JP5422214B2 - 接眼レンズ及び光学機器 - Google Patents

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本発明は、接眼レンズ及びこの接眼レンズを備える光学機器に関する。
従来、望遠鏡や顕微鏡に使用される接眼レンズとしては、例えば、特許文献1に記載された接眼レンズが知られている。
特開昭57−108822号公報
しかしながら、特許文献1に記載された接眼レンズは、視野周辺まで像面湾曲や非点収差が小さく高性能ではあるが、見掛け視界が50°と標準的であり、また、焦点距離の割にはアイレリーフもあまり大きくなく、改良の余地があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、見掛け視界が広く、アイレリーフも十分長い接眼レンズと、この接眼レンズを備えた光学機器とを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る接眼レンズは、観察眼側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群との実質的に2個のレンズ群からなり、第1レンズ群と第2レンズ群との間に中間像が形成される。そして、第1レンズ群は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズである第1レンズ成分と、負レンズ及び正レンズを接合した接合レンズである第2レンズ成分と、正レンズ及び負レンズを接合した接合レンズである第3レンズ成分と、観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第4レンズ成分との実質的に4個のレンズ成分からなる
このような接眼レンズは、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
−1.5 ≦ f1/f2 ≦ −0.5
の条件を満足することが好ましい。
また、このような接眼レンズは、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、この接眼レンズの全系の焦点距離をfとしたとき、次式
1.1 ≦ f1/f
の条件を満足することが好ましい。
また、このような接眼レンズは、第1レンズ成分の焦点距離をf11とし、第4レンズ成分の焦点距離をf14としたとき、次式
0.5 ≦ f11/f14 ≦ 2
の条件を満足することが好ましい。
また、このような接眼レンズは、第2レンズ成分の焦点距離をf12とし、第3レンズ成分の焦点距離をf13としたとき、次式
0.5 ≦ f12/f13 ≦ 2
の条件を満足することが好ましい。
さらに、このような接眼レンズは、アイレリーフをERとし、この接眼レンズの全系の焦点距離をfとしたとき、次式
1 ≦ ER/f
の条件を満足することが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、上述の接眼レンズのいずれかを備える。
本発明を以上のように構成すると、見掛け視界が広く、アイレリーフも十分長い接眼レンズと、この接眼レンズを有する光学機器と、を提供することができる。
接眼レンズを備える光学機器の構成を示す説明図である。 第1実施例に係る接眼レンズの構成を示すレンズ構成図である。 上記第1実施例における諸収差図である。 第2実施例に係る接眼レンズの構成を示すレンズ構成図である。 上記第2実施例における諸収差図である。 第3実施例に係る接眼レンズの構成を示すレンズ構成図である。 上記第3実施例における諸収差図である。 第4実施例に係る接眼レンズの構成を示すレンズ構成図である。 上記第4実施例における諸収差図である。 第5実施例に係る接眼レンズの構成を示すレンズ構成図である。 上記第5実施例における諸収差図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本実施の形態に係る接眼レンズを有する光学機器として、図1に示す望遠鏡光学系TSの構成について説明する。この望遠鏡光学系TSは、被観察物体側から順に、対物レンズ1と、正立プリズム2と、接眼レンズ3とを有して構成されている。正立プリズム2は、対物レンズ1と接眼レンズ3との間に配置され、対物レンズ1により形成された被観察物体の倒立像を上下左右反転させるものである。この正立プリズム2には、例えば2つの2等辺三角形のプリズムで構成される、いわゆるポロプリズムを用いることができる。この対物レンズ1により形成された被観察物体の像(図1における中間像I)は、接眼レンズ3を用いて、アイポイントEPに位置する観察眼により拡大観察することができる。
ここで、本実施の形態に係る接眼レンズ3は、観察眼(アイポイントEP)側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、を有し、対物レンズ1と接眼レンズ3の第2レンズ群G2とによる被観察物体の実像である中間像Iが、この第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との中間に形成されるように配置されている。このように、この接眼レンズ3を、正の屈折力を有する第1レンズ群G1及び負の屈折力を有する第2レンズ群G2から構成することにより、接眼レンズ3におけるペッツバール和を小さくして像面湾曲の発生を抑えることができる。
ここで、負の屈折力を有する第2レンズ群G2は、中間像Iの結像位置を,アイポイントEP側に移動させることにより接眼レンズ3の最もアイポイントEP側のレンズ面からアイポイントEPまでの光軸上の距離(この距離を「アイレリーフER」と呼ぶ)を長くする機能を有している。
一方、正の屈折力を有する第1レンズ群G1は、中間像Iから出た発散光を再度集光して収斂光にする機能を有する。この第1レンズ群G1は、観察眼(アイポイントEP)側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズである第1レンズ成分G11と、負レンズ及び正レンズを接合した接合レンズである第2レンズ成分G12と、正レンズ及び負レンズを接合した接合レンズである第3レンズ成分G13と、観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第4レンズ成分G14と、を有して構成される。正の屈折力を有する第1レンズ成分G11及び第4レンズ成分G14は、中間像Iから出た発散光を収斂光にするものであるため、これらの第1及び第4レンズ成分G11,G14を通過する光線を徐々に曲げて、これらのレンズ成分G11,G14での収差の発生を極力抑えるために、第4レンズ成分G14の対物レンズ1側の面は対物レンズ1側に凹面を向けて配置される(観察眼側の面は観察眼側に凸面を向けて配置される)ことが好ましく、また、第1レンズ成分G11の観察眼側の面は、観察眼側に凹面を向けて配置される(接眼レンズ1側の面は接眼レンズ1側に凸面を向けて配置される)ことが好ましい。また、この第1及び第4レンズ成分G11,G14で発生する色収差(特に、倍率の色収差)を補正するために、この接眼レンズ3は、2つの接合レンズ成分(第2レンズ成分G12及び第3レンズ成分G13)が設けられている。なお、さらに色収差を良好に補正するために、図1に示すように、第2レンズ群G2も、負レンズ及び正レンズを接合した接合レンズで構成することが好ましい。
この第1レンズ群G1において、接合レンズは、屈折力を大きくすることができないため、第1レンズ成分G11及び第2レンズ成分G12の配置の順序を逆にすると、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1とアイポイントEPとの間に屈折力が弱い第2レンズ成分G12が配置されてしまうため、アイレリーフERが短くなってしまう。また、第3レンズ成分G13及び第4レンズ成分G14の配置の順序を逆にすると、正の屈折力を有する第4レンズ成分G14と中間像Iとの間に屈折力の弱い第3レンズ成分が配置されてしまうため、第4レンズ成分G14の径が大きくなり、この接眼レンズ3全体が大型化してしまうとともに、収差が発生しやすくなってしまう。そのため、図1に示すように、接合レンズである第2及び第3レンズ成分G12,G13は、正の屈折力を有する第1及び第4レンズ成分G11,G14の間に配置されることが望ましい。
なお、この望遠鏡光学系TSにおいて、見掛け視界を広くするためには、中間像Iの大きさを大きくすることが必要である。そのため、中間像Iを大きくすると、接眼レンズ3の径も大きくなるため収差が発生しやすくなるが、上述のように第1レンズ群G1に2つの接合レンズ(第2及び第3レンズ成分G12,G13)を設け、また、第2レンズ群G2を接合レンズで構成することにより、この収差を良好に補正することができる。
それでは、以上のような構成の接眼レンズ3を構成するための条件について説明する。まず、この接眼レンズ3は、第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、次に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
−1.5 ≦ f1/f2 ≦ −0.5 (1)
条件式(1)は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との焦点距離の比を規定するものである。この条件式(1)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の負の屈折力が強すぎて、像面湾曲の補正が過剰となるため好ましくない。反対にこの条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の負の屈折力が弱すぎて、像面湾曲の補正が不足となるため好ましくない。
また、この接眼レンズ3は、第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、この接眼レンズ3の全系の焦点距離をfとしたとき、次に示す条件式(2)を満足することが望ましい。
1.1 ≦ f1/f (2)
条件式(2)は、この接眼レンズ3の全径の焦点距離に対する第1レンズ群G1の焦点距離の比を規定するものである。この条件式(2)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1の屈折力が強すぎて、アイポイントEPが接眼レンズ3側に近づくため、十分なアイレリーフERを確保することが困難になる。
またさらに、この接眼レンズ3の第1レンズ群G1は、第1レンズ成分G11の焦点距離をf11とし、第4レンズ成分G14の焦点距離をf14としたとき、次に示す条件式(3)を満足することが望ましい。
0.5 ≦ f11/f14 ≦ 2 (3)
条件式(3)は、第1レンズ群G1における第1レンズ成分G11と第4レンズ成分G14との焦点距離の比を規定するものである。この条件式(3)の下限値を下回ると、第1レンズ成分G11の屈折力が強くなり過ぎて、歪曲収差の補正が困難となるため好ましくない。反対に、この条件式(3)の上限値を上回ると、第4レンズ成分G14の屈折力が強くなり過ぎて、アイポイントEPが接眼レンズ3側に近づくため、十分なアイレリーフERを確保することが困難になる。
またさらに、この接眼レンズ3の第1レンズ群G1は、第2レンズ成分G12の焦点距離をf12とし、第3レンズ成分G13の焦点距離をf13としたとき、次に示す条件式(4)を満足することが望ましい。
0.5 ≦ f12/f13 ≦ 2 (4)
条件式(4)は、第1レンズ群G1における第2レンズ成分G12と第3レンズ成分G13との焦点距離の比を規定するものである。このような構成の接眼レンズ3においては、負レンズ及び正レンズからなる接合レンズである第2レンズ成分G12と、正レンズ及び負レンズからなる接合レンズである第3レンズ成分G13とに、屈折力と色収差の補正を、ほぼ均等に分担させることが重要であり、この条件式(4)の上限値及び下限値を超えると、これらのレンズ成分G12,G13のバランスが崩れて、色収差と非点収差との補正を良好に両立させることが困難となる。
またさらに、この接眼レンズ3は、アイレリーフをERとし、この接眼レンズ3の全系の焦点距離をfとしたとき、次に示す条件式(5)を満足することが望ましい。
1 ≦ ER/f (5)
条件式(5)は、この接眼レンズ3の全系の焦点距離に対するアイレリーフの長さの比を規定するものである。この条件式(5)を満足することにより、接眼レンズ3の全系の焦点距離に対して十分なアイレリーフを確保することができる。
本実施の形態に係る接眼レンズ3を以上のような構成とすると、見掛け視界が60°を超える広角で、全系の焦点距離に対してアイレリーフも十分長い接眼レンズを提供することができる。なお、以上の説明においては、本実施の形態に係る接眼レンズ3を、望遠鏡光学系TSに用いた場合について説明したが、顕微鏡光学系に用いることも可能である。
それでは、このような接眼レンズ3について、5つの実施例を以下に示す。
[第1実施例]
図2は、第1実施例に係る接眼レンズ3を示している。この第1実施例に係る接眼レンズ3は、観察眼(アイポイントEP)側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有しており、この第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に被観察物体の中間像Iが形成されている。第1レンズ群G1は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズL1からなる第1レンズ成分G11、観察眼側に平面を向けた平凹レンズL2と両凸レンズL3とを接合した接合レンズからなる第2レンズ成分G12、両凸レンズL4と観察眼側に凹面を向けた平凹レンズL5とを接合した接合レンズからなる第3レンズ成分G13、及び、観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL6からなる第4レンズ成分G14から構成される。また、第2レンズ群G2は、観察眼側から順に、両凹レンズL7と観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8とを接合した接合レンズから構成される。
以下の表1に、この図2に示した第1実施例に係る接眼レンズ3の諸元を示す。この表1において、第1欄mは観察眼(アイポイントEP)側からの各光学面の番号を、第2欄rは各光学面の曲率半径を、第3欄dは各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄ndはd線に対する屈折率を、そして、第5欄νdはアッベ数をそれぞれ示している。なお、曲率半径0.000は平面を示し、また、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、アイレリーフERは、アイポイントEPから第1面までの光軸上の距離を示し、バックフォーカスBfは、最も対物レンズ1側の面(第14面)から焦点までの光軸上の距離を示し、fはこの接眼レンズ3の全系の焦点距離を、f1は第1レンズ群G1の焦点距離を、f2は第2レンズ群G2の焦点距離を、f11は第1レンズ成分G11の焦点距離を、f12は第2レンズ成分G12の焦点距離を、f13は第3レンズ成分G13の焦点距離を、そして、f14は第4レンズ成分G14の焦点距離をそれぞれ示している。さらに、この表1には、上記条件式(1)〜(5)に対応する値、すなわち、条件対応値も示している。なお、これらの説明は以降の実施例においても同様である。
ここで、以下の全ての諸元において記載される曲率半径、面間隔、焦点距離その他の長さの単位は、特記の無い場合、一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることはなく、他の適当な単位を用いることができる。
(表1)
[全体諸元]
f=17.5
f1=24.5
f2=-35.0
f11=75.3
f12=110.8
f13=110.8
f14=73.4

[レンズデータ]
m r d nd νd
EP 25.400(ER)
1 -61.177 5.000 1.75500 52.3
2 -30.500 0.400
3 0.000 2.500 1.80518 25.3
4 51.000 11.000 1.72916 54.7
5 -70.000 0.400
6 70.000 11.000 1.72916 54.7
7 -51.000 2.500 1.80518 25.3
8 0.000 0.400
9 30.500 7.000 1.75500 52.3
10 61.177 11.982
11 0.000 12.032
12 -31.220 1.500 1.51680 64.1
13 20.500 3.200 1.80518 25.3
14 31.220 -10.721(Bf)

[条件対応値]
(1)f1/f2=-0.7
(2)f1/f=1.40
(3)f11/f14=1.03
(4)f12/f13=1.00
(5)ER/f=1.45
このように、第1実施例では上記条件式(1)〜(5)はすべて満たされていることが分かる。図3に、この第1実施例に係る接眼レンズ3の、d線、F線及びC線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差の諸収差図を示す。なお、これらの収差図は、この接眼レンズ3に対してアイポイントEP側から光を入射させたときの値を示している。ここで、球面収差図は光軸からの高さHに対する収差量を示し、非点収差図、歪曲収差図及び倍率色収差図は半画角ωに対する収差量を示す。また、非点収差図において、実線は各波長に対するサジタル像面を示し、破線は各波長に対するメリジオナル像面を示す。なお、これらの諸収差図の説明は以降の実施例においても同様である。この図3に示す各収差図から明らかなように、本第1実施例に係る接眼レンズ3は、アイレリーフERが全系の焦点距離fに対して十分長く、また、60°以上の広い見掛け視界を有しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第2実施例]
図4は、第2実施例に係る接眼レンズ3を示している。この第2実施例に係る接眼レンズ3は、観察眼(アイポイントEP)側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有しており、この第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に被観察物体の中間像Iが形成されている。第1レンズ群G1は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズL1からなる第1レンズ成分G11、観察眼側に平面を向けた平凹レンズL2と両凸レンズL3とを接合した接合レンズからなる第2レンズ成分G12、両凸レンズL4と観察眼側に凹面を向けた平凹レンズL5とを接合した接合レンズからなる第3レンズ成分G13、及び、観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL6からなる第4レンズ成分G14から構成される。また、第2レンズ群G2は、観察眼側から順に、両凹レンズL7と観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8とを接合した接合レンズから構成される。
以下の表2に、この図4に示した第2実施例に係る接眼レンズ3の諸元を示す。
(表2)
[全体諸元]
f=17.5
f1=24.5
f2=-35.0
f11=63.0
f12=131.0
f13=131.0
f14=62.6

[レンズデータ]
m r d nd νd
EP 23.000(ER)
1 -237.340 5.000 1.75500 52.3
2 -40.000 0.400
3 0.000 2.500 1.80518 25.3
4 50.530 11.000 1.72916 54.7
5 -80.560 0.400
6 80.560 11.000 1.72916 54.7
7 -50.530 2.500 1.80518 25.3
8 0.000 0.400
9 29.000 7.000 1.75500 52.3
10 67.200 11.058
11 0.000 12.243
12 -28.850 1.500 1.51680 64.1
13 20.500 3.000 1.80518 25.3
14 33.000 -10.829(Bf)

[条件対応値]
(1)f1/f2=-0.7
(2)f1/f=1.40
(3)f11/f14=1.01
(4)f12/f13=1.00
(5)ER/f=1.31
このように、第2実施例では上記条件式(1)〜(5)はすべて満たされていることが分かる。図5に、この第2実施例に係る接眼レンズ3の、d線、F線及びC線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差の諸収差図を示す。この図5に示す各収差図から明らかなように、本第2実施例に係る接眼レンズ3は、アイレリーフERが全系の焦点距離fに対して十分長く、また、60°以上の広い見掛け視界を有しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第3実施例]
図6は、第3実施例に係る接眼レンズ3を示している。この第3実施例に係る接眼レンズ3は、観察眼(アイポイントEP)側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有しており、この第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に被観察物体の中間像Iが形成されている。第1レンズ群G1は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズL1からなる第1レンズ成分G11、観察眼側に平面を向けた平凹レンズL2と両凸レンズL3とを接合した接合レンズからなる第2レンズ成分G12、両凸レンズL4と観察眼側に凹面を向けた平凹レンズL5とを接合した接合レンズからなる第3レンズ成分G13、及び、観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL6からなる第4レンズ成分G14から構成される。また、第2レンズ群G2は、観察眼側から順に、両凹レンズL7と観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8とを接合した接合レンズから構成される。
以下の表3に、この図6に示した第3実施例に係る接眼レンズ3の諸元を示す。
(表3)
[全体諸元]
f=17.5
f1=24.5
f2=-35.0
f11=79.3
f12=103.7
f13=103.7
f14=71.0

[レンズデータ]
m r d nd νd
EP 24.300(ER)
1 -70.000 5.000 1.71300 53.9
2 -32.200 0.400
3 0.000 2.500 1.80518 25.3
4 51.000 12.000 1.71300 53.9
5 -63.030 0.400
6 63.030 12.000 1.71300 53.9
7 -51.000 2.500 1.80518 25.3
8 0.000 0.400
9 32.200 7.500 1.71300 53.9
10 80.000 11.023
11 0.000 12.116
12 -31.190 1.500 1.51680 64.1
13 20.500 3.000 1.80518 25.3
14 31.240 -10.706(Bf)

[条件対応値]
(1)f1/f2=-0.7
(2)f1/f=1.40
(3)f11/f14=1.12
(4)f12/f13=1.00
(5)ER/f=1.39
このように、第3実施例では上記条件式(1)〜(5)はすべて満たされていることが分かる。図7に、この第3実施例に係る接眼レンズ3の、d線、F線及びC線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差の諸収差図を示す。この図7に示す各収差図から明らかなように、本第3実施例に係る接眼レンズ3は、アイレリーフERが全系の焦点距離fに対して十分長く、また、60°以上の広い見掛け視界を有しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第4実施例]
図8は、第4実施例に係る接眼レンズ3を示している。この第4実施例に係る接眼レンズ3は、観察眼(アイポイントEP)側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有しており、この第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に被観察物体の中間像Iが形成されている。第1レンズ群G1は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズL1からなる第1レンズ成分G11、観察眼側に平面を向けた平凹レンズL2と両凸レンズL3とを接合した接合レンズからなる第2レンズ成分G12、両凸レンズL4と観察眼側に凹面を向けた平凹レンズL5とを接合した接合レンズからなる第3レンズ成分G13、及び、観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL6からなる第4レンズ成分G14から構成される。また、第2レンズ群G2は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズL7と両凹レンズL8とを接合した接合レンズから構成される。
以下の表4に、この図8に示した第4実施例に係る接眼レンズ3の諸元を示す。
(表4)
[全体諸元]
f=17.5
f1=24.5
f2=-35.0
f11=80.0
f12=104.0
f13=104.0
f14=69.9

[レンズデータ]
m r d nd νd
EP 24.900(ER)
1 -68.585 4.500 1.71300 53.9
2 -32.000 0.400
3 0.000 2.500 1.80518 25.3
4 50.000 12.000 1.71300 53.9
5 -63.030 0.400
6 63.030 12.000 1.71300 53.9
7 -50.000 2.500 1.80518 25.3
8 0.000 0.400
9 32.000 8.000 1.71300 53.9
10 80.000 10.727
11 0.000 13.811
12 -25.720 3.000 1.80518 25.3
13 -22.000 1.500 1.51680 64.1
14 50.000 -12.428(Bf)

[条件対応値]
(1)f1/f2=-0.7
(2)f1/f=1.40
(3)f11/f14=1.14
(4)f12/f13=1.00
(5)ER/f=1.42
このように、第4実施例では上記条件式(1)〜(5)はすべて満たされていることが分かる。図9に、この第4実施例に係る接眼レンズ3の、d線、F線及びC線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差の諸収差図を示す。この図9に示す各収差図から明らかなように、本第4実施例に係る接眼レンズ3は、アイレリーフERが全系の焦点距離fに対して十分長く、また、60°以上の広い見掛け視界を有しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第5実施例]
図10は、第5実施例に係る接眼レンズ3を示している。この第5実施例に係る接眼レンズ3は、観察眼(アイポイントEP)側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有しており、この第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に被観察物体の中間像Iが形成されている。第1レンズ群G1は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズL1からなる第1レンズ成分G11、観察眼側に平面を向けた平凹レンズL2と両凸レンズL3とを接合した接合レンズからなる第2レンズ成分G12、両凸レンズL4と観察眼側に凹面を向けた平凹レンズL5とを接合した接合レンズからなる第3レンズ成分G13、及び、観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズL6からなる第4レンズ成分G14から構成される。また、第2レンズ群G2は、観察眼側から順に、観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズL7と両凹レンズL8とを接合した接合レンズから構成される。
以下の表5に、この図10に示した第5実施例に係る接眼レンズ3の諸元を示す。
(表5)
[全体諸元]
f=17.5
f1=24.5
f2=-35.0
f11=67.4
f12=124.6
f13=124.6
f14=65.9

[レンズデータ]
m r d nd νd
EP 24.100(ER)
1 -73.780 5.500 1.71300 53.9
2 -30.000 0.400
3 0.000 2.500 1.80518 25.3
4 56.000 11.000 1.62041 60.1
5 -56.000 0.400
6 56.000 11.000 1.62041 60.1
7 -56.000 2.500 1.80518 25.3
8 0.000 0.400
9 30.000 8.000 1.71300 53.9
10 73.780 10.719
11 0.000 13.750
12 -26.310 3.000 1.80518 25.3
13 -22.000 1.500 1.51680 64.1
14 47.000 -12.363(Bf)

[条件対応値]
(1)f1/f2=-0.7
(2)f1/f=1.40
(3)f11/f14=1.02
(4)f12/f13=1.00
(5)ER/f=1.38
このように、第5実施例では上記条件式(1)〜(5)はすべて満たされていることが分かる。図11に、この第5実施例に係る接眼レンズ3の、d線、F線及びC線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差の諸収差図を示す。この図11に示す各収差図から明らかなように、本第5実施例に係る接眼レンズ3は、アイレリーフERが全系の焦点距離fに対して十分長く、また、60°以上の広い見掛け視界を有しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
3 接眼レンズ G1 第1レンズ群
G11 第1レンズ成分 G12 第2レンズ成分
G13 第3レンズ成分 G14 第4レンズ成分
G2 第2レンズ群 TS 望遠鏡光学系(光学機器)

Claims (7)

  1. 観察眼側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群との実質的に2個のレンズ群からなり
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に中間像が形成され、
    前記第1レンズ群は、前記観察眼側から順に、
    前記観察眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズである第1レンズ成分と、
    負レンズ及び正レンズを接合した接合レンズである第2レンズ成分と、
    正レンズ及び負レンズを接合した接合レンズである第3レンズ成分と、
    前記観察眼側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第4レンズ成分との実質的に4個のレンズ成分からなる接眼レンズ。
  2. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
    −1.5 ≦ f1/f2 ≦ −0.5
    の条件を満足する請求項1に記載の接眼レンズ。
  3. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    1.1 ≦ f1/f
    の条件を満足する請求項1または2に記載の接眼レンズ。
  4. 前記第1レンズ成分の焦点距離をf11とし、前記第4レンズ成分の焦点距離をf14としたとき、次式
    0.5 ≦ f11/f14 ≦ 2
    の条件を満足する請求項1〜3いずれか一項に記載の接眼レンズ。
  5. 前記第2レンズ成分の焦点距離をf12とし、前記第3レンズ成分の焦点距離をf13としたとき、次式
    0.5 ≦ f12/f13 ≦ 2
    の条件を満足する請求項1〜4いずれか一項に記載の接眼レンズ。
  6. アイレリーフをERとし、全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    1 ≦ ER/f
    の条件を満足する請求項1〜5いずれか一項に記載の接眼レンズ。
  7. 請求項1〜6いずれか一項に記載の接眼レンズを備える光学機器。
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