JPH06228368A - 熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体の製造方法

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JPH06228368A
JPH06228368A JP1625993A JP1625993A JPH06228368A JP H06228368 A JPH06228368 A JP H06228368A JP 1625993 A JP1625993 A JP 1625993A JP 1625993 A JP1625993 A JP 1625993A JP H06228368 A JPH06228368 A JP H06228368A
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Noritaka Tsujimoto
典孝 辻本
Eiji Okada
英治 岡田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波又はマイクロ波に対して感応性が高
く、しかも溶融混練の際に押出機内や射出機内或いはロ
ール表面上で樹脂のスリップが起こらず、均一良好な溶
融混練を行うことができる熱可塑性樹脂組成物及びこの
組成物を用いた成形体の製造方法を提供する。 【構成】 ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂に、ゼオ
ライト等の無機多孔質粉末にエチレングリコールやn−
ヘキサノールなどの液状の極性物質を吸着させてなる高
周波又はマイクロ波増感剤を配合し、必要に応じて架橋
剤、発泡剤、強化繊維等の公知の添加剤を配合して、目
的の熱可塑性樹脂組成物を得る。そして、この組成物を
溶融混練して所望の形状に賦形し、これを高周波又はマ
イクロ波で加熱し所望の形状或いは性能を有する成形体
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高周波又はマイクロ
波に対して感応性の高い熱可塑性樹脂組成物及びそれを
用いた成形体の製造方法に関する。
【0002】誘電損失の大きい熱硬化性樹脂、例えば、
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂を高周波又
はマイクロ波により予熱し、成形時間を短縮することは
広く行われている。しかし、オレフィン樹脂等の誘電損
失の小さい熱可塑性樹脂は、高周波又はマイクロ波に対
する感応性が低い。
【0003】高周波又はマイクロ波に対する感応性を高
め急速加熱を行うために、熱可塑性樹脂に、アルミノ珪
酸塩、ジエチレングリコール、トリエタノールアミン等
の極性物質からなる高周波又はマイクロ波増感剤を配合
することは知られている(例えば、特開昭61−211
351号公報及び米国特許第4360607号明細書参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明者の検討によ
れば、アルミノ珪酸塩等の固体状の極性物質からなる高
周波又はマイクロ波増感剤に比べ、ジエチレングリコー
ル、トリエタノールアミン等の液状の極性物質からなる
高周波又はマイクロ波増感剤の方が、高周波又はマイク
ロ波に対する感応性が優れていることが判った。
【0005】ところが、熱可塑性樹脂に、液状の極性物
質からなる高周波又はマイクロ波増感剤を有効量配合
し、これをスクリュー押出機や射出機或いはロールで溶
融混練すると、押出機内や射出機内或いはロール表面上
で樹脂がスリップして均一で良好に溶融混練を行うこと
が困難である。
【0006】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、高周波又はマイクロ波に
対して感応性が高く、しかも溶融混練の際に押出機内や
射出機内或いはロール表面上でスリップが起こらず、均
一良好な溶融混練を行うことができる熱可塑性樹脂組成
物及びそれを用いた成形体の製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、熱可塑性
樹脂に、無機多孔質粉末に液状の極性物質を吸着させて
なる高周波又はマイクロ波増感剤が配合された熱可塑性
樹脂組成物を用いること、及びこの組成物を溶融混練し
て賦形し、これを高周波又はマイクロ波で加熱し成形体
を製造することにより達成することができる。
【0008】この発明で用いる熱可塑性樹脂としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等が挙げられ
る。特に、誘電損失が小さい無極性樹脂、例えばポリエ
チレン等のオレフィン樹脂に対して有効であるが、誘電
損失が大きい極性樹脂であってもよい。
【0009】液状の極性物質としては、自然の状態で電
気的な双極子を持つもので、揮発性の少ない沸点の高い
もの、例えばヘキサノール、オクタノール等の1価のア
ルコール、エチレングリコール等の2価のアルコール、
グリセリン等の3価のアルコール、トリエタノールアミ
ン等のアルカノールアミンなど、従来公知の高周波又は
マイクロ波増感剤とよばれる化合物のうち、常温で液状
のものが単独で或いは2種以上を組み合わせて用いられ
る。
【0010】これら液状の極性物質の配合量は、使用す
る樹脂や極性物質の種類により異なるが、一般に熱可塑
性樹脂100重量部に対して3〜30重量部配合するの
が好ましく、5〜25重量部がさらに好ましい。液状の
極性物質が少なすぎると高周波又はマイクロ波に対する
感応性を高める効果が発現せず、逆に多すぎると成形体
の物性が低下することがある。
【0011】この発明において、上記液状の極性物質
は、無機多孔質粉末に吸着させて用いられる。この無機
多孔質粉末としては、表面に多数の小さな空隙をもつ無
機粉末で、例えばゼオライト、多孔質活性炭、多孔質ア
ルミナゲル、多孔質シリカゲル、多孔質ガラス、多孔質
活性白土、多孔質珪藻土、多孔質クレー等が単独で或い
は2種以上を組み合わせて用いられる。特に、ゼオライ
トが好適である。
【0012】これら無機多孔質粉末は、液状の極性物質
を完全に吸着する量を配合するのが好ましく、一般に熱
可塑性樹脂100重量部に対して2〜20重量部配合す
るのが好ましい。無機多孔質粉末が少なすぎると液状の
極性材料が充分に吸着しきらず、組成物の溶融混練の際
に樹脂のスリップが起こる。逆に、多すぎると無駄にな
るばかりか、得られる成形体の物性が低下することがあ
る。
【0013】液状の極性物質を無機多孔質粉末に吸着さ
せる方法は特に限定されず、例えば両者を混合攪拌する
ことでことたりる。
【0014】このように、熱可塑性樹脂に、無機多孔質
粉末に液状の極性物質を吸着させてなる高周波又はマイ
クロ波増感剤を有効量配合することにより、この発明の
熱可塑性樹脂組成物が得られるが、さらに必要に応じ
て、架橋剤、発泡剤、繊維強化剤、合成ゴム、可塑剤、
熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、充填剤、
難燃剤、静電防止剤等の公知の添加剤を配合することが
できる。
【0015】このような添加剤の種類、配合量などにつ
いては、当業者においてよく知られている。二、三の例
を挙げれば次の通りである。例えば、この発明の熱可塑
性樹脂組成物を用いて架橋樹脂成形体を成形する場合に
は、架橋剤が配合される。
【0016】架橋剤としては、熱可塑性樹脂の溶融温度
以上で分解し、樹脂の架橋に適した架橋剤が適宜選択し
て配合される。このような架橋剤としては、例えばジク
ミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等の有
機過酸化物が用いられる。また、必要に応じて、架橋促
進剤、架橋遅延剤などの助剤も配合される。
【0017】これら架橋剤の配合量は、必要とされる樹
脂の架橋の度合いに応じて決められるが、一般に熱可塑
性樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部が好まし
く、0.2〜2重量部がさらに好ましい。
【0018】また、例えば、この発明の熱可塑性樹脂組
成物を用いて発泡樹脂成形体を成形する場合には、アゾ
ジカルボンアミド、p,p' −オキシビスベンゼンスル
ホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン等の熱分解型の有機発泡剤が配合される。繊維強化を
行う場合は、ガラス繊維等の繊維強化剤が配合される。
【0019】この発明の熱可塑性樹脂組成物は、例えば
スクリュー押出機や射出成形機、カレンダーロール等の
成形機を用いて溶融混練され、各種の所望形状に賦形さ
れ、これを高周波又はマイクロ波で加熱し、例えば通常
の成形体を得るためにプレス成形や真空成形を行った
り、或いは架橋成形体を得るために架橋成形したり、発
泡成形体を得るために発泡成形したりして、各種の形状
に成形される。
【0020】加熱に使用する高周波加熱装置で市販され
ているものとしては、周波数が27〜80MHz、出力
が1〜15kWのものがありまた、マイクロ波照射装置
で市販されているものとしては、周波数が2450MH
z、出力が1〜25kWのものがある。この発明では、
これ等の高周波加熱装置又はマイクロ波照射装置を使用
することができる。
【0021】
【作用】この発明のように、熱可塑性樹脂に、無機多孔
質粉末に液状の極性物質を吸着させてなる高周波又はマ
イクロ波増感剤が適量配合されると、この極性物質によ
り樹脂の誘電損失が大きくなり、高周波又はマイクロ波
に対する感応性が著しく高くなり、樹脂を内部から急速
に加熱することができる。
【0022】また、上記液状の極性物質を無機多孔質粉
末に吸着させ、これを熱可塑性樹脂に配合してなる熱可
塑性樹脂組成物を、スクリュー押出機や射出成形機、或
いはカレンダーロール等の成形機で溶融混練すると、こ
れ等の成形機内で樹脂がスリップするのが防止される。
【0023】
【実施例】以下に、この発明の実施例及び比較例を示
し、この発明の利点を説明する。実施例1 低密度ポリエチレン樹脂(三菱油化社製 G201)1
00重量部に、架橋剤としてジクミルパーオキサイド
(日本油脂社製 パークミルD)0.6重量部を添加
し、ロール温度125℃で溶融混練しながら、これに、
液状の極性物質のエチレングリコール20重量部を多孔
質のゼオライト粉末10重量部に添加し撹拌して、エチ
レングリコールをゼオライトに完全に吸着させてなる高
周波又はマイクロ波増感剤を添加して樹脂中に125℃
で練り込んだ。
【0024】この場合、ロール表面で樹脂がスリップす
るようなことはなく均一良好にロール練りを行うことが
できた。その後、上記の混練物を、油圧プレスにより縦
150mm×横150mm×厚さ10mmの形状に賦型して架
橋性の板状体を得た。この板状体を出力1.5kW、周
波数2450MHzの市販のマイクロ波照射装置中に
1.5分間入れ、架橋性の板状体を加熱することにより
架橋成形体を得た。
【0025】こうして得られた架橋成形体についてゲル
分率を測定したところ、ゲル分率は50重量%であっ
た。このゲル分率は、架橋成形体試料を120℃の熱キ
シレン溶剤に24時間浸漬し、その不溶解分の重量を架
橋成形体試料の重量で除し、百分率で表したものであ
る。
【0026】以上の結果から、上記架橋性の板状体は、
マイクロ波により1.5分間の短時間で架橋剤の熱分解
温度まで急速に加熱され、樹脂が良好に架橋した架橋成
形体が得られることが判る。
【0027】実施例2 実施例1において、液状の極性物質のエチレングリコー
ル20重量部に代えて、n−ヘキサノール20重量部を
使用した。また、マイクロ波照射装置による加熱を2分
間に変更した。それ以外は実施例1と同様に行った。
【0028】この場合も、ロール表面で樹脂がスリップ
するようなことはなく均一良好にロール練りを行うこと
ができた。また、得られた架橋成形体試料のゲル分率は
30重量%であり、マイクロ波により2分間の短時間で
架橋剤の熱分解温度まで急速に加熱され、樹脂が良好に
架橋した架橋成形体が得られることが判る。
【0029】比較例1 低密度ポリエチレン(日本油脂 G201)100重量
部に、架橋剤としてジクミルパーオキサイド(日本油脂
社製 パークミルD)0.6重量部を添加し、ロール温
度125℃で溶融混練しながら、これに液状の極性物質
としてエチレングリコールを無機多孔質粉末に吸着させ
ることなく、少しずつ増量しながら直接125℃で練り
込んだ。
【0030】この場合、エチレングリコールを3重量部
練り込んだ時点で、ロール表面で樹脂がスリップを起こ
し、それ以上エチレングリコールを練り込むことができ
なかった。その後、この混練物を用いること以外は実施
例1と同様に行った。こうして得られた成形体について
ゲル分率を測定したところ、熱キシレン溶剤による不溶
解分はなく、ゲル分率は0重量%であった。
【0031】以上の結果から、上記架橋性の板状体は、
エチレングリコールの含有量が少なく、そのため、マイ
クロ波により1.5分間の短時間では架橋剤を熱分解す
るに充分な温度までは加熱されず、樹脂が良好に架橋し
た成形体は得られないことが判る。
【0032】比較例2 低密度ポリエチレン(日本油脂 G201)100重量
部に、架橋剤としてジクミルパーオキサイド(日本油脂
社製 パークミルD)0.6重量部を添加し、ロール温
度125℃で溶融混練しながら、これに液状の極性物質
としてn−ヘキサノールを無機多孔質粉末に吸着させる
ことなく、少しずつ増量しながら直接125℃で練り込
んだ。
【0033】この場合、n−ヘキサノールを10重量部
練り込んだ時点で、ロール表面で樹脂がスリップを起こ
し、それ以上n−ヘキサノールを練り込むことができな
かった。その後、この混練物を用いること以外は実施例
2と同様に行った。こうして得られた成形体についてゲ
ル分率を測定したところ、熱キシレン溶剤による不溶解
分はなく、ゲル分率は0重量%であった。
【0034】以上の結果から、上記架橋性の板状体は、
n−ヘキサノールの含有量が少なく、そのため、マイク
ロ波により2分間の短時間では架橋剤を熱分解するのに
充分な温度までは加熱されず、樹脂が良好に架橋した成
形体は得られないことが判る。
【0035】
【発明の効果】上述の通り、この発明の熱可塑性樹脂組
成物は、熱可塑性樹脂に、無機多孔質粉末に液状の極性
物質を吸着させてなる高周波又はマイクロ波増感剤が配
合されたもので、また、この発明の成形体の製造方法
は、上記の組成物を用い、この組成物を溶融混練して賦
形し、これを高周波又はマイクロ波で加熱し成形するも
のであり、それにより、高周波又はマイクロ波に対して
感応性が高く、しかも溶融混練の際に押出機内や射出機
内或いはロール表面上で樹脂のスリップが起こらず、均
一良好な溶融混練を行うことができる。
【0036】それゆえ、この発明によれば、熱可塑性樹
脂からなる通常の成形体、架橋成形体、発泡成形体、繊
維強化成形体等の各種の性能を付与した成形体を、短時
間で急速加熱により製造することができ、その生産性を
著しく向上させることができるという利点がある。
【0037】そして、このように各種の性能を付与した
成形体は、ライニング材、防水材、断熱材、天井材など
の建築材料その他広汎な用途に使用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂に、無機多孔質粉末に液状
    の極性物質を吸着させてなる高周波又はマイクロ波増感
    剤が配合されていることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物を溶
    融混練して賦形し、これを高周波又はマイクロ波で加熱
    し成形することを特徴とする成形体の製造方法。
JP1625993A 1993-02-03 1993-02-03 熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体の製造方法 Pending JPH06228368A (ja)

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Cited By (4)

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