JPH06229521A - 熱板加熱式ガスバーナを用いたガス燃焼装置 - Google Patents

熱板加熱式ガスバーナを用いたガス燃焼装置

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JPH06229521A
JPH06229521A JP1763693A JP1763693A JPH06229521A JP H06229521 A JPH06229521 A JP H06229521A JP 1763693 A JP1763693 A JP 1763693A JP 1763693 A JP1763693 A JP 1763693A JP H06229521 A JPH06229521 A JP H06229521A
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英昭 石川
Masatoshi Koyaizu
政俊 小柳津
Masao Aramatsu
政男 荒松
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Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バーナパイプ(21)でその上方に位置する熱板(2
2)を赤熱させてその輻射熱で対象物を加熱するようにし
たものに於いてバーナパイプへの点火動作が円滑に行え
るようにする。 【構成】パイロットバーナの炎をバーナパイプ(21)の下
方に位置させ、該パイロットバーナで生成される火焔が
その上方のバーナパイプ(21)の下面から両側外周を伝っ
てその上面近傍まで達するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚や肉類等の被焼成物
を焼く焼物器に使用されるガスバーナ、特に、強制燃焼
方式のガスバーナによって熱板を赤熱状態に加熱し、こ
の熱板からの輻射熱と、燃焼排気による加熱とによって
前記被焼成物を焼き上げる形式の所謂熱板加熱式のガス
バーナを用いたガス燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】焼網に載置した魚や肉等の被焼成
物を焼き上げる焼物器として既に特願平4−20263
5号の発明を提案した。この種焼物器では上方開放状態
となったケーシング(1) 内には複数のバーナ(2) (2) が
横方向に並設されており、図10に示すように各バーナ
(2) (2) は、バーナパイプ(21)とその上方に所定間隔を
置いて対向する熱板(22)から構成されている。
【0003】図11に示すように、上記バーナパイプ(2
1)の上流端にはこれにガス供給するノズル(24)が挿入状
態になっており、更に、バーナ(2) の側方隣接部にはパ
イロットバーナ(61)とこれに点火するためのスパーカー
(62)から構成された点火装置(63)が配設されている。こ
のように点火装置をバーナ(2) の側方に配設するのは、
バーナパイプ(21)と熱板(22)の間隙が小さいことから該
間隙内に上記点火装置(63)を配設するのが困難だからで
ある。
【0004】このものでは、点火操作をすると先ず点火
装置(63)が作動する。即ち、スパーカー(62)が動作して
パイロットバーナ(61)が燃焼状態になるのである。次
に、強制送風用のファン(30)の吐出口(300) から供給さ
れた空気がバーナパイプ(21)の上流端近傍に穿設された
一次空気口(29)から該バーナパイプ(21)内に流入し、該
流入空気とノズル(24)からのガスがバーナパイプ(21)内
で混合されてこれが炎孔(25)(25)から噴出する。
【0005】バーナパイプ(21)の炎孔(25)(25)から噴出
した空気−ガス混合気はこれとその上方の熱板(22)の間
隙部に充満し、これが該熱板(22)の側縁部から溢れて、
溢れたガスにパイロットバーナ(61)から火移りし、これ
によりバーナ(2) が燃焼状態になる。しかしながら、上
記従来のものではバーナ(2) への点火動作が円滑に行え
ないという問題があった。
【0006】上記問題点について更に詳述すると、上記
従来のものでは既述したようにバーナパイプ(21)と熱板
(22)の間隙から溢れたガスに対してパイロットバーナ(6
1)より片側から点火するようになっているので、該点火
時に、バーナ(2) の周囲に横風が生じた場合、パイロッ
トバーナ(61)の炎が適正形成域からはずれて、該バーナ
(2) への円滑な点火が実現できないのである。
【0007】本発明は上記の点に鑑みて成されたもの
で、『バーナパイプ(21)とその上方に位置する熱板(22)
で構成されたバーナ(2) と、該バーナ(2) の近傍に配設
されたパイロットバーナ等から成る点火装置とを具備
し、上記バーナパイプ(21)で熱板(22)を赤熱させてその
輻射熱で対象物を加熱するようにしたもの』に於いて、
バーナ(2) の点火動作が円滑に行えるようにすることを
その課題とする。
【0008】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『パイロットバーナの炎をバーナパイプ(21)
の下方に位置させ、該パイロットバーナで生成される火
焔がその上方のバーナパイプ(21)の下面から両側外周を
伝ってその上面近傍まで達するようにした』ことであ
る。
【0009】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。点火操
作を行うと、既述従来のものと同様に該点火装置を構成
するパイロットバーナに火焔が形成される。すると、該
パイロットバーナの炎はバーナパイプ(21)の下方に位置
しており、該パイロットバーナの炎はバーナパイプ(21)
の下面からその両側の外周を伝わってその上面近傍に至
るように構成されているから、該火焔は上記バーナパイ
プ(21)とその上方の熱板(22)の間隙深く侵入する。即
ち、上記火焔はバーナパイプ(21)の両側から炎孔の近傍
まで侵入するのである。
【0010】
【効果】本発明は次の特有の効果を有する。パイロット
バーナの火焔はバーナパイプ(21)の両側から炎孔の近傍
まで侵入するから、点火時に横風が生じても、バーナパ
イプ(21)の両側に形成されるパイロットバーナの炎のう
ち一方は必ず炎孔の近傍まで侵入するためバーナ(2) の
点火動作が確実となる。
【0011】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。この実施例は、上記構成のガスバーナを矩
形の火床に並設し、その上方域で被焼成物を焼き上げる
形式の焼物器に実施したものであり、以下、この焼物器
の詳細について説明する。
【0012】この焼物器は、図1及び図2に示すよう
に、ケーシング(1) には上面に開放する矩形の火床(10)
が形成されており、この火床(10)内の前後の側壁間には
バーナパイプ(21)と熱板(22)とからなる複数のガスバー
ナ(2)(2)が並設され、前記ケーシング(1) の前面壁上部
には、操作部を具備させた前箱(3) が配備され、この前
箱(3) 内にはファン(30)を具備し且前記各ガスバーナ
(2) に燃焼用一次空気を供給する給気装置が収容される
と共に、点火装置が装備されている。一方、火床(10)の
後面壁には炎検知装置が配設されている。
【0013】以下、これら各部について説明する。 [ガスバーナ(2) について]ガスバーナ(2) は、図2〜
図5に示すように、バーナパイプ(21)と熱板(22)とから
なる。このバーナパイプ(21)は、前方が開放し、後方端
部が扁平化されて閉塞された金属パイプからなり、前記
開放端の近傍には一対の一次空気孔(29)(29)がその側方
壁面に形成されている。前記閉塞端(23)は火床(10)の後
壁内に当該壁面に沿って設けた後桟(11)にネジ止めさ
れ、他方の前方開放端は後述の給気装置内に収容される
ノズル(24)に外嵌して支持されている。バーナパイプ(2
1)の後端が前記後桟(11)によってネジ止めされているか
ら、前方開放端がノズル(24)に外嵌するだけであっても
バーナパイプ(21)の火床(10)内における前後方向の配設
位置は固定されている。そして、複数のバーナパイプ(2
1)(21)が同様に支持されて平行に配列されている。
【0014】各バーナパイプ(21)の頂面には図4に示す
ように多数の炎孔(25)が長手方向に沿って所定の間隔で
配列されており、閉塞端(23)の近傍には複数の補助炎孔
(26)(26)が形成される。尚、この補助炎孔(26)(26)の開
口方向は加工を容易にするため図7のようにバーナパイ
プ(21)の半径方向に設定されている。この実施例のガス
バーナ(2) は、天然ガス及びLPガス用としてあり、こ
れら炎孔を開放端側の第1炎孔(25a)(25a)群と、中央部
の第2炎孔(25b)(25b)群と、閉塞端(23)側の第3炎孔(2
5c)(25c)群の3種類に区分し、閉塞端(23)側の炎孔直径
が他方のそれよりも小さく設定されている。
【0015】因に、一つのバーナパイプ(21)による燃焼
量を1200Kcalとしたこの実施例では、第1炎孔(25
a) は直径:1.9mm ,個数:16個、第2炎孔(25b) は直
径:1.8mm ,個数:12個、第3炎孔(25c) は直径:1.7m
m ,個数:23個に設定している。また、第3炎孔(25c)
の閉塞端(23)側の端部の近傍に補助炎孔(26)として直径
1.6mm の炎孔が更に2個形成されている。
【0016】上記バーナパイプ(21)の上方には一定の間
隔をあけて熱板(22)が前後に架設されている。この熱板
(22)は、図3に示すように、耐熱性のある帯状金属板を
半円弧状断面となるように屈曲した構成であり、その断
面の開放部が下向きとなる姿勢で支持されている。この
バーナパイプ(21)と熱板(22)との間隔を維持するため、
熱板(22)の後端部は、図2に示すように、上記後桟(11)
から火床(10)内に突出させたブラケット(12)によって支
持され、他方の前方端はバーナパイプ(21)に設けたブラ
ケット(27)によって支持される。
【0017】前記ブラケット(12)は、図6のように、上
記閉塞端(23)と共に後桟(11)にネジ止めされる取付片(1
2b) と、この前方端から上方に屈曲する立上がり片(12
c) と、その上端から前方に突出した支持部(12a) から
なり、この支持部(12a) が前記熱板(22)の断面内周と一
致するように設定され、この上面に熱板(22)の後端部が
載置されている。
【0018】他方のブラケット(27)は図4及び図5のよ
うに、熱板(22)の前方端の投影面よりも大きな直立板を
具備する当て板(27a) と、これの基端部からバーナパイ
プ(21)の長手方向に突出し当て板(27a) にスポット溶接
された受け板(27b) とからなり、前記当て板(27a) の下
端からバーナパイプ(21)の開放端側に延びる水平板部(2
7a1)の両側には一対の取付け舌片(27a2)が設けられ、バ
ーナパイプ(21)の断面両側部にスポット溶接によって固
着されている。これにより前記受け板(27b) がバーナパ
イプ(21)の頂部に沿って平行に配設される。この受け板
(27b) の左右両側には直立片(27c)(27c)が連設され、こ
れら直立片の間隔を熱板(22)の断面の両端部の間隔に適
合させ、この直立片(27c)(27c)の間に熱板(22)の前方の
端部が載置されると共に熱板(22)の前方の端面が前記当
て板(27a) に所定の間隔をあけて対向している。
【0019】また、この受け板(27b) の高さと前記支持
部(12a) の高さとの間に所定の高低差を設けることによ
り、後桟(11)と前記ブラケット(27)とによってその両端
が支持された熱板(22)がバーナパイプ(21)と平行とな
る。このガスバーナ(2) では、バーナパイプ(21)の炎孔
部から噴出されるガスによって熱板(22)が加熱され赤熱
状態となる。従って、このバーナパイプ(21)及び熱板(2
2)には使用時に熱膨張が生じるが、バーナパイプ(21)に
ついては、後方端の閉塞端(23)のみがネジ止めされ、そ
の前方開放端がノズル(24)に対して外嵌するだけである
から、前記熱膨張が生じてもこれを吸収できる。なお、
この熱膨張により、一次空気孔(29)(29)の位置もノズル
(24)側に移動することとなるが、この実施例では、熱膨
張が生じていない状態におけるノズル(24)の先端(ガス
吐出口)と一次空気孔(29)との距離を、通常のブンゼン
バーナのそれよりも大きく設定している。従って、前記
熱膨張が生じた状態においても、一次空気孔(29)(29)と
ノズル(24)の先端との距離が十分大きく保たれることと
なり、バーナパイプ(21)が熱膨張すると否とに関わら
ず、ノズル(24)からのガス噴出によるエゼクタ効果を等
しくして一次空気量のバラツキが生じるのを防止してい
る。
【0020】尚、上記実施例では熱板(22)の両端部をブ
ラケット(12)(27)に載置状態にして該熱板(22)を着脱自
在に構成したが、該熱板(22)とブラケット(12)を固定し
ても良い。即ち、熱板(22)の後端部をブラケット(12)に
固定し他方の前方端をバーナパイプ(21)に固定したブラ
ケット(27)によって相対摺動可能に支持するのである。
これにより、熱板(22)が安定化する。又、該熱板(22)の
一端を固定して他端をバーナパイプ(21)に固定したブラ
ケット(27)で摺動自在に支持しているから、熱板(22)の
熱膨張とほぼ同期してバーナパイプ(21)が熱膨張してそ
の支持位置が前方に移動することとなる。従って、ブラ
ケット(27)による熱板(22)の前方端の前記支持部におけ
る相対移動量も極少ないものとなり、熱膨張による不都
合が一層生じにくくなる。 [給気装置]給気装置は、上記したファン(30)と、これ
の吐出口に連通させた給気室(31)からなり、図2に示す
ように、この給気室(31)内に上記ノズル(24)及びバーナ
パイプ(21)の開放端部近傍が収容されている。そして、
前記バーナパイプ(21)の一対の一次空気孔(29)(29)はこ
の給気室(31)内に位置することとなる。
【0021】前記給気装置は、火床(10)内に並設される
三つのガスバーナ(2)(2)に対して1つのファン(30)及び
給気室(31)が対応する構成となり、直方体状の箱体に構
成された給気室(31)の底壁で3つのノズル(24)(24)の並
設部の下方に形成された開口(32)とファン(30)の吐出口
とが案内ダクト(33)によって連通される。従って、ファ
ン(30)の吐出口から給気室(31)内に燃焼用一次空気が強
制的に送り込まれ、これが三つのバーナパイプ(21)(21)
内に一次空気孔(29)(29)を介して強制的に供給されるこ
ととなる。
【0022】このガスバーナ(2) は、全一次空気式とな
っており、前記給気によって燃焼に必要な空気が供給さ
れることとなる。尚、前記給気室(31)の上面には、各ガ
スバーナ(2) のバックファイヤ時の安全性を高めるた
め、温度ヒューズ(34)が取付けらており、これが、ガス
回路に挿入されるガス開閉装置を開閉制御する電磁弁駆
動用電気回路内に挿入接続され、給気室(31)内が異常加
熱温度になったときに、この温度ヒューズ(34)がオフと
なって、該ガス開閉装置が閉弁して燃焼が停止され安全
性が確保される。 [点火装置]点火装置は、各ガスバーナ(2) 毎に設けら
れ、図2に示すように、前箱(3) におけるバーナパイプ
(21)の下方に配設される。
【0023】前記点火装置は、比較的細い金属パイプを
L字状に屈曲させたパイロットバーナ(41)と、このパイ
ロットバーナ(41)の上端で水平方向に延びる水平管に添
設される陰極部(42)に対向させた電極(43)と、前記水平
管の端部に開口したパイロット炎孔(41a) と対向するよ
うに配設されパイロットバーナ(41)の炎を上方に案内す
る案内筒(44)とから構成される。この案内筒(44)は、断
面矩形の箱体で、先端壁面が斜め上方に向きその上方域
に開口(45)が形成されている。
【0024】このものでは、点火制御装置の出力によっ
てパイロットバーナ(41)の下端に装備させたパイロット
ノズル(46)からガスが吐出すると、このときに一定時間
前記電極(43)から陰極部(42)に放電されて、これにより
パイロットバーナ(41)に点火され、このパイロットバー
ナの炎が上方に案内されて、図8のように開口(45)から
バーナパイプ(21)の外周を介してバーナパイプ(21)と熱
板(22)との間の空間に案内される。この点火動作の一定
時間前にファン(30)が「オン」状態になると共に、この
点火動作と同時にノズル(24)へのガス回路が開放される
から、バーナパイプ(21)の頂部に形成された炎孔(25)(2
5)からの吐出する空気−ガス混合気に火移りしてガスバ
ーナ(2) が燃焼状態となる。このように、上記のもので
は、パイロットバーナ(41)の火焔がバーナパイプ(21)の
両側外周を伝ってバーナパイプ(21)と熱板(22)の間隙深
く侵入させた状態で点火動作が行えるから、点火時に横
風が生じても、バーナパイプ(21)の両側に形成されるパ
イロットバーナの炎のうち一方は必ず炎孔の近傍まで侵
入するためガスバーナ(2) の点火動作が確実となる。
【0025】特に、本実施例の如く、全一次空気式燃焼
の熱板加熱式ガスバーナの場合、ブンゼン燃焼に比べ
て、混合気内の空気量が多いため、バーナパイプ(21)と
熱板(22)との間隙外では、燃料ガスの濃度が低くなり過
ぎて着火できず、該間隙内で着火させる必要がある。従
って本発明は特に有効に働く。又、パイロットバーナの
火焔が真下からバーナパイプ(21)を加熱し、混合気が温
度上昇するため、燃焼速度が大きくなりコールドスター
ト時(バーナパイプ(21)が冷えている時)の点火を容易
にする。
【0026】この後、前記パイロットバーナ(41)へのガ
ス回路が遮断されて該パイロットバーナ(41)が消火し、
ガスバーナ(2) のみが燃焼状態となる。尚、上記実施例
ではパイロットバーナ(41)を前箱(3) 内に於けるバーナ
パイプ(21)の下方に配設し、該パイロットバーナ(41)で
形成される炎を案内筒(44)でバーナパイプ(21)に設けた
炎孔(25)の下方に導いたが、案内筒(44)を設けず、パイ
ロットバーナ(41)の炎を直接バーナパイプ(21)の両側外
周を伝わるように下方に形成してもよく、又、パイロッ
トバーナ(41)の炎がバーナパイプ(21)の下方に形成され
るならばパイロットバーナ(41)をバーナパイプ(21)の下
方に位置させなくてもよい。
【0027】尚、本実施例は全一次式のバーナを使用し
た例を示したが、空気過剰率を1未満にした状態で点火
させる所謂ブンンゼン点火を行い、その後、継続してブ
ンゼン燃焼させる熱板加熱式ガスバーナにも本発明は適
用できる。 [炎検知装置]各ガスバーナ(2) には、閉塞端(23)の近
傍に炎検知装置が設けられている。
【0028】この装置は、図2及び図6に示すように、
閉塞端(23)の近傍に設けた補助炎孔(26)(26)からの炎に
よって加熱される熱電対(51)と、これの熱起電力が点火
動作開始後設定時間内に所定の出力レベルに達したとき
に所定の出力信号を出す炎検知回路(C1)と、この炎検知
回路(C1)からの所定の出力が入力されたときにガス回路
に挿入されたガス開閉装置を開弁状態に維持する出力装
置(C2)とからなる。従って、点火操作開始後前記設定時
間内に前記炎検知回路(C1)から所定の出力信号が出力装
置(C2)に入力されると、ガス開閉装置が開弁状態に維持
されてガスバーナ(2) の燃焼が継続し、逆に、設定時間
経過時点においても、熱電対(51)からの熱起電力が所定
の出力レベルに達しない場合には、ガス開閉装置が開弁
状態に維持されないこととなり、つまり、このガス開閉
装置が閉弁されることとなり、点火不良時の安全が確保
される。
【0029】尚、前記熱電対(51)は、その先端部が所定
の温度に加熱されることによって熱起電力が発生する
が、この実施例では、ブラケット(12)及び止め板(13)の
立上がり片(12c) (13c) を貫通するように取付けらてお
り、後桟(11)にネジ止めされる押え板(53)によって水平
姿勢に保持され、その先端部が補助炎孔(26)(26)の上方
近傍に位置するようにその保持位置が定められている。
【0030】従って、ガスバーナ(2) が燃焼状態になっ
たときには、補助炎孔(26)(26)からの燃焼炎、特に、保
炎作用による安定な燃焼炎によって熱板(22)が加熱さ
れ、その輻射熱によって熱電対(51)の先端部が安定して
加熱されることとなる。 [ガスバーナ(2) の燃焼について]上記したように、こ
の実施例のガスバーナ(2) は、一次空気がファン(30)に
よって強制的に供給されて燃焼することとなるが、前記
一次空気の空気過剰率は1〜1.2に設定されているこ
とから、各炎孔から吐出した空気−ガス混合気は、断面
半円弧状の熱板(22)の内面に衝突した状態で燃焼し、燃
焼炎はバーナパイプ(21)の炎孔部から離れて、図3のよ
うに、熱板(22)の内面に沿って形成された、所謂薄膜燃
焼となり、燃焼炎の温度は著しく高温となる。又、熱板
(22)が断面半円弧状であることから、この燃焼炎が熱板
(22)の外部に溢れることもない。従って熱板(22)が効率
的に加熱されることとなり、熱板(22)の断面全域が均一
に加熱されることとなる。
【0031】このことは補助炎孔(26)(26)によって形成
される炎についても同様である。尚、天然ガス及びLP
用のガスバーナ(2) の場合、安定燃焼を確保しようとす
ると、燃焼速度と炎孔からの混合気の噴出速度との関係
から、バーナパイプ(21)の炎孔総面積が他の低ウオッベ
ガス種(Aガスは除く)用のものに比べて大幅に大きく
なる。従って、バーナパイプ(21)内に上記空気過剰率で
強制的に空気−ガス混合気が供給された場合には、図9
のように、この供給圧力によるバーナパイプ(21)内の圧
力分布が上流側から下流側に向って高圧となり、炎孔直
径を一定にした場合には、各炎孔からの噴出ガス量分布
が前記圧力分布に倣ったものとなる。
【0032】ところが、この実施例では、上記のよう
に、バーナパイプ(21)の炎孔群を、上流側の第1炎孔(2
5a)(25a)群、中間域の第2炎孔(25b)(25b)群、及び、下
流側の第3炎孔(25c)(25c)群の三つに区分し、上流側か
ら下流側に向って、炎孔直径を徐々に小さくしている。
したがって、炎孔直径を一定とした場合の前記噴出ガス
量分布が補正されて、バーナパイプ(21)の炎孔群の各部
からの噴出ガス量が均一化できる。低ウオッベガス種の
場合には、炎孔総面積が小さいから、一定の直径の炎孔
を所定のピッチで配列する構成としてもよい。
【0033】尚、このガスバーナ(2) では、一列に並ん
だ炎孔群の最端炎孔に熱電対(51)を臨ませているため、
該炎孔に形成される炎は、外気に冷やされて不安定とな
り勝ちであり該部分の燃焼炎が安定化しない。従って、
熱電対(51)が安定的に加熱されずその出力も不安定とな
って失火検知に誤りが生じ易い。そこで、本実施例では
複数の補助炎孔(26)(26)を設けて該部分の炎を安定化さ
せる所謂「保炎」を行い、熱電対から安定した出力が得
られるようにした。又、上記したようにファン(30)によ
って強制的に供給される全一次空気式であること及び熱
板(22)の下面に衝突拡散した炎孔からの噴出ガスが燃焼
することから、図7のように、補助炎孔(26)(26)の上方
の熱板(22)の下面に形成される薄い高温度の燃焼炎によ
って直接的に又はこの燃焼膜からの輻射熱によって熱電
対(51)の先端部が加熱される。従って、この補助炎孔(2
6)(26)の直径を第3炎孔(25c) 等の主炎孔よりも小さく
設定して、熱電対(51)を加熱する補助炎孔(26)(26)によ
る燃焼炎の温度は前記主炎孔によるそれよりも低くして
熱電対(51)が異常過熱される不都合を防止した。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼器の全体図
【図2】ガスバーナ(2) の配設部の縦断面図
【図3】ガスバーナ(2) の縦断面図
【図4】バーナパイプ(21)の平面図
【図5】バーナパイプ(21)の側面図
【図6】バーナパイプ(21)と熱電対(51)の固定部の拡大
断面図
【図7】補助炎孔(26)の近傍に於けるガスバーナ(2) の
縦断面図
【図8】案内筒(44)とガスバーナ(22)の関係説明図
【図9】バーナパイプ(21)に沿った内部圧力の説明図
【図10】従来例の説明図
【図11】従来例の説明図
【符号の説明】
(2) ・・・バーナ (21)・・・バーナパイプ (22)・・・熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒松 政男 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナパイプ(21)とその上方に位置する
    熱板(22)で構成されたバーナ(2) と、該バーナ(2) の近
    傍に配設されたパイロットバーナ等から成る点火装置と
    を具備し、上記バーナパイプ(21)で熱板(22)を赤熱させ
    てその輻射熱で対象物を加熱するようにしたものに於い
    て、パイロットバーナの炎をバーナパイプ(21)の下方に
    位置させ、該パイロットバーナで生成される火焔がその
    上方のバーナパイプ(21)の下面から両側外周を伝ってそ
    の上面近傍まで達するようにした熱板加熱式ガスバーナ
    を用いたガス燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315684A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Rinnai Corp 熱板

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