JPH06230307A - レ−ザ走査装置及び走査レンズ - Google Patents
レ−ザ走査装置及び走査レンズInfo
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- JPH06230307A JPH06230307A JP5018948A JP1894893A JPH06230307A JP H06230307 A JPH06230307 A JP H06230307A JP 5018948 A JP5018948 A JP 5018948A JP 1894893 A JP1894893 A JP 1894893A JP H06230307 A JPH06230307 A JP H06230307A
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Abstract
方向における曲率半径誤差による像面湾曲に与える影響
を軽減させ、被走査面上の走査全域に渡って安定したレ
−ザ光の微小スポットを得ることである。 【構成】 レ−ザ光源22からの光束20を線像形成用
光学部材1を介して回転多面鏡3の反射面33に線像を
結ばしめ、反射面33からの反射光束を走査レンズ4を
介して被走査面上11に収束せしめ走査を行うが、走査
レンズ4は、被走査面11に最も近い位置には正のパワ
−を有するシリンドリカルレンズ43と、それ以外のレ
ンズの内少なくとも一面は、走査垂直方向の曲率半径が
中央部から両端部にいくに従い増加させた表面形状を有
する非球面レンズ44とを具備させたものである。
Description
の走査レンズに係り、特に、高精細印刷用のレ−ザプリ
ンタ装置に用いられるレ−ザ走査装置及びその走査レン
ズに関するものである。
ンズ及び光偏向器として回転多面鏡の組合せが用いら
れ、この回転多面鏡により偏向させたレ−ザビ−ムを感
光ドラム面上に走査することが行なわれている。近年レ
−ザプリンタ装置に対して高精細化の要求が強くなって
きている。この高精細化の要求を充たすためには、走査
全域に渡って安定したレ−ザビ−ムの微小スポットが得
られることが必要不可欠である。
査装置の走査レンズとして、複数の球面レンズと長尺シ
リンドリカルレンズを用いる方式が提案されている。こ
のような方式においては、偏向位置により長尺シリンド
リカルレンズにレ−ザビ−ムが入射する角度が変化する
ため、走査垂直方向の像面湾曲が発生することについて
配慮されていなかった。なお、これに関連するものとし
ては、例えば特開昭50−93720号公報記載の技術
が知られている。
査レンズの他の技術としてト−リックレンズを用いる方
式が提案されている。この方式においては、レ−ザプリ
ンタ装置が小型化という点で顕著な効果があり、上記走
査垂直方向の像面湾曲も長尺シリンドリカルレンズを用
いる方式に比べて低減することができるが、ト−リック
レンズは走査垂直方向の曲率半径が一定であるため、そ
の低減作用には限界があった。なお、これに関連するも
のとしては、例えば特開昭57−35825号公報記載
の技術が知られている。
置の走査レンズの他の技術として、走査垂直方向の曲率
半径を偏向位置に応じて変化させた回転非対象な非球面
を含ませたレンズを用い、走査垂直方向の像面湾曲を極
限まで低減する方式が提案されている。しかしながら、
この方式においては、走査垂直方向の曲率半径が連続的
に異なる形状のレンズを用いるため、曲率半径が一定の
上記ト−リックレンズに比べ、加工上の誤差が生じやす
い。この曲率半径の加工誤差により走査垂直方向の像面
湾曲が発生するいうことについて配慮されていなかっ
た。なお、これに関連するものとしては、例えば、特開
昭62−26561号公報記載の技術が知られている。
プリンタ装置用レ−ザ走査装置を鑑みると、走査レンズ
に基づく像面湾曲が発生すると、被走査面上に収束され
たレ−ザビ−ムのスポット径が増大して、走査全域にわ
たって安定したレ−ザビ−ム微小スポットが得られなく
なるという問題があった。このレ−ザビ−ムのスポット
径が増大するという問題は、高精細印刷用レ−ザプリン
タ装置の印刷品質を低下させるものであった。
るためになされたもので、走査レンズに基づく像面湾曲
が少なく、走査全域にわたって安定したレ−ザビ−ムの
微小スポットを形成せしめ、高精細印刷を可能にするレ
−ザプリンタ装置のレ−ザ走査装置及びその走査レンズ
を提供することを目的とする。
め、本発明に係るレ−ザプリンタ装置のレ−ザ走査装置
の構成は、レ−ザ光源からの光束を線像形成用光学部材
を介して光偏向器の反射面に線像を結ばしめ、前記反射
面からの反射光束を走査レンズ系を介して被走査面上に
収束せしめ走査を行うようにし、前記走査レンズ系に
は、被走査面に最も近い位置に設けた正のパワ−を有す
るシリンドリカルレンズと、それ以外のレンズの内の少
なくとも一面が、そのレンズ面の中央部から両端部にい
くに従い走査垂直方向の曲率半径が増加する表面形状を
有する非球面レンズとを配設したものである。
系の構成は、光偏向器により偏向された光束を被走査面
上に収束,走査させる走査レンズ系として、被走査面に
最も近い位置には正のパワ−を有するシリンドリカルレ
ンズと、それ以外のレンズの内の少なくとも一面が、そ
のレンズ面の中央部から両端部にいくに従い走査垂直方
向の曲率半径が増加する表面形状を有する非球面レンズ
とを配設したものである。
リンドリカルレンズにより発生する像面湾曲も含めて0
になるよう偏向位置に応じて変化しているため、曲率半
径に誤差がなければ像面湾曲は0となる。非球面レンズ
の曲率半径に誤差がある場合には像面は湾曲するが、走
査レンズ系をシリンドリカルレンズと走査垂直方向の曲
率半径を偏向位置に応じて変化させた回転非対称な非球
面を含むレンズ等で構成することにより、前記非球面レ
ンズの走査垂直方向の曲率半径による像面湾曲を低減さ
せることができる。
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るレ
−ザ走査装置の基本構成図、図2は、図1の実施例に用
いた回転多面鏡3の説明図、図3は、非球面レンズの走
査垂直方向の曲率半径誤差によるパワ−変化率αに対す
る像面湾曲を示す線図、図4は、従来例における走査レ
ンズ系の非球面の曲率半径誤差による像面湾曲の説明
図、図5は、図1の実施例における走査レンズ系の非球
面の曲率半径誤差による像面湾曲の説明図、図6は、図
1の実施例における走査レンズ系の走査垂直方向の結像
を示す線図、図7は、従来例における走査レンズ系の走
査垂直方向の結像を示す線図、図8は、図1の実施例に
おける走査レンズ系の曲率半径に誤差がある場合の走査
垂直方向の結像を示す線図、図9は、従来例における走
査レンズ系の曲率半径に誤差がある場合の走査垂直方向
の結像を示す線図、図10は、図1の実施例における走
査レンズ系の像面湾曲を示す線図、図11は、従来例に
おける走査レンズ系の像面湾曲を示す線図である。
3は光偏向器に係る回転多面鏡、4は走査レンズ系、1
1は感光ドラムの被走査面(以下、被走査面という)、
12はコリメ−タレンズ、20はビ−ム、22はレ−ザ
光源、33は回転多面鏡3の反射面、42は、走査垂直
方向の曲率半径を偏向位置に応じて変化させた回転非対
称な非球面レンズ、43は、シリンドリカル面及び平面
から構成されるレンズで、これらによりレ−ザ走査装置
を構成している。
された走査ビ−ム20はコリメ−タレンズ12を通り平
行ビ−ムとなる。線像を形成する光学部材1は図示の矢
印のY方向のビ−ム、即ち、前記平行ビ−ムを含む平面
に垂直方向のビ−ムにのみ作用するように配設されてい
る。これにより、回転多面鏡3は、その反射面33上に
おいて、Y方向にビ−ムが収束されるようになってい
る。走査垂直方向に関して前記反射面33と被走査面1
1とは幾何光学的な共役関係にある。
走査を行なう走査レンズ系4は、3枚にて構成されてい
る。そのうち、最も回転多面鏡3に近い位置にあるレン
ズ41は、球面のレンズ面からなり、中央のレンズ42
は、平面および走査垂直方向の曲率半径を偏向位置に応
じて変化させた回転非対称な非球面であるレンズ面(以
下、非球面レンズという)からなり、最も回転多面鏡3
から遠い位置にあるレンズ43は、シリンドリカル面及
び平面であるレンズ面から(以下、シリンドリカルレン
ズという)構成されている。
のX方向)の結像に関しては平行ビ−ムを被走査面11
上に絞り込む機能を持っている。線像形成用光学部材1
及び走査レンズ系4の諸元の例を下記の表1に示す。
材1の各レンズ面、(3)は回転多面鏡3の反射面3
3、(4)〜(10)は走査レンズ系4の各レンズ面、
(11)は被走査面11である。
軸上の走査垂直方向の曲率半径、dは面間隔、nは屈折
率である。(8)面の形状は下記の〔A〕,〔B〕の式で
与えられる。Z方向は光軸方向とし、被走査面11側を
+とする。X方向およびY方向は、図1において矢印の
向きを+とする。各レンズ面と光軸との交点をX,Y,
Z=0とする。
なサンプル点であり、この表に示されない任意の位置に
ついては多項近似式でもって与えられる。
詳細を示す。面数は8、内接円半径Wは32.5mm,
ビ−ム入射角度βは60°,回転中心の位置ずれは1.
36mmである。
レンズ系4の諸元の例を下記の表3に示す。
式で与えられる。
は、非対称項で下記の表4に示すようなサンプル点であ
り、この表に示されない任意の位置については多項近似
式でもって与えられる。回転多面鏡3の形状及び配置は
図2に示した本実施例において使用したものと同様のも
のである。
率半径誤差によるパワ−変化率αに対する像面湾曲Fの
絶対値を示す。図中、50は本実施例、60は従来例の
像面湾曲Fの絶対値を表す。いずれの場合も非球面レン
ズのパワ−変化率が大きくなるにしたがって像面湾曲の
絶対値が増大するが、従来例に比べて本実施例は1/8
程度に低減されている。また、走査レンズとしてト−リ
ックレンズを用いる方式は、レンズ系の合成主点はト−
リック面近傍にあるため、従来例60の場合と同様と考
えてよい。
成の装置の機能とを比較し、具体的に説明する。以下、
本実施例に示す如く走査レンズ系4をシリンドリカルレ
ンズ43と非球面レンズ42等で構成するものを本実施
例タイプと称し、従来の如く走査レンズ系4を走査垂直
方向の曲率半径rを偏向位置に応じて変化させた回転非
対称な非球面を含むレンズ44等で構成し、シリンドリ
カルレンズ43を用いないものを従来タイプと称す。
−ムが結像する面(以下、像面という)及び像面の湾曲
は、すべて走査垂直方向について説明する。図4におい
て、図1と同一符号は同等部分であるので詳細な説明は
省略する。新たな符号のみ説明する。13は走査垂直方
向の像面、44は非球面レンズである。
0になるように偏向位置に応じて変化させてあるため、
曲率半径に誤差がなければ、像面13は被走査面11に
完全に一致する。しかし、曲率半径に誤差がある場合、
例えば、非球面レンズ44の走査中央部では誤差がな
く、走査端部では負の誤差がある場合、即ち曲率半径が
小さい場合について説明する。走査中央部は所定の曲率
半径であるのでここを通るビ−ム20は被走査面11上
に正しく結像する。
の曲率半径より小さく、パワ−が過剰であるため、ここ
を通るビ−ム20は被走査面11より手前で結像する。
従って像面13は湾曲する。このように、走査レンズと
して、走査垂直方向の曲率半径を偏向位置に応じて変化
させた回転非対称な非球面レンズを用いた装置は、非球
面部の走査垂直方向の曲率半径誤差により像面湾曲が発
生する。
おいては、非球面レンズ42と正のパワ−を有するシリ
ンドリカルレンズ43等にて構成される。図1と同一符
号は同等部分であるので詳細な説明は省略し、新たな符
号のみ説明する。13は走査垂直方向の像面である。非
球面レンズ42の曲率半径は、シリンドリカルレンズ4
3により発生する像面湾曲も含めて0になるように偏向
位置に応じて変化させてあるため、曲率半径に誤差がな
ければ像面13は被走査面11に完全に一致する。
13は湾曲するが、前述の如く走査レンズ系4をシリン
ドリカルレンズ43と非球面レンズ42等で構成するこ
とにより、前記非球面レンズの走査垂直方向の曲率半径
誤差による像面湾曲が低減される。
像を示す。図7に従来タイプの走査垂直方向の結像を示
す。図6において、15は、非球面レンズ42とシリン
ドリカルレンズ43の合成主点を通り光軸に垂直な面、
16は、非球面レンズ42による屈折ビ−ムが光軸と交
わる点を通り光軸に垂直な面である。なお簡単のため、
物側主点、像側主点の間隔は無視して単一の主点で示
す。非球面レンズ42、44の走査垂直方向のパワ−を
それぞれP1,P2とし、本実施例タイプ,従来タイプと
も位置は同じとする。シリンドリカルレンズ43の走査
垂直方向のパワ−をPCとする。ともに回転多面鏡反射
面33を物点、被走査面11を像点とする光学的共役関
係になっている。
なる。ここで、S1は回転多面鏡反射面33の非球面レ
ンズ42によるを基準とした位置、S1Dは、非球面レン
ズ42による屈折ビ−ムが光軸と交わる点を通り、光軸
に垂直な面16の非球面レンズ42を基準とした位置で
あり、S2は、非球面レンズ42による屈折ビ−ムが光
軸と交わる点を通り、光軸に垂直な面16のシリンドリ
カルレンズ43を基準とした位置である。
ルレンズ43を基準とした位置であり、T1は回転多面
鏡反射面33の非球面レンズ44によるを基準とした位
置、T1Dは被走査面11の非球面レンズ44を基準とし
た位置、Uはシリンドリカルレンズ43の非球面レンズ
42を基準とした位置である。なお、球面レンズ41の
影響は小さいので省略する。
関係がある。
(10)式になる。
の曲率半径誤差によりパワ−P1,P2がともに変化率α
にて変化することによって、像点である被走査面11と
の光学的共役面の位置がどのように変化するかを比較す
る。曲率半径が負の誤差を持つとパワ−変化率αは正に
なる。
像を示す。図9に従来タイプの走査垂直方向の結像を示
す。図8,9において14,17はそれぞれの被走査面
11との光学的共役面である。P1の変化後における上
記共役面14の非球面レンズ42を基準とした位置をS
1B、P2の変化後における上記共役面14の非球面レン
ズ44を基準とした位置をT1Bとすると(12)、(1
4)式になり、また(1)、(3)式から(13)、
(15)式になる。
変形して(17)式になる。
(19)式になる。
(21)式になる。
とのそれぞれ光学的共役面14、17の位置は、非球面
レンズ42,44の走査垂直方向のパワ−が増加するこ
とによって非球面レンズ42,44側へそれぞれ近づく
ことがわかる。さらに、(17)式から、本実施例タイ
プの方が、従来タイプに比べて変化は小さいことがわか
る。
定義から、物点と主点間隔をL1,主点と像点間隔をL2
とすると、(22)式で与えられる。
点は非球面近傍にあるため、(23)〜(25)式にな
る。
示すように、レンズ系の合成主点15は非球面レンズ4
2とシリンドリカルレンズ43の間にあるため、(2
6)〜(28)式になる。
めた被走査面11との光学的共役面14、17とがずれ
ることによって発生する像面湾曲を比較する。像面湾曲
をFとして共役面14,17の位置変化量をΔとすると
(30)式の関係がある。ここでF<0は像点がシリン
ドリカルレンズ43側へずれることである。
の位置変化量をΔS、像面湾曲FSは、(31),(3
2)式になる。
置変化量をΔT、像面湾曲FTは、(33),(34)
式になる。
式になる。
6)式になる。
4は非球面レンズ44及びシリンドリカルレンズ43等
で構成する場合の方が、走査レンズ系4を非球面レンズ
42等で構成し、シリンドリカルレンズ43は用いない
場合に比べて、非球面レンズ42,44の走査垂直方向
の曲率半径の誤差による像面湾曲の絶対値は小さくな
る。
ば、走査レンズを複数のレンズで構成し、最も被走査面
側のレンズは正のパワ−を有するシリンドリカルレンズ
とし、それ以外のレンズのうちの一面を、走査垂直方向
の曲率半径を中央部から両端部にいくに従い単調増加さ
せることにより、走査レンズに基づく像面湾曲が少な
く、走査全域に渡って安定したレ−ザビ−ム微小スポッ
トを提供し、高精細印刷用レ−ザプリンタ装置のレ−ザ
走査装置及びその走査レンズを提供することができる。
構成図である。
ある。
よるパワ−変化率αに対する像面湾曲を示す線図であ
る。
径誤差による像面湾曲の説明図である。
曲率半径誤差による像面湾曲の説明図である。
方向の結像を示す線図である。
結像を示す線図である。
に誤差がある場合の走査垂直方向の結像を示す線図であ
る。
がある場合の走査垂直方向の結像を示す線図である。
曲を示す線図である。
す線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 レ−ザ光源からの光束を線像形成用光学
部材を介して光偏向器の反射面に線像を結ばしめ、前記
反射面からの反射光束を走査レンズ系を介して被走査面
上に収束せしめ、走査を行なうレ−ザ走査装置におい
て、 前記走査レンズ系を構成する複数のレンズは、被走査面
に最も近い位置に設けた正のパワ−を有するシリンドリ
カルレンズと、それ以外のレンズの内、少なくとも一面
が、そのレンズ面の中央部から両端部にいくに従い走査
垂直方向の曲率半径が増加する表面形状を有する非球面
レンズとを備えたことを特徴とするレ−ザ走査装置。 - 【請求項2】 光偏向器により偏向された光束を被走査
面上に走査収束するための走査レンズ系において、 前記走査レンズ系を構成する複数のレンズは、被走査面
に最も近い位置に設けた正のパワ−を有するシリンドリ
カルレンズと、それ以外のレンズの内、少なくとも一面
が、そのレンズ面の中央部から両端部にいくに従い走査
垂直方向の曲率半径が増加する表面形状を有する非球面
レンズとを備えたことを特徴とする走査レンズ。
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ID=11985877
Family Applications (1)
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