JPH062324Y2 - 空洞共振器 - Google Patents

空洞共振器

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JPH062324Y2
JPH062324Y2 JP1653189U JP1653189U JPH062324Y2 JP H062324 Y2 JPH062324 Y2 JP H062324Y2 JP 1653189 U JP1653189 U JP 1653189U JP 1653189 U JP1653189 U JP 1653189U JP H062324 Y2 JPH062324 Y2 JP H062324Y2
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JP
Japan
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adjusting rod
hollow
wall
cavity resonator
fixing cylinder
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JP1653189U
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JPH02108405U (ja
Inventor
進 小倉
Original Assignee
東洋通信機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は空洞共振器に関し、特に共振周波数を調整する
ために共振器内に挿入支持される調整棒の耐振性を向上
した空洞共振器に関する。
(従来技術) 空洞共振器は第2図、第3図に示すような構成を有し、
この空洞共振器は、空洞部1aを有した筐体1と、この
筐体1の一方の壁2aから対向し合う他方の壁2bに向
けて一体的に突設された中空筒状部4と、この中空筒状
部4を軸方向へ貫通する中空部5と、他方の壁2bに形
成した孔7から筒状部4の中空部5の内側開口端部5a
内に挿通される調整棒9と、孔7の外側において調整棒
9に螺着されて調整棒9を所定の挿通深さで位置決め固
定するナット11と、筐体の一方の側壁に形成した孔1
3から挿入されるとともに高周波信号を出力することに
よって空洞の電気的共振点において最大エネルギーを伝
達する電極15とを有する。
上記構成を有した空洞共振器の共振周波数調整作業は、
空洞筐体壁面2bの孔7から空洞1a(中空部5)内に
挿入した調整棒9の挿入深さdを変化させることによっ
て行い、挿入深さdの確定後はナット11を締め付ける
ことによって位置決め固定を完了していた。
このため調整棒9の上端部9aだけ支持された片持ち状
態となり、自由端状の下端部9bは外部からの振動によ
って機械的に励振され易い状態となっている。調整棒が
振動する結果、調整位置(挿入深さ)がずれを起こした
り、或は調整棒が機械的に共振して電気的特性に変動を
来たす等の不具合を生ずるため、従来は第3図に示すよ
うに調整棒9の挿入深さの調整後に調整棒9の自由端状
の下端部9bと中空部5内壁との間を絶縁性接着剤20
で固定していた。
しかしながら従来の接着剤を使用した固定方法にあって
は、使用する周波数が高くなればなる程、共振器自体の
形状が超小型化するため、接着剤塗布作業が困難とな
り、また塗布した接着剤の量の多寡によって発振周波数
が変動するため調整作業が困難となり、更に接着剤が硬
化することによって接着剤自体の電気的特性が変動し或
は接着剤が固化する際に縮小することがあると機械的な
位置ズレが生じるため、調整作業は経験と感に頼った熟
練を要する困難な作業となっていた。
また、耐振性を要求されるフィルタとして使用される場
合には調整棒と筒状部4との接着を強固に行う必要があ
るので、接着時間が増大するばかりでなく、一旦強固に
接着すると接着剤の除去が困難となるため再調整が困難
となったり、共振器全体が再使用不能になるという問題
があった。
(考案の目的) 本考案は上記に鑑みてさされたものであり、接着剤を使
用することなく、簡単な操作によって固定用リングを螺
着するだけで調整棒の位置決め固定を確実に行なうこと
ができるとともに、再調整時には固定用リングを緩める
だけで調整棒を移動することができる空洞共振器を提供
することを目的としている。
(考案の概要) 上記目的を達成するため本考案は、空洞部を有した筐体
と、該筐体内壁から該空洞内へ一体的に突出した筒状部
と、該筒状部を形成した内壁とは反対側の壁面に形成し
た支持孔を貫通して前記筒状部の中空内に挿通される調
整棒とを備えた空洞共振器において、 該調整棒外周面の少なくとも一部にはネジ部と係止用段
部が形成され、 前記筒状部の中空部内には該筒状部内壁と前記調整棒と
の空所に密接する固定用シリンダが螺着されるととも
に、この固定用シリンダの先端内周には前記調整棒の係
止用段部と係合する被係止部が形成されていることを特
徴としている。
(考案の実施例) 以下、本考案を添付図面に示した実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図(a)及び(b)は本考案の一実施例の空洞共振
器の組み付け完了状態を示す断面図及び固定用リングの
外観斜視図である。
なお、第2図及び第3図と同一の部分は同一の符号で表
わし重複した説明は省略する。
本考案において特徴的な点は、空洞共振器を構成する筐
体1、中空筒状部4、中空部5、調整棒9、ナット11
等の他に、プラスチック等の絶縁材から成る円筒状の固
定用リング30を用いた点にある。
この固定用シリンダ30は第1図(b)に示すような中
空円筒状の独立した部材であり、内周面にネジ部31を
有すると共に、内周上端部に被係止部33が形成され、
更に全体として中空筒状部4の中空部5内に挿入された
調整棒9と中空部5内壁との間の間隙に挿入可能な肉厚
を有する。上端の被係止部33は、テーパー状の被係止
面33aを有し、内外径方向へ弾性変形可能な材質から
構成される。
調整棒9は、下部外周に固定用シリンダ30内周のネジ
部31と螺合するネジ部35を有すると共にネジ部35
の所要距離上方位置に係止用段部37を有する。
この係止用段部37の外面形状は、段部37と筒状部4
内壁との間に被係止部33の先端部が圧入されたとき
に、被係止面33aと圧着状態となって調整棒9を強固
に位置決め固定できるようにその形状を工夫する。一例
を示せば、前記固定要シリンダ開口方向に傾斜面を有す
る如く、テーパー状等が好ましい。
調整棒を中空筒状部4内に差込んでから挿入深さを調整
し、ナット11の締め付けによって最適の挿入深さを確
定した段階において中空部5の下側開口(外側開口端
部)7aから固定用シリンダ30を差込む。固定用シリ
ンダ30の先端部(被係止部33)を開口7aに差込ん
だ後で、固定用シリンダを回転させることによって固定
用シリンダ30内周のネジ部31と調整棒9外周のネジ
部35とを螺合させる。各ネジ部31,35同志の螺合
によって固定用シリンダ30が軸方向上方へ移動して行
き、その先端部が被係止部33と中空筒状部4との間の
間隙に圧入し始めると、テーパー状の被係止面33aは
係止用段部37の外面に摺接しながら外径方向へ拡開す
る。被係止部33が被係止部33と中空筒状部4との間
の間隙に完全に食い込んだ状態において、この固定シリ
ンダの端部が外方に広がるから、被係止面33aは係止
用段部37に圧着状態となり、調整棒9を完全な固定状
態とする。
なお、固定用シリンダ30の下端面に図示のような切欠
き30aを形成することによってドライバー等を用いた
螺着作業を容易化することができる。
また、上記固定シリンダ30の上端部には外部に拡大容
易な如く軸方向に所要長を有したスリットを施してもよ
いであろう。
(考案の効果) 以上のように本考案にあっては、固定用シリンダを調整
棒外周面に螺合させながら中空筒状部4との間の間隙に
圧入させるとともに、シリンダ先端部の被係止部を調整
棒の係止用段部と中空筒状部内壁との間に圧着させるよ
うにしたため、調整棒の挿入位置確定後における調整棒
の固定を確実化することができる。このため、耐振性を
要求される高周波フィルタとしての空洞共振器の調整作
業を容易化し、振動に対する信頼性を高めることができ
る。更に、再調整等の保守作業や、再使用等の必要が生
じた場合においても各作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は本考案の一実施例の空洞共振
器の組み付け完了状態を示す断面図及び固定用シリンダ
の外観斜視図、第2図及び第3図は従来例の構成説明図
である。 1…筐体、4…中空筒状部、5…中空部、9…調整棒、
11…ナット、30…固定用シリンダ、31,35…ネ
ジ部、33…被係止部、33a…被係止面、37…係止
用段部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】空洞部を有した筐体と、該筐体内壁から該
    空洞内へ一体的に突出した筒状部と、該筒状部を形成し
    た内壁とは反対側の壁面に形成した支持孔を貫通して前
    記筒状部の中空内に挿通される調整棒とを備えた空洞共
    振器において、 該調整棒外周面の少なくとも一部にはネジ部と係止用段
    部が形成され、 前記筒状部の中空部内には該筒状内壁と前記調整棒との
    空所に密接する固定用シリンダが螺着されるとともに、
    この固定用シリンダの先端内周には前記調整棒の係止用
    段部と係合する被係止部が形成されていることを特徴と
    する空洞共振器。
JP1653189U 1989-02-15 1989-02-15 空洞共振器 Expired - Lifetime JPH062324Y2 (ja)

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JP1653189U JPH062324Y2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 空洞共振器

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JP1653189U JPH062324Y2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 空洞共振器

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Publication Number Publication Date
JPH02108405U JPH02108405U (ja) 1990-08-29
JPH062324Y2 true JPH062324Y2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=31229549

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JP1653189U Expired - Lifetime JPH062324Y2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 空洞共振器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2649981B2 (ja) * 1990-03-02 1997-09-03 国際電気株式会社 ろ波器用共振器
JP5806384B2 (ja) * 2012-03-01 2015-11-10 京セラ株式会社 誘電体共振器

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JPH02108405U (ja) 1990-08-29

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