JPH06233312A - 陰極線管装置の偏向装置 - Google Patents

陰極線管装置の偏向装置

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JPH06233312A
JPH06233312A JP1667893A JP1667893A JPH06233312A JP H06233312 A JPH06233312 A JP H06233312A JP 1667893 A JP1667893 A JP 1667893A JP 1667893 A JP1667893 A JP 1667893A JP H06233312 A JPH06233312 A JP H06233312A
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saturable
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cathode ray
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Noritaka Okuyama
宣隆 奥山
Soichi Sakurai
宗一 桜井
Masaki Nakahara
正樹 仲原
Takahisa Mizuta
尊久 水田
Hiroshi Yoshioka
洋 吉岡
Masao Obara
正雄 小原
Atsushi Takeyama
厚 竹山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平偏向コイルと垂直偏向コイルの双方から
絶縁された可飽和リアクタの補正コイルより水平ミスコ
ンバ−ゼンス補正用のパラボラ波電流を得るようにし
て、陰極線管装置の偏向装置を低電流、低耐圧化、低価
格化する。 【構成】 可飽和リアクタの一次側コイルによる磁束の
磁路を二分し、一方の磁路には一次側コイルによる磁束
と同方向の磁気バイアスをかけ、他方には逆方向の磁気
バイアスをかけ、一次側コイルから絶縁した二次側コイ
ルを上記二つ磁路に跨って巻き、二次側コイルに補正コ
イルを接続して補正コイル電流により水平ミスコンバ−
ゼンスおよびビームスポット歪を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管装置の偏向装置
に関わり、とくに水平偏向とともに発生するミスコンバ
ーゼンスを補正する可飽和リアクタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−269836号公報には、
2組の可飽和リアクタのコイルとコンバーゼンスの補正
コイルの直列回路を並列に接続して、これに水平偏向電
流を流し、上記2組の可飽和リアクタからコンバーゼン
スを補正するパラボラ波形電流を得ることが開示されて
いる。また特開昭62−18888号公報には、可飽和
リアクタに水平制御巻線と垂直制御巻線を設け、さらに
垂直制御巻線に補正コイルを接続して水平周期のパラボ
ラ波電流を垂直周期で変調した電流を流し、コンバーゼ
ンスを補正することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−26
9836号公報に開示の方法では補正コイルに水平偏向
電流が流れるので、補正コイルを高電圧、大電流用に構
成する必要があるうえ、補正コイルを2組必要とするの
で構成が複雑、大型化し製作費も嵩むという問題があっ
た。また、特開昭62−18888号公報に開示の方法
では、補正コイルに垂直偏向電流が流れるので、同様に
補正コイルを大電流用に構成する必要があり、構成が複
雑、大型化し製作費も嵩むという問題があった。本発明
の目的は、上記補正コイルに水平偏向電流及び垂直偏向
電流を流れないようにして低耐圧、低電流化、低価格化
の陰極線管装置のコンバーゼンス又はビームスポット形
状補正用の偏向装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、水平方向のミスコンバ−ゼンス補正電流を供給する
可飽和リアクタを備えた陰極線管の偏向装置において、
上記可飽和リアクタを構成する可飽和磁気コアに磁気バ
イアスを与える永久磁石を取付け、上記可飽和リアクタ
の可飽和磁気コアに一次側コイルと二次側コイルを設け
て一次側コイルに水平偏向電流を流し、二次側コイルよ
り水平偏向電流を含まないコンバ−ゼンス補正電流を得
るようにする。
【0005】このため、上記永久磁石により、上記可飽
和磁気コアを2分したその一方に上記水平偏向電流の正
の電流により発生する磁界と同方向の磁気バイアスを与
え、上記可飽和磁気コアの他方には上記水平偏向電流の
負の電流により発生する磁界と同方向の磁気バイアスを
与えるようにする。さらに、上記2つの可飽和磁気コア
のそれぞれの両端部を二つの上記永久磁石に接続して上
記2つの可飽和磁気コアのそれぞれに上記磁気バイアス
を与え、さらに一次側コイルと二次側コイルとをそれぞ
れ2分して上記2つの可飽和磁気コアのそれぞれに巻
き、一方の可飽和磁気コアには上記一次側コイルと二次
側コイルの各1/2分を同一方向に巻き、他方の可飽和
磁気コアには一次側コイルと二次側コイルの他の各1/
2分を互いに逆方向に巻くようにする。
【0006】さらに、上記二つの永久磁石の少なくとも
一方の上記2つの可飽和磁気コア端面に対する距離を調
整する手段を設けるようにする。また、上記二つの永久
磁石の一方の磁化方向を上記2つの可飽和磁気コアの磁
化方向と同方向にし、他方の磁化方向を上記2つの可飽
和磁気コアの磁化方向に対して直交する方向とするよう
にする。さらに、上記可飽和磁気コアの磁化方向と同方
向の永久磁石の可飽和磁気コア端面に対する距離を調整
する手段を設け、上記磁化方向が可飽和磁気コアの磁化
方向に対して直交する永久磁石の向きを調整する手段を
設けるようにする。
【0007】また、上記可飽和磁気コアをEI型に構成
し、上記EI型コアの両端部の磁路のそれぞれに一次側
コイルを2分して巻き、上記EI型コアの中央部の磁路
に二次側コイルを巻き、さらに上記2分した各一次側コ
イルの一方による磁化方向と同一方向の磁化を与える上
記永久磁石と、他方の一次側コイルの磁化方向と逆方向
の磁化を与える上記永久磁石を設けるようにする。さら
に、上記2つの永久磁石に磁化方向を変える手段を設け
るようにする。
【0008】また、上記可飽和磁気コアをEI型に構成
し、上記EI型コアの中央部の磁路に一次側コイルを巻
き、上記EI型コアの両端部の磁路のそれぞれに二次側
コイルを2分して巻き、さらに上記2分した二次側コイ
ルの一方に対する一次側コイルの磁化方向と同一方向の
磁化を与える上記永久磁石と、他方の二次側コイルに対
する一次側コイルの磁化方向と逆方向の磁化を与える上
記永久磁石を設けるようにする。さらに、上記2つの永
久磁石に磁化方向を変える手段を設けるようにする。ま
た、上記ミスコンバ−ゼンス補正用コイルにより陰極線
管のネック部に4極磁界を発生する手段を設けるように
する。
【0009】
【作用】上記永久磁石の磁気バイアスにより水平偏向電
流の正と負の両方向の電流に対して上記可飽和磁気コア
が飽和するので、二次側コイルに接続された上記補正コ
イルには水平偏向周期のパラボラ波電流が供給される。
また、上記補正コイルを4極磁界を発生するように構成
すると、インライン型カラー陰極線管の一対のサイド電
子ビームのそれぞれに逆方向の水平偏向力が作用するの
で、画面左右端の縦線のミスコンバーゼンスが補正され
る。また、4極磁界を発生するように構成した補正コイ
ルは、単電子ビームの陰極線管の横長のビームスポット
歪を円形に補正する。
【0010】
【実施例】図1(a)は本発明による偏向装置を取付け
た陰極線管装置の構成図である。陰極線管1のネック部
には偏向装置2が取付けられる。偏向装置2は水平偏向
コイル4と垂直偏向コイル5からなる偏向ヨーク3およ
び、可飽和リアクタ7と補正コイル8等により構成され
る。また、偏向ヨーク3には磁性体のコア6が取付けら
れる。9はスタティック・コンバーゼンス・マグネット
である。
【0011】図1(b)は可飽和リアクタ7の構成図で
ある。一対のドラム形コア12a,12bにそれぞれ一
次側コイル10a,10bと二次側コイル11a,11
bを巻き、ドラム形コア12a,12bの両端に中心軸
33方向に着磁された円柱形の永久磁石13a,13b
を装着する。図1(c)は一次側コイル10a,10b
と水平偏向コイル4a,4b間の接続図である。水平偏
向コイル4aと4bをバランスコイル19を介して並列
に接続しその中間端子16aから可飽和リアクタ7を直
列に接続して水平偏向電流Ihを流すようにする。ま
た、可飽和リアクタ7の二次側コイル11aと11bに
は補正コイル8を接続する。
【0012】可飽和リアクタ7のコイル10aと11
a、および10bと11bはそれぞれドラム形コア12
aと12bにより磁気的に結合され、さらに、各コア1
2aと12bには永久磁石13aと13bにより互いに
向きが逆のバイアス磁界が印加されている。したがっ
て、例えば(c)図のように水平偏向電流Ihを流す
と、この電流Ihによる磁界はコア12a内のバイアス
磁界を打ち消して磁束密度を低め、同時にコア12b内
のバイアス磁界に加算されてその磁束密度を高める。
【0013】この結果、コア12aは磁気的な飽和から
遠ざかるのでコイル10aと11a間の磁気結合が密と
なり、コア12bは逆に磁気飽和に近づくのでコイル1
0bと11b間の磁気結合が疎となる。したがって、補
正コイル8は主に二次側のコイル11aに結合され、図
示の向きの補正電流I1が流れる。水平偏向電流Ihの向
きを逆にすると、各コア内のバイアス磁界の変化が逆転
するので上記補正電流I1と水平偏向電流Ihの向きの関
係も逆転する。
【0014】図2は上記IhとI1の波形図である。同図
(b)に示す鋸歯状波形の水平偏向電流Ihに対応して
同図(a)のようなパラボラ状の補正電流I1が得られ
る。図3はインライン型のカラー陰極線管のネック部2
4に装着した補正コイル8の結線図である。補正コイル
8はコイル8a,8bと8c,8dに分割され、それぞ
れはコア22aと22bに分けて巻かれる。補正電流I
1が例えば図示の向きに流れると、図示の向きの磁界2
31と232が発生し、電子ビーム20Bと20Rに互
いに反発する向きの偏向力21aと21bを及ぼす。本
発明では上記偏向力により陰極線管装置のミスコンバ−
ゼンスを補正する。
【0015】補正電流I1は交流信号であるから、図2
に示したように偏向画面の左側と右側では正のピーク電
流Ipによる偏向力が作用し、中央部では負のピーク電
流Imによる偏向力が作用する。したがって、画面の両
端部に対して上記Ipを、また、中央部に対しては上記
Imの値を正しく与えてミスコンバ−ゼンスを補正する
必要がある。本発明では、補正電流I1の振幅(Ip+
Im)を調整し、さらに従来からのスタティックコンバ
−ゼンスマグネット(略してSTCマグネット、図1参
照)9を用いてミスコンバ−ゼンスを調整するようにす
る。このSTCマグネット9は4極の磁極を有するので
図3に示した補正電流I1による磁界とほぼ同様な磁界
を発生する。したがって、STCマグネット9の位置調
整により補正電流I1の振幅Imに相当する静磁界作用
を相殺して補正することができる。
【0016】図4、5は上記ミスコンバ−ゼンスの補正
方法を説明するための画面例である。まず、STCマグ
ネット9が効かないように十分ずらし、補正電流I1
0にすると図4に示すような画面が得られる。画面26
内の実線と点線はそれぞれ電子ビーム20Rと同20B
の位置示している。次いで、STCマグネット9の位置
を調整して画面を図5のようにする。このとき、画面2
6の右側と左側における実線と点線間のずれ量が等し
く、また、正のピ−ク値Ipがこのずれ量を丁度補正す
る値であり、同様にの負のピ−ク値Imが画面中央部の
ずれ量を丁度補正する値であれば、補正電流I1を流す
ことにより点線と実線を一致させてミスコンバーゼンス
を完全に補正することができる。
【0017】なお、図5に示した画面中央部のミスコン
バーゼンスは、STCマグネットを用いずに電子ビーム
20B,20R用の各電子銃の出射条件により発生させ
ることもできる。しかし、上記IpとImが上記のよう
に適正値でない場合にはそれぞれの大きさを別途調整す
る必要が生じる。
【0018】図6は上記IpとImを調整できるように
した本発明による可飽和リアクタ7の断面図である。図
6(a)においては図1(a)における永久磁石13a
に同図(b)に示すようにねじを設けて可飽和リアクタ
7の保持枠28のねじ部に嵌め込み、コア12a,12
bに対する距離を調整できるようにしている。この結
果、永久磁石13aの角穴29にドライバを挿入して回
転することによりコア12a,12b内のバイアス磁界
が同方向に等量づつ調整されるので、補正電流I1の振
幅IpとImを等量づつ調整することができる。なお、
コア12aと12bの面にはそれぞれ軟磁性体のコア2
7aと27bを取付けてもよい。
【0019】また、右側の永久磁石13bはコア12
a,12b内のバイアス磁界をのそれぞれに異なる向き
で作用する磁気バイアスの強さを一定量付加することが
できる。次に、図4に対応するミスコンバーゼンス量が
図7のように左右不平衡になった場合にこれを補正する
ことのできる本発明による可飽和リアクタについて説明
する。図7はミスコンバーゼンス量が右側で大きく、左
側では小さい場合である。
【0020】図8(a)は上記ミスコンバーゼンスを補
正できる補正電流I1の波形図である。図5の場合と同
様にして、画面の左側に対応するミスコンバーゼンスを
低い方のピ−ク値Ip1により補正し、右側のミスコン
バーゼンスを高い方のピ−ク値Ip2により補正する。
【0021】図9は上記Ip1とIp2の値を調整するこ
とのできる本発明による可飽和リアクタの断面図であ
る。図9(a)では図6の永久磁石13bを永久磁石1
3cに替え、これを図9(b)に示すように着磁する。
この結果、永久磁石13cの角穴29にドライバ等を挿
入して回転することにより、永久磁石13aによりコア
12aと同12b内に発生せられた磁気バイアスの一方
を強め、他方を弱めることができる。したがって、永久
磁石13aと同13cの双方を調整することにより、上
記Ip1とIp2、およびImの大きさを調整できるの
で、図7のミスコンバーゼンスを精度良く補正すること
ができるのである。
【0022】図10は本発明による可飽和リアクタの他
の実施例の要部を示す図である。図1(c),図6
(a),図9(a)に示した可飽和リアクタの二つの二
次側コイル11aと11bを1つのコイル11で構成で
きる点がその特徴であり、ミスコンバーゼンスの方も同
様に精度良く補正することができる。図10において
は、E字形コア31の両側脚部に一次側コイル10a,
10bを巻いて水平偏向電流Ihを流し、その磁束を中
央脚部に設けた二次側コイル11に鎖交させる。
【0023】E字形コア31の両側脚部とI字形コア3
0間には永久磁石13dをそれぞれ図示の極性で挿入し
て両側脚部に磁界バイアス18aと18bを与えるよう
にする。この結果、例えば水平偏向電流Ihの正の成分
に対しては左側脚部が飽和し、負の成分に対しては右側
脚部が飽和し、二次側コイル11から図2(a)と同様
な補正電流I1を得ることができる。なお、E字形コア
31の中央脚部には適宜エアギャップを設ければ磁気抵
抗を調整することができる。
【0024】また、I字形コア30に永久磁石13eと
13fを装着し、それぞれを回転することにより、磁気
バイアス18aと18bの大きさを不平衡にでき、図8
(a)のIp1とIp2のように補正電流I1の二つの正
のピ−ク値を不揃いにすることができる。また、永久磁
石13eと13fの回転により磁気バイアス18aと1
8bの双方を等しく変化させることもできるので、結果
的に永久磁石13eと13fの回転により上記Ip1
Ip2、およびImを任意に調整できることになる。
【0025】図11は本発明による可飽和リアクタの他
の実施例の要部を示す図である。図11においては、E
字形コア31の中央脚部に単一の一次側コイル10を設
け両側脚部に二次側コイル11aと11bを巻いてい
る。また、図10の永久磁石13dを省略し、永久磁石
13eと13fの向きを互いに反転させている。一次側
コイル10に水平偏向電流Ihを流すと、磁束14aが
二次側コイル11aに鎖交し、14bが11bに鎖交す
る。このとき、永久磁石13eによる磁気バイアスが磁
束14aを打ち消し、永久磁石13fによる磁気バイア
スが磁束14bを強める向きにすると、例えば水平偏向
電流Ihの正の成分に対してE字形コア31の左側脚部
が飽和し、負のの成分に対しては右側脚部が飽和するの
で二次側コイルから図2(a)と同様な補正電流I1
得ることができる。
【0026】この時、永久磁石13eと13fを回転し
て磁気バイアス18aと18bの双方を等しく変化させ
れば上記I1のピ−ク値IpとImを調整することがで
きる。また、永久磁石13eと13fの各回転により、
磁気バイアス18aと18bの大きさを不平衡にし、ま
た、それぞれの大きさも変えることができるので、図8
(a)のIp1とIp2のように補正電流I1の二つの正
のピ−ク値を不揃いし、まあ、Ip1とIp2、およびI
mの大きさを調整することができる。なお、E字形コア
31の中央脚部には適宜エアギャップを設ければ磁気抵
抗を調整することができる。なお、可飽和リアクタ7に
接続する二次側コイル8は4極磁界のとは異なる補正磁
界を発生するものとすることもできる。
【0027】図12は上記各実施例の可飽和リアクタ7
により単電子ビーム(モノクロ用)の陰極線管の糸巻形
の偏向歪を補正するようにした本発明の他の実施例を示
す図である。単電子ビームの陰極線管装置では電子ビー
ムのスポットが例えば図12の左右方向に横長の楕円形
に変形する。そこで、電子ビームに図1(b),図6図
9、図11等に示した本発明の可飽和リアクタによる4
極磁界23を作用させて偏向力21を与えて上記ビーム
スポットを円形になるように補償し、解像度を向上する
ようにする。
【0028】
【発明の効果】本発明による可飽和リアクタは二次側コ
イルに接続した補正コイルに水平偏向電流を流すことな
くパラボラ波形の電流のみを発生できるので、補正コイ
ルを水平偏向コイル及び垂直偏向コイルの高圧、大電流
から容易に絶縁してカラー陰極線管のミスコンバーゼン
スを補正することができ、この結果、可飽和リアクタの
安全性と経済性を向上することができる。また、本発明
による可飽和リアクタによりインライン型のカラー陰極
線管のミスコンバーゼンスを補正することができる。ま
た、本発明による可飽和リアクタにより単電子ビームの
モノクロ用陰極線管のビームスポツト歪を補正し、その
解像度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管偏向装置用可飽和リアク
タ実施例の構成ならびに接続を示す図である。
【図2、8】本発明による可飽和リアクタと補正コイル
の電流波形図である。
【図3】本発明による可飽和リアクタに接続した補正コ
イルのミスコンバーゼンス補正作用を説明する図であ
る。
【図4、5、7】陰極線管画面におけるミスコンバーゼ
ンス・パターン例である。
【図6】本発明による他の可飽和リアクタ実施例の構成
図である。
【図9】本発明による他の可飽和リアクタの構成図であ
る。
【図10】本発明による他の可飽和リアクタの構成図で
ある。
【図11】本発明による他の可飽和リアクタの構成図で
ある。
【図12】本発明による可飽和リアクタによる単電子ビ
−ム陰極線管のビ−ム歪補正作用を説明する図である。
【符号の説明】
1…陰極線管、2…偏向装置、3…偏向ヨーク、4…水
平偏向コイル、5…垂直偏向コイル、6…コア、7…可
飽和リアクタ、8,8a,8b…補正コイル、9…スタ
ティック・コンバーゼンス・マグネット、10,10
a,10b…一次側コイル、11,11a,11b…二
次側コイル、12a,12b…ドラム形コア、13a〜
13f…永久磁石、16a,16b…一次側コイルの端
子、17a,17b…二次側コイルの端子、18a,1
8b…磁気バイアス、19…バランスコイル、20B,
20G,20R…電子ビーム、21,21a,21b…
偏向力、22a,22b…コ字形コア、23…磁力線、
24…陰極線管のネック部内面、26…蛍光面、27
a,27b…コア、28…保持枠、29…角穴、30…
I字形コア、31…E字形コア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲原 正樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 水田 尊久 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 吉岡 洋 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 小原 正雄 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内 (72)発明者 竹山 厚 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向電流を供給して水平方向のミス
    コンバ−ゼンス補正用電流を供給する可飽和リアクタを
    備えた陰極線管の偏向装置において、可飽和リアクタを
    構成する上記可飽和磁気コアに磁気バイアスを与える永
    久磁石を取付け、上記可飽和リアクタの可飽和磁気コア
    に一次側コイルと二次側コイルを設けて一次側コイルに
    水平偏向電流を流し、二次側コイルより水平偏向電流を
    含まないコンバ−ゼンス補正用電流を得るようにしたこ
    とを特徴とする陰極線管装置の偏向装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記永久磁石によ
    り、上記可飽和磁気コアを2分したその一方に上記水平
    偏向電流の正の電流により発生する磁界と同方向の磁気
    バイアスを与え、上記可飽和磁気コアの他方には上記水
    平偏向電流の負の電流により発生する磁界と同方向の磁
    気バイアスを与えるようにしたことを特徴とする陰極線
    管装置の偏向装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記2つの可飽和磁
    気コアのそれぞれの両端部を二つの上記永久磁石に接続
    して上記2つの可飽和磁気コアのそれぞれに上記磁気バ
    イアスを与え、さらに一次側コイルと二次側コイルとを
    それぞれ2分して上記2つの可飽和磁気コアのそれぞれ
    に巻き、一方の可飽和磁気コアには上記一次側コイルと
    二次側コイルの各1/2分を同一方向に巻き、他方の可
    飽和磁気コアには一次側コイルと二次側コイルの他の各
    1/2分を互いに逆方向に巻くようにしたことを特徴と
    する陰極線管装置の偏向装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記二つの永久磁石
    の少なくとも一方の上記2つの可飽和磁気コア端面に対
    する距離を調整する手段を設けたことを特徴とする陰極
    線管装置の偏向装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、上記二つの永久磁石
    の一方の磁化方向を上記2つの可飽和磁気コアの磁化方
    向と同方向にし、他方の磁化方向を上記2つの可飽和磁
    気コアの磁化方向に対して直交する方向としたことを特
    徴とする陰極線管装置の偏向装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記可飽和磁気コア
    の磁化方向と同方向の永久磁石の可飽和磁気コア端面に
    対する距離を調整する手段を設け、上記磁化方向が可飽
    和磁気コアの磁化方向に対して直交する永久磁石の向き
    を調整する手段を設けたことを特徴とする陰極線管装置
    の偏向装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、上記可飽和磁気コア
    をEI型に構成し、上記EI型コアの両端部の磁路のそ
    れぞれに一次側コイルを2分して巻き、上記EI型コア
    の中央部の磁路に二次側コイルを巻き、さらに上記2分
    した各一次側コイルの一方による磁化方向と同一方向の
    磁化を与える上記永久磁石と、他方の一次側コイルの磁
    化方向と逆方向の磁化を与える上記永久磁石を設けたこ
    とを特徴とする陰極線管装置の偏向装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記2つの永久磁石
    に磁化方向を変える手段を設けたことを特徴とする陰極
    線管装置の偏向装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、上記可飽和磁気コア
    をEI型に構成し、上記EI型コアの中央部の磁路に一
    次側コイルを巻き、上記EI型コアの両端部の磁路のそ
    れぞれに二次側コイルを2分して巻き、さらに上記2分
    した二次側コイルの一方に対する一次側コイルの磁化方
    向と同一方向の磁化を与える上記永久磁石と、他方の二
    次側コイルに対する一次側コイルの磁化方向と逆方向の
    磁化を与える上記永久磁石を設けたことを特徴とする陰
    極線管装置の偏向装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、上記2つの永久磁
    石に磁化方向を変える手段を設けたことを特徴とする陰
    極線管装置の偏向装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、上記ミスコンバ−ゼンス補正用コイルにより陰極線
    管のネック部に4極磁界を発生する手段を設けたことを
    特徴とする陰極線管装置の偏向装置。
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