JPH0623319Y2 - スキー - Google Patents

スキー

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JPH0623319Y2
JPH0623319Y2 JP1990015195U JP1519590U JPH0623319Y2 JP H0623319 Y2 JPH0623319 Y2 JP H0623319Y2 JP 1990015195 U JP1990015195 U JP 1990015195U JP 1519590 U JP1519590 U JP 1519590U JP H0623319 Y2 JPH0623319 Y2 JP H0623319Y2
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JP
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shell
ski
fiber
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cross
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JP1990015195U
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JPH03107978U (ja
Inventor
健 伊村
Original Assignee
株式会社伊村製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、射出成形等によって成形されるシェルを有し
たスキーに関する。
[従来の技術] 従来のスキーは、コア材の上面側を上面シートで覆うと
ともに側面部を側面保護シートで覆い、コア材の下面側
に滑走面シートを重合するといった積層構造をなしてい
る。また、必要に応じてFRP(繊維強化合成樹脂)や
メタル等の補強積層材も多用されている。上記各積層材
は互いに別々に成形されたのち、型の内部で接着され
る。
[考案が解決しようとする課題] 上述した従来の積層構造のスキーは、特に上面シートの
左右両側部に位置する角部(上面角部)が、滑走中にス
キー同志の接触によって損傷を受けやすい。このため、
はなはだしい場合には積層材の接着面が剥離してしまう
ことがある。
上記問題に対処するため、スキーの前端部と後端部にそ
れぞれ金属製のトッププロテクターとテールプロテクタ
を設けたり、スキーの上面角部に金属等からなる保護材
を貼付けることも行われているが、これらの保護用部品
はスキー本体とは異種材からなるものを取着したに過ぎ
ないから、それ自体の接着面が剥離する可能性がある。
また、従来のスキーは、FRP等からなる補強材をコア
部において積層する構造であるため、多くの製造工程を
経なければならなかった。
従って本考案の目的は、比較的簡単な工程により、剛性
が高くかつ剥離する可能性が大幅に低減するようなスキ
ーを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために開発された本考案は、上面シー
ト部およびこの上面シート部の左右両側に一体に連なる
サイドウォール部を有して合成樹脂により横断面が略 状となるように一体成形されたシェルと、シェルの内部
に収容されるコア材と、シェルないしコア材の下面側に
重合される滑走面シートおよび左右一対のエッヂとを備
えたスキーであって、しかもシェルの内面側には、ガラ
ス繊維等の繊維集合体に上記合成樹脂の一部を含浸・硬
化させた繊維強化樹脂層を備えている。
[作用] 射出成形等によって上面シート部とサイドウォール部と
が一体成形された上記シェルは、断面二次モーメントを
大きくとることができるとともに、補強材として働く繊
維強化樹脂層をシェル内面側に一体に備えているため、
曲げ剛性とねじり剛性が高く、優れた特性を発揮でき
る。上記繊維強化樹脂層は、シェルを成形する金型に予
めセットしておき、金型内に注入された樹脂を繊維集合
体に含浸させるとともに、シェル表層部の樹脂と一体に
硬化させられる。
[実施例] 以下に本考案の一実施例について、第1図ないし第5図
を参照して説明する。
本実施例のスキー1は、その長手方向全長にわたる帯状
のシェル2と、シェル2の内側に設けられたコア材3
と、コア材3の下面側に重合される滑走面シート4と、
左右一対の金属製エッヂ5,6等を備えて構成されてい
る。
シェル2は、スキー1の長手方向に沿う上面シート部1
0と、この上面シート部10の左右両側に長手方向に沿
って一体に連なるサイドウォール部11,12とを有し
ており、横断面が略 状となるように一体成形されている。
第2図あるいは第3図に示されるように、サイドウォー
ル部11,12は、スキー1の全周縁を取囲むようにし
て全周にわたって連続しており、スキー1の前端部1a
と後端部1bにおいても、とぎれることなく連続してい
る。シェル2は、滑走中のスキー同志の接触による破損
を生じやすい上面角部13(特に前端部1aと後端部1
bの上面角部13)の厚みを大きくとることにより、従
来用いられていたトッププロテクタやテールプロテクタ
を省略することが可能である。
シェル2は、実質的に樹脂のみからなる表層部15と、
この表層部15の内面側に位置する繊維強化樹脂層16
とからなる。使用される樹脂は例えばABS樹脂あるい
はポリカーボネート等のように強靱性と粘弾性に優れた
ものが適する。繊維強化樹脂層16は、ガラス繊維等を
用いた繊維集合体20に、上記表層部15の樹脂の一部
を含浸・硬化させたものである。すなわち表層部15の
樹脂と繊維強化樹脂層16の樹脂は互いに完全に一体化
した状態で硬化している。そしてこの繊維強化樹脂層1
6は、上面シート部10とサイドウォール部11,12
の双方にわたって略 形に配されている。なお、カーボン等の無機繊維や、ア
ラミド繊維等の有機繊維が使われてもよい。
繊維集合体20は、例えば織布状をなしているが、スキ
ー1の長手方向に引き揃えられた連続繊維の量を幅方向
に沿う繊維の量よりも多くするなど、要するにスキー1
に要求される曲げ剛性等に応じて配向してある。なお、
不織布ないしマット状の繊維集合体も使用できる。ある
いは、シェル2の長手方向に沿うよう帯状に配したガラ
スロービングからなる縦方向繊維を、ばらばらにならな
いように横方向繊維によってある程度保形したものを使
用してもよい。
上記シェル2は、射出成形によって上記形状に成形され
る。この場合、第5図に示されるように、繊維集合体2
0をシェル成形用の金型21のキャビティ22にセット
しておき、図示しない射出装置によって溶融樹脂をキャ
ビティ22に圧入する。キャビティ22の内部におい
て、シェル2の表層部15に相当する部位においては樹
脂のみが充填されて硬化し、繊維強化樹脂層16におい
ては繊維集合体20に樹脂が含浸して硬化する。
こうして成形された断面 形のシェル2の内部に、コア材3が入れられ、図示しな
い型によって所定形状に加圧し接着させるなどの適宜の
手段によって、シェル2とコア材3とが互いに固定され
る。コア材3としては、周知のウッドを組合わせたもの
や、メタル、FRP、高密度発泡ウレタン等の樹脂発泡
体、その他の適宜の材料を単体で用いるか、あるいは組
合わせたものを用いる。
本実施例の場合、コア材3の上下両面に、それぞれ適宜
材料からなる中間補強シート25,26が設けられてい
るとともに、コア材3の下面側にFRP製の補強シート
27を介して樹脂製滑走面シート4が重合されている。
サイドウォール部11,12は、切削等の機械加工によ
り、第1図に示される製品形状に仕上げられる。上面シ
ート部10は、成形されたままの形状と表面状態を実質
的にそのまま使用することができるが、必要に応じて研
磨等の表面仕上げを施してもよい。
なお、第6図に示されるように、繊維強化樹脂層16を
上面シート部10のみに設けるようにしてもよいなど、
要するにスキー1に要求される剛性あるいは強度等に適
した繊維強化樹脂層16を採用すればよい。
また、第7図に示されるように、スキー1の前端部1a
と後端部1bにそれぞれ金属製のトッププロテクタ30
とテールプロテクタ31をシェル2と一体にモールド成
形してもよい。
[考案の効果] 本考案によれば、補強材として機能する繊維強化樹脂層
の内部に一体に有する断面 状のシェルによって大きな剛性が得られ、かつ内部の接
着層が外部に露出しないため剥離することがない。そし
てシェルの表層部と上記繊維強化樹脂層は、互いに完全
に一体化したものを一回の射出成形工程で得ることがで
きるので、製造に要する工程が少なくてすみ、低コスト
化を図る上でも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示し、第1図
はスキーの横断面図、第2図はスキーの平面図、第3図
はシェルの前端部を下側から見た斜視図、第4図はシェ
ルの横断面図、第5図はシェル成形用の金型に繊維集合
体をセットした状態の横断面図、第6図は本考案の他の
実施例を示すシェルの横断面図、第7図は本考案の他の
実施例を示すスキーの平面図である。 1……スキー、2……シェル、3……コア材、4……滑
走面シート、5,6……エッヂ、10……上面シート
部、11,12……サイドウォール部、15……表層
部、16……繊維強化樹脂層、20……繊維集合体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面シート部およびこの上面シート部の左
    右両側に一体に連なるサイドウォール部を有し合成樹脂
    により横断面が略 状となるように一体成形されたシェルと、上記シェルの
    内部に収容されるコア材と、上記シェルないしコア材の
    下面側に重合される滑走面シートおよび左右一対のエッ
    ヂとを備えたスキーであって、かつ上記シェルの内面側
    に、上記合成樹脂の一部が含浸・硬化させられる繊維集
    合体を含んでいて当該シェルの表層部と一体に成形され
    た繊維強化樹脂層を備えていることを特徴とするスキ
    ー。
JP1990015195U 1990-02-20 1990-02-20 スキー Expired - Lifetime JPH0623319Y2 (ja)

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JPH03107978U JPH03107978U (ja) 1991-11-06
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JPH03107978U (ja) 1991-11-06

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Effective date: 20040622

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