JPH0714542Y2 - 金属板 - Google Patents

金属板

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JPH0714542Y2
JPH0714542Y2 JP2508089U JP2508089U JPH0714542Y2 JP H0714542 Y2 JPH0714542 Y2 JP H0714542Y2 JP 2508089 U JP2508089 U JP 2508089U JP 2508089 U JP2508089 U JP 2508089U JP H0714542 Y2 JPH0714542 Y2 JP H0714542Y2
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JP
Japan
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coating film
metal plate
color
fluorine
plate
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JP2508089U
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JPH02115838U (ja
Inventor
堯 石川
英喜 滝口
Original Assignee
株式会社アイジー技術研究所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は耐候性、耐食性、滑り性を強化した金属板に係
るものである。さらに詳しくは、特に外壁材、屋根材等
に用いられる金属板に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、外壁材、屋根材として金属板を折り曲げ加工した
製品が数多く上市され、用いられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、この種金属板では、一般にポリエチレン
樹脂系塗料、アルキド樹脂系、エポキシ樹脂系塗料等で
化粧面に塗膜を形成したものがほとんどであるが、これ
らは通常紫外線等により時間を経るにつれて退色、塗膜
の劣化およびヒビ割れ、剥離が起こり、錆の発生を伴う
ものであった。このため、耐候性の良いフッ素樹脂系塗
料を用いた金属板も上市されている。しかしながら、フ
ッ素樹脂系塗料は高価であり、またこの塗料を用いた金
属板では色ムラを無くすため、通常のカラー鋼板と同程
度の厚さの塗膜を形成する必要があり、付加価値に比し
ても高価となる不利があった。しかも、フッ素樹脂系塗
料は、これに用いられる顔料(着色剤)に制限があり、
任意色彩の金属板を得ることができない不利があった。
さらにフッ素塗膜を有する金属板は一貫ラインでプライ
マーコート、次にフッ素コートの順に塗装して仕上げる
ため、カラー塗膜にポストコートとしてフッ素塗膜を形
成すると剥離、接着不良を招く不利があり、実用できな
かった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案はこのような点を省みて、カラー鋼板の塗膜上に
フッ素樹脂塗膜層を剥離しないで一体に接着し、一貫ラ
インで製造したのと同等の性能を発揮できるように形成
し、耐候性、耐食性を向上すると共に、カラー塗膜にマ
ッチしたフッ素樹脂塗膜層を廉価に形成した金属板を提
案するものである。
〔実施例〕
以下に、図面を用いて本考案に係る金属板について詳細
に説明する。第1図は上記金属板Aの断面拡大説明図で
あり、1はカラー鋼板、2はフッ素樹脂塗膜層(以下、
単にフッ素塗膜という)である。すなわち、カラー鋼板
1は溶融亜鉛メッキ鋼板、合金化溶融亜鉛メッキ鋼板、
電気亜鉛メッキ鋼板、溶融亜鉛・アルミニウム合金メッ
キ鋼板等の亜鉛メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、
鉛、錫合金メッキ鋼板、錫メッキ鋼板、電解クロム酸処
理鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板、亜鉛合
金板、チタン板等を原板とし、両面にプライマー処理を
施し、少なくとも化粧面に塗膜1aを有するものである。
この塗膜1aはアルキド樹脂系塗料、メラミンアルキド樹
脂系塗料、アクリル樹脂系塗料、ポリウレタン樹脂系塗
料、エポキシ系塗料、ポリエステル樹脂系塗料、タール
エポキシ樹脂系塗料等の素材を焼付、常温乾燥、粉体塗
装することによって形成したものである。この塗膜1aは
フッ素塗膜2と相俟て金属板Aに耐候性、耐食性と剛性
を付与すると共に、金属板Aのベースカラーもしくはベ
ースコートとなるものである。このため、フッ素塗膜2
と同色の場合は金属板Aの色ムラを排除し、また、フッ
素塗膜2が透明の場合は塗膜1aの色彩をそのまま金属板
Aの色とし、あるいはフッ素塗膜2と異なる場合は、塗
膜1aの色を浮き出たせた色彩とすることができる。な
お、カラー鋼板1は平板、エンボス加工板のどちらでも
よいものである。フッ素樹膜2は塗膜1aと同質の脂肪成
分にフッ素樹脂を含有させたフッ素塗膜2である。その
一例としてはカラー鋼板1の塗膜1aがポリエステル樹脂
系ならフッ素塗膜2にもポリエステル樹脂成分を少なく
とも5部以上含有する原料からなるものであったり、フ
ッ素樹脂のポリマー分子中のフッ素にブタジエン、ポリ
エステル、水酸基、ポリイソシアネート等を任意比率で
架橋させた共重合体あどの1種からなる。また、フッ素
の価数に応じてエチレンと水酸基を重合させたりした原
料を用いる。さらに説明すると、フッ素塗膜2は、金属
板Aの耐候性、耐食性を向上し、錆の発生を阻止し、長
時間の使用を可能とするためのものである。このフッ素
塗膜2の膜厚は任意であるが、例えば5μのように薄膜
としても、塗膜1aの色彩がベースとなるため、色ムラも
なく、かつ、耐候性、耐食性を強化することができる。
なお、フッ素塗膜2は、金属板Aに第2図に示すように
エンボス模様3を設ける場合、カラー鋼板1をエンボス
加工した後に形成したり、あるいは、フッ素塗膜2を形
成した後にエンボス加工を行うことができ、エンボス加
工によって塗膜1aにクラックが発生しにくいものとな
る。
以上説明したのは本考案に係る金属板の一実施例にすぎ
ず、例えば第3図(a)〜(l)、第4図(a)〜
(n)、第5図(a)〜(p)に示すように成形し、外
装材、内装材、屋根材として用いることができる。すな
わち第3図(a)〜(l)、第4図(a)〜(n)は両
側縁に雄型連結部4、雌型連結部5を形成し、内、外装
材として用いられるようにしたものであり、特に第4図
(a)〜(n)では、裏面に芯材6、あるいは芯材6と
裏面材7を積層一体化したものである。なお、芯材6と
してはポリウレタンフォーム、ポリウレアフォーム、ポ
リイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、ポ
リイミドフォーム等の合成樹脂発泡体、もしくは、これ
ら合成樹脂発泡体に難燃剤、難燃助剤、骨材、補強繊維
を混入したもの、あるいは石膏ボード、ロックウールボ
ード、グラスウールボード等であり、芯材6の自己接着
性、あるいは接着剤によって一体化するものである。ま
た第5図(a)〜(p)は屋根材として用いた例を示し
ている。もちろん、第3図(a)〜(l)〜第5図
(a)〜(p)では平板、エンボス加工板のどちらでも
よい。さらに、図示しないがフッ素塗膜2をカラー鋼板
1の表、裏面の両面に形成することも可能である。
〔考案の効果〕
上述したように、本考案に係る金属板によれば、耐候
性、耐食性が向上する。カラー鋼板の塗膜がベースの
色となるため、フッ素塗膜を薄く形成しても色ムラが起
こらない。カラー鋼板の塗膜の色を利用することによ
り、任意色彩とすることができる。ベースコートとな
る塗膜とフッ素塗膜の接着がよく、層間剥離がない。
フッ素塗膜形成後の加工にも十分耐え、クラックが生じ
ない。等の効果、特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る金属板の代表的一例を説明する断
面拡大説明図、第2図はエンボス模様を有する金属板の
一例を示す説明図、第3図(a)〜(l)、第4図
(a)〜(n)、第5図(a)〜(p)は上記金属板を
用いた製品の例を示す説明図である。 A……金属板、1……カラー鋼板、1a……塗膜、2……
フッ素樹脂塗膜層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー鋼板の塗膜上に該塗膜と同質の樹脂
    成分で、かつフッ素樹脂を含有したビヒクルからなるフ
    ッ素樹脂塗膜層を一体に形成したことを特徴とする金属
    板。
JP2508089U 1989-03-04 1989-03-04 金属板 Expired - Lifetime JPH0714542Y2 (ja)

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JP2508089U JPH0714542Y2 (ja) 1989-03-04 1989-03-04 金属板

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JPH02115838U JPH02115838U (ja) 1990-09-17
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