JPH06229148A - フェンス - Google Patents
フェンスInfo
- Publication number
- JPH06229148A JPH06229148A JP9745692A JP9745692A JPH06229148A JP H06229148 A JPH06229148 A JP H06229148A JP 9745692 A JP9745692 A JP 9745692A JP 9745692 A JP9745692 A JP 9745692A JP H06229148 A JPH06229148 A JP H06229148A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall body
- main wall
- fence
- auxiliary
- main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
- Fencing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的軽量で量産性、耐久性及び安全性に優
れ、しかもねじれや凹凸に対する強度が十分であり、更
に簡便に使用できる、フェンスを提供することである。 【構成】 脚部を含む主壁体と、脚部を支持する基台ブ
ロックとからなる。主壁体は合成樹脂の一体成形により
形成されている。主壁体の柱状部に囲まれた部位には網
目状部が形成されている。網目状部は、所定の厚さと、
実質上同一の方向に延びることにより規定された所定の
幅とを有するよう構成されている。
れ、しかもねじれや凹凸に対する強度が十分であり、更
に簡便に使用できる、フェンスを提供することである。 【構成】 脚部を含む主壁体と、脚部を支持する基台ブ
ロックとからなる。主壁体は合成樹脂の一体成形により
形成されている。主壁体の柱状部に囲まれた部位には網
目状部が形成されている。網目状部は、所定の厚さと、
実質上同一の方向に延びることにより規定された所定の
幅とを有するよう構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路、広場等に設置す
る防護用等のフェンスに関する。
る防護用等のフェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、土木工事等の際に設置するフ
ェンスとしては種々の形態のものが知られている。この
うち鉄を主体としているフェンス(例えばいわゆるA型
バリケード)は、鉄パイプ、鉄板等を加工、溶接、ボル
ト締め等を行なって組み立てられる。このため組立作業
が煩雑であり、製作に時間がかかる。また、錆や腐食に
弱く、特に沿岸部においては塩害に侵されやすく、耐久
性に乏しい。したがって塗装等のメンテナンスが必要
で、維持費が高くなる。
ェンスとしては種々の形態のものが知られている。この
うち鉄を主体としているフェンス(例えばいわゆるA型
バリケード)は、鉄パイプ、鉄板等を加工、溶接、ボル
ト締め等を行なって組み立てられる。このため組立作業
が煩雑であり、製作に時間がかかる。また、錆や腐食に
弱く、特に沿岸部においては塩害に侵されやすく、耐久
性に乏しい。したがって塗装等のメンテナンスが必要
で、維持費が高くなる。
【0003】また他のフェンスの従来例として、金属鋳
物製のモノブロックを縦横に連結することによりモザイ
ク状に組み立てるよう構成された提案がなされている
(実開昭48−69245号公報参照)。このフェンス
は金属鋳物製であるので、成形は容易であるが防錆対策
は必要であり、塗装等のメンテナンスも必要である。ま
たこのフェンスは重量が重いので、運搬や輸送、組み付
け作業時等における取り扱いが不便で危険を伴う。更に
その下端に脚部がないので、地面に載置される基台ブロ
ックに差し込んで簡便に使用することはできない。仮に
地面上に載置して使用することが可能であっても、重量
が重いので倒れた場合は非常に危険である。
物製のモノブロックを縦横に連結することによりモザイ
ク状に組み立てるよう構成された提案がなされている
(実開昭48−69245号公報参照)。このフェンス
は金属鋳物製であるので、成形は容易であるが防錆対策
は必要であり、塗装等のメンテナンスも必要である。ま
たこのフェンスは重量が重いので、運搬や輸送、組み付
け作業時等における取り扱いが不便で危険を伴う。更に
その下端に脚部がないので、地面に載置される基台ブロ
ックに差し込んで簡便に使用することはできない。仮に
地面上に載置して使用することが可能であっても、重量
が重いので倒れた場合は非常に危険である。
【0004】更に他のフェンスの従来例として、合成樹
脂製の外枠の内周縁側に、合成樹脂製の網又は金網の外
周縁側を取付けて網体を形成し、複数の網体を縦横に配
列してロープにより連結することにより構成された提案
がなされている(実開昭52−107426号公報参
照)。このフェンスも、その下端に脚部がないので、地
面に載置される基台ブロックに差し込んで簡便に使用す
ることはできない。更に網又は金網を押さえ板及びビス
により外枠に取付ける必要があるので、組立作業が煩雑
であり、製作に時間がかかる。また合成樹脂製の網又は
金網は、繊維状あるいは針金状の細い部材からなり、そ
れ自体強度的に弱く、ねじれや凹凸に対し極端に弱い。
したがって外枠全体にねじれが生じたり、地面の凹凸部
の上に置いたり、物がぶつかったりすると、簡単に破れ
るか変形するおそれがあり、耐久性に乏しい。
脂製の外枠の内周縁側に、合成樹脂製の網又は金網の外
周縁側を取付けて網体を形成し、複数の網体を縦横に配
列してロープにより連結することにより構成された提案
がなされている(実開昭52−107426号公報参
照)。このフェンスも、その下端に脚部がないので、地
面に載置される基台ブロックに差し込んで簡便に使用す
ることはできない。更に網又は金網を押さえ板及びビス
により外枠に取付ける必要があるので、組立作業が煩雑
であり、製作に時間がかかる。また合成樹脂製の網又は
金網は、繊維状あるいは針金状の細い部材からなり、そ
れ自体強度的に弱く、ねじれや凹凸に対し極端に弱い。
したがって外枠全体にねじれが生じたり、地面の凹凸部
の上に置いたり、物がぶつかったりすると、簡単に破れ
るか変形するおそれがあり、耐久性に乏しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の主目的は、
比較的軽量で量産性、耐久性及び安全性に優れ、しかも
ねじれや凹凸に対する強度が十分であり、更に簡便に使
用できる、改良されたフェンスを提供することである。
比較的軽量で量産性、耐久性及び安全性に優れ、しかも
ねじれや凹凸に対する強度が十分であり、更に簡便に使
用できる、改良されたフェンスを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明によれば、直立壁部と該直立壁部の下端部
に設けられた脚部とを有しかつ合成樹脂の一体成形によ
り形成された主壁体と、該脚部を支持する基台ブロック
とからなり、該主壁体は少なくともその周囲に柱状部を
備え、該柱状部に囲まれた部位には網目状部が形成さ
れ、該網目状部は、所定の厚さと、実質上同一の方向に
延びることにより規定された所定の幅とを有するよう構
成されたことを特徴とするフェンス、が提供される。
め、この発明によれば、直立壁部と該直立壁部の下端部
に設けられた脚部とを有しかつ合成樹脂の一体成形によ
り形成された主壁体と、該脚部を支持する基台ブロック
とからなり、該主壁体は少なくともその周囲に柱状部を
備え、該柱状部に囲まれた部位には網目状部が形成さ
れ、該網目状部は、所定の厚さと、実質上同一の方向に
延びることにより規定された所定の幅とを有するよう構
成されたことを特徴とするフェンス、が提供される。
【0007】
【実施例】以下、この発明に従って改良されたフェンス
を実施例により詳細に説明する。
を実施例により詳細に説明する。
【0008】フェンスの構成要素 図示のフェンスは、図1ないし図4に示す主壁体2と、
図5及び図6に示す第1の補助壁体4と、図7及び図8
に示す第2の補助壁体6とを含んでいる。後に詳述する
ように、主壁体2の上端には第1の補助壁体4又は第2
の補助壁体6を着脱自在に装着でき、また第1の補助壁
体4及び第2の補助壁体6の上端にも、主壁体2と同様
に、第1の補助壁体4又は第2の補助壁体6を着脱自在
に装着することができる。
図5及び図6に示す第1の補助壁体4と、図7及び図8
に示す第2の補助壁体6とを含んでいる。後に詳述する
ように、主壁体2の上端には第1の補助壁体4又は第2
の補助壁体6を着脱自在に装着でき、また第1の補助壁
体4及び第2の補助壁体6の上端にも、主壁体2と同様
に、第1の補助壁体4又は第2の補助壁体6を着脱自在
に装着することができる。
【0009】主壁体の構成 本発明によるフェンスは、直立壁部8とその下端部に設
けられた脚部10及び12とを有しかつ合成樹脂の一体
成形により形成された主壁体2と、脚部10及び12を
支持する基台ブロック(後述)とからなる。先ず図1な
いし図4を参照して、主壁体2の構成について説明す
る。本発明による主壁体2は、直立壁部8とその下端部
に設けられた脚部10及び12とを有しかつ合成樹脂の
一体成形により形成されている。そして主壁体2は少な
くともその周囲に柱状部14、16、20及び22を備
え、これらの柱状部に囲まれた部位には網目状部が形成
され、該網目状部は、所定の厚さと、実質上同一の幅方
向に延びて規定された所定の幅とを有するよう構成され
ている。
けられた脚部10及び12とを有しかつ合成樹脂の一体
成形により形成された主壁体2と、脚部10及び12を
支持する基台ブロック(後述)とからなる。先ず図1な
いし図4を参照して、主壁体2の構成について説明す
る。本発明による主壁体2は、直立壁部8とその下端部
に設けられた脚部10及び12とを有しかつ合成樹脂の
一体成形により形成されている。そして主壁体2は少な
くともその周囲に柱状部14、16、20及び22を備
え、これらの柱状部に囲まれた部位には網目状部が形成
され、該網目状部は、所定の厚さと、実質上同一の幅方
向に延びて規定された所定の幅とを有するよう構成され
ている。
【0010】図示の主壁体2は、略正方形状の直立壁部
8と、この直立壁部8の下端に設けられた一対の脚部1
0及び12を備えている。主として図1を参照して、具
体例の直立壁部8は、図1において左右方向に間隔を置
いて配設された一対の端縦柱状部14及び16を有し、
これらのの中間部には中間縦柱状部18が配設されてい
る。そして、縦柱状部14、16及び18の上端は上横
柱状部20により接続され、それらの下端は下横柱状部
22により接続され、更にそれらの上下方向中間部は中
間横柱状部24により接続されている。
8と、この直立壁部8の下端に設けられた一対の脚部1
0及び12を備えている。主として図1を参照して、具
体例の直立壁部8は、図1において左右方向に間隔を置
いて配設された一対の端縦柱状部14及び16を有し、
これらのの中間部には中間縦柱状部18が配設されてい
る。そして、縦柱状部14、16及び18の上端は上横
柱状部20により接続され、それらの下端は下横柱状部
22により接続され、更にそれらの上下方向中間部は中
間横柱状部24により接続されている。
【0011】具体例では、直立壁部8の周囲に位置する
柱状部(すなわち、端縦柱状部14及び16、上横柱状
部20並びに下横柱状部22)は、外プレート26と、
外プレート26の内側に位置する内プレート28と、外
プレート26及び内プレート28を接続する接続プレー
ト30とを備えている。外プレート26とプレート28
とは互いに間隔をおいて平行に位置付けられ、それぞれ
所定の厚さと、後述する網目状部40、42、44及び
46の幅を規定する方向(図1において紙面に垂直な方
向、図2において上下方向)と実質上同一の方向に延び
ることにより規定された所定の幅を有するよう構成され
ている。接続プレート30は、外プレート26及び内プ
レート28の幅の実質上中央部に位置付けられるととも
に、外プレート26及び内プレート28に直交するよう
位置付けられている。外プレート26の幅は内プレート
28の幅より幾分大きく形成されている(図2も参
照)。
柱状部(すなわち、端縦柱状部14及び16、上横柱状
部20並びに下横柱状部22)は、外プレート26と、
外プレート26の内側に位置する内プレート28と、外
プレート26及び内プレート28を接続する接続プレー
ト30とを備えている。外プレート26とプレート28
とは互いに間隔をおいて平行に位置付けられ、それぞれ
所定の厚さと、後述する網目状部40、42、44及び
46の幅を規定する方向(図1において紙面に垂直な方
向、図2において上下方向)と実質上同一の方向に延び
ることにより規定された所定の幅を有するよう構成され
ている。接続プレート30は、外プレート26及び内プ
レート28の幅の実質上中央部に位置付けられるととも
に、外プレート26及び内プレート28に直交するよう
位置付けられている。外プレート26の幅は内プレート
28の幅より幾分大きく形成されている(図2も参
照)。
【0012】また、直立壁部8の中間部に位置する柱状
部(すなわち中間縦柱状部18及び中間横柱状部24)
は、間隔を置いて配設された一対の端プレート32と、
一対の端プレート32間に配設された中間プレート34
と、一対の端プレート32及び中間プレート34を接続
する接続プレート36とから構成されている。端プレー
ト32と中間プレート34とは互いに間隔をおいて平行
に位置付けられ、それぞれ所定の厚さと、後述する網目
状部の幅を規定する方向と実質上同一の方向に延びるこ
とにより規定された所定の幅を有するよう構成されてい
る。接続プレート36は、端プレート32及び中間プレ
ート34の幅の実質上中央部に位置付けられるととも
に、それらに直交するよう位置付けられている。中間プ
レート34の幅は上記外プレート26の幅と実質上等し
く、また端プレート32の幅は上記内プレート28の幅
と実質上等しく形成されている。
部(すなわち中間縦柱状部18及び中間横柱状部24)
は、間隔を置いて配設された一対の端プレート32と、
一対の端プレート32間に配設された中間プレート34
と、一対の端プレート32及び中間プレート34を接続
する接続プレート36とから構成されている。端プレー
ト32と中間プレート34とは互いに間隔をおいて平行
に位置付けられ、それぞれ所定の厚さと、後述する網目
状部の幅を規定する方向と実質上同一の方向に延びるこ
とにより規定された所定の幅を有するよう構成されてい
る。接続プレート36は、端プレート32及び中間プレ
ート34の幅の実質上中央部に位置付けられるととも
に、それらに直交するよう位置付けられている。中間プ
レート34の幅は上記外プレート26の幅と実質上等し
く、また端プレート32の幅は上記内プレート28の幅
と実質上等しく形成されている。
【0013】縦柱状部14、16及び18並びに横柱状
部20、22及び24の強度を増大させるためには、図
1に示すように、外プレート26と内プレート28の
間、及び端プレート32と中間プレート34との間に、
補強プレート38を適宜設けるのが好ましい。補強プレ
ート38は接続プレート36の両側部の所定の位置に設
けられており、各幅方向は、外プレート26、内プレー
ト28及び網目状部の幅を規定する前記方向と同一に位
置付けられている。
部20、22及び24の強度を増大させるためには、図
1に示すように、外プレート26と内プレート28の
間、及び端プレート32と中間プレート34との間に、
補強プレート38を適宜設けるのが好ましい。補強プレ
ート38は接続プレート36の両側部の所定の位置に設
けられており、各幅方向は、外プレート26、内プレー
ト28及び網目状部の幅を規定する前記方向と同一に位
置付けられている。
【0014】直立壁部8の大部分は網目状部に形成され
ている。図示の具体例では縦柱状部14、16及び18
並びに横柱状部20、22及び24を除く他の部分、言
い換えると縦柱状部14、16、及び18並びに横柱状
部20、22及び24により規定された4個の略正方形
の部位を、それぞれ網目状部40、42、44及び46
として形成している。各網目状部40ないし46は、図
1及び図2から明らかなように、所定の厚さと、実質上
同一の方向に延びることにより規定された所定の幅とを
有するよう構成されている。
ている。図示の具体例では縦柱状部14、16及び18
並びに横柱状部20、22及び24を除く他の部分、言
い換えると縦柱状部14、16、及び18並びに横柱状
部20、22及び24により規定された4個の略正方形
の部位を、それぞれ網目状部40、42、44及び46
として形成している。各網目状部40ないし46は、図
1及び図2から明らかなように、所定の厚さと、実質上
同一の方向に延びることにより規定された所定の幅とを
有するよう構成されている。
【0015】具体例における脚部10及び12は、図1
において左右方向、図4において上下方向に間隔を置い
て配設された一対の脚部プレート48及び50とこれら
を接続する接続プレート52及び54から構成されてい
る。脚部プレート48及び50は図1及び図2から明ら
かなように、前記各網目状部40ないし46と実質上同
一の方向に延びることにより規定された所定の幅とを有
するよう構成されている。接続プレート52及び54は
脚部プレート48及び50に直交するよう位置付けられ
ている。これらプレート48、50、52及び54の上
端が下横柱状部22(詳しくは、外プレート26の外
面)の両端に接続されている。脚部10及び12には、
更に、貫通孔58が形成されている。具体例では、図3
及び図4に示すように、脚部プレート48及び50を貫
通して2個の貫通孔58が上下方向に間隔を置いて設け
られている。これら貫通孔58の数は、1個でも3個以
上でもよい。
において左右方向、図4において上下方向に間隔を置い
て配設された一対の脚部プレート48及び50とこれら
を接続する接続プレート52及び54から構成されてい
る。脚部プレート48及び50は図1及び図2から明ら
かなように、前記各網目状部40ないし46と実質上同
一の方向に延びることにより規定された所定の幅とを有
するよう構成されている。接続プレート52及び54は
脚部プレート48及び50に直交するよう位置付けられ
ている。これらプレート48、50、52及び54の上
端が下横柱状部22(詳しくは、外プレート26の外
面)の両端に接続されている。脚部10及び12には、
更に、貫通孔58が形成されている。具体例では、図3
及び図4に示すように、脚部プレート48及び50を貫
通して2個の貫通孔58が上下方向に間隔を置いて設け
られている。これら貫通孔58の数は、1個でも3個以
上でもよい。
【0016】具体例の主壁体2には、更に、連結縦孔6
0及び連結縦孔62が形成されている。図2に一部示す
ように、連結縦孔60は、直立壁部8の上横柱状部20
(詳しくは外プレート26)に適宜の間隔を置いて8個
(図2に6個示す)形成されている。また、連結横孔6
2は、直立壁部8の端縦柱状部14及び16(詳しくは
それらの外プレート26)の各々に夫々8個(図3に端
縦柱状部16に形成された8個を示す)形成されてい
る。連結縦孔60は、主壁体2の上側に第1の補助壁体
4又は第2の補助壁体6を連結するときに利用される。
また、連結横孔62は、主壁体2を相互に横方向に連結
するときに利用される。主壁体2は、例えば塩化ビニ
ル、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン・ポ
リカーボネート、ポリスチレン等の合成樹脂から形成す
ることができ、また図1ないし図4から理解されるよう
に、射出成形によって一体成形することができる。
0及び連結縦孔62が形成されている。図2に一部示す
ように、連結縦孔60は、直立壁部8の上横柱状部20
(詳しくは外プレート26)に適宜の間隔を置いて8個
(図2に6個示す)形成されている。また、連結横孔6
2は、直立壁部8の端縦柱状部14及び16(詳しくは
それらの外プレート26)の各々に夫々8個(図3に端
縦柱状部16に形成された8個を示す)形成されてい
る。連結縦孔60は、主壁体2の上側に第1の補助壁体
4又は第2の補助壁体6を連結するときに利用される。
また、連結横孔62は、主壁体2を相互に横方向に連結
するときに利用される。主壁体2は、例えば塩化ビニ
ル、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン・ポ
リカーボネート、ポリスチレン等の合成樹脂から形成す
ることができ、また図1ないし図4から理解されるよう
に、射出成形によって一体成形することができる。
【0017】第1の補助壁体の構成 次に、図5及び図6を参照して、第1の補助壁体4の構
成について説明する。図5及び図6と図1及び図3とを
比較することによって明らかなように、第1の補助壁体
4の構成は、主壁体2の直立壁部8の構成(すなわち、
主壁体2から脚部10及び12を除いた他の部分の構
成)と実質上同一である。すなわち、第1の補助壁体4
は、一対の端縦柱状部64及び66並びに一対の端縦柱
状部64及び66間に配設された中間縦柱状部68を備
えている。縦柱状部64、66及び68の上端は上横柱
状部70により接続され、また下端は下横柱状部72に
より接続され、更に上下方向中間部は中間横柱状部74
により接続されている。具体例では、主壁体2と同様
に、第1の補助壁体4の周囲に位置する柱状部(すなわ
ち、端縦柱状部64及び66、上横柱状部70並びに下
横柱状部72)は、外プレート76と、外プレート76
の内側に位置する内プレート78(外プレート76より
幾分幅が小さい)と、これらを接続する接続プレート8
0とから構成されている。また、第1の補助壁体4の中
間部に位置する柱状部(すなわち、中間縦柱状部68及
び中間横柱状部74)は、間隔を置いて配設された一対
の端プレート82(上記内プレート78と実質上同一の
幅を有する)と、一対の端プレート82間に配設された
中間プレート84(上記外プレート76と実質上同一の
幅を有する)と、これらを接続する接続プレート86と
から構成されている。なお、強度を増大させるために、
図5に示すように、適宜の個所に補強プレート88を設
けるのが好ましい。
成について説明する。図5及び図6と図1及び図3とを
比較することによって明らかなように、第1の補助壁体
4の構成は、主壁体2の直立壁部8の構成(すなわち、
主壁体2から脚部10及び12を除いた他の部分の構
成)と実質上同一である。すなわち、第1の補助壁体4
は、一対の端縦柱状部64及び66並びに一対の端縦柱
状部64及び66間に配設された中間縦柱状部68を備
えている。縦柱状部64、66及び68の上端は上横柱
状部70により接続され、また下端は下横柱状部72に
より接続され、更に上下方向中間部は中間横柱状部74
により接続されている。具体例では、主壁体2と同様
に、第1の補助壁体4の周囲に位置する柱状部(すなわ
ち、端縦柱状部64及び66、上横柱状部70並びに下
横柱状部72)は、外プレート76と、外プレート76
の内側に位置する内プレート78(外プレート76より
幾分幅が小さい)と、これらを接続する接続プレート8
0とから構成されている。また、第1の補助壁体4の中
間部に位置する柱状部(すなわち、中間縦柱状部68及
び中間横柱状部74)は、間隔を置いて配設された一対
の端プレート82(上記内プレート78と実質上同一の
幅を有する)と、一対の端プレート82間に配設された
中間プレート84(上記外プレート76と実質上同一の
幅を有する)と、これらを接続する接続プレート86と
から構成されている。なお、強度を増大させるために、
図5に示すように、適宜の個所に補強プレート88を設
けるのが好ましい。
【0018】第1の補助壁体4においても、その大部分
は網目状部に形成されている。すなわち、縦柱状部6
4、66及び68並びに横柱状部70、72及び74に
よって規定された4個の略正方形の部位を、それぞれ網
目状部90、92、94及び96として形成している。
第1の補助壁体4にも、連結縦孔(図示せず)及び連結
横孔98が形成されている。上下方向に連結する際に利
用される連結縦孔(図示せず)は、上横柱状部70及び
下横柱状部72(詳しくは、いずれも外プレート76)
の各々に夫々適宜の間隔を置いて8個形成されている。
また、横方向に連結する際に利用される連結横孔98
は、端縦柱状部64及び66(詳しくは、いずれも外プ
レート76)の各々に夫々適宜の間隔を置いて8個(図
6に端縦柱状部66に形成された8個を示す)形成され
ている。第1の補助壁体4も、主壁体2と同様に、例え
ば塩化ビニル、アクリル樹脂等の合成樹脂から射出成形
によって一体成形することができる。
は網目状部に形成されている。すなわち、縦柱状部6
4、66及び68並びに横柱状部70、72及び74に
よって規定された4個の略正方形の部位を、それぞれ網
目状部90、92、94及び96として形成している。
第1の補助壁体4にも、連結縦孔(図示せず)及び連結
横孔98が形成されている。上下方向に連結する際に利
用される連結縦孔(図示せず)は、上横柱状部70及び
下横柱状部72(詳しくは、いずれも外プレート76)
の各々に夫々適宜の間隔を置いて8個形成されている。
また、横方向に連結する際に利用される連結横孔98
は、端縦柱状部64及び66(詳しくは、いずれも外プ
レート76)の各々に夫々適宜の間隔を置いて8個(図
6に端縦柱状部66に形成された8個を示す)形成され
ている。第1の補助壁体4も、主壁体2と同様に、例え
ば塩化ビニル、アクリル樹脂等の合成樹脂から射出成形
によって一体成形することができる。
【0019】第2の補助壁体の構成 次に、図7及び図8を参照して、第2の補助壁体6の構
成について説明する。図7及び図8と図5及び図6とを
比較することによって明らかなように、第2の補助壁体
6は上記第1の補助壁体4の実質上半分の大きさ(高さ
が実質上半分になっている)であり、第2の補助壁体6
を上下方向に2個積重ねて連結することによって、上記
第1の補助壁体6と実質上同一の構成になる。すなわ
ち、第2の補助壁体6は、一対の端縦柱状部100及び
102並びに一対の端縦柱状部100及び102間に配
設された中間縦柱状部104を備えている。これら縦柱
状部100、102及び104の上端が上横柱状部10
6によって接続され、また下端が下横柱状部108によ
って接続されている。具体例では、第1の補助壁体4と
略同様に、第2の補助壁体6の周囲に位置する柱状部
(すなわち、端縦柱状部100及び102、上横柱状部
106並びに下横柱状部108)は、外プレート110
と、外プレート110の内側に位置する内プレート11
2(外プレート110より幾分幅が小さい)と、外プレ
ート110と内プレート112を接続する接続プレート
114とから構成されている。また、中間縦柱状部10
4は、間隔を置いて配設された一対の端プレート116
(上記内プレート112と実質上同一の幅を有する)
と、一対の端プレート116間に配設された中間プレー
ト118(上記外プレート110と実質上同一の幅を有
する)と、これらプレート116及び118を接続する
接続プレート120とから構成されている。なお、種々
の柱状部100、102、104、106及び108の
強度を増大させるために、図7に示すように、適宜の個
所に補強プレート122を設けるのが好ましい。
成について説明する。図7及び図8と図5及び図6とを
比較することによって明らかなように、第2の補助壁体
6は上記第1の補助壁体4の実質上半分の大きさ(高さ
が実質上半分になっている)であり、第2の補助壁体6
を上下方向に2個積重ねて連結することによって、上記
第1の補助壁体6と実質上同一の構成になる。すなわ
ち、第2の補助壁体6は、一対の端縦柱状部100及び
102並びに一対の端縦柱状部100及び102間に配
設された中間縦柱状部104を備えている。これら縦柱
状部100、102及び104の上端が上横柱状部10
6によって接続され、また下端が下横柱状部108によ
って接続されている。具体例では、第1の補助壁体4と
略同様に、第2の補助壁体6の周囲に位置する柱状部
(すなわち、端縦柱状部100及び102、上横柱状部
106並びに下横柱状部108)は、外プレート110
と、外プレート110の内側に位置する内プレート11
2(外プレート110より幾分幅が小さい)と、外プレ
ート110と内プレート112を接続する接続プレート
114とから構成されている。また、中間縦柱状部10
4は、間隔を置いて配設された一対の端プレート116
(上記内プレート112と実質上同一の幅を有する)
と、一対の端プレート116間に配設された中間プレー
ト118(上記外プレート110と実質上同一の幅を有
する)と、これらプレート116及び118を接続する
接続プレート120とから構成されている。なお、種々
の柱状部100、102、104、106及び108の
強度を増大させるために、図7に示すように、適宜の個
所に補強プレート122を設けるのが好ましい。
【0020】第2の補助壁体6においても、網目状部に
形成されている。すなわち、縦柱状部100、102及
び104並びに横柱状部106及び108によって規定
された2個の略正方形の部位を網目状部124及び12
6として形成している。第2の補助壁体6には、更に、
連結縦孔(図示せず)及び連結横孔130が形成されて
いる。上下方向に連結する際に利用される連結縦孔(図
示せず)は、上横柱状部106及び下横柱状部108
(詳しくは、いずれも外プレート110)の各々に夫々
適宜の間隔を置いて8個形成されている。また、横方向
に連結する際に利用される連結横孔130は、端縦柱状
部100及び102(詳しくは、いずれも外プレート1
10)の各々に夫々適宜の間隔を置いて4個(図8に端
縦柱状部102に形成された4個を示す)形成されてい
る。第2の補助壁体6も、主壁体2及び第1の補助壁体
4と同様に、例えば塩化ビニル、アクリル樹脂等の合成
樹脂から射出成形によって一体成形することができる。
形成されている。すなわち、縦柱状部100、102及
び104並びに横柱状部106及び108によって規定
された2個の略正方形の部位を網目状部124及び12
6として形成している。第2の補助壁体6には、更に、
連結縦孔(図示せず)及び連結横孔130が形成されて
いる。上下方向に連結する際に利用される連結縦孔(図
示せず)は、上横柱状部106及び下横柱状部108
(詳しくは、いずれも外プレート110)の各々に夫々
適宜の間隔を置いて8個形成されている。また、横方向
に連結する際に利用される連結横孔130は、端縦柱状
部100及び102(詳しくは、いずれも外プレート1
10)の各々に夫々適宜の間隔を置いて4個(図8に端
縦柱状部102に形成された4個を示す)形成されてい
る。第2の補助壁体6も、主壁体2及び第1の補助壁体
4と同様に、例えば塩化ビニル、アクリル樹脂等の合成
樹脂から射出成形によって一体成形することができる。
【0021】第1の使用例 図9は、本発明に従うフェンスの具体例の第1の使用例
を示している。第1の使用例においては、図1ないし図
4に示す主壁体2と図10に示すブロック枠体132を
使用する。まず、図10を参照して、ブロック枠体13
2について説明すると、図示のブロック枠体132は、
矩形状の底壁134(図9)と底壁134の4側縁から
上方に延びる側壁136、138、140及び142を
有し、全体として上面が開放された箱状である。このブ
ロック枠体132は、主壁体2等と同様に、例えば塩化
ビニル、アクリル樹脂等の合成樹脂から射出成形によっ
て一体成形することができる。なお、ブロック枠体13
2の底壁134は省略することもできる。第1の使用例
では、図9に示すように、地面Eに上記ブロック枠体1
32を所定間隔を置いて2個埋め込む。次いで、片方の
ブロック枠体132内に主壁体2の片方の脚部10の下
部を位置付けると共に他方のブロック枠体132内に主
壁体2の他方の脚部12の下部を位置付ける。その後
に、双方のブロック枠体132内にコンクリートを流し
込む。コンクリートが固まることによって主壁体2の脚
部10及び12が、ブロック枠体132及びこれに流し
込まれたコンクリートから成る基台ブロック144に固
定され、主壁体2は地面Eに固定的に設置される。設置
スペースが大きい場合には、複数個の主壁体2を横方向
(図9において左右方向)に間隔をおいて設置するよう
にすることができる。
を示している。第1の使用例においては、図1ないし図
4に示す主壁体2と図10に示すブロック枠体132を
使用する。まず、図10を参照して、ブロック枠体13
2について説明すると、図示のブロック枠体132は、
矩形状の底壁134(図9)と底壁134の4側縁から
上方に延びる側壁136、138、140及び142を
有し、全体として上面が開放された箱状である。このブ
ロック枠体132は、主壁体2等と同様に、例えば塩化
ビニル、アクリル樹脂等の合成樹脂から射出成形によっ
て一体成形することができる。なお、ブロック枠体13
2の底壁134は省略することもできる。第1の使用例
では、図9に示すように、地面Eに上記ブロック枠体1
32を所定間隔を置いて2個埋め込む。次いで、片方の
ブロック枠体132内に主壁体2の片方の脚部10の下
部を位置付けると共に他方のブロック枠体132内に主
壁体2の他方の脚部12の下部を位置付ける。その後
に、双方のブロック枠体132内にコンクリートを流し
込む。コンクリートが固まることによって主壁体2の脚
部10及び12が、ブロック枠体132及びこれに流し
込まれたコンクリートから成る基台ブロック144に固
定され、主壁体2は地面Eに固定的に設置される。設置
スペースが大きい場合には、複数個の主壁体2を横方向
(図9において左右方向)に間隔をおいて設置するよう
にすることができる。
【0022】なお、第1の使用例では、設置されたフェ
ンスの高さは実質上主壁体2の高さとなるため、ブロッ
ク枠体132としては、例えばその高さhが300mm
程度のものが好ましい。設置するフェンスの高さが高く
なる場合には、ブロック枠体132の高さhを適宜高く
するのが好ましく、例えば図12に示すように使用する
場合にはその高さhが350mm程度のものを用いるの
が好ましく、また、例えば図13に示すように使用する
場合にはその高さhが400mm程度のものを用いるの
が好ましい。
ンスの高さは実質上主壁体2の高さとなるため、ブロッ
ク枠体132としては、例えばその高さhが300mm
程度のものが好ましい。設置するフェンスの高さが高く
なる場合には、ブロック枠体132の高さhを適宜高く
するのが好ましく、例えば図12に示すように使用する
場合にはその高さhが350mm程度のものを用いるの
が好ましく、また、例えば図13に示すように使用する
場合にはその高さhが400mm程度のものを用いるの
が好ましい。
【0023】以上のように使用した場合には、特に次の
点が注目される。すなわち、主壁体2の脚部10及び1
2には図3及び図4に示すように貫通孔58が形成され
ているので、ブロック枠体132内にコンクリートを流
し込むと、この流し込んだコンクリートの一部が貫通孔
58を通してプレート48、50、52及び54によっ
て規定された空間(図4)内に流入した状態でコンクリ
ートが固化する。貫通孔58を通して上記空間内に流入
したコンクリートは、脚部10及び12の上法への相対
的移動を阻止し、主壁体2が基台ブロック144から外
れることが確実に防止される。
点が注目される。すなわち、主壁体2の脚部10及び1
2には図3及び図4に示すように貫通孔58が形成され
ているので、ブロック枠体132内にコンクリートを流
し込むと、この流し込んだコンクリートの一部が貫通孔
58を通してプレート48、50、52及び54によっ
て規定された空間(図4)内に流入した状態でコンクリ
ートが固化する。貫通孔58を通して上記空間内に流入
したコンクリートは、脚部10及び12の上法への相対
的移動を阻止し、主壁体2が基台ブロック144から外
れることが確実に防止される。
【0024】第2の使用例 次に、図11を参照して第2の使用例について説明す
る。第2の使用例については、主壁体2とブロック枠体
132を用いて連続したフェンスとして設置している。
設置の際には、まず、地面に上記ブロック枠体132を
所定間隔を置いて複数埋め込む。次いで、隣接する片方
の主壁体2の脚部10と他方の主壁部2の脚部12を同
じブロック枠体132内に位置付け、ブロック枠体13
2内にコンクリートを流し込む。この作業を隣接する全
ての主壁体2について行い、例えば図11に示すように
角部においては隣接する主壁体2を相互に実質上90度
の角度を保って配置する。その後、好ましくは、隣接す
る主壁体2を相互に連結する。この連結は、例えば、図
1及び図3から理解されるように、隣接する片方の主壁
体2の端縦柱状部16に形成された連結横孔62と隣接
する他方の主壁体2の端縦柱状部14に形成された連結
横孔62とを通して例えば合成樹脂から形成されたボル
ト及びナット(図示せず)を締め付けて行う。これによ
ってフェンスの強度が大幅に増大する。したがって容易
に連続フェンスとしても設置することができ、またその
形状も設置場所の形状等に対応した所望形状にすること
ができる。
る。第2の使用例については、主壁体2とブロック枠体
132を用いて連続したフェンスとして設置している。
設置の際には、まず、地面に上記ブロック枠体132を
所定間隔を置いて複数埋め込む。次いで、隣接する片方
の主壁体2の脚部10と他方の主壁部2の脚部12を同
じブロック枠体132内に位置付け、ブロック枠体13
2内にコンクリートを流し込む。この作業を隣接する全
ての主壁体2について行い、例えば図11に示すように
角部においては隣接する主壁体2を相互に実質上90度
の角度を保って配置する。その後、好ましくは、隣接す
る主壁体2を相互に連結する。この連結は、例えば、図
1及び図3から理解されるように、隣接する片方の主壁
体2の端縦柱状部16に形成された連結横孔62と隣接
する他方の主壁体2の端縦柱状部14に形成された連結
横孔62とを通して例えば合成樹脂から形成されたボル
ト及びナット(図示せず)を締め付けて行う。これによ
ってフェンスの強度が大幅に増大する。したがって容易
に連続フェンスとしても設置することができ、またその
形状も設置場所の形状等に対応した所望形状にすること
ができる。
【0025】第3の使用例 図12は、第3の使用例を示している。第3の使用例に
おいては、図12と図11とを比較することによって明
らかなように、第2の使用例における主壁体2の上に更
に第2の補助壁体6を装着している。図12に示すよう
に設置するには、例えば、先ず図11に示すように主壁
体2を設置し、その後主壁体2の上に第2の補助壁体6
を連結すればよい。第2の補助壁体6の連結は、主壁体
2の上横柱状部20に形成された連結縦孔60と第2の
補助壁体6の下横柱状部108に形成された連結縦孔
(図示せず)を通して例えば合成樹脂から形成されたボ
ルト及びナット(図示せず)を締め付けて行う。フェン
スの強度を増大させるためには、更に、隣接する片方の
第2の補助壁体6の端縦柱状部102に形成された連結
横孔130と隣接する他方の第2の補助壁体6の端縦柱
状部100に形成された連結横孔130とを通してボル
ト及びナット(図示せず)を締め付けて第2の補助壁体
6も相互に連結すればよい。主壁体2の上に第2の補助
壁体6を装着することにより、フェンスの高さを容易に
高くすることができる。フェンスの高さを更に高くする
場合には、第2の補助壁体6の上に第1の補助壁体4又
は第2の補助壁体6を装着する。
おいては、図12と図11とを比較することによって明
らかなように、第2の使用例における主壁体2の上に更
に第2の補助壁体6を装着している。図12に示すよう
に設置するには、例えば、先ず図11に示すように主壁
体2を設置し、その後主壁体2の上に第2の補助壁体6
を連結すればよい。第2の補助壁体6の連結は、主壁体
2の上横柱状部20に形成された連結縦孔60と第2の
補助壁体6の下横柱状部108に形成された連結縦孔
(図示せず)を通して例えば合成樹脂から形成されたボ
ルト及びナット(図示せず)を締め付けて行う。フェン
スの強度を増大させるためには、更に、隣接する片方の
第2の補助壁体6の端縦柱状部102に形成された連結
横孔130と隣接する他方の第2の補助壁体6の端縦柱
状部100に形成された連結横孔130とを通してボル
ト及びナット(図示せず)を締め付けて第2の補助壁体
6も相互に連結すればよい。主壁体2の上に第2の補助
壁体6を装着することにより、フェンスの高さを容易に
高くすることができる。フェンスの高さを更に高くする
場合には、第2の補助壁体6の上に第1の補助壁体4又
は第2の補助壁体6を装着する。
【0026】第4の使用例 図13は、第4の使用例を示している。第4の使用例に
おいては、図13と図11とを比較することによって明
らかなように、第2の使用例における主壁体2の上に更
に第1の補助壁体4を装着している。図13に示すよう
に設置するには、例えば、まず図11に示すように主壁
体2を設置し、その後主壁体2の上に第1の補助壁体4
を連結すればよい。第1の補助壁体4の連結は、主壁体
2の上横柱状部20に形成された連結縦孔60と第1の
補助壁体4の下横柱状部72に形成された連結縦孔(図
示せず)を通して例えば合成樹脂から形成されたボルト
及びナット(図示せず)を締め付けて行なう。フェンス
の強度を増大させるためには、更に、隣接する片方の第
1の補助壁体4の端縦柱状部66に形成された連結横孔
98と隣接する他方の第2の補助壁体4の端縦柱状部6
4に形成された連結横孔98とを通してボルト及びナッ
ト(図示せず)を締め付けて第1の補助壁体4も相互に
連結させる。主壁体2の上に第1の補助壁体4を装着す
ることによって、フェンスの高さを容易に高くすること
ができる。フェンスの高さを更に高くする場合には、第
1の補助壁体4の上に第1の補助壁体4又は第2の補助
壁体6を装着する。
おいては、図13と図11とを比較することによって明
らかなように、第2の使用例における主壁体2の上に更
に第1の補助壁体4を装着している。図13に示すよう
に設置するには、例えば、まず図11に示すように主壁
体2を設置し、その後主壁体2の上に第1の補助壁体4
を連結すればよい。第1の補助壁体4の連結は、主壁体
2の上横柱状部20に形成された連結縦孔60と第1の
補助壁体4の下横柱状部72に形成された連結縦孔(図
示せず)を通して例えば合成樹脂から形成されたボルト
及びナット(図示せず)を締め付けて行なう。フェンス
の強度を増大させるためには、更に、隣接する片方の第
1の補助壁体4の端縦柱状部66に形成された連結横孔
98と隣接する他方の第2の補助壁体4の端縦柱状部6
4に形成された連結横孔98とを通してボルト及びナッ
ト(図示せず)を締め付けて第1の補助壁体4も相互に
連結させる。主壁体2の上に第1の補助壁体4を装着す
ることによって、フェンスの高さを容易に高くすること
ができる。フェンスの高さを更に高くする場合には、第
1の補助壁体4の上に第1の補助壁体4又は第2の補助
壁体6を装着する。
【0027】第5の使用例 図14は、第5の使用例を図示している。第5の使用例
においてはブロック枠体132を使用せず、通常のブロ
ック基礎の上に主壁体2を設置している。すなわち、図
14に示すように設置する場合には、まずそれ自体周知
の例えばコンクリート製のブロック148を横方向及び
上下方向に並べて固定することによって、図14に示す
ブロック基礎150を形成する。ブロック基礎150自
体は、それ自体周知の工事方法によって所要の通り形成
することができる。その後、ブロック148に形成され
ている孔(図示せず)を利用し、主壁体2の脚部10及
び12を図14に示すようにブロック148の上記孔に
挿入し、その後、上記孔内にコンクリートを流し込む。
コンクリートが固化することによって脚部10及び12
がブロック基礎150に固定され、主壁体2をブロック
基礎150上に設置することができる。図14では、主
壁体2を連続して配置しているが、所望ならば、横方向
に間隔を置いて主壁体2を配置することもできる。ま
た、フェンスの高さを高くする場合には、主壁体2の上
に、例えば図12又は図13に示すように、第2の補助
壁体6又は第1の補助壁体4を連結する。
においてはブロック枠体132を使用せず、通常のブロ
ック基礎の上に主壁体2を設置している。すなわち、図
14に示すように設置する場合には、まずそれ自体周知
の例えばコンクリート製のブロック148を横方向及び
上下方向に並べて固定することによって、図14に示す
ブロック基礎150を形成する。ブロック基礎150自
体は、それ自体周知の工事方法によって所要の通り形成
することができる。その後、ブロック148に形成され
ている孔(図示せず)を利用し、主壁体2の脚部10及
び12を図14に示すようにブロック148の上記孔に
挿入し、その後、上記孔内にコンクリートを流し込む。
コンクリートが固化することによって脚部10及び12
がブロック基礎150に固定され、主壁体2をブロック
基礎150上に設置することができる。図14では、主
壁体2を連続して配置しているが、所望ならば、横方向
に間隔を置いて主壁体2を配置することもできる。ま
た、フェンスの高さを高くする場合には、主壁体2の上
に、例えば図12又は図13に示すように、第2の補助
壁体6又は第1の補助壁体4を連結する。
【0028】第6の使用例 上述した図11ないし図14に示す第2ないし第5の使
用例においては、設置したフェンスの角部において隣接
する主壁体2、隣接する第1の補助壁体4及び隣接する
第2の補助壁体6の相互間を連結することが困難である
が、これら相互間の連結を達成するには、図15に示す
ように設置するのが好ましい。第6の使用例では、フェ
ンスの角部に位置する隣接する主壁体2間に連結柱15
2が配設されている。連結柱152の下部は、隣接する
片方の主壁体4の脚部12及び隣接する他方の主壁体4
の脚部10と一緒にブロック枠体132内に位置付けら
れる。その後ブロック枠体132内にコンクリートを流
し込むことによって、上記脚部10及び12と一体にブ
ロック枠体132とこれに流し込まれたコンクリートか
ら成る基台ブロック144に固定される。
用例においては、設置したフェンスの角部において隣接
する主壁体2、隣接する第1の補助壁体4及び隣接する
第2の補助壁体6の相互間を連結することが困難である
が、これら相互間の連結を達成するには、図15に示す
ように設置するのが好ましい。第6の使用例では、フェ
ンスの角部に位置する隣接する主壁体2間に連結柱15
2が配設されている。連結柱152の下部は、隣接する
片方の主壁体4の脚部12及び隣接する他方の主壁体4
の脚部10と一緒にブロック枠体132内に位置付けら
れる。その後ブロック枠体132内にコンクリートを流
し込むことによって、上記脚部10及び12と一体にブ
ロック枠体132とこれに流し込まれたコンクリートか
ら成る基台ブロック144に固定される。
【0029】このように連結柱152を配設することに
よって、連結柱152に形成された片方の組の連結横孔
(図示していないが、図15において右下から右上に向
けて連結柱152を貫通する連結横孔)と主壁体4の端
縦柱状部14に形成された連結横孔62(図示せず)を
通して例えばボルト及びナットを締め付け、隣接する片
方の主壁体2と連結柱152とを相互に連結させること
ができる。また、連結柱152に形成された他方の組の
連結横孔(図示していないが、図15において右下から
右上に向けて連結柱152を貫通する連結横孔)と主壁
体4の端縦柱状部16に形成された連結横孔62(図
3)を通して例えばボルト及びナットを締め付け、隣接
する他方の主壁体2と連結柱152とを相互に連結させ
ることができる。したがって、フェンスの角部において
も、隣接する主壁体2は連結柱152を介して相互に連
結され、上記角部における強度を増大できる。なお、主
壁体2の上に第1の補助壁体4及び/又は第2の補助壁
体6を連結した場合には、より長さの長い連結柱を用い
て、隣接する第1の補助壁体4及び/又は隣接する第2
の補助壁体6も連結柱を介して相互に連結すればよい。
よって、連結柱152に形成された片方の組の連結横孔
(図示していないが、図15において右下から右上に向
けて連結柱152を貫通する連結横孔)と主壁体4の端
縦柱状部14に形成された連結横孔62(図示せず)を
通して例えばボルト及びナットを締め付け、隣接する片
方の主壁体2と連結柱152とを相互に連結させること
ができる。また、連結柱152に形成された他方の組の
連結横孔(図示していないが、図15において右下から
右上に向けて連結柱152を貫通する連結横孔)と主壁
体4の端縦柱状部16に形成された連結横孔62(図
3)を通して例えばボルト及びナットを締め付け、隣接
する他方の主壁体2と連結柱152とを相互に連結させ
ることができる。したがって、フェンスの角部において
も、隣接する主壁体2は連結柱152を介して相互に連
結され、上記角部における強度を増大できる。なお、主
壁体2の上に第1の補助壁体4及び/又は第2の補助壁
体6を連結した場合には、より長さの長い連結柱を用い
て、隣接する第1の補助壁体4及び/又は隣接する第2
の補助壁体6も連結柱を介して相互に連結すればよい。
【0030】第7の使用例 上述した第1ないし第6の使用例においては、主壁体2
の脚部10及び12が基台ブロック144(場合により
ブロック基礎150)に固定され、フェンスが固定的に
設置されるが、これに代えて、地面に設置変更可能に設
ける場合には、図16ないし図20に示すブロック枠体
160を用いて例えば図21に示すように設置するのが
好ましい。図16ないし図20を参照して、図示のブロ
ック枠体160は、4側壁162、164、166及び
168を有する矩形状であり、その上面及び下面は開放
されている。かかるブロック枠体160には、受手段を
構成する第1の受部170及び第2の受部172が規定
されている。主壁体2の脚部10及び12の横断面外形
状に対応した略H字状の第1の受部170は、種々の壁
174、176、178、180、182、184、1
86、188、190、192、194及び196によ
って規定され、また、第1の受部170と実質上同一の
略H字状の第2の受部172は、種々の壁184、18
6、188、198、200、202、204、20
6、208、210、212及び214によって規定さ
れている。したがって第1の受部170及び第2の受部
172には、上方から挿入することによって主壁体2の
脚部10又は12を容易に装着することができ、また上
方に持ち上げることによって第1の受部170及び第2
の172から主壁体2の脚部10又は12を容易に離脱
させることができる。
の脚部10及び12が基台ブロック144(場合により
ブロック基礎150)に固定され、フェンスが固定的に
設置されるが、これに代えて、地面に設置変更可能に設
ける場合には、図16ないし図20に示すブロック枠体
160を用いて例えば図21に示すように設置するのが
好ましい。図16ないし図20を参照して、図示のブロ
ック枠体160は、4側壁162、164、166及び
168を有する矩形状であり、その上面及び下面は開放
されている。かかるブロック枠体160には、受手段を
構成する第1の受部170及び第2の受部172が規定
されている。主壁体2の脚部10及び12の横断面外形
状に対応した略H字状の第1の受部170は、種々の壁
174、176、178、180、182、184、1
86、188、190、192、194及び196によ
って規定され、また、第1の受部170と実質上同一の
略H字状の第2の受部172は、種々の壁184、18
6、188、198、200、202、204、20
6、208、210、212及び214によって規定さ
れている。したがって第1の受部170及び第2の受部
172には、上方から挿入することによって主壁体2の
脚部10又は12を容易に装着することができ、また上
方に持ち上げることによって第1の受部170及び第2
の172から主壁体2の脚部10又は12を容易に離脱
させることができる。
【0031】具体例では、第1の受部170及び第2の
受部172を規定する受手段(上述した種々の壁174
等によって構成される)は、複数の仕切壁216、21
8、220、222、224及び226によってブロッ
ク枠体160に支持されている。すなわち、側壁162
と壁174は仕切壁216によって接続され、側壁16
4と壁180及び212とは仕切壁218及び220に
よって接続さ、また側壁166と壁206は仕切壁22
2によって接続され、更に側壁168と200及び19
2とは仕切壁224及び226によって接続されてい
る。具体例では、仕切壁216及び222には、更に、
拡大部228及び230が設けられている。拡大部22
8には、仕切壁216に沿って延びる貫通孔232が形
成されており、かかま貫通孔232の一端(外端)は側
壁162を貫通して外部に開口し、その他端(内端)は
壁174を貫通して第1の受部170内に開口している
(図19も参照)。また、拡大部230にも仕切壁22
2に沿って延びる貫通孔234(図20)が形成されて
おり、貫通孔234の一端(外端)は側壁166を貫通
して外部に開口し、その他端(内端)は壁172を貫通
して第2の受部172内に開口している。更に、第1の
受部170と第2の受部172を仕切る壁186にも円
形の開口236(図19)が形成されており、貫通孔2
32及び234並びに開口236は整合される。
受部172を規定する受手段(上述した種々の壁174
等によって構成される)は、複数の仕切壁216、21
8、220、222、224及び226によってブロッ
ク枠体160に支持されている。すなわち、側壁162
と壁174は仕切壁216によって接続され、側壁16
4と壁180及び212とは仕切壁218及び220に
よって接続さ、また側壁166と壁206は仕切壁22
2によって接続され、更に側壁168と200及び19
2とは仕切壁224及び226によって接続されてい
る。具体例では、仕切壁216及び222には、更に、
拡大部228及び230が設けられている。拡大部22
8には、仕切壁216に沿って延びる貫通孔232が形
成されており、かかま貫通孔232の一端(外端)は側
壁162を貫通して外部に開口し、その他端(内端)は
壁174を貫通して第1の受部170内に開口している
(図19も参照)。また、拡大部230にも仕切壁22
2に沿って延びる貫通孔234(図20)が形成されて
おり、貫通孔234の一端(外端)は側壁166を貫通
して外部に開口し、その他端(内端)は壁172を貫通
して第2の受部172内に開口している。更に、第1の
受部170と第2の受部172を仕切る壁186にも円
形の開口236(図19)が形成されており、貫通孔2
32及び234並びに開口236は整合される。
【0032】具体例では、更に、側壁162、164、
166及び168の内面には補強フランジ238が設け
られており、また上記受手段を構成する種々の壁174
等の外面にも補強フランジ240が設けられている。な
お、ブロック枠体160の高さが高いときには、補強フ
ランジ238及び240を上下方向に間隔を置いて複数
個設けることができる。また、壁186の両面には、第
1の受部170及び第2の受部172に突出する突条2
42が設けられている。具体例では、突条242は壁1
86の各面に間隔を置いて3個設けられ、壁186の上
端から下端まで上下方向に延びている。
166及び168の内面には補強フランジ238が設け
られており、また上記受手段を構成する種々の壁174
等の外面にも補強フランジ240が設けられている。な
お、ブロック枠体160の高さが高いときには、補強フ
ランジ238及び240を上下方向に間隔を置いて複数
個設けることができる。また、壁186の両面には、第
1の受部170及び第2の受部172に突出する突条2
42が設けられている。具体例では、突条242は壁1
86の各面に間隔を置いて3個設けられ、壁186の上
端から下端まで上下方向に延びている。
【0033】ブロック枠体160の側壁162、16
4、166及び168と受手段(詳しくは上述した種々
の壁174等)との間の空間には、図18ないし図20
に示すように、コンクリートが流し込まれ、コンクリー
トが固化することによって図18ないし図20に示す通
りの基台ブロック244が形成される。ブロック枠体1
60は、図16から理解されるように、主壁体2等と同
様に、例えば塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン等
の合成樹脂から射出成形によって一体成形することがで
きる。合成樹脂から形成した場合には、具体例に示す通
りに構成するのが好ましい。すなわち、一般に、合成樹
脂とコンクリートの両者は相互に固着しにくく、また、
コンクリートは固化する際に幾分収縮する傾向にある。
したがって例えば側壁162、164、166及び16
8と受手段を構成する種々の壁174等との間の空間を
仕切壁216、218、220、222、224及び2
26によって完全に仕切ると、各空間に流入したコンク
リートは固化するとブロック枠体160から分離し易
く、コンクリート片がブロック枠体160から外れるお
それがある。この問題を解決するために、具体例では、
仕切壁216、218、220、222、224及び2
26の上縁は側壁162、164、166及び168の
上縁より低くなっており、また仕切壁216、218、
220、222、224及び226の下縁は側壁16
2、164、166及び168の下縁より高くなってい
る。そのため、仕切壁216、218、220、22
2、224及び226によって仕切られた空間は、仕切
壁216、218、220、222、224及び226
の上方及び下方の空間を通して相互に連通させられる。
隣接する各空間に流入されたコンクリートは仕切壁21
6(218、220、222、224、226)の上方
及び下方を通して相互に一体的に固定される。コンクリ
ートのブロック枠体160からの離脱は確実に防止され
る。具体例では、仕切壁216、218、220、22
2、224及び226の上縁及び下縁には、夫々、台形
状の切欠きが形成されている。このため、隣接する上記
各空間は比較的大きい断面積で連通され、上記各空間に
流入されたコンクリートは比較的広い領域において一体
に固定され、コンクリートの上記離脱が一層確実に防止
される。
4、166及び168と受手段(詳しくは上述した種々
の壁174等)との間の空間には、図18ないし図20
に示すように、コンクリートが流し込まれ、コンクリー
トが固化することによって図18ないし図20に示す通
りの基台ブロック244が形成される。ブロック枠体1
60は、図16から理解されるように、主壁体2等と同
様に、例えば塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン等
の合成樹脂から射出成形によって一体成形することがで
きる。合成樹脂から形成した場合には、具体例に示す通
りに構成するのが好ましい。すなわち、一般に、合成樹
脂とコンクリートの両者は相互に固着しにくく、また、
コンクリートは固化する際に幾分収縮する傾向にある。
したがって例えば側壁162、164、166及び16
8と受手段を構成する種々の壁174等との間の空間を
仕切壁216、218、220、222、224及び2
26によって完全に仕切ると、各空間に流入したコンク
リートは固化するとブロック枠体160から分離し易
く、コンクリート片がブロック枠体160から外れるお
それがある。この問題を解決するために、具体例では、
仕切壁216、218、220、222、224及び2
26の上縁は側壁162、164、166及び168の
上縁より低くなっており、また仕切壁216、218、
220、222、224及び226の下縁は側壁16
2、164、166及び168の下縁より高くなってい
る。そのため、仕切壁216、218、220、22
2、224及び226によって仕切られた空間は、仕切
壁216、218、220、222、224及び226
の上方及び下方の空間を通して相互に連通させられる。
隣接する各空間に流入されたコンクリートは仕切壁21
6(218、220、222、224、226)の上方
及び下方を通して相互に一体的に固定される。コンクリ
ートのブロック枠体160からの離脱は確実に防止され
る。具体例では、仕切壁216、218、220、22
2、224及び226の上縁及び下縁には、夫々、台形
状の切欠きが形成されている。このため、隣接する上記
各空間は比較的大きい断面積で連通され、上記各空間に
流入されたコンクリートは比較的広い領域において一体
に固定され、コンクリートの上記離脱が一層確実に防止
される。
【0034】ブロック枠体160のみでは軽量である
が、ブロック枠体160の空間にコンクリートを流し込
むことによって充分に重量が増大する。その結果基台ブ
ロワク244に主壁体2を装着しても主壁体2が風圧等
によって倒れることが確実に防止される。なお、具体例
では、ブロック枠体244の上面及び下面が開放されて
いるが、下面に底壁を設けて上記下面を塞ぐようにする
こともできる。
が、ブロック枠体160の空間にコンクリートを流し込
むことによって充分に重量が増大する。その結果基台ブ
ロワク244に主壁体2を装着しても主壁体2が風圧等
によって倒れることが確実に防止される。なお、具体例
では、ブロック枠体244の上面及び下面が開放されて
いるが、下面に底壁を設けて上記下面を塞ぐようにする
こともできる。
【0035】図21に示す第7の使用例においては、上
記ブロック枠体160にコンクリートを流し込むことに
よって形成される基台ブロック244と主壁体2を使用
している。図21に示すように設置するには、まず、一
対の基台ブロック244を所定間隔を置いて配置する。
次いで、主壁体2の片方の脚部10を片方の基台ブロッ
ク244に規定された第2の受部172(図16)に離
脱自在に挿入する(第2の受部172に代えて第1の受
部170に挿入してもよい)と共に、主壁体2の他方の
脚部12を他方の基台ブロック244に規定された第1
の受部170(図16)に離脱自在に挿入する(第1の
受部170に代えて第2の受部172に挿入してもよ
い)。主壁体2の脚部10及び12は一対の基台ブロッ
ク244に装着され、主壁体2を設置することができ
る。図21のように設置するには、上記と同様に複数の
主壁体2を間隔を置いて設置するればよい。主壁体2の
離脱を防止するには、基台ブロック244に形成された
貫通孔232及び234開口236並びに主壁体2の脚
部10(又は12)に形成された貫通孔58(図3に示
す2個のうち片方)を通してピン部材(図示せず)を着
脱自在に装着すればよい(具体例では、上述したことに
関連して、脚部10(又は12)を第1の受部170
(又は第2の受部)に挿入すると、貫通孔58(例えば
下方に位置する貫通孔)が貫通孔232(又は234)
に整合されるようになっている)。その結果、基台ブロ
ック244に対する脚部10(又は12)の上下方向の
相対的移動が阻止され、主壁体2の離脱が確実に防止さ
れる。
記ブロック枠体160にコンクリートを流し込むことに
よって形成される基台ブロック244と主壁体2を使用
している。図21に示すように設置するには、まず、一
対の基台ブロック244を所定間隔を置いて配置する。
次いで、主壁体2の片方の脚部10を片方の基台ブロッ
ク244に規定された第2の受部172(図16)に離
脱自在に挿入する(第2の受部172に代えて第1の受
部170に挿入してもよい)と共に、主壁体2の他方の
脚部12を他方の基台ブロック244に規定された第1
の受部170(図16)に離脱自在に挿入する(第1の
受部170に代えて第2の受部172に挿入してもよ
い)。主壁体2の脚部10及び12は一対の基台ブロッ
ク244に装着され、主壁体2を設置することができ
る。図21のように設置するには、上記と同様に複数の
主壁体2を間隔を置いて設置するればよい。主壁体2の
離脱を防止するには、基台ブロック244に形成された
貫通孔232及び234開口236並びに主壁体2の脚
部10(又は12)に形成された貫通孔58(図3に示
す2個のうち片方)を通してピン部材(図示せず)を着
脱自在に装着すればよい(具体例では、上述したことに
関連して、脚部10(又は12)を第1の受部170
(又は第2の受部)に挿入すると、貫通孔58(例えば
下方に位置する貫通孔)が貫通孔232(又は234)
に整合されるようになっている)。その結果、基台ブロ
ック244に対する脚部10(又は12)の上下方向の
相対的移動が阻止され、主壁体2の離脱が確実に防止さ
れる。
【0036】なお、フェンスを撤収するには、上記ピン
部材(図示せず)を抜いて主壁体2を上方に持ち上げれ
ばよい。脚部10は片方の基台ブロック244の第2の
受部172から離脱されると共に脚部12は他方の基台
ブロック244の第1の受部170から離脱され、主壁
体2及び基台ブロック244を解体して撤収することが
できる。
部材(図示せず)を抜いて主壁体2を上方に持ち上げれ
ばよい。脚部10は片方の基台ブロック244の第2の
受部172から離脱されると共に脚部12は他方の基台
ブロック244の第1の受部170から離脱され、主壁
体2及び基台ブロック244を解体して撤収することが
できる。
【0037】第8の使用例 図22は、第8の使用例を示している。第8の使用例で
は、主壁体2と基台ブロック244を用いて連続したフ
ェンスとして設置している。図22に示すように設置す
るには、まず、基台ブロック244を所定間隔を置いて
配設する。次いで、隣接する片方の主壁体2の脚部10
を基台ブロック244の第2の受部172に挿入すると
共に隣接する他方の主壁体2の脚部12を上記基台ブロ
ック244の第1の受部170に挿入する。そして、基
台ブロック244への装着作業を全ての主壁体2につい
て遂行する。その後、好ましくは、隣接する主壁体2を
相互に連結する。この連結は、上述したように、隣接す
る片方の主壁体2の端縦柱状部16に形成された連結横
孔62と隣接する他方の主壁体2の端縦柱状部14に形
成された連結横孔62を通してボルト及びナットにより
行なう。更に、望ましくは、基台ブロック244の貫通
孔232及び234、開口236並びに主壁体2の脚部
10及び12に形成された貫通孔58を通してピン部材
を装着する。その結果、図22に示す通りの連続したフ
ェンスを設置することができる。なお、設置したフェン
スを撤収するには、上述したとは反対に、ピン部材を離
脱し、次いで隣接する主壁体2の相互連結を解除し、主
壁体2を上方に持ち上げればよい。
は、主壁体2と基台ブロック244を用いて連続したフ
ェンスとして設置している。図22に示すように設置す
るには、まず、基台ブロック244を所定間隔を置いて
配設する。次いで、隣接する片方の主壁体2の脚部10
を基台ブロック244の第2の受部172に挿入すると
共に隣接する他方の主壁体2の脚部12を上記基台ブロ
ック244の第1の受部170に挿入する。そして、基
台ブロック244への装着作業を全ての主壁体2につい
て遂行する。その後、好ましくは、隣接する主壁体2を
相互に連結する。この連結は、上述したように、隣接す
る片方の主壁体2の端縦柱状部16に形成された連結横
孔62と隣接する他方の主壁体2の端縦柱状部14に形
成された連結横孔62を通してボルト及びナットにより
行なう。更に、望ましくは、基台ブロック244の貫通
孔232及び234、開口236並びに主壁体2の脚部
10及び12に形成された貫通孔58を通してピン部材
を装着する。その結果、図22に示す通りの連続したフ
ェンスを設置することができる。なお、設置したフェン
スを撤収するには、上述したとは反対に、ピン部材を離
脱し、次いで隣接する主壁体2の相互連結を解除し、主
壁体2を上方に持ち上げればよい。
【0038】上述した第7の使用例及び第8の使用例に
おいては、主壁体2を用いているが、これに加えて第1
の補助壁体4及び/又は第2の補助壁体6を用いること
によって、フェンスの高さを所望の高さにすることがで
きる。主壁体2の上に第1の補助壁体4及び12は第2
の補助壁体6を装着するには、例えば図12又は図13
に示すようにこれらを連結すればよい。
おいては、主壁体2を用いているが、これに加えて第1
の補助壁体4及び/又は第2の補助壁体6を用いること
によって、フェンスの高さを所望の高さにすることがで
きる。主壁体2の上に第1の補助壁体4及び12は第2
の補助壁体6を装着するには、例えば図12又は図13
に示すようにこれらを連結すればよい。
【0039】第9の使用例 主壁体2の上端には、例えば図23ないし図25に示す
ような種々の表示装置を付設することができる。図23
では、主壁体2の上端に表示灯248が設けられてい
る。表示灯248は、基部プレート250と基部プレー
ト250の上面から上方に延びる脚部252と脚部25
2の上端に設けられた中空カバー254内に配設された
電灯(図示せず)を含んでいる。表示灯248は、図2
3から理解されるように、基部プレート250に形成さ
れている取付孔(具体例にて4個)及び主壁体2の上横
柱状部20に形成された連結縦孔60(図2)(中央部
に設けられた4個)を通してボルト及びナットを締め付
けて、主壁体2の上横柱状部20の上面に装着される。
ような種々の表示装置を付設することができる。図23
では、主壁体2の上端に表示灯248が設けられてい
る。表示灯248は、基部プレート250と基部プレー
ト250の上面から上方に延びる脚部252と脚部25
2の上端に設けられた中空カバー254内に配設された
電灯(図示せず)を含んでいる。表示灯248は、図2
3から理解されるように、基部プレート250に形成さ
れている取付孔(具体例にて4個)及び主壁体2の上横
柱状部20に形成された連結縦孔60(図2)(中央部
に設けられた4個)を通してボルト及びナットを締め付
けて、主壁体2の上横柱状部20の上面に装着される。
【0040】また、図24では、主壁体2の上端には、
表示灯248に代えて、表示プレート256が設けられ
ている。図示の表示プレート256は、基部プレート2
58と基部プレート258の上面から上方に延びる表示
部260を有し、表示部260の表面には所定の表示が
示されている。この表示プレート256は、図24から
理解されるように、基部プレート258に形成されてい
る取付孔(具体例にて8個)及び主壁体2の上横柱状部
20に形成された連結縦孔60(図2)(8個全部)を
通してボルト及びナット(図示せず)を締め付けて主壁
体2の上横柱状部20の上面に装着される。
表示灯248に代えて、表示プレート256が設けられ
ている。図示の表示プレート256は、基部プレート2
58と基部プレート258の上面から上方に延びる表示
部260を有し、表示部260の表面には所定の表示が
示されている。この表示プレート256は、図24から
理解されるように、基部プレート258に形成されてい
る取付孔(具体例にて8個)及び主壁体2の上横柱状部
20に形成された連結縦孔60(図2)(8個全部)を
通してボルト及びナット(図示せず)を締め付けて主壁
体2の上横柱状部20の上面に装着される。
【0041】更に、図25では、主壁体2の上端には、
表示プレート256等に代えて、表示体262が設けら
れている。図示の表示体262は、底壁(図示せず)、
底壁から上方に延びる一対の表示側壁264及び一対の
表示側壁264の両端を連結する一対の端壁266を有
し、表示側壁264の外表面には所定の表示が示されて
いる。具体例では、一対の表示側壁264間には、更
に、間隔を置いて補強壁268が設けられている。表示
体262は、底壁(図示せず)に形成されている取付孔
(図示していないが具体例において8個)及び主壁体2
の上横柱状部20に形成された連結縦孔60(8個全
部)を通してボルト及びナット(図示せず)を締め付け
て、主壁体2の上横柱状部20の上面に装着される。図
示の表示体262においては、端壁266及び補強壁2
68を貫通して矩形状の孔270(図25にて、片方の
端壁266に形成された孔270のみを示す)が形成さ
れている。したがって、図25に二点鎖線で示すよう
に、これら孔270を通して例えば鉄パイプ272を装
着でき、隣接する表示体262を鉄パイプ272を介し
て相互に連結することができる。
表示プレート256等に代えて、表示体262が設けら
れている。図示の表示体262は、底壁(図示せず)、
底壁から上方に延びる一対の表示側壁264及び一対の
表示側壁264の両端を連結する一対の端壁266を有
し、表示側壁264の外表面には所定の表示が示されて
いる。具体例では、一対の表示側壁264間には、更
に、間隔を置いて補強壁268が設けられている。表示
体262は、底壁(図示せず)に形成されている取付孔
(図示していないが具体例において8個)及び主壁体2
の上横柱状部20に形成された連結縦孔60(8個全
部)を通してボルト及びナット(図示せず)を締め付け
て、主壁体2の上横柱状部20の上面に装着される。図
示の表示体262においては、端壁266及び補強壁2
68を貫通して矩形状の孔270(図25にて、片方の
端壁266に形成された孔270のみを示す)が形成さ
れている。したがって、図25に二点鎖線で示すよう
に、これら孔270を通して例えば鉄パイプ272を装
着でき、隣接する表示体262を鉄パイプ272を介し
て相互に連結することができる。
【0042】図23ないし図25においては、表示灯2
48、表示プレート256及び表示体262を主壁体2
の上端に付設しているが、これに限定されることなく、
これらを第1の補助壁体4又は第2の補助壁体6の上端
にも同様に付設することができる。
48、表示プレート256及び表示体262を主壁体2
の上端に付設しているが、これに限定されることなく、
これらを第1の補助壁体4又は第2の補助壁体6の上端
にも同様に付設することができる。
【0043】第10の使用例 次に、図26及び図27を参照して、第10の使用例に
ついて説明する。第10の使用例では、フェンスは角部
に設けられている。角部においては図26に示す基台ブ
ロック274を用いるのが好ましい。角部に適用する基
台ブロック274は、側壁276、278、280及び
282から成るブロック枠体284を有し、ブロック枠
体284内には、受手段を構成する第1の受部286及
び第2の受部288が規定されている。そして、ブロッ
ク枠体284内の空間に、上述したと同様に、コンクリ
ートを流し込むことによって、図26に示す通りの基台
ブロック274が形成される。図18と図26とを比較
することによって明らかなように、隣接する主壁体2を
一直線状に連結するときに用いる基台ブロック244で
は、第1の受部170と第2の受部172とは壁186
を基準にして左右対象であるが、これに対して、隣接す
る主壁体2を実質上90度の角度を保って角部を形成す
るように連結するときに用いる基台ブロック274で
は、第1の受部286と第2の受部288とは実質上9
0度回転させた関係になっている。なお、基台ブロック
274(ブロック枠体284)のその他の構成は、上述
の基台ブロック244(ブロック枠体160)と実質上
同一である。
ついて説明する。第10の使用例では、フェンスは角部
に設けられている。角部においては図26に示す基台ブ
ロック274を用いるのが好ましい。角部に適用する基
台ブロック274は、側壁276、278、280及び
282から成るブロック枠体284を有し、ブロック枠
体284内には、受手段を構成する第1の受部286及
び第2の受部288が規定されている。そして、ブロッ
ク枠体284内の空間に、上述したと同様に、コンクリ
ートを流し込むことによって、図26に示す通りの基台
ブロック274が形成される。図18と図26とを比較
することによって明らかなように、隣接する主壁体2を
一直線状に連結するときに用いる基台ブロック244で
は、第1の受部170と第2の受部172とは壁186
を基準にして左右対象であるが、これに対して、隣接す
る主壁体2を実質上90度の角度を保って角部を形成す
るように連結するときに用いる基台ブロック274で
は、第1の受部286と第2の受部288とは実質上9
0度回転させた関係になっている。なお、基台ブロック
274(ブロック枠体284)のその他の構成は、上述
の基台ブロック244(ブロック枠体160)と実質上
同一である。
【0044】図27に示すように、基台ブロック274
の第1の受部286に隣接する片方の主壁体2の脚部1
2を挿入すると共にこの基台ブロック274の第2の受
部288に隣接する他方の主壁体2の脚部10を挿入す
ることによって、隣接する主壁体2を実質上直角な角部
を規定する位置関係に設置できる。そして、基台ブロッ
ク274と共に上述した基台ブロック244を用いて主
壁体2を連結することにより、所望形状のフェンスを容
易に且つ解体可能に組立てることができる。
の第1の受部286に隣接する片方の主壁体2の脚部1
2を挿入すると共にこの基台ブロック274の第2の受
部288に隣接する他方の主壁体2の脚部10を挿入す
ることによって、隣接する主壁体2を実質上直角な角部
を規定する位置関係に設置できる。そして、基台ブロッ
ク274と共に上述した基台ブロック244を用いて主
壁体2を連結することにより、所望形状のフェンスを容
易に且つ解体可能に組立てることができる。
【0045】以上、本発明に従って構成されたフェンス
の具体例について説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、この発明の範囲内においてさま
ざまな変形あるいは修正ができるものである。例えば、
第7ないし10の使用例で使用する基台ブロック244
(274)には、第1の受部170(286)及び第2
の受部172(288)が設けられているが、例えば図
21に示す第7の使用例のように使用する場合には、第
1の受部170(286)及び第2の受部172(28
8)の双方を設ける必要はなく、それらの片方を設ける
のみで十分である。
の具体例について説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、この発明の範囲内においてさま
ざまな変形あるいは修正ができるものである。例えば、
第7ないし10の使用例で使用する基台ブロック244
(274)には、第1の受部170(286)及び第2
の受部172(288)が設けられているが、例えば図
21に示す第7の使用例のように使用する場合には、第
1の受部170(286)及び第2の受部172(28
8)の双方を設ける必要はなく、それらの片方を設ける
のみで十分である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が達成さ
れる。 (1)直立壁部とその下端部に設けられた脚部とを有す
る主壁体と、この脚部を支持する基台ブロックとからな
り、この主壁体は合成樹脂の一体成形により形成されて
いるので、従来の鉄製に比較して製作がきわめて容易と
なり、一台当たりの製作時間が著しく短く、低コストで
大量生産できる。主壁体に関しては、錆や腐食の問題も
ないので、塩害にも強く、耐久性が著しく向上する。水
洗いできるので、クリーニングも容易である。更に、塗
装等のメンテナンスも不要であるので、そのための維持
費が不要となる。運搬、輸送、組み付け作業、保管等の
取り扱いが容易である。また脚部が軽量であり、しかも
脚部を介して基台ブロックにより支持されるので、使用
に際して安全である。万一倒れても、鉄製に較べれば危
険性はすくない。 (2)脚部も一体に成形され、この脚部を支持する基台
ブロックを含むので、基台ブロックを介して地面に固定
し、あるいは地面に載置して簡便に使用することも可能
である。したがって汎用性が高い。 (3)主壁体は少なくともその周囲に柱状部を備え、柱
状部に囲まれた部位には網目状部が形成され、網目状部
は、所定の厚さと、実質上同一の方向に延びることによ
り規定された所定の幅とを有するよう構成されているの
で、従来の金網、あるいは繊維状の網に比較して、それ
自体の強度は著しく向上する。したがって、地面の凹凸
部の上に置いたり、物がぶつかったりしても破れたり変
形するおそれがないので、耐久性が向上する。 (4)柱状部と網目状部とは合成樹脂により一体に成形
され、しかも網目状部は前記構成を有するので、金網、
あるいは繊維状の網が、その枠に押さえ板及びビス等に
より取り付けられていた従来のフェンスに比較して、取
付部からの破損のおそれがなくなるとともに、網目状部
自体が全体の強度を向上させるべく、強度部材として機
能するので、全体のねじれや圧縮に対する強度が著しく
向上する。 (5)柱状部と網目状部とが合成樹脂により一体に成形
され、しかも網目状部が前記構成を有することにより、
更に、主壁体の成形時の冷却に際して発生する全体のね
じれを防止することができ、成形の精度を向上すること
ができる。 (6)網目状部が前記構成を有することにより、更に、
従来の金網、あるいは繊維状の網を有するフェンスに比
較して、網目状部が一層高いブラインド効果を発揮す
る。特に走行車両で通過するドライバーに対しては十分
な効果が得られる。 (7)網目状部が前記構成を有することにより、更に、
直立壁部の大部分に作用する風の通風性が良くなる。そ
の結果、地面に載置される基台ブロックに差し込んで使
用した場合には、風圧によって倒れることが防止され
る。
れる。 (1)直立壁部とその下端部に設けられた脚部とを有す
る主壁体と、この脚部を支持する基台ブロックとからな
り、この主壁体は合成樹脂の一体成形により形成されて
いるので、従来の鉄製に比較して製作がきわめて容易と
なり、一台当たりの製作時間が著しく短く、低コストで
大量生産できる。主壁体に関しては、錆や腐食の問題も
ないので、塩害にも強く、耐久性が著しく向上する。水
洗いできるので、クリーニングも容易である。更に、塗
装等のメンテナンスも不要であるので、そのための維持
費が不要となる。運搬、輸送、組み付け作業、保管等の
取り扱いが容易である。また脚部が軽量であり、しかも
脚部を介して基台ブロックにより支持されるので、使用
に際して安全である。万一倒れても、鉄製に較べれば危
険性はすくない。 (2)脚部も一体に成形され、この脚部を支持する基台
ブロックを含むので、基台ブロックを介して地面に固定
し、あるいは地面に載置して簡便に使用することも可能
である。したがって汎用性が高い。 (3)主壁体は少なくともその周囲に柱状部を備え、柱
状部に囲まれた部位には網目状部が形成され、網目状部
は、所定の厚さと、実質上同一の方向に延びることによ
り規定された所定の幅とを有するよう構成されているの
で、従来の金網、あるいは繊維状の網に比較して、それ
自体の強度は著しく向上する。したがって、地面の凹凸
部の上に置いたり、物がぶつかったりしても破れたり変
形するおそれがないので、耐久性が向上する。 (4)柱状部と網目状部とは合成樹脂により一体に成形
され、しかも網目状部は前記構成を有するので、金網、
あるいは繊維状の網が、その枠に押さえ板及びビス等に
より取り付けられていた従来のフェンスに比較して、取
付部からの破損のおそれがなくなるとともに、網目状部
自体が全体の強度を向上させるべく、強度部材として機
能するので、全体のねじれや圧縮に対する強度が著しく
向上する。 (5)柱状部と網目状部とが合成樹脂により一体に成形
され、しかも網目状部が前記構成を有することにより、
更に、主壁体の成形時の冷却に際して発生する全体のね
じれを防止することができ、成形の精度を向上すること
ができる。 (6)網目状部が前記構成を有することにより、更に、
従来の金網、あるいは繊維状の網を有するフェンスに比
較して、網目状部が一層高いブラインド効果を発揮す
る。特に走行車両で通過するドライバーに対しては十分
な効果が得られる。 (7)網目状部が前記構成を有することにより、更に、
直立壁部の大部分に作用する風の通風性が良くなる。そ
の結果、地面に載置される基台ブロックに差し込んで使
用した場合には、風圧によって倒れることが防止され
る。
【図1】本発明に従うフェンスの具体例における主壁体
を示す正面図。
を示す正面図。
【図2】図1の主壁体を一部切欠いて示す平面図。
【図3】図1の主壁体を示す側面図。
【図4】図3のIV−IV線による断面図。
【図5】本発明に従うフェンスの具体例における第1の
補助壁体を示す正面図。
補助壁体を示す正面図。
【図6】図5の第1の補助壁体を示す側面図。
【図7】本発明に従うフェンスの具体例における第2の
補助壁体を示す正面図。
補助壁体を示す正面図。
【図8】図7の第2の補助壁体を示す側面図。
【図9】本発明に従うフェンスの第1の使用例を一部断
面で示す断面図。
面で示す断面図。
【図10】図9の第1の使用例で用いるブロック枠体を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図11】本発明に従うフェンスの第2の使用例を示す
斜視図。
斜視図。
【図12】本発明に従うフェンスの第3の使用例を示す
斜視図。
斜視図。
【図13】本発明に従うフェンスの第4の使用例を示す
斜視図。
斜視図。
【図14】本発明に従うフェンスの第5の使用例を示す
斜視図。
斜視図。
【図15】本発明に従うフェンスの第6の使用例を簡略
化して示す斜視図。
化して示す斜視図。
【図16】第7の使用例で用いるブロック枠体を一部切
欠いて示す斜視図。
欠いて示す斜視図。
【図17】図16に示すブロック枠体の平面図。
【図18】図16のブロック枠体にコンクリートを流入
することによって形成された基台ブロックを示す平面
図。
することによって形成された基台ブロックを示す平面
図。
【図19】図17のブロック枠体にコンクリートを流入
した状態におけるXIX −XIX 線による断面図。
した状態におけるXIX −XIX 線による断面図。
【図20】図17のブロック枠体にコンクリートを流入
した状態におけるXX−XX線による断面図。
した状態におけるXX−XX線による断面図。
【図21】本発明に従うフェンスの第7の使用例を示す
斜視図。
斜視図。
【図22】本発明に従うフェンスの第8の使用例を示す
斜視図。
斜視図。
【図23】本発明に従うフェンスの第9の使用例の第1
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図24】本発明に従うフェンスの第9の使用例の第2
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図25】本発明に従うフェンスの第9の使用例の第3
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図26】第10の使用例で用いる基台ブロックを示す
平面図。
平面図。
【図27】本発明に従うフェンスの第10の使用例を示
す斜視図。
す斜視図。
2 主壁体 4 第1の補助壁体 6 第2の補助壁体 8 直立壁部 10及び12 脚部 40、42、44及び46 網目状部 132、160、及び284 ブロック枠体 144、244及び274 基台ブロック
Claims (11)
- 【請求項1】 直立壁部と該直立壁部の下端部に設けら
れた脚部とを有しかつ合成樹脂の一体成形により形成さ
れた主壁体と、該脚部を支持する基台ブロックとからな
り、該主壁体は少なくともその周囲に柱状部を備え、該
柱状部に囲まれた部位には網目状部が形成され、該網目
状部は、所定の厚さと、実質上同一の方向に延びること
により規定された所定の幅とを有するよう構成されたこ
とを特徴とするフェンス。 - 【請求項2】 該主壁体の該柱状部には複数個の連結横
孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフ
ェンス。 - 【請求項3】 該主壁体の該柱状部には複数個の連結縦
孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求
項2記載のフェンス。 - 【請求項4】 該基台ブロックには受手段が設けられ、
該受手段は第1の受部及び第2の受部からなり、該脚部
の各々は、該第1の受部及び第2の受部のいずれにも着
脱自在に装着できるよう構成され、該基台ブロックは地
面に載置されて使用されることを特徴とする請求項1記
載のフェンス。 - 【請求項5】 該基台ブロックは受手段が設けられたブ
ロック枠体を備えており、該受手段は第1の受部及び第
2の受部を規定し、隣接する一対の該主壁体の片方にお
ける該脚部が該第1の受部に着脱自在に装着され、該主
壁体の他方における該脚部が該第2の受部に着脱自在に
装着されるよう構成されたことを特徴とする請求項1記
載のフェンス。 - 【請求項6】 該ブロック枠体内には空間が存在し、該
空間内にコンクリートを流し込むことによって、該基台
ブロックが形成されることを特徴とする請求項5記載の
フェンス。 - 【請求項7】 該ブロック枠体内には、該受手段を支持
するための複数個の仕切壁が設けられており、該仕切壁
によって仕切られた隣接する空間は、コンクリートの流
入を許容する通路を介して相互に連通されていることを
特徴とする請求項6記載のフェンス。 - 【請求項8】 該ブロック枠体は合成樹脂の一体成形に
より形成されたことを特徴とする請求項5ないし7のい
ずれか1項に記載のフェンス。 - 【請求項9】 該主壁体の該直立壁部と略同一の大きさ
の第1の補助壁体を備え、該第1の補助壁体は該主壁体
の上端に着脱自在に装着されることを特徴とする請求項
1ないし8のいずれか1項に記載のフェンス。 - 【請求項10】 該主壁体の該直立壁部の略半分の大き
さの第2の補助壁体を更に備え、該第2の補助壁体は該
主壁体又は該第1の補助壁体の上端に着脱自在に装着さ
れることを特徴とする請求項9記載のフェンス。 - 【請求項11】 該第1の補助壁体及び該第2の補助壁
体は、それぞれ合成樹脂の一体成形により形成された直
立壁部からなり、該直立壁部は少なくともその周囲に柱
状部を備え、該柱状部に囲まれた部位には網目状部が形
成され、該網目状部は、所定の厚さと、実質上同一の方
向に延びることにより規定された所定の幅とを有するよ
う構成されたことを特徴とする請求項9又は請求項10
記載のフェンス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097456A JPH0814213B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | フェンス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097456A JPH0814213B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | フェンス |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19623187A Division JPS6443680A (en) | 1987-08-07 | 1987-08-07 | Fence |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06229148A true JPH06229148A (ja) | 1994-08-16 |
JPH0814213B2 JPH0814213B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=14192813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4097456A Expired - Lifetime JPH0814213B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | フェンス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0814213B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09112084A (ja) * | 1995-08-29 | 1997-04-28 | Kun-Hee Suh | 柱礎部材及び該柱礎部材を用いる垣の設置方法 |
JP2013147899A (ja) * | 2012-01-23 | 2013-08-01 | Ooike Co Ltd | 支柱基礎用ブロックおよび支柱基礎 |
KR20200100244A (ko) * | 2019-02-15 | 2020-08-26 | 제주대학교 산학협력단 | 가설 난간대 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5115449A (en) * | 1974-07-27 | 1976-02-06 | Victor Company Of Japan | Johoenbanno ototsukirokunokogakutekisaiseisochi |
JPS569409A (en) * | 1980-05-15 | 1981-01-30 | Shimadatei Kk | Production of buisiness suiut upper collar comprising extensible fabric |
JPS59118861A (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-09 | Daido Steel Co Ltd | 快削鋼の製造方法 |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP4097456A patent/JPH0814213B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5115449A (en) * | 1974-07-27 | 1976-02-06 | Victor Company Of Japan | Johoenbanno ototsukirokunokogakutekisaiseisochi |
JPS569409A (en) * | 1980-05-15 | 1981-01-30 | Shimadatei Kk | Production of buisiness suiut upper collar comprising extensible fabric |
JPS59118861A (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-09 | Daido Steel Co Ltd | 快削鋼の製造方法 |
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JP2013147899A (ja) * | 2012-01-23 | 2013-08-01 | Ooike Co Ltd | 支柱基礎用ブロックおよび支柱基礎 |
KR20200100244A (ko) * | 2019-02-15 | 2020-08-26 | 제주대학교 산학협력단 | 가설 난간대 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0814213B2 (ja) | 1996-02-14 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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