JPH06232905A - パケット端末の公衆網への接続方法及びその装置 - Google Patents

パケット端末の公衆網への接続方法及びその装置

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JPH06232905A
JPH06232905A JP3248293A JP3248293A JPH06232905A JP H06232905 A JPH06232905 A JP H06232905A JP 3248293 A JP3248293 A JP 3248293A JP 3248293 A JP3248293 A JP 3248293A JP H06232905 A JPH06232905 A JP H06232905A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パケット手順と呼制御手順を対応付けること
により、通信のスループットを低下させることなく、し
かも専用線サービスによることなくパケット通信を行う
ことのできるパケット端末の公衆網への接続方法及びそ
の装置を提供する。 【構成】 パケット端末1から得られるパケット情報を
解析してパケット手順情報と呼制御情報とに分離する端
末側パケット情報解析手段31と、情報チャネル22及
び制御チャネル21を有する公衆網2から得られるパケ
ット情報を解析してパケット手順情報と呼制御情報とに
分離する網側パケット情報解析手段32と、前記呼制御
情報に基づいて前記制御チャネルを介して前記端末側パ
ケット情報解析手段及び網側パケット情報解析手段を呼
接続する呼接続制御手段33,34,35とを備えた構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パケット端末と公衆網
との間でパケット情報を送受信する際の接続方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパケット端末の公衆網への接続方
法及びその装置においては、ISDN網等の公衆網を介
してパケット通信を行なう場合、ISDN網のパケット
サービスを利用してISDN網のパケットハンドラを通
じて通信をしていた。この場合、パケットハンドラが中
継するのでスループットが極端に低下してしまう場合が
あった。これを回避する為に通信する相手が固定されて
いるならば、両者間をISDN網の専用線サービスによ
り接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の接続方法及びその装置では、専用線サービスによる接
続であるため、利用する距離によっては通信料金が高く
なり、さらに、通信する相手同士が固定されている必要
があるという問題があった。
【0004】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、パケット手順と呼制御手順を対応付けることによ
り、通信のスループットを低下させることなく、しかも
専用線サービスによることなくパケット通信を行うこと
のできるパケット端末の公衆網への接続方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるパケット端末の公衆網への接続装置
は、パケット端末から得られるパケット情報を解析して
パケット手順情報と呼制御情報とに分離する端末側パケ
ット情報解析手段と、情報チャネル及び制御チャネルを
有する公衆網から得られるパケット情報を解析してパケ
ット手順情報と呼制御情報とに分離する網側パケット情
報解析手段と、前記呼制御情報に基づいて前記制御チャ
ネルを介して前記端末側パケット情報解析手段及び網側
パケット情報解析手段を呼接続する呼接続制御手段とを
備えた。
【0006】また、本発明によるパケット端末の公衆網
への接続方法は、パケット端末及び公衆網から得られる
パケット情報を解析してパケット手順情報と呼制御情報
とに分離し、前記呼制御情報に基づいて前記パケット端
末及び公衆網の呼接続制御を行い、呼接続処理後に前記
パケット端末及び公衆網の間で前記パケット手順情報の
伝送を行う。
【0007】
【作用】本発明によれば、呼制御のメッセージを制御す
る呼制御情報は制御チャネルを使用して公衆網と接続す
る為の呼制御メッセージの送受信を行ない、パケット手
順情報は情報チャネルを使用して送受信を行うことによ
り、公衆網を利用しながらも通信のスループットが低下
するのを防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0009】図1は、本発明によるパケット端末の公衆
網への接続装置のシステムの概略ブロック図である。図
1において、1はパケットデータを送受信するパケット
端末(PT)であり、2は公衆網としてのISDN網で
ある。3はパケット端末1を制御チャネル(Dch)2
1及び情報チャネル(Bch)22を介してISDN網
2に接続するための接続装置としてのターミナルアダプ
タ(TA)である。
【0010】このターミナルアダプタ3の内部構成は、
パケット端末1との接続機能を有し、パケット情報を解
析する端末側情報解析手段としての端末側レイヤ2制御
部(DTEL2)31、ISDN網2の情報チャネル
(Bch)22を介しての通信を制御し、網からのパケ
ット情報を解析する網側情報解析手段としての網側レイ
ヤ2制御部(NETL2)32、端末側レイヤ2制御部
31と網側レイヤ2制御部32の状態をとりまとめるパ
ケット制御部(PCNT)33、ISDN網2との回線
交換呼を制御する呼制御部(CAL)34、及び、回線
交換呼に使用するメッセージの送受信を制御する各レイ
ヤ制御部35から成る。すなわち、パケット制御部3
3、呼制御部34及び各レイヤ制御部35により呼接続
手段を構成する。
【0011】図2は、前記ターミナルアダプタ3から発
信した場合の、発信から切断までの手順を示すシーケン
ス図である。このシーケンス図に基づいて図1のシステ
ムの動作について説明する。
【0012】パケット端末1から発信を行なう場合、パ
ケット端末1はER信号をONとし(ステップS1)、
ターミナルアダプタ3のCD信号及びDR信号のONを
待つ。CD信号、DR信号のON(ステップS2)を確
認したパケット端末1は、RS信号をONとし(ステッ
プS3)、ターミナルアダプタ3のCS信号のONを待
つ。CS信号のON(ステップS4)を確認したパケッ
ト端末1は、非同期平衡モード設定コマンド(以下「S
ABM」という)を発行し(ステップS5)、非番号制
確認レスポンス(以下「UA」という)を待つ。SAB
Mを受信したターミナルアダプタ3内部の端末側レイヤ
2制御部31はUAを発行する(ステップS6)。
【0013】UAを受信したパケット端末1はCCIT
T勧告X.25(以下、単に「X.25」という)レイ
ヤ2のリンクが確立したものと認識する。端末側レイヤ
2制御部31はUAを発行すると同時に、パケット制御
部33に対しレイヤ2確立表示を発行し(ステップS
7)、パケット端末1とX.25レイヤ2のリンク確率
状態にあることを示す。
【0014】UAを受信したパケット端末1は、端末側
レイヤ2制御部31に対し発呼要求パケット(以下CR
パケット)を発行し(ステップS8)、接続完了パケッ
ト(以下CCパケット)を待つ。CRパケットを受信し
た端末側レイヤ2制御部31は、パケット制御部33に
対し、CRパケット全体をパラメータとしたレイヤ3確
立要求を発行する(ステップS9)。レイヤ3確立要求
を受信したパケット制御部33は、呼制御部34に対し
てISDN網2と回線交換サービスの接続を要求する為
に、レイヤ3確立要求に付加されたCRパケットをパラ
メータとして発呼要求を発行する(ステップS10)。
発呼要求を受信した呼制御部34は、発呼要求のパラメ
ータを使って呼設定メッセージを作成し、各レイヤ制御
部35を通じターミナルアダプタ3が接続されているI
SDN網2に発行する(ステップS11,S12)。
【0015】ターミナルアダプタ3では、呼設定メッセ
ージに応じてISDN網2から制御チャネル21を通じ
て呼設定受付メッセージを受信すると(ステップS1
3)、各レイヤ制御部35を通じ呼制御部34に呼設定
受付通知を発行する(ステップS14)。呼制御部34
は、呼設定受付通知を受信した時点で、パケット制御部
33に対し発呼要求受付を発行する(ステップS1
5)。
【0016】その後、各レイヤ制御部35は、ISDN
網2から呼出メッセージを受けると(ステップS1
6)、呼制御部34に対して呼出通知を発行する(ステ
ップS17)。さらにその後、各レイヤ制御部35は、
ISDN網2から応答メッセージを受けると(ステップ
S18)、呼制御部34に対して接続通知を発行すると
ともに(ステップS19)、ISDN網2に対して応答
確認メッセージを送出する(ステップS20)。
【0017】接続通知を受信した呼制御部34は、パケ
ット制御部33に対しターミナルアダプタ3とISDN
網2の接続が完了した旨を通知する為に、接続通知を発
行する(ステップS21)。
【0018】発呼要求受付及び接続通知を受信したパケ
ット制御部33は、端末側レイヤ2制御部31に対し、
接続通知に付加された着信側のパケット端末(図示せ
ず)が発行した着呼受付パケット(以下「CAパケッ
ト」という)をパラメータとするレイヤ3確立完了を発
行する(ステップS22)。さらに、網側レイヤ2制御
部32に対し、レイヤ2確立要求を発行し(ステップS
23)、接続されたISDN網2の情報チャネル(Bc
h)上にX.25レイヤ2手順によるリンクの設定を要
求する。
【0019】レイヤ2確立要求を受信した網側レイヤ2
制御部32では、SABMをBch22上に発行して相
手側からのUAを待ち(ステップS24)、UAを受信
したならば(ステップS25)、パケット制御部33に
対しX.25レイヤ2のリンクが確立した旨を通知する
為に、レイヤ2確立完了を発行する(ステップS2
6)。レイヤ3確立完了を受信した端末側レイヤ2制御
部31は、そのパラメータによりCCパケットを作成
し、パケット端末1に送出する(ステップS27)。
【0020】発信側の接続が完了すると、パケット端末
1よりデータパケット(以下「DTパケット」という)
を受信した(ステップS28)端末側レイヤ2制御部3
1は、網側レイヤ2制御部32に対してデータ送信を発
行し(ステップS29)、受信したDTパケットの送信
を要求する。データ送信を受信した網側レイヤ2制御部
32は、Bch22上に相手側パケット端末へのDTパ
ケットを送出する(ステップS30)。
【0021】一方、網側レイヤ2制御部32は、相手側
パケット端末からDTパケットを受信した場合(ステッ
プS31)、データ送信を端末側レイヤ2制御部31に
発行し(ステップS32)、データ送信を受信した端末
側レイヤ2制御部31は、パケット端末1に対しDTパ
ケットを送出する(ステップS33)。
【0022】次に、切断処理について説明する。切断を
開始するパケット端末1より復旧要求(切断要求)パケ
ット(以下「CQパケット」という)を受信した(ステ
ップS34)端末側レイヤ2制御部31は、CQパケッ
トの内容をパラメータとしたレイヤ3解放要求を、網側
レイヤ2制御部32に発行する(ステップS35)。レ
イヤ3解放要求を受信した網側レイヤ2制御部32は、
そのパラメータによりBch22を介して相手側パケッ
ト端末にCQパケットを発行し(ステップS36)、切
断確認パケット(以下「CFパケット」という)を待
つ。
【0023】CQパケット発行後CFパケットを受信し
た(ステップS37)網側レイヤ2制御部32は、レイ
ヤ3解放完了を端末側レイヤ2制御部31に対して発行
する(ステップS38)。レイヤ3解放完了を受信した
端末側レイヤ2制御部31は、パケット端末1に対しC
Fパケットを発行するとともに(ステップS39)、パ
ケット制御部33に対しレイヤ3解放表示を発行する
(ステップS40)。パケット制御部33はレイヤ3解
放表示の受信によりパケット通信が全て終了したことを
確認すると、網側レイヤ2制御部32に対してレイヤ2
解放要求を発行する(ステップS41)。
【0024】レイヤ2解放要求を受信した網側レイヤ2
制御部32は、Bch22上に設定していたリンクを切
断する為に、切断コマンド(以下「DISC」という)
を相手側パケット端末に発行しUAを待つ(ステップS
42)。DISCに対するUAを受信したならば(ステ
ップS43)、網側レイヤ2制御部32はレイヤ2解放
完了をパケット制御部33に発行する(ステップS4
4)。レイヤ2解放完了を受信したパケット制御部33
は、呼制御部34に対してISDN網2との切断を要求
する為に切断要求を発行する(ステップS45)。切断
要求を受信した呼制御部34は切断メッセージを作成
し、各レイヤ制御部35を通じISDN網2に発行する
(ステップS46,S47)。
【0025】切断メッセージを受信したISDN網2
は、解放メッセージを送出する(ステップS48)。各
レイヤ制御部35はこの解放メッセージの受信に応じ
て、呼制御部34に対し解放通知を発行するとともに
(ステップS49)、ISDN網2に対して解放完了メ
ッセージを発行する(ステップS50)。解放通知の受
信により、呼制御部34は、パケット制御部33に対し
ターミナルアダプタ3とISDN網2の切断が完了した
旨を通知する為に復旧終了を発行する(ステップS5
1)。パケット制御部33は、復旧終了によりISDN
網2とターミナルアダプタ3の切断を確認すると、呼制
御部34に対し復旧完了を発行する(ステップS5
2)。以上により切断の手順を終了する。
【0026】図3は、ISDN網2から着信を受けた場
合の、着信から切断までの手順を示すシーケンス図であ
る。このシーケンス図に基づいて図1のシステムの動作
について説明する。
【0027】着信にあたり、パケット端末1は、ターミ
ナルアダプタ3との間に発信時の説明と同じ手順によ
り、X.25レイヤ2のリンクを確立する(ステップS
1ないしステップS6)。パケット端末1とターミナル
アダプタ3間にリンクが確立されたならば、端末側レイ
ヤ2制御部31はパケット制御部33に対してレイヤ2
確立表示を発行する(ステップS7)。
【0028】ISDN網2より呼設定メッセージを受信
すると(ステップS53)、各レイヤ制御部35は、呼
制御部34に呼設定メッセージを受信した旨を通知する
呼設定通知を発行する(ステップS54)。呼設定通知
に発信側のターミナルアダプタが、呼設定メッセージに
付加したCRパケットがパラメータとして付加される。
呼制御部34では、呼設定通知の受信によりパケット制
御部33に呼設定通知に付加されたパラメータを引き続
き、付加した着呼通知を発行する(ステップS55)。
【0029】パケット制御部33では、既に端末側レイ
ヤ2制御部31からレイヤ2確立表示を受信していたな
らば、呼制御部34からの着呼通知の受信により端末側
レイヤ2制御部31に対して、着呼通知を介して受信し
たCRパケットをパラメータとしたレイヤ3確立要求を
発行すると共に(ステップS56)、呼制御部34に着
呼受付を発行する(ステップS57)。
【0030】端末側レイヤ2制御部31では、レイヤ3
確立要求受信によりそのパラメータである発信側のCR
パケットの内容からCNパケットを作成し、パケット端
末1へ発行してCAパケットを待つ(ステップS5
8)。
【0031】端末側レイヤ2制御部31では、パケット
端末1からのCAパケットを受信すると(ステップS5
9)、パケット制御部33に対しCAパケットをパラメ
ータとするレイヤ3確立完了を発行する(ステップS6
0)。パケット制御部33は、レイヤ3確立完了を受信
すると呼制御部34に対し、レイヤ3確立完了に付加さ
れているパラメータを引き続き付加した接続要求を発行
する(ステップS61)。
【0032】一方これに先立ち、呼制御部34では、呼
設定通知の受信により呼設定受付要求を発行し(ステッ
プS62)、各レイヤ制御部35を介してISDN網2
へ呼設定受付けメッセージを送出する(ステップS6
3)。更に着呼受付をパケット制御部33から受信する
と呼出要求を発行し(ステップS64)、各レイヤ制御
部35を介してISDN網2へ呼出メッセージを送出す
る(ステップS65)。続けてパケット制御部33より
受信する接続要求により、呼制御部34は、各レイヤ制
御部35に対して呼設定応答を発行し(ステップS6
6)、各レイヤ制御部35はISDN網3へ応答メッセ
ージを送出する(ステップS67)。この時、接続要求
に付加されているパケット端末1から受信したCAパケ
ットを、ユーザ・ユーザ情報要素として応答メッセージ
に付加する。
【0033】ISDN網2は、応答メッセージに対して
応答確認メッセージを送出する(ステップS68)。呼
制御部34は、各レイヤ制御部35を介して応答確認メ
ッセージの受信を呼設定完了通知により通知されると
(ステップS69)、パケット制御部33へ接続通知を
発行する(ステップS70)。
【0034】以上の手順によりISDN網2のBch2
2が接続され、その後、網側レイヤ2制御部32では、
発信側ターミナルアダプタから発行されたSABMがB
ch22を通して受信される(ステップS71)。網側
レイヤ2制御部32では、SABMの受信に対しUAを
返すと共に(ステップS72)、パケット制御部33に
対してレイヤ2確立表示を発行し(ステップS73)、
Bch22上にX.25レイヤ2のリンクが確立した旨
を通知する。
【0035】以上により発信側のパケット端末と着信側
のターミナルアダプタ3を介してBch22により接続
され、通信が可能となる。
【0036】網側レイヤ2制御部32は、相手側パケッ
ト端末からDTパケットを受信すると(ステップS7
4)、端末側レイヤ2制御部31に対してデータ送信す
る(ステップS75)。端末側レイヤ2制御部31は、
受信したDTパケットをパケット端末1に送信する(ス
テップS76)。
【0037】一方、パケット端末1よりDTパケットを
受信した(ステップS77)端末側レイヤ2制御部31
は、網側レイヤ2制御部32に対してデータ送信を発行
し(ステップS78)、受信したDTパケットの送信を
要求する。データ送信を受信した網側レイヤ2制御部3
2は、Bch22上にDTパケットを送出する(ステッ
プS79)。
【0038】次に、切断処理について説明する。
【0039】相手側パケット端末から復旧要求パケット
であるCQパケットを受けた(ステップS80)網側レ
イヤ2制御部32では、端末側レイヤ2制御部31に対
し、CQパケットの内容をパラメータとするレイヤ3解
放要求を発行する(ステップS81)。端末側レイヤ2
制御部31では、受信したレイヤ3解放要求のパラメー
タにより切断指示パケット(以下「CIパケット」とい
う)を作成し、パケット端末1に発行する(ステップS
82)。
【0040】CIパケットを受信したパケット端末1
は、CFパケットを端末側レイヤ2制御部31に発行し
(ステップS83)、端末側レイヤ2制御部31は、網
側レイヤ2制御部32に対してレイヤ3解放完了を発行
する(ステップS84)。網側レイヤ2制御部32で
は、レイヤ3解放完了の受信によりCFパケットをBc
h22上に送出する(ステップS85)。
【0041】CFパケットの受信が確認されたならば、
網側レイヤ2制御部32はパケット制御部33に対しレ
イヤ3解放表示を発行する(ステップS86)。その
後、Bch22上でDISCを受信すると(ステップS
87)、網側レイヤ2制御部32ではUAを返すと共に
(ステップS88)、レイヤ2解放表示をパケット制御
部33に発行し(ステップS89)、Bch上のX.2
5レイヤ2のリンクが切断されたことを通知する。
【0042】続けてISDN網2から切断を示す切断メ
ッセージを受信すると(ステップS90)、各レイヤ制
御部35を介して呼制御部34に切断通知が通知される
(ステップS91)。呼制御部34は切断通知を受信す
ると、パケット制御部33に対し切断通知を発行すると
共に(ステップS92)、各レイヤ制御部35への解放
要求を発行し(ステップS93)、各レイヤ2制御部3
5からISDN網2に解放メッセージを送出する(ステ
ップS94)。ISDN網2は、解放メッセージを受信
すると解放完了メッセージを送出する(ステップS9
5)。
【0043】ISDN網2から解放完了メッセージを受
信すると、各レイヤ制御部35は、呼制御部34に解放
通知を発行し(ステップS96)、呼制御部34は解放
通知を受信すると、パケット制御部33に対し復旧終了
を発行する(ステップS97)。パケット制御部33で
は、復旧終了に対し復旧完了を呼制御部34へ発行する
(ステップS97)。以上により切断の手順を終了す
る。
【0044】図4及び図5は、パケット端末(PT)1
A及びターミナルアダプタ(TA)3と、パケット端末
(PT)1B及びターミナルアダプタ(TA)3Bと
が、ISDN網2を介して通信を行う場合の対応図であ
り、図4は接続時の対応図、図5は接続拒否時の対応図
である。
【0045】図4及び図5により接続手順で使用するパ
ケットと接続手順で使用する回線交換呼メッセージの変
換について説明する。
【0046】図4において、発呼時のCRパケットは呼
設定メッセージに変換する。変換後の呼設定メッセージ
を構成する情報要素については、発番号情報要素はCR
パケットの発呼ユーザアドレスから作成し、発サブアド
レス情報要素はCRパケットの発アドレス拡張から作成
する。
【0047】着番号情報要素はCRパケットの着ユーザ
アドレスから作成し、着サブアドレス情報要素はCRパ
ケットの着アドレス拡張から作成する。更にCRパケッ
ト全体をユーザ・ユーザ情報要素として呼設定メッセー
ジへ付加する。着信時、呼設定メッセージの発番号、発
サブアドレス、着番号、着サブアドレス及び伝達能力の
各情報要素は着信の可否を判定する情報として使用さ
れ、着信が可能と判定した場合、その呼設定メッセージ
に付加されている発信側のCRパケットであるユーザ・
ユーザ情報要素からCNパケットを作成し、パケット端
末1Bへ発行する。
【0048】CNパケットを受信したパケット端末1B
が、着呼を受け付けた場合に発行するCAパケットは、
応答メッセージのユーザ・ユーザ情報要素として付加し
ISDN網2へ発行する。発信側のターミナルアダプタ
3Aでは着信側のターミナルアダプタ3Bからの応答メ
ッセージを受信し、付加されている着信側のCAパケッ
トであるユーザ・ユーザ情報要素からCCパケットを作
成し、パケット端末1Aへ発行する。
【0049】図5において着信を拒否する場合、CNパ
ケットを受信したパケット端末1BはCQパケットを発
行する。ターミナルアダプタ3Bでは、CQパケットに
より解放メッセージを作成する。この時CQパケットの
切断原因と診断符号により解放メッセージに付加する理
由情報要素を作成する。更にCQパケット全体をユーザ
・ユーザ情報要素として解放メッセージに付加する。
【0050】ターミナルアダプタ3Bでは、作成された
解放メッセージをISDN網2に送出し、解放メッセー
ジに対して受信される解放完了メッセージ受信にてパケ
ット端末1Bに対しCFパケットを発行する。
【0051】発信側では着信を拒否した旨を示す解放メ
ッセージを受信した場合、解放メッセージに付加されて
いるCQパケットであるユーザ・ユーザ情報要素からC
Iパケットを作成し、パケット端末1Aに送出する。パ
ケット端末1AではCIパケット受信によりCFパケッ
トを送出する。ターミナルアダプタ1AではCFパケッ
ト受信により解放完了メッセージをISDN網2へ送出
する。
【0052】
【発明の効果】本発明を適用した場合、従来技術におい
てISDN網のパケット交換サービスのスループットの
最大が9600bpsであったのに対し、64000b
psのスループットを得ることができる。
【0053】経済的効果としては、スループット確保の
為にISDNの専用線サービスを契約していた場合、利
用する距離が500kmならば月額590000円に対
し、1日4時間で1カ月20日間稼働ならば44840
0円の利用料金で済むことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパケット端末の公衆網への接続装
置のシステムの概略ブロック図である。
【図2】図1におけるターミナルアダプタから発信した
場合の発信から切断までの手順を示すシーケンス図であ
る。
【図3】図1におけるISDN網から着信を受けた場合
の着信から切断までの手順を示すシーケンス図である。
【図4】図1において接続時のパケットとメッセージの
対応図である。
【図5】図1において接続拒否時のパケットとメッセー
ジの対応図である。
【符号の説明】
1 パケット端末(PT) 2 ISDN網(公衆網) 3 ターミナルアダプタ 31 端末側レイヤ2制御部(端末側情報解析手段) 32 網側レイヤ2制御部(網側情報解析手段) 33 パケット制御部(呼接続手段) 34 呼制御部(呼接続手段) 35 各レイヤ制御部(呼接続手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット端末から得られるパケット情報
    を解析してパケット手順情報と呼制御情報とに分離する
    端末側パケット情報解析手段と、情報チャネル及び制御
    チャネルを有する公衆網から得られるパケット情報を解
    析してパケット手順情報と呼制御情報とに分離する網側
    パケット情報解析手段と、前記呼制御情報に基づいて前
    記制御チャネルを介して前記端末側パケット情報解析手
    段及び網側パケット情報解析手段を呼接続する呼接続制
    御手段とを備えたパケット端末の公衆網への接続装置。
  2. 【請求項2】 パケット端末及び公衆網から得られるパ
    ケット情報を解析してパケット手順情報と呼制御情報と
    に分離し、前記呼制御情報に基づいて前記パケット端末
    及び公衆網の呼接続制御を行い、呼接続処理後に前記パ
    ケット端末及び公衆網の間で前記パケット手順情報の伝
    送を行うパケット端末の公衆網への接続方法。
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