 銅とし
て35%・硫黄)サンケイ化学株式会社]希釈液に実施
例1の薬害軽減剤を所定の濃度に添加し、インゲン幼植
物に7日間隔で3回散布した。最終散布10日における
薬害の発生状況、植物の汚染程度を次に示す調査基準に
従って判定した。その結果を表4に示した。尚、試験は
3反復で行なった。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:わずかな褐色斑点 +:褐色斑点が癒合しクロロシス状を呈する。 ++:著しいクロロシス、葉の湾曲 +++:著しいクロロシス、葉の湾曲葉が著しく生育抑
制も見られる。 汚染の調査基準 −:薬害による汚染なし ±:わずかに汚染が見られる。 +:薬剤による汚染が明らかに見られる。 ++:薬剤による汚染が著しく、葉が白く見える。 試験例4 市販の無機銅剤[サンボルドー(塩基性塩化銅44%
(銅として)、サンケイ化学株式会社)]希釈液に実施
例1の薬害軽減剤を所定の濃度に添加、また実施例4も
所定の濃度に希釈し、ハクサイに7日間隔で3回散布し
た。最終散布後14日における薬害の発生状況を次に示
す調査基準に従って判定した。その結果を表5に示し
た。尚、試験は2反復で行なった。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:わずかな褐色斑点 +:明らかな褐色斑点 ++:褐色斑点が癒合し、クロロシス斑が見られる。 +++:クロロシス斑が著しく葉枯れ症状も見られる。
験例で用いた薬害軽減剤及びリン脂質添加無機銅製剤は
実施例1〜実施例8にしたがって製剤したものである。 試験例1 市販の無機銅剤[サンボルドー(塩基性塩化銅44%
(銅として)、サンケイ化学株式会社)、Zボルドー
(塩基性硫酸銅32%(銅として)、トモノ農薬株式会
社)、コサイドボルドー(水酸化第2銅50%(銅とし
て)、三明ケミカル株式会社)、ベフドー(塩基性塩化
銅44%(銅として)・イミノクダジン酢酸塩、サンケ
イ化学株式会社)]希釈液に実施例1〜実施例3の薬害
軽減剤を所定の濃度に添加し、キュウリ幼植物に7日間
隔で2〜3回散布した。最終散布7〜10日における薬
害の発生状況、植物の汚染程度を次に示す調査基準に従
って判定した。その結果を表1、表2に示した。尚、試
験は2〜3反復で行なった。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:わずかな葉緑黄化 +:明らかな葉緑黄化 ++:著しい葉緑黄化 +++:葉緑黄化が著しく葉枯れ症状も見られる。 汚染の調査基準 −:薬剤による汚染なし ±:わずかに汚染が見られる。 +:薬剤による汚染が明らかに見られる。 ++:薬剤による汚染が著しく、葉が白く見える。 試験例2 実施例4〜実施例8を所定の濃度に希釈し、キュウリ幼
植物に7日間隔で2〜3回散布した。最終散布7〜10
日における薬害の発生状況、植物の汚染程度を次に示す
調査基準に従って判定した。その結果を表3に示した。
尚、試験は2〜3反復で行なった。薬害の調査基準、汚
染の調査基準は試験例1に準ずる。 試験例3 市販の無機銅剤[園芸ボルドー(塩基性塩化銅 銅とし
て35%・硫黄)サンケイ化学株式会社]希釈液に実施
例1の薬害軽減剤を所定の濃度に添加し、インゲン幼植
物に7日間隔で3回散布した。最終散布10日における
薬害の発生状況、植物の汚染程度を次に示す調査基準に
従って判定した。その結果を表4に示した。尚、試験は
3反復で行なった。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:わずかな褐色斑点 +:褐色斑点が癒合しクロロシス状を呈する。 ++:著しいクロロシス、葉の湾曲 +++:著しいクロロシス、葉の湾曲葉が著しく生育抑
制も見られる。 汚染の調査基準 −:薬害による汚染なし ±:わずかに汚染が見られる。 +:薬剤による汚染が明らかに見られる。 ++:薬剤による汚染が著しく、葉が白く見える。 試験例4 市販の無機銅剤[サンボルドー(塩基性塩化銅44%
(銅として)、サンケイ化学株式会社)]希釈液に実施
例1の薬害軽減剤を所定の濃度に添加、また実施例4も
所定の濃度に希釈し、ハクサイに7日間隔で3回散布し
た。最終散布後14日における薬害の発生状況を次に示
す調査基準に従って判定した。その結果を表5に示し
た。尚、試験は2反復で行なった。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:わずかな褐色斑点 +:明らかな褐色斑点 ++:褐色斑点が癒合し、クロロシス斑が見られる。 +++:クロロシス斑が著しく葉枯れ症状も見られる。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
Claims (4)
- 【請求項1】 リン脂質を有効成分として含有する、無
機銅剤の薬害軽減用組成物。 - 【請求項2】 リン脂質5〜40重量部、希釈剤95〜
60重量部からなる請求項第1項に記載の組成物。 - 【請求項3】 リン脂質および無機銅剤を有効成分とす
る薬害軽減された農薬組成物。 - 【請求項4】 リン脂質5〜25重量部、無機銅剤95
〜75重量部からなる請求項第3項に記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5956493A JPH06247821A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 薬害軽減剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5956493A JPH06247821A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 薬害軽減剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247821A true JPH06247821A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13116866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5956493A Pending JPH06247821A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 薬害軽減剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06247821A (ja) |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP5956493A patent/JPH06247821A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021018 |