JPH06231909A - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents
抵抗器およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH06231909A JPH06231909A JP5018569A JP1856993A JPH06231909A JP H06231909 A JPH06231909 A JP H06231909A JP 5018569 A JP5018569 A JP 5018569A JP 1856993 A JP1856993 A JP 1856993A JP H06231909 A JPH06231909 A JP H06231909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- resistor
- magnetic
- semiconductor substrate
- oxide film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Hall/Mr Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外部物理量によって抵抗率が変化する抵抗と
抵抗温度係数が小さい固定抵抗とを、製造工程を複雑に
することなく同一基板上に形成した抵抗器およびその製
造方法を実現する。 【構成】 シリコン半導体基板11上面にシリコン酸化
膜12を形成し、そのシリコン酸化膜12をエッチング
する。シリコン酸化膜12の上部から一様に強磁性体を
堆積する。シリコン酸化膜12をエッチングした部分に
おいては上記強磁性体とシリコン半導体基板11とが反
応して固定抵抗14を形成し、シリコン酸化膜12表面
においては上記強磁性体をエッチングして磁性体抵抗1
3とする。
抵抗温度係数が小さい固定抵抗とを、製造工程を複雑に
することなく同一基板上に形成した抵抗器およびその製
造方法を実現する。 【構成】 シリコン半導体基板11上面にシリコン酸化
膜12を形成し、そのシリコン酸化膜12をエッチング
する。シリコン酸化膜12の上部から一様に強磁性体を
堆積する。シリコン酸化膜12をエッチングした部分に
おいては上記強磁性体とシリコン半導体基板11とが反
応して固定抵抗14を形成し、シリコン酸化膜12表面
においては上記強磁性体をエッチングして磁性体抵抗1
3とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部物理量によって抵
抗率が変化する抵抗と固定抵抗とを同一基板上に形成し
た抵抗器およびその製造方法に関する。
抗率が変化する抵抗と固定抵抗とを同一基板上に形成し
た抵抗器およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】物理量の変化を検出する有用な手段とし
て、その物理量の変化に応じて抵抗率が変化する抵抗が
用いられることが多い。たとえば、磁気を検出する方法
のひとつとして、磁界の方向に応じて抵抗率が変化する
磁性体抵抗(以下、このような特性を持つ抵抗を、単に
磁性体抵抗と呼ぶ)を用いるものが知られており、その
ような磁性体抵抗としては、Ni−Co−Fe系等の強
磁性体薄膜が利用されている。
て、その物理量の変化に応じて抵抗率が変化する抵抗が
用いられることが多い。たとえば、磁気を検出する方法
のひとつとして、磁界の方向に応じて抵抗率が変化する
磁性体抵抗(以下、このような特性を持つ抵抗を、単に
磁性体抵抗と呼ぶ)を用いるものが知られており、その
ような磁性体抵抗としては、Ni−Co−Fe系等の強
磁性体薄膜が利用されている。
【0003】この強磁性体薄膜を用いた磁性体抵抗の抵
抗率は、その磁性体抵抗に流れる電流の方向と、その磁
性体抵抗に印加される外部磁界の方向の関係によって変
化する。すなわち、上記電流の方向と上記外部磁界の方
向とが互いに平行のとき抵抗率が最大となり、その2つ
の方向の間の角度が広がるにつれて抵抗率が減少してゆ
き、直角のとき最小になる。
抗率は、その磁性体抵抗に流れる電流の方向と、その磁
性体抵抗に印加される外部磁界の方向の関係によって変
化する。すなわち、上記電流の方向と上記外部磁界の方
向とが互いに平行のとき抵抗率が最大となり、その2つ
の方向の間の角度が広がるにつれて抵抗率が減少してゆ
き、直角のとき最小になる。
【0004】このような磁性体抵抗の特性を用いた一応
用例としては、角度測定センサへの応用が考えられる。
この場合には、たとえば磁性体抵抗の両端に定電流源を
接続しておき、外部磁界の方向変化によって生じる磁性
体抵抗両端の電位差の変化を測定すれば角度を求めるこ
とができる。しかしながら、上記外部磁界の変化によっ
て生じる電位差の変化は非常に小さく、ノイズなどの影
響によって誤差が生じやすいため、一般には、図3に示
すようなブリッジ回路が用いられている同図において、
ブリッジ回路1は4つの抵抗から構成されており、R1
およびR2が磁性体抵抗、R3およびR4が固定抵抗で
ある。ここで、磁性体抵抗R1,R2は、それぞれのパ
ターンが互いに直角方向に形成されている。また、電源
2はブリッジ回路1に定電圧を供給する電源であり、そ
の+側がR1およびR3に接続され、−側がR2および
R4に接続されている。そして、アンプ3はブリッジ回
路1の出力を増幅する増幅器であり、R1とR2の中点
の電位がアンプ3の−端子に入力され、R3とR4の中
点の電位がアンプ3の+端子に入力されている。
用例としては、角度測定センサへの応用が考えられる。
この場合には、たとえば磁性体抵抗の両端に定電流源を
接続しておき、外部磁界の方向変化によって生じる磁性
体抵抗両端の電位差の変化を測定すれば角度を求めるこ
とができる。しかしながら、上記外部磁界の変化によっ
て生じる電位差の変化は非常に小さく、ノイズなどの影
響によって誤差が生じやすいため、一般には、図3に示
すようなブリッジ回路が用いられている同図において、
ブリッジ回路1は4つの抵抗から構成されており、R1
およびR2が磁性体抵抗、R3およびR4が固定抵抗で
ある。ここで、磁性体抵抗R1,R2は、それぞれのパ
ターンが互いに直角方向に形成されている。また、電源
2はブリッジ回路1に定電圧を供給する電源であり、そ
の+側がR1およびR3に接続され、−側がR2および
R4に接続されている。そして、アンプ3はブリッジ回
路1の出力を増幅する増幅器であり、R1とR2の中点
の電位がアンプ3の−端子に入力され、R3とR4の中
点の電位がアンプ3の+端子に入力されている。
【0005】ここで、R3およびR4は固定抵抗である
ので、それらの中点の電位は、アンプ3の基準電圧とし
て入力される。一方、R1とR2の中点の電位は、外部
磁界の方向変化に応じてR1およびR2の抵抗率がそれ
ぞれ変わるので変化する。そして、この電位の変化をア
ンプ3によって測定に適した大きさに増幅し、角度を求
める。
ので、それらの中点の電位は、アンプ3の基準電圧とし
て入力される。一方、R1とR2の中点の電位は、外部
磁界の方向変化に応じてR1およびR2の抵抗率がそれ
ぞれ変わるので変化する。そして、この電位の変化をア
ンプ3によって測定に適した大きさに増幅し、角度を求
める。
【0006】ところで、上述の磁性体抵抗の一適用例に
示したように、磁性体抵抗を固定抵抗と共に利用するこ
とがしばしばある。この場合、素子の小型化やノイズの
影響を防ぐためには、これら磁性体抵抗と固定抵抗とを
同一基板上に形成することが望ましい。
示したように、磁性体抵抗を固定抵抗と共に利用するこ
とがしばしばある。この場合、素子の小型化やノイズの
影響を防ぐためには、これら磁性体抵抗と固定抵抗とを
同一基板上に形成することが望ましい。
【0007】従来、同一基板上に磁性体抵抗と固定抵抗
とを形成するときは、まず基板上に磁性体抵抗を形成
し、その後に、固定抵抗を形成する方法(以下、従来例
1という)で行われていた。この従来例1において、固
定抵抗を形成するための材料は、抵抗の温度係数(抵抗
値の温度依存性)が小さいTa−N系抵抗やNi−Cr
−Si系抵抗などを用いている。このように、固定抵抗
を形成する材料として、磁性体抵抗を形成する材料と異
なる材料を用いて、同一基板上に磁性体抵抗と固定抵抗
とを形成していた。
とを形成するときは、まず基板上に磁性体抵抗を形成
し、その後に、固定抵抗を形成する方法(以下、従来例
1という)で行われていた。この従来例1において、固
定抵抗を形成するための材料は、抵抗の温度係数(抵抗
値の温度依存性)が小さいTa−N系抵抗やNi−Cr
−Si系抵抗などを用いている。このように、固定抵抗
を形成する材料として、磁性体抵抗を形成する材料と異
なる材料を用いて、同一基板上に磁性体抵抗と固定抵抗
とを形成していた。
【0008】また、同一基板上に磁性体抵抗と固定抵抗
とを形成する他の方法としては、たとえば特開昭58−
101483号公報(以下、従来例2という)が知られ
ている。従来例2においては、磁性体抵抗と固定抵抗と
を同じ磁性材料で形成している。そして、その磁性材料
を用いて固定抵抗を形成するときには、基板上での抵抗
形成をX方向とY方向のパターン長が等しい直角パター
ンとし、この形状の磁性材料の抵抗率が外部磁界の方向
に依存しない特性を利用して、固定抵抗としている。こ
のように、固定抵抗を形成するパターンを工夫すること
によって、単一材料で同一基板上に磁性体抵抗と固定抵
抗とを形成していた。
とを形成する他の方法としては、たとえば特開昭58−
101483号公報(以下、従来例2という)が知られ
ている。従来例2においては、磁性体抵抗と固定抵抗と
を同じ磁性材料で形成している。そして、その磁性材料
を用いて固定抵抗を形成するときには、基板上での抵抗
形成をX方向とY方向のパターン長が等しい直角パター
ンとし、この形状の磁性材料の抵抗率が外部磁界の方向
に依存しない特性を利用して、固定抵抗としている。こ
のように、固定抵抗を形成するパターンを工夫すること
によって、単一材料で同一基板上に磁性体抵抗と固定抵
抗とを形成していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例1の方法におい
ては、固定抵抗を形成する材料と磁性体抵抗を形成する
材料とが異なるので、それら抵抗を形成する工程が複雑
になってしまう。すなわち、まず磁性体抵抗を形成し、
その後に固定抵抗を形成するという2工程が必要となっ
ていた。さらに、製造工程が複雑になることに加えて、
磁性体抵抗および固定抵抗を形成するために2種類の材
料を必要とするので、製造コストが増大してしまうとい
う問題点があった。
ては、固定抵抗を形成する材料と磁性体抵抗を形成する
材料とが異なるので、それら抵抗を形成する工程が複雑
になってしまう。すなわち、まず磁性体抵抗を形成し、
その後に固定抵抗を形成するという2工程が必要となっ
ていた。さらに、製造工程が複雑になることに加えて、
磁性体抵抗および固定抵抗を形成するために2種類の材
料を必要とするので、製造コストが増大してしまうとい
う問題点があった。
【0010】従来例2は、磁性体抵抗と固定抵抗とを同
じ磁性材料で形成するので、従来例1における、製造工
程が複雑になる点および製造コストが増大する点を解決
している。ところで、従来例2にように磁性材料を用い
て固定抵抗を形成する場合、一般に磁性材料の抵抗率は
小さいので、所望の抵抗値を得るためには、上記直角パ
ターンを長く引き回す必要がある。したがって、基板上
において固定抵抗を形成するための面積が増加し、素子
の小型化が困難になってしまうという問題点があった。
じ磁性材料で形成するので、従来例1における、製造工
程が複雑になる点および製造コストが増大する点を解決
している。ところで、従来例2にように磁性材料を用い
て固定抵抗を形成する場合、一般に磁性材料の抵抗率は
小さいので、所望の抵抗値を得るためには、上記直角パ
ターンを長く引き回す必要がある。したがって、基板上
において固定抵抗を形成するための面積が増加し、素子
の小型化が困難になってしまうという問題点があった。
【0011】また、上記磁性材料の抵抗の温度係数は比
較的大きいため、基準電圧や基準電流を作るための固定
抵抗としては、その特性に問題があった。本発明は上記
問題点を解決するものであり、その目的は、外部物理量
によって抵抗率が変化する抵抗と抵抗の温度係数が小さ
い固定抵抗とを、製造工程を複雑にすることなく同一基
板上に形成した抵抗器およびその製造方法を実現するこ
とである。
較的大きいため、基準電圧や基準電流を作るための固定
抵抗としては、その特性に問題があった。本発明は上記
問題点を解決するものであり、その目的は、外部物理量
によって抵抗率が変化する抵抗と抵抗の温度係数が小さ
い固定抵抗とを、製造工程を複雑にすることなく同一基
板上に形成した抵抗器およびその製造方法を実現するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1または2記載の
抵抗器は、半導体基板の上面に絶縁膜を有し、その絶縁
膜の表面に外部物理量(外部磁界)によって抵抗率が変
化する材料(磁性材料)から成る抵抗(磁性体抵抗)を
有し、さらに上記絶縁膜をエッチングした底面に上記材
料(上記磁性材料)と上記半導体基板とにより形成した
固定抵抗とを有する。
抵抗器は、半導体基板の上面に絶縁膜を有し、その絶縁
膜の表面に外部物理量(外部磁界)によって抵抗率が変
化する材料(磁性材料)から成る抵抗(磁性体抵抗)を
有し、さらに上記絶縁膜をエッチングした底面に上記材
料(上記磁性材料)と上記半導体基板とにより形成した
固定抵抗とを有する。
【0013】請求項3または4記載の抵抗器の製造方法
は、半導体基板の表面に絶縁膜を形成する第1の工程
と、上記絶縁膜をエッチングする第2の工程と、上記絶
縁膜の表面および上記絶縁膜をエッチングした底面に外
部物理量(外部磁界)によって抵抗率が変化する材料
(磁性材料)を堆積させる第3の工程と、上記絶縁膜の
表面に堆積している上記材料(上記磁性材料)をエッチ
ングする第4の工程とを有する。
は、半導体基板の表面に絶縁膜を形成する第1の工程
と、上記絶縁膜をエッチングする第2の工程と、上記絶
縁膜の表面および上記絶縁膜をエッチングした底面に外
部物理量(外部磁界)によって抵抗率が変化する材料
(磁性材料)を堆積させる第3の工程と、上記絶縁膜の
表面に堆積している上記材料(上記磁性材料)をエッチ
ングする第4の工程とを有する。
【0014】請求項5記載の抵抗器の製造方法は、請求
項3または4記載の製造方法において、上記第3の工程
の後にアニールを行う第5の工程を有する。
項3または4記載の製造方法において、上記第3の工程
の後にアニールを行う第5の工程を有する。
【0015】
【作用】本発明の抵抗器は、第1の工程において、半導
体基板上を熱酸化することにより上記半導体基板の上面
に絶縁膜が形成され、第2の工程において、その絶縁膜
をエッチングして固定抵抗を形成するパターンを選択的
に除去する。
体基板上を熱酸化することにより上記半導体基板の上面
に絶縁膜が形成され、第2の工程において、その絶縁膜
をエッチングして固定抵抗を形成するパターンを選択的
に除去する。
【0016】次に、第3の工程において、上記絶縁膜の
表面および上記絶縁膜をエッチングすることによって露
出した上記半導体基板上に、外部物理量(外部磁界)に
よって抵抗率が変化する材料(磁性材料)を一様に堆積
させる。この堆積工程時には、上記半導体基板上におい
て上記材料(上記磁性材料)と半導体基板とが反応を起
こし、抵抗の温度係数が小さい固定抵抗が形成される。
一方、上記絶縁膜上においては、上記材料(上記磁性材
料)と上記絶縁膜とは反応を起こさない。
表面および上記絶縁膜をエッチングすることによって露
出した上記半導体基板上に、外部物理量(外部磁界)に
よって抵抗率が変化する材料(磁性材料)を一様に堆積
させる。この堆積工程時には、上記半導体基板上におい
て上記材料(上記磁性材料)と半導体基板とが反応を起
こし、抵抗の温度係数が小さい固定抵抗が形成される。
一方、上記絶縁膜上においては、上記材料(上記磁性材
料)と上記絶縁膜とは反応を起こさない。
【0017】この第3の工程の後にアニールを行えば、
上記材料(上記磁性材料)と半導体基板との反応が促進
され、形成される固定抵抗の構造が安定する。さらに、
第4の工程において、上記絶縁膜の表面に堆積している
上記材料(上記磁性材料)をエッチングすることにより
抵抗(磁性体抵抗)のパターンを形成する。
上記材料(上記磁性材料)と半導体基板との反応が促進
され、形成される固定抵抗の構造が安定する。さらに、
第4の工程において、上記絶縁膜の表面に堆積している
上記材料(上記磁性材料)をエッチングすることにより
抵抗(磁性体抵抗)のパターンを形成する。
【0018】このようにして、同一半導体基板上に、外
部物理量(外部磁界)によって抵抗率が変化する抵抗
(磁性体抵抗)と抵抗の温度係数が小さい固定抵抗とが
形成される。
部物理量(外部磁界)によって抵抗率が変化する抵抗
(磁性体抵抗)と抵抗の温度係数が小さい固定抵抗とが
形成される。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施例である抵抗器の
断面図である。
ら説明する。図1は、本発明の一実施例である抵抗器の
断面図である。
【0020】同図において、シリコン半導体基板11は
このシリコン半導体基板11上に形成される抵抗パター
ン間を電気的に絶縁する程度の抵抗率を有する。また、
このシリコン半導体基板11は、一般的な半導体装置を
形成する際に用いられるシリコン半導体基板であっても
よい。すなわち、シリコン半導体基板11上に抵抗器と
集積回路とをいっしょに形成することも可能である。
このシリコン半導体基板11上に形成される抵抗パター
ン間を電気的に絶縁する程度の抵抗率を有する。また、
このシリコン半導体基板11は、一般的な半導体装置を
形成する際に用いられるシリコン半導体基板であっても
よい。すなわち、シリコン半導体基板11上に抵抗器と
集積回路とをいっしょに形成することも可能である。
【0021】シリコン半導体基板11の表面にはシリコ
ン酸化膜12が形成されており、そのシリコン酸化膜1
2は選択的に溝状に除去されている。この溝状に除去さ
れているパターンは、紙面に垂直方向に長く形成されて
いる。
ン酸化膜12が形成されており、そのシリコン酸化膜1
2は選択的に溝状に除去されている。この溝状に除去さ
れているパターンは、紙面に垂直方向に長く形成されて
いる。
【0022】シリコン酸化膜12の表面には、磁性体抵
抗13が選択的に紙面垂直方向に形成されている。この
磁性体抵抗13は、外部磁界によって抵抗率が変化する
強磁性体であるNi−Co−Fe系の薄膜から成り、そ
の抵抗率は3〜5μΩ・cm、抵抗の温度係数は300
0〜4000ppm/℃である。
抗13が選択的に紙面垂直方向に形成されている。この
磁性体抵抗13は、外部磁界によって抵抗率が変化する
強磁性体であるNi−Co−Fe系の薄膜から成り、そ
の抵抗率は3〜5μΩ・cm、抵抗の温度係数は300
0〜4000ppm/℃である。
【0023】シリコン酸化膜12が除去された溝状部分
の底部には、シリコン半導体基板11に浸食して固定抵
抗14が形成されている。この固定抵抗14は、Ni−
Co−Fe系強磁性体とシリコン半導体基板11とが反
応することによって形成されたシリサイドから成り、そ
の抵抗率は50〜100μΩ・cm、抵抗の温度係数は
300ppm/℃以下である。
の底部には、シリコン半導体基板11に浸食して固定抵
抗14が形成されている。この固定抵抗14は、Ni−
Co−Fe系強磁性体とシリコン半導体基板11とが反
応することによって形成されたシリサイドから成り、そ
の抵抗率は50〜100μΩ・cm、抵抗の温度係数は
300ppm/℃以下である。
【0024】さらに、磁性体抵抗13の端部にはAl−
Siから成る電極15が形成されており、固定抵抗14
の端部にはAl−Siから成る電極16が形成されてい
る。次に、図2(a)〜図2(d)を参照しながら上記
抵抗器の製造方法を説明する。
Siから成る電極15が形成されており、固定抵抗14
の端部にはAl−Siから成る電極16が形成されてい
る。次に、図2(a)〜図2(d)を参照しながら上記
抵抗器の製造方法を説明する。
【0025】まず、図2(a)において、シリコン半導
体基板11を約1000℃の酸素雰囲気中で熱酸化する
ことによって、その表面に一様にシリコン酸化膜12を
形成する。このシリコン酸化膜12の膜厚は約1000
0Åである。
体基板11を約1000℃の酸素雰囲気中で熱酸化する
ことによって、その表面に一様にシリコン酸化膜12を
形成する。このシリコン酸化膜12の膜厚は約1000
0Åである。
【0026】次に、図2(b)において、シリコン酸化
膜12をエッチングする。ここでエッチングするパター
ンは、シリコン半導体基板11上に形成する固定抵抗の
パターンであって、ネガ型の固定抵抗パターンの形成で
ある。そして、このエッチングされた部分では、シリコ
ン半導体基板11が露出している。
膜12をエッチングする。ここでエッチングするパター
ンは、シリコン半導体基板11上に形成する固定抵抗の
パターンであって、ネガ型の固定抵抗パターンの形成で
ある。そして、このエッチングされた部分では、シリコ
ン半導体基板11が露出している。
【0027】続いて、図2(c)において、Ni−Co
−Fe系の強磁性体を、シリコン半導体基板11の上面
からスパッタリング法等により一様に堆積させる。スパ
ッタリング法以外にも、たとえば真空蒸着法やCVD法
で上記強磁性体を堆積させることも可能であるが、Ni
−Co−Feの合金組成比を一定に保ちながら堆積させ
る点においてはスパッタリング法が適している。このよ
うにして、シリコン酸化膜12表面およびシリコン酸化
膜12をエッチングしたシリコン半導体基板11上に強
磁性体を堆積させる。
−Fe系の強磁性体を、シリコン半導体基板11の上面
からスパッタリング法等により一様に堆積させる。スパ
ッタリング法以外にも、たとえば真空蒸着法やCVD法
で上記強磁性体を堆積させることも可能であるが、Ni
−Co−Feの合金組成比を一定に保ちながら堆積させ
る点においてはスパッタリング法が適している。このよ
うにして、シリコン酸化膜12表面およびシリコン酸化
膜12をエッチングしたシリコン半導体基板11上に強
磁性体を堆積させる。
【0028】シリコン酸化膜12表面では、Ni−Co
−Fe系強磁性体とシリコン酸化膜とが反応することは
なく、シリコン酸化膜12の上面に強磁性体薄膜(図
中、符号13)が形成される。この強磁性体薄膜の膜厚
は300〜3000Åで形成されるが、膜厚が薄い程感
度(感磁界強度)が良く、用途に応じて設定される。
−Fe系強磁性体とシリコン酸化膜とが反応することは
なく、シリコン酸化膜12の上面に強磁性体薄膜(図
中、符号13)が形成される。この強磁性体薄膜の膜厚
は300〜3000Åで形成されるが、膜厚が薄い程感
度(感磁界強度)が良く、用途に応じて設定される。
【0029】一方、シリコン酸化膜12をエッチングし
たシリコン半導体基板11上においては、スパッタリン
グ法ではシリコン半導体基板11全体が250〜300
℃に加熱されているので、Ni−Co−Fe系強磁性体
がシリコン半導体と反応してシリサイド(符号14:右
下りハッチング部)を形成し、その上部にNi−Co−
Fe系強磁性体(符号14a:右上りハッチング部)が
一部残るようになる。
たシリコン半導体基板11上においては、スパッタリン
グ法ではシリコン半導体基板11全体が250〜300
℃に加熱されているので、Ni−Co−Fe系強磁性体
がシリコン半導体と反応してシリサイド(符号14:右
下りハッチング部)を形成し、その上部にNi−Co−
Fe系強磁性体(符号14a:右上りハッチング部)が
一部残るようになる。
【0030】この後、窒素雰囲気中または真空中で、4
50℃,30分間アニールを行う。このアニールによっ
て、Ni−Co−Fe系強磁性体とシリコン半導体との
シリサイド形成が促進され、シリサイド構造が安定す
る。ところで、スパッタリング法で強磁性体を堆積させ
た場合には、一般にアルゴンイオンをターゲット(強磁
性体)に衝突させているが、このアルゴンイオンが強磁
性体といっしょにシリコン酸化膜12の上面に堆積され
てしまう。上記アニールは、シリコン酸化膜12の表面
に形成された薄膜からアルゴンを放出させるので、強磁
性体が構造緩和することによって磁気特性を向上させる
効果もある。
50℃,30分間アニールを行う。このアニールによっ
て、Ni−Co−Fe系強磁性体とシリコン半導体との
シリサイド形成が促進され、シリサイド構造が安定す
る。ところで、スパッタリング法で強磁性体を堆積させ
た場合には、一般にアルゴンイオンをターゲット(強磁
性体)に衝突させているが、このアルゴンイオンが強磁
性体といっしょにシリコン酸化膜12の上面に堆積され
てしまう。上記アニールは、シリコン酸化膜12の表面
に形成された薄膜からアルゴンを放出させるので、強磁
性体が構造緩和することによって磁気特性を向上させる
効果もある。
【0031】次に、図2(d)において、磁性体抵抗パ
ターンを形成するために強磁性体薄膜をエッチングす
る。このエッチングでは、シリコン酸化膜12の表面で
磁性体抵抗となる部分の強磁性体薄膜を残して、シリコ
ン酸化膜12の表面の他の部分の強磁性体および形成さ
れたシリサイド上の残留強磁性体(図2(c)の符号1
4a)を除去する。
ターンを形成するために強磁性体薄膜をエッチングす
る。このエッチングでは、シリコン酸化膜12の表面で
磁性体抵抗となる部分の強磁性体薄膜を残して、シリコ
ン酸化膜12の表面の他の部分の強磁性体および形成さ
れたシリサイド上の残留強磁性体(図2(c)の符号1
4a)を除去する。
【0032】図2(d)に続いて、Al−Siから成る
電極を形成する。この電極形成はスパッタリング法など
で行い、磁性体抵抗13の端部および固定抵抗14の端
部にAl−Siを堆積する。そして、オーミックコンタ
クトを得るために、400〜500℃の不活性ガス雰囲
気中でシンタリングを行う。このシンタリングは、図2
(c)において説明したアニールと同様に、シリサイド
の構造を安定させる効果がある。
電極を形成する。この電極形成はスパッタリング法など
で行い、磁性体抵抗13の端部および固定抵抗14の端
部にAl−Siを堆積する。そして、オーミックコンタ
クトを得るために、400〜500℃の不活性ガス雰囲
気中でシンタリングを行う。このシンタリングは、図2
(c)において説明したアニールと同様に、シリサイド
の構造を安定させる効果がある。
【0033】この後、特に図示していないが、磁性体抵
抗13および固定抵抗14などの上部に保護膜を形成す
る。以上のようにして、同一工程で1つの材料(強磁性
体)を堆積することによって磁性体抵抗13および固定
抵抗14を形成するので、製造工程が簡単になり、かつ
製造コストが低下する。
抗13および固定抵抗14などの上部に保護膜を形成す
る。以上のようにして、同一工程で1つの材料(強磁性
体)を堆積することによって磁性体抵抗13および固定
抵抗14を形成するので、製造工程が簡単になり、かつ
製造コストが低下する。
【0034】このような、同一基板上に磁性体抵抗13
および固定抵抗14を形成する適用例としては、従来の
技術として図3を用いて説明した磁気検出用のブリッジ
回路1がある。すなわち、図3のブリッジ回路1におい
て、R1およびR2として磁性体抵抗13を形成し、R
3およびR4として固定抵抗14を形成する。また、上
述したように、シリコン半導体基板11は一般的な半導
体装置を形成する際に用いられるシリコン半導体基板で
あってもよいので、シリコン半導体基板11上にR1〜
R4とともにアンプ3を形成することも可能である。
および固定抵抗14を形成する適用例としては、従来の
技術として図3を用いて説明した磁気検出用のブリッジ
回路1がある。すなわち、図3のブリッジ回路1におい
て、R1およびR2として磁性体抵抗13を形成し、R
3およびR4として固定抵抗14を形成する。また、上
述したように、シリコン半導体基板11は一般的な半導
体装置を形成する際に用いられるシリコン半導体基板で
あってもよいので、シリコン半導体基板11上にR1〜
R4とともにアンプ3を形成することも可能である。
【0035】さらに、Ni−Co−Fe系強磁性体とシ
リコン半導体とのシリサイドの抵抗温度係数は300p
pm/℃以下であり、一般的なICプロセスで利用され
ている拡散抵抗の抵抗温度係数が約2000ppm/℃
であることと比べて小さいので、IC内の固定抵抗とし
て拡散抵抗の代わりに上記シリサイドを用いることも有
用である。
リコン半導体とのシリサイドの抵抗温度係数は300p
pm/℃以下であり、一般的なICプロセスで利用され
ている拡散抵抗の抵抗温度係数が約2000ppm/℃
であることと比べて小さいので、IC内の固定抵抗とし
て拡散抵抗の代わりに上記シリサイドを用いることも有
用である。
【0036】なお、上記実施例においては、外部磁界に
よって抵抗率が変化する磁性体抵抗と固定抵抗とを同一
基板上に形成する例を示したが、本発明はこれに限るこ
とはなく、他の物理量によって抵抗率が変化する抵抗と
固定抵抗との組合せであってもよい。これは、図2
(c)に示す工程において、適当な材料を堆積させ、そ
の他の工程においては上記実施例と同様の手法を行うこ
とによって実現できる。
よって抵抗率が変化する磁性体抵抗と固定抵抗とを同一
基板上に形成する例を示したが、本発明はこれに限るこ
とはなく、他の物理量によって抵抗率が変化する抵抗と
固定抵抗との組合せであってもよい。これは、図2
(c)に示す工程において、適当な材料を堆積させ、そ
の他の工程においては上記実施例と同様の手法を行うこ
とによって実現できる。
【0037】たとえば、外部物理量として歪みを検出す
る装置に本発明を適用する場合には、図2(c)に示す
工程において、Cu−Ni,Ni−Cr,Ni−Cr−
Si系などの材料を堆積させることによって歪みゲージ
を実現できる。また、温度を検出する装置に適用する場
合には、図2(c)に示す工程において、Ni系などの
材料を堆積させることによって温度センサを実現でき
る。
る装置に本発明を適用する場合には、図2(c)に示す
工程において、Cu−Ni,Ni−Cr,Ni−Cr−
Si系などの材料を堆積させることによって歪みゲージ
を実現できる。また、温度を検出する装置に適用する場
合には、図2(c)に示す工程において、Ni系などの
材料を堆積させることによって温度センサを実現でき
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、外部物理量によっ
て抵抗率が変化する材料をシリコン酸化膜の表面に堆積
することにより抵抗を形成し、その同じ材料を同一工程
でシリコン半導体基板上に堆積することにより固定抵抗
を形成するようにしたので、外部物理量によって抵抗率
が変化する抵抗と固定抵抗とを同一基板上に形成するた
めの工程が簡単になり、また、コストを低下させること
ができる。さらに、上記材料とシリコン半導体基板とが
反応することによって形成されるシリサイドは、抵抗の
温度係数が小さく固定抵抗として優れた特性を有する。
て抵抗率が変化する材料をシリコン酸化膜の表面に堆積
することにより抵抗を形成し、その同じ材料を同一工程
でシリコン半導体基板上に堆積することにより固定抵抗
を形成するようにしたので、外部物理量によって抵抗率
が変化する抵抗と固定抵抗とを同一基板上に形成するた
めの工程が簡単になり、また、コストを低下させること
ができる。さらに、上記材料とシリコン半導体基板とが
反応することによって形成されるシリサイドは、抵抗の
温度係数が小さく固定抵抗として優れた特性を有する。
【図1】本発明の一実施例である、同一基板上に磁性体
抵抗と固定抵抗とを形成した抵抗器の断面図である。
抵抗と固定抵抗とを形成した抵抗器の断面図である。
【図2】図1に示した抵抗器の製造方法を説明する製造
工程図である。
工程図である。
【図3】同一基板上に磁性体抵抗と固定抵抗とを形成し
た抵抗器の適用例を示す図である。
た抵抗器の適用例を示す図である。
11 シリコン半導体基板 12 シリコン酸化膜 13 磁性体抵抗 14 固定抵抗
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板の上面に絶縁膜を有し、該絶
縁膜の表面に外部物理量によって抵抗率が変化する材料
から成る抵抗と、前記絶縁膜をエッチングした底面に前
記材料と前記半導体基板とにより形成した固定抵抗とを
有することを特徴とする抵抗器。 - 【請求項2】 前記材料は外部磁界によって抵抗率が変
化する磁性材料であることを特徴とする請求項1記載の
抵抗器。 - 【請求項3】 半導体基板の表面に絶縁膜を形成する第
1の工程と、 前記絶縁膜をエッチングする第2の工程と、 前記絶縁膜の表面および前記絶縁膜をエッチングした底
面に外部物理量によって抵抗率が変化する材料を堆積さ
せる第3の工程と、 前記絶縁膜の表面に堆積している前記材料をエッチング
する第4の工程とを有することを特徴とする抵抗器の製
造方法。 - 【請求項4】 前記材料は外部磁界によって抵抗率が変
化する磁性材料であることを特徴とする請求項3記載の
抵抗器の製造方法。 - 【請求項5】 前記第3の工程の後にアニールを行う第
5の工程を有することを特徴とする請求項3または4記
載の抵抗器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018569A JPH06231909A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 抵抗器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018569A JPH06231909A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 抵抗器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06231909A true JPH06231909A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11975261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5018569A Withdrawn JPH06231909A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 抵抗器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06231909A (ja) |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP5018569A patent/JPH06231909A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0375399B1 (en) | Adhesion layer for platinum based sensors | |
US5006421A (en) | Metalization systems for heater/sensor elements | |
JP5884110B2 (ja) | 歪抵抗素子およびそれを用いた歪検出装置 | |
JP4347040B2 (ja) | 磁場を測定するためのセンサ及びそのセンサの調整方法 | |
US11249116B2 (en) | Magnetic sensor and current sensor | |
JP3089828B2 (ja) | 強磁性磁気抵抗素子 | |
KR0174872B1 (ko) | 압 저항 소자 및 그의 제조방법 | |
EP1221622A2 (en) | Magneto resistive sensor | |
EP1536490A1 (en) | Magnetoresistance effect element and production method and application method therefor | |
JPH06231909A (ja) | 抵抗器およびその製造方法 | |
JP3388022B2 (ja) | フローセンサの製造方法 | |
US4823073A (en) | Sensor for measuring the current or voltage of electrically conductive layers present on a reference substrate | |
JP2556335B2 (ja) | 電磁変換素子用複合基板のInSb単結晶ウエハ−厚み測定方法 | |
JP2006242913A (ja) | 薄膜温度センサ | |
US20020070195A1 (en) | Method of manufacturing sensor having membrane structure | |
JP2860799B2 (ja) | 感温抵抗器の製造方法 | |
JP2943541B2 (ja) | 磁気抵抗素子およびその製造方法 | |
JPS63263702A (ja) | 白金薄膜温度センサの製造方法 | |
JP3288241B2 (ja) | 抵抗材料および抵抗材料薄膜 | |
JPH01125882A (ja) | 磁気検出装置 | |
JPH0258304A (ja) | 薄膜白金温度センサ | |
JPH03219682A (ja) | 磁気抵抗素子 | |
JPS60227459A (ja) | 集積回路装置 | |
Dibbern | Miniaturisation of Gas Sensor Substrate. Problems and Benefits of Microelectronic Technology | |
JPH06164016A (ja) | 半導体薄膜磁気抵抗素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |