JPH07240933A - 陰極線管装置の偏向装置及びそこに備える可飽和リアクタ装置 - Google Patents
陰極線管装置の偏向装置及びそこに備える可飽和リアクタ装置Info
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- JPH07240933A JPH07240933A JP6032085A JP3208594A JPH07240933A JP H07240933 A JPH07240933 A JP H07240933A JP 6032085 A JP6032085 A JP 6032085A JP 3208594 A JP3208594 A JP 3208594A JP H07240933 A JPH07240933 A JP H07240933A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 陰極線管装置の偏向装置において、水平偏向
時のミスコンバーゼンス補正用電流としての水平偏向電
流を、補正コイル8に直接流さなくても済むようにして
低耐圧、低電流化、低価格化を図り、製造誤差によるミ
スコンバーゼンスも補正可能にする。 【構成】 永久磁石、可飽和磁気コア、水平偏向電流を
流す一次側コイル、二次側コイル等により可飽和リアク
タ装置7を構成する。水平偏向コイル4から絶縁された
二次側コイル11より補正用のパラボラ波電流を得て、
低電流、低耐圧化、低価格化を可能にする。コアに対す
る二次側コイル11の相対位置を移動可能にしたことか
ら製造誤差によるミスコンバーゼンスも補正可能であ
る。
時のミスコンバーゼンス補正用電流としての水平偏向電
流を、補正コイル8に直接流さなくても済むようにして
低耐圧、低電流化、低価格化を図り、製造誤差によるミ
スコンバーゼンスも補正可能にする。 【構成】 永久磁石、可飽和磁気コア、水平偏向電流を
流す一次側コイル、二次側コイル等により可飽和リアク
タ装置7を構成する。水平偏向コイル4から絶縁された
二次側コイル11より補正用のパラボラ波電流を得て、
低電流、低耐圧化、低価格化を可能にする。コアに対す
る二次側コイル11の相対位置を移動可能にしたことか
ら製造誤差によるミスコンバーゼンスも補正可能であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管装置の偏向装
置に関わり、特に水平偏向とともに発生するミスコンバ
ーゼンスを補正する可飽和リアクタ装置を備えた陰極線
管装置の偏向装置に関するものである。
置に関わり、特に水平偏向とともに発生するミスコンバ
ーゼンスを補正する可飽和リアクタ装置を備えた陰極線
管装置の偏向装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−269836号公報には、
2組の可飽和リアクタのコイルとコンバーゼンスの補正
コイルの直列回路を並列に接続して、これに水平偏向電
流を流し、上記2組の可飽和リアクタから実効的にコン
バーゼンスを補正するパラボラ波形電流を得る技術が開
示されている。
2組の可飽和リアクタのコイルとコンバーゼンスの補正
コイルの直列回路を並列に接続して、これに水平偏向電
流を流し、上記2組の可飽和リアクタから実効的にコン
バーゼンスを補正するパラボラ波形電流を得る技術が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−26
9836号公報に開示の方法では、補正コイルに水平偏
向電流が流れるので、補正コイルを高電圧、大電流用に
構成する必要があるうえ、補正コイルを2組必要とする
ので構成が複雑、大型化し製作費もかさむという問題が
あった。また、上記従来技術では、補正コイルに流れる
電流の振幅及び極性を調整することができないため、製
造誤差によるミスコンバーゼンスを補正することはでき
なかった。
9836号公報に開示の方法では、補正コイルに水平偏
向電流が流れるので、補正コイルを高電圧、大電流用に
構成する必要があるうえ、補正コイルを2組必要とする
ので構成が複雑、大型化し製作費もかさむという問題が
あった。また、上記従来技術では、補正コイルに流れる
電流の振幅及び極性を調整することができないため、製
造誤差によるミスコンバーゼンスを補正することはでき
なかった。
【0004】本発明の目的は、上記補正コイルに水平偏
向電流を直接流さなくても済むようにして低耐圧、低電
流化、低価格化を図った陰極線管装置のコンバーゼンス
補正可能な偏向装置を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、製造誤差によるミスコンバーゼンスを
補正可能な陰極線管装置の偏向装置を提供することにあ
る。
向電流を直接流さなくても済むようにして低耐圧、低電
流化、低価格化を図った陰極線管装置のコンバーゼンス
補正可能な偏向装置を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、製造誤差によるミスコンバーゼンスを
補正可能な陰極線管装置の偏向装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、水平偏向コイルに流した水平偏向電流
を取込み、コンバーゼンス補正電流を作成してコンバー
ゼンス補正コイルに供給する可飽和リアクタ装置を備え
た陰極線管装置の偏向装置において、
に、本発明では、水平偏向コイルに流した水平偏向電流
を取込み、コンバーゼンス補正電流を作成してコンバー
ゼンス補正コイルに供給する可飽和リアクタ装置を備え
た陰極線管装置の偏向装置において、
【0006】前記可飽和リアクタ装置は、永久磁石によ
り磁気バイアスを与えられた少なくとも一対の可飽和磁
気コアと、該コアに巻回された一次側コイルと、前記可
飽和磁気コアに対する相対位置を可変調整可能に配置さ
れた二次側コイルと、から成り、
り磁気バイアスを与えられた少なくとも一対の可飽和磁
気コアと、該コアに巻回された一次側コイルと、前記可
飽和磁気コアに対する相対位置を可変調整可能に配置さ
れた二次側コイルと、から成り、
【0007】水平偏向コイルに流した前記水平偏向電流
を取込んで前記一次側コイルに流し前記二次側コイルか
らコンバーゼンス補正電流を取り出して前記コンバーゼ
ンス補正コイルに供給するようにした。
を取込んで前記一次側コイルに流し前記二次側コイルか
らコンバーゼンス補正電流を取り出して前記コンバーゼ
ンス補正コイルに供給するようにした。
【0008】さらに、前記永久磁石による磁気バイアス
は、少なくとも一対の前記可飽和磁気コアの中の一半分
の磁気コアには、前記水平偏向電流の正極性の電流によ
り発生する磁界と同方向において磁気バイアスを与え、
残り半分の磁気コアには、前記水平偏向電流の正極性の
電流により発生する磁界と逆方向において磁気バイアス
を与えるようにした。さらに、前記コンバーゼンス補正
コイルは、前記二次側コイルと接続し、陰極線管のネッ
ク部に4極磁界を発生するようにする。
は、少なくとも一対の前記可飽和磁気コアの中の一半分
の磁気コアには、前記水平偏向電流の正極性の電流によ
り発生する磁界と同方向において磁気バイアスを与え、
残り半分の磁気コアには、前記水平偏向電流の正極性の
電流により発生する磁界と逆方向において磁気バイアス
を与えるようにした。さらに、前記コンバーゼンス補正
コイルは、前記二次側コイルと接続し、陰極線管のネッ
ク部に4極磁界を発生するようにする。
【0009】
【作用】前記磁気バイアスにより、水平偏向電流の正と
負の両方向の電流に対して前記各一対の可飽和磁気コア
の飽和状態が反転するため、可飽和磁気コアが発生する
磁界が鎖交する二次側コイルと接続された前記補正コイ
ルには水平周期Thのパラボラ波電流が供給される。
負の両方向の電流に対して前記各一対の可飽和磁気コア
の飽和状態が反転するため、可飽和磁気コアが発生する
磁界が鎖交する二次側コイルと接続された前記補正コイ
ルには水平周期Thのパラボラ波電流が供給される。
【0010】また、二次側コイルの位置を可飽和磁気コ
アに対して移動することにより、二次側コイルに鎖交す
る磁束が変化するため、二次側コイルと接続された前記
補正コイルに流れる水平周期のパラボラ波電流の振幅を
調整することができる。
アに対して移動することにより、二次側コイルに鎖交す
る磁束が変化するため、二次側コイルと接続された前記
補正コイルに流れる水平周期のパラボラ波電流の振幅を
調整することができる。
【0011】また、前記補正コイルを4極磁界を発生す
るように構成することにより、インライン形カラー陰極
線管の一対のサイド電子ビームのそれぞれに逆方向の偏
向力が作用するので、画面左右端での縦線間の水平方向
のミスコンバーゼンスが補正される。
るように構成することにより、インライン形カラー陰極
線管の一対のサイド電子ビームのそれぞれに逆方向の偏
向力が作用するので、画面左右端での縦線間の水平方向
のミスコンバーゼンスが補正される。
【0012】
【実施例】図1は、本発明による偏向装置2を取付けた
陰極線管装置の構成図である。同図において、陰極線管
1のネック部には偏向装置2が取付けられる。偏向装置
2は、水平偏向コイル4と垂直偏向コイル5からなる偏
向ヨーク3及び、可飽和リアクタ装置7と補正コイル8
等により構成される。また、偏向ヨーク3には磁性体の
コア6が取付けられる。9はスタティック・コンバーゼ
ンス・マグネットである。
陰極線管装置の構成図である。同図において、陰極線管
1のネック部には偏向装置2が取付けられる。偏向装置
2は、水平偏向コイル4と垂直偏向コイル5からなる偏
向ヨーク3及び、可飽和リアクタ装置7と補正コイル8
等により構成される。また、偏向ヨーク3には磁性体の
コア6が取付けられる。9はスタティック・コンバーゼ
ンス・マグネットである。
【0013】図2は、図1における可飽和リアクタ装置
7の斜視図である。図3は、同じく図1における可飽和
リアクタ装置7の構成図である。これらの図において、
4つのドラム形の可飽和磁気コア12a,12b,12
c,12dに、それぞれ一次側コイル10a,10b,
10c,10dを巻き、一対の可飽和磁気コア12a,
12bには厚さ方向に着磁した永久磁石13aが装着さ
れ、他の一対の可飽和磁気コア12c,12dには厚さ
方向に着磁した永久磁石13bが装着されている。
7の斜視図である。図3は、同じく図1における可飽和
リアクタ装置7の構成図である。これらの図において、
4つのドラム形の可飽和磁気コア12a,12b,12
c,12dに、それぞれ一次側コイル10a,10b,
10c,10dを巻き、一対の可飽和磁気コア12a,
12bには厚さ方向に着磁した永久磁石13aが装着さ
れ、他の一対の可飽和磁気コア12c,12dには厚さ
方向に着磁した永久磁石13bが装着されている。
【0014】また、ボビン35に巻かれた二次側コイル
11が、上記可飽和磁気コア12a,12b,12c,
12dを納めた保持枠34に取り付けられ、上記各一対
の可飽和磁気コア12a,12b及び12c,12dに
対する相対位置を移動可能に構成されている。
11が、上記可飽和磁気コア12a,12b,12c,
12dを納めた保持枠34に取り付けられ、上記各一対
の可飽和磁気コア12a,12b及び12c,12dに
対する相対位置を移動可能に構成されている。
【0015】図3に示すように、端子16aの側より水
平偏向電流Ihを一次側コイル10a,10b,10
c,10dに流したとき、可飽和磁気コア12b,12
dに発生する磁界28の方向に対して、永久磁石13
a,13bによる磁気バイアス18の方向を同方向と
し、可飽和磁気コア12a,12cに発生する磁界28
の方向に対して、永久磁石13a,13bによる磁気バ
イアス磁界18の方向を逆方向としている。
平偏向電流Ihを一次側コイル10a,10b,10
c,10dに流したとき、可飽和磁気コア12b,12
dに発生する磁界28の方向に対して、永久磁石13
a,13bによる磁気バイアス18の方向を同方向と
し、可飽和磁気コア12a,12cに発生する磁界28
の方向に対して、永久磁石13a,13bによる磁気バ
イアス磁界18の方向を逆方向としている。
【0016】図4は、図1における可飽和リアクタ装置
7の回路接続図である。一対の一次側コイル10a,1
0bと他の一対の一次側コイル10c,10dを並列接
続し、バランスコイル19を介して並列接続した水平偏
向コイル4a,4bと直列に接続し、水平偏向電流Ih
を流すようにしている。また、可飽和リアクタ装置7の
二次側コイル11と補正コイル8とで閉回路を形成して
いる。
7の回路接続図である。一対の一次側コイル10a,1
0bと他の一対の一次側コイル10c,10dを並列接
続し、バランスコイル19を介して並列接続した水平偏
向コイル4a,4bと直列に接続し、水平偏向電流Ih
を流すようにしている。また、可飽和リアクタ装置7の
二次側コイル11と補正コイル8とで閉回路を形成して
いる。
【0017】なお、本発明では一次側コイル10a,1
0b,10c,10dを直列に接続してもよいが、その
場合には大電流に耐えられるように一次側コイルの導体
断面積を大きくする必要がある。
0b,10c,10dを直列に接続してもよいが、その
場合には大電流に耐えられるように一次側コイルの導体
断面積を大きくする必要がある。
【0018】二次側コイル11を矢印41aの方向に移
動し、可飽和磁気コア12a,12bに近付けた場合に
は、一次側コイル10a,10bの発生する磁界が二次
側コイル11に鎖交する。このとき、図5に一次側コイ
ル10a,10bの発生する磁界とインクレメント透磁
率の関係を示す。
動し、可飽和磁気コア12a,12bに近付けた場合に
は、一次側コイル10a,10bの発生する磁界が二次
側コイル11に鎖交する。このとき、図5に一次側コイ
ル10a,10bの発生する磁界とインクレメント透磁
率の関係を示す。
【0019】ここでインクレメント透磁率とは、BH曲
線(但しBは磁束密度、Hは磁界の強さ)において、初
透磁範囲を超えると、Hの僅かな増加に対して不可逆的
な磁壁移動が起こり、Bの不連続的な急増(バルクハウ
ゼン飛躍)を繰り返し、ここでHを減少してもBはもは
や可逆的には戻らず、小ループを描くが、この小ループ
の勾配ΔB/ΔHをインクレメント透磁率と呼ぶもので
あることは周知の通りである。
線(但しBは磁束密度、Hは磁界の強さ)において、初
透磁範囲を超えると、Hの僅かな増加に対して不可逆的
な磁壁移動が起こり、Bの不連続的な急増(バルクハウ
ゼン飛躍)を繰り返し、ここでHを減少してもBはもは
や可逆的には戻らず、小ループを描くが、この小ループ
の勾配ΔB/ΔHをインクレメント透磁率と呼ぶもので
あることは周知の通りである。
【0020】図5に示すように、上記可飽和磁気コア1
2a,12bの磁気バイアス点32a,32bの違いに
より、水平偏向電流Ihが正極性の場合にはこれによる
磁界28aのため、可飽和磁気コア12aのインクレメ
ント透磁率が可飽和磁気コア12bのインクレメント透
磁率より大きく、正極性の磁気結合により二次側コイル
11に正極性の電流が流れる。
2a,12bの磁気バイアス点32a,32bの違いに
より、水平偏向電流Ihが正極性の場合にはこれによる
磁界28aのため、可飽和磁気コア12aのインクレメ
ント透磁率が可飽和磁気コア12bのインクレメント透
磁率より大きく、正極性の磁気結合により二次側コイル
11に正極性の電流が流れる。
【0021】一方、水平偏向電流Ihが負極性の場合に
はこれによる磁界18bのため、可飽和磁気コア12b
のインクレメント透磁率が可飽和磁気コア12aのイン
クレメント透磁率より大きく、負極性の磁気結合により
二次側コイル11に正極性の電流が流れる。
はこれによる磁界18bのため、可飽和磁気コア12b
のインクレメント透磁率が可飽和磁気コア12aのイン
クレメント透磁率より大きく、負極性の磁気結合により
二次側コイル11に正極性の電流が流れる。
【0022】また、水平偏向電流Ihが0の場合には磁
気バイアス点32a,32bが可飽和磁気コア12a,
12bの動作点になるため、可飽和磁気コア12aのイ
ンクレメント透磁率と可飽和磁気コア12bのインクレ
メント透磁率は等しく、二次側コイル11との磁気結合
を生じない。したがって、二次側コイル11に流れる電
流I1は、直流成分を含まないことを考慮すると、図6
の(d)に示す鋸歯状波の水平偏向電流Ihに対して、
図6の(a)に示すパラボラ波となる。なお図6は、可
飽和リアクタ装置及びコンバーゼンス補正コイルにおけ
る電流波形図である。
気バイアス点32a,32bが可飽和磁気コア12a,
12bの動作点になるため、可飽和磁気コア12aのイ
ンクレメント透磁率と可飽和磁気コア12bのインクレ
メント透磁率は等しく、二次側コイル11との磁気結合
を生じない。したがって、二次側コイル11に流れる電
流I1は、直流成分を含まないことを考慮すると、図6
の(d)に示す鋸歯状波の水平偏向電流Ihに対して、
図6の(a)に示すパラボラ波となる。なお図6は、可
飽和リアクタ装置及びコンバーゼンス補正コイルにおけ
る電流波形図である。
【0023】また、二次側コイル11の移動が小さい場
合には、一次側コイル10a,10bからの鎖交磁束が
少ないため、二次側コイル11に流れる電流I1の振幅
は図6の(b)に示すように小さくなる。
合には、一次側コイル10a,10bからの鎖交磁束が
少ないため、二次側コイル11に流れる電流I1の振幅
は図6の(b)に示すように小さくなる。
【0024】更に、二次側コイル11を矢印41bの方
向に移動した場合には、可飽和磁気コア12c,12d
のインクレメント透磁率が、それぞれ上記可飽和磁気コ
ア12a,12bのインクレメント透磁率と同じ特性と
なり、その一方で、二次側コイル11に対する磁気結合
の極性は逆転する。このため、二次側コイル11に流れ
る電流I1は、図6の(c)に示すように図6の(a)
のそれと逆極性のパラボラ波となる。
向に移動した場合には、可飽和磁気コア12c,12d
のインクレメント透磁率が、それぞれ上記可飽和磁気コ
ア12a,12bのインクレメント透磁率と同じ特性と
なり、その一方で、二次側コイル11に対する磁気結合
の極性は逆転する。このため、二次側コイル11に流れ
る電流I1は、図6の(c)に示すように図6の(a)
のそれと逆極性のパラボラ波となる。
【0025】図7は、インライン形のカラー陰極線管の
ネック部24に装着したコンバーゼンス補正コイル8の
構成図である。補正コイル8は、コイル8a,8bと8
c,8dに分割され、それぞれはコア22aと22bに
分けて巻かれる。補正電流I1が例えば図示の向きに流
れると、図示の向きの磁界231と232が発生し、電
子ビーム20Bと20Rに互いに反発する向きの偏向力
21aと21bを及ぼす。
ネック部24に装着したコンバーゼンス補正コイル8の
構成図である。補正コイル8は、コイル8a,8bと8
c,8dに分割され、それぞれはコア22aと22bに
分けて巻かれる。補正電流I1が例えば図示の向きに流
れると、図示の向きの磁界231と232が発生し、電
子ビーム20Bと20Rに互いに反発する向きの偏向力
21aと21bを及ぼす。
【0026】補正電流I1は交流信号であるから、図6
の(a)に示したように偏向画面の左側と右側ではピー
ク電流Ipによる偏向力が作用し、中央部では負のピー
ク電流Imによる偏向力が作用する。したがって、画面
の両端部に対して上記Ipを、また、中央部に対しては
上記Imを正しく与えてミスコンバーゼンスを補正する
必要がある。
の(a)に示したように偏向画面の左側と右側ではピー
ク電流Ipによる偏向力が作用し、中央部では負のピー
ク電流Imによる偏向力が作用する。したがって、画面
の両端部に対して上記Ipを、また、中央部に対しては
上記Imを正しく与えてミスコンバーゼンスを補正する
必要がある。
【0027】本発明では、補正電流I1の振幅(Ip+
Im)を二次側コイル11の移動により調整し、さらに
従来からのスタティク・コンバーゼンス・マグネット
(略してSTCマグネット、図1参照)9を用いてミス
コンバーゼンスを調整するようにする。このSTCマグ
ネット9は、4極の磁極を有するので図7に示した補正
電流I1による磁界とほぼ同様な磁界を発生する。した
がって、STCマグネット9の位置調整により補正電流
I1の振幅Imに相当する静磁界の作用を相殺して補正
することができる。
Im)を二次側コイル11の移動により調整し、さらに
従来からのスタティク・コンバーゼンス・マグネット
(略してSTCマグネット、図1参照)9を用いてミス
コンバーゼンスを調整するようにする。このSTCマグ
ネット9は、4極の磁極を有するので図7に示した補正
電流I1による磁界とほぼ同様な磁界を発生する。した
がって、STCマグネット9の位置調整により補正電流
I1の振幅Imに相当する静磁界の作用を相殺して補正
することができる。
【0028】図8、図9はそれぞれ上記ミスコンバーゼ
ンスの補正方法を説明するための画面例を示した説明図
である。まず、STCマグネット9が効かないように調
整し、補正電流I1も0の場合に、偏向ヨーク2の作用
によって、図8に示すようなミスコンバーゼンスを生じ
ているものとする。画面内の実線の縦線25Rと破線の
縦線25Bはそれぞれ電子ビーム20Rと同20Bの位
置を示している。
ンスの補正方法を説明するための画面例を示した説明図
である。まず、STCマグネット9が効かないように調
整し、補正電流I1も0の場合に、偏向ヨーク2の作用
によって、図8に示すようなミスコンバーゼンスを生じ
ているものとする。画面内の実線の縦線25Rと破線の
縦線25Bはそれぞれ電子ビーム20Rと同20Bの位
置を示している。
【0029】次いで、STCマグネット9の位置を調整
して画面を図9のようにする。このとき、画面26の右
側と左側における実線と破線間のずれ量が等しく、ま
た、正のピーク値Ipがこのずれ量を丁度補正する値で
あり、同様に負のピーク値Imが画面中央のずれ量を丁
度補正する値であれば、補正電流I1を流すことにより
破線と実線を一致させてミスコンバーゼンスを完全に補
正することができる。
して画面を図9のようにする。このとき、画面26の右
側と左側における実線と破線間のずれ量が等しく、ま
た、正のピーク値Ipがこのずれ量を丁度補正する値で
あり、同様に負のピーク値Imが画面中央のずれ量を丁
度補正する値であれば、補正電流I1を流すことにより
破線と実線を一致させてミスコンバーゼンスを完全に補
正することができる。
【0030】なお、図9に示した画面中央部のミスコン
バーゼンスは、STCマグネットを用いずに電子ビーム
20B,20R用の各電子銃の出射条件により発生させ
ることもできる。また、本発明では、補正コイル8を巻
線するためのコア22a,22bは、左右分割配置のコ
字形に限るものではなく、図7と同様な4極磁界23
1,232を発生する構成であれば、左右分割配置のE
字形や上下分割配置のU字形等であってもよい。
バーゼンスは、STCマグネットを用いずに電子ビーム
20B,20R用の各電子銃の出射条件により発生させ
ることもできる。また、本発明では、補正コイル8を巻
線するためのコア22a,22bは、左右分割配置のコ
字形に限るものではなく、図7と同様な4極磁界23
1,232を発生する構成であれば、左右分割配置のE
字形や上下分割配置のU字形等であってもよい。
【0031】次に、ミスコンバーゼンスが図10に示す
ように図8のミスコンバーゼンスと逆方向の場合には、
STCマグネットを調整して図11に示すようにスタテ
ィク・コンバーゼンスのずれた画面とする。そして、二
次側コイルの位置を調整し、図6の(c)に示す補正電
流を流すことによりコンバーゼンスを合わせることがで
きる。以上のように、二次側コイルの位置を調整するこ
とにより、パラボラ波状の補正電流I1の振幅及び極性
を変化させ、画面左右端部の縦線のミスコンバーゼンス
の補正量を任意に設定できる。
ように図8のミスコンバーゼンスと逆方向の場合には、
STCマグネットを調整して図11に示すようにスタテ
ィク・コンバーゼンスのずれた画面とする。そして、二
次側コイルの位置を調整し、図6の(c)に示す補正電
流を流すことによりコンバーゼンスを合わせることがで
きる。以上のように、二次側コイルの位置を調整するこ
とにより、パラボラ波状の補正電流I1の振幅及び極性
を変化させ、画面左右端部の縦線のミスコンバーゼンス
の補正量を任意に設定できる。
【0032】図12は、本発明の第2の実施例による可
飽和リアクタ装置7の構成図である。同図では、図3の
可飽和リアクタ装置7の構成と比較して、永久磁石13
a,13bの配置方法に特徴がある。
飽和リアクタ装置7の構成図である。同図では、図3の
可飽和リアクタ装置7の構成と比較して、永久磁石13
a,13bの配置方法に特徴がある。
【0033】図3の場合には、永久磁石13a,13b
の発生する磁界が、可飽和リアクタ装置7の外部に漏れ
易い構造となっていた。これに対して図12の永久磁石
13a,13bは、可飽和磁気コア12a,12b及び
12c,12dと平行に配置され、空隙の少ない磁路を
形成しているため、永久磁石13a,13bから可飽和
リアクタ装置7の外部への漏れ磁界は少ない。
の発生する磁界が、可飽和リアクタ装置7の外部に漏れ
易い構造となっていた。これに対して図12の永久磁石
13a,13bは、可飽和磁気コア12a,12b及び
12c,12dと平行に配置され、空隙の少ない磁路を
形成しているため、永久磁石13a,13bから可飽和
リアクタ装置7の外部への漏れ磁界は少ない。
【0034】可飽和リアクタ装置7の両端部に備えた磁
性体42a,42bは、上記漏れ磁界を更に低減させる
ために備えたものである。このため、可飽和リアクタ装
置7を偏向ヨーク2に設けた際のコンバーゼンスや画像
歪に対する悪影響を少なくすることができる。
性体42a,42bは、上記漏れ磁界を更に低減させる
ために備えたものである。このため、可飽和リアクタ装
置7を偏向ヨーク2に設けた際のコンバーゼンスや画像
歪に対する悪影響を少なくすることができる。
【0035】一方、可飽和磁気コア12a,12b,1
2c,12dに対する磁気バイアス状態と一次側コイル
10a,10b,10c,10d及び二次側コイル11
の構成方法は、前記第1の実施例と同じであり、可飽和
リアクタ装置7としての動作は同じである。すなわち、
二次側コイルの位置を調整することにより、パラボラ波
状の補正電流I1の振幅及び極性を変化させ、画面左右
端部の縦線のミスコンバーゼンスの補正量を任意に設定
できる。
2c,12dに対する磁気バイアス状態と一次側コイル
10a,10b,10c,10d及び二次側コイル11
の構成方法は、前記第1の実施例と同じであり、可飽和
リアクタ装置7としての動作は同じである。すなわち、
二次側コイルの位置を調整することにより、パラボラ波
状の補正電流I1の振幅及び極性を変化させ、画面左右
端部の縦線のミスコンバーゼンスの補正量を任意に設定
できる。
【0036】図13は、本発明に係る他の実施例として
の可飽和リアクタ装置7の構成図を示す。本実施例の可
飽和リアクタ装置7は、一対の可飽和磁気コア12a,
12b及び一対の一次側コイル12a,12bより構成
している点に特徴がある。また、本実施例では、1個の
永久磁石13を上記一対の可飽和磁気コア12a,12
bと平行に備えることにより、磁気バイアス18を一対
の可飽和磁気コア12a,12bに与えている。また、
可飽和リアクタ装置7の一端には磁性体42を備えて、
永久磁石13による漏れ磁界を低減する構成としてい
る。
の可飽和リアクタ装置7の構成図を示す。本実施例の可
飽和リアクタ装置7は、一対の可飽和磁気コア12a,
12b及び一対の一次側コイル12a,12bより構成
している点に特徴がある。また、本実施例では、1個の
永久磁石13を上記一対の可飽和磁気コア12a,12
bと平行に備えることにより、磁気バイアス18を一対
の可飽和磁気コア12a,12bに与えている。また、
可飽和リアクタ装置7の一端には磁性体42を備えて、
永久磁石13による漏れ磁界を低減する構成としてい
る。
【0037】そして、図13に示す方向の水平偏向電流
Ihを一次側コイル10a,10bに流したとき、可飽
和磁気コア12bに発生する磁界28の方向に対して永
久磁石13による磁気バイアス18の方向を同方向と
し、可飽和磁気コア12aに発生する磁界28の方向に
対して永久磁石13による磁気バイアス18の方向を逆
方向としている。
Ihを一次側コイル10a,10bに流したとき、可飽
和磁気コア12bに発生する磁界28の方向に対して永
久磁石13による磁気バイアス18の方向を同方向と
し、可飽和磁気コア12aに発生する磁界28の方向に
対して永久磁石13による磁気バイアス18の方向を逆
方向としている。
【0038】二次側コイル11は可飽和磁気コア12
a,12bに対して矢印41の方向に移動できる構造と
している。このため、図13に示すように二次側コイル
11を可飽和磁気コア12a,12bに最も近づけて配
置した場合には、前記第1の実施例と同様に、二次側コ
イル11に接続した補正コイル8に図6の(a)示すよ
うな大振幅のパラボラ波の電流が流れ、STCマグネッ
トの併用により図8に示すミスコンバーゼンスを補正で
きる。
a,12bに対して矢印41の方向に移動できる構造と
している。このため、図13に示すように二次側コイル
11を可飽和磁気コア12a,12bに最も近づけて配
置した場合には、前記第1の実施例と同様に、二次側コ
イル11に接続した補正コイル8に図6の(a)示すよ
うな大振幅のパラボラ波の電流が流れ、STCマグネッ
トの併用により図8に示すミスコンバーゼンスを補正で
きる。
【0039】また、二次側コイル11を矢印41の方向
に移動した場合には、二次側コイル11に鎖交する磁束
が減少し、二次側コイル11に接続した補正コイル8に
図6の(b)示す振幅の小さなパラボラ波の電流が流れ
る。したがって、補正できるミスコンバーゼンスも小さ
な値となる。ゆえに、本実施例によれば、図8に示す方
向のミスコンバーゼンスを一定の値の範囲内において補
正することができる。
に移動した場合には、二次側コイル11に鎖交する磁束
が減少し、二次側コイル11に接続した補正コイル8に
図6の(b)示す振幅の小さなパラボラ波の電流が流れ
る。したがって、補正できるミスコンバーゼンスも小さ
な値となる。ゆえに、本実施例によれば、図8に示す方
向のミスコンバーゼンスを一定の値の範囲内において補
正することができる。
【0040】また、本実施例では一次側コイル10a,
10bが一対のみしか備えないため、一定量のミスコン
バーゼンスの補正を得るために必要な一次側コイルの端
子間のインダクタンスは、第1の実施例に比べて小さ
い。このため、水平偏向電流Ihに対する無効電力損失
を低減できるという利点がある。
10bが一対のみしか備えないため、一定量のミスコン
バーゼンスの補正を得るために必要な一次側コイルの端
子間のインダクタンスは、第1の実施例に比べて小さ
い。このため、水平偏向電流Ihに対する無効電力損失
を低減できるという利点がある。
【0041】なお、上記本発明の各実施例に用いた磁性
体42,42a,42bは、永久磁石13,13a,1
3bからの漏れ磁界の影響を低減するためのものであ
り、可飽和リアクタ装置7を電子ビームの軌道から遠ざ
けて配置すれば、磁性体42,42a,42bを特に設
けなくても本発明の動作上問題はない。
体42,42a,42bは、永久磁石13,13a,1
3bからの漏れ磁界の影響を低減するためのものであ
り、可飽和リアクタ装置7を電子ビームの軌道から遠ざ
けて配置すれば、磁性体42,42a,42bを特に設
けなくても本発明の動作上問題はない。
【0042】
【発明の効果】本発明による可飽和リアクタ装置は、二
次側コイルに接続した補正コイルに直に水平偏向電流を
流すことなく、パラボラ波形の補正電流を発生できるの
で、補正コイルを水平偏向コイルの高圧、大電流から容
易に絶縁してカラー陰極線管のミスコンバーゼンスを補
正することができ、この結果、可飽和リアクタ装置の安
全性と経済性を向上することができる。
次側コイルに接続した補正コイルに直に水平偏向電流を
流すことなく、パラボラ波形の補正電流を発生できるの
で、補正コイルを水平偏向コイルの高圧、大電流から容
易に絶縁してカラー陰極線管のミスコンバーゼンスを補
正することができ、この結果、可飽和リアクタ装置の安
全性と経済性を向上することができる。
【0043】また、本発明の可飽和リアクタ装置の二次
側コイルの移動によりパラボラ波形の補正電流の振幅を
調整できるので、インライン形のカラー陰極線管の及び
偏向装置の製造誤差によるミスコンバーゼンスを補正す
ることができる。
側コイルの移動によりパラボラ波形の補正電流の振幅を
調整できるので、インライン形のカラー陰極線管の及び
偏向装置の製造誤差によるミスコンバーゼンスを補正す
ることができる。
【図1】本発明による偏向装置を取付けた陰極線管装置
の構成図である。。
の構成図である。。
【図2】図1における可飽和リアクタ装置7の斜視図で
ある。
ある。
【図3】図1における可飽和リアクタ装置7の構成図で
ある。
ある。
【図4】図1における可飽和リアクタ装置7の回路接続
図である。
図である。
【図5】一次側コイル10a,10bの発生する磁界と
インクレメント透磁率の関係を示す特性図である。
インクレメント透磁率の関係を示す特性図である。
【図6】可飽和リアクタ装置及びコンバーゼンス補正コ
イルにおける電流波形図である。
イルにおける電流波形図である。
【図7】インライン形のカラー陰極線管のネック部24
に装着したコンバーゼンス補正コイル8の構成図であ
る。
に装着したコンバーゼンス補正コイル8の構成図であ
る。
【図8】ミスコンバーゼンスの補正方法を説明するため
の画面例を示した説明図である。
の画面例を示した説明図である。
【図9】ミスコンバーゼンスの補正方法を説明するため
の画面例を示した説明図である。
の画面例を示した説明図である。
【図10】ミスコンバーゼンスの補正方法を説明するた
めの画面例を示した説明図である。
めの画面例を示した説明図である。
【図11】ミスコンバーゼンスの補正方法を説明するた
めの画面例を示した説明図である。
めの画面例を示した説明図である。
【図12】本発明の第2の実施例による可飽和リアクタ
装置7の構成図である。
装置7の構成図である。
【図13】本発明に係る他の実施例としての可飽和リア
クタ装置7の構成図である。
クタ装置7の構成図である。
1…陰極線管、2…偏向装置、3…偏向ヨーク、4…水
平偏向コイル、5…垂直偏向コイル、6…コア、7…可
飽和リアクタ装置、8,8a〜8d…補正コイル、9…
スタティック・コンバーゼンス・マグネット、10,1
0a〜10d…一次側コイル、11,11a〜11d…
二次側コイル、12a〜12d…可飽和磁気コア、1
3,13a,13b…永久磁石、16a,16b…一次
側コイルの端子、17a,17b…二次側コイルの端
子、18…磁気バイアス、19…バランスコイル、20
B,20G,20R…電子ビーム、21a,21b…偏
向力、22a,22b…コ字形コア、231,232…
磁界、24…陰極線管のネック部内面、25B,25R
…縦線、26…蛍光面、28,28a,28b…水平偏
向電流Ihによる磁界、32a,32b,32c,32
d…磁気バイアス点、34…保持枠、35…ボビン、4
1,41a,41b…矢印、42,42a,42b…磁
性体。
平偏向コイル、5…垂直偏向コイル、6…コア、7…可
飽和リアクタ装置、8,8a〜8d…補正コイル、9…
スタティック・コンバーゼンス・マグネット、10,1
0a〜10d…一次側コイル、11,11a〜11d…
二次側コイル、12a〜12d…可飽和磁気コア、1
3,13a,13b…永久磁石、16a,16b…一次
側コイルの端子、17a,17b…二次側コイルの端
子、18…磁気バイアス、19…バランスコイル、20
B,20G,20R…電子ビーム、21a,21b…偏
向力、22a,22b…コ字形コア、231,232…
磁界、24…陰極線管のネック部内面、25B,25R
…縦線、26…蛍光面、28,28a,28b…水平偏
向電流Ihによる磁界、32a,32b,32c,32
d…磁気バイアス点、34…保持枠、35…ボビン、4
1,41a,41b…矢印、42,42a,42b…磁
性体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福間 康二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 吉岡 洋 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 小原 良浩 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内
Claims (4)
- 【請求項1】 水平偏向コイルに流した水平偏向電流を
取込み、コンバーゼンス補正電流を形成してコンバーゼ
ンス補正コイルに供給する可飽和リアクタ装置を備えた
陰極線管装置の偏向装置において、 前記可飽和リアクタ装置は、永久磁石により磁気バイア
スを与えられた少なくとも一対の可飽和磁気コアと、該
コアに巻回された一次側コイルと、前記可飽和磁気コア
に対する相対位置を可変調整可能に配置された二次側コ
イルと、から成り、 水平偏向コイルに流した前記水平偏向電流を取込んで前
記可飽和リアクタ装置の一次側コイルに流し前記二次側
コイルからコンバーゼンス補正電流を取り出して前記コ
ンバーゼンス補正コイルに供給するようにしたことを特
徴とする陰極線管装置の偏向装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の陰極線管装置の偏向装
置において、前記永久磁石による磁気バイアスは、少な
くとも一対の前記可飽和磁気コアの中の一半分の磁気コ
アには、前記水平偏向電流の正極性の電流により発生す
る磁界と同方向において磁気バイアスを与え、残り半分
の磁気コアには、前記水平偏向電流の正極性の電流によ
り発生する磁界と逆方向において磁気バイアスを与える
ようにしたことを特徴とする陰極線管装置の偏向装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の陰極線管装置の偏向装
置において、前記可飽和リアクタ装置に含まれる可飽和
磁気コアは二対のコアから成り、その中の一対の可飽和
磁気コアと残りの一対の可飽和磁気コアとは互いに分離
した位置にあり、前記二次側コイルは、前記一対の可飽
和磁気コアと残りの一対の可飽和磁気コアとを結ぶ線に
沿った方向において移動可能として、前記可飽和磁気コ
アに対する相対位置を可変調整可能にしたことを特徴と
する陰極線管装置の偏向装置。 - 【請求項4】 陰極線管装置の偏向装置に備える可飽和
リアクタ装置であって、 少なくとも一対の可飽和磁気コアと、該コアに巻回され
た一次側コイルと、前記可飽和磁気コアに対する相対位
置を可変調整可能に配置された二次側コイルと、前記少
なくとも一対の可飽和磁気コアの中の一半分の磁気コア
には、該コアに巻回された一次側コイルに流れる第一の
方向の電流により発生する磁界の方向と同方向の磁気バ
イアスを与え、前記少なくとも一対の可飽和磁気コアの
中の残り半分の可飽和磁気コアには、該コアに巻回され
た一次側コイルに流れる第一の方向の電流により発生す
る磁界の方向と逆方向の磁気バイアスを与える永久磁石
と、を具備して成り、 前記陰極線管装置の水平偏向コイルに流した水平偏向電
流を前記一次側コイルにを取込んで流し、前記二次側コ
イルからコンバーゼンス補正電流を取り出してコンバー
ゼンス補正コイルに供給するようにしたことを特徴とす
る可飽和リアクタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6032085A JPH07240933A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 陰極線管装置の偏向装置及びそこに備える可飽和リアクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6032085A JPH07240933A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 陰極線管装置の偏向装置及びそこに備える可飽和リアクタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240933A true JPH07240933A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12349048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6032085A Pending JPH07240933A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 陰極線管装置の偏向装置及びそこに備える可飽和リアクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07240933A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010067417A (ko) * | 1999-12-22 | 2001-07-12 | 니시무로 타이죠 | 컬러음극선관장치 |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP6032085A patent/JPH07240933A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010067417A (ko) * | 1999-12-22 | 2001-07-12 | 니시무로 타이죠 | 컬러음극선관장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |