JPH06233481A - モータの鉄心 - Google Patents

モータの鉄心

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JPH06233481A
JPH06233481A JP1402793A JP1402793A JPH06233481A JP H06233481 A JPH06233481 A JP H06233481A JP 1402793 A JP1402793 A JP 1402793A JP 1402793 A JP1402793 A JP 1402793A JP H06233481 A JPH06233481 A JP H06233481A
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laminated
treatment
motor
film
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Hiroyoshi Toyoshima
弘祥 豊島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防錆処理を施したモータの鉄心を提供する。 【構成】 絶縁処理前のモータ鉄心に、リン酸マンガン
化成処理,無電解ニッケルメッキ処理,クールフォス処
理,低温黒染処理,高温黒染処理,フェロジンク処理,
パリレン処理,スチーム処理などの化成処理、または電
着塗装,紫外線硬化型電着塗装の塗装処理で防錆処理す
ることにより、量産性で安価な防錆処理ができる。電着
塗装では塗装厚を厚くコントロールすることで、絶縁処
理も兼ねることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの鉄心の防錆処
理と、コイルと鉄心との絶縁処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器あるいは音響,映像機器
は小型化,高性能化の要求があり、それに呼応してモー
タの鉄心(電機子、あるいはコアともいう)とマグネッ
トとの隙間を狭くして性能を向上させたりしている。そ
うしたモータやHDD用モータでは、鉄心の錆に対する
予防をしていることが多い。
【0003】また、宇宙ステーションなど航空宇宙産業
用モータや多湿環境下での特殊環境下のモータの鉄心に
は防錆処理を施すことが多い。
【0004】さらに、モータの薄型化に対して薄肉の樹
脂成形インシュレータでコイルと鉄心との絶縁処理がな
されはじめているが、このインシュレータの厚みを0.
2mm以下とする方法の開発が要望されている。
【0005】以下、図面を参照しながら従来のモータの
鉄心について説明する。図4は従来のブラシ付のモータ
の構造図であり、図5は図4のモータのアマチュア巻線
組立体を示す。図4,図5において21は鉄心、22は
シャフト、23はインシュレータ、24はマグネット、
25はコイル、26はフレーム、27は整流子端子台、
28はブラシである。
【0006】以上のように構成された従来のモータにつ
いて、以下に説明する。シャフト22に珪素鋼板を積層
したモータ鉄心21を固定し、鉄心形状に樹脂成形した
インシュレータ23を鉄心21に挿入し、整流子端子台
27をシャフト22に圧入する。さらに鉄心21にコイ
ル25を巻回して、そのコイル25の通電箇所を整流子
端子台27の所定の位置に取り付け、半田で導通させ
て、モータのアマチュア巻線組立体を作る。次に、アマ
チュア巻線組立体の整流子端子台の整流子面をラッピン
グ処理し、アマチュア巻線組立体全体を洗浄する。
【0007】フレーム26の中央部にメタルを固定し、
そのフレーム外周の垂下部の内周側にマグネット24を
取り付けて、そのマグネット24に着磁を施し、洗浄し
たアマチュア巻線組立体のシャフトをメタルに挿入し、
ブラシ28のついたブラケットをフレームに取り付けて
モータを組み立てる。
【0008】図6は樹脂で一体成形されたモータの鉄心
を示す。図6において31は鉄心、32は樹脂である。
【0009】以上のように構成されたモータの鉄心につ
いて、以下に説明する。珪素鋼板を積層したモータ鉄心
31に樹脂32で一体成形して、鉄心表面に絶縁性樹脂
膜を形成しコイルと鉄心を絶縁して、樹脂32の上にコ
イルを巻回する。鉄心31の外周から樹脂32が出ると
マグネットとの隙間が狭くなるので、鉄心31外径に合
わせて金型をつくるため、鉄心31と金型との隙間は樹
脂が流れ込まない程度に狭いので、金型に鉄心31を挿
入するのに自動機による挿入が困難で手作業であること
が多い。
【0010】図7は従来のHDD用モータの構造図を示
す。図7において33は鉄心、34はシャフト、35は
粉体塗装膜、36はマグネット、37はコイル、38は
ロータハブ、39はブラケット、40は防錆塗装膜であ
る。
【0011】以上のように構成された従来のHDD用モ
ータについて、以下に説明する。磁性材で積層して構成
された鉄心33の表面には、エポキシ等の樹脂材料でな
る粉体状の絶縁材料を直接鉄心に吹き付けた後、これを
加熱処理することによって絶縁層を形成するいわゆる粉
体塗装による絶縁処理を施す。そのうえマグネット対向
面の鉄心外周面は粉体塗装膜35を設けないで、ニット
ールなどのワニスを刷毛塗りし防錆処理作業をして、鉄
心33の外周面に防錆塗装膜40を施している。
【0012】ブラケット39の中央円筒部の穴にはシャ
フト34を回転支持するボール軸受が接着により固定さ
れている。ブラケット39の中央円筒部の外周には粉体
塗装絶縁された鉄心33にコイル37が巻回されて、ブ
ラケット39の中央円筒部の外周面に取り付けられてい
る。ロータハブ38の中央部にシャフトが圧入され、ロ
ータハブ38の外周部分の内径にマグネット36が接着
固定されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ブラシ付きモータでは
ブラシや整流子が接点材料として構成されるために、ア
マチュア組立体の状態で洗浄する。このため、鉄心をプ
レス加工する時のパンチオイルも付着しなくなるので、
マグネットに対向した鉄心のプレス破断面は多湿環境下
では錆易い。ブラシ付きモータの鉄心とマグネットの隙
間は、通常、0.5mmから0.8mm程度であるので、モ
ータ異常が発生することはないが、最近、その隙間を狭
くして特性をあげるモータがあり、特殊環境の使用状態
で錆によるモータの回転異常の発生する場合が考えられ
る。
【0014】珪素鋼板を積層したモータ鉄心表面に絶縁
性樹脂膜を一体成形して形成する鉄心の場合は、金型に
鉄心を挿入する工程や巻線工程など手作業であるため、
鉄心の外周を作業者がさわるので、湿度の多いところに
放置すると鉄心の外周に錆が発生する問題があった。そ
のため取扱いが難しく、一体樹脂成形された鉄心の外周
に刷毛塗りで防錆処理作業をすることもあり、作業が複
雑になる問題があった。
【0015】HDD等モータでは磁性材で積層して構成
された鉄心の外周表面には刷毛塗りで防錆処理作業をし
て防錆塗装膜を施し、コイルを巻装する表面には粉体塗
装膜を施している。防錆塗装膜の厚さが比較的厚い上に
ばらつきが大きいので、モータ鉄心とマグネットとの隙
間を狭くして性能を向上させることができないという問
題があった。
【0016】本発明は上記問題点に鑑み、絶縁処理前の
積層鉄心単品を化成処理して鉄心に薄く防錆処理膜を施
したり、電着塗装により塗装厚をコントロールすること
で、絶縁処理も兼ねた防錆処理を施したモータ鉄心を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】モータ鉄心に、リン酸マ
ンガン化成処理,無電解ニッケルメッキ処理,クールフ
ォス処理,低温黒染処理,高温黒染処理,フェロジンク
処理,パリレン処理,スチーム処理などの化成処理、ま
たは電着塗装,紫外線硬化型電着塗装の塗装処理で防錆
処理する。
【0018】
【作用】本発明は上記の構成により、積層鉄心単品を化
成処理するため、化成処理後の鉄心に粉体塗装,樹脂の
インシュレータや、樹脂一体成形が化成処理前の設備で
できて、モータ鉄心とマグネットとの隙間を狭くして性
能を向上させることができる。
【0019】また、モータの鉄心に電着塗装することに
よって、その電着塗装膜で鉄心とコイルとの絶縁も兼ね
させることによって、量産性で安価な防錆処理ができ
る。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0021】図1は本発明の実施例におけるモータの積
層鉄心で、図1(a)は積層鉄心の平面図、図1(b)
は断面図を示す。図1において1は鉄心、2は塗装以外
の防錆処理膜である。
【0022】一般に鉄製品の化成処理には化成処理後防
錆油の塗布を行うのが通常であり、鉄心に対しても同様
に防錆油を塗布することがある。
【0023】(実施例1)本発明の第1の実施例は、図
1の防錆処理膜2が無電解ニッケルメッキの場合であ
る。積層鉄心に無電解ニッケルメッキ処理をする工程の
例を以下に説明する。
【0024】まず、積層鉄心を50℃のエースクリンA
−220溶液に5分間浸漬して脱脂し、常温のトップ酸
に1分間浸漬して酸活性させた後水洗して、浴温90℃
トップニユロンMS−S液槽に15分間浸漬して無電解
ニッケルメッキをし、再水洗してから重クロム酸ソーダ
溶液に1分間常温で浸漬して、水洗し乾燥させる。
【0025】無電解ニッケルメッキはコア表面の全面に
3μmから10μmの膜厚で処理できるため、マグネッ
トと鉄心とのエアギャップ(隙間)はモータ組立特性上
問題にはならない。また無電解ニッケルメッキ膜層を薄
く鉄心表面に設けることができるため、処理前の鉄心で
も処理後の鉄心でも同一の金型により樹脂で一体成形す
ることができる。
【0026】(実施例2)本発明の第2の実施例は、図
1の防錆処理膜2がリン酸マンガン化成処理膜の場合で
ある。積層鉄心にリン酸マンガン化成処理を施す工程の
例を以下に説明する。
【0027】まず、積層鉄心を浴温50℃のエースクリ
ンA−220溶液槽に5分間浸漬して脱脂し、水洗し、
浴温95〜99℃のリン酸マンガン液槽に15分浸漬し
て皮膜処理を行った後、水洗して浴温が常温の水溶性エ
マルジョン系のトップ防錆剤Y液槽に1分間浸漬させ、
その後乾燥させる。
【0028】リン酸マンガン化成処理も無電解ニッケル
メッキと同様に積層鉄心表面の全面に3μmから10μ
mの膜厚で処理できるため、マグネットと鉄心とのエア
ギャップ(隙間)はモータ組立特性上問題にはならな
い。またリン酸マンガン化成処理膜を薄く鉄心表面に設
けることができるため、処理前の鉄心でも処理後の鉄心
でも同一の金型により樹脂で一体成形することができ
る。
【0029】リン酸マンガン化成処理はパーカ処理とも
いう。 (実施例3)本発明の第3の実施例は、図1の防錆処理
膜2がクールフォス処理膜の場合である。積層鉄心にク
ールフォス処理を施す工程の例を以下に説明する。
【0030】まず積層鉄心を30秒間浸漬脱脂し、18
0秒クールフォス処理し、30秒のディップリンスと1
5秒の蒸気リンスを行い、15秒樹脂液に浸漬して樹脂
コートをする。
【0031】クールフォス化成処理も無電解ニッケルメ
ッキと同様に積層鉄心表面の全面に2μmから10μm
の膜厚で処理できるため、マグネットと鉄心とのエアギ
ャップ(隙間)はモータ組立特性上問題にはならない。
クールフォス化成処理膜を薄く鉄心表面に設けることが
できるため、処理前の鉄心でも処理後の鉄心でも同一の
金型により樹脂で一体成形することができる。
【0032】(実施例4)本発明の第4の実施例は、図
1の防錆処理膜2が低温黒染処理の場合である。積層鉄
心に低温黒染処理をする工程の例を以下に説明する。
【0033】まず、積層鉄心を浴温55℃のエースクリ
ンC溶液に10分間浸漬して脱脂し、浴温25℃の黒染
溶液(例:METRANOL181)に10分間に浸漬
して、浴温が常温の水溶性エマルジョン系トップ防錆剤
Y液槽に2分間浸漬して乾燥させる。
【0034】(実施例5)本発明の第5の実施例は、図
1の防錆処理膜2が高温黒染処理の場合である。積層鉄
心に高温黒染処理をする工程の例を以下に説明する。
【0035】まず、積層鉄心を浴温55℃のエースクリ
ンC溶液に10分間浸漬して脱脂し、浴温140〜15
0℃の苛性ソーダ液とリン酸ソーダと亜硝酸ソーダと水
の混合溶液に30分間浸漬して、浴温が常温の水溶性エ
マルジョン系トップ防錆剤Y液槽に2分間浸漬して乾燥
させる。
【0036】黒染処理は一般には高温黒染をしめす。黒
染めの組成は多種あるが、高濃度苛性ソーダ溶液と小量
の酸化剤にて高温処理するのが最もツヤがあるFe34
の皮膜が生成される。
【0037】黒染め処理は積層鉄心表面の全面に3μm
から10μmの膜厚で処理できるため、マグネットと鉄
心とのエアギャップ(隙間)はモータ組立特性上問題に
はならない。また黒染めが薄く鉄心表面にできるため、
処理前の鉄心でも処理後の鉄心でも同一の金型により樹
脂で一体成形することができる。
【0038】(実施例6)本発明の第6の実施例は、図
1の防錆処理膜2がフェロジンク処理膜の場合である。
積層鉄心にフェロジンク処理をする工程の例を以下に説
明する。
【0039】まず、積層鉄心を浴温50℃のエースクリ
ンC溶液に5分間浸漬して脱脂し、浴温が常温の塩酸に
1分間浸漬して酸活性させた後、浴温90℃のフェロジ
ンク10液槽に15分間浸漬して亜鉛鉄合金メッキを
し、水洗してから浴温が常温の硝酸溶液に10秒間浸漬
して活性化させて、浴温25℃のフェロジンクB101
溶液に50秒間浸漬し黒色クロメート処理して、熱風乾
燥させる。
【0040】(実施例7)本発明の第7の実施例は、図
1の防錆処理膜2がスチーム処理膜の場合である。積層
鉄心にスチーム処理を施す工程の例を以下に説明する。
【0041】まず、積層鉄心を500〜600℃の水蒸
気で約30〜60分加熱すると、表面に四三酸化鉄(F
34)の酸化皮膜ができる。この皮膜はち密で、耐摩
耗性と防食効果がある。
【0042】この酸化皮膜は積層鉄心表面の全面に3μ
mから10μmの膜厚でできるため、マグネットと鉄心
とのエアギャップ(隙間)はモータ組立特性上問題には
ならない。またスチーム処理後の鉄心に巻回コイルの絶
縁のための粉体塗装をすることができる。また酸化皮膜
が薄いので、処理前の鉄心でも処理後の鉄心でも同一の
金型により樹脂で一体成形することができる。
【0043】(実施例8)図2は本発明の第8の実施例
におけるモータの積層鉄心で、図2(a)はその平面
図、図2(b)は図2(a)の断面図を示す。
【0044】図2において3は鉄心、4は電着塗装膜、
5はマスキング部、6は鉄心3の内径部、7は鉄心3の
外周部、8は鉄心の外周部7の電着塗装膜である。積層
鉄心に電着塗装を施す工程の例を以下に説明する。
【0045】浴槽に水溶性または水分散型塗料を入れ、
マスキング材で鉄心3のマスキング部5をマスキングし
て鉄心を浴槽に浸漬し、導電性の鉄心の塗装する箇所に
電極を取り付け、浴槽に付属する対極との間に通電する
と、電荷を持った樹脂粒子は電気泳動によって鉄心に移
動して析出する。これを水洗して焼き付ける。
【0046】マスキングすることによって、鉄心3の内
径部6には電着塗装膜はなく、この内径部6を基準にし
てモータ組立部品に取り付けることができる。
【0047】鉄心に電着塗装する場合はカチオン形電着
塗装が多い。カチオン形電着塗装はアミノ基のような塩
基を有する合成樹脂を有機酸または無機酸で中和した水
溶液またはコロイド分散型樹脂をビヒクルとする。電着
塗装材料の例を(表1)に示す。
【0048】
【表1】
【0049】浴の組成や温度,通電条件を適正な水準に
管理すると、塗膜厚の調整が容易でばらつきの少ない電
着塗装膜ができ、40μmで公差±10μmでも管理で
きる。鉄心の外周部7にも電着塗装膜8がつくので、マ
グネットと鉄心との隙間は電着塗装膜を管理すれば、モ
ータ組立特性上問題にはならない。
【0050】さらに、電着塗装膜で鉄心とコイルとの絶
縁も兼ねさせてコイルを巻回することによってモータの
薄型化が可能になり、量産性で安価な防錆処理ができ
る。
【0051】(実施例9)一般の電着塗装は塗膜硬化に
加熱硬化方式がとられ、硬化温度は高温で長時間を必要
とするので、焼付炉の管理費とエネルギー費が高くな
る。紫外線エネルギーを利用して短時間で塗膜硬化させ
る紫外線硬化形電着塗装を鉄心に施す。
【0052】(実施例10)図3は本発明の第10の実
施例におけるモータの積層鉄心で、図3(a)はその平
面図、図3(b)は図3(a)の断面図を示す。
【0053】図3において10は鉄心、11は電着塗装
膜、12はマスキング部、13は鉄心10の内径部、1
4は鉄心10の外周部、15は鉄心10の外周部14の
絶縁塗装膜である。積層鉄心の外周部14に電着塗装以
外の絶縁層をコーティングして、その他の箇所に電着塗
装を施す工程の例を以下に説明する。
【0054】板状部材を積層してコイルを巻装する積層
鉄心の外周部14に電着塗装以外の絶縁層15をコーテ
ィングして、鉄心の外周面を電気的に絶縁し、さらにマ
スキング材で鉄心10のマスキング部12をマスキング
して鉄心を電着塗装する。電着塗装膜が鉄心とコイルと
の絶縁も兼ねさせているため、電着塗装膜をある程度厚
くしなくてはならず、鉄心の外周部14の絶縁塗装膜1
5を電着塗装膜よりも薄く管理して、マグネットと鉄心
との隙間を狭くすることにより性能を向上させることが
できる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
従来鉄心の絶縁処理に粉体塗装,樹脂のインシュレータ
を用いる場合、マグネット対向面の鉄心面にニットール
などのワニスを刷毛塗りで防錆処理作業が必要であった
が、絶縁処理前の積層鉄心単品を化成処理して、鉄心に
薄く防錆処理膜を施すことにより、量産性で安価な防錆
処理ができる。また電着塗装では、塗装厚をコントロ−
ルすることで絶縁処理も兼ねた防錆処理を施したモータ
鉄心ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における化成処理を施したモー
タの鉄心図
【図2】本発明の実施例における電着塗装を施したモー
タの鉄心図
【図3】本発明の実施例における絶縁塗装と電着塗装を
施したモータの鉄心図
【図4】従来のブラシ付のモ−タの構造図
【図5】従来のモータのアマチュア巻線組立体の説明図
【図6】樹脂で一体成形されたモータの鉄心の説明図
【図7】従来のHDD用モータの断面図
【符号の説明】
1,3,10 鉄心 2 防錆処理膜 4,11 電着塗装膜 5,12 マスキング部 6,13 鉄心の内径部 7,14 鉄心の外周部 8, 鉄心の外周部の電着塗装膜 15 鉄心の外周部の絶縁塗装膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状部材を積層してコイルを巻装する積層
    鉄心にメッキまたは化成処理により防錆処理を施してな
    るモータの鉄心。
  2. 【請求項2】積層鉄心に無電解ニッケルメッキ処理を施
    してなる請求項1記載のモータの鉄心。
  3. 【請求項3】積層鉄心にリン酸マンガン化成処理を施し
    てなる請求項1記載のモータの鉄心。
  4. 【請求項4】積層鉄心にクールフォス処理を施してなる
    請求項1記載のモータの鉄心。
  5. 【請求項5】積層鉄心に低温黒染処理を施してなる請求
    項1記載のモータの鉄心。
  6. 【請求項6】積層鉄心に高温黒染処理を施してなる請求
    項1記載のモータの鉄心。
  7. 【請求項7】積層鉄心にフェロジンク処理を施してなる
    請求項1記載のモータの鉄心。
  8. 【請求項8】積層鉄心にスチーム処理を施してなる請求
    項1記載のモータの鉄心。
  9. 【請求項9】板状部材を積層してコイルを巻装する積層
    鉄心に電着塗装を施してなるモータの鉄心。
  10. 【請求項10】積層鉄心に紫外線硬化型電着塗装を施し
    てなる請求項9記載のモータの鉄心。
  11. 【請求項11】板状部材を積層してコイルを巻装する積
    層鉄心の外周部やインロー部等の一カ所以上に電着塗装
    以外の絶縁層をコーティングして、その他の箇所に電着
    塗装を施してなるモータの鉄心。
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