JPH0623399U - 音響機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 サラウンド回路 OFF処理状態のチューナモー
ドから他の再生モードの設定時、自動的にチューナモー
ドの直前のサラウンド回路ON処理状態に設定するもので
ある。 【構成】 複数のソース機器と、このソース機器の出力
信号を切り換える入力セレクタと、サラウンド回路とを
マイコンによって制御し、チューナモード設定時のサラ
ウンド回路 OFF処理手段４と、チューナモードから再度
再生ソースモード設定時に直前状態のサラウンド回路ON
処理手段５とで構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はサラウンド機能を有した音響機器に係り、特に、ソースモード設定 に応じてサラウンド機能を自動的に設定するのに好適な音響機器に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来より、サラウンド機能を有した音響機器は再生ソースモード、例えばCDプ レーヤモードに設定し、サラウンド機能をON処理してCDプレーヤからの再生サラ ウンド信号を聴取している状態で、ユーザがチューナモードに設定して放送受信 信号を聴取したい場合、操作キーを操作してソース機器をチューナモードにする と、チューナが受信動作し、音響機器内蔵の入力セレクタをチューナ側に切り換 えてチューナからの受信信号を聴取することができた。

【０００３】 このチューナモード設定時、サラウンド回路は OFF処理されてサラウンド機能 無しの状態でチューナからの受信信号を聴取し、再度、チューナモードからCDプ レーヤ再生モードに設定すると、上記サラウンド回路はサラウンド機能 OFFの状 態のままになっているため、操作キーを操作してサラウンド回路ON処理してCDプ レーヤからの再生サラウンド信号を聴取していた。 この様に、ソースモード設定によってユーザはサラウンド回路をON/OFF処理し て再生信号を聴取していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来の音響機器はチューナモードでサラウンド回路が OFF処 理された状態から、他の再生ソースモードに設定すると、再度サラウンド回路を ON処理するために操作キーを操作してサラウンド機能ON処理しなければならない という欠点があり操作上不便であった。

【０００５】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、チューナモードのサラウンド回路 OFF処理状態から他の 再生ソースモードに設定しなおした場合、自動的にサラウンド回路は直前のサラ ウンド回路ON処理状態に設定される音響機器を提供するところにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の音響機器は複数のソース機器と、このソース機器の出力信号を切り 換える入力セレクタとをマイクロコンピュータによって制御してソースモードを 設定し、この設定ソースモードによって制御されるサラウンド回路とを有した音 響機器において、上記ソース機器のチューナモード設定時の上記サラウンド回路 OFF処理手段と、チューナモードから再度再生ソースモード設定時に上記チュー ナモード設定以前のサラウンド回路のON状態に設定するサラウンド回路ON処理手 段とを設けて構成したものである。

【０００７】

【作用】

この考案の音響機器の作用を図１に示した機能ブロック図に基づいて説明する 。この考案によれば、複数のソース機器から再生ソースモードである、例えばCD プレーヤのソースモードに操作キーを操作して設定する（再生ソースモード設定 手段１）と、CDプレーヤは動作状態になり、音響機器内蔵の入力セレクタはCDプ レーヤ側に切り換えられてCDプレーヤ再生ソースモードになり、更に、サラウン ド回路もON処理され（サラウンドON設定手段２）、CDプレーヤからの再生信号を サラウンドON状態で聴取することができる。

【０００８】 次に、サラウンド回路ON状態のCDプレーヤモードから操作キーを操作してチュ ーナモードに設定すると、チューナは受信動作状態になり、上記入力セレクタは チューナ側に切り換えられる（チューナモード設定手段３）と同時に、サラウン ド回路は OFF処理され（サラウンド回路 OFF処理手段４）、サラウンド機能無し の状態でチューナからの受信信号を聴取することができる。

【０００９】 このチューナモードから、再度、CDプレーヤモードに操作キーを操作して設定 すると（再生ソースモード設定手段５）、サラウンド回路は自動的に上記チュー ナモード設定以前のサラウンド回路ON状態にON処理され（以前のサラウンド回路 ON処理手段６）、ユーザはCDプレーヤからの再生サラウンド信号を聴取すること がでる。

【００１０】

【実施例】

この考案に係る音響機器の実施例を図１乃至図３に基づいて説明する。図１は この考案の構成を示した機能ブロック図、図２はハードウェアのブロック図、図 ３はこの考案の動作を説明したフローチャートである。

【００１１】 図２において、10はソース機器であり、このソース機器10はチューナ11やディ スクプレーヤ12、テーププレーヤ13などの複数のソース機器10で形成され、この ソース機器10の出力信号は入力セレクタ14に接続されている。、15はサラウンド 回路であり、このサラウンド回路15は音声入力信号を信号処理して左右ステレオ 信号のフロント信号やリア信号などを生成して増幅器16を介して音声出力端子17 に出力される。

【００１２】 18はマイクロコンピュータに接続した操作キー、19はマイクロコンピュータで あり、このマイクロコンピュータ19（以下、単にマイコン19という）は周知のよ うに基本的にはCPU,ROM,RAM 及び入力ポート、出力ポートより構成され（図示せ ず）、ROM にはCPU を制御するプログラムが書き込まれており、CPU はこのプロ グラムに従って入力ポートに接続した操作キー18などより必要とされる外部デー タを取り込んだり、又はRAM との間でデータの授受を行なったりしながら演算処 理し、必要に応じて処理データを出力ポートに接続した表示回路20などに出力す る。

【００１３】 この様に構成した音響機器は、操作キー18を操作してマイコン19の制御によっ て任意のソース機器10を選択して再生音声出力信号を音声出力端子17より出力す ることができる。例えば、今、ソース機器10のディスクプレーヤ12モードを設定 すると、ディスクプレーヤ12は再生動作状態になり、同時に入力セレクタ14をデ ィスクプレーヤ12側に切り換え、ディスクプレーヤ12からの再生信号がサラウン ド回路15に供給される。

【００１４】 一般に、ディスクプレーヤ12などからの音楽ソースを再生する場合は、サラウ ンド回路15をON処理して複数のスピーカからのサラウンド音楽を聴取することが 多く、操作キー18の操作によってマイコン19はサラウンド回路15のON処理を行っ てサラウンド音声信号を出力することができ、同時に表示回路20にサラウンド機 能ONを表示する。

【００１５】 この様に、サラウンド信号処理してディスクプレーヤ12の再生を行った後、ユ ーザが操作キー18を操作してチューナ11モードに設定した時のサラウンド回路15 の動作を図３に示すフローチャートによって説明する。

【００１６】 マイコン19はサラウンド回路15がON状態に設定されているかを判断し（ステッ プS1）、サラウンド回路15がON処理状態であれば、機器のソースモードがチュー ナモードになっているかを判断し（ステップS2）、チューナモードになっている 場合、サラウンド回路15は OFF処理されてサラウンド機能は無くなる（ステップ S4）。一方、チューナモードから他の再生ソースモードに設定されて、機器がチ ューナモードで無くなって他の再生ソースモードになっている場合はサラウンド 回路15はON処理され（ステップS3）、再生信号はサラウンド信号処理されたサラ ウンド再生信号の出力を行うことができる。

【００１７】 この様に、チューナモードになってサラウンド回路15の OFF処理状態から他の 再生ソースモードに切り換え設定されると、サラウンド回路15は直前のサラウン ド回路15のON処理状態（又は、ラストサラウンド回路15のON処理状態）に自動的 に設定されて再生ソースのサラウンド再生を行うことができる。

【００１８】 即ち、サラウンド回路15のON処理中で操作キー18の操作によってソースモード 切り換えが行われた場合、チューナモード時のみサラウンド回路15の OFF処理が 実行され、再度、チューナモードから他のソースモードに切り換えられると、自 動的にサラウンド回路15のON処理状態に設定されるので、サラウンド回路15の設 定操作が不要となり、より確実であり簡単にサラウンド機能を楽しむことができ る。

【００１９】

【考案の効果】

この考案に係る音響機器は前述のように、チューナモードでサラウンド回路 O FF処理状態から、他の再生ソースモードに切り換え設定すると自動的に直前に設 定されていたサラウンド回路ON処理状態が設定されるので、従来のように、一々 サラウンド回路のON処理操作を不要とし、より確実なサラウンド再生機能で音楽 などの再生信号を聴取することができるという効果がある。

【００２０】 また、上記、サラウンド回路ON処理の自動設定機能は内蔵したマイコンのソフ トウェアに大きく依存しており、コストを上げることなく機能を増やすことがで きるという欠点があり、実施も容易であるなどの優れた特長を有している。

【図面の簡単な説明】

【図面１】この考案の音響機器の構成を示した機能ブロ
ック図である。

【図面２】この考案の実施例を示したハードウェアのブ
ロック図である。

【図面３】この考案の動作を示したフローチャートであ
る。

【符号の説明】

10 ソース機器 11 チューナ 12 ディスクプレーヤ 13 テーププレーヤ 14 入力セレクタ 15 サラウンド回路 16 増幅器 17 音声出力端子 18 操作キー 19 マイクロコンピュータ（マイコン） 20 表示回路

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【手続補正書】

【提出日】平成５年９月２２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の音響機器の構成を示した機能ブロッ
ク図である。

【図２】この考案の実施例を示したハードウェアのブロ
ック図である。

【図３】この考案の動作を示したフローチャートであ
る。

【符号の説明】 10 ソース機器 11 チューナ 12 ディスクプレーヤ 13 テーププレーヤ 14 入力セレクタ 15 サラウンド回路 16 増幅器 17 音声出力端子 18 操作キー 19 マイクロコンピュータ（マイコン） 20 表示回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のソース機器と、このソース機器の
   出力信号を切り換える入力セレクタとをマイクロコンピ
   ュータによって制御してソースモードを設定し、この設
   定ソースモードによって制御されるサラウンド回路とを
   有した音響機器において、 上記ソース機器のチューナモード設定時の上記サラウン
   ド回路ＯＦＦ処理手段と、チューナモードから再度再生
   ソースモード設定時に上記チューナモード設定直前のサ
   ラウンド回路のＯＮ状態に設定するサラウンド回路ＯＮ
   処理手段とを設けたことを特徴とする音響機器。