JPH06232628A - 取付部材の基板に対する接合構造および電子部品 - Google Patents

取付部材の基板に対する接合構造および電子部品

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JPH06232628A
JPH06232628A JP2005493A JP2005493A JPH06232628A JP H06232628 A JPH06232628 A JP H06232628A JP 2005493 A JP2005493 A JP 2005493A JP 2005493 A JP2005493 A JP 2005493A JP H06232628 A JPH06232628 A JP H06232628A
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electrode
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slit
electronic component
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Takeshi Kataya
猛 片矢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】例えばケースを基板側面に接合させるような構
造の電子部品に適用した場合に、上述したようなケース
の基板に対する接合強度を十分に確保しながら該電子部
品の小型化と低背化とを図ることのできるようにする。 【構成】基板12上に発振回路部品14が実装され、こ
の発振回路部品14が遮蔽ケース16で覆われ、この遮
蔽ケース16の接合部26とアース電極20が半田で接
合され、この接合部26にスリット34が形成され、こ
の基板12の上面には半田付用電極32が形成され、ス
リット34はその上部が半田付用電極32よりも上方に
位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取付部材の基板に対す
る接合構造および取付部材としてケースを備えた電子部
品に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例の電子部品としてのトリプ
レート構造の基板を備えた発振器の分解斜視図であり、
図5はその組み立て状態を示す斜視図である。これらの
図に示される発振器10は、図示していないストリップ
ラインが埋設されたガラスエポキシ樹脂などからなる基
板12上に、ストリップラインを構成する発振回路部品
14が実装されていて、その発振回路部品14などが遮
蔽ケース16で覆われて構成されている。
【0003】この基板12の裏面には図面にはあらわれ
ないアースパターンが形成されていて、基板12の内部
に形成されたアースパターンとともに前記ストリップラ
インを挟むようにされている。また、基板12の相対向
する側面には、凹所が形成されていてその表面に錫、
銅、銀、半田などの金属膜が形成され、その側面中央側
にアース電極20と、このアース電極20の両側にそれ
ぞれ端子電極22が形成されている。アース電極20は
基板12の内部に形成されたアースパターンと、基板1
2の裏面に形成されたアースパターンとにそれぞれ電気
的に接続されていて、すべて同電位にされている。他
方、端子電極22は基板12の表面に形成されたプリン
ト配線と電気的に接続されていて外部の電源に接続する
ものとか、この発振器10の出力を外部に取り出すため
のものである。
【0004】一方、遮蔽ケース16の側方には遮蔽板2
4が備えられていて、この遮蔽板24により基板12の
アース電極20などが形成されていない他の側面が覆わ
ている。また、この遮蔽ケース16の遮蔽板24が形成
されていない他の側方には接合部26が突設されてい
て、アース電極20が形成された凹所に係合させられ
て、そのアース電極20と半田付けなどによって電気的
に接続されるようにされている。このため、遮蔽ケース
16全体はアース電極20およびアースパターンと同電
位にされている。なお、アース電極20は基板12の側
面に対して凹所をなしており、遮蔽ケース16の接合部
26はその凹所に係合させられるように構成されている
ため、接合部26が基板12の側面から突出させられる
ことがない。接合部26の両側にはストッパー部28が
形成されていて、このストッパー部28が基板12の表
面に当接させられることにより、発振回路部品14の収
納空間が確保されるとともに、遮蔽ケース16と基板1
2とが位置決めされ、組み立てが容易になるように構成
されている。ストッパー部28の両側には段差30が形
成されていて、遮蔽ケース16と端子電極22が短絡さ
せられないようにされている。この遮蔽ケース16とし
ては、銅、アルミニウムなどの金属板で形成されたもの
の他に、樹脂に金属などがメッキされたものとか、樹脂
に導電性の粉体が混在されたものが用いられ得る。
【0005】このように、基板12に埋設されたストリ
ップラインは同電位にされたアース電極20、遮蔽板2
4、およびアースパターンによって包囲されて、電磁シ
ールドされている。これによって、ストリップラインの
放射損失が低減されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4および
図5に示される従来例の発振器においては、全体のサイ
ズの小型化と低背化とを図ろうとする場合、その小型化
と低背化の度合いが大きくなればなる程、基板12側面
のアース電極20の面積も小さくなって遮蔽ケース16
の接合部26との半田付け面積が小さくなってくる結
果、その半田付け性の悪化とともに、遮蔽ケース16の
アース電極20に対する十分な接合強度を確保すること
ができなくなるという不具合があり、その小型化と低背
化とに制約をもたらしてしまう。
【0007】したがって、本発明においては例えばケー
スを基板側面に接合させるような構造の電子部品に適用
した場合に、上述したようなケースの基板に対する接合
強度を十分に確保しながら該電子部品の小型化と低背化
とを図ることのできるようにすることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る接合構造の
要旨とするところは、基板側面の電極に半田付けで接合
されるべき取付部材の接合部にはスリットが形成された
ことにある。
【0009】さらに、かかる接合構造において、基板側
面の電極に隣接する基板上面に半田付用電極が形成され
る一方、前記接合のための基板と取付部材との位置合わ
せ状態で前記スリットの上部が半田付用電極よりも上方
に位置するように該スリットが形成されたことにある。
【0010】一方、本発明に係る電子部品の要旨とする
ところは、基板上に回路部品が実装され、該回路部品が
ケースの上面と側面とで覆われるとともに、該ケースの
少なくとも1つの側面には当該側面よりも下方に延びる
接合部が設けられ、この接合部と基板側面電極とが半田
付けで接合されるものにおいて、前記接合部にはスリッ
トが形成されたことにある。
【0011】かかる電子部品において、基板上面には前
記基板側面電極に隣接する位置に半田付用電極が形成さ
れ、前記スリットは前記接合のための基板とケースとの
位置合わせ状態でその上部が前記半田付用電極よりも上
方に位置するように形成されたことにある。
【0012】
【作用】かかる接合構造によれば、基板側面の電極に半
田付けで接合されるべき取付部材の接合部にスリットが
形成されているから、該接合部と基板側面電極との半田
付け境界が増加し、結果、接合部と側面電極との間の半
田付け性が向上する。
【0013】また、かかる接合構造においては、基板側
面の電極に隣接する基板上面に半田付用電極が形成され
る一方、前記接合のための基板と取付部材との位置合わ
せ状態で前記スリットの上部が半田付用電極よりも上方
に位置するように該スリットが形成されてあることか
ら、接合のための前記位置合わせ状態で基板上面とスリ
ット上部との間で囲まれる箇所にホールが形成され、そ
のホールを介して半田を流し込むことによって基板上面
にある半田付用電極と、取付部材とが内側から半田付け
されることになり、結果、その接合の強度が向上する。
【0014】一方、かかる電子部品によれば、接合部に
はスリットが形成されてあることから、該接合部と基板
側面電極との半田付け境界が増加し、結果、接合部と側
面電極との間の半田付け性が向上し、側面電極の面積を
小さく、すなわち電子部品を小型化、低背化することが
できる。
【0015】かかる電子部品において、基板上面には基
板側面電極に隣接する位置に半田付用電極が形成され、
前記スリットは前記接合のための基板とケースとの位置
合わせ状態でその上部が前記半田付用電極よりも上方に
位置するように形成されてあることから、接合のための
前記位置合わせ状態で基板上面とスリット上部との間で
囲まれる箇所にホールが形成され、そのホールを介して
半田を流し込むことによって基板上面にある半田付用電
極と、ケースとが内側から半田付けされることになり、
結果、その接合の強度が向上し、側面電極の面積をより
小さく、すなわち電子部品を一層小型化、低背化するこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
【0017】図1は、本発明の実施例を発振器に適用し
た場合の該発振器の分解斜視図であり、図2はその組み
立て状態を示す図であり、図3は図2のAーA線に沿う
断面図であり、これらの図において、従来例に係る図4
および図5と対応する部分には同一の符号を付し、その
同一の符号に係る部分についての詳しい説明は省略す
る。
【0018】これらの図を参照して本発明の実施例を説
明すると、本実施例においては、基板12の上面に、基
板側面電極としてのアース電極20に隣接して半田付用
電極32が形成されており、また、取付部材としての遮
蔽ケース16の接合部26にスリット34が形成されて
いる。そして、このスリット34によって、接合部26
とアース電極20との半田付け境界が増加し、結果、接
合部26とアース電極20との間の半田付け性が向上
し、アース電極20の面積を小さく、すなわち発振器1
0を小型化、低背化することができるようにされてい
る。
【0019】また、このスリット34は、基板12と遮
蔽ケース16との接合のための該基板12と遮蔽ケース
16とをストッパー部28で位置合わせした図2の状態
ではその上部がストッパー部28よりも上方、すなわち
半田付用電極32よりも上方に位置するように形成さ
れ、これによって、基板上面とスリット34上部との間
で囲まれる箇所にホール36が形成され、そのホール3
6を介して半田38を流し込むことによって基板12の
上面にある半田付用電極32と、遮蔽ケース16とが内
側から半田38で強固に接合されることになり、結果、
その接合の強度が向上し、アース電極20の面積をより
小さく、すなわち発振器10を一層小型化、低背化する
ことができるようにされている。
【0020】なお、上述の実施例においては、スリット
34は単数であったが、必ずしも単数に限定されるもの
ではなく、複数であってもよいことは勿論である。ま
た、このスリット32は上下方向に直線状に延びるよう
な形状であるが、これに限定されるものでは何等なく、
例えば斜め状あるいは屈曲状に上下方向に延びるような
形状であってもよいことは勿論である。
【0021】なお、本発明においては上述の実施例のよ
うにその接合構造を発振器に適用して説明したが、これ
に限定されるものではない。さらには、例えば回路基板
上にケースを半田で接合するようなものであったが、ケ
ースに限定されるものではなく、要は基板に接合される
取付部材であれば本発明を同様に適用することができる
ことは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の接合構造によれ
ば、基板側面の電極に半田付けで接合されるべき取付部
材の接合部にスリットが形成されているから、該接合部
と基板側面電極との半田付け境界が増加し、結果、接合
部と側面電極との間の半田付け性が向上する結果、この
接合構造を例えば取付部材をケースとして備えた電子部
品に適用した場合には、その電子部品の小型化と低背化
とを図れる。また、かかる接合構造においては、基板側
面の電極に隣接する基板上面に半田付用電極が形成され
る一方、前記接合のための基板と取付部材との位置合わ
せ状態で前記スリットの上部が半田付用電極よりも上方
に位置するように該スリットが形成されてあることか
ら、接合のための前記位置合わせ状態で基板上面とスリ
ット上部との間で囲まれる箇所にホールが形成され、そ
のホールを介して半田を流し込むことによって基板上面
にある半田付用電極と、取付部材とが内側から半田付け
されることになり、結果、その接合の強度が向上するの
で、同様に電子部品にこの接合構造を適用した場合にそ
の小型化と低背化とを一層図れる。
【0023】一方、本発明の電子部品によれば、接合部
にはスリットが形成されてあることから、該接合部と基
板側面電極との半田付け境界が増加し、結果、接合部と
側面電極との間の半田付け性が向上し、側面電極の面積
を小さくする、すなわち電子部品を小型化、低背化する
ことができる。また、この電子部品において、基板上面
には基板側面電極に隣接する位置に半田付用電極が形成
され、前記スリットは前記接合のための基板とケースと
の位置合わせ状態でその上部が前記半田付用電極よりも
上方に位置するように形成されてあることから、接合の
ための前記位置合わせ状態で基板上面とスリット上部と
の間で囲まれる箇所にホールが形成され、そのホールを
介して半田を流し込むことによって基板上面にある半田
付用電極と、ケースとが内側から半田付けされることに
なり、結果、その接合の強度が向上が向上し、側面電極
の面積をより小さく、すなわち電子部品を一層小型化、
低背化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る接合構造が適用された
発振器の分解斜視図である。
【図2】図1の発振器の組み立て状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図2の発振器のAーA線に沿う断面図である。
【図4】従来例の発振器の分解斜視図である。
【図5】図4の発振器の組み立て従来例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 発振器 12 基板 14 発振回路部品 16 遮蔽ケース 20 アース電極 26 接合部 28 ストッパー部 32 半田付用電極 34 スリット 36 ホール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板側面の電極に半田付けで接合される
    べき取付部材の接合部にはスリットが形成されているこ
    とを特徴とする取付部材の基板に対する接合構造。
  2. 【請求項2】 前記基板側面の電極に隣接する基板上面
    に半田付用電極が形成される一方、前記接合のための基
    板と取付部材との位置合わせ状態で前記スリットの上部
    が半田付用電極よりも上方に位置するように該スリット
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の取
    付部材の基板に対する接合構造。
  3. 【請求項3】 基板上に回路部品が実装され、該回路部
    品がケースの上面と側面とで覆われるとともに、該ケー
    スの少なくとも1つの側面には当該側面よりも下方に延
    びる接合部が設けられ、この接合部と基板側面電極とが
    半田付けで接合される電子部品において、前記接合部に
    はスリットが形成されていることを特徴とする電子部
    品。
  4. 【請求項4】 前記基板上面には前記基板側面電極に隣
    接する位置に半田付用電極が形成され、前記スリットは
    前記接合のための基板とケースとの位置合わせ状態でそ
    の上部が前記半田付用電極よりも上方に位置するように
    形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電子
    部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7884467B2 (en) 2006-01-24 2011-02-08 Lingsen Precision Industries, Ltd. Package structure of a microphone

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7884467B2 (en) 2006-01-24 2011-02-08 Lingsen Precision Industries, Ltd. Package structure of a microphone

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