JPH06234283A - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シートInfo
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- JPH06234283A JPH06234283A JP50A JP4430393A JPH06234283A JP H06234283 A JPH06234283 A JP H06234283A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4430393 A JP4430393 A JP 4430393A JP H06234283 A JPH06234283 A JP H06234283A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 高濃度、高感度の熱転写が可能な受像シート
を提供する。 【構成】 基材シートの片面に、受像用最内層および受
像用最外層の、少なくとも２層以上からなる受像層を設
けるとともに、該受像用最内層を、キレート剤など特定
の硬化剤で架橋する。
を提供する。 【構成】 基材シートの片面に、受像用最内層および受
像用最外層の、少なくとも２層以上からなる受像層を設
けるとともに、該受像用最内層を、キレート剤など特定
の硬化剤で架橋する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】サーマルヘッドなどの加熱によ
り、熱転写シート上の染料などの色材を受像シート上に
移行して情報の記録を行う熱転写記録は、よく知られて
いるが、本発明は、この熱転写記録に使用する受像シー
トの改良に関する。
り、熱転写シート上の染料などの色材を受像シート上に
移行して情報の記録を行う熱転写記録は、よく知られて
いるが、本発明は、この熱転写記録に使用する受像シー
トの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】熱転写シートをサーマルヘッド及びレー
ザーなどの加熱装置によって加熱して、熱転写シート上
の染料などの色材を受像シート上に移行して情報の記録
を行う熱転写記録方式は、種々の分野における情報記録
手段として利用されており、近年オーバーヘッドプロジ
ェクター（以下にＯＨＰと略す）などの投影装置に用い
る透過型原稿の作成にも、盛んに用いられている。この
ような用途に使用されるＯＨＰ用受像シートは従来、１
００μｍ程度の厚さのポリエチレンテレフタレート（Ｐ
ＥＴ）などの透明なシート状基材の表面に、染料などの
色材を受容するための受容層や裏面層などを、用途に応
じて形成してなる構成のものが用いられている。
ザーなどの加熱装置によって加熱して、熱転写シート上
の染料などの色材を受像シート上に移行して情報の記録
を行う熱転写記録方式は、種々の分野における情報記録
手段として利用されており、近年オーバーヘッドプロジ
ェクター（以下にＯＨＰと略す）などの投影装置に用い
る透過型原稿の作成にも、盛んに用いられている。この
ような用途に使用されるＯＨＰ用受像シートは従来、１
００μｍ程度の厚さのポリエチレンテレフタレート（Ｐ
ＥＴ）などの透明なシート状基材の表面に、染料などの
色材を受容するための受容層や裏面層などを、用途に応
じて形成してなる構成のものが用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のＯＨＰ用受像シ
ートにあっては、サーマルヘッドなどの加熱装置からの
熱によって、特に高いエネルギーを与えられた部分の受
像層の表面が粗れてしまい、ＯＨＰで投影した際に、そ
の部分の情報が黒ずんで見えるなどの問題があった。
ートにあっては、サーマルヘッドなどの加熱装置からの
熱によって、特に高いエネルギーを与えられた部分の受
像層の表面が粗れてしまい、ＯＨＰで投影した際に、そ
の部分の情報が黒ずんで見えるなどの問題があった。
【０００４】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、サーマルヘッドなどの加熱装置からの熱による受
像層表面の粗面化を防止すると共に、高濃度、高感度な
熱転写可能な受像シートを提供することを目的とする。
ので、サーマルヘッドなどの加熱装置からの熱による受
像層表面の粗面化を防止すると共に、高濃度、高感度な
熱転写可能な受像シートを提供することを目的とする。
【０００５】
【発明が解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱転写受像シートにおいては、基材シート
の片面に、受像用最内層、および受像用最外層の、少な
くとも２層以上からなる受像層を設け、受像用最内層を
硬化剤で架橋するものである。
に、本発明の熱転写受像シートにおいては、基材シート
の片面に、受像用最内層、および受像用最外層の、少な
くとも２層以上からなる受像層を設け、受像用最内層を
硬化剤で架橋するものである。
【０００６】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の熱転写受像シートにおいては、受像用最外層のコー
ト量を１．５ｇ／ｍ2 以下とするものであり、また、受
像用最内層に添加する硬化剤は、下記の一般式（１）で
明の熱転写受像シートにおいては、受像用最外層のコー
ト量を１．５ｇ／ｍ2 以下とするものであり、また、受
像用最内層に添加する硬化剤は、下記の一般式（１）で
【化２】 示すようなキレート硬化剤またはアルコレートを少なく
とも１種類含有することを特徴とする。このように、基
材上の受像用最内層が硬化剤で架橋されているので、加
熱装置からの熱による受像層表面の粗面化を防止するこ
とができ、しかもその受像用最内層の上に設ける、硬化
剤を含有しない受像用最外層のコート量を１．５ｇ／ｍ
2 以下、特に好ましくは１．０ｇ／ｍ2 以下に設けるこ
とで、受像層表面の粗面化を防止する効果を損なうこと
なく、高感度且つ高濃度を達成することができる。
とも１種類含有することを特徴とする。このように、基
材上の受像用最内層が硬化剤で架橋されているので、加
熱装置からの熱による受像層表面の粗面化を防止するこ
とができ、しかもその受像用最内層の上に設ける、硬化
剤を含有しない受像用最外層のコート量を１．５ｇ／ｍ
2 以下、特に好ましくは１．０ｇ／ｍ2 以下に設けるこ
とで、受像層表面の粗面化を防止する効果を損なうこと
なく、高感度且つ高濃度を達成することができる。
【０００７】次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更
に説明する。本発明で使用する基材シートの材料は、特
に限定されず、例えばポリエステル、ポリアクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリウレタン、ボリイミド、ポ
リエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアル
コール共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アク
リル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテ
ルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロ
アルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テ
トラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチ
レン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフル
オロエチレン、ポリビニリデンフルオライドなどが挙げ
られる。ＯＨＰ用途としては、上記のシートより透明な
ものを選択して使用する。
に説明する。本発明で使用する基材シートの材料は、特
に限定されず、例えばポリエステル、ポリアクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリウレタン、ボリイミド、ポ
リエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアル
コール共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アク
リル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテ
ルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロ
アルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テ
トラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチ
レン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフル
オロエチレン、ポリビニリデンフルオライドなどが挙げ
られる。ＯＨＰ用途としては、上記のシートより透明な
ものを選択して使用する。
【０００８】上記基材シートの表面に形成する受像層
は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持するためのものである。受像
用最内層を形成するための熱可塑性合成樹脂としては、
例えば、ポリプロピレン等のボリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリ
マー、ポリ酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエ
ステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン
やプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの
共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテー
ト等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リビニルアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール系樹
脂等を挙げることができる。また、受像用最内層として
用いる樹脂は、上記材料の少なくとも１種類より構成さ
れるが、硬化剤と反応することができる反応基、例えば
水酸基、カルボキシ基、アミノ基等を含む樹脂を少なく
とも１種類含む必要がある。
は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持するためのものである。受像
用最内層を形成するための熱可塑性合成樹脂としては、
例えば、ポリプロピレン等のボリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリ
マー、ポリ酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエ
ステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン
やプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの
共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテー
ト等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リビニルアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール系樹
脂等を挙げることができる。また、受像用最内層として
用いる樹脂は、上記材料の少なくとも１種類より構成さ
れるが、硬化剤と反応することができる反応基、例えば
水酸基、カルボキシ基、アミノ基等を含む樹脂を少なく
とも１種類含む必要がある。
【０００９】受像用最外層を構成する樹脂には、硬化剤
と反応することができる反応基を、必ずしも包含してい
る必要はなく、あらゆる受像層用樹脂の組合せが可能で
あるが、コート量は１．５ｇ／ｍ2 以下、特に好ましく
は１．０ｇ／ｍ2 以下にする必要がある。１．５ｇ／ｍ
2 以上のコート量にすると高濃度印画部での受像層表面
の粗面化は防止することができなくなる。また、表面層
を設けない、基材側の受像層のみの構成では、受像層表
面の粗面化は防止することができるが、硬化剤によって
硬化された受像層の染料染着性が悪くなるために、染色
感度、濃度は低下してしまうという問題が発生してしま
う。
と反応することができる反応基を、必ずしも包含してい
る必要はなく、あらゆる受像層用樹脂の組合せが可能で
あるが、コート量は１．５ｇ／ｍ2 以下、特に好ましく
は１．０ｇ／ｍ2 以下にする必要がある。１．５ｇ／ｍ
2 以上のコート量にすると高濃度印画部での受像層表面
の粗面化は防止することができなくなる。また、表面層
を設けない、基材側の受像層のみの構成では、受像層表
面の粗面化は防止することができるが、硬化剤によって
硬化された受像層の染料染着性が悪くなるために、染色
感度、濃度は低下してしまうという問題が発生してしま
う。
【００１０】また、上記熱転写シートの裏側に、シート
の機械搬送性や、カール防止などの防止のために、裏面
層を設けることも可能である。さらに、静電気にる熱転
写シートの搬送不良などのトラブル防止のために、基材
フイルム、剥離層、マット層、受像用最内層、受像用最
外層、接着剤層、受像シートの基材のうち、少なくとも
１層に帯電防止剤を包含させることが好ましい。このよ
うな帯電防止剤としては、脂肪酸エステル、硫酸エステ
ル、燐酸エステル、アミド類、４級アンモニウム塩、ベ
タイン類、アミノ酸類、エチレンオキサイド付加物など
が有効に使用される。帯電防止剤の使用量は帯電防止剤
を添加する層、および帯電防止剤の種類によって異なる
が、いずれの場合にも受容層転写シート、または受像用
シートの基材の表面抵抗が１０8 〜１０12Ω・ｃｍ2 に
なる範囲であって、量的には０．０１〜０．５ｇ／ｍ2
の使用量が好ましい。帯電防止剤の使用量が、０．０１
ｇ／ｍ2 以下では、帯電防止効果が不十分であり、一
方、０．５ｇ／ｍ2 以上では、多すぎて不経済であり、
且つ、ベタつきなどの問題が発生する。
の機械搬送性や、カール防止などの防止のために、裏面
層を設けることも可能である。さらに、静電気にる熱転
写シートの搬送不良などのトラブル防止のために、基材
フイルム、剥離層、マット層、受像用最内層、受像用最
外層、接着剤層、受像シートの基材のうち、少なくとも
１層に帯電防止剤を包含させることが好ましい。このよ
うな帯電防止剤としては、脂肪酸エステル、硫酸エステ
ル、燐酸エステル、アミド類、４級アンモニウム塩、ベ
タイン類、アミノ酸類、エチレンオキサイド付加物など
が有効に使用される。帯電防止剤の使用量は帯電防止剤
を添加する層、および帯電防止剤の種類によって異なる
が、いずれの場合にも受容層転写シート、または受像用
シートの基材の表面抵抗が１０8 〜１０12Ω・ｃｍ2 に
なる範囲であって、量的には０．０１〜０．５ｇ／ｍ2
の使用量が好ましい。帯電防止剤の使用量が、０．０１
ｇ／ｍ2 以下では、帯電防止効果が不十分であり、一
方、０．５ｇ／ｍ2 以上では、多すぎて不経済であり、
且つ、ベタつきなどの問題が発生する。
【００１１】
（実施例 １）厚み１００μｍのポリエステルフィルム
（東レ（株）製）の透明基材シートに、下記組成物から
なる受像用最内層を、ロールコート法により形成した。
コート量は、３．５ｇ／ｍ2 （乾燥時）である。 受像用最内層の組成 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体 １００部（重量比） （ＶＡＧＨ、ユニオンカーバイト社製） アミノ変成シリコン ３部（重量比） （ＫＦー３９３、信越化学工業社製） エポキシ変成シリコン ３部（重量比） （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業社製） キレート硬化剤 ８部（重量比） （オルガチックスＴＣー１００、マツモト交商社製） トルエン ２００部（重量比） メチルエチルケトン ２００部（重量比） イソプロパノール ５０部（重量比）
（東レ（株）製）の透明基材シートに、下記組成物から
なる受像用最内層を、ロールコート法により形成した。
コート量は、３．５ｇ／ｍ2 （乾燥時）である。 受像用最内層の組成 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体 １００部（重量比） （ＶＡＧＨ、ユニオンカーバイト社製） アミノ変成シリコン ３部（重量比） （ＫＦー３９３、信越化学工業社製） エポキシ変成シリコン ３部（重量比） （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業社製） キレート硬化剤 ８部（重量比） （オルガチックスＴＣー１００、マツモト交商社製） トルエン ２００部（重量比） メチルエチルケトン ２００部（重量比） イソプロパノール ５０部（重量比）
【００１２】さらに、受像用最内層の上に、下記組成か
らなる受像用最外層をロールコート法により形成し、本
発明の熱転写受像シートを得た。なお受像用最外層の塗
布量は、０．８ｇ／ｍ2 （乾燥時）である。 受像用最外層の組成 ポリエステル樹脂 １００部（重量比） （バイロン２００、東洋紡績社製） アミノ変成シリコン ３部（重量比） （ＫＦー３９３、信越化学工業社製） エポキシ変成シリコン ３部（重量比） （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業社製） トルエン ３００部（重量比） メチルエチルケトン ３００部（重量比）
らなる受像用最外層をロールコート法により形成し、本
発明の熱転写受像シートを得た。なお受像用最外層の塗
布量は、０．８ｇ／ｍ2 （乾燥時）である。 受像用最外層の組成 ポリエステル樹脂 １００部（重量比） （バイロン２００、東洋紡績社製） アミノ変成シリコン ３部（重量比） （ＫＦー３９３、信越化学工業社製） エポキシ変成シリコン ３部（重量比） （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業社製） トルエン ３００部（重量比） メチルエチルケトン ３００部（重量比）
【００１３】（実施例 ２）厚み１００μｍのポリエス
テルフィルム（東レ（株）製）の透明基材シートに、下
記組成物からなる受像用最内層を、ロールコート法によ
り形成した。コート量は、３．５ｇ／ｍ2 （乾燥時）で
ある。 受像用最内層の組成 ポリエステル樹脂 １００部（重量比） （バイロン２００、東洋紡績社製） ポリビニルアルコール １０部（重量比） （デンカポバール、電気化学工業社製） アミノ変成シリコン ３部（重量比） （ＫＦー３９３、信越化学工業社製） エポキシ変成シリコン ３部（重量比） （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業社製） キレート硬化剤 ８部（重量比） （オルガチックスＴＣー１００、マツモト交商社製） トルエン ２００部（重量比） メチルエチルケトン ２００部（重量比） イソプロパノール ５０部（重量比） さらに、受像用最内層の上に、実施例１と同じ組成の受
像用最外層をロールコート法により形成し、本発明の熱
転写受像シートを得た。なお、受像用最外層のコート量
は１．０ｇ／ｍ2 である。
テルフィルム（東レ（株）製）の透明基材シートに、下
記組成物からなる受像用最内層を、ロールコート法によ
り形成した。コート量は、３．５ｇ／ｍ2 （乾燥時）で
ある。 受像用最内層の組成 ポリエステル樹脂 １００部（重量比） （バイロン２００、東洋紡績社製） ポリビニルアルコール １０部（重量比） （デンカポバール、電気化学工業社製） アミノ変成シリコン ３部（重量比） （ＫＦー３９３、信越化学工業社製） エポキシ変成シリコン ３部（重量比） （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業社製） キレート硬化剤 ８部（重量比） （オルガチックスＴＣー１００、マツモト交商社製） トルエン ２００部（重量比） メチルエチルケトン ２００部（重量比） イソプロパノール ５０部（重量比） さらに、受像用最内層の上に、実施例１と同じ組成の受
像用最外層をロールコート法により形成し、本発明の熱
転写受像シートを得た。なお、受像用最外層のコート量
は１．０ｇ／ｍ2 である。
【００１４】（実施例 ３）受像用最内層用のキレート
硬化剤として、アルミキレートＤ（川研ファインケミカ
ル（株）製）を用いた以外は実施例１と同様にして、本
発明の熱転写受像シートを得た。 （実施例 ４）受像用最内層用のキレート硬化剤とし
て、オルガチックスＺＣー１５０（マツモト交商（株）
製）を用いた以外は実施例１と同様にして、本発明の熱
転写受像シートを得た。 （実施例 ５）受像用最外層組成として、下記塗工液を
使用したことを除き実施例１と同様にして、本発明の熱
転写受像シートを得た。 受像用最外層組成 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 （ＶＡＧＨ、ユニオンカーバイト（株）製） １００部 アミノ変成シリコン （ＫＦー３９３、信越化学工業（株）製） ３部 エポキシ変成シリコン （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業（株）製） ３部 トルエン ３００部 メチルエチルケトン ３００部
硬化剤として、アルミキレートＤ（川研ファインケミカ
ル（株）製）を用いた以外は実施例１と同様にして、本
発明の熱転写受像シートを得た。 （実施例 ４）受像用最内層用のキレート硬化剤とし
て、オルガチックスＺＣー１５０（マツモト交商（株）
製）を用いた以外は実施例１と同様にして、本発明の熱
転写受像シートを得た。 （実施例 ５）受像用最外層組成として、下記塗工液を
使用したことを除き実施例１と同様にして、本発明の熱
転写受像シートを得た。 受像用最外層組成 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 （ＶＡＧＨ、ユニオンカーバイト（株）製） １００部 アミノ変成シリコン （ＫＦー３９３、信越化学工業（株）製） ３部 エポキシ変成シリコン （Ｘー２２ー３４３、信越化学工業（株）製） ３部 トルエン ３００部 メチルエチルケトン ３００部
【００１５】（実施例 ６）基材シートとして、厚み１
００ｍμの白色ポリエステルフィルム（東レ（株）製）
を用いた以外は実施例１と同様にして本発明の熱転写受
像シートを得た。
００ｍμの白色ポリエステルフィルム（東レ（株）製）
を用いた以外は実施例１と同様にして本発明の熱転写受
像シートを得た。
【００１６】（比較例 １）実施例１の受像用最内層の
コート量を４．３ｇ／ｍ2 とし、受像用最外層を除いた
以外は、実施例１と同様にして本発明の熱転写受像シー
トを得た。 （比較例 ２）実施例１の受像用最外層のコート量を
４．３ｇ／ｍ2 とし、受像用最内層を除いた以外は、実
施例１と同様にして本発明の熱転写受像シートを得た。 （比較例 ３）実施例１の受像用最外層のコート量を
２．０ｇ／ｍ2 としたた以外は、実施例１と同様にして
本発明の熱転写受像シートを得た。
コート量を４．３ｇ／ｍ2 とし、受像用最外層を除いた
以外は、実施例１と同様にして本発明の熱転写受像シー
トを得た。 （比較例 ２）実施例１の受像用最外層のコート量を
４．３ｇ／ｍ2 とし、受像用最内層を除いた以外は、実
施例１と同様にして本発明の熱転写受像シートを得た。 （比較例 ３）実施例１の受像用最外層のコート量を
２．０ｇ／ｍ2 としたた以外は、実施例１と同様にして
本発明の熱転写受像シートを得た。
【００１７】前記の本発明および比較例の熱転写受像シ
ートと、市販の熱転写シートとを、それぞれの染料面と
被染色面とを対向させて重ね合わせ、熱転写シートの裏
面からサーマルヘッド印加電圧１２．０Ｖ、パルス幅を
１〜１６ｍｓｅｃの１６階調とした条件でサーマルヘッ
ドで記録を行い、下記表１の結果を得た。なお、表１に
示した各性能の評価方法は以下のとおり行った。
ートと、市販の熱転写シートとを、それぞれの染料面と
被染色面とを対向させて重ね合わせ、熱転写シートの裏
面からサーマルヘッド印加電圧１２．０Ｖ、パルス幅を
１〜１６ｍｓｅｃの１６階調とした条件でサーマルヘッ
ドで記録を行い、下記表１の結果を得た。なお、表１に
示した各性能の評価方法は以下のとおり行った。
【表１】 （１）印字感度（Ｏ．Ｄ） 各画像の１２階調目の透過濃度と反射濃度をマクベス濃
度計で測定し、実施例１を１．００として相対値で示し
た。 （２）受像シート表面の粗面化 各シートをオーバヘッドプロジェクター（ＯＨＰ）に投
影し、イエロー、マゼンタ、シアン各色の高濃度部で、
粗面化による色の黒ずみが発生しているかどうかを目視
にて、評価した。表中の印は黒ずみなし、×印は有りを
示す。但し、不透明基材を用いる場合は、階調画像の反
射濃度が高濃度部で表面の粗面化によって低下している
かどうかによって判断した。 （３）印字濃度（Ｏ．Ｄ） 各画像の最高印加エネルギー部分の透過濃度をマクベス
濃度計で測定した。
度計で測定し、実施例１を１．００として相対値で示し
た。 （２）受像シート表面の粗面化 各シートをオーバヘッドプロジェクター（ＯＨＰ）に投
影し、イエロー、マゼンタ、シアン各色の高濃度部で、
粗面化による色の黒ずみが発生しているかどうかを目視
にて、評価した。表中の印は黒ずみなし、×印は有りを
示す。但し、不透明基材を用いる場合は、階調画像の反
射濃度が高濃度部で表面の粗面化によって低下している
かどうかによって判断した。 （３）印字濃度（Ｏ．Ｄ） 各画像の最高印加エネルギー部分の透過濃度をマクベス
濃度計で測定した。
【００１８】表１に示したとおり、比較例１、２、３は
黒ずみを発生しているか、もしくは印字濃度が低かった
のに対して、本発明の実施例はいずれも黒ずみもなく、
印字濃度も高かった。
黒ずみを発生しているか、もしくは印字濃度が低かった
のに対して、本発明の実施例はいずれも黒ずみもなく、
印字濃度も高かった。
【００１９】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように基材シー
トの上に、受像用最内層、および受像用最外層の、少な
くとも２層からなる受像層を設けるとともに、受像用最
内層を硬化剤で架橋しているので、サーマルヘッドなど
の加熱装置からの熱によるＯＨＰ受像層表面の粗面化発
生もなく、したがって、粗面化による印字の黒ずみがな
く、従来の方法では得られなかった印字の高濃度、およ
び高感度という効果が得られた。
トの上に、受像用最内層、および受像用最外層の、少な
くとも２層からなる受像層を設けるとともに、受像用最
内層を硬化剤で架橋しているので、サーマルヘッドなど
の加熱装置からの熱によるＯＨＰ受像層表面の粗面化発
生もなく、したがって、粗面化による印字の黒ずみがな
く、従来の方法では得られなかった印字の高濃度、およ
び高感度という効果が得られた。
Claims (3)
- 【請求項１】 基材シート（１）の片面に、受像用最内
層（２）、および受像用最外層（３）の、少なくとも２
層以上からなる受像層（４）を設けた熱転写受像シート
（５）において、受像用最内層（２）を硬化剤で架橋す
ることを特徴とする熱転写受像シート。 - 【請求項２】 受像用最外層のコート量が１．５ｇ／ｍ
2 以下である請求項１記載の熱転写受像シート。 - 【請求項３】 受像用最内層に添加する硬化剤が、下記
の一般式（１）に示したキレート剤、またはアルコレー
トの、少なくとも１種類を含有する請求項１記載の熱転
写受像シート。 【化１】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04430393A JP3345669B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | Ｏｈｐ用熱転写受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04430393A JP3345669B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | Ｏｈｐ用熱転写受像シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06234283A true JPH06234283A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3345669B2 JP3345669B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=12687731
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04430393A Expired - Fee Related JP3345669B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | Ｏｈｐ用熱転写受像シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3345669B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP04430393A patent/JP3345669B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3345669B2 (ja) | 2002-11-18 |
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