JPH06232748A - アナログ/ディジタル変換回路 - Google Patents

アナログ/ディジタル変換回路

Info

Publication number
JPH06232748A
JPH06232748A JP5014903A JP1490393A JPH06232748A JP H06232748 A JPH06232748 A JP H06232748A JP 5014903 A JP5014903 A JP 5014903A JP 1490393 A JP1490393 A JP 1490393A JP H06232748 A JPH06232748 A JP H06232748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
level
gate
signal
reference voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5014903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3221127B2 (ja
Inventor
Kunihiko Izumihara
邦彦 泉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP01490393A priority Critical patent/JP3221127B2/ja
Priority to US08/190,680 priority patent/US5525987A/en
Publication of JPH06232748A publication Critical patent/JPH06232748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3221127B2 publication Critical patent/JP3221127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】消費電力およびチップ面積の増大を防止でき、
サンプルホールド回路を不要とし、回路制御の煩雑化な
どを防止できるA/D変換回路を実現する。 【構成】基準電位を直列接続したn個の抵抗素子R1
16によって分圧した各基準電圧と被変換入力信号VIN
とを比較するマトリクス状に配置された複数のスイッチ
ングブロックSB1〜SB12 と、スイッチングブロックS
B1〜SB12 の行方向の特定の位置に印加される基準電圧
4 ,V8 ,V12と被変換入力信号VINとを比較して上
位ビットの変換コードを得る上位コンパレータCU1〜C
U3と、スイッチングブロックの列方向の一列毎に、被変
換入力信号レベルが基準電圧レベルより大きいとの比較
結果を得たスイッチングブロックの数が偶数か奇数かを
判別する判別回路EOD1 〜EOD3 と、判別回路の判
別結果に応じた下位ビットの変換コードを得る下位エン
コーダED1とを設け、上位下位変換を同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ信号をディジ
タル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路に係
り、特に、アナログ信号を上位および下位で同時にディ
ジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】アナログ信号をディジタル信号に変換す
るアナログ/ディジタル(以下、A/Dと略記する)変
換回路には、各種の変換方式が提案されているが、一般
的には、アナログ信号の振幅を変換ビット数と等しくな
るように量子化し、量子化された信号をディジタルコー
ドに変換する並列型(フラッシュタイプ)のA/D変換
回路が多用されている。
【0003】このような並列型A/D変換回路は、原理
的には高速動作が可能であるが、変換ビット数をnとす
ると、少なくとも(2n −1)個のコンパレータが必要
で、たとえば8ビットの変換コードを得るために255
個のコンパレータが必要になり、高分解能のディジタル
コードを得るためには、数万個の能動素子をIC化によ
り形成する必要がある。そのため、並列型A/D変換回
路は、高速処理が可能という利点を有するものの、消費
電力およびチップ面積の増大を招くという問題がある。
【0004】そこで、アナログ信号をnビットのディジ
タル信号に変換する際に、まず、アナログ信号を粗い量
子化によって数値化し、最上位桁(MSB)を含む上位
のaビットの変換コードを得、この上位の変換コードの
誤差、すなわち、量子化ノイズを少なくするために、さ
らに上位の量子化範囲を細分化して数値化し、最下位桁
(LSB)を含む下位b(n−a)ビットの変換コード
を得るようにした、いわゆる直並列型のA/D変換回路
が提案されている。
【0005】図7は、この直並列型A/D変換回路の概
要を示す構成図で、アナログ信号を4ビットのディジタ
ルコードに変換する回路構成を示している。図7におい
て、R1 〜R16は基準電圧VRT〜VRB(0〜−2V)の
端子間に直列に接続された基準抵抗素子、Cu1〜Cu3
一方の入力端子が変換すべきアナログ信号VINの入力ラ
インに接続され、他方の入力端子が基準抵抗素子R1
16で分圧された粗い量子化レベルの基準電圧(V4
8 ,V12)の入力ラインに接続された上位コンパレー
タ、Bu1〜Bu3は上位コンパレータCu1〜Cu3の出力の
相補出力を得るバッファ、Au1〜Au4はアンドゲート、
b1〜Sb12 は4行3列のマトリクス状に配置されたス
イッチングブロック、Cd1〜Cd3は一方の入力端子がア
ナログ信号VINの入力ラインに接続され、他方の入力端
子がスイッチングブロックSb1〜Sb12 の出力端子に接
続された下位コンパレータ、Eu1は上位コンパレータC
u1〜Cu3から出力される2値信号の微分結果をエンコー
ドして、たとえば2ビットのバイナリコード(または2
の補数コード)に変換する上位エンコーダ、Ed1は下位
コンパレータCd1〜Cd3から出力される2値信号の微分
結果を2ビットのバイナリコードに変換する下位エンコ
ーダをそれぞれ示している。
【0006】スイッチングブロックSb1〜Sb12 は、ア
ンドゲートAu1〜Au4の出力レベル「1」および「0」
に応じて行単位でオン・オフ制御される。具体的には、
アンドゲートAu1から「1」レベルの信号が出力された
ときはスイッチングブロックSb1 〜Sb3 がオン状態
となるように制御され、アンドゲートAu2から「1」レ
ベルの信号が出力されたときはスイッチングブロックS
b4〜Sb6がオン状態となるように制御され、アンドゲー
トAu3から「1」レベルの信号が出力されたときはスイ
ッチングブロックSb7〜Sb9がオン状態となるように制
御され、アンドゲートAu4から「1」レベルの信号が出
力されたときはスイッチングブロックSb10 〜Sb12
オン状態となるように制御される。
【0007】このような構成を有する直並列型A/D変
換回路においては、たとえば図8に示すように、アナロ
グ信号VINはサンプリングパルスPS の立ち上がり点で
サンプリングされ、そのサンプリング電圧VS が上位エ
ンコーダEu1および下位エンコーダEd1に供給される。
上位エンコーダEu1では、サンプリング電圧VS が供給
されると、クロック信号CLKの立ち下がり時点T
H (τA 遅れた点)で上位コンパレータCu1〜Cu3の2
値信号出力が上位2ビットのコード信号D0 およびD1
に変換されて出力される。下位エンコーダEd1では、サ
ンプリング電圧VS が供給されると、クロック信号CL
Kの立ち下がり時点TL (τB 遅れた点)で下位コンパ
レータCd1〜Cd3の2値信号出力が下位2ビットのコー
ド信号D2 およびD3 に変換されて出力される。
【0008】より具体的に説明すると、基準抵抗素子R
1 〜R16で分圧された粗い量子化レベルの基準電圧
4 ,V8 およびV12と入力アナログ信号VINとが上位
コンパレータCu1〜Cu3によって比較される。この比較
の結果、たとえばV4 <VIN<V8 であれば、上位コン
パレータCu3の出力が高電位(「1」)のハイレベルと
なり、上位コンパレータCu2,Cu3の出力は低電位
(「0」)のローレベルになる。これにより、アンドゲ
ートAu1〜Au4の出力レベルは、アンドゲートAu2の出
力のみが「1」となり、他のアンドゲートAu1,Au3
u4の出力は「0」となる。その結果、上位エンコーダ
u1から上位2ビットの変換コードとして〔01〕が出
力される。
【0009】次に、この上位2ビットの変換コードをラ
ッチした状態でアンドゲートAu2から出力された「1」
レベルの信号がスイッチングブロックSb4〜Sb6に入力
される。これにより、スイッチングブロックSb4〜Sb6
はオン状態になる。スイッチングブロックSb4〜Sb6
オン状態になったことに伴い、V4 <VIN<V8 のレベ
ルにあるサンプリングされたアナログ信号VINが、さら
に、抵抗素子R4 〜R6 によって分圧されてなる基準電
圧V5 ,V6 ,V7 がそれぞれスイッチングブロックS
b4,Sb5,Sb6を介して下位コンパレータCd3,Cd2
d1の他方の入力端子に入力される。
【0010】下位コンパレータCd3,Cd2,Cd1では、
入力した基準電圧V5 ,V6 ,V7と一方の入力端子に
入力したアナログ信号VINとが比較され、比較結果が下
位エンコーダEd1に出力される。この比較の結果、たと
えばV6 <VIN<V7 であるときは、下位エンコーダE
d1から下位2ビットの変換コード〔10〕が出力され
る。
【0011】以上の結果、上位および下位エンコーダE
u1,Eu2からアナログ信号VINの4ビット変換コード
〔0110〕が出力されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この直並列型A/D変
換回路は、変換コードを上位および下位の2ビットに分
けて出力するため、4ビットのA/D変換を行う際に必
要とされるコンパレータの数を6個に低減できる。ま
た、たとえば8ビットのA/D変換を行う際には、上述
したように並列型A/D変換回路においては255個の
コンパレータが必要であるが、この直並列型A/D変換
回路の場合は、上位および下位をそれぞれ4ビットにす
ることにより、(24 −1)×2=30個ですむという
利点がある。
【0013】しかしながら、コード変換が2段階で行わ
れることから、その間、入力信号電圧が変化せず、所定
の値に保持されるように、サンプルホールド回路を設け
る必要があり、ひいては回路制御の煩雑化などを招くと
いう問題がある。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、消費電力およびチップ面積の増
大を防止できることはもとより、サンプルホールド回路
を設ける必要がなく、回路制御の煩雑化などを防止でき
るA/D変換回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、基準電位を直列接続したn個の抵抗素
子によって分圧した各基準電圧と被変換入力信号とを比
較するマトリクス状に配置された複数のスイッチングブ
ロックと、上記スイッチングブロックの行方向の特定の
位置に印加されている基準電圧と上記被変換入力信号と
を比較して上位ビットの変換コードを得る上位コンパレ
ータと、上記スイッチングブロックの列方向の一列毎
に、被変換入力信号レベルが基準電圧レベルより大きい
との比較結果を得たスイッチングブロックの数が偶数か
奇数かを判別する判別回路と、上記判別回路の判別結果
に応じた下位ビットの変換コードを得る下位エンコーダ
とを有するようにした。
【0016】本発明では、上記複数のスイッチングブロ
ックは、同時に駆動される。
【0017】本発明では、上記各スイッチングブロック
は、ベースに被変換入力信号および分圧された基準電圧
がそれぞれ供給される一対のトランジスタを有する差動
型アンプにより構成され、上記判別回路は、各列毎に、
入力信号が供給されるトランジスタ出力と基準電圧が供
給されるトランジスタ出力とが交互に接続され、負荷素
子に接続されて構成されている。
【0018】本発明では、上記判別回路は、列毎に隣接
するスイッチングブロックの排他的論理和を求め、その
総和を下位エンコーダに出力する手段により構成されて
いる。
【0019】本発明では、上記判別回路は、隣接するス
イッチングブロックの出力の排他的論理和を得る複数の
排他的論理和ゲートと有し、各排他的論理和ゲートの出
力が接続されて構成されている。
【0020】本発明では、上記n個の基準抵抗素子は、
所定数の基準抵抗素子毎に基準電圧の印加方向が逆とな
るように折り返して複数行に配置され、所定行の電圧印
加方向を基準とした場合に、これに逆行する印加方向の
行の基準抵抗素子による基準電圧に基づいて得られた下
位変換コードを反転させて出力する反転ゲートを有する
ようにした。
【0021】
【作用】本発明によれば、アナログ信号が入力される
と、上位コンパレータにおいて入力信号とスイッチング
ブロックの行方向の特定の位置に印加されている基準電
圧とが比較されて、比較結果に応じた上位ビットの変換
コードが得られる。この上位ビットの変換と並行して、
入力アナログ信号はマトリクス状に配置された各スイッ
チングブロックに入力される。各スイッチングブロック
には、基準電位を直列接続したn個の抵抗素子によって
分圧した各基準電圧がそれぞれ入力され、入力信号との
大小の比較が行われる。各スイッチングブロックから
は、たとえば、入力信号レベルが基準電圧レベルより大
きいとの比較結果を得た場合にはハイレベルの信号が、
逆の結果の場合にはローレベルの信号が各列単位で設け
られた判別回路に出力される。判別回路では、各列でハ
イレベルの信号を出力するスイッチングブロックの数が
偶数であるか否かの判別が行われ、各判別回路の判別結
果は下位エンコーダに出力される。下位エンコーダで
は、判別回路の判別結果に応じた下位ビットの変換コー
ドが得られる。
【0022】本発明によれば、各スイッチングブロック
は、たとえば常時動作状態に制御され、入力信号と基準
電圧との比較動作が全てのスイッチングブロックにおい
て同時に行われる。
【0023】本発明によれば、差動対のトランジスタの
出力が、入力信号および基準電圧の供給レベルの大小に
より異なることから、入力信号レベルが基準電圧レベル
より大きい場合と逆の場合とで負荷素子を介して発生さ
れる出力電流値に差が生じ、この電流が下位エンコーダ
に出力される。下位エンコーダでは、判別回路の出力電
流値に応じて下位ビットの変換コードが得られる。
【0024】本発明によれば、たとえばマトリクスが4
行で構成されている場合には、各列の第1行目のスイッ
チングブロックの出力と第2行目のスイッチングブロッ
クの出力との排他的論理和がとられ、第3行目のスイッ
チングブロックの出力と第4行目のスイッチングブロッ
クの出力との排他的論理和がとられ、これらの総和がと
られて下位エンコーダに出力される。
【0025】本発明によれば、たとえばマトリクスが4
行で構成されている場合には、各列の第1行目のスイッ
チングブロックの出力と第2行目のスイッチングブロッ
クの出力との排他的論理和が一の排他的論理和ゲートで
とられ、第3行目のスイッチングブロックの出力と第4
行目のスイッチングブロックの出力との排他的論理和が
他の排他的論理和ゲートでとられ、これらのゲートの出
力が、いわゆるワイヤードオアされて下位エンコーダに
出力される。
【0026】本発明によれば、基準電圧の印加方向が基
準とする行とは逆方向の行の基準抵抗素子による基準電
圧に基づいて得られた下位変換コードは、反転ゲートで
そのレベルが反転されて出力される。
【0027】
【実施例1】図1は、本発明に係るA/D変換回路の第
1の実施例を示す構成図であって、従来例を示す図7と
同一構成部分は同一符号をもって表す。すなわち、R1
〜R16は基準抵抗素子、CU1〜CU3は上位コンパレー
タ、AU1〜AU3は上位側アンドゲート、EU1は上位エン
コーダ、SB1〜SB12 はスイッチングブロック、EOD
1 〜EOD3 は偶数/奇数判別回路、BD1〜BD3は相補
出力バッファ、AD1〜AD3は下位側アンドゲート、ED1
は下位エンコーダ、RV1は反転ゲート、VINは入力ア
ナログ信号、VRT,VRBは所定の差をもって設定された
基準電圧をそれぞれ示している。
【0028】基準抵抗素子R1 〜R16は、基準電圧VRT
〜VRB(0〜−2V)の端子間に直列に接続され、隣接
する抵抗素子間にそれぞれ基準電圧を分圧した基準電圧
1〜V15を発生する。
【0029】上位コンパレータCU1は、一方の入力端子
が変換すべきアナログ信号VINの入力ラインに接続さ
れ、他方の入力端子が基準抵抗素子R1 〜R16で分圧さ
れた粗い量子化レベルの基準電圧V4 が発生する抵抗素
子R4 とR5 との接続中点に接続され、正側出力端子が
2入力アンドゲートAU1の一方の入力端子に接続されて
いる。この上位コンパレータCU1は、入力したアナログ
信号VINと基準電圧V4 とを比較し、その比較結果を示
す信号を、アナログ信号VINのレベルが基準電圧V4
り高ければハイレベル(「1」)で、アナログ信号VIN
のレベルが基準電圧V 4 以下ならばローレベル
(「0」)で正側出力端子からアンドゲートAU1に出力
する。
【0030】上位コンパレータCU2は、一方の入力端子
が変換すべきアナログ信号VINの入力ラインに接続さ
れ、他方の入力端子が基準抵抗素子R1 〜R16で分圧さ
れた粗い量子化レベルの基準電圧V8 が発生する抵抗素
子R8 とR9 との接続中点に接続され、正側出力端子が
2入力アンドゲートAU2の一方の入力端子に接続され、
負側出力端子が2入力アンドゲートAU1の他方の入力端
子に接続されている。この上位コンパレータCU2は、入
力したアナログ信号VINと基準電圧V8 とを比較し、そ
の比較結果を示す信号を、アナログ信号VINのレベルが
基準電圧V8より高ければハイレベルで、アナログ信号
INのレベルが基準電圧V8 以下ならばローレベルで正
側出力端子からアンドゲートAU2に出力し、負側出力端
子からは正側出力のレベルを反転させた信号をアンドゲ
ートAU1の他方の入力端子に出力する。
【0031】上位コンパレータCU3は、一方の入力端子
が変換すべきアナログ信号VINの入力ラインに接続さ
れ、他方の入力端子が基準抵抗素子R1 〜R16で分圧さ
れた粗い量子化レベルの基準電圧V12が発生する抵抗素
子R12とR13との接続中点に接続され、正側出力端子が
2入力アンドゲートAU3の両方の入力端子に接続され、
負側出力端子が2入力アンドゲートAU2の他方の入力端
子に接続されている。この上位コンパレータCU3は、入
力したアナログ信号VINと基準電圧V12とを比較し、そ
の比較結果を示す信号を、アナログ信号VINのレベルが
基準電圧V12より高ければハイレベルで、アナログ信号
INのレベルが基準電圧V12以下ならばローレベルで正
側出力端子からアンドゲートAU3に出力し、負側出力端
子からは正側出力のレベルを反転させた信号をアンドゲ
ートAU2の他方の入力端子に出力する。
【0032】アンドゲートAU1は、上位コンパレータC
U1の正側出力と上位コンパレータC U2の負側出力との論
理積をとり、その結果を上位エンコーダEU1に出力す
る。アンドゲートAU2は、上位コンパレータCU2の正側
出力と上位コンパレータC U3の負側出力との論理積をと
り、その結果を上位エンコーダEU1に出力する。アンド
ゲートAU3は、上位コンパレータCU3の正側出力を2入
力として論理積をとり、その結果を上位エンコーダEU1
に出力する。
【0033】上位エンコーダEU1は、各アンドゲートA
U1〜AU3の出力信号をこれらの出力レベルに応じてエン
コードし、2ビットのバイナリコードに変換して、上位
2ビットの変換コードD0 ,D1 として出力する。具体
的には、アンドゲートAU1〜AU3の出力レベルが全て
「0」の場合には、変換コードD0 ,D1 は〔0,0〕
に設定して出力し、アンドゲートAU1の出力レベルが
「1」の場合には〔0,1〕に設定して出力し、アンド
ゲートAU2の出力レベルが「1」の場合には〔1,0〕
に設定して出力し、アンドゲートAU3の出力レベルが
「1」の場合には〔1,1〕に設定して出力する。
【0034】スイッチングブロックSB1〜SB12 は、4
行3列のマトリクス状に配置されており、たとえば、そ
れぞれ差動型アンプにより構成され、基準抵抗素子R1
〜R 16で分圧された基準電圧V1 〜V15(ただしV4
8 ,V12は除く)のうちの一の基準電圧と入力アナロ
グ信号VINとを比較し、基準電圧に対する入力アナログ
信号VINの大小に応じて、具体的には、(VIN>基準電
圧V)の場合は「1」(レベルVIN≦基準電圧V)の場
合は「0」レベルの信号S1 〜S12を列に応じて配置さ
れた対応する偶数/奇数判別回路EOD1 〜EOD3
出力する。
【0035】さらに詳細に説明すると、1列目(図中左
側)に配置されたスイッチングブロックSB1,SB6,S
B7,SB12 は、それぞれ基準電圧V1 ,V7 ,V9 ,V
15とアナログ信号VINとを比較し、その結果を信号
1 ,S6 ,S7 ,S12 として偶数/奇数判別回路E
OD1 に出力する。2列目に配置されたスイッチングブ
ロックSB2,SB5,SB8,SB11 は、それぞれ基準電圧
2 ,V6 ,V10,V14とアナログ信号VINとを比較
し、その結果を信号S2 ,S5 ,S8 ,S11 として偶
数/奇数判別回路EOD2 に出力する。3列目に配置さ
れたスイッチングブロックSB3,SB4,SB9,S
B10 は、それぞれ基準電圧V3 ,V5 ,V11,V13とア
ナログ信号VINとを比較し、その結果を信号S3
4 ,S9 ,S10 として偶数/奇数判別回路EOD3
に出力する。
【0036】偶数/奇数判別回路EOD1 は、スイッチ
ングブロックSB1,SB6,SB7,S B12 から出力され同
時に入力される信号S1 ,S6 ,S7 ,S12の入力レベ
ルが「1」のものが偶数個あるか否かを判別し、偶数で
あると判別した場合には「0」レベルで、偶数ではな
い、すなわち奇数であると判別した場合には「1」レベ
ルで信号SEO1 をバッファBD1に出力する。偶数/奇数
判別回路EOD2 は、スイッチングブロックSB2
B5,SB8,S B11 から出力され同時に入力される信号
2 ,S5 ,S8 ,S11の入力レベルが「1」のものが
偶数個あるか否かを判別し、偶数であると判別した場合
には「0」レベルで、奇数であると判別した場合には
「1」レベルで信号SEO2 をバッファBU2に出力する。
偶数/奇数判別回路EOD3 は、スイッチングブロック
B3,SB4,SB9,S B10 から出力され同時に入力され
る信号S3 ,S4 ,S9 ,S10の入力レベルが「1」の
ものが偶数個あるか否かを判別し、偶数であると判別し
た場合には「0」レベルで、奇数であると判別した場合
には「1」レベルで信号SEO3 をバッファBD3に出力す
る。
【0037】図2は、各列ごとのスイッチングブロック
および偶数/奇数判別回路の回路構成例を示す図であっ
て、同図(a) は1列目のスイッチングブロックSB1,S
B6,SB7,SB12 および偶数/奇数判別回路EOD1
回路構成例を、同図(b) は2列目のスイッチングブロッ
クSB2,SB5,SB8,SB11 および偶数/奇数判別回路
EOD2 の回路構成例を、同図(c) は3列目のスイッチ
ングブロックSB3,S B4,SB9,SB10 および偶数/奇
数判別回路EOD3 の回路構成例をそれぞれ示してい
る。これら回路は、入力される基準電圧が異なるだけで
基本的な構成、作用は各列共同様であるため、ここで
は、図2(a) の例の構成について説明する。
【0038】図2(a) において、VCCは電源電圧、LR
1 ,LR2 は抵抗値Rの負荷抵抗素子、Q1 〜Q8 はn
pn形トランジスタ、IC1〜IC4は電流Iを供給する定
電流源をそれぞれ示している。トランジスタQ1 のエミ
ッタおよびトランジスタQ2 のエミッタに定電流源I C1
が接続されて差動アンプからなるスイッチングブロック
B1が構成され、トランジスタQ3 のエミッタおよびト
ランジスタQ4 のエミッタに定電流源IC2が接続されて
差動アンプからなるスイッチングブロックSB6が構成さ
れ、トランジスタQ5 のエミッタおよびトランジスタQ
6 のエミッタに定電流源IC3が接続されて差動アンプか
らなるスイッチングブロックSB7が構成され、トランジ
スタQ7のエミッタおよびトランジスタQ8 のエミッタ
に定電流源IC3が接続されて差動アンプからなるスイッ
チングブロックSB12 が構成されている。そして、トラ
ンジスタQ1 ,Q3 ,Q5 およびQ7 の各ベースにアナ
ログ信号VINが入力され、トランジスタQ2 のベースに
基準電圧V1 が、トランジスタQ 4 のベースに基準電圧
7 が、トランジスタQ6 のベースに基準電圧V9 が、
トランジスタQ8 のベースに基準電圧V15がそれぞれ入
力されるように構成されている。
【0039】偶数/奇数判別回路EOD1 は、各トラン
ジスQ1 〜Q8 の各コレクタの負荷抵抗素子LR1 およ
びLR2 に対する接続の組み合わせにより構成されてい
る。すなわち、トランジスタQ1 ,Q4 ,Q5 およびQ
8 のコレクタが負荷抵抗素子LR2 を介して電源電圧V
CCに接続され、トランジスタQ2 ,Q3 ,Q6 およびQ
7 のコレクタが負荷抵抗素子LR1 を介して電源電圧V
CCに接続され、トランジスタQ7 のコレクタと負荷抵抗
素子LR1 との接続中点により信号SEO1 の出力端子が
構成されている。
【0040】図2(a) の構成の基本的な動作例を説明す
ると、たとえばVIN<V1 の場合には、スイッチングブ
ロックSB1,SB6,SB7,SB12 の全てにおいて入力ア
ナログ信号VINより基準電圧V1 ,V7 ,V9 ,V15
方が大きいため、トランジスタQ2 ,Q4 ,Q6 および
8 がオンになる。その結果、負荷抵抗素子LR1 およ
びLR2 にそれぞれ2Iなる電流が流れる。したがっ
て、出力信号SEO1 のレベルは、(VCC−2I・R)に
なる。また、V1 <VIN<V7 の場合には、トランジス
タQ1 ,Q4 ,Q6 およびQ 8 がオンになる。その結
果、負荷抵抗素子LR1 にはI、負荷抵抗素子LR2
は3Iなる電流が流れる。したがって、出力信号SEO1
のレベルは、(VCC−I・R)になる。すなわち、(ア
ナログ信号VIN>基準電圧V)の差動対(スイッチング
ブロック)が偶数ならば、出力信号SEO1 のレベルは、
ローレベルの(VCC−2I・R)となり、奇数ならばハ
イレベルの(VCC−I・R)となる。
【0041】相補出力バッファBD1は、入力端子が偶数
/奇数判別回路EOD1 の出力端子に接続され、正側出
力端子がアンドゲートAD1の一方の入力端子に接続され
ている。このバッファBD1は、偶数/奇数判別回路EO
1 の出力信号SEO1 に対する所定のレベル調整を行っ
て正側出力端子からアンドゲートAD1の一方の入力端子
に出力する。
【0042】相補出力バッファBD2は、入力端子が偶数
/奇数判別回路EOD2 の出力端子に接続され、正側出
力端子がアンドゲートAD2の一方の入力端子に接続さ
れ、負側出力端子がアンドゲートAD1の他方の入力端子
に接続されている。このバッファBD2は、偶数/奇数判
別回路EOD2 の出力信号SEO2 に対する所定のレベル
調整を行って正側出力端子からアンドゲートAD2の一方
の入力端子に出力し、負側出力端子からは入力レベルを
反転させてアンドゲートAD1の他方の入力端子に出力す
る。
【0043】相補出力バッファBD3は、入力端子が偶数
/奇数判別回路EOD3 の出力端子に接続され、正側出
力端子がアンドゲートAD3の両方の入力端子に接続さ
れ、負側出力端子がアンドゲートAD2の他方の入力端子
に接続されている。このバッファBD3は、偶数/奇数判
別回路EOD3 の出力信号SEO3 に対する所定のレベル
調整を行って正側出力端子からアンドゲートAD3の両方
の入力端子に出力し、負側出力端子からは入力レベルを
反転させてアンドゲートAD2の他方の入力端子に出力す
る。
【0044】アンドゲートAD1は、バッファBD1の正側
出力とバッファBD2の負側出力との論理積をとり、その
結果を下位エンコーダED1に出力する。アンドゲートA
D2は、バッファBD2の正側出力とバッファBD3の負側出
力との論理積をとり、その結果を下位エンコーダED1
出力する。アンドゲートAD3は、バッファBD3の正側出
力を2入力として論理積をとり、その結果を下位エンコ
ーダED1に出力する。
【0045】下位エンコーダED1は、各アンドゲートA
D1〜AD3の出力信号をこれらの出力レベルに応じてエン
コードし、2ビットのバイナリコードに変換して、下位
2ビットの変換コードD2 ,D3 の前出力コードB
2 ,BD3 として反転ゲートRV1 に出力する。具体
的には、アンドゲートAD1〜AD3の出力レベルが全て
「0」の場合には、前出力コードBD2 ,BD3
〔0,0〕に設定して出力し、アンドゲートAD1の出力
レベルが「1」の場合には〔0,1〕に設定して出力
し、アンドゲートA D2の出力レベルが「1」の場合には
〔1,0〕に設定して出力し、アンドゲートAD3の出力
レベルが「1」の場合には〔1,1〕に設定して出力す
る。
【0046】反転ゲートRV1 は、たとえば並列に配置
された排他的論理和ゲートEXO1,EXO2 により構
成され、下位エンコーダED1から出力された前出力コー
ドBD2 ,BD3 と上位エンコーダED1の出力変換コー
ドD1 との排他的論理和をとり、下位2ビットの変換コ
ードD2 ,D3 として出力する。具体的には、排他的論
理和ゲートEXO1 において前出力コードBD2 と上位
変換コードD1 との排他的論理和をとり、その結果を下
位変換コードD2 として出力し、排他的論理和ゲートE
XO2 において前出力コードBD3 と上位変換コードD
1 との排他的論理和をとり、その結果を下位変換コード
3 として出力する。
【0047】次に、上記構成による動作を、上位変換お
よび下位変換に分け、図3および図4を参照しながら順
を追って説明する。なお、図3は上位変換時の入力電圧
(アナログ信号)レベルの基準電圧V4 〜V12に対する
大小に応じた、上位コンパレータCU1〜CU3の出力レベ
ル、アンドゲートAU1〜AU3の出力レベルおよび変換コ
ードD0 ,D1 の出力レベルの対応関係を示している。
また、図4は下位変換時の入力電圧(アナログ信号)レ
ベルの基準電圧V1 〜V4 に対する大小に応じた、スイ
ッチングブロックSB1〜SB12 の出力信号S1〜S12
レベル、偶数/奇数判定回路EOD1 〜EOD3 の出力
信号SEO1 〜S EO3 のレベル、アンドゲートAD1〜AD3
の出力レベルおよび変換コードD2 ,D 3 の出力レベル
の対応関係を示している。
【0048】まず、図3を用いて上位変換動作について
説明する。基準抵抗素子R1 〜R16で分圧された粗い量
子化レベルの基準電圧V4 ,V8およびV12と入力アナ
ログ信号VINとが上位コンパレータCU1〜CU3によって
それぞれ比較される。この比較の結果、たとえばVIN
4 であれば、図3に示すように、上位コンパレータC
U1,CU1,CU2の出力は全て「0」レベルになる。これ
により、アンドゲートAU1〜AU3の出力レベルも全て
「0」となる。その結果、上位エンコーダEU1から上位
2ビットの変換コードDO ,D1 として
〔00〕が出力
される。
【0049】比較の結果、たとえばV4 <VIN<V8
あれば、上位コンパレータCU1の出力が「1」レベルと
なり、上位コンパレータCU2,CU3の出力は「0」レベ
ルになる。これにより、アンドゲートAU1〜AU3の出力
レベルは、アンドゲートAu1の出力のみが「1」とな
り、他のアンドゲートAU2,AU3の出力は「0」とな
る。その結果、上位エンコーダEU1から上位2ビットの
変換コードDO ,D1 として〔01〕が出力される。
【0050】比較の結果、たとえばV8 <VIN<V12
あれば、上位コンパレータCU1およびCU2の出力が
「1」レベルとなり、上位コンパレータCU3の出力は
「0」レベルになる。これにより、アンドゲートAU1
U3の出力レベルは、アンドゲートAu2の出力のみが
「1」となり、他のアンドゲートAU1,AU3の出力は
「0」となる。その結果、上位エンコーダEU1から上位
2ビットの変換コードDO ,D1 として〔10〕が出力
される。
【0051】さらに比較の結果、たとえばV12<VIN
あれば、上位コンパレータCU1,C U2およびCU3の出力
が全て「1」レベルとなる。これにより、アンドゲート
U1〜AU3の出力レベルは、アンドゲートAu3の出力の
みが「1」となり、他のアンドゲートAU1,AU2の出力
は「0」となる。その結果、上位エンコーダEU1から上
位2ビットの変換コードDO ,D1 として〔11〕が出
力される。
【0052】次に、図4を用いて下位変換動作について
説明する。変換動作のときは全てのスイッチングブロッ
クSB1〜SB12 はオン状態にあり、入力アナログ信号V
INは、各スイッチングブロックSB1〜SB12 において、
基準抵抗素子R1 〜R16で分圧された細かい量子化レベ
ルの対応する基準電圧V1〜V3 ,V5 〜V7 ,V9
11,V13〜V15とそれぞれ比較される。各スイッチン
グブロックSB1〜SB12 においては、比較の結果、VIN
>基準電圧Vであれば出力信号S1 〜S12は「1」レベ
ルで、VIN≦基準電圧Vであれば出力信号S1 〜S12
「0」レベルで出力される。
【0053】したがって、たとえばVIN<V1 であれ
ば、全てのスイッチングブロックSB1〜SB12 から
「0」レベルの信号S1 〜S12が出力される。すなわ
ち、各列の「1」レベルの信号の数は零である。したが
って、全ての偶数/奇数判別回路EOD1 〜EOD3
らは信号SEO1〜SEO3 が「0」レベルで出力され、下
位側アンドゲートAD1〜AD3の出力レベルも全て「0」
となる。その結果、下位エンコーダから下位2ビットの
前出力コードBD2 ,BD3 として
〔00〕が出力され
る。このときは、上位エンコーダEU1による変換コード
1
〔0〕であることから、前出力コードBD2 ,B
3 は反転ゲートRV1で反転作用を受けず、そのまま
のレベル
〔00〕で下位変換コードD2 ,D3 として出
力される。
【0054】また、V1 <VIN<V2 であれば、スイッ
チングブロックSB1の出力信号S1のみ「1」レベルで
出力され、残りのスイッチングブロックSB2〜SB12
出力信号はS2 〜S12は「0」レベルで出力される。す
なわち、左第1列目の「1」レベルの信号の数は(1)
であり、第2および第3列目の「1」レベルの信号の数
は零である。したがって、偶数/奇数判別回路EOD1
からは信号SEO1 が「1」レベルで出力され、偶数/奇
数判別回路EOD2 ,EOD3 からは信号SEO2 ,S
EO3 が「0」レベルで出力される。これにより、アンド
ゲートAD1〜AD3の出力レベルは、アンドゲートAD1
出力のみが「1」となり、他のアンドゲートAD2,AD3
の出力は「0」となる。その結果、下位エンコーダED1
から下位2ビットの前出力コードBD2 ,BD 3 として
〔01〕が出力される。このときは、上位エンコーダE
U1による変換コードD1
〔0〕であることから、前出
力コードBD2 ,BD3 は反転ゲートRV1 で反転作用
を受けず、そのままのレベル〔01〕で下位変換コード
2 ,D 3 として出力される。
【0055】また、V2 <VIN<V3 であれば、スイッ
チングブロックSB1およびSB2の出力信号S1 ,S2
み「1」レベルで出力され、残りのスイッチングブロッ
クS B3〜SB12 の出力信号はS3 〜S12は「0」レベル
で出力される。すなわち、第1列目および第2列目の
「1」レベルの信号の数は(1)であり、第3列目の
「1」レベルの信号の数は零である。したがって、偶数
/奇数判別回路EOD1 およびEOD2 からは信号S
EO1 ,SEO2 が「1」レベルで出力され、偶数/奇数判
別回路EOD3 からは信号SEO 3 が「0」レベルで出力
される。これにより、アンドゲートAD1〜AD3の出力レ
ベルは、アンドゲートAD2の出力のみが「1」となり、
他のアンドゲートAU1,AU3の出力は「0」となる。そ
の結果、下位エンコーダED1から下位2ビットの前出力
コードBD2 ,BD 3 として〔10〕が出力される。こ
のときは、上位エンコーダEU1による変換コードD1
〔0〕であることから、前出力コードBD2 ,BD3
反転ゲートRV1 で反転作用を受けず、そのままのレベ
ル〔10〕で下位変換コードD2 ,D 3 として出力され
る。
【0056】さらに、V3 <VIN<V4 であれば、スイ
ッチングブロックSB1,SB2およびSB3の出力信号
1 ,S2 ,S3 のみ「1」レベルで出力され、残りの
スイッチングブロックSB4〜SB12 の出力信号はS4
12は「0」レベルで出力される。すなわち、第1列
目、第2列目および第3列目の全ての列の「1」レベル
の信号の数は(1)である。したがって、偶数/奇数判
別回路EOD1 〜EOD3 からは信号SEO1 〜SEO 3
「1」レベルで出力される。これにより、アンドゲート
D1〜AD3の出力レベルは、アンドゲートAD3の出力の
みが「1」となり、他のアンドゲートAU1,AU2の出力
は「0」となる。その結果、下位エンコーダED1から下
位2ビットの前出力コードBD2 ,BD 3 として〔1
1〕が出力される。このときは、上位エンコーダEU1
よる変換コードD1
〔0〕であることから、前出力コ
ードBD2 ,BD3 は反転ゲートRV1 で反転作用を受
けず、そのままのレベル〔11〕で下位変換コード
2 ,D 3 として出力される。
【0057】以上のようにして下位変換コードが得られ
が、基準電圧V4 <VINの場合も同様に、下位変換動作
が行われる。ただし、V4 <VIN<V8 並びにV12<V
INの場合には、回路構成の制約などより基準電圧の印加
方向が、スイッチングブロックアレイの図1中下から第
2行目および第4行目が、第1行目および第3行目と逆
になっていることから、前出力コードBD2 ,BD3
レベルが反転しているため、反転ゲートRV1 において
レベルが正規のレベルに戻されて、下位変換コード
2 ,D3 として出力される。
【0058】以上説明したように、本実施例によれば、
直並列型A/D変換回路のマトリクス状に配置されるス
イッチングブロックSB1〜SB12 の全てを同時に作動さ
せて、各基準電圧V1 〜V15(ただし、V4 ,V8 ,V
12は除く)と入力アナログ信号VINとを比較させ、アナ
ログ信号VINが基準電圧より大きいとの比較結果が出力
されたスイッチングブロックの数が偶数であるか奇数で
あるかを各列毎に判別し、この判別結果に応じて下位の
変換を行うようにしたので、上位および下位の変換を同
時に行うことができる。したがって、従来の直並列型A
/D変換回路のようにサンプルホールド回路を設ける必
要がなくなり、煩雑が回路制御を要することもない。ま
た、nビットの変換コードを得るためには(2n −1)
個のコンパレータを必要とする並列型A/D変換回路に
比べて、大幅に少ない数のコンパレータで構成できるこ
とから、チップ面積および消費電力の低減を図ることが
できる。
【0059】
【実施例2】図5は、本発明に係るA/D変換回路の第
2の実施例を示す構成図である。本実施例が上記実施例
1と本質的に異なる点は、同じ列の各スイッチングブロ
ックを構成するトランジスタ差動対のコレクタ出力の接
続組合わせに基づいて偶数/奇数の判別を行う代わり
に、同じ列における隣接する2つのスイッチングブロッ
クを一組とする複数のブロック組を設け、各組の2つの
スイッチングブロックの排他的論理和をそれぞれとり、
それらの結果をいわゆるワイヤードオアをとることによ
り偶数/奇数の判別を行うように構成したことにある。
【0060】図5において、EX1 〜EX6 が偶数/奇
数判別回路EOD1a〜EOD3aを構成する排他的論理和
ゲートを示しており、これらの接続は以下のようになさ
れている。すなわち、排他的論理和ゲートEX1 の一方
の入力端子がスイッチングブロックSB1の出力端子に接
続され、他方の入力端子がスイッチングブロックSB6
出力端子に接続され、排他的論理和ゲートEX6 の一方
の入力端子がスイッチングブロックSB7の出力端子に接
続され、他方の入力端子がスイッチングブロックS B12
の出力端子に接続され、排他的論理和ゲートEX1 およ
びEX6 の出力端子同士が接続されて第1列目の偶数/
奇数判別回路EOD1aが構成されている。この偶数/奇
数判別回路EOD1aは、排他的論理和ゲートEX1 およ
びEX6の出力端子同士の接続中点において、両ゲート
の排他的論理和結果のワイヤードオア(論理和)を行
い、その結果を第1列目の偶数/奇数の判別結果を示す
信号SEO1 としてバッファBD1に出力する。
【0061】また、排他的論理和ゲートEX2 の一方の
入力端子がスイッチングブロックS B2の出力端子に接続
され、他方の入力端子がスイッチングブロックSB5の出
力端子に接続され、排他的論理和ゲートEX5 の一方の
入力端子がスイッチングブロックSB8の出力端子に接続
され、他方の入力端子がスイッチングブロックSB11
出力端子に接続され、排他的論理和ゲートEX2 および
EX5 の出力端子同士が接続されて第2列目の偶数/奇
数判別回路EOD2aが構成されている。この偶数/奇数
判別回路EOD2aは、排他的論理和ゲートEX2 および
EX5の出力端子同士の接続中点において、両ゲートの
排他的論理和結果のワイヤードオア(論理和)を行い、
その結果を第2列目の偶数/奇数の判別結果を示す信号
EO2 としてバッファBD2に出力する。
【0062】さらに、排他的論理和ゲートEX3 の一方
の入力端子がスイッチングブロックSB3の出力端子に接
続され、他方の入力端子がスイッチングブロックSB4
出力端子に接続され、排他的論理和ゲートEX4 の一方
の入力端子がスイッチングブロックSB9の出力端子に接
続され、他方の入力端子がスイッチングブロックSB1 0
の出力端子に接続され、排他的論理和ゲートEX3 およ
びEX4 の出力端子同士が接続されて第3列目の偶数/
奇数判別回路EOD3aが構成されている。この偶数/奇
数判別回路EOD3aは、排他的論理和ゲートEX3 およ
びEX4の出力端子同士の接続中点において、両ゲート
の排他的論理和結果のワイヤードオア(論理和)を行
い、その結果を第3列目の偶数/奇数の判別結果を示す
信号SEO3 としてバッファBD3に出力する。
【0063】なお、図5の構成においては、上位コンパ
レータCU1〜CU3を相補出力ではなく通常の単出力のも
ので構成し、その次段、すなわちアンドゲートAU1〜A
U3の入力側に相補出力バッファBU1〜BU3を設け、さら
にアンドゲートAU1〜AU3の出力と上位エンコーダEU1
の入力との間に多出力ピンバッファMBU1〜MBU3を設
けた構成としているが、上位変換機能としては、上述し
た実施例1の場合と同様の機能を有している。同様に、
アンドゲートAD1〜AD3の出力と下位エンコーダED1
入力との間に多出力ピンバッファMBD1〜MBD3を設け
た構成としているが、下位変換機能としては、上述した
実施例1の場合と同様の機能を有している。
【0064】次に、図5の構成による動作を図6のタイ
ミングチャートを用いて説明する。なお、上位変換動作
については実施例1と本質的には同様であるので説明を
省略する。
【0065】上述した実施例1の場合と同様に、変換動
作のときは全てのスイッチングブロックSB1〜SB12
オン状態にあり、入力アナログ信号VINは、各スイッチ
ングブロックSB1〜SB12 において、基準抵抗素子R1
〜R16で分圧された細かい量子化レベルの対応する基準
電圧V1 〜V3 ,V5 〜V7 ,V9 〜V11,V13〜V 15
とそれぞれ比較される。各スイッチングブロックSB1
B12 においては、比較の結果、VIN>基準電圧Vであ
れば出力信号S1 〜S12は「1」レベルで、VIN≦基準
電圧Vであれば出力信号S1 〜S12は「0」レベルで出
力される。
【0066】したがって、たとえばVIN<V1 であれ
ば、全てのスイッチングブロックSB1〜SB12 から
「0」レベルの信号S1 〜S12が出力される。このた
め、全ての排他的論理和ゲートEX1 〜EX6 の両入力
端子に入力される信号レベルは「0」である。したがっ
て、全ての排他的論理和ゲートEX1 〜EX6 の出力レ
ベルは「0」になることから、全ての偶数/奇数判別回
路EOD1a〜EOD3aからは信号SEO 1 〜SEO3
「0」レベルで出力され、下位側アンドゲートAD1〜A
D3の出力レベルも全て「0」となる。その結果、下位エ
ンコーダED1から下位2ビットの前出力コードBD2
BD 3 として
〔00〕が出力され、このときは、上位エ
ンコーダEU1による変換コードD1
〔0〕であること
から、前出力コードBD2 ,BD3 は反転ゲートRV 1
で反転作用を受けず、そのままのレベル
〔00〕で下位
変換コードD2 ,D3として出力される。
【0067】V1 <VIN<V2 であれば、スイッチング
ブロックSB1の出力信号S1 のみ「1」レベルで出力さ
れ、残りのスイッチングブロックSB2〜SB12 の出力信
号はS2 〜S12は「0」レベルで出力される。このた
め、左から第1列目における排他的論理和ゲートEX1
の出力レベルのみが「1」となり、他の排他的論理和ゲ
ートEX2 〜EX6 の出力レベルは「0」となる。した
がって、偶数/奇数判別回路EOD1 からは信号SEO1
が「1」レベルで出力され、偶数/奇数判別回路EOD
2 ,EOD3 からは信号SEO2 ,SEO3 が「0」レベル
で出力される。これにより、アンドゲートAD1〜AD3
出力レベルは、アンドゲートAD1の出力のみが「1」と
なり、他のアンドゲートAD2,AD3の出力は「0」とな
る。その結果、下位エンコーダED1から下位2ビットの
前出力コードBD2 ,BD 3 として〔01〕が出力され
る。このときは、上位エンコーダEU1による変換コード
1
〔0〕であることから、前出力コードBD2 ,B
3 は反転ゲートRV1 で反転作用を受けず、そのまま
のレベル〔01〕で下位変換コードD2 ,D 3 として出
力される。
【0068】V2 <VIN<V3 であれば、スイッチング
ブロックSB1およびSB2の出力信号S1 ,S2 のみ
「1」レベルで出力され、残りのスイッチングブロック
B3〜S B12 の出力信号はS3 〜S12は「0」で出力さ
れる。このため、排他的論理和ゲートEX1 ,EX2
出力レベルのみが「1」となり、他の排他的論理和ゲー
トEX3 〜EX6 の出力レベルは「0」となる。したが
って、偶数/奇数判別回路EOD1 およびEOD2 から
は信号SEO1 ,SEO2 が「1」レベルで出力され、偶数
/奇数判別回路EOD3 からは信号SEO 3 が「0」レベ
ルで出力される。これにより、アンドゲートAD1〜AD3
の出力レベルは、アンドゲートAD2の出力のみが「1」
となり、他のアンドゲートAU1,AU3の出力は「0」と
なる。その結果、下位エンコーダED1から下位2ビット
の前出力コードBD2 ,BD 3 として〔10〕が出力さ
れる。このときは、上位エンコーダEU1による変換コー
ドD1
〔0〕であることから、前出力コードBD2
BD3 は反転ゲートRV1 で反転作用を受けず、そのま
まのレベル〔10〕で下位変換コードD2 ,D 3 として
出力される。
【0069】V3 <VIN<V4 であれば、スイッチング
ブロックSB1,SB2およびSB3の出力信号S1 ,S2
3 のみ「1」レベルで出力され、残りのスイッチング
ブロックSB4〜SB12 の出力信号はS4 〜S12は「0」
で出力される。このため、排他的論理和ゲートEX1
EX2 およびEX3 の出力レベルのみが「1」となり、
他の排他的論理和ゲートEX4 〜EX6 の出力レベルは
「0」となる。したがって、偶数/奇数判別回路EOD
1 〜EOD3 からは信号SEO1 〜SEO 3 が「1」レベル
で出力される。これにより、アンドゲートAD1〜AD3
出力レベルは、アンドゲートAD3の出力のみが「1」と
なり、他のアンドゲートAU1,AU2の出力は「0」とな
る。その結果、下位エンコーダED1から下位2ビットの
前出力コードBD2 ,BD 3 として〔11〕が出力され
る。このときは、上位エンコーダEU1による変換コード
1
〔0〕であることから、前出力コードBD2 ,B
3 は反転ゲートRV1 で反転作用を受けず、そのまま
のレベル〔11〕で下位変換コードD2 ,D 3 として出
力される。
【0070】なお、V4 <VIN<V5 の場合は、V3
IN<V4 の場合と同様であるが、このときは、上位エ
ンコーダEU1による変換コードD3 は〔1〕であること
から、前出力コードBD2 ,BD3 は反転ゲートRV1
で反転作用を受けて、レベル
〔00〕で下位変換コード
2 ,D3 として出力される。
【0071】さらに、V5 <VIN<V6 であれば、スイ
ッチングブロックSB1〜SB4の出力信号S1 〜S4 のみ
「1」レベルで出力され、残りのスイッチングブロック
B5〜SB12 の出力信号はS5 〜S12は「0」で出力さ
れる。このため、排他的論理和ゲートEX1 およびEX
2 の出力レベルのみが「1」となり、他の排他的論理和
ゲートEX3 〜EX6 の出力レベルは「0」となる。し
たがって、偶数/奇数判別回路EOD1 およびEOD2
からは信号SEO1 ,SEO2 が「1」レベルで出力され、
偶数/奇数判別回路EOD3 からは信号SEO 3 が「0」
レベルで出力される。これにより、アンドゲートAD1
D3の出力レベルは、アンドゲートAD2の出力のみが
「1」となり、他のアンドゲートAU1,AU3の出力は
「0」となる。その結果、下位エンコーダED1から下位
2ビットの前出力コードBD2 ,BD 3 として〔10〕
が出力される。このときは、上位エンコーダEU1による
変換コードD1 は〔1〕であることから、前出力コード
BD2 ,BD3 は反転ゲートRV1 で反転作用を受け、
レベル〔01〕で下位変換コードD2 ,D3 として出力
される。
【0072】V6 <VIN<V7 であれば、スイッチング
ブロックSB1〜SB5の出力信号S1〜S5 が「1」レベ
ルで出力され、残りのスイッチングブロックSB6〜S
B12 の出力信号はS6 〜S12は「0」で出力される。こ
のため、排他的論理和ゲートEX1 の出力レベルのみが
「1」となり、他の排他的論理和ゲートEX2 〜EX6
の出力レベルは「0」となる。したがって、偶数/奇数
判別回路EOD1 からは信号SEO1 が「1」レベルで出
力され、偶数/奇数判別回路EOD2 ,EOD3 からは
信号SEO2 ,SEO3 が「0」レベルで出力される。これ
により、アンドゲートAD1〜AD3の出力レベルは、アン
ドゲートAD1の出力のみが「1」となり、他のアンドゲ
ートAU2,AU3の出力は「0」となる。その結果、下位
エンコーダED1から下位2ビットの前出力コードB
2 ,BD 3 として〔01〕が出力される。このとき
は、上位エンコーダEU1による変換コードD1 は〔1〕
であることから、前出力コードBD2 ,BD3 は反転ゲ
ートRV1 で反転作用を受け、レベル〔10〕で下位変
換コードD2 ,D3 として出力される。
【0073】V7 <VIN<V8 であれば、スイッチング
ブロックSB1〜SB6の出力信号S1〜S6 が「1」レベ
ルで出力され、残りのスイッチングブロックSB7〜S
B12 の出力信号はS7 〜S12は「0」で出力される。こ
のため、全ての排他的論理和ゲートEX1 〜EX6 の出
力レベルは「0」となる。したがって、すべての偶数/
奇数判別回路EOD1a〜EOD3aからは信号SEO 1 〜S
EO3 が「0」レベルで出力される。これにより、アンド
ゲートAD1〜AD3の出力レベルは、全てのアンドゲート
D1〜AU3の出力レベルが「0」となる。その結果、下
位エンコーダED1から下位2ビットの前出力コードBD
2 ,BD 3 として
〔00〕が出力される。このときは、
上位エンコーダEU1による変換コードD1 は〔1〕であ
ることから、前出力コードBD2 ,BD3 は反転ゲート
RV1 で反転作用を受け、レベル〔11〕で下位変換コ
ードD2 ,D3 として出力される。
【0074】以後、V8 <VIN<V12の場合は、上位エ
ンコーダEU1による変換コードD1
〔0〕になり、変
換動作は上述したVIN<V4 の場合と同様であり、V12
<V INの場合には、上位エンコーダEU1による変換コー
ドD3 は〔1〕となることから、変換動作は上述したV
4 <VIN<V8 の場合と同様の動作となる。
【0075】以上説明したように、本実施例2において
も、上述した実施例1と同様の効果を得ることができ
る。
【0076】なお、上述した実施例1および実施例2に
おいては、4ビット変換に対応した回路構成を例に説明
したが、さらに多数ビット変換の場合にも本発明を適用
でき、上述したと同様の効果を得られることはいうまで
もない。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
消費電力およびチップ面積の増大を防止でき、また、サ
ンプルホールド回路を設ける必要がなく、回路制御の煩
雑化などを防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るA/D変換回路の第1の実施例を
示す構成図である。
【図2】本発明に係るスイッチングブロックおよび偶数
/奇数判別回路の回路構成例を示す図である。
【図3】本発明に係るA/D変換回路の上位変換時の入
力電圧(アナログ信号)レベルの基準電圧に対する大小
に応じた、上位コンパレータの出力レベル、アンドゲー
トの出力レベルおよび上位変換コードの出力レベルの対
応関係を示す図である。
【図4】本発明に係るA/D変換回路の下位変換時の入
力電圧(アナログ信号)レベルの基準電圧に対する大小
に応じた、スイッチングブロックの出力信号レベル、偶
数/奇数判定回路の出力信号レベル、アンドゲートの出
力レベルおよび下位変換コードの出力レベルの対応関係
を示す図である。
【図5】本発明に係るA/D変換回路の第2の実施例を
示す構成図である。
【図6】図5の動作を説明するためのタイミングチャー
トである。
【図7】従来の直並列型A/D変換回路の概要を示す構
成図である。
【図8】図7の回路のサンプリングのタイミング波形図
である。
【符号の説明】
1 〜R16…基準抵抗素子 CU1〜CU3…上位コンパレータ AU1〜AU3…上位側アンドゲート EU1…上位エンコーダ SB1〜SB12 …スイッチングブロック EOD1 〜EOD3 …偶数/奇数判別回路 BD1〜BD3…相補出力バッファ AD1〜AD3…下位側アンドゲート ED1…下位エンコーダ RV1 …反転ゲート VIN…入力アナログ信号 VRT,VRB…基準電圧 EX1 〜EX6 …排他的論理和ゲート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電位を直列接続したn個の抵抗素子
    によって分圧した各基準電圧と被変換入力信号とを比較
    するマトリクス状に配置された複数のスイッチングブロ
    ックと、 上記スイッチングブロックの行方向の特定の位置に印加
    されている基準電圧と上記被変換入力信号とを比較して
    上位ビットの変換コードを得る上位コンパレータと、 上記スイッチングブロックの列方向の一列毎に、被変換
    入力信号レベルが基準電圧レベルより大きいとの比較結
    果を得たスイッチングブロックの数が偶数か奇数かを判
    別する判別回路と、 上記判別回路の判別結果に応じた下位ビットの変換コー
    ドを得る下位エンコーダとを有することを特徴とするア
    ナログ/ディジタル変換回路。
  2. 【請求項2】 上記複数のスイッチングブロックは、同
    時に駆動される請求項1記載のアナログ/ディジタル変
    換回路。
  3. 【請求項3】 上記各スイッチングブロックは、ベース
    に被変換入力信号および分圧された基準電圧がそれぞれ
    供給される一対のトランジスタを有する差動型アンプに
    より構成され、 上記判別回路は、各列毎に、入力信号が供給されるトラ
    ンジスタ出力と基準電圧が供給されるトランジスタ出力
    とが交互に接続され、負荷素子に接続されて構成されて
    いる請求項1または請求項2記載のアナログ/ディジタ
    ル変換回路。
  4. 【請求項4】 上記判別回路は、列毎に隣接するスイッ
    チングブロックの排他的論理和を求め、その総和を下位
    エンコーダに出力する手段により構成されている請求項
    1または請求項2記載のアナログ/ディジタル変換回
    路。
  5. 【請求項5】 上記判別回路は、隣接するスイッチング
    ブロックの出力の排他的論理和を得る複数の排他的論理
    和ゲートと有し、各排他的論理和ゲートの出力が接続さ
    れて構成されている請求項4記載のアナログ/ディジタ
    ル変換回路。
  6. 【請求項6】 上記n個の基準抵抗素子は、所定数の基
    準抵抗素子毎に基準電圧の印加方向が逆となるように折
    り返して複数行に配置され、 所定行の電圧印加方向を基準とした場合に、これに逆行
    する印加方向の行の基準抵抗素子による基準電圧に基づ
    いて得られた下位変換コードを反転させて出力する反転
    ゲートを有する請求項1,2,3,4または5記載のア
    ナログ/ディジタル変換回路。
JP01490393A 1993-02-01 1993-02-01 アナログ/ディジタル変換回路 Expired - Fee Related JP3221127B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01490393A JP3221127B2 (ja) 1993-02-01 1993-02-01 アナログ/ディジタル変換回路
US08/190,680 US5525987A (en) 1993-02-01 1994-02-02 Analog to digital converter circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01490393A JP3221127B2 (ja) 1993-02-01 1993-02-01 アナログ/ディジタル変換回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06232748A true JPH06232748A (ja) 1994-08-19
JP3221127B2 JP3221127B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=11873956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01490393A Expired - Fee Related JP3221127B2 (ja) 1993-02-01 1993-02-01 アナログ/ディジタル変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3221127B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3221127B2 (ja) 2001-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6232908B1 (en) A/D converter having a dynamic encoder
US5307067A (en) Folding circuit and analog-to-digital converter
US5327131A (en) Parallel A/D converter having comparator threshold voltages defined by MOS transistor geometries
EP0493443A1 (en) PARALLEL AD CONVERTER WITH 2N-1 COMPARATORS.
JPH0222570B2 (ja)
US20030052809A1 (en) Analog/digital converter
KR100677079B1 (ko) 조건 선택 인코더 및 그 인코딩 방법
US6346906B1 (en) Thermometric-binary code conversion method, conversion circuit therefor and encoder element circuits used therefor
JP3221127B2 (ja) アナログ/ディジタル変換回路
JPH07106967A (ja) アナログ・デジタル変換器
EP0090667B1 (en) Digital-to-analog converter of the current-adding type
US5489905A (en) Merged decoding circuit for analog-to-digital flash conversion
JP2775774B2 (ja) Ad変換回路
JPH0429258B2 (ja)
JP2775775B2 (ja) Ad変換回路
JP2775776B2 (ja) Ad変換回路
JP3221135B2 (ja) アナログ/ディジタル変換回路
JP2877983B2 (ja) A/dコンバータ回路
JPH0744105Y2 (ja) Ad変換回路
JP3221133B2 (ja) アナログ/ディジタル変換回路
JP3221134B2 (ja) アナログ/ディジタル変換回路
JP2778058B2 (ja) Ad変換回路
JP3141265B2 (ja) アナログ/ディジタル変換回路
JP2904239B2 (ja) A/d変換回路
JP2778059B2 (ja) Ad変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees