JPH06228531A - 水性粘稠液用粘度降下剤 - Google Patents

水性粘稠液用粘度降下剤

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JPH06228531A
JPH06228531A JP3457893A JP3457893A JPH06228531A JP H06228531 A JPH06228531 A JP H06228531A JP 3457893 A JP3457893 A JP 3457893A JP 3457893 A JP3457893 A JP 3457893A JP H06228531 A JPH06228531 A JP H06228531A
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晋 光井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶性接着剤を含む水性粘稠液に適用する粘
度降下剤において、高い粘度降下率を示す粘度降下剤及
びそれを含む水性粘稠液を提供する。 【構成】一般式 【化1】 (式中、R1、R2、R3は低級アルキル基を示し、Xは
ハロゲン原子を示し、nは10〜50の数を示す)で表
わされるアンモニウムハロゲン化物からなる水溶性接着
剤を含む水性粘稠液用粘度降下剤。水溶性接着剤を含む
水性粘稠液において、該液中に前記一般式(1)の粘度
降下剤を添加したことを特徴とする水性粘稠液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性接着剤を含む水性
粘稠液用粘度降下剤及びこれを含む水性粘稠液に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙の平滑性、光沢、印刷適性等を
改善するために、白色顔料(カオリン等)と水溶性接着
剤を含む水スラリーを紙塗工液として紙に塗工すること
はよく知られている。この場合、その塗工方法として
は、調整タンクからの紙塗工液をコーティングヘッドに
供給して走行中の紙に塗工し、紙上の過剰の紙塗工液は
ブレードで取除いて前記タンクに戻し、新しい紙塗工液
に混合して再び塗工に使用するという紙塗工液の循環使
用方式が広く採用されている。ところで、前記のような
紙塗工液としては、例えば、クレイ、重質炭酸カルシウ
ム、ラテックス、酸化デン粉及び分散剤からなるものが
一般的に用いられている。このような紙塗工液において
は、これを紙に塗工した後の乾燥を容易にし、乾燥に要
する熱エネルギーを節約するために、できるだけ固形分
濃度の高いものが要望されている。しかし、紙塗工液中
の固形分濃度を高くすると、その紙塗工液の粘度が上昇
し、塗工不能になるという問題がある。一方、でん粉や
ポリビニルアルコール等の水溶性接着剤を含む水性粘稠
液は、紙塗工液に限らず、種々の固体表面に対する塗工
液として広く利用されている。このような塗工液におい
ても、その固形分濃度あるいは接着剤濃度を高めると、
塗工液の粘度が上昇して塗工不能になるという問題があ
る。従来、前記した如き水溶性接着剤を含む水性粘稠液
の粘度降下剤としては、尿素やジシアンジアミド等の含
窒素化合物が使用されてきたが、これらの含窒素化合物
の場合、水性粘稠液に添加したときのその粘稠液の粘度
降下率が少なく、未だ満足すべきものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水溶性接着
剤を含む水性粘稠液に適用する粘度降下剤において、高
い粘度降下率を示す粘度降下剤及びそれを含む水性粘稠
液を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、一般式
【化1】 (式中、R1、R2、R3は低級アルキル基を示し、Xは
ハロゲン原子を示し、nは10〜50の数を示す)で表
わされるアンモニウムハロゲン化物からなる水溶性接着
剤を含む水性粘稠液用粘度降下剤が提供される。また、
本発明によれば、水溶性接着剤を含む水性粘稠液におい
て、該液中に前記一般式(1)の粘度降下剤を添加した
ことを特徴とする水性粘稠液が提供される。前記一般式
(1)におけるR1、R2、R3の具体例としては、例え
ば、メチル、エチプロピル、ブチル等が挙げられ、ハロ
ゲンXの具体例としては、塩素、臭素、ヨウ素及びフッ
素が挙げられる。オキシプロピレン基の付加モル数n
は、10〜50好ましくは20〜45である。
【0005】本発明における水性粘稠液は、水溶性接着
剤を含むものである。水溶性接着剤としては、例えば、
でん粉、酸化でん粉、でん粉グリコール酸ナトリウム等
のでん粉系接着剤、カルボキルシメチルセルロース及び
そのナトリウム塩、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース等のセルロース系接着剤の他、アルギン酸ソ
ーダ、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カゼイ
ン、大豆蛋白等が挙げられる。水性粘稠液は、他の固形
分、例えば、無機系及び有機系の充填剤や顔料を含有す
ることができるし、また、高分子ラテックスや分散剤、
界面活性剤等の補助成分を含有することができる。充填
剤又は顔料としては、クレー、タルク、カオリン、アル
ミナ、シリカ、マグネシア、チタニア、酸化亜鉛、水酸
化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
白土、レーキ、合成プラスチック顔料等が挙げられる。
高分子ラテックスとしては、スチレン/ブタジエン系共
重合体、スチレン/アクリル系共重合体、酢酸ビニル/
アクリル系共重合体、エチレン/酢酸ビニル系共重合
体、ブタジエン/メチルメタクリレート系共重合体、酢
酸ビニル/ブチルアクリレート系共重合体、スチレン/
無水マレイン酸系共重合体、イソブテン/無水マレイン
酸系共重合体、アクリル酸/メチルメタクリレート系共
重合体等の高分子から形成された高分子ラテックスが挙
げられる。界面活性剤としては、陽イオン系、陰イオン
系、非イオン系及び両性の界面活性剤が挙げられる。分
散剤としては、ポリアクリル酸ソーダ、ヘキサメタリン
酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ等が挙げられる。
【0006】水性粘稠液中の水溶性接着剤の濃度は、1
〜10wt%、好ましくは3〜8wt%、充填剤及び/
又は顔料の濃度は、15〜70wt%、好ましくは30
〜60wt%である。水性粘稠液中の全固形分濃度は2
0〜80wt%、好ましくは40〜70wt%である。
本発明の水性粘稠液は、前記した如き水性粘稠液に対し
て、前記一般式(1)で表される粘度降下剤を添加した
ものである。この場合、その粘度降下剤の添加量は、通
常、水性粘稠液中の固形分に対して0.05〜5wt%
であるが、その具体的添加量は、水性粘稠液が塗工容易
な粘度範囲(50〜200cps)になるような量であ
る。
【0007】本発明の水性粘稠液の好ましい態様は、
(i)水溶性接着剤:1〜10wt%、好ましくは3〜
8wt%、(ii)顔料:15〜70wt%、好ましく
は30〜60wt%、(iii)高分子ラテックス:5
〜30wt%、好ましくは10〜20wt%及び(i
v)粘度降下剤:0.01〜3wt%、好ましくは0.
05〜1.0wt%を含有し、全固形分濃度が20〜8
0wt%でpH:8.5〜9.5を示す紙塗工液であ
る。このような紙塗工液は、全固形分濃度が高いにもか
かわらず、その粘度は低く、容易に塗工することができ
る。
【0008】
【発明の効果】本発明の粘度降下剤は、水溶性接着剤を
含む水性粘稠液に添加し、その粘度を降下させるために
適用されるが、その粘稠液の粘度降下率は、従来の粘度
降下剤に比べて、著しく向上したものである。本発明の
粘度降下剤を含む水性粘稠液、例えば紙塗工液は、その
粘度の格別の上昇を伴うことなく、その全固形分濃度を
高くすることができる。従って、本発明の水性粘稠液
は、固形分濃度を高くしてもその塗工が容易であるとい
う利点を有する。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0010】実施例1 水性粘稠液として、25wt%酸化でん粉水スラリー
(王子エースB、王子コーンスターチ社製)を用いた。
この水スラリーに、その中に含まれる酸化でん粉に対し
て、0〜2wt%の粘度降下剤を添加し、蒸煮した後、
20℃に冷却し、この粘度降下剤含有酸化でん粉蒸煮液
の粘度をBL型粘度計を用いて測定した。その結果を表
1に示す。
【0011】なお、表1において示した粘度降下剤A及
び粘度降下剤Bの具体的内容は以下の通りである。 (粘度降下剤A)一般式(1)において、n=24、R
1=C25、R2=C25、R3=CH3、X=Clである
アンモニウムクロライド。 (粘度降下剤B)一般式(1)において、n=41、R
1=C25、R2=C25、R3=CH3、X=Clである
アンモニウムクロライド。
【0012】
【表1】
【0013】実施例2 クレー:65wt部、重質炭酸カルシウム:35wt
部、酸化でん粉:4wt部、スチレン/ブタジエン共重
合体ラテックス:12wt部、ポリアクリル酸ソーダ:
0.2wt部、粘度降下剤:0〜0.5wt%(対固形
分)からなり、全固形分濃度:約56wt%、pH:
9.0の紙塗工液を調製し、その20℃での粘度をB型
粘度計で測定した。その結果を表2に示す。
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1、R2、R3は低級アルキル基を示し、Xは
    ハロゲン原子を示し、nは10〜50の数を示す)で表
    わされるアンモニウムハロゲン化物からなる水溶性接着
    剤を含む水性粘稠液用粘度降下剤。
  2. 【請求項2】 水溶性接着剤を含む水性粘稠液におい
    て、該液中に請求項1の粘度降下剤を添加したことを特
    徴とする水性粘稠液。
  3. 【請求項3】 水性粘稠液が、顔料を含む全固形分濃度
    が20〜80重量%の紙塗工液である請求項2の水性粘
    稠液。
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