JPH06230609A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナーInfo
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- JPH06230609A JPH06230609A JP50A JP4045793A JPH06230609A JP H06230609 A JPH06230609 A JP H06230609A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4045793 A JP4045793 A JP 4045793A JP H06230609 A JPH06230609 A JP H06230609A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トナー粒子に長期間安定して適切な帯電性を
付与し、永続的に良好な複写画像を与える静電荷像現像
用トナーを提供する。 【構成】 少なくとも着色剤、結着樹脂及び荷電制御剤
からなる静電荷像現像用トナーにおいて、該荷電制御剤
としてフッ素原子を含む化合物と硫黄原子を含む化合物
を使用する。特に、前記フッ素原子を含む化合物が特定
された構造式で示される化合物であり、また前記硫黄原
子を含む化合物が少なくともスルホン基を有するビニル
モノマーからなる重合体であることが好ましい。更に、
前記フッ素原子を含む化合物がトナー表面に存在するこ
と並びに前記硫黄原子を含む化合物がフッ素原子を含む
化合物と化学的に結合していることが好ましい。
付与し、永続的に良好な複写画像を与える静電荷像現像
用トナーを提供する。 【構成】 少なくとも着色剤、結着樹脂及び荷電制御剤
からなる静電荷像現像用トナーにおいて、該荷電制御剤
としてフッ素原子を含む化合物と硫黄原子を含む化合物
を使用する。特に、前記フッ素原子を含む化合物が特定
された構造式で示される化合物であり、また前記硫黄原
子を含む化合物が少なくともスルホン基を有するビニル
モノマーからなる重合体であることが好ましい。更に、
前記フッ素原子を含む化合物がトナー表面に存在するこ
と並びに前記硫黄原子を含む化合物がフッ素原子を含む
化合物と化学的に結合していることが好ましい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法などにおいて形成される静電潜像（静電
荷像）を現像するためのトナーに関するものである。
法、静電印刷法などにおいて形成される静電潜像（静電
荷像）を現像するためのトナーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に電子写真法又は静電記録法におい
ては、光導電性感光体又は誘電体などの潜像担持体上に
形成された静電潜像を現像するために、現像スリーブな
どのトナー供給ローラ上でブレードなどによって薄層化
され、且つ、適当に帯電された微粉体のトナーを用い、
現像後必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を転写
した後、加熱圧力、溶剤蒸気などによって複写物が得ら
れる。
ては、光導電性感光体又は誘電体などの潜像担持体上に
形成された静電潜像を現像するために、現像スリーブな
どのトナー供給ローラ上でブレードなどによって薄層化
され、且つ、適当に帯電された微粉体のトナーを用い、
現像後必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を転写
した後、加熱圧力、溶剤蒸気などによって複写物が得ら
れる。
【０００３】これらの電子写真法などに適用される現像
方法としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とがあ
る。前者は更に二成分系現像剤を用いる方法と一成分系
現像剤を用いる方法に二分される。二成分現像方法に属
するものには、トナーを搬送するキャリアの種類によ
り、鉄粉キャリアを用いるマグネットブラシ法、ビーズ
キャリアを用いるカスケード法、ファーを用いるファー
ブラシ法などがある。
方法としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とがあ
る。前者は更に二成分系現像剤を用いる方法と一成分系
現像剤を用いる方法に二分される。二成分現像方法に属
するものには、トナーを搬送するキャリアの種類によ
り、鉄粉キャリアを用いるマグネットブラシ法、ビーズ
キャリアを用いるカスケード法、ファーを用いるファー
ブラシ法などがある。
【０００４】また、一成分現像方法に属するものには、
トナー粒子を粉霧状態にして用いるパウダークラウド
法、トナー粒子を直接的に静電潜像面に接触させて現像
する接触現像法（コンタクト現像法）、トナー粒子を静
電潜像面に接触させず、トナー粒子を荷電して静電潜像
による電界により前記潜像面に向けて飛行させるジャン
ピング現像法、磁性の導電性トナーを静電潜像面に接触
させて現像するマグネドライ法などがある。
トナー粒子を粉霧状態にして用いるパウダークラウド
法、トナー粒子を直接的に静電潜像面に接触させて現像
する接触現像法（コンタクト現像法）、トナー粒子を静
電潜像面に接触させず、トナー粒子を荷電して静電潜像
による電界により前記潜像面に向けて飛行させるジャン
ピング現像法、磁性の導電性トナーを静電潜像面に接触
させて現像するマグネドライ法などがある。
【０００５】これらの各種の現像方法に適用されるトナ
ーとしては、天然樹脂あるいは合成樹脂からなる結着樹
脂に、カーボンブラックなどに着色材を分散させた微粉
末が用いられている。例えば、ポリスチレンなどの結着
樹脂中に着色材を分散させたものを１〜３０μｍ程度に
微粉砕した粒子が、トナーとして用いられている。ま
た、これらの成分にマグネタイトなどの磁性材料を含有
せしめたものは、磁性トナーとして用いられている。
ーとしては、天然樹脂あるいは合成樹脂からなる結着樹
脂に、カーボンブラックなどに着色材を分散させた微粉
末が用いられている。例えば、ポリスチレンなどの結着
樹脂中に着色材を分散させたものを１〜３０μｍ程度に
微粉砕した粒子が、トナーとして用いられている。ま
た、これらの成分にマグネタイトなどの磁性材料を含有
せしめたものは、磁性トナーとして用いられている。
【０００６】前述のごとく、種々の現像方法に用いられ
るトナーは、現像される静電荷像の極性に応じて、正又
は負の電荷が保有せしめられている。トナーに電荷を保
有せしめるためには、トナーの成分である樹脂の摩擦帯
電性を利用することもできるが、この方法ではトナーの
帯電電荷量が少ないので、現像によって得られる画像
は、カブリや経時的な帯電劣化が起こり、満足のゆく画
像が得られない場合が多い。そこで、一般的には所望の
摩擦帯電電荷をトナーに付与するために、帯電性を付与
する染料、顔料、あるいは特殊な構造の化合物などの荷
電制御剤を添加することが行なわれている。
るトナーは、現像される静電荷像の極性に応じて、正又
は負の電荷が保有せしめられている。トナーに電荷を保
有せしめるためには、トナーの成分である樹脂の摩擦帯
電性を利用することもできるが、この方法ではトナーの
帯電電荷量が少ないので、現像によって得られる画像
は、カブリや経時的な帯電劣化が起こり、満足のゆく画
像が得られない場合が多い。そこで、一般的には所望の
摩擦帯電電荷をトナーに付与するために、帯電性を付与
する染料、顔料、あるいは特殊な構造の化合物などの荷
電制御剤を添加することが行なわれている。
【０００７】従来、負極性荷電制御剤としては、モノア
ゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその塩、サリチ
ル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のＣｏ、Ｃｒ、Ｆｅな
どの金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、
ニトロ基又はハロゲンを導入したスチレンオリゴマー、
塩素化パラフィン、メラミン樹脂などがあるが、これら
の染料及び顔料は構造が複雑で性質が一定せず、安定性
に乏しい。また、熱混練時に分解、機械的衝撃、摩擦、
温湿度条件の変化などにより、分解又は変質し易く、荷
電制御性が低下する現象を起こし易い。また、環境によ
り帯電性が変化するものが多い。更に、従来の前記荷電
制御剤を含有するトナーを長時間使用した際には、帯電
不良に起因して感光体にフィルミングを起こしたりする
問題がある。
ゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその塩、サリチ
ル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のＣｏ、Ｃｒ、Ｆｅな
どの金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、
ニトロ基又はハロゲンを導入したスチレンオリゴマー、
塩素化パラフィン、メラミン樹脂などがあるが、これら
の染料及び顔料は構造が複雑で性質が一定せず、安定性
に乏しい。また、熱混練時に分解、機械的衝撃、摩擦、
温湿度条件の変化などにより、分解又は変質し易く、荷
電制御性が低下する現象を起こし易い。また、環境によ
り帯電性が変化するものが多い。更に、従来の前記荷電
制御剤を含有するトナーを長時間使用した際には、帯電
不良に起因して感光体にフィルミングを起こしたりする
問題がある。
【０００８】更に、これらのトナーに添加される染顔料
あるいはその他の荷電制御剤は、帯電性を付与するた
め、ある程度トナー表面に出ていなければならない。そ
のため、トナー同士の摩擦、キャリアとの衝突、静電潜
像保持体との摩擦などにより、トナー表面からこれらの
添加剤が脱落し、キャリアなどの汚染や、静電潜像保持
体、例えば感光体ベルトあるいはドラムなどの汚染が生
じる。その結果、帯電性が悪くなり、更に使用回数が増
えるに従って劣化が進み、画像濃度が低下し、細線再現
性、カブリ性などが発生し、実用上の問題となってく
る。
あるいはその他の荷電制御剤は、帯電性を付与するた
め、ある程度トナー表面に出ていなければならない。そ
のため、トナー同士の摩擦、キャリアとの衝突、静電潜
像保持体との摩擦などにより、トナー表面からこれらの
添加剤が脱落し、キャリアなどの汚染や、静電潜像保持
体、例えば感光体ベルトあるいはドラムなどの汚染が生
じる。その結果、帯電性が悪くなり、更に使用回数が増
えるに従って劣化が進み、画像濃度が低下し、細線再現
性、カブリ性などが発生し、実用上の問題となってく
る。
【０００９】そこで、トナーの結着樹脂と帯電性を付与
する染顔料あるいはその他の荷電制御剤との親和性、分
散性を向上させることによって、上記問題点を改善する
ことが行なわれている。例えば、これらの添加剤の親和
性を高めるため、表面処理する方法があるが、表面処理
をすると帯電性が低下する場合が多い。また、分散性向
上のため、機械的剪断力を強くして、細かく分散させる
方法もあるが、トナー表面にでる荷電制御剤のために加
えた添加剤の割合が減少し、帯電性が十分に付与されな
い傾向がある。
する染顔料あるいはその他の荷電制御剤との親和性、分
散性を向上させることによって、上記問題点を改善する
ことが行なわれている。例えば、これらの添加剤の親和
性を高めるため、表面処理する方法があるが、表面処理
をすると帯電性が低下する場合が多い。また、分散性向
上のため、機械的剪断力を強くして、細かく分散させる
方法もあるが、トナー表面にでる荷電制御剤のために加
えた添加剤の割合が減少し、帯電性が十分に付与されな
い傾向がある。
【００１０】以上のことから判るように、トナーに長期
間安定して十分な帯電性を付与し得る添加剤（即ち、染
顔料又はその他の帯電制御剤）は非常に限られていて、
実用化されているものは数が少ない。また、白黒画像だ
けでなくカラー画像を得るためには、トナーに添加され
るものは無色であることが好ましいが、従来用いられて
いる染顔料又はその他の荷電制御剤の多くが暗色であ
り、従って実用化されているものは殆どないのが現状で
あり、鋭意研究が続けられている。
間安定して十分な帯電性を付与し得る添加剤（即ち、染
顔料又はその他の帯電制御剤）は非常に限られていて、
実用化されているものは数が少ない。また、白黒画像だ
けでなくカラー画像を得るためには、トナーに添加され
るものは無色であることが好ましいが、従来用いられて
いる染顔料又はその他の荷電制御剤の多くが暗色であ
り、従って実用化されているものは殆どないのが現状で
あり、鋭意研究が続けられている。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ト
ナー粒子に長期間安定して適切な帯電性を付与し、永続
的に良好な複写画像を与える静電荷像現像用トナーを提
供することにある。
の実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ト
ナー粒子に長期間安定して適切な帯電性を付与し、永続
的に良好な複写画像を与える静電荷像現像用トナーを提
供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも着色剤、結着樹脂及び荷電制御剤からなる静電荷像
現像用トナーにおいて、該荷電制御剤がフッ素原子を含
む化合物と硫黄原子を含む化合物からなることを特徴と
する静電荷像現像用トナーが提供される。
とも着色剤、結着樹脂及び荷電制御剤からなる静電荷像
現像用トナーにおいて、該荷電制御剤がフッ素原子を含
む化合物と硫黄原子を含む化合物からなることを特徴と
する静電荷像現像用トナーが提供される。
【００１３】特に、本発明によると、前記フッ素原子を
含む化合物が下記一般式（Ｉ）又は一般式（II）で示さ
れる化合物であり、また前記硫黄原子を含む化合物が少
なくともスルホン基を有するビニルモノマーからなる重
合体である前記の静電荷像現像用トナーが提供される。
含む化合物が下記一般式（Ｉ）又は一般式（II）で示さ
れる化合物であり、また前記硫黄原子を含む化合物が少
なくともスルホン基を有するビニルモノマーからなる重
合体である前記の静電荷像現像用トナーが提供される。
【化１】
【化２】
【００１４】また、本発明によると、前記フッ素原子を
含む化合物がトナー表面に存在する前記静電荷像現像用
トナーが提供され、更に前記硫黄原子を含む化合物がフ
ッ素原子を含む化合物と化学的に結合している前記静電
荷像現像用トナーが提供される。
含む化合物がトナー表面に存在する前記静電荷像現像用
トナーが提供され、更に前記硫黄原子を含む化合物がフ
ッ素原子を含む化合物と化学的に結合している前記静電
荷像現像用トナーが提供される。
【００１５】本発明で特徴的なことは、少なくとも着色
剤、結着樹脂及び荷電制御剤からなる静電荷像現像用ト
ナーにおいて、電荷制御剤がフッ素原子を含む化合物と
硫黄原子を含む化合物からなることである。
剤、結着樹脂及び荷電制御剤からなる静電荷像現像用ト
ナーにおいて、電荷制御剤がフッ素原子を含む化合物と
硫黄原子を含む化合物からなることである。
【００１６】一般に硫黄原子を含有してなるトナーは帯
電の安定性が良くなるが、高湿度下においては帯電特性
が悪くなることがあった。しかし、フッ素原子を含有す
る化合物は撥水性且つ撥油性であるので、フッ素原子を
有する化合物をトナー表面に存在させることで、高湿度
下においても水などを寄せつけず、安定な帯電特性を維
持させることができる。また、フッ素原子を有する化合
物をトナー表面に存在させるだけでなく、硫黄原子を含
む化合物と化学結合させることで、フッ素原子を有する
化合物がトナーから脱離することを抑制することができ
る。
電の安定性が良くなるが、高湿度下においては帯電特性
が悪くなることがあった。しかし、フッ素原子を含有す
る化合物は撥水性且つ撥油性であるので、フッ素原子を
有する化合物をトナー表面に存在させることで、高湿度
下においても水などを寄せつけず、安定な帯電特性を維
持させることができる。また、フッ素原子を有する化合
物をトナー表面に存在させるだけでなく、硫黄原子を含
む化合物と化学結合させることで、フッ素原子を有する
化合物がトナーから脱離することを抑制することができ
る。
【００１７】本発明において、フッ素原子を含む化合物
としては、前記一般式（Ｉ）又は一般式（II）で表わさ
れるものが好ましく用いられる。一般式（II）で表わさ
れる化合物は、パーフルオロアルキル基を有するアクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステル、あるいは２−
フルオロアクリル酸エステルの単量体、又はそれらの単
量体のホモポリマー又はコポリマーも用いることができ
る。
としては、前記一般式（Ｉ）又は一般式（II）で表わさ
れるものが好ましく用いられる。一般式（II）で表わさ
れる化合物は、パーフルオロアルキル基を有するアクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステル、あるいは２−
フルオロアクリル酸エステルの単量体、又はそれらの単
量体のホモポリマー又はコポリマーも用いることができ
る。
【００１８】また、本発明における硫黄原子を含む化合
物としては、スルホン基を有するビニルモノマーからな
る重合体化合物、例えば次の表１に示され一群のモノマ
ーを必要に応じて他のモノマーを併用して重合体として
得られる。従って、このスルホン基を有するビニルモノ
マーを結着樹脂中のモノマー成分として添加して、トナ
ー中に含ませることができる。
物としては、スルホン基を有するビニルモノマーからな
る重合体化合物、例えば次の表１に示され一群のモノマ
ーを必要に応じて他のモノマーを併用して重合体として
得られる。従って、このスルホン基を有するビニルモノ
マーを結着樹脂中のモノマー成分として添加して、トナ
ー中に含ませることができる。
【００１９】
【表１】
【００２０】本発明において使用される結着樹脂を形成
する単量体としては、スチレン、ｏ−メチルスチレン、
ｍ−メチルスチレン、ｐ−メチルスチレン、ｐ−エチル
スチレン、２，４−ジメチルスチレン、ｐ−ｎ−ブチル
スチレン、ｐ−ｔ−ブチルスチレン、ｐ−ｎ−ヘキシル
スチレン、ｐ−ｎ−オクチルスチレン、ｐ−ｎ−ノニル
スチレン、ｐ−ｎ−デシルスチレン、ｐ−ｎ−ドデシル
スチレン、ｐ−メトキシスチレン、ｐ−フェニルスチレ
ン、ｐ−クロロスチレン、３，４−ジクロロスチレンな
どのスチレン類；エチレン、プロピレン、ブチレン、イ
ソブチレンなどのエチレン系不飽和モノオレフィン類；
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭素ビニル、フッ化ビニ
ルなどのハロゲン化ビニル類；酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、酢酸ビニルなどのビニルエステル類；アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−ｎ−ブチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどのα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類；ビニルメ
チルエーテルなどのビニルエーテル類；ビニルメチルケ
トンなどのビニルケトン類；Ｎ−ビニルピロール、Ｎ−
ビニルカルバゾール、Ｎ−ビニルインドール、Ｎ−ビニ
ルピロリドンなどのＮ−ビニル化合物などを例示するこ
とができる。これらの単量体は、単独で又は２種類以上
のものを組み合わせて用いることができる。
する単量体としては、スチレン、ｏ−メチルスチレン、
ｍ−メチルスチレン、ｐ−メチルスチレン、ｐ−エチル
スチレン、２，４−ジメチルスチレン、ｐ−ｎ−ブチル
スチレン、ｐ−ｔ−ブチルスチレン、ｐ−ｎ−ヘキシル
スチレン、ｐ−ｎ−オクチルスチレン、ｐ−ｎ−ノニル
スチレン、ｐ−ｎ−デシルスチレン、ｐ−ｎ−ドデシル
スチレン、ｐ−メトキシスチレン、ｐ−フェニルスチレ
ン、ｐ−クロロスチレン、３，４−ジクロロスチレンな
どのスチレン類；エチレン、プロピレン、ブチレン、イ
ソブチレンなどのエチレン系不飽和モノオレフィン類；
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭素ビニル、フッ化ビニ
ルなどのハロゲン化ビニル類；酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、酢酸ビニルなどのビニルエステル類；アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−ｎ−ブチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどのα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類；ビニルメ
チルエーテルなどのビニルエーテル類；ビニルメチルケ
トンなどのビニルケトン類；Ｎ−ビニルピロール、Ｎ−
ビニルカルバゾール、Ｎ−ビニルインドール、Ｎ−ビニ
ルピロリドンなどのＮ−ビニル化合物などを例示するこ
とができる。これらの単量体は、単独で又は２種類以上
のものを組み合わせて用いることができる。
【００２１】また、重縮合型樹脂を形成するための単量
体としては、エチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、１，２−プロピレングリコール、ビスフェノール
Ａ、水素添加ビスフェノールＡ、ポリオキシエチレン化
ビスフェノールＡ、ポリオキシプロピレン化ビスフェノ
ールＡなどの多価アルコール類；エチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ピペラジンなどの多価アミン；
マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、
アジピン酸、マロン酸又はこれらの酸無水物若しくは低
級アルコールとのエステルなどを例示することができ
る。なお、本発明はここに例示される樹脂単量体に何ら
限定されるものではない。
体としては、エチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、１，２−プロピレングリコール、ビスフェノール
Ａ、水素添加ビスフェノールＡ、ポリオキシエチレン化
ビスフェノールＡ、ポリオキシプロピレン化ビスフェノ
ールＡなどの多価アルコール類；エチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ピペラジンなどの多価アミン；
マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、
アジピン酸、マロン酸又はこれらの酸無水物若しくは低
級アルコールとのエステルなどを例示することができ
る。なお、本発明はここに例示される樹脂単量体に何ら
限定されるものではない。
【００２２】また、本発明のトナー中には、着色剤など
の添加剤を用いることができ、これにはカーボンブラッ
ク、オイルブラック、ニグロシン染料、含金属染料など
の金属キレート染料、アニリン染料、カルコオイルブル
ー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、メチレン
ブルークロライド、フタロシアニンブルー、ローズベン
ガル、その他の染料又は顔料が含まれる。
の添加剤を用いることができ、これにはカーボンブラッ
ク、オイルブラック、ニグロシン染料、含金属染料など
の金属キレート染料、アニリン染料、カルコオイルブル
ー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、メチレン
ブルークロライド、フタロシアニンブルー、ローズベン
ガル、その他の染料又は顔料が含まれる。
【００２３】更に、本発明のトナー中には、流動化剤を
併用することができ、例えば表面を疎水化したＳｉ
Ｏ2、ＴｉＯ2などの無機酸化物；ＳｉＣなどの無機微粒
子；ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸、その他を用いる
ことができる。
併用することができ、例えば表面を疎水化したＳｉ
Ｏ2、ＴｉＯ2などの無機酸化物；ＳｉＣなどの無機微粒
子；ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸、その他を用いる
ことができる。
【００２４】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
以下に示す部は全て重量部である。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
以下に示す部は全て重量部である。
【００２５】実施例１ 結着樹脂：スチレン／アクリル酸メチル／ｔ−ブチル アクリルアミドスルフォン酸共重合体 １００部 着色剤 ：カーボンブラックＣ＃４４（三菱カーボン社製） ０．７部 添加剤（荷電制御剤）：下記のモノマーの重合体 １．０部 製法：結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を混合して混練
粉砕し、トナーを得た。
粉砕し、トナーを得た。
【００２６】実施結果：トナーとキャリアを十分混ぜ合
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約−２０μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ、約−１５μＣ／
ｇであった。本トナーを用いてイマジオ４２０（リコー
社製）で画像記録を行なったところ、鮮明な画像を得る
ことができた。
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約−２０μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ、約−１５μＣ／
ｇであった。本トナーを用いてイマジオ４２０（リコー
社製）で画像記録を行なったところ、鮮明な画像を得る
ことができた。
【００２７】実施例２ 結着樹脂：スチレン／アクリル酸メチル／ｔ−ブチル アクリルアミドスルフォン酸共重合体 １００部 着色剤 ：カーボンブラックＣ＃４４（三菱カーボン社製） ０．７部 添加剤（荷電制御剤）：下記のモノマーの重合体 １．０部 製法：結着樹脂及び着色剤を混合して混練粉砕して得ら
れた粉末を、水／メタノール＝１／１の溶媒に分散し、
上記添加剤を粉末１００部に対し、５部添加し、撹拌後
濾過乾燥してトナーを得た。
れた粉末を、水／メタノール＝１／１の溶媒に分散し、
上記添加剤を粉末１００部に対し、５部添加し、撹拌後
濾過乾燥してトナーを得た。
【００２８】実施結果：トナーとキャリアを十分混ぜ合
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約−２５μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ約−１０μＣ／ｇ
であった。また、トナーとキャリアを湿度９０％の環境
下で１０分間混ぜ合わせた後のトナー帯電量は、−２０
μＣ／ｇであった。本トナーを用いてイマジオ４２０
（リコー社製）で画像記録を行なったところ、高湿度下
でも鮮明な画像を得ることができた。
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約−２５μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ約−１０μＣ／ｇ
であった。また、トナーとキャリアを湿度９０％の環境
下で１０分間混ぜ合わせた後のトナー帯電量は、−２０
μＣ／ｇであった。本トナーを用いてイマジオ４２０
（リコー社製）で画像記録を行なったところ、高湿度下
でも鮮明な画像を得ることができた。
【００２９】実施例３ 結着樹脂：スチレン／アクリル酸メチル／ｔ−ブチル アクリルアミドスルフォン酸共重合体 １００部 着色剤 ：カーボンブラックＣ＃４４（三菱カーボン社製） ０．７部 添加剤（荷電制御剤）：下記式の化合物 １．０部 Ｈ4Ｎ（ＣＨ2）2Ｃ8Ｆ17 製法：結着樹脂及び着色剤を混合して混練粉砕して得ら
れた粉末を、水／メタノール＝１／１の溶媒に分散し、
上記添加剤を粉末１００部に対し、１部添加し、撹拌後
濾過乾燥してトナーを得た。
れた粉末を、水／メタノール＝１／１の溶媒に分散し、
上記添加剤を粉末１００部に対し、１部添加し、撹拌後
濾過乾燥してトナーを得た。
【００３０】実施結果：トナーとキャリアを十分混ぜ合
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約−３５μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ約−３０μＣ／ｇ
であった。また、トナーとキャリアを湿度９０％の環境
下で１０分間混ぜ合わせた後のトナー帯電量は、−３０
μＣ／ｇであった。本トナーを用いてイマジオ４２０
（リコー社製）で画像記録を行なったところ、高湿度下
で長期間に渡り、鮮明な画像を得ることができた。
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約−３５μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ約−３０μＣ／ｇ
であった。また、トナーとキャリアを湿度９０％の環境
下で１０分間混ぜ合わせた後のトナー帯電量は、−３０
μＣ／ｇであった。本トナーを用いてイマジオ４２０
（リコー社製）で画像記録を行なったところ、高湿度下
で長期間に渡り、鮮明な画像を得ることができた。
【００３１】比較例 結着樹脂：スチレン／アクリル酸メチル共重合体 １００部 着色剤 ：カーボンブラックＣ＃４４（三菱カーボン社製） ０．７部 製法：結着樹脂及び着色剤を混合して混練粉砕し、トナ
ーを得た。
ーを得た。
【００３２】実施結果：トナーとキャリアを十分混ぜ合
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約＋３０μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ約＋２μＣ／ｇで
あった。本トナーを用いてイマジオ４２０（リコー社
製）で画像記録を行なったところ、地汚れの多い不鮮明
な画像が得られた。
わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したと
ころ、約＋３０μＣ／ｇであった。また、混ぜ合わせて
から１分後の帯電量を測定したところ約＋２μＣ／ｇで
あった。本トナーを用いてイマジオ４２０（リコー社
製）で画像記録を行なったところ、地汚れの多い不鮮明
な画像が得られた。
【００３３】
【発明の効果】本発明の静前荷像現像用トナーは、荷電
制御剤としてフッ素原子を含む化合物と硫黄原子を含む
化合物を含有するという構成にしたことから、本トナー
を用いると、飽和帯電量が向上するので、コントラスト
のある画像が得られるし、また、帯電帯立ち上り特性が
向上するので、ウォームアップ時間やトナー補給時に要
する帯電時間を短縮することができる。また、耐環境依
存特性も向上するので、様々な環境下においても安定な
画像を保てるし、更に、各帯電性を長期間安定化できる
ので、更に安定な画像を保つことができる。
制御剤としてフッ素原子を含む化合物と硫黄原子を含む
化合物を含有するという構成にしたことから、本トナー
を用いると、飽和帯電量が向上するので、コントラスト
のある画像が得られるし、また、帯電帯立ち上り特性が
向上するので、ウォームアップ時間やトナー補給時に要
する帯電時間を短縮することができる。また、耐環境依
存特性も向上するので、様々な環境下においても安定な
画像を保てるし、更に、各帯電性を長期間安定化できる
ので、更に安定な画像を保つことができる。
Claims (4)
- 【請求項１】 少なくとも着色剤、結着樹脂及び荷電制
御剤からなる静電荷像現像用トナーにおいて、該荷電制
御剤がフッ素原子を含む化合物と硫黄原子を含む化合物
からなることを特徴とする静電荷像現像用トナー。 - 【請求項２】 前記フッ素原子を含む化合物が下記一般
式（Ｉ）又は一般式（II）で示される化合物であり、ま
た前記硫黄原子を含む化合物が少なくともスルホン基を
有するビニルモノマーからなる重合体である請求項１記
載の静電荷像現像用トナー。 【化１】 【化２】 - 【請求項３】 前記フッ素原子を含む化合物がトナー表
面に存在する請求項１又は２に記載の静電荷像現像用ト
ナー。 - 【請求項４】 前記硫黄原子を含む化合物がフッ素原子
を含む化合物と化学的に結合している請求項１〜３のい
ずれか１項に記載の静電荷像現像用トナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06230609A (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 静電荷像現像用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06230609A (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 静電荷像現像用トナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06230609A true JPH06230609A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=12581178
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50A Pending JPH06230609A (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 静電荷像現像用トナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06230609A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6733939B2 (en) | 2000-09-28 | 2004-05-11 | Ricoh Company, Ltd. | Toner, developer and container for the developer, and method of and apparatus for forming an image |
| US6916587B2 (en) | 2001-04-03 | 2005-07-12 | Ricoh Company Limited | Toner, developer, and image forming method and apparatus |
| WO2007052725A1 (ja) | 2005-11-02 | 2007-05-10 | Ricoh Company, Ltd. | 静電荷像現像用トナー、トナーキット、及び画像形成装置 |
| WO2007055416A1 (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-18 | Canon Kabushiki Kaisha | トナー用樹脂及びトナー |
| WO2013137090A1 (en) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | Ricoh Company, Ltd. | Black toner for developing latent electrostatic image and method for producing the same |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP50A patent/JPH06230609A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6733939B2 (en) | 2000-09-28 | 2004-05-11 | Ricoh Company, Ltd. | Toner, developer and container for the developer, and method of and apparatus for forming an image |
| US6916587B2 (en) | 2001-04-03 | 2005-07-12 | Ricoh Company Limited | Toner, developer, and image forming method and apparatus |
| WO2007052725A1 (ja) | 2005-11-02 | 2007-05-10 | Ricoh Company, Ltd. | 静電荷像現像用トナー、トナーキット、及び画像形成装置 |
| US8007976B2 (en) | 2005-11-02 | 2011-08-30 | Ricoh Company. Ltd. | Electrostatic image developing toner, toner kit and image forming apparatus |
| WO2007055416A1 (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-18 | Canon Kabushiki Kaisha | トナー用樹脂及びトナー |
| CN102608885A (zh) * | 2005-11-11 | 2012-07-25 | 佳能株式会社 | 调色剂用树脂和调色剂 |
| US8383312B2 (en) | 2005-11-11 | 2013-02-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Resin for toner and toner |
| JP5371244B2 (ja) * | 2005-11-11 | 2013-12-18 | キヤノン株式会社 | トナー樹脂及びトナー |
| WO2013137090A1 (en) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | Ricoh Company, Ltd. | Black toner for developing latent electrostatic image and method for producing the same |
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