JPH0623317A - ユニットバス用意匠鋼板およびその製造方法 - Google Patents
ユニットバス用意匠鋼板およびその製造方法Info
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- JPH0623317A JPH0623317A JP1829891A JP1829891A JPH0623317A JP H0623317 A JPH0623317 A JP H0623317A JP 1829891 A JP1829891 A JP 1829891A JP 1829891 A JP1829891 A JP 1829891A JP H0623317 A JPH0623317 A JP H0623317A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 ステンレス鋼板表面に鋼板側から下塗り塗膜
層、着色中塗り塗膜層、着色インキの模様層およびクリ
ヤ−上塗り塗膜層を順次形成して、中塗り塗膜層と模様
層の色調を異ならせることにより意匠鋼板とする。下塗
り塗膜層は、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系また
はエポキシ樹脂系の塗膜にし、他の塗膜層はフッ素樹脂
系の塗膜にする。模様層とクリヤ−上塗り塗膜層とを形
成する際、着色インキの乾燥をクリヤ−塗料塗装後の焼
付け乾燥と同時に行ってもよく、別個に焼付け乾燥して
もよい。 【効果】 ステンレス鋼板は耐食性に優れており、ま
た、フッ素樹脂系の塗膜は撥水性を有するので、ユニッ
トバスのような高温多湿の雰囲気中で使用してもカビが
発生せず、また、下塗り塗膜層はステンレス鋼板、フッ
素樹脂系塗膜に対して密着性が優れているので、使用中
に下塗り塗膜層から容易に剥離しない。
層、着色中塗り塗膜層、着色インキの模様層およびクリ
ヤ−上塗り塗膜層を順次形成して、中塗り塗膜層と模様
層の色調を異ならせることにより意匠鋼板とする。下塗
り塗膜層は、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系また
はエポキシ樹脂系の塗膜にし、他の塗膜層はフッ素樹脂
系の塗膜にする。模様層とクリヤ−上塗り塗膜層とを形
成する際、着色インキの乾燥をクリヤ−塗料塗装後の焼
付け乾燥と同時に行ってもよく、別個に焼付け乾燥して
もよい。 【効果】 ステンレス鋼板は耐食性に優れており、ま
た、フッ素樹脂系の塗膜は撥水性を有するので、ユニッ
トバスのような高温多湿の雰囲気中で使用してもカビが
発生せず、また、下塗り塗膜層はステンレス鋼板、フッ
素樹脂系塗膜に対して密着性が優れているので、使用中
に下塗り塗膜層から容易に剥離しない。
Description
【001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼板表面に
模様を有するフッ素樹脂系塗膜層を形成して、耐食性と
撥水性とを付与したユニットバス用意匠鋼板およびその
製造方法に関する。
模様を有するフッ素樹脂系塗膜層を形成して、耐食性と
撥水性とを付与したユニットバス用意匠鋼板およびその
製造方法に関する。
【002】
【従来技術】従来、浴室は、単に入浴することだけのも
のであったが、近年、若年層を中心に浴室を居住空間の
一室とする考え方が多くなり、壁や天井をカラ−コ−デ
ィネ−トする傾向が見られる。この傾向はユニットバス
にも見られる。ところで、ユニットバスは、壁や天井に
タイルを用いれば、カラ−コ−ディネ−トが容易である
が、タイルのように可撓性に欠け、寸法の小さい素材を
用いると、クラックや継ぎ目からの漏水が問題になるの
で、用いることができない。このため、カラ−コ−ディ
ネ−トする場合にも、寸法を大きくできるFRP、樹脂
被覆化粧合板、樹脂成型板、樹脂被覆石綿セメント板、
塩ビ鋼板、ステンレス鋼板などの中から耐食性、意匠性
に優れた柄フィルムをラミネ−トした塩ビ鋼板を使用す
る割合が多かった。
のであったが、近年、若年層を中心に浴室を居住空間の
一室とする考え方が多くなり、壁や天井をカラ−コ−デ
ィネ−トする傾向が見られる。この傾向はユニットバス
にも見られる。ところで、ユニットバスは、壁や天井に
タイルを用いれば、カラ−コ−ディネ−トが容易である
が、タイルのように可撓性に欠け、寸法の小さい素材を
用いると、クラックや継ぎ目からの漏水が問題になるの
で、用いることができない。このため、カラ−コ−ディ
ネ−トする場合にも、寸法を大きくできるFRP、樹脂
被覆化粧合板、樹脂成型板、樹脂被覆石綿セメント板、
塩ビ鋼板、ステンレス鋼板などの中から耐食性、意匠性
に優れた柄フィルムをラミネ−トした塩ビ鋼板を使用す
る割合が多かった。
【003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、塩ビ
鋼板は、浴室のような高温、多湿の雰囲気にさらされる
と、フィルム表面にカビが発生し易く、また、塩ビ鋼板
には特有の臭いの発生する欠点があるし、アクリル樹脂
系やポリエステル樹脂系の塗料を塗装した鋼板では、密
着性が経時的に低下してブリスタ−や錆が発生し易い欠
点がある。本発明は、これの欠点を解消したユニットバ
ス用意匠鋼板およびその製造方法を提供するものであ
る。
鋼板は、浴室のような高温、多湿の雰囲気にさらされる
と、フィルム表面にカビが発生し易く、また、塩ビ鋼板
には特有の臭いの発生する欠点があるし、アクリル樹脂
系やポリエステル樹脂系の塗料を塗装した鋼板では、密
着性が経時的に低下してブリスタ−や錆が発生し易い欠
点がある。本発明は、これの欠点を解消したユニットバ
ス用意匠鋼板およびその製造方法を提供するものであ
る。
【004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、ユニットバ
ス用意匠鋼板を塗装前処理を施したステンレス鋼板表面
にアクリル樹脂系またはエポキシ樹脂系の下塗り塗膜層
が形成され、この下塗り塗膜層の上に着色フッ素樹脂系
中塗り塗膜層、フッ素樹脂系模様層およびクリヤ−上塗
り塗膜層がそれぞれ順次形成され、中塗り塗膜層と模様
層の色調が異なった意匠鋼板とした。
ス用意匠鋼板を塗装前処理を施したステンレス鋼板表面
にアクリル樹脂系またはエポキシ樹脂系の下塗り塗膜層
が形成され、この下塗り塗膜層の上に着色フッ素樹脂系
中塗り塗膜層、フッ素樹脂系模様層およびクリヤ−上塗
り塗膜層がそれぞれ順次形成され、中塗り塗膜層と模様
層の色調が異なった意匠鋼板とした。
【005】そして、この意匠鋼板の製造を塗装前処理を
施したステンレス鋼板表面にアクリル樹脂系ポリエステ
ル樹脂系またはエポキシ樹脂系塗料を塗装して、焼付け
乾燥することにより下塗り塗膜層を形成した後、この下
塗り塗膜層の上に着色フッ素樹脂系塗料を塗装して、同
様に焼付け乾燥することにより中塗り塗膜層を形成し、
その後中塗り塗膜層と色調の異なるフッ素樹脂系インキ
をグラビア印刷により転写して、模様層を形成し、引続
いてこの模様層の上に模様層が硬化しないうちにフッ素
樹脂系クリヤ−塗料を塗装して、上塗り塗膜層を形成
し、模様層と上塗り塗膜層とを同時に焼付け乾燥する
か、または、中塗り塗膜の形成後に中塗り塗膜層と色調
が異なる模様層のフッ素樹脂系インキをグラビア印刷に
より乾燥塗膜厚で2〜10μmになるように転写して、
焼付け乾燥することにより模様層を形成し、その後この
模様層の上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料を塗装して、焼
付け乾燥することにより行うようにした。
施したステンレス鋼板表面にアクリル樹脂系ポリエステ
ル樹脂系またはエポキシ樹脂系塗料を塗装して、焼付け
乾燥することにより下塗り塗膜層を形成した後、この下
塗り塗膜層の上に着色フッ素樹脂系塗料を塗装して、同
様に焼付け乾燥することにより中塗り塗膜層を形成し、
その後中塗り塗膜層と色調の異なるフッ素樹脂系インキ
をグラビア印刷により転写して、模様層を形成し、引続
いてこの模様層の上に模様層が硬化しないうちにフッ素
樹脂系クリヤ−塗料を塗装して、上塗り塗膜層を形成
し、模様層と上塗り塗膜層とを同時に焼付け乾燥する
か、または、中塗り塗膜の形成後に中塗り塗膜層と色調
が異なる模様層のフッ素樹脂系インキをグラビア印刷に
より乾燥塗膜厚で2〜10μmになるように転写して、
焼付け乾燥することにより模様層を形成し、その後この
模様層の上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料を塗装して、焼
付け乾燥することにより行うようにした。
【006】
【作用】本発明の意匠鋼板は、中塗り塗膜層と模様層と
の色調が異なっているので、意匠性を有する。また、基
材がステンレス鋼板であるので、耐食性に優れており、
かつ、中塗り塗膜層、模様層および上塗り塗膜層が撥水
性に優れたフッ素樹脂系であるので、表面に水分が付着
し難く、高温多湿の雰囲気にさらされても、カビが発生
しない。さらに、ステンレス鋼板と中塗り塗膜層とは、
両者との密着性が良いアクリル樹脂系またはエポキシ樹
脂系の下塗り塗膜層を介して接着されているので、両者
の密着性が低下することがない。
の色調が異なっているので、意匠性を有する。また、基
材がステンレス鋼板であるので、耐食性に優れており、
かつ、中塗り塗膜層、模様層および上塗り塗膜層が撥水
性に優れたフッ素樹脂系であるので、表面に水分が付着
し難く、高温多湿の雰囲気にさらされても、カビが発生
しない。さらに、ステンレス鋼板と中塗り塗膜層とは、
両者との密着性が良いアクリル樹脂系またはエポキシ樹
脂系の下塗り塗膜層を介して接着されているので、両者
の密着性が低下することがない。
【007】ステンレス鋼板としては、表面仕上げが2D
仕上げ程度の表面粗度を有するものが好ましい。また、
塗装前処理を施したステンレス鋼板とは、例えば、脱
脂、表面調整後クロメート処理を施したものなどであ
る。下塗り塗膜層の各樹脂と中塗り塗膜層、模様層およ
び上塗り塗膜層のフッ素樹脂は、純アクリル樹脂、純ポ
リエステル樹脂、純エポキシ樹脂または純フッ素樹脂で
もよいが、変性したものでもよい。ここで、各塗膜層の
好ましい樹脂を掲げれば、下塗り塗膜層の場合熱硬化型
アクリル樹脂で、中塗り塗膜層と上塗り塗膜層とは変性
量50%未満のアクリル変性ポリフッ化ビニリデン樹脂
である。
仕上げ程度の表面粗度を有するものが好ましい。また、
塗装前処理を施したステンレス鋼板とは、例えば、脱
脂、表面調整後クロメート処理を施したものなどであ
る。下塗り塗膜層の各樹脂と中塗り塗膜層、模様層およ
び上塗り塗膜層のフッ素樹脂は、純アクリル樹脂、純ポ
リエステル樹脂、純エポキシ樹脂または純フッ素樹脂で
もよいが、変性したものでもよい。ここで、各塗膜層の
好ましい樹脂を掲げれば、下塗り塗膜層の場合熱硬化型
アクリル樹脂で、中塗り塗膜層と上塗り塗膜層とは変性
量50%未満のアクリル変性ポリフッ化ビニリデン樹脂
である。
【008】本発明の意匠鋼板の製造は、中塗り塗膜層の
形成までは、通常の2コ−ト2ベ−ク塗装溶融亜鉛めっ
き鋼板の製造の場合と同様に行い、その後、中塗り塗膜
層と色調の異なるフッ素樹脂系インキをグラビア印刷に
よる転写で模様層を形成し、引続いてこの模様層の上に
フッ素樹脂系塗料を塗装して、模様層を形成する。この
場合、模様層が薄い場合、模様層が硬化しないうちにフ
ッ素樹脂系クリヤ−塗料を塗装して、上塗り塗膜層を形
成し、模様層と上塗り塗膜層とを同時に焼付け乾燥する
と、模様層の焼付け乾燥を省略することができる。しか
し、この場合、模様層が薄いため、その凹凸が上塗り塗
膜層に凹凸となって現れず、立体感にかける。そこで、
立体感のある意匠鋼板にしたい場合には、模様層が乾燥
塗膜厚で2〜10μmとなるようにインキを転写して、
一旦焼付け乾燥し、その上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料
を塗装して、再度焼付け乾燥すれば、模様層の凹凸を上
塗り塗膜層表面に浮き出させることができる。模様層形
成の際の焼付け乾燥は、100〜250℃で行えば、上
塗り塗膜層の形成をロ−ルコ−タ−法のように摩擦塗布
法で行っても、凹凸が押し潰されることがない。
形成までは、通常の2コ−ト2ベ−ク塗装溶融亜鉛めっ
き鋼板の製造の場合と同様に行い、その後、中塗り塗膜
層と色調の異なるフッ素樹脂系インキをグラビア印刷に
よる転写で模様層を形成し、引続いてこの模様層の上に
フッ素樹脂系塗料を塗装して、模様層を形成する。この
場合、模様層が薄い場合、模様層が硬化しないうちにフ
ッ素樹脂系クリヤ−塗料を塗装して、上塗り塗膜層を形
成し、模様層と上塗り塗膜層とを同時に焼付け乾燥する
と、模様層の焼付け乾燥を省略することができる。しか
し、この場合、模様層が薄いため、その凹凸が上塗り塗
膜層に凹凸となって現れず、立体感にかける。そこで、
立体感のある意匠鋼板にしたい場合には、模様層が乾燥
塗膜厚で2〜10μmとなるようにインキを転写して、
一旦焼付け乾燥し、その上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料
を塗装して、再度焼付け乾燥すれば、模様層の凹凸を上
塗り塗膜層表面に浮き出させることができる。模様層形
成の際の焼付け乾燥は、100〜250℃で行えば、上
塗り塗膜層の形成をロ−ルコ−タ−法のように摩擦塗布
法で行っても、凹凸が押し潰されることがない。
【009】
【実施例1】板厚0.6mm、幅200mm、長さ30
0mmのステンレス鋼板(SUS304、2D仕上げ)にトリ
クレン蒸気脱脂およびアルカリ脱脂を施した後、塗布型
クロメート処理剤[商品名アロジンNR−3、日本ペイ
ント(株)製]をバ−コ−タ−で塗布し、熱風乾燥(8
0℃)した。
0mmのステンレス鋼板(SUS304、2D仕上げ)にトリ
クレン蒸気脱脂およびアルカリ脱脂を施した後、塗布型
クロメート処理剤[商品名アロジンNR−3、日本ペイ
ント(株)製]をバ−コ−タ−で塗布し、熱風乾燥(8
0℃)した。
【010】その後、このステンレス鋼板の上にアクリル
樹脂系塗料[商品名DF5Pプライマ−、大日本インキ
化学工業(株)製]をバ−コ−タ−にて乾燥塗膜で5μ
mになるように塗装して、熱風型オ−ブンにて210℃
(到達板温)で40秒間焼付け乾燥して、下塗り塗膜層
を形成した。
樹脂系塗料[商品名DF5Pプライマ−、大日本インキ
化学工業(株)製]をバ−コ−タ−にて乾燥塗膜で5μ
mになるように塗装して、熱風型オ−ブンにて210℃
(到達板温)で40秒間焼付け乾燥して、下塗り塗膜層
を形成した。
【011】次に、この下塗り塗膜層の上に白色フッ素樹
脂系塗料[商品名ディクフロ−CF597ベ−ス、大日
本インキ化学工業(株)製]をバ−コ−タ−にて乾燥塗
膜で15μmになるように塗装して、熱風型オ−ブンに
て220℃(到達板温)で60秒間焼付け乾燥して、中
塗り塗膜層を形成した。
脂系塗料[商品名ディクフロ−CF597ベ−ス、大日
本インキ化学工業(株)製]をバ−コ−タ−にて乾燥塗
膜で15μmになるように塗装して、熱風型オ−ブンに
て220℃(到達板温)で60秒間焼付け乾燥して、中
塗り塗膜層を形成した。
【012】その後、この中塗り塗膜層の上に黒色フッ素
樹脂系インキ[商品名ディクフロ−CF997ベ−ス、
大日本インキ化学工業(株)製]をグラビアロ−ルにて
ウエット塗膜で5μmになるように転写して、模様層を
形成し、その上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料[商品名フ
ロロポン、大日本インキ化学工業(株)製]をカ−テン
フロ−コ−タ−にて乾燥塗膜で10μmになるように塗
装して、熱風型オ−ブンにて240℃(到達板温)で6
0秒間焼付け乾燥して、上塗り塗膜層を形成した。
樹脂系インキ[商品名ディクフロ−CF997ベ−ス、
大日本インキ化学工業(株)製]をグラビアロ−ルにて
ウエット塗膜で5μmになるように転写して、模様層を
形成し、その上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料[商品名フ
ロロポン、大日本インキ化学工業(株)製]をカ−テン
フロ−コ−タ−にて乾燥塗膜で10μmになるように塗
装して、熱風型オ−ブンにて240℃(到達板温)で6
0秒間焼付け乾燥して、上塗り塗膜層を形成した。
【013】以上のように製造した意匠鋼板の断面構造
は、図1に示すように、上塗り塗膜層表面が平滑であっ
た。なお、図1において、1はステンレス鋼板、2はこ
のステンレス鋼板1の上に形成した下塗り塗膜層、3は
下塗り塗膜層2の上に形成した中塗り塗膜層、4は中塗
り塗膜層3の上に形成した模様層、5は模様層4の上に
形成した上塗り塗膜層である。
は、図1に示すように、上塗り塗膜層表面が平滑であっ
た。なお、図1において、1はステンレス鋼板、2はこ
のステンレス鋼板1の上に形成した下塗り塗膜層、3は
下塗り塗膜層2の上に形成した中塗り塗膜層、4は中塗
り塗膜層3の上に形成した模様層、5は模様層4の上に
形成した上塗り塗膜層である。
【014】この意匠鋼板を塩ビ鋼板とともに浴室の壁に
貼付け、6カ月間放置したが、本発明の意匠鋼板にはカ
ビが発生せず、ゴバン目エリクセン試験(6mm押出
し)でも塗膜が剥離しなかった。一方、塩ビ鋼板は、カ
ビが発生した。
貼付け、6カ月間放置したが、本発明の意匠鋼板にはカ
ビが発生せず、ゴバン目エリクセン試験(6mm押出
し)でも塗膜が剥離しなかった。一方、塩ビ鋼板は、カ
ビが発生した。
【015】
【 実施例2】実施例1にて、模様層を形成した後、熱
風型オ−ブンにて200℃(到達板温)で30秒間焼付
け乾燥して、その上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料[商品
名F998クリヤ−、大日本インキ化学工業(株)製]
を実施例1と同様の条件で塗装、焼付け乾燥し、上塗り
塗膜層を形成した。
風型オ−ブンにて200℃(到達板温)で30秒間焼付
け乾燥して、その上にフッ素樹脂系クリヤ−塗料[商品
名F998クリヤ−、大日本インキ化学工業(株)製]
を実施例1と同様の条件で塗装、焼付け乾燥し、上塗り
塗膜層を形成した。
【016】以上のように製造した意匠鋼板の断面構造
は、図2に示すように、模様層の凹凸が上塗り塗膜層に
浮き出ていた。なお、図2における符号は図1の場合と
同一である。
は、図2に示すように、模様層の凹凸が上塗り塗膜層に
浮き出ていた。なお、図2における符号は図1の場合と
同一である。
【017】この意匠鋼板と塩ビ鋼板とに実施例1と同様
の浴室内暴露試験を6カ月間実施したが、耐カビ発生
性、塗膜密着性は実施例1の場合と同様であった。
の浴室内暴露試験を6カ月間実施したが、耐カビ発生
性、塗膜密着性は実施例1の場合と同様であった。
【018】
【発明の効果】以上のように、本発明の意匠鋼板は、浴
室のような湿潤雰囲気での耐カビ発生性や塗膜密着性が
優れているので、ユニットバス用材料に適している。
室のような湿潤雰囲気での耐カビ発生性や塗膜密着性が
優れているので、ユニットバス用材料に適している。
【019】
図1、図2は、ともに本発明の意匠鋼板の断面図であ
る。
る。
【020】
1 ステンレス鋼板 2 下塗り塗膜層 3 中塗り塗膜層 4 模様層 5 上塗り塗膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 P 8720−4D V 8720−4D U 8720−4D L 8720−4D E04C 2/08 B 7904−2E E04H 1/12 301 9024−2E (72)発明者 村 田 直 人 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社市川製造所内 (72)発明者 守 利 靖 朗 千葉県八千代市大和田新田672番地の1 新星鋼業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 塗装前処理を施したステンレス鋼板表面
にアクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系またはエポキシ
樹脂系の下塗り塗膜層が形成され、この下塗り塗膜層の
上に着色フッ素樹脂系中塗り塗膜層、フッ素樹脂系模様
層およびクリヤ−上塗り塗膜層がそれぞれ順次形成さ
れ、中塗り塗膜層と模様層の色調が異なっていることを
特徴とするユニットバス用意匠鋼板。 - 【請求項2】 塗装前処理を施したステンレス鋼板表面
にアクリル樹脂系ポリエステル樹脂系またはエポキシ樹
脂系塗料を塗装して、焼付け乾燥することにより下塗り
塗膜層を形成した後、この下塗り塗膜層の上に着色フッ
素樹脂系塗料を塗装して、同様に焼付け乾燥することに
より中塗り塗膜層を形成し、その後中塗り塗膜層と色調
が異なるフッ素樹脂系インキをグラビア印刷により転写
して、模様層を形成し、引続いてこの模様層の上に模様
層が硬化しないうちにフッ素樹脂系クリヤ−塗料を塗装
して、上塗り塗膜層を形成し、模様層と上塗り塗膜層と
を同時に焼付け乾燥することを特徴とするユニットバス
用意匠鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2の製造方法で中塗り塗膜層まで
形成した後、中塗り塗膜層と色調が異なる模様層のフッ
素樹脂系インキをグラビア印刷により乾燥塗膜厚で2〜
10μmになるように転写して、焼付け乾燥することに
より模様層を形成し、その後この模様層の上にフッ素樹
脂系クリヤ−塗料を塗装して、焼付け乾燥することによ
り上塗り塗膜層を形成することを特徴とするユニットバ
ス用意匠鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1829891A JP2868327B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | ユニットバス用意匠鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1829891A JP2868327B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | ユニットバス用意匠鋼板およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623317A true JPH0623317A (ja) | 1994-02-01 |
JP2868327B2 JP2868327B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=11967706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1829891A Expired - Lifetime JP2868327B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | ユニットバス用意匠鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2868327B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066452A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-03-05 | Taiyo Seiko Kk | 意匠性、耐雨垂れ汚染性に優れたプレコート金属板 |
KR20180090314A (ko) | 2015-12-03 | 2018-08-10 | 미즈노 가부시키가이샤 | 야구용 포구구 |
-
1991
- 1991-01-18 JP JP1829891A patent/JP2868327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066452A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-03-05 | Taiyo Seiko Kk | 意匠性、耐雨垂れ汚染性に優れたプレコート金属板 |
KR20180090314A (ko) | 2015-12-03 | 2018-08-10 | 미즈노 가부시키가이샤 | 야구용 포구구 |
US10926156B2 (en) | 2015-12-03 | 2021-02-23 | Mizuno Corporation | Catching tool for baseball |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2868327B2 (ja) | 1999-03-10 |
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