JPH06228462A - 耐チッピング性上塗り塗膜形成方法 - Google Patents

耐チッピング性上塗り塗膜形成方法

Info

Publication number
JPH06228462A
JPH06228462A JP4183093A JP4183093A JPH06228462A JP H06228462 A JPH06228462 A JP H06228462A JP 4183093 A JP4183093 A JP 4183093A JP 4183093 A JP4183093 A JP 4183093A JP H06228462 A JPH06228462 A JP H06228462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
chipping
polyol
curing
diisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4183093A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Shimizu
興一 清水
Keizo Suzuki
啓三 鈴木
Hideo Takanashi
秀夫 高梨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP4183093A priority Critical patent/JPH06228462A/ja
Publication of JPH06228462A publication Critical patent/JPH06228462A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/0895Manufacture of polymers by continuous processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/16Catalysts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2150/00Compositions for coatings
    • C08G2150/60Compositions for foaming; Foamed or intumescent coatings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリオール、ポリイソシアネート及び硬化触
媒を含有するウレタン系樹脂塗料を塗装する方法におい
て、半硬化乾燥時間を10〜60分間(測定温度30°
〜50℃)に調製したウレタン系樹脂塗料を用い、かつ
ポリオール及びポリイソシアネート又はこれらの混合物
と硬化触媒とをそれぞれ霧状にして混合し、硬化塗装膜
厚が50〜250μm になるように基材に吹付けること
により硬化塗膜の断面の上部に気泡が少なくもしくは無
くそして下部に微細な気泡を多く含有する塗膜を形成す
る耐チッピング性上塗り塗膜形成方法。 【効果】 形成された塗膜は、仕上り外観及び耐チッピ
ング性に優れた効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウレタン系樹脂塗料の耐
チッピング性上塗り塗膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】ウレタン樹脂は、強靭制、
耐薬品性、基材への密着性、耐摩耗性、光沢等にすぐれ
るために、塗料のほか印刷インキ、接着剤等に広く用い
られている。
【0003】ウレタン系樹脂塗料は、分子中に活性水素
を2個以上有する主剤、例えば水酸基を2個以上有する
ポリオールと、分子中に2個以上のイソシアネート基を
有するポリイソシアネート化合物又はウレタンプレポリ
マーからなる硬化剤とを混合して基材に塗布し、イソシ
アネート基と活性水素との反応によって重合架橋硬化さ
せるものである。
【0004】従来、自動車のボディーの床裏等には、自
動車走行時に路面の小石、砂礫、冬期散布される岩塩等
がはね上げられて自動車の床裏等にあたるとそこに傷が
付けられ、錆が発生し、更に進行すれば穴があくといっ
た大きな欠陥を生じる。通常この欠陥を防止するため耐
チッピング性塗料が使用されている。
【0005】このような耐チッピング性塗料は床裏のほ
か、自動車のボディーの他の部位、例えばフロントエプ
ロン、フロントフェンダー、ロッカーパネル、ドア、リ
アフェンダーといった外板部や足周り部品等にも塗布さ
れている。
【0006】自動車用の耐チッピング性塗料としては、
塩化ビニルプラスチゾル系樹脂を使用する無溶剤型、ポ
リウレタン樹脂、エポキシ樹脂等を使用する溶剤型ある
いは水性型エマルション樹脂を主成分とする水性型の塗
料が知られている。
【0007】近年、車両耐用年数の延長や防錆要求水準
が高くなり、これにともない耐チッピング性塗料につい
てもその塗布面積の拡大、塗膜厚さの増大を求める市場
ニーズが高くなってきた。
【0008】一方、自動車の省エネルギーをはかるため
燃費の効率化が求められ、そのボディーの軽量化が求め
られている。
【0009】このような市場ニーズに応えるために耐チ
ッピング性塗料についてもその塗膜の軽量化が要求さ
れ、これに応えるため中空状充填剤を用いる方法が提案
されている。自動車外板部については、耐チッピング性
塗料の上に中塗・上塗で美装仕上げされている。一方、
大型産業機械類、例えばパワーシャベルやクレーン車等
では、通常、フタル酸系のプライマーの上にフタル酸系
の上塗や二液型ウレタン塗料が塗布されており、従来、
耐チッピング性能が要求されていなかった。しかしなが
ら、近年、小石、砂礫、土砂等を取扱う産業機械も小型
多色化が進み、自動車と同様の耐チッピング性能が求め
られるようになり、省力化も兼ねた、厚膜型のプライマ
ー兼用上塗塗料の要求がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、特定
の硬化速度を有する二液型ウレタン塗料を該塗料の硬化
樹脂組成物の各成分を同時に霧状又は硬化触媒成分を蒸
気にして飛散させ基材に塗布することにより、塗装時に
巻き込まれた気泡や硬化時に発生する気泡の一部を基材
側に閉じ込め、更に塗膜表面ではピンホール、泡の無い
塗膜が形成され仕上り外観及び耐チッピング性能に優れ
た塗膜が提供できることを見い出し、本発明に至った。
【0011】即ち、本発明はポリオール、ポリイソシア
ネート及び硬化触媒を含有するウレタン系樹脂塗料を塗
装する方法において、半硬化乾燥時間を10〜60分間
(測定温度30°〜50℃)に調製したウレタン系樹脂
塗料を用い、かつポリオール及びポリイソシアネート又
はこれらの混合物と硬化触媒とをそれぞれ霧状もしくは
硬化触媒を蒸気にして混合し、硬化塗装膜厚が50〜2
50μm になるように基材に吹付けることにより硬化塗
膜の断面の上部に気泡が少なくもしくは無くそして下部
に微細な気泡を多く含有する塗膜を形成することを特徴
とする耐チッピング性上塗り塗膜形成方法に係る。
【0012】本発明方法において用い得るウレタン系樹
脂塗料はポリオール、ポリイソシアネート及び硬化触媒
を硬化性樹脂組成物とする塗料である。
【0013】該ポリオールとしては、平均分子量約1,
000〜30,000で水酸基が1分子中に平均約5〜
50個有するものが好ましい。平均分子量が約1,00
0を下回ると塗膜中の気泡が少なくなり耐チッピング性
に優れた塗膜が形成されず、一方、約30,000を上
回ると塗膜表面外観が劣るので好ましくない。また、水
酸基の数が平均約5個を下回ると塗膜中の気泡が少なく
なり耐チッピング性に優れた塗膜が得られず、一方、約
50個を上回ると耐チッピング性及び耐水性などの性能
が劣るので好ましくない。また、ポリオールは必要に応
じてカルボキシル基を含有することもできる。
【0014】ポリオールとしては、例えばアクリルポリ
オール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオ
ールなどが挙げられる。
【0015】アクリルポリオールは、例えばアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸オクチル等のアクリル酸エステル及びメタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ヘキシル等のメタクリル酸エステルなどの
(メタ)アクリル酸アルキルエステル類、例えばβ−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメ
タクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリル単量体と
共重合反応させることによって得ることができる。これ
らの単量体以外にも必要に応じてスチレンなどの芳香族
ビニル化合物も使用できる。
【0016】ポリエステルポリオールは、例えば、マレ
イン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、トリメリット酸等の2乃至3塩基酸と、2価乃至
4価の多価アルコールとの縮合反応によって得られるも
のを挙げることができる。ここに、2価乃至4価の多価
アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、水添ビスフェノールA、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、1,2,6−ヘキサン
トリオール、ペンタエリスリトール、ヒマシ油等を挙げ
ることができる。また、例えば、ヤシ油脂肪酸、アマニ
油脂肪酸、大豆油脂肪酸、綿実油脂肪酸、キリ油脂肪
酸、ヒマシ油脂肪酸等の高級脂肪酸を酸成分中に配合し
て、油変性ポリエステルポリオールとしたものも用いら
れる。
【0017】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、ペンタエリスリトール等を開始剤とし、これ
に、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド或
いはこれらの混合物を開環付加重合させて得られるも
の、或いは例えばテトラヒドロフランを開環重合して得
られるポリテトラメチレンエーテルグリコール等を挙げ
ることができる。
【0018】更に、上記以外にも、ポリエーテルエステ
ルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプ
レンポリオールもポリオールとして用いることができ
る。上記ポリエーテルエステルポリオールとしては、例
えば、前記ポリエーテルポリオールを原料として、これ
を多塩基酸と反応させてポリエステル化したもののほ
か、エポキシ化合物と酸無水物との開環共重合反応によ
って得られる分子内にポリエーテル及びポリエステルの
両セグメントを有するものを挙げることができる。
【0019】上記したポリオールは単独で又は2種以上
の混合物として用いられる。
【0020】本発明において用い得るポリイソシアネー
トとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,
2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジ
イソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、
1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−又は
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート等の脂
肪族ジイソシアネート、例えば、1,3−シクロペンタ
ンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシ
アネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、
3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシク
ロヘキシルイソシアネート、4,4´−メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−
シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シ
クロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシ
アナトメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシ
アナトメチル)シクロヘキサン等のシクロアルキレン系
ジイソシアネート、例えば、m−フェニレンジイソシア
ネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4´−
ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネー
ト若しくはその混合物、4,4´−トルイジンジイソシ
アネート、ジアニシジンジイソシアネート、4,4´−
ジフェニルエーテルジイソシアネート等の芳香族ジイソ
シアネート、1,3−又は1,4−キシリレンジイソシ
アネート若しくはその混合物、ω,ω´−ジイソシアネ
ート−1,4−ジエチルベンゼン、1,3−又は1,4
−ビス(α,α−ジメチルイソシアナトメチル)ベンゼ
ン等の芳香脂肪族ジイソシアネート、例えば、トリフェ
ニルメタン−4,4´,4″−トリイソシアネート、
1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4,6
−トリイソシアネートトルエン等のトリイソシアネー
ト、4,4´−ジフェニルジメチルメタン−2,2´,
5,5´−テトライソシアネート等のテトライソシアネ
ート、更には、トリレンジイソシアネートの二量体や三
量体等の重合ポリイソシアネート、ポリフェニルポリメ
チレンポリイソシアネート等を挙げることができる。こ
れらは単独で、又は2種以上の混合物として用いられ
る。
【0021】ポリイソシアネートの配合割合は、半硬化
乾燥時間が10〜60分間になるように調製すれば良い
が、通常、イソシアネート基と水酸基との比がイソシア
ネート基1個当たり水酸基が約0.5〜1.5個、好ま
しくは約0.5〜0.9個とイソシアネート基が過剰と
なるように配合することが望ましい。
【0022】本発明において用い得る硬化触媒は例えば
アミン化合物、金属化合物などが包含される。
【0023】アミン化合物としては、第三級アミンが好
ましく、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリイソプロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、
トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリ
−sec −ブチルアミン等の第三級アルキルアミン、ジメ
チルアニリン、ジエチルアニリン、トリベンジルアミン
等の芳香族アミン、N−メチルモルホリン、N−エチル
モルホリン等のモルホリン類、トリエタノールアミン、
メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、ジエチルエタノールアミン、ジブチルエタノールア
ミン、ジ(2−エチルヘキシル)エタノールアミン、エ
チルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン、ジブチルイソプロパノールアミン等のアルカノール
アミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチル
ヘキサメチレンジアミン、テトラメチルプロピレンジア
ミン、ペンタメチルジエチレントリアミン等のジアミン
類およびトリアミン類が使用できる。
【0024】金属化合物としては、例えば、硝酸ビスマ
ス、2−エチルヘキソン酸鉛、安息香酸鉛、オレイン酸
鉛、ナトリウムトリクロロフェノレート、プロピオン酸
ナトリウム、酢酸リチウム、オレイン酸カリウム、テト
ラブチルスズ、塩化トリブチルスズ、二塩化ジブチルス
ズ、三塩化ブチルスズ、塩化スズ、トリブチルスズ−o
−フェノレート、トリブチルスズシアネート、オクチル
酸スズ、オレイン酸スズ、酒石酸スズ、ジブチルスズジ
(2−エチルヘキソエート)、ジベンジルスズジ(2−
エチルヘキソエート)、ジブチルスズジラウレート、ジ
ブチルスズジイソオクチルマレエート、ジブチルスズス
ルフィド、ジブチルスズジブトキシド、ジブチルスズビ
ス(o−フェニルフェノレート)、ジブチルスズビス
(アセチルアセトネート)、ジ(2−エチルヘキシル)
スズオキシド、四塩化チタン、二塩化ジブチルチタン、
テトラブチルチタネート、三塩化ブトキシチタン、三塩
化鉄、2−エチルヘキソン酸鉄 (III)、アセチルアセト
ン鉄(III) 、フェロセン、三塩化アンチモン、五塩化ア
ンチモン、二塩化トリフェニルアンチモン、トリフェニ
ルアンチモン、硝酸ウラン、硝酸カドミウム、ジエチル
ジチオリン酸カドミウム、安息香酸コバルト、2−エチ
ルヘキソン酸コバルト、硝酸トリウム、トリフェニルア
ルミニウム、トリオクチルアルミニウム、オレイン酸ア
ルミニウム、ジフェニル水銀、2−エチルヘキソン酸亜
鉛、ナフテン酸亜鉛、ニッケロセン、ヘキサカルボニル
モリブデン、硝酸セリウム、三塩化バナジウム、2−エ
チルヘキソン酸銅、酢酸銅、2−エチルヘキソン酸マン
ガン、2−エチルヘキソン酸ジルコニウム、ナフテン酸
ジルコニウム、トリフェニルヒ素、三塩化ヒ素、三フッ
化ホウ素−ジエチルエーテル錯体、ピリジンボラン、酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等を挙げることができる。
【0025】また、下記一般式
【化1】
【0026】(式中、Rは同一又は異なるアルキル基、
Xは同一又は異なるハロゲン原子、水酸基、アルコキシ
基又はアシルオキシ基を示す。)で表わされる有機スズ
化合物も、イソシアネート基と水又は水酸基との反応に
触媒作用を有するので、本発明において好ましく用いる
ことができる。
【0027】かかる有機スズ化合物の具体例として、例
えば、テトラ−n−ブチル−1,3−ジアセチルオキシ
ジスタノキサン、テトラ−n−プロピル−1,3−ジア
セチルオキシジスタノキサン、テトラ−n−プロピル−
1−クロロ−3−ヒドロキシジスタノキサン、テトラ−
n−ブチル−1−クロロ−3−ヒドロキシジスタノキサ
ン、テトラメチル−1,3−ジアセチルオキシジスタノ
キサン、テトラメチル−1−クロロ−3−アセチルオキ
シジスタノキサン、テトラ−n−ブチル−1,3−ジホ
ルミルオキシジスタノキサン、テトラ−n−ブチル−
1,3−ジアクリルオキシジスタノキサン、テトラ−n
−ブチル−1,3−ジオレイルオキシジスタノキサン、
テトラ−n−ブチル−1,3−ジステアリルオキシジス
タノキサン、テトラ−n−ブチル−1,3−ジフェニル
アセチルオキシジスタノキサン、テトラ−n−ブチル−
1,3−ジイソシアノジスタノキサン、テトラ−n−ブ
チル−1−アセチルオキシ−3−ヒドロキシジスタノキ
サン、テトラ−n−プロピル−1−アセチルオキシ−3
−ヒドロキシジスタノキサン、テトラメチル−1−アセ
チルオキシ−3−ヒドロキシジスタノキサン、テトラ−
n−ブチル−1,3−ジクロロジスタノキサン、テトラ
メチル−1,3−ジクロロジスタノキサン、テトラ−n
−ブチル−1,3−ジプロポキシジスタノキサン、テト
ラ−n−プロピル−1,3−ジプロポキシジスタノキサ
ン、テトラ−n−ブチル−1−プロポキシ−3−アセチ
ルオキシジスタノキサン、テトラ−n−プロピル−1−
ヒドロキシ−3−エトキシジスタノキサン、1,1−ジ
ブチル−3,3−ジプロピル−1−ヒドロキシ−3−ア
セチルオキシジスタノキサン、1,3−ジプロピル−
1,3−ジブチル−1−クロロ−3−ヒドロキシジスタ
ノキサン等を挙げることができる。
【0028】これら金属触媒は単独で、又は2種以上の
混合物として用いられる。
【0029】上記した種々の金属触媒のなかでも、特
に、オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレート、ジス
タノキサン類等の有機スズ化合物が好ましく用いられ
る。
【0030】上記硬化触媒の配合割合は、半硬化乾燥時
間が前記した範囲になるように調製すれば良いが、ポリ
オール及びポリイソシアネート100重量部当たり約
0.001〜5重量部、好ましくは約0.01〜1重量
部の範囲が望ましい。
【0031】本発明で用いるウレタン系樹脂塗料は半硬
化乾燥時間が10〜60分間の範囲にあることが重要な
要件である。該半硬化乾燥時間が10分間より短いと塗
着膜全体に気泡が残るため仕上り外観が悪くなり、一
方、60分間より長いと塗着膜中の気泡が少なくなるた
め耐チッピング性が劣る。
【0032】本発明においては、ウレタン系樹脂塗料
は、有機溶剤を含有しなくてもよいが、通常は、活性水
素をもたない有機溶剤を含有するのが好ましい。また、
硬化触媒も、そのまま用いてもよいが、好ましくは、上
記と同様に活性水素をもたない有機溶剤に分散又は溶解
させて用いられる。
【0033】該有機溶剤としては、例えば、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル
類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン類、例えば、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等の環状エーテル類等を挙げることがで
きる。これら有機溶剤のなかでも、アセトン、セロソル
ブアセテート、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等が好ましい。
【0034】本発明で用いるウレタン系樹脂塗料には、
例えばキナクリドンレッド等のキナクリドン系、ピグメ
ントレッド等のアゾ系、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーン等のフタロシアニン系、カーボンブラ
ック等の炭素系、ルチル型チタン白などの耐候性に優れ
た着色顔料を配合することが望ましい。
【0035】また、本発明においてウレタン系樹脂塗料
に消泡剤を配合すると、塗装塗膜の表面層に存在する気
泡が該表面層から容易に取り除かれるといった効果があ
り、仕上り外観に優れた硬化塗膜が形成できるといった
利点がある。該消泡剤としては従来から公知のものが使
用できるが、特に好ましくは、アクリル系ポリマーが良
い。
【0036】更に、本発明で用いるウレタン系樹脂塗料
には必要に応じて体質顔料(バリタ、特殊加工タンカル
“マイクロドールEX(ヘキスト合成(株)社製品、商
標名”)や紫外線吸収剤などのその他の添加剤を配合す
ることができる。
【0037】上記着色顔料、消泡剤及びその他添加剤
は、予めポリオールと混合分散して使用することが望ま
しい。
【0038】本発明方法は、前記したウレタン系樹脂塗
料の硬化樹脂成分であるポリオール、ポリイソシアネー
ト又はこれらの混合物と硬化触媒とを霧状もしくは硬化
触媒を蒸気にして混合させながら基材に吹付けることに
よって実施できる。上記混合割合は、半硬化乾燥時間が
10〜60分間になるように調製される。なお、本発明
方法において、半硬化乾燥時間は下記の方法によるもの
である。基材に塗料を塗装した塗着物を20℃の雰囲気
に20分間放置したのち、基材表面の温度が20分間で
30°〜50℃の温度になるように調製した雰囲気に一
定時間放置し、次いで20℃の雰囲気で20分間放置し
て半硬化乾燥時間測定用の塗装板を作成する。次に、得
られた塗装板を用いて雰囲気温度20℃で塗膜の中央近
くに5枚重ねのガーゼを乗せ、更にそのガーゼの上から
500gの分銅を置いたのち、分銅及びガーゼを塗装板
から取り除き、塗膜表面にガーゼの跡が残らなくなるま
での上記30°〜50℃に放置した時間を半硬化乾燥時
間として表わした。基材としては、特に制限されず従来
から公知のものが使用でき、例えば金属類、プラスチッ
ク類、これらのものに下地を施したものなどが挙げられ
る。
【0039】塗装膜厚は、硬化した膜厚で50〜250
μm 、好ましくは100〜200μm の範囲にあること
が望ましい。膜厚が50μm を下回ると塗膜中に泡が形
成されず耐チッピング性が劣り、一方、250μm を上
回ると耐チッピング性の更なる向上は認められないとと
もに製品コスト及び軽量化の面で不利となる。
【0040】本発明方法によって形成した塗膜は、該塗
膜の断面を観察すると上部(上層)には全く気泡がない
かもしくは極くわずかしか認められず、また、下部(下
層)には気泡が多く認められる塗膜である。該下部方向
の気泡の含有量は空隙率で塗膜中央〜基材裏面塗膜間で
約1〜15容量%、好ましくは約3〜10容量%であ
る。
【0041】
【作用及び発明の効果】本発明方法は、ウレタン系樹脂
の塗料の塗装において、該塗料中の硬化樹脂中の各成分
を霧状もしくは蒸気にして混合しながら基材に吹付ける
ことにより、吹付け時に巻き込んだ空気やイソシアネー
ト基と空気中の水分との反応によって生成した炭酸ガス
などによる気体が泡状となって均一に塗膜中に含まれた
塗膜が形成され、次いで該塗膜が未硬化の間に塗膜表面
層から塗膜外に気泡が抜けることにより表面層には泡が
なくしかもその内部は泡の多い硬化塗膜が形成されるこ
とから塗膜表面外観及び耐チッピング性に優れた上塗り
塗膜が得られたと考えられる。また、本発明方法は低
温、短時間で硬化が可能な方法である。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、「部」及び「%」は重量基準である。
【0043】塗料1の製造例 FLEXOREZ188(米国キングインダストリー
(株)社製、商品名、ポリエステルポリオール)13.
2部にチタン白JRNC(帝国化工(株)社製、商品
名、チタン白)33.6部、カーボンブラックMA−1
00(三菱化成工業(株)社製、商品名)1.4部、マ
イクロドールエクストラ(ヘキスト合成(株)社製、商
品名)22.4部、キシレン7.9部、酢酸ブチル7.
9部でボールミル分散して顔料ペーストを得た。次いで
このものにFLEXOREZ188(前記と同様のも
の)9.1部、キシレン4.5部、BYK300(ビッ
クケミジャパン(株)社製、商品名、レベリング剤)
0.5部、フローレンAC300(共栄社油脂(株)社
製、商品名、消泡剤)0.5部を配合して塗料1を製造
した。
【0044】塗料2の製造例 塗料1においてフローレンAC300を全く使用しない
以外は塗料1と同様の配合及び方法で製造した。
【0045】実施例1 前記塗料1の100部に対して、タケネートD110N
(武田薬品(株)社製、商品名、ポリイソシアネート)
14.1部、バーノックDN980(大日本インキ
(株)社製、商品名、ポリイソシアネート)14.1部
を混合し、S−MIX塗装機(関西ペイント(株)社
製、商品名)にて、上記混合物128.2部に対してネ
オスターンU−100(日東化成(株)社製、商品名、
スズ触媒)を固形分5%になるようにキシレンで希釈し
たものを固形分として500ppm 配合されるように同時
に噴霧し、リン酸亜鉛処理板(厚さ0.8mm)の基材に
塗装し、150〜200μm の塗膜を得た。次いで20
℃で20分放置したのち、40℃で20分加熱を行なっ
た。
【0046】実施例2 塗料2の100部に対してタケネートD110N(前記
と同様のもの)14.1部、バーノックDN980(前
記と同様のもの)14.1部を混合し、S−MIX塗装
機(前記と同じもの)に触媒ネオスターンU−100
(前記と同じもの)のキシレン5%溶液を500ppm に
なるように同時に塗装し、150〜200μm の塗膜を
得た。次いで20℃で20分放置後40℃で20分加熱
を行なった。
【0047】比較例1 KS720プライマー(関西ペイント(株)社製、商品
名)を40〜50μm塗装し、50℃で30分乾燥を行
ない、翌日、ルーガエナメル(関西ペイント(株)社
製、商品名)を、50〜60μm 塗装し、50℃で30
分乾燥を行なった。20℃で1週間放置し、硬化させ
た。
【0048】比較例2 実施例1においてネオスターンU−100を3,000
ppm とした以外は実施例1と同様にして塗板を作成し
た。
【0049】比較例3 実施例1においてネオスターンUを配合しない以外は実
施例1と同様にして塗板を作成した。
【0050】比較例4 実施例1において塗装膜厚を40μm とした以外は実施
例1と同様にして塗板を作成した。
【0051】比較例5 塗料1を通常のエアースプレーガンにて40〜50μm
塗装し、気泡の入らない塗膜を形成し、セット20分、
80℃で30分乾燥した。この作業を繰返し合計150
〜200μm の塗膜を得た。
【0052】結果をまとめて表1示した。
【0053】
【表1】
【0054】(*1)塗面状態:塗面のワキ、ピンホー
ルなどの有無を目視で下記に従って判定した。 ◎:(ワキ、ピンホールが全く認められない。)、○
(ピンホールが若干認められる。)、△(ワキ、ピンホ
ールが認められる。)、×(ワキ、ピンホールが著しく
認められる。) (*2)耐チッピング性:6号ケイ砂500g を3kg/c
m2の圧力で塗面にたたきつける。同様に5回繰り返した
ものを下記に従って目視判定した。 ○(塗膜の一部に衝撃によるキズが極くわずか認められ
るだけで良好である。) △(塗膜に衝撃によるキズ及びハガレが認められる。) ×(塗膜に衝撃によるキズ及びハガレが著しく多く認め
られる。)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオール、ポリイソシアネート及び硬
    化触媒を含有するウレタン系樹脂塗料を塗装する方法に
    おいて、半硬化乾燥時間を10〜60分間(測定温度3
    0°〜50℃)に調製したウレタン系樹脂塗料を用い、
    かつポリオール及びポリイソシアネート又はこれらの混
    合物と硬化触媒とをそれぞれ霧状もしくは硬化触媒を蒸
    気にして混合し、硬化塗装膜厚が50〜250μm にな
    るように基材に吹付けることにより硬化塗膜の断面の上
    部に気泡が少なくもしくは無くそして下部に微細な気泡
    を多く含有する塗膜を形成することを特徴とする耐チッ
    ピング性上塗り塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 ウレタン系樹脂塗料が、消泡剤を含有す
    る請求項1記載の耐チッピング性上塗り塗膜形成方法。
JP4183093A 1993-02-04 1993-02-04 耐チッピング性上塗り塗膜形成方法 Pending JPH06228462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4183093A JPH06228462A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 耐チッピング性上塗り塗膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4183093A JPH06228462A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 耐チッピング性上塗り塗膜形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06228462A true JPH06228462A (ja) 1994-08-16

Family

ID=12619192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4183093A Pending JPH06228462A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 耐チッピング性上塗り塗膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06228462A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323040A (ja) * 2000-05-15 2001-11-20 Auto Kagaku Kogyo Kk 架橋性シリル基含有ウレタン系樹脂混合物、及びこれを含有する硬化性組成物
CN102070980A (zh) * 2011-01-13 2011-05-25 李乾元 红豆杉聚氨酯漆
CN104749669A (zh) * 2013-12-30 2015-07-01 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 反射膜及该反射膜的制作方法
US20150185372A1 (en) * 2013-12-27 2015-07-02 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Light reflective film and method for manufacturing the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323040A (ja) * 2000-05-15 2001-11-20 Auto Kagaku Kogyo Kk 架橋性シリル基含有ウレタン系樹脂混合物、及びこれを含有する硬化性組成物
CN102070980A (zh) * 2011-01-13 2011-05-25 李乾元 红豆杉聚氨酯漆
US20150185372A1 (en) * 2013-12-27 2015-07-02 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Light reflective film and method for manufacturing the same
US9274257B2 (en) * 2013-12-27 2016-03-01 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Light reflective film and method for manufacturing the same
CN104749669A (zh) * 2013-12-30 2015-07-01 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 反射膜及该反射膜的制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102197059B (zh) 含有多异氰酸酯和多元醇的涂料组合物
JPH05245427A (ja) 塗膜形成方法
CN105008472A (zh) 修复机动车涂层内缺陷的方法
EP2184114B2 (en) Process for the formation of multilayer coating film
US5578345A (en) Multi-layer coating composition incorporating migratory catalyst
CN1040014C (zh) 耐环境腐蚀的单组分涂料组合物和涂敷方法
JPH024878A (ja) プラスチック用塗料の添加剤としてのアミノ基含有ポリシロキサンの使用
US3577257A (en) Method for forming decorative polyurethane coatings
CA1197942A (en) High solids urethane coatings ii
CN101980796A (zh) 环境固化油漆的方法
EP0147984B1 (en) Method of facilitating stripping of a polyurethane overcoating from a substrate
JPH06228462A (ja) 耐チッピング性上塗り塗膜形成方法
JPH0150343B2 (ja)
US5573812A (en) Multi-layer coating composition incorporating migratory catalyst
US5580610A (en) Multi-layer coating composition incorporating migratory catalyst
US5578346A (en) Multi-layer coating composition incorporating migratory catalyst
KR100407740B1 (ko) 하도도료/투명도료분야에사용하기위한수성하도도료조성물
JP2853121B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
CN1437624A (zh) 芳族聚氨酯多元醇
DE10060673A1 (de) Abziehbare Folie für den Oberflächenschutz
JPH0730287B2 (ja) ウレタン塗膜の硬化方法
CN111410902A (zh) 水性多组分聚氨酯涂料组合物
JPS5846275B2 (ja) 湿気硬化型塗料
JP2520646B2 (ja) 構造物の法面塗装方法
JPH09132752A (ja) アルミホイ−ル用プライマ−