JPH06230274A - 収差補正系及びそれを用いた天体望遠鏡 - Google Patents

収差補正系及びそれを用いた天体望遠鏡

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JPH06230274A
JPH06230274A JP5034160A JP3416093A JPH06230274A JP H06230274 A JPH06230274 A JP H06230274A JP 5034160 A JP5034160 A JP 5034160A JP 3416093 A JP3416093 A JP 3416093A JP H06230274 A JPH06230274 A JP H06230274A
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aberration correction
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邦雄 武士
Yoshiya Matsui
吉哉 松居
Kyoji Narai
恭二 成相
Minokichi Ban
箕吉 伴
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主焦点補正と大気分散補正を行い広視野で良
好なる天体観測を可能とした収差補正系及びそれを用い
た天体望遠鏡を得ること。 【構成】 反射鏡により生ずる収差を補正するための収
差補正系を有した天体望遠鏡において、該収差補正系は
屈折率が略等しく、分散の異なる材質から成る2つのレ
ンズを物体側と像面側のレンズ面が略共心となるように
接合し、又は空気層を介して近接配置した複合レンズ
と、該複合レンズを該レンズ面の曲率中心を中心に光軸
に対して変位させる変位機構とを有しており、該変位機
構により該複合レンズを変位させることにより大気分散
による光学特性の変動を補正していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収差補正系及びそれを用
いた天体望遠鏡に関し、特に天体観測において反射鏡
(主鏡)の収差を補正して主焦点の広視野化を図る為の
主焦点補正系に天頂以外の観測のときの大気分散による
星像の光の波長の違いによるずれを補正するための複合
レンズを設けた収差補正系を利用することにより、広視
野でかつ高解像度の観測を可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より天体望遠鏡には種々の望遠鏡が
用いられている。例えば図7はカセグレイン型の反射望
遠鏡の光学系の要部概略図である。
【0003】同図では左方側からきた天体の星等からの
光束は放物面等から成る主鏡1で主焦点3に焦点を結ぶ
ように反射集光し、凸双曲面の副鏡2を介した後に面4
に物体像(星等の像)を形成する。
【0004】このカセグレイン式の反射望遠鏡は大口
径、中口径の反射望遠鏡として用いられている。カセグ
レイン反射望遠鏡は軸外収差が多いために観測視野が狭
いという欠点があった。
【0005】これに対して主鏡と副鏡の双方に双曲面
(それに近い非球面)を用いて広画角化を図った反射光
学系にリッチー・クレチァン(Richey-Chretien) 式反射
望遠鏡(R.C反射望遠鏡)がある。このR.C反射望
遠鏡は球面収差とコマ収差を補正したアプラナートより
成っている。
【0006】しかし非点収差が大きいためそれほど広い
視野をとれるわけではない。またR.C反射望遠鏡の主
鏡は凹双曲面なので主焦点3では良好なる結像をしな
い。
【0007】そこでR.C反射望遠鏡において更に広視
野の天体観測を行うには図8に示すように副鏡(不図
示)を取り外し、その代わりに主鏡1の主焦点の結像性
能を改善する屈折系より成る主焦点補正系100を配置
して行っている。
【0008】又、一般に天体観測のときに天頂以外の星
等の観測においては地球を取り巻く大気層の波長による
屈折率の違いによる所謂大気分散により各色光で結像位
置が異なり、即ち星像が大気分散によってスペクトルに
分かれるために観測像が垂直方向に広がり、画質を低下
させるという問題があった。
【0009】特に近紫外域や可視域で天頂距離が大きい
場合は画質が大きく低下してくるという問題があった。
このため主焦点補正系の一部に大気分散を補正するため
の光学部材(大気分散補正系)を用いて画質の低下を防
止している。
【0010】尚図8において、5,6,11は各々主焦
点補正用レンズである。
【0011】同図ではゴーストの発生を防止し、光量損
失を少なくするために3枚という少ないレンズより構成
している。又補正系自体から発生する色収差を少なくす
るために低分散のフッ素リン酸系のガラスを用いること
も考えられている。
【0012】101は大気分散補正用の光学部材であ
る。光学部材101は2つの楔状のガラス7,8(9,
10)(直視分光プリズム)を貼り合わせた1対の平面
ガラス101a,101bより成っている。ガラス7,
10は材質がクラウン系ガラス、ガラス8,9は材質が
フリント系ガラスである。
【0013】12はCCD等の結像面の観測用センサー
の窓材である。天体観測のときは大気分散の量に応じて
直視分光プリズム101a,101bを光軸14を中心
にお互いに逆方向に回動させて大気分散を補正してい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の収差補正系は主
鏡により生ずる収差を補正するための主焦点補正系に従
来から行なわれている大気分散を補正するための方法を
ただ組み合わせた系より構成していた。
【0015】このため主焦点補正系全体が大型化及び高
重量化し、多目的に使用される大型望遠鏡において一般
的に行なわれる観測焦点位置の切り換え(例えばカセグ
レイン焦点→主焦点)に際して取扱いが難しくなってく
るという問題点があった。又光学要素の数が増えてゴー
ストが発生しやすく、又光量損失も増加するといった問
題点があった。
【0016】そこでSu Ding-qiang 氏らは、主鏡により
生じる収差と大気分散による色収差とを補正できる光学
要素を提案している。(Astron. Astrophys. ,156 381
(1986) 及びAstron. Astrophys. ,232 589(1990)) この光学要素は「lensm」 と呼ばれ、図8のプリズムをレ
ンズに置き換えたものである。
【0017】しかしながらこの光学要素を用いてもレン
ズ系全体の小型化を達成しつつ主鏡の収差と大気分散に
よる色収差の双方を良好に補正することは実現されてい
ない。
【0018】本発明は、光学要素数を減少させかつレン
ズ系全体の小型化を図りつつ主鏡の収差及び大気分散に
よる色収差を補正し、特に天頂距離が大きくなっても天
体を良好に観測することが可能な収差補正系及び該収差
補正系を用いた天体望遠鏡の提供を目的とする。
【0019】特に本発明は主鏡と副鏡を有する天体望遠
鏡において副鏡の代わりに収差補正系を用いて広画角の
観測を行う際に、該収差補正系のレンズ構成を適切に構
成することにより少ない光学要素でかつレンズ系全体の
小型化を図りつつ主鏡の収差補正及び大気分散を良好に
補正し、特に天頂距離が大きくなっても良好なる天体観
測を可能とした収差補正系及びそれを用いた反射望遠鏡
の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の収差補正系は (1−1)天体を結像するときに生じる収差を補正する
ための互いに分散値が異なる一対のレンズを接着層又は
空気層を介して近接させた複合レンズを備える収差補正
系において、前記複合レンズの光入射面と光出射面の曲
率中心を互いに一致せしめ、前記複合レンズを前記曲率
中心を回転中心として回転可能にすることを特徴として
いる。
【0021】(1−2)天体を結像するときに生じる収
差を補正するための互いに分散値が異なる一対のレンズ
を接着層又は空気層を介して近接させた複合レンズを備
える収差補正系において、前記複合レンズの光入射面と
光出射面を略平面で構成し、前記複合レンズを光軸に垂
直な方向に移動可能にすることを特徴としている。
【0022】特に、前記複合レンズの一対のレンズが互
いに等しい屈折率を有することを特徴としている。
【0023】(1−3)反射鏡により生ずる収差を補正
するための屈折率が略等しく、分散の異なる材質から成
る2つのレンズを接合し、又は空気層を介して近接配置
した複合レンズを含んだ収差補正系であって、該複合レ
ンズは物体側と像面側のレンズ面が略共心となってお
り、該レンズ面の曲率中心を中心に該複合レンズを光軸
に対して回動させる回動機構を設け、該回動機構により
該複合レンズを回動させることにより大気分散による光
学特性の変動を補正していることを特徴としている。
【0024】(1−4)反射鏡により生ずる収差を補正
するための屈折率が略等しく、分散の異なる材質から成
る2つのレンズを接合又は空気層を介して近接配置した
複合レンズを含んだ収差補正系であって、該複合レンズ
は物体側と像面側のレンズ面が略平面となっており、該
複合レンズを光軸に対して直交方向に移動させる移動機
構を設け、該移動機構により該複合レンズを移動させる
ことにより大気分散による光学特性の変動を補正してい
ることを特徴としている。
【0025】本発明の天体望遠鏡は (2−1)天体を結像する反射鏡と天体を結像するとき
に生じる収差を補正する収差補正系を有する天体望遠鏡
において、前記収差補正系は互いに分散値が異なる一対
のレンズを接着層又は空気層を介して近接させた複合レ
ンズを備え、前記複合レンズの光入射面と光出射面の曲
率中心を互いに一致せしめ、前記複合レンズを前記曲率
中心を回転中心として回転可能にすることを特徴として
いる。
【0026】(2−2)天体を結像する反射鏡と天体を
結像するときに生じる収差を補正する収差補正系を有す
る天体望遠鏡において、前記収差補正系は互いに分散値
が異なる一対のレンズを接着層又は空気層を介して近接
させた複合レンズを備え、前記複合レンズの光入射面と
光出射面を略平面で構成し、前記複合レンズを光軸に垂
直な方向に移動可能にすることを特徴としている。
【0027】特に、前記複合レンズの一対のレンズが互
いに等しい屈折率を有することを特徴としている。
【0028】(2−3)反射鏡により生ずる収差を補正
するための収差補正系を有した天体望遠鏡において、該
収差補正系は屈折率が略等しく、分散の異なる材質から
成る2つのレンズを物体側と像面側のレンズ面が略共心
となるように接合し、又は空気層を介して近接配置した
複合レンズと、該複合レンズを該レンズ面の曲率中心を
中心に光軸に対して変位させる変位機構とを有してお
り、該変位機構により該複合レンズを変位させることに
より大気分散による光学特性の変動を補正していること
を特徴としている。
【0029】特に、前記複合レンズの物体側と像面側の
レンズ面は曲率を有しており、前記変位機構は該レンズ
面の曲率中心を中心に光軸に対して該複合レンズを回動
していることや、前記複合レンズの物体側と像面側のレ
ンズ面は略平面より成っており、前記変位機構は該複合
レンズを光軸に対して直交方向に移動させていること等
を特徴としている。
【0030】
【実施例】図1は本発明の数値実施例1の光学系の要部
概略図である。図4は本発明の数値実施例1の収差図で
ある。
【0031】同図は主鏡と副鏡の2枚の軸対称の反射鏡
を有するR.C天体望遠鏡の副鏡の代わりに収差補正系
LAを配置し、観測視野の広画角化及び大気分散の補正
を図った場合を示している。天体からの光束は図中右方
から入射してくる。
【0032】尚本実施例において収差補正系とは主鏡
(反射鏡)により生ずる収差を補正するための主焦点補
正系と大気分散による光学特性、特に波長の違いによる
星像のずれを補正するための大気分散補正系とを有して
いる光学系をいう。
【0033】図中M1は主鏡であり、凹双面鏡より成っ
ている。LAは収差補正系であり、レンズL1〜L4を
有しており、主鏡M1で発生した球面収差、コマ収差、
非点収差等の諸収差を補正する主焦点補正系及び大気分
散を補正する大気分散補正系としての光学作用を有して
いる。
【0034】天体からの光束は図中右方からきて、まず
主鏡1に入射し反射した後に収差補正系LAを介して結
像している。レンズL1,L2,L4は主に反射鏡M1
による収差を補正し、広画角化を図るための主焦点補正
系として、レンズL3は主焦点補正系自体の色収差の補
正を行なうと同時に大気分散を補正する大気分散補正系
として用いている。
【0035】レンズL3は屈折率が略等しく(屈折率差
0.01以内)分散の異なる(アッベ数差20)2つの
球面より成るレンズL31,L32を接着剤やオイル等
を用いて接合した複合レンズより構成している(尚接合
しないで僅かの空気間隔を隔てて構成しても良い。)。
【0036】具体的にはレンズL31の材質は屈折率n
dが1.567322、アッベ数νdが42.83 、レンズL32の
材質は屈折率ndが1.569069、アッベ数νdが71.30 で
ある。
【0037】複合レンズL3を構成するレンズL31の
光線の進行方向を基準として(以下同じ)、物体側のレ
ンズ面L31aとレンズL32の像面側のレンズ面L3
2bの曲率中心は光軸14上の点Cで一致(共心)して
いる。
【0038】本発明では複合レンズL3を共心Cを中心
に変位機構(不図示)により変位させることにより大気
分散により星像がスペクトルに分かれ光学特性が低下す
るのを補正している。
【0039】このうち本実施例では複合レンズL3に設
けた回動機構(不図示)により複合レンズL3を点Cを
中心に光軸に対して回動可能となるようにして大気分散
の補正を行っている。
【0040】即ち天頂距離の大きさにより異なる大気分
散の大きさに応じて複合レンズL3の回動角を調整して
大気分散による結像性能の低下を補正している。尚複合
レンズL3は主焦点補正系として色収差の補正も行うよ
うにして、これにより自由度を増し、レンズL1,L
2,L4を硼珪酸ガラスで構成しても従来型をフッ素リ
ン酸系ガラスで構成したものと同程度以上の結果が得ら
れる。
【0041】一般にレンズL1は主焦点補正系として大
口径となるために硼珪酸ガラスより構成し、フッ素リン
酸系ガラスに比べて製作及び加工しやすくしている。レ
ンズL2の像面側のレンズ面L2bとレンズL4の物体
側のレンズ面L4aを非球面より構成し、結像性能の向
上を図っている。GはCCD等の結像面の観察用センサ
ーの窓材としてのガラスブロックである。
【0042】本実施例では以上のように収差補正系を構
成することにより光学要素の数(レンズ面)を少なく
し、天体観測におけるゴーストの発生を少なくし、かつ
光量損失が少なくなるようにして良好なる観測を可能と
している。
【0043】本実施例ではレンズL1の有効径が554
mm、全長0.92mで図5の従来の主焦点補正系のレ
ンズの有効径650mm、全長1.2mに比べて口径で
85%、単純容積比α(α=口径比2 ×全長比)は
【0044】
【数1】 より約半分となっている。
【0045】又光学要素数としては図5の従来の主焦点
補正系に比べて楔形ガラスの貼り合わせ平面ガラスに相
当する分が1つ少なくなっている。
【0046】図2は本発明の数値実施例2の光学系の要
部概略図である。図5は本発明の数値実施例2の諸収差
図である。
【0047】本実施例は図1の実施例1に比べて大気分
散による光学特性を補正するための大気分散補正系とし
ての複合レンズL5のレンズ構成及び変位状態が異なっ
ておりその他の構成は同じである。
【0048】複合レンズL5は屈折率が略等しく、分散
の異なる材質から成る空気と接するレンズ面が平面とな
る2つのレンズL51,L52を接合して構成してい
る。
【0049】即ちレンズL51は物体側のレンズ面L5
1aが平面、レンズL52は像面側のレンズ面L52b
が平面となっている。
【0050】移動機構(不図示)により複合レンズL5
を光軸14と直交する方向に移動させることにより大気
分散による色ずれを補正している。レンズL2の像面側
のレンズ面L2bとレンズL4の像面側のレンズ面L4
bに非球面を施し、光学性能の向上を図っている。
【0051】図3は本発明の数値実施例3の光学系の要
部概略図である。図6は本発明の数値実施例3の諸収差
図である。
【0052】本実施例は図2の実施例2に比べて大気分
散補正系としての複合レンズL5の像面側に新たに固定
の複合レンズL6を配置し、特に球面収差の色差及びコ
マの色差の諸収差をレンズ系全体の小型化を図りつつ、
良好に補正している。
【0053】大気分散補正用の複合レンズL5は移動機
構(不図示)により光軸14と直交する方向に移動させ
ている。レンズL2の像面側のレンズ面L2bとレンズ
L4の物体側のレンズ面L4aは非球面を施し、光学性
能の向上を図っている。
【0054】尚本発明に係る収差補正系はR.C反射望
遠鏡の他にカセグレイン型反射望遠鏡やニュートン式反
射望遠鏡等、他の反射望遠鏡にも同様に適用することが
できる。
【0055】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0056】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき
【0057】
【数2】 なる式で表わしている。
【0058】 〈数値実施例1〉 f = 15602.5 FNO = 1.93 2ω= 30′ 有効径 Ri Di Ni νi 1 8200.001 30000.00000 14127.00000 1.000000 0.00 2 553.532 388.46602 56.00000 1.516330 64.15 3 516.408 390.02138 428.40000 1.000000 0.00 4 297.839 1158.43358 16.00000 1.516330 64.15 5 274.172 251.27130 144.30000 1.000000 0.00 6 340.000 -956.00000 14.00000 1.567322 42.83 7 340.000 ∞ 30.00000 1.569069 71.30 8 340.000 -1000.00000 10.00000 1.000000 0.00 9 255.442 331.43254 41.00000 1.516330 64.15 10 251.258 -1890.05289 165.00000 1.000000 0.00 11 250.000 ∞ 15.00000 1.516330 64.15 12 250.000 ∞ 1.00006 1.000000 0.00 非球面 R1 k = -1.00835 B = 0 , C = 0 , D = 0 , E = 0 R5 k = 0 B = -1.0857 ×10-9 , C = -2.7514 ×10-15 D = 8.5727 ×10-20 , E = -4.5254 ×10-24 R9 k = 0 B = -2.0723 ×10-9 , C = -2.0978 ×10-16 D = -5.1666 ×10-19 , E = 3.6646 ×10-24 〈数値実施例2〉 f = 15106.0 FNO = 1.84 2 ω= 30′ 有効径 Ri Di Ni νi 1 8200.000 30000.00000 14139.51204 1.000000 0.00 2 545.594 374.63855 56.00000 1.516330 64.15 3 507.246 371.45054 444.06776 1.000000 0.00 4 286.646 4250.21858 16.00000 1.516330 64.15 5 264.059 241.35951 104.10300 1.000000 0.00 6 261.913 ∞ 15.00000 1.589206 41.08 7 261.408 900.00000 30.00000 1.589129 61.18 8 260.992 ∞ 10.00000 1.000000 0.00 9 259.783 313.20291 46.00000 1.569069 71.30 10 256.014 -1160.86090 165.00000 1.000000 0.00 11 250.000 ∞ 15.00000 1.516330 64.15 12 250.000 ∞ 1.000000 0.00 非球面 R1 k = -1.00835 B = 0 , C = 0 , D = 0 , E = 0 R5 k = 0 B = -2.2973 ×10-9 , C = -8.2569 ×10-15 D = 2.0542 ×10-19 , E = -1.1832 ×10-23 R9 k = 0 B = -3.0425 ×10-9 , C = -6.5526 ×10-15 D = 9.2017 ×10-20 , E = -9.3266 ×10-24 〈数値実施例3〉 f= 15312.98 FNO = 1.87 2 ω= 30′ 有効径 Ri Di Ni νi 1 8200.001 30000.00000 14211.98754 1.000000 0.00 2 504.651 325.03089 56.00000 1.516330 64.15 3 465.142 318.86167 381.51365 1.000000 0.00 4 281.147 13552.38382 16.00000 1.516330 64.15 5 257.222 221.89367 68.26377 1.000000 0.00 6 340.000 ∞ 30.00000 1.603419 38.01 7 340.000 -900.00000 14.00000 1.603112 60.70 8 340.000 ∞ 9.65481 1.000000 0.00 9 261.210 1202.74976 15.00000 1.620040 36.26 10 259.874 454.94325 30.07215 1.516330 64.15 11 259.759 -5719.60207 1.00000 1.000000 0.00 12 258.411 297.48663 46.46515 1.496998 81.61 13 260.939 -1235.65592 165.00000 1.000000 0.00 14 250.000 ∞ 15.00000 1.516330 64.15 15 250.000 ∞ 1.000000 0.00 非球面 R1 k = -1.00835 B = 0 , C = 0 , D = 0 , E = 0 R5 k = 0 B = -9.2431 ×10-10 , C = 1.0334×10-19 D = 1.6536 ×10-19 , E = 2.8329×10-29 R12 k = 0 B = 5.7514×10-10 , C = 3.3456×10-14 D = 9.7217 ×10-19 , E = 1.3405×10-23
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、主鏡と副
鏡を有する天体望遠鏡において副鏡の代わりに収差補正
系を用いて広画角の観測を行う際に、該収差補正系のレ
ンズ構成を適切に構成することにより少ない光学要素で
かつレンズ系全体の小型化を図りつつ主鏡の収差補正及
び大気分散を良好に補正し、特に天頂距離が大きくなっ
ても良好なる天体観測を可能とした収差補正系及びそれ
を用いた反射望遠鏡を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1の光学系の要部概略図
【図2】 本発明の数値実施例2の光学系の要部概略図
【図3】 本発明の数値実施例3の光学系の要部概略図
【図4】 本発明の数値実施例1の諸収差図
【図5】 本発明の数値実施例2の諸収差図
【図6】 本発明の数値実施例3の諸収差図
【図7】 従来のカセグレイン式反射望遠鏡の光学系の
要部概略図
【図8】 従来の主焦点補正系を有した反射望遠鏡の光
学系の要部概略図
【符号の説明】
1 主鏡 2 副鏡 3 主焦点 4 結像面 100 主焦点補正系 101 大気分散補正系 LA 収差補正系 e e線(546.07nm) h h線(404.66nm) s s線(852.11nm)
フロントページの続き (72)発明者 伴 箕吉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天体を結像するときに生じる収差を補正
    するための互いに分散値が異なる一対のレンズを接着層
    又は空気層を介して近接させた複合レンズを備える収差
    補正系において、前記複合レンズの光入射面と光出射面
    の曲率中心を互いに一致せしめ、前記複合レンズを前記
    曲率中心を回転中心として回転可能にすることを特徴と
    する収差補正系。
  2. 【請求項2】 天体を結像するときに生じる収差を補正
    するための互いに分散値が異なる一対のレンズを接着層
    又は空気層を介して近接させた複合レンズを備える収差
    補正系において、前記複合レンズの光入射面と光出射面
    を略平面で構成し、前記複合レンズを光軸に垂直な方向
    に移動可能にすることを特徴とする収差補正系。
  3. 【請求項3】 前記複合レンズの一対のレンズが互いに
    等しい屈折率を有することを特徴とする請求項1又は2
    の収差補正系。
  4. 【請求項4】 天体を結像する反射鏡と天体を結像する
    ときに生じる収差を補正する収差補正系を有する天体望
    遠鏡において、前記収差補正系は互いに分散値が異なる
    一対のレンズを接着層又は空気層を介して近接させた複
    合レンズを備え、前記複合レンズの光入射面と光出射面
    の曲率中心を互いに一致せしめ、前記複合レンズを前記
    曲率中心を回転中心として回転可能にすることを特徴と
    する天体望遠鏡。
  5. 【請求項5】 天体を結像する反射鏡と天体を結像する
    ときに生じる収差を補正する収差補正系を有する天体望
    遠鏡において、前記収差補正系は互いに分散値が異なる
    一対のレンズを接着層又は空気層を介して近接させた複
    合レンズを備え、前記複合レンズの光入射面と光出射面
    を略平面で構成し、前記複合レンズを光軸に垂直な方向
    に移動可能にすることを特徴とする天体望遠鏡。
  6. 【請求項6】 前記複合レンズの一対のレンズが互いに
    等しい屈折率を有することを特徴とする請求項4又は5
    の天体望遠鏡。
  7. 【請求項7】 反射鏡により生ずる収差を補正するため
    の屈折率が略等しく、分散の異なる材質から成る2つの
    レンズを接合し、又は空気層を介して近接配置した複合
    レンズを含んだ収差補正系であって、該複合レンズは物
    体側と像面側のレンズ面が略共心となっており、該レン
    ズ面の曲率中心を中心に該複合レンズを光軸に対して回
    動させる回動機構を設け、該回動機構により該複合レン
    ズを回動させることにより大気分散による光学特性の変
    動を補正していることを特徴とする収差補正系。
  8. 【請求項8】 反射鏡により生ずる収差を補正するため
    の屈折率が略等しく、分散の異なる材質から成る2つの
    レンズを接合又は空気層を介して近接配置した複合レン
    ズを含んだ収差補正系であって、該複合レンズは物体側
    と像面側のレンズ面が略平面となっており、該複合レン
    ズを光軸に対して直交方向に移動させる移動機構を設
    け、該移動機構により該複合レンズを移動させることに
    より大気分散による光学特性の変動を補正していること
    を特徴とする収差補正系。
  9. 【請求項9】 反射鏡により生ずる収差を補正するため
    の収差補正系を有した天体望遠鏡において、該収差補正
    系は屈折率が略等しく、分散の異なる材質から成る2つ
    のレンズを物体側と像面側のレンズ面が略共心となるよ
    うに接合し、又は空気層を介して近接配置した複合レン
    ズと、該複合レンズを該レンズ面の曲率中心を中心に光
    軸に対して変位させる変位機構とを有しており、該変位
    機構により該複合レンズを変位させることにより大気分
    散による光学特性の変動を補正していることを特徴とす
    る天体望遠鏡。
  10. 【請求項10】 前記複合レンズの物体側と像面側のレ
    ンズ面は曲率を有しており、前記変位機構は該レンズ面
    の曲率中心を中心に光軸に対して該複合レンズを回動し
    ていることを特徴とする請求項9の天体望遠鏡。
  11. 【請求項11】 前記複合レンズの物体側と像面側のレ
    ンズ面は略平面より成っており、前記変位機構は該複合
    レンズを光軸に対して直交方向に移動させていることを
    特徴とする請求項9の天体望遠鏡。
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