JPH11174345A - 広視野接眼レンズ - Google Patents

広視野接眼レンズ

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JPH11174345A
JPH11174345A JP9354187A JP35418797A JPH11174345A JP H11174345 A JPH11174345 A JP H11174345A JP 9354187 A JP9354187 A JP 9354187A JP 35418797 A JP35418797 A JP 35418797A JP H11174345 A JPH11174345 A JP H11174345A
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JP
Japan
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lens
lens group
object side
refractive power
positive
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JP9354187A
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Noboru Koizumi
昇 小泉
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B9/00Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or -
    • G02B9/12Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having three components only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/18Optical objectives specially designed for the purposes specified below with lenses having one or more non-spherical faces, e.g. for reducing geometrical aberration
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B25/00Eyepieces; Magnifying glasses
    • G02B25/001Eyepieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物体側より順に正、負、正の屈折力を有する
3群構成で、第1レンズ群は凹面を物体側に向けた正メ
ニスカスレンズ、第2レンズ群は負レンズと正レンズの
接合レンズからなり、視野角が60度以上で、レンズ径
が小さく軽量、コンパクトな広視野接眼レンズを得る。 【解決手段】 物体側から順に、凹面を物体側に向けた
正メニスカスレンズからなる第1レンズ群G1、曲率の
大きい面を眼側に向けた両凹レンズと両面同曲率の両凸
レンズの接合レンズからなる第2レンズ群G2、正の屈
折力を有する第3レンズ群G3から構成され、以下の条
件式を満足する広視野接眼レンズ。 (1)1.2<f1/f<3.5 (2)3<-f2/f (3)0.010<1/ν2N-1/
ν2P (4)1<|R3/f| ただし、 f :全系の焦点距離 fn :第nレンス
゛群Gnの焦点距離 ν2N:第2レンス゛群G2の負レンス゛のアッヘ゛数 ν2P:第2レンス
゛群G2の正レンス゛のアッヘ゛数 R3 :第2レンス゛群G2の最も物体側の面の曲率半径

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は望遠鏡や双眼鏡に用
いられる広視野の接眼レンズに関し、特に視野角が60
度以上でレンズ系のコンパクト化を図り得る広視野接眼
レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】望遠
鏡や双眼鏡(以下望遠鏡等と称する)に用いられる広視
野接眼レンズとしては、例えば、特開平9−54256
号公報に、視野角が40度以上の接眼レンズにおいて、
接眼レンズの最もアイポイント側のレンズ面からアイポ
イントまでの距離であるアイレリーフが、充分な長さと
された接眼レンズが示されている。この接眼レンズによ
れば、高倍率で利用するような望遠鏡等においては、利
用に適した充分な長さのアイレリーフを得ることができ
る。しかしながら、倍率が10数倍といった高倍率の望
遠鏡等は、種々の状況全てについて便利に使用できると
いうものではない。すなわち、高倍率の望遠鏡等は、ど
うしても視野が狭くなりがちで、手ぶれも起こり易くな
るためで、このような事情から、低倍率で利用できる接
眼レンズに対する要望もある。
【0003】ところが、一般に低倍率の望遠鏡等の接眼
レンズにおいては、アイレリーフが必要以上に長くなっ
たりレンズの外径が大きくなってしまい、利用しにくい
という問題がある。このような問題が生じるのは、倍率
=対物レンズの焦点距離÷接眼レンズの焦点距離という
関係にあることから、低倍率の望遠鏡等においては高倍
率のものよりも、接眼レンズの焦点距離が長くなること
により、必然的にアイレリーフも長くなるからである。
また、アイレリーフが長いということは、光線がアイポ
イントを通過することを考えると、ほぼ比例的にレンズ
の外径が大きくなることになる。
【0004】すなわち、上記公報記載の接眼レンズのよ
うに、高倍率で焦点距離が短いときでも充分な長さのア
イレリーフが得られる接眼レンズを、低倍率で焦点距離
の短い接眼レンズに応用すると、必要以上にアイレリー
フが長くなり、レンズ外径が大きくなってしまうことに
なる。例えば、レンズ外径を比較する際に用いられる評
価値として、光軸から、アイポイントを所定の視野角で
通過する光線(主光線)の接眼レンズでの最外周までの
距離(以下hmaxと称する)と焦点距離(f)の比が
一般に知られている。上記特開平9−56254号公報
記載の接眼レンズでは、このhmax/fは視野角が6
0度で0.7程度と大きく、レンズ外径が大きい。
【0005】本願出願人もまた、必要なアイレリーフを
確保した広視野な接眼レンズを既に開示している(特願
平9−247701号)。この広視野接眼レンズは、視
野角が65度以上と広く、レンズ枚数を5枚ないし6枚
と少なくすることができ、諸収差が良好で、特に、歪曲
収差を効果的に補正することができるものであるが、上
述のhmax/fの値は視野角が65度で0.73とな
っており、上記公報記載の接眼レンズと同様、外径の大
きなレンズを使用することになる。この点に関し、焦点
距離が比較的長く低倍率の望遠鏡等で利用できる接眼レ
ンズにおいても、適正なアイレリーフを有しかつレンズ
外径を小さくするような、軽量化、コンパクト化の要望
は強い。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、視野角が65度以上と広く、レンズ外径を小さく
したレンズでありながら、諸収差が良好に補正された広
視野接眼レンズを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る広視野接眼
レンズは、物体側より順に、凹面を物体側に向けた正の
屈折力を有するメニスカスレンズからなる第1レンズ
群、負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有するレ
ンズとを接合してなり全体として負の屈折力を有する第
2レンズ群、および全体として正の屈折力を有する第3
レンズ群から構成されることを特徴とするものである。
【0008】また、この広視野接眼レンズは、物体側よ
り順に、凹面を物体側に向けた正の屈折力を有するメニ
スカスレンズからなる第1レンズ群、物体側より順に両
面が凹面の負の屈折力を有するレンズと両面が凸面の正
の屈折力を有するレンズとを接合してなり全体として負
の屈折力を有する第2レンズ群、あるいは物体側より順
に凹面を物体側に向けた正の屈折力を有するメニスカス
レンズと凹面を物体側に向けた負の屈折力を有するメニ
スカスレンズとを接合してなり全体として負の屈折力を
有する第2レンズ群、および全体として正の屈折力を有
する第3レンズ群から構成され、以下の条件式(1)〜
(4)を満足することが望ましい。 (1)1.2<f1/f<3.5 (2)3<−f2/f (3)0.010<1/ν2N−1/ν2P (4)1<|R3/f| ただし、 f :全系の焦点距離 f1 :第1レンズ群の焦点距離 f2 :第2レンズ群の焦点距離 ν2N:第2レンズ群の負の屈折力を有するレンズのアッ
ベ数 ν2P:第2レンズ群の正の屈折力を有するレンズのアッ
ベ数 R3 :第2レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
【0009】さらに、前記第1レンズ群を構成する正の
屈折力を有するメニスカスレンズの少なくとも1面が非
球面とされてなることが好ましい。なお、上述のとお
り、第2レンズ群を構成し正レンズと負レンズからなる
接合レンズは、物体側から正レンズ、負レンズの順に配
列されても、負レンズ、正レンズの順に配列されてもよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の広視野
接眼レンズについて図面を用いて説明する。図1は本発
明の実施形態に係る広視野接眼レンズを接眼レンズ系に
用いた単眼鏡の構成を示す概略図である。図示されるよ
うに、本実施形態の広視野接眼レンズを組み込んだ単眼
鏡は対物レンズ系1、接眼レンズ系2、および像正立プ
リズム3を備えている。対物レンズ系1による物体像は
像正立プリズム3を介して物体像位置4に結像され、接
眼レンズ系2によりアイポイント位置E.P.に導か
れ、網膜上で再び結像することとなる。以下、本発明の
具体的な実施例について説明する。
【0011】<実施例1>ここで、図2は本発明に係る
実施例1の広視野接眼レンズの基本構成を示すものであ
る。この広視野接眼レンズは、図1に示すような単眼鏡
の接眼部内に配されたもので、図2に示すとおり物体側
から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、全体
として負の屈折力を有する第2レンズ群G2、および全
体として正の屈折力を有する第3レンズ群G3から構成
される5枚構成の広視野接眼レンズである。
【0012】第1レンズ群G1は、凹面を物体側に向け
た正メニスカスレンズからなる第1レンズL1により構
成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、曲率
の大きい面を眼側に向けた両凹レンズからなる第2レン
ズL2と両面とも同曲率の両凸レンズからなる第3レン
ズL3の接合レンズにより構成される。第3レンズ群G3
は、物体側から順に、曲率の大きい面を物体側に向けた
両凸レンズからなる第4レンズL4と凸面を物体側に向
けた平凸レンズからなる第5レンズL5から構成され
る。
【0013】また、本実施形態のレンズは、以下の条件
式(1)〜(4)を満足するように構成されている。 (1)1.2<f1/f<3.5 (2)3<−f2/f (3)0.010<1/ν2N−1/ν2P (4)1<|R3/f| ただし、 f :全系の焦点距離 f1 :第1レンズ群の焦点距離 f2 :第2レンズ群の焦点距離 ν2N:第2レンズ群の負の屈折力を有するレンズのアッ
ベ数 ν2P:第2レンズ群の正の屈折力を有するレンズのアッ
ベ数 R3 :第2レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
【0014】従来の広視野接眼レンズでは、接眼レンズ
の最も物体側には負レンズを配置して、非点収差の補正
と、充分なアイレリーフを達成することが基本となって
いる。しかし、接眼レンズの第1レンズが負レンズであ
ると光束が発散されるため、第2レンズ以降のレンズ径
が大きくなってしまう。この点を考慮して本発明の実施
形態の広視野接眼レンズは、第1レンズ群G1を構成す
る第1レンズL1を正レンズとして光束の発散を抑制
し、非点収差の補正のためには、第2レンズ群G2が負
の屈折力を有するようにしてペッツバール和を小さくす
ることでこれを良好に補正するようにしている。また、
第1レンズL1はメニスカスレンズとし、凹面を物体側
に向けることで、諸収差、特に歪曲収差を良好に補正す
るようにしている。また、第2レンズ群G2を構成する
レンズを接合レンズとしたことにより、軸上色収差と倍
率色収差をバランスよく補正することができる。
【0015】以下、各条件式について説明する。条件式
(1)は、正の屈折力を有する第1レンズ群G1の焦点
距離を規定している。この下限値を下回ると、光線の収
束作用が大きくなりアイレリーフが短くなりすぎ、ま
た、歪曲収差が増加する。この上限値を上回ると、歪曲
収差は小さくなるが、収束作用が小さいため第2レンズ
2以降のレンズ径が大きくなってしまう。条件式
(2)は、負の屈折力を有する第2レンズ群G2の焦点
距離を規定している。この下限値を下回ると、第2レン
ズ群G2の負のパワーが強くなりすぎるため光線が急激
に発散され、第3レンズ群G3のレンズ径が大きくなっ
てしまう。また、非点収差、歪曲収差は小さくなるもの
の、他の諸収差が増大してしまう。
【0016】条件式(3)は、第2レンズ群G2の接合
レンズを構成する負レンズと正レンズの各々のアッベ数
の逆数の差で、色分散の差を規定している。この下限値
を規定することにより、倍率の色収差と軸上色収差を良
好に補正している。条件式(4)は、第2レンズ群G2
への光線の入射角を規定するものである。この下限値を
下回ると、第2レンズ群G2への入射角が大きくなるた
め良好に収差補正ができなくなる。
【0017】次に、この実施例1における各レンズ面の
曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ
間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線(λ=587.6nm)
における屈折率Ndおよびアッベ数νdを下記表1に示
す。ただし、この表1および後述する表2〜5におい
て、各R、D、Nd、νdに対応させた数字は物体側から
順次増加するようになっている。また、表1の下段には
全系の焦点距離f(mm)を示す。
【0018】
【表1】
【0019】さらに、この実施例1における条件式
(1)〜(4)の値、すなわちf1/f、−f2/f、1
/ν2N−1/ν2P、|R3/F|の各値と、前述のとお
りレンズ外径の大きさを示す値であるhmax/f、お
よび視野角の各値は後述する表7のように設定されてい
る。したがって、上記条件式(1)〜(4)は全て満足され
ており、また、65度以上の広視野角とレンズ外径のコ
ンパクト化が達成されている。
【0020】<実施例2>次に、図3に本発明に係る実
施例2の広視野接眼レンズのレンズ構成を示す。本実施
例2の広視野接眼レンズは、その構成が、第1レンズ群
1が、凹面を物体側に向けた正メニスカスレンズから
なる第1レンズL1により、第2レンズ群G2が、物体側
から順に、曲率の大きい面を眼側に向けた両凹レンズか
らなる第2レンズL2と曲率の大きい面を物体側に向け
た両凸レンズからなる第3レンズL3の接合レンズによ
り構成され、第3レンズ群G3が、物体側から順に、凸
面を物体側に向けた正メニスカスレンズからなる第4レ
ンズL4と、曲率の大きい面を物体側に向けた両凸レン
ズからなる第5レンズL5とされている。条件式(1)〜
(4)および作用効果は上記実施例1と略同様とされて
いる。
【0021】また、この実施例2における各レンズ面の
曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ
間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折
率Ndおよびアッベ数νdを下記表2に示す。また、表2
の下段には全系の焦点距離f(mm)を示す。
【0022】
【表2】
【0023】さらに、この実施例2における条件式
(1)〜(4)の値、すなわちf1/f、−f2/f、1
/ν2N−1/ν2P、|R3/F|の各値と、hmax/
fおよび視野角の各値は後述する表7のように設定され
ている。したがって、上記条件式(1)〜(4)は全て満足
されており、また、65度以上の広視野角とレンズ外径
のコンパクト化が達成されている。
【0024】<実施例3>次に、図4に本発明に係る実
施例3の広視野接眼レンズのレンズ構成を示す。全体と
して負の屈折力を有する第2レンズ群G2の構成が、物
体側より順に、曲率の大きい面を物体側に向けた両凹レ
ンズからなる第3レンズL3と曲率の大きい面を眼側に
向けた両凸レンズからなる第4レンズL4の接合レンズ
となっていること以外は、そのレンズ構成と条件式(1)
〜(4)およびその作用効果は上記実施例1と略同様と
されている。また、この実施例3における各レンズ面の
曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ
間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折
率Ndおよびアッベ数νdを下記表3に示す。また、表3
の下段には全系の焦点距離f(mm)を示す。
【0025】
【表3】
【0026】さらに、この実施例3における条件式
(1)〜(4)の値、すなわちf1/f、−f2/f、1
/ν2N−1/ν2P、|R3/F|の各値と、hmax/
fおよび視野角の各値は後述する表7のように設定され
ている。したがって、上記条件式(1)〜(4)は全て満足
されており、また、65度以上の広視野角とレンズ外径
のコンパクト化が達成されている。
【0027】<実施例4>次に、図5に本発明に係る実
施例4の広視野接眼レンズのレンズ構成を示す。全体と
して正の屈折力を有する第3レンズ群G3の構成が、物
体側より順に、曲率の大きい面を物体側に向けた両凸レ
ンズからなる第4レンズL4と、曲率の大きい面を物体
側に向けた両凸レンズからなる第5レンズL5と凹面を
物体側に向けた平凹レンズからなる第6レンズL6の接
合レンズとなっていて、全体が6枚構成となっているこ
と以外は、そのレンズ構成と条件式(1)〜(4)および
その作用効果は上記実施例3と略同様とされている。
【0028】また、この実施例4における各レンズ面の
曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ
間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折
率Ndおよびアッベ数νdを下記表4に示す。また、表4
の下段には全系の焦点距離f(mm)を示す。
【0029】
【表4】
【0030】さらに、この実施例4における条件式
(1)〜(4)の値、すなわちf1/f、−f2/f、1
/ν2N−1/ν2P、|R3/F|の各値と、hmax/
fおよび視野角の各値は後述する表7のように設定され
ている。したがって、上記条件式(1)〜(4)は全て満足
されており、また、65度以上の広視野角とレンズ外径
のコンパクト化が達成されている。
【0031】<実施例5>次に、図6に本発明に係る実
施例5の広視野接眼レンズのレンズ構成を示す。全体と
して正の屈折力を有する第3レンズ群G3の構成が、物
体側より順に、凸面を眼側に向けた正メニスカスレンズ
からなる第4レンズL4と、曲率の大きい面を物体側に
向けた両凸レンズからなる第5レンズL5となっている
ことと、第1レンズL1の眼側の面が非球面となってい
ること以外は、そのレンズ構成と条件式(1)〜(4)お
よびその作用効果は上記実施例3と略同様とされてい
る。なお、第1レンズL1の眼側の面を非球面とするこ
とにより、特に歪曲収差を良好に補正することが可能に
なる。
【0032】また、この実施例5における各レンズ面の
曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ
間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折
率Ndおよびアッベ数νdを下記表5に示す。表5中の面
番号の左側に*が付された面は非球面とされており、下
記非球面式で表される非球面形状であることを意味する
ものである。
【0033】
【数1】
【0034】また、表5の中段には全系の焦点距離f
(mm)を示し、表5の下段に上記非球面式に示される
非球面の各定数K,A4 〜A10 の値を示す。
【0035】
【表5】
【0036】さらに、この実施例5における条件式
(1)〜(4)の値、すなわちf1/f、−f2/f、1
/ν2N−1/ν2P、|R3/F|の各値と、hmax/
fおよび視野角の各値は後述する表7のように設定され
ている。したがって、上記条件式(1)〜(4)は全て満足
されており、また、65度以上の広視野角とレンズ外径
のコンパクト化が達成されている。
【0037】<実施例6>次に、図7に本発明に係る実
施例6の広視野接眼レンズのレンズ構成を示す。本実施
例6の広視野接眼レンズは、その構成が、第1レンズ群
1が、凹面を物体側に向けた正メニスカスレンズから
なる第1レンズL1により、第2レンズ群G2が、物体側
から順に、凹面を物体側に向けた正メニスカスレンズか
らなる第2レンズL2と凹面を物体側に向けた負メニス
カスレンズからなる第3レンズL3の接合レンズにより
構成され、第3レンズ群G3が、物体側から順に、曲率
の大きい面を眼側に向けた両凸レンズからなる第4レン
ズL4と、凸面を物体側に向けた平凸レンズからなる第
5レンズL5とされている。条件式(1)〜(4)および
作用効果は上記実施例1と略同様とされている。
【0038】また、この実施例6における各レンズ面の
曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ
間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折
率Ndおよびアッベ数νdを下記表6に示す。また、表6
の下段には全系の焦点距離f(mm)を示す。
【0039】
【表6】
【0040】さらに、この実施例6における条件式
(1)〜(4)の値、すなわちf1/f、−f2/f、1
/ν2N−1/ν2P、|R3/F|の各値と、hmax/
fおよび視野角の各値は下記表7のように設定されてい
る。
【0041】
【表7】
【0042】したがって、上記条件式(1)〜(4)は全て
満足されており、また、65度以上の広視野角とレンズ
外径のコンパクト化が達成されている。なお、実施例1
〜6における、各収差図(球面収差、非点収差、歪曲収
差(ディストーション))を各々図8〜13に示す。こ
れら図8〜13に明らかなように、上述した各実施例に
よれば、諸収差を良好なものとすることができ、広視野
接眼レンズとして良好に使用し得る性能を得ることがで
きる。特に、図11に明らかなように、レンズの1面を
非球面とした実施例5によれば、歪曲収差の補正が著し
い。
【0043】なお、本発明の広視野接眼レンズとして
は、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態
様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径Rお
よび間隔(もしくはレンズ厚)Dを適宜変更することが
可能である。また、非球面とする面は第1レンズL1
眼側の面に限られるものではなく、物体側の面とするこ
とも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る広視
野接眼レンズによれば、視野角65度以上と広視野角で
ありながら、低倍率の望遠鏡等に用いる場合においても
適正なアイレリーフを有し、レンズ外径を小さくして、
軽量化、コンパクト化を図り、諸収差を良好に補正する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る広視野接眼レンズを用
いた単眼鏡の構成を示す概略図
【図2】本発明の実施例1に係る広視野接眼レンズの構
成を示す概略図
【図3】本発明の実施例2に係る広視野接眼レンズの構
成を示す概略図
【図4】本発明の実施例3に係る広視野接眼レンズの構
成を示す概略図
【図5】本発明の実施例4に係る広視野接眼レンズの構
成を示す概略図
【図6】本発明の実施例5に係る広視野接眼レンズの構
成を示す概略図
【図7】本発明の実施例6に係る広視野接眼レンズの構
成を示す概略図
【図8】実施例1に係るレンズの各収差図
【図9】実施例2に係るレンズの各収差図
【図10】実施例3に係るレンズの各収差図
【図11】実施例4に係るレンズの各収差図
【図12】実施例5に係るレンズの各収差図
【図13】実施例6に係るレンズの各収差図
【符号の説明】
1〜G3 レンズ群 L1〜L6 レンズ X 光軸 E.P. アイポイント位置 1 対物レンズ系 2 接眼レンズ系 3 像正立プリズム 4 物体像位置
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】すなわち、上記公報記載の接眼レンズのよ
うに、高倍率で焦点距離が短いときでも充分な長さのア
イレリーフが得られる接眼レンズを、低倍率で焦点距離
の短い接眼レンズに応用すると、必要以上にアイレリー
フが長くなり、レンズ外径が大きくなってしまうことに
なる。例えば、レンズ外径を比較する際に用いられる評
価値として、光軸から、アイポイントを所定の視野角で
通過する光線(主光線)の接眼レンズでの最外周までの
距離(以下hmaxと称する)と焦点距離(f)の比が
一般に知られている。上記特開平9−54256号公報
記載の接眼レンズでは、このhmax/fは視野角が6
0度で0.7程度と大きく、レンズ外径が大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、凹面を物体側に向けた
    正の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第1レン
    ズ群、負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有する
    レンズとを接合してなり全体として負の屈折力を有する
    第2レンズ群、および全体として正の屈折力を有する第
    3レンズ群から構成されることを特徴とする広視野接眼
    レンズ。
  2. 【請求項2】 物体側より順に、凹面を物体側に向けた
    正の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第1レン
    ズ群、物体側より順に両面が凹面の負の屈折力を有する
    レンズと両面が凸面の正の屈折力を有するレンズとを接
    合してなり全体として負の屈折力を有する第2レンズ
    群、および全体として正の屈折力を有する第3レンズ群
    から構成され、以下の条件式(1)〜(4)を満足する
    ことを特徴とする広視野接眼レンズ。 (1)1.2<f1/f<3.5 (2)3<−f2/f (3)0.010<1/ν2N−1/ν2P (4)1<|R3/f| ただし、 f :全系の焦点距離 f1 :第1レンズ群の焦点距離 f2 :第2レンズ群の焦点距離 ν2N:第2レンズ群の負の屈折力を有するレンズのアッ
    ベ数 ν2P:第2レンズ群の正の屈折力を有するレンズのアッ
    ベ数 R3 :第2レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
  3. 【請求項3】 物体側より順に、凹面を物体側に向けた
    正の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第1レン
    ズ群、物体側より順に凹面を物体側に向けた正の屈折力
    を有するメニスカスレンズと凹面を物体側に向けた負の
    屈折力を有するメニスカスレンズとを接合してなり全体
    として負の屈折力を有する第2レンズ群、および全体と
    して正の屈折力を有する第3レンズ群から構成され、以
    下の条件式(1)〜(4)を満足することを特徴とする
    広視野接眼レンズ。 (1)1.2<f1/f<3.5 (2)3<−f2/f (3)0.010<1/ν2N−1/ν2P (4)1<|R3/f| ただし、 f :全系の焦点距離 f1 :第1レンズ群の焦点距離 f2 :第2レンズ群の焦点距離 ν2N:第2レンズ群の負の屈折力を有するレンズのアッ
    ベ数 ν2P:第2レンズ群の正の屈折力を有するレンズのアッ
    ベ数 R3 :第2レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
  4. 【請求項4】 前記第1レンズ群を構成する正の屈折力
    を有するメニスカスレンズの少なくとも1面が非球面と
    されてなることを特徴とする請求項1から3のうちいず
    れか1項記載の広視野接眼レンズ。
JP9354187A 1997-12-08 1997-12-08 広視野接眼レンズ Withdrawn JPH11174345A (ja)

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