JPH0623322B2 - 黒色水性インキ組成物 - Google Patents

黒色水性インキ組成物

Info

Publication number
JPH0623322B2
JPH0623322B2 JP60170390A JP17039085A JPH0623322B2 JP H0623322 B2 JPH0623322 B2 JP H0623322B2 JP 60170390 A JP60170390 A JP 60170390A JP 17039085 A JP17039085 A JP 17039085A JP H0623322 B2 JPH0623322 B2 JP H0623322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
water
ink composition
black
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP60170390A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6232150A (ja
Inventor
久 千秋
貞彦 松原
保 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orient Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Orient Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orient Chemical Industries Ltd filed Critical Orient Chemical Industries Ltd
Priority to JP60170390A priority Critical patent/JPH0623322B2/ja
Priority to US06/891,571 priority patent/US4758659A/en
Priority to EP86110651A priority patent/EP0217060B1/en
Priority to DE8686110651T priority patent/DE3667997D1/de
Publication of JPS6232150A publication Critical patent/JPS6232150A/ja
Priority to US07/140,148 priority patent/US4822424A/en
Publication of JPH0623322B2 publication Critical patent/JPH0623322B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/03Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder
    • C09D11/037Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder characterised by the pigment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B35/00Disazo and polyazo dyes of the type A<-D->B prepared by diazotising and coupling
    • C09B35/64Higher polyazo dyes, e.g. of the types
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S534/00Organic compounds -- part of the class 532-570 series
    • Y10S534/01Mixtures of azo compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Coloring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ジェット印刷用・筆記具用・記録計用等とし
て好適であるところの、特定の黒色系ヘキサキスアゾ染
料を含有する黒色水性インキ組成物に関する。
[従来の技術及び解決しようとする問題点] ワードプロセッサ・各種コンピュータなどに用いるプリ
ンタの印刷方式としてその静粛性及び高速性の故に広く
採用されているジェット印刷などに使用する水性インキ
組成物については、目詰まり等を防止する上で、含有す
る染料に高度の溶解性及び溶解安定性を必要とすること
は言うまでもない。筆記具のうちでも目詰まりよって筆
跡のかすれ等が生じ易いものに使用する水性ンキ組成物
についても同様である。これらの筆記具やジェット印刷
などに用いられる水性インキ組成物として最も重要なの
は勿論黒色である。
従来、筆記具およびジェット印刷にも使用し得る黒色の
水性インキ組成物として、テトラキスアゾ染料を含有す
るものは知られている。ところが近時においては、水性
インキの液滴を紙面に対し飛翔させて印刷するジェット
印刷の方式においても、より解像度の高い高精細の印字
が望まれており、それに伴い、印字における1ドットが
一層鮮明な黒色を呈する黒色の水性インキ組成物が希求
されている。また、印字や筆跡の耐水性及び耐光性につ
いても、より高い性能が要求されている。
ヘキサキスアゾ染料は、前記テトラキスアゾ染料より深
い色を呈するので、黒色系のヘキサキスアゾ染料をジェ
ット印刷用の水性インキに含有させることによって一層
鮮明な黒色を実現し得る可能性があるが、当然のことな
がら、ヘキサキスアゾ染料は一般にテトラキスアゾ染料
よりも溶解性が低く、溶解安定性も劣るため、長期保存
により含有する染料が析出し易い。そのため、黒色系の
ヘキサキスアゾ染料を含有する黒色水性インキ組成物
は、筆記具及び特にジェット印刷には使用し難いという
問題があった。
本発明は、従来技術に存した如上の問題点に鑑み行われ
たものであって、その目的とするところは、耐水性及び
耐光性に優れると共に鮮明な黒色を呈する印字及び筆跡
が実現され、而も含有するヘキサキスアゾ染料の溶解性
及び溶解安定性が良好な黒色水性インキ組成物を提供す
ることにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の黒色水性インキ組成物は、次の一般式 で表わされる黒色系ヘキサキスアゾ染料 を含有することを特徴とするものであって、該ヘキサキ
スアゾ染料を、水及び水溶性有機溶剤、並びに必要に応
じて水溶性界面活性剤,水溶性樹脂及び添加剤等と混合
して調製され、代表的用途としては、筆記具用,ジェッ
ト印刷用,記録計用等が挙げられる。
[実施例] 本発明に用いられる一般式(1)で表わされる黒色系ヘキ
サキスアゾ染料は、次の諸工程により得られる。
第1工程:一般式 で表わされる化合物を常法によりテトラゾ化し、次い
で、一般式 〔式中、kは1または2を示す。〕で表わされる化合物
2モルとカップリングを行なし、ジスアゾ染料を得る。
第2工程:一般式 で表わされる化合物、あるいは、一般式 で表わされる化合物をジアゾ化し、次いで、第1工程で
得たジスアゾ染料とカップリングして、テトラキスアゾ
染料を得る。
第3工程:得られたテトラキスアゾ染料を再度テトラゾ
化し、得られたテトラキスアゾニウム塩を、一般式 で表わされる化合物、あるいは、一般式 で表わされる化合物の単独または混合物とカップリング
することにより、目的とするヘキサキスアゾ染料が得ら
れる。
上記工程に代えて、一般式(4)で表わされる化合物、ま
たは、一般式(5)で表わされる化合物をジアゾ化し、次
いで、一般式(3)で表される化合物にカップリングする
ことによりモノアゾ染料を得、該モノアゾ染料に、一般
式(2)で表される化合物をテトラゾ化し、カップリング
してテトラキスアゾ染料を得る。得られたテトラキスア
ゾ染料を再度テトラゾ化し得られたテトラキスアゾニウ
ム塩を、一般式(6)で表される化合物、または、一般式
(7)で表される化合物の単独または混合物とカップリン
グを行ない、目的とするヘキサキスアゾ染料を得ること
も出来る。
更にまた、第1工程で得られたジスアゾ染料を再度テト
ラゾ化し、次いで、一般式(6)で表される化合物また
は、一般式(7)で表される化合物の単独または混合物と
カップリングを行ないテトラキスアゾ染料を得る。これ
に一般式(4)で表される化合物、または一般式(5)で表さ
れる化合物をジアゾ化し、カップリングを行なうことに
よっても、目的とするヘキサキスアゾ染料を得ることが
出来る。
前記の、一般式(1)で表される目的物質を得る工程にお
いて、均質な出発原料化合物を使用するかわりに、混合
物、例えば式(4)で表される種々のナフチルアミン誘導
体または種々のアニリン誘導体を使用することも可能で
あり、その場合には個々の染料と同様の性質を有する染
料混合物が得られる。また、目的に応じて、酸析・塩析
により精製される。該染料は、所望のアルカリでアルカ
リ塩とすることにより、溶解性のよい水溶性染料が得ら
れる。この場合におけるアルカリ源には、水酸化ナトリ
ウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム,アンモニア水
等が用いられる。
一般式(2)で表される化合物を例示すると、4,4′−
ジアミノスチルベン−2,2′−ジスルホン酸、4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルホン、3,3′−ジメチルベンジジ
ン、3,3′−ジメトキシベンジジン、3,3′−ジク
ロロベンジジン、2,2′−ベンジジンジスルホン酸、
4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジア
ミノジトリルメタン、4,4′−ジアミノトリフェニル
メタン、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメトキシ−
2″−スルホトリフェニルメタン、4,4′−ジアミノ
ベンズアニリド等が挙げられる。
一般式(3)で表される化合物を例示すると、1−アミノ
−8−ナフトール−4−スルホン酸、2−アミノ−5−
ナフトール−7−スルホン酸、1−アミノ−8−ナフト
ール−3,6−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ナフト
ール−4,6−ジスルホン酸等が挙げられる。
一般式(4)で表される化合物を例示すると、1−アミノ
ナフタレン、1−アミノ−4−ナフタレンスルホン酸、
1−アミノ−5−ナフタレンスルホン酸、1−アミノ−
6−ナフタレンスルホン酸、1−アミノ−7−ナフタレ
ンスルホン酸、1−アミノ−8−ナフタレンスルホン
酸、2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸、5−アミ
ノ−1−ナフトール、1−アミノ−5−ナフトール−7
−スルホン酸、2−アミノ−8−ナフトール−6−スル
ホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−2,4−ジスル
ホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジスル
ホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−4,6−ジスル
ホン酸等が挙げられる。
一般式(5)で表される化合物を例示すると、アニリン、
トルイジン、キシリジン、p−クロルアニリン、m−ア
ミノフェノール、アニシジン、p−フェネチジン、p−
クレシジン、アントラニル酸、5−スルホアントラニル
酸、p−アミノ安息香酸、メタニル酸、スルファニル
酸、p−アミノサリチル酸、p−ニトロアニリン等が挙
げられる。
一般式(6)で表される化合物を例示すると、1−ナフト
ール、2−ナフトール、1−ナフトール−4−スルホン
酸、1−ナフトール−5−スルホン酸、1−ナフトール
−8−スルホン酸、2−ナフトール−6−スルホン酸、
1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、2−ナフトー
ル−3,6−ジスルホン酸、8−クロロ−1−ナフトー
ル−3,6−ジスルホン酸、2−ナフトール−3−カル
ボン酸、1−アミノ−6−ナフタレンスルホン酸、2−
アミノ−1−ナフタレンスルホン酸、5−アミノ−1−
ナフトール、1−アミノ−8−ナフトール−4−スルホ
ン酸、2−アミノ−5−ナフトール−7−スルホン酸、
2−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸、1−ア
ミノ−8−ナフトール−2,4−ジスルホン酸、1−ア
ミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、1−ア
ミノ−8−ナフトール−4,6−ジスルホン酸等が挙げ
られる。
一般式(7)で表される化合物を例示すると、フェノー
ル、クロルフェノール、クレゾール、レゾルシノール、
フェノール−4−スルホン酸、m−アミノフェノール、
4−t−ブチルフェノール、カテコール、フロログリシ
ン、4−ヒドロキシアニソール、2−t−ブチル−4−
ヒドロキシアニソール、サリチル酸、5−スルホサリチ
ル酸等が挙げられる。
一般式(1)の染料と混合される前記水溶性有機溶剤とし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、チオジグリコール等のグリコール
系溶剤、セロソルブ系溶剤、アルコール系溶剤、カルビ
トール系溶剤、アルカノールアミン等が挙げられる。ま
た、必要に応じて一般式(1)の染料と混合される前記水
溶性界面活性剤としては、N−アルキルピロリドン、ビ
ニルピロリドン誘導体、アニオン系界面活性剤、非イオ
ン系界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。更
に、一般式(1)の染料と混合される水溶性樹脂として
は、天然又は合成の水溶性樹脂が使用出来る。添加剤と
しては、pH調整剤、防腐剤、防錆剤または金属封鎖剤
等を用いることもできる。
以下に、本発明に係る一般式(1)で表されるヘキサキス
アゾ染料を、遊離酸の形で具体的に例示し、而して、各
具体的染料化合物の合成例を列挙する。なお、各実施例
中において重量部を部と省略する。
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 化合物例1の合成 1.4,4′−ジアミノスチルベン−2,2′−ジスルホ
ン酸のテトラゾ化 4,4′−ジアミノスチルベン−2,2′−ジスルホン
酸74g(0.2モル)を水2000ccに分散し、炭酸
ソーダ27.5gを加え、完溶した後、温度70〜80
℃で1時間かきまぜを行なった。これに35%塩酸10
0gを徐々に滴下した。スラリー状となった。さらに、
30分かきまぜ後、氷500gを加え、温度を5℃以下
にした後、亜硝酸ソーダ28gを水100ccに溶かした
溶液を30分間で滴下した。この間、pHを1.5〜1.
8に調整した。更に、5℃以下で2時間かきまぜ黄色ス
ラリーを得た。
2.第1カップリング(酸性カップリング) 1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸
(モノナトリウム塩)136.4g(0.4モル)を水
500ccに分散し、50%苛性ソーダ溶液40gを加
え、1時間かきまぜ完溶させた。この溶液を上記のスラ
リー30分間で滴下した。この間、pHを3.0〜3.5
に調整した。更に、10℃以下で15時間かきまぜた。
次いで、50%苛性ソーダ溶液160gを加え、1時間
かきまぜた。
3.第2カップリング(アルカリ性カップリング) アニリン37.2g(0.4モル)を水500ccと35
%塩酸100gに混ぜ、氷200gを加え、亜硝酸ソーダ
28gを水100ccに溶かした溶液を滴下しジアゾ化す
る。1時間かきまぜ後、アルファミン酸で過剰の亜硝酸
を分解し、ろ過して、得られたろ液を上記の第1カップ
リング溶液に30分で滴下する。炭酸ソーダ水溶液でpH
8.5〜9.0に調整し、10℃以下で15時間かきま
ぜた。
4.第3ジアゾ化・カップリング 第2カップリング溶液に、亜硝酸ソーダ28gを水10
0ccに溶かした溶液を加え30分かきまぜた後、氷1Kg
を加え5℃以下にした後、35%塩酸130gを30分
で滴下しテトラゾ化した。pH1.5〜1.8に調整し、
更に2時間かきまぜた。レゾルシン44g(0.4モ
ル)を水500ccに分散し、50%苛性ソーダ溶液60
gを加え完溶した後、上記テトラゾ化した溶液に30分
で滴下した。pH8.5〜9.0に調整し、10℃以下で
15時間かきまぜ反応を完結した。
5.酸析・塩析等 反応溶液を80〜85℃に加温し、塩酸および食塩を加
え酸・塩析した。沈殿をろ過後、食塩を含む稀塩酸で洗
浄し、化合物例1のウエットケーキ480gを得た。
ウエットケーキを水1000ccに分散し、50%苛性ソ
ーダ溶液を加え完溶し、pH10〜10.5に調整した
後、ろ過し、乾燥して青味黒色の化合物例1のナトリウ
ム塩140gを得た。この化合物例1の極大吸収波長
は、442nm及び582nmであった。
化合物例2の合成 1.アニリン37.2g(0.4モル)を水500ccと3
5%塩酸100gに混ぜ、氷200gを加え、亜硝酸ソー
ダ28gを水100ccに溶かした溶液を滴下しジアゾ化
する。1時間かきまぜ後、アルファミン酸で過剰の亜硝
酸を分解し、ろ過する。
1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸
(モノナトリウム塩)136.4g(0.4モル)を水
500ccに分散し、50%苛性ソーダ溶液40gを加
え、1時間かきまぜ完溶させた。この溶液を上記ジアゾ
化液に30分間で滴下した。pHを3.0〜3.5に調整
し、10℃以下で15時間かきまぜた。次いで、50%
苛性ソーダ溶液80gを加え、1時間かきまぜた。
2.4,4′−ジアミノスチルベン−2,2′−ジスルホ
ン酸74g(0.2モル)を実施例1と同様にテトラゾ
化して、黄色スラリーを得た。これを上記溶液に30分
で滴下し、pHを8.5〜9.0に調整して、10℃以下
で15時間かきまぜた。
3.上記の反応溶液に、亜硝酸ソーダ28gを水100cc
に溶かした溶液を加え30分かきまぜた後、氷1Kgを加
え5℃以下にした後、35%塩酸130gを30分で滴
下しテトラゾ化した。pH1.5〜1.8に調整し、更に
2時間かきまぜた。
レゾルシン44g(0.4モル)を水500ccに分散
し、50%苛性ソーダ溶液60gを加え完溶した後、上
記テトラゾ化した溶液に30分で滴下した。pH8.5〜
9.0に調整し、10℃以下で15時間かきまぜ反応を
完結した。
4.以後前記化合物例1の合成における場合と同様に後処
理して、化合物例2のウエットケーキ520gを得た。
ウエットケーキを水1000ccに分散し、50%水酸化
リチウム溶液を加え完溶し、pH約10に調整した後、ろ
過し、乾燥して黒色の化合物例2のリチウム塩135g
を得た。第1図は、この化合物例2の可視吸収スペクト
ルである。第1図中、横軸は波長、縦軸は吸光度を示
す。極大吸収波長は、434nm及び584nmであった。
化合物例8の合成 1.3,3′−ジメチルベンジジンとテトラゾ化 3,3′−ジメチルベンジジンの42.4g(0.2モ
ル)を水500ccに分散し、35%塩酸130gを加
え、温度70〜80℃で1時間かきまぜを行ない完溶し
た後、氷500gを加え、温度を5℃以下にした後、亜
硝酸ソーダ28gを水100ccに溶かした溶液を30分
間で滴下した。この間、pHを1.5〜1.8に調整し
た。更に、5℃以下で2時間かきまぜ黄色溶液を得た。
2.第1カップリング(酸性カップリング) 1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸
(モノナトリウム塩)136.4g(0.4モル)を水
500ccに分散し、50%苛性ソーダ溶液40gを加
え、1時間かきまぜ完溶させた。この溶液を上記の溶液
に30分間で滴下した。この間、pHを3.0〜3.5に
調整した。更に、10℃以下で15時間かきまぜた。次
いで、50%苛性ソーダ溶液160gを加え、1時間か
きまぜた。
3.第2カップリング(アルカリ性カップリング) スルファニル酸69.2g(0.4モル)を水300cc
に分散し、炭酸ソーダ21.2gを加え、70〜80℃
で30分かきまぜ完溶し、20℃まで冷却する。次い
で、亜硝酸ソーダ28gを水100ccに溶解した溶液を
加え30分かきまぜる。氷200gを加え、5℃以下に
した後、35%塩酸120gを滴下しジアゾ化する。上
記の溶液に30分間で滴下した。炭酸ソーダ水溶液でpH
8.5〜9.0に調整し、10℃以下で15時間かきま
ぜた。
4.次いで前記化合物例1の合成における場合と同様に、
再度テトラゾ化した。これに、m−アミノフェノール4
4g(0.4モル)を水500ccに分散し、50%苛性
ソーダ溶液60gを加え溶解した溶液を30分で滴下し
た。pH8.5〜9.0に調整し、10℃以下で15時間
かきまぜ反応を完結した。
5.以後前記化合物例1の合成における場合と同様に後処
理して、化合物例8のウエットケーキを得た。ウエット
ケーキを水400ccに分散し、50%苛性ソーダ溶液で
pH10〜10.5に調整し、ろ過し、ろ液を1,000
gに調整した。黒色の化合物例8の15%濃厚水溶液を
得た。この化合物例8の極大吸収波長は、438nm及び
584nmであった。
化合物例1、2及び8の製法に準じて、次の如き合成物
を得た。
実施例1 化合物例(1)の染料(Na塩) 5部 エチレングリコール 10部 ジエチレングリコール 10部 チオジグリコール 5部 ブチルセロソルブ 0.5部 アニオン系界面活性剤(商品名;ハイテノール08) 0.2部 防腐剤 0.5部 蒸留水 68.5部 上記配合物を60〜70℃にて混合・溶解させた後、工
業用ろ紙でろ過して黒色水性インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物をマーキングペン容器にセット
し、筆記テストを行なったところ、ペン先部分でのイン
キのかすれがなく、常時円滑にインキが流出し、筆跡は
色調鮮明で、且つ優れた耐水性及び耐光性を有してい
た。
実施例2 化合物例(2)の染料(Li塩)5部を、実施例1に用いた
染料の代りに使用して、爾余の点においては実施例1の
場合と同様にして、黒色水性インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物は、実施例1の組成物と同様、優
れた性能を有していた。
実施例3 化合物例(8)の染料(Na塩) 6部 エチレングリコール 10部 ジエチレングリコール 10部 プロピレングリコール 5部 アニオン系界面活性剤(商品名;ハイテノール08) 0.2部 防腐剤 0.5部 蒸留水 68.3部 上記化合物を実施例1の場合と同様に処理して、黒色水
性インキを得た。
得られたインキ組成物は、実施例1の組成物と同様、優
れた性能を有していた。
実施例4 化合物例(19)の染料(K塩)6部を、実施例3に用いた
染料の代りに使用して、爾余の点においては実施例3の
場合と同様にして、黒色水性インキを得た。
得られたインキ組成物は、実施例1の組成物と同様、優
れた性能を有していた。
実施例5 化合物例(10)の染料(Li塩) 5部 ジエチレングリコール 11部 トリエタノールアミン 2部 防腐剤 0.2部 蒸留水 81.8部 上記配合物を30〜40℃にて混合・溶解させた後、工
業用ろ紙でろ過し、次いでポアーサイズ0.8μのメン
ブランフィルターにてろ過精製して黒色ジェット印刷用
インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物は、溶液として安定性に優れ、イ
ンキによる目詰まりを起さず、ジェット印刷方式による
印刷物は鮮明な色調を示し、耐水性は良好であった。
実施例6 化合物例(17)の染料(NH4塩) 5部 トリエチレングリコール 11部 N−メチル−2−ピロリドン 2部 防腐剤 0.2部 蒸留水 81.8部 上記配合物を30〜40℃にて混合・溶解させた後、工
業用ろ紙でろ過し、次いでポアーサイズ0.8μのメン
ブランフィルターにてろ過精製して黒色ジェット印刷用
インキ組成物を調製した。
得られたインキ組成物は、溶液として安定性に優れ、イ
ンキによる目詰まりを起さず、ジェット印刷方式による
印刷物は鮮明な色調を示し、耐水性は良好であった。
実施例7 化合物例(8)の染料濃厚溶液 66部 メチルセロソルブ 20部 スコアロール 900(花王石鹸社製、活性剤) 10部 蒸留水 4部 上記配合物を70〜80℃にて混合・溶解させた後、工
業用ろ紙でろ過して黒色OHP用インキを得た。
比較例1 実施例1における化合物例(1)の染料を、下記構造のテ
トラキスアゾ染料[Na塩](化合物例(1)のヘキサキ
スアゾ染料の中間体)に代えたほかは、実施例1と同様
にして水性インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物をマーキングペン容器にセット
し、筆記テストをしたところ、筆記性能及び筆跡の耐水
性及び耐光性は実施例1のインキ組成物に比べて劣って
いた。
比較例2 実施例5における化合物例(10)の染料を、下記構造のテ
トラキスアゾ染料[Li塩](化合物例(2)のヘキサキ
スアゾ染料の中間体)に代えたほかは、実施例5と同様
にしてジェット印刷用水性インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物の経時安定性及びジェット印刷方
式による印字の耐水性及び耐光性は実施例5のインキ組
成物に比べて劣っていた。
比較例3 実施例7における化合物例(8)の15%染料濃厚溶液
を、下記構造のヘキサキスアゾ染料の15%濃厚溶液に
代えたほかは、実施例7と同様にしてOHP用インキを
得た。
得られたインキをOHP用マーカーペン容器にセット
し、筆記テストをしたところ、筆跡は茶褐色で、黒色と
程遠いものであった。また、筆跡の耐水性及び耐光性は
実施例7のものに比べ劣っていた。
[発明の効果] 本発明の黒色水性インキ組成物は、耐水性及び耐光性に
優れると共に鮮明な黒色を呈する印字及び筆跡を実現し
得、而も含有する黒色系ヘキサキスアゾ染料の溶解性及
び溶解安定性が良好である。それゆえ、ジェット印刷に
使用した場合に、目詰まりを起こすことなく、鮮明な黒
色の印字が得られ、而もその印字の耐水性及び耐光性が
極めて良好であり、また水性マーキングペン等の筆記具
に使用した場合も、インキのかすれがなく常時円滑にイ
ンキが流出し、その筆跡は色調鮮明で優れた耐水性及び
耐光性を有するなど、筆記具、ジェット印刷、記録計等
に用いられる黒色水性インキとして優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、化合物例2の可視吸収スペクトルを示す。
フロントページの続き (72)発明者 内藤 保 大阪府大阪市旭区新森1丁目7番14号 オ リエント化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−168969(JP,A) 特開 昭57−115468(JP,A) 特開 昭57−36693(JP,A) 特許126025(JP,C2) 米国特許2139472(US,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 で表わされる黒色系ヘキサキスアゾ染料 を含有することを特徴とする、黒色水性インキ組成物。
  2. 【請求項2】黒色水性インキ組成物が筆記用具である、
    特許請求の範囲第1項記載の黒色水性インキ組成物。
  3. 【請求項3】黒色水性インキ組成物がジェット印刷用で
    ある、特許請求の範囲第1項記載の黒色水性インキ組成
    物。
  4. 【請求項4】黒色水性インキ組成物が記録計用である、
    特許請求の範囲第1項記載の黒色水性インキ組成物。
JP60170390A 1985-08-01 1985-08-01 黒色水性インキ組成物 Expired - Fee Related JPH0623322B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60170390A JPH0623322B2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01 黒色水性インキ組成物
US06/891,571 US4758659A (en) 1985-08-01 1986-07-29 Hexakisazo dyes
EP86110651A EP0217060B1 (en) 1985-08-01 1986-08-01 Hexakisazo dyes and aqueous ink compositions, methods for the preparation thereof and use thereof
DE8686110651T DE3667997D1 (de) 1985-08-01 1986-08-01 Hexakisazofarbstoffe und waessrige tintenzusammensetzungen, verfahren zu deren herstellung und deren verwendung.
US07/140,148 US4822424A (en) 1985-08-01 1987-12-30 Hexakisazo dyes-containing aqueous compositions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60170390A JPH0623322B2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01 黒色水性インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6232150A JPS6232150A (ja) 1987-02-12
JPH0623322B2 true JPH0623322B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=15904039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60170390A Expired - Fee Related JPH0623322B2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01 黒色水性インキ組成物

Country Status (4)

Country Link
US (2) US4758659A (ja)
EP (1) EP0217060B1 (ja)
JP (1) JPH0623322B2 (ja)
DE (1) DE3667997D1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4238903A1 (de) * 1992-11-19 1994-05-26 Basf Ag Verfahren zum Färben von Leder mit einem roten Azofarbstoff
DE19718659A1 (de) * 1997-05-02 1998-11-05 Basf Ag Oligomere Azofarbstoffe
JP5560062B2 (ja) 2010-02-26 2014-07-23 ゼブラ株式会社 筆記具用w/o型エマルションインキ組成物及び筆記具
PL2457956T3 (pl) * 2010-11-30 2019-03-29 Kemira Oyj Barwniki azowe

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2139472A (en) 1935-10-25 1938-12-06 Gen Aniline Works Inc Azo dyestuffs

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1938976A (en) * 1929-07-12 1933-12-12 Nat Aniline & Chem Co Inc Polyazo dyestuffs
US2139742A (en) * 1937-03-15 1938-12-13 Kwikon Company Service entrance device
US2178757A (en) * 1937-07-03 1939-11-07 Du Pont Azo dyes
US2428130A (en) * 1941-02-18 1947-09-30 Swiss Firm Of Soc Of Chemical Tris and polyazo dyes from tetrazotized 0:0' dihydroxybenzidine
GB578002A (en) * 1944-03-31 1946-06-11 Williams Hounslow Ltd Improvements relating to the manufacture of hexakisazo dyestuffs
GB578001A (en) * 1944-03-31 1946-06-11 Williams Hounslow Ltd Improvements relating to the manufacture of hexakisazo dyestuffs
FR1080313A (fr) * 1952-07-02 1954-12-08 Hoechst Ag Colorants poly-azoïques et procédé de préparation de ces colorants
DE955802C (de) * 1955-01-08 1957-01-10 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Hexakisazofarbstoffen
GB785084A (en) * 1955-08-31 1957-10-23 Basf Ag Polyazo dyestuffs
FR2198981B1 (ja) * 1972-09-14 1975-01-03 Ugine Kuhlmann
CH619477A5 (ja) * 1976-08-02 1980-09-30 Sandoz Ag

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2139472A (en) 1935-10-25 1938-12-06 Gen Aniline Works Inc Azo dyestuffs

Also Published As

Publication number Publication date
US4822424A (en) 1989-04-18
DE3667997D1 (de) 1990-02-08
JPS6232150A (ja) 1987-02-12
EP0217060B1 (en) 1990-01-03
US4758659A (en) 1988-07-19
EP0217060A1 (en) 1987-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4620875A (en) Aqueous ink composition
JPH0613653B2 (ja) 水性インク組成物
JP3423784B2 (ja) 油性黒色インキ組成物
US7097702B2 (en) Acidic mono azo dyestuffs
JPH06172666A (ja) インキジェット法のための染料調製物および新規染料
JPH0623322B2 (ja) 黒色水性インキ組成物
EP0146747B1 (en) Aqueous ink compositions
JPH05222299A (ja) 新規トリスアゾ染料およびこれらを含有する染料組成物
KR20080043787A (ko) 아조 화합물, 잉크 조성물, 기록방법 및 착색체
JPS60115671A (ja) 水性インキ組成物
JPS6124424B2 (ja)
EP0645435B1 (en) Trisazo dye, process for producing the same and aqueous ink composition containing the same
EP0627470A1 (en) Trisazo compounds, ink containing them and method for dyeing
JPS60229953A (ja) 新規なテトラキスアゾ染料の製法
JP4049225B2 (ja) 水溶性トリスアゾ化合物、水性インク組成物及び着色体
JP2986605B2 (ja) 新規トリスアゾ染料およびこれらを含有する染料組成物
DE19640182A1 (de) Wasserlösliche Perylen-Farbstoffe, ihre Herstellung und Verwendung
JPH10204308A (ja) ポリアゾ化合物、水性インク組成物及び着色体
JP3248814B2 (ja) 油性赤色インキ組成物
JP2002121439A (ja) インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法
EP0645434A1 (en) Trisazo compound, method for dyeing by using it and ink containing it
JP3484787B2 (ja) 記録液
JPH0144219B2 (ja)
JPS612770A (ja) 水性インキ組成物
JPS6069171A (ja) 水性インキ組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees