JPH06228087A - 1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート、その製造方法および用途 - Google Patents
1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート、その製造方法および用途Info
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- JPH06228087A JPH06228087A JP5036248A JP3624893A JPH06228087A JP H06228087 A JPH06228087 A JP H06228087A JP 5036248 A JP5036248 A JP 5036248A JP 3624893 A JP3624893 A JP 3624893A JP H06228087 A JPH06228087 A JP H06228087A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】
(式中、nは1又は2であり、nが1の場合、R1 は炭
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R1 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示される1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート、その
製造方法及びそれを有効成分とするビニル系単量体の重
合開始剤、不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤、重合物の
架橋剤。 【効果】 1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペル
オキシカーボネートは、重合開始剤、架橋剤及び硬化剤
として用いた場合高い活性を示す。
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R1 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示される1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート、その
製造方法及びそれを有効成分とするビニル系単量体の重
合開始剤、不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤、重合物の
架橋剤。 【効果】 1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペル
オキシカーボネートは、重合開始剤、架橋剤及び硬化剤
として用いた場合高い活性を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なペルオキシカー
ボネート、その製造方法、及びその用途に関するもので
ある。
ボネート、その製造方法、及びその用途に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】中〜高温活性の有機過酸化物であるジク
ミルペルオキシド等のジアルキルペルオキシド、1,1
−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン等のペルオキシケタール、tーブチル
ペルオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルペル
オキシベンゾエート等のペルオキシエステルが、重合開
始剤、架橋剤、硬化剤として利用されることは知られて
いる(特開昭62−246908号、特公昭52−31
255号、特開昭62−43409号公報等)。
ミルペルオキシド等のジアルキルペルオキシド、1,1
−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン等のペルオキシケタール、tーブチル
ペルオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルペル
オキシベンゾエート等のペルオキシエステルが、重合開
始剤、架橋剤、硬化剤として利用されることは知られて
いる(特開昭62−246908号、特公昭52−31
255号、特開昭62−43409号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実用上前記に
例示してある公知の化合物より優れた性質の重合開始
剤、架橋剤、硬化剤が要求されている。
例示してある公知の化合物より優れた性質の重合開始
剤、架橋剤、硬化剤が要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、長期にわ
たって研究した結果、文献未知の新規化合物である1−
シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネ
ートが、前記要求を満たすものであることを確認して本
発明を完成した。
たって研究した結果、文献未知の新規化合物である1−
シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネ
ートが、前記要求を満たすものであることを確認して本
発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は一般式
【化3】 (式中、nは1又は2であり、nが1の場合、R1 は炭
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R1 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示される1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート、同化
合物の製造法及び同化合物のビニル単量体の重合開始
剤、不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤及び重合物の架橋
剤としての使用に関するものである。本発明の1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート
(以後単に本発明のペルオキシカーボネートと称す)
は、上記一般式(化1)に示されるように、tーアルキ
ルペルオキシ基において、ペルオキシ基が結合する炭素
(α−位炭素)にメチル基及びシクロヘキシル基を有す
る構造のものであり、文献未記載の新規化合物である。
尚、上記一般式〔化1〕のR1 に対する炭素原子数の上
限は実用性を考慮して決定される。又アルキル基及びア
ルキレン基は直鎖状でも分岐していてもよい。
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R1 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示される1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート、同化
合物の製造法及び同化合物のビニル単量体の重合開始
剤、不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤及び重合物の架橋
剤としての使用に関するものである。本発明の1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート
(以後単に本発明のペルオキシカーボネートと称す)
は、上記一般式(化1)に示されるように、tーアルキ
ルペルオキシ基において、ペルオキシ基が結合する炭素
(α−位炭素)にメチル基及びシクロヘキシル基を有す
る構造のものであり、文献未記載の新規化合物である。
尚、上記一般式〔化1〕のR1 に対する炭素原子数の上
限は実用性を考慮して決定される。又アルキル基及びア
ルキレン基は直鎖状でも分岐していてもよい。
【0006】本発明のペルオキシカーボネートの具体的
な例としては、1−シクロヘキシル−1−メチルエチル
ペルオキシイソプロピルカーボネート、1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシ−sec−ブチルカ
ーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペ
ルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシシクロドデシ
ルカーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチ
ルペルオキシ−2−メトキシブチルカーボネート、1−
シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ−p−ト
リルカーボネート、1,6−ビス(1−シクロヘキシル
−1−メチルエチルペルオキシ)−ヘキサメチレンジカ
ーボネート等である。本発明のペルオキシカーボネート
は、モノペルオキシカーボネート(n=1)及びジペル
オキシカーボネート(n=2)に分けることができる。
次に本発明のペルオキシカーボネートの製造法について
述べる。即ち、一般式
な例としては、1−シクロヘキシル−1−メチルエチル
ペルオキシイソプロピルカーボネート、1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシ−sec−ブチルカ
ーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペ
ルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシシクロドデシ
ルカーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチ
ルペルオキシ−2−メトキシブチルカーボネート、1−
シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ−p−ト
リルカーボネート、1,6−ビス(1−シクロヘキシル
−1−メチルエチルペルオキシ)−ヘキサメチレンジカ
ーボネート等である。本発明のペルオキシカーボネート
は、モノペルオキシカーボネート(n=1)及びジペル
オキシカーボネート(n=2)に分けることができる。
次に本発明のペルオキシカーボネートの製造法について
述べる。即ち、一般式
【化4】 (式中、nは1又は2であり、nが1の場合、R2 は炭
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R2 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示されるクロロホルメー
トと1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペル
オキシドとをアルカリ性化合物又は第三級アミンの存在
において、作られるペルオキシカーボネートの分解温度
より低い温度にて反応させることにより得られる。
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R2 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示されるクロロホルメー
トと1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペル
オキシドとをアルカリ性化合物又は第三級アミンの存在
において、作られるペルオキシカーボネートの分解温度
より低い温度にて反応させることにより得られる。
【0007】前記のアルカリ性化合物としては、無機塩
基、例えばNaOH、KOH、LiOH、NaCO3 等
であり、第三級アミンとしては、例えば、ピリジン、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン等である。
基、例えばNaOH、KOH、LiOH、NaCO3 等
であり、第三級アミンとしては、例えば、ピリジン、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン等である。
【0008】前記反応において溶媒を用いてもよい。溶
媒を用いると、反応時間の短縮、あるいは収率の向上を
図ることができる。溶媒として芳香族炭化水素(例えば
トルエン、エチルベンゼン)又は脂肪族炭化水素(例え
ばヘキサン、オクタン、石油ナフサ、ミネラルスピリッ
ト)又はイソパラフィンを主成分とする脂肪族炭化水素
(例えば商品名「シェルゾール」;シェル化学社製)が
好適である。前記の反応におけるクロロホルメートと1
−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペルオキシ
ドの比はモル比で1:0.8〜1.4の範囲である。前
記範囲外では品質及び収率の低下をまねき好ましくな
い。反応温度は合成されるペルオキシカーボネートの分
解温度以下であり、通常−10℃〜40℃程度である。
媒を用いると、反応時間の短縮、あるいは収率の向上を
図ることができる。溶媒として芳香族炭化水素(例えば
トルエン、エチルベンゼン)又は脂肪族炭化水素(例え
ばヘキサン、オクタン、石油ナフサ、ミネラルスピリッ
ト)又はイソパラフィンを主成分とする脂肪族炭化水素
(例えば商品名「シェルゾール」;シェル化学社製)が
好適である。前記の反応におけるクロロホルメートと1
−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペルオキシ
ドの比はモル比で1:0.8〜1.4の範囲である。前
記範囲外では品質及び収率の低下をまねき好ましくな
い。反応温度は合成されるペルオキシカーボネートの分
解温度以下であり、通常−10℃〜40℃程度である。
【0009】本発明に用いるクロロホルメートは、1価
又は2価のアルコールにホスゲンを反応させることによ
り作ることができる。前記のアルコールとして、具体的
にはエチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、クミルアル
コール、2−エチルヘキシルアルコール、シクロヘキシ
ルアルコール、シクロドデシルアルコール、2−メトキ
シブチルアルコール、フェノール、p−メチルフェノー
ル等が挙げられる。更に2価アルコールとして、具体的
にはジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,6−ヘキサンジオール、トリエチレングリコール、
1,2−ブタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオー
ル、2,2−ジ(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プ
ロパン等が挙げられる。
又は2価のアルコールにホスゲンを反応させることによ
り作ることができる。前記のアルコールとして、具体的
にはエチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、クミルアル
コール、2−エチルヘキシルアルコール、シクロヘキシ
ルアルコール、シクロドデシルアルコール、2−メトキ
シブチルアルコール、フェノール、p−メチルフェノー
ル等が挙げられる。更に2価アルコールとして、具体的
にはジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,6−ヘキサンジオール、トリエチレングリコール、
1,2−ブタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオー
ル、2,2−ジ(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プ
ロパン等が挙げられる。
【0010】本発明のペルオキシカーボネートを作るの
に用いられる1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒ
ドロペルオキシドは、下記構造式で示される。
に用いられる1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒ
ドロペルオキシドは、下記構造式で示される。
【化5】 このヒドロペルオキシドは強酸触媒、例えば硫酸、リン
酸、過塩素酸、イオン交換樹脂の酸体又はp−トルエン
スルホン酸の存在において、2−シクロヘキシル−2−
プロパノール(ヘキサヒドロ−α−クミルアルコール)
を過剰の過酸化水素で処理して作ることができる。この
ヒドロペルオキシドは無色透明の液体であり、赤外吸収
スペクトル、及び核磁気共鳴スペクトルにより同定さ
れ、その化学構造が決定される。又、ヨードメトリーに
よる活性酸素量からペルオキシ基の含有量を求めること
ができる。本発明のペルオキシカーボネートは先に述べ
たヒドロペルオキシドの場合と同様に赤外吸収スペクト
ル、及び核磁気共鳴スペクトルによってその構造が決定
される。
酸、過塩素酸、イオン交換樹脂の酸体又はp−トルエン
スルホン酸の存在において、2−シクロヘキシル−2−
プロパノール(ヘキサヒドロ−α−クミルアルコール)
を過剰の過酸化水素で処理して作ることができる。この
ヒドロペルオキシドは無色透明の液体であり、赤外吸収
スペクトル、及び核磁気共鳴スペクトルにより同定さ
れ、その化学構造が決定される。又、ヨードメトリーに
よる活性酸素量からペルオキシ基の含有量を求めること
ができる。本発明のペルオキシカーボネートは先に述べ
たヒドロペルオキシドの場合と同様に赤外吸収スペクト
ル、及び核磁気共鳴スペクトルによってその構造が決定
される。
【0011】本発明のペルオキシカーボネートは、ビニ
ル単量体の重合開始剤、不飽和ポリエステル樹脂の硬化
剤及び重合物の架橋剤として優れた性質を有している。
ル単量体の重合開始剤、不飽和ポリエステル樹脂の硬化
剤及び重合物の架橋剤として優れた性質を有している。
【0012】ビニル重合の重合開始剤としての使用。本
発明のペルオキシカーボネートは、ビニル単量体の重合
又は共重合において、有効な重合開始剤である。適用で
きるビニル単量体としては、例えばエチレン、プロピレ
ン、スチレン、α−メチルスチレン及びクロルスチレン
等のオレフィン類、1,3−ブタジエン、イソプレン及
びクロロプレン等のジオレフィン類、酢酸ビニル及びプ
ロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、アクリロニト
リル及びメタクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、ア
クリル酸、メタクリル酸及びこれらのエステル類及びア
ミド類、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化
ビニリデン及びフッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
化合物及びハロゲン化ビニリデン化合物、四フッ化エチ
レン等のパーハロオレフィン類、メチルビニルエーテル
及びブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、及び
これらの混合物、例えば、スチレン−ブタジエン及びア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン等が挙げられ
る。
発明のペルオキシカーボネートは、ビニル単量体の重合
又は共重合において、有効な重合開始剤である。適用で
きるビニル単量体としては、例えばエチレン、プロピレ
ン、スチレン、α−メチルスチレン及びクロルスチレン
等のオレフィン類、1,3−ブタジエン、イソプレン及
びクロロプレン等のジオレフィン類、酢酸ビニル及びプ
ロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、アクリロニト
リル及びメタクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、ア
クリル酸、メタクリル酸及びこれらのエステル類及びア
ミド類、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化
ビニリデン及びフッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
化合物及びハロゲン化ビニリデン化合物、四フッ化エチ
レン等のパーハロオレフィン類、メチルビニルエーテル
及びブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、及び
これらの混合物、例えば、スチレン−ブタジエン及びア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン等が挙げられ
る。
【0013】本発明のペルオキシカーボネートをビニル
重合の重合開始剤として使用する場合の添加量は、ビニ
ル単量体の仕込量100重量部に対して純品換算で0.
001〜1重量部であり、好ましくは0.01〜0.5
重量部である。重合温度は20℃から250℃、好まし
くは30℃〜200℃の範囲である。本発明のペルオキ
シカーボネートは、単独で又は他の重合開始剤と組み合
わせて用いることができる。組み合わせて用いる他の重
合開始剤は、重合温度等に応じて適宜従来の重合開始剤
の中から選択できる。又、その使用量などについては所
望の重合速度及び得られる重合体の物性等に応じて適宜
決めることができる。
重合の重合開始剤として使用する場合の添加量は、ビニ
ル単量体の仕込量100重量部に対して純品換算で0.
001〜1重量部であり、好ましくは0.01〜0.5
重量部である。重合温度は20℃から250℃、好まし
くは30℃〜200℃の範囲である。本発明のペルオキ
シカーボネートは、単独で又は他の重合開始剤と組み合
わせて用いることができる。組み合わせて用いる他の重
合開始剤は、重合温度等に応じて適宜従来の重合開始剤
の中から選択できる。又、その使用量などについては所
望の重合速度及び得られる重合体の物性等に応じて適宜
決めることができる。
【0014】不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤としての
使用。本発明のペルオキシカーボネートは、不飽和ポリ
エステル樹脂の硬化剤としても優れた性質を有してい
る。本発明のペルオキシカーボネートを硬化剤として利
用できる不飽和ポリエステル樹脂は、通常、不飽和ポリ
エステル及び1種又はそれ以上のビニル単量体を含む。
不飽和ポリエステルとしては、例えば少なくとも1種の
エチレン系不飽和ジ−又はポリカルボン酸、酸無水物又
は酸ハロゲン化物、例えばマレイン酸、フマル酸、グル
タル酸、フタル酸、イタコン酸、テレフタル酸、テトラ
ヒドロフタル酸等を飽和又は不飽和ジ−又はポリオー
ル、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2−、1,3−プロ
パンジオール、1,2−ブタンジオール、2−ブテン−
1,4−ジオール、グリセリン等でエステル化すること
によって得られるようなポリエステル等が挙げられる。
不飽和ポリエステル樹脂組成物のその他の成分であるビ
ニル単量体とは、例えばスチレン、ビニルトルエン、α
−メチルスチレン、ジアリルフタレート、アクリロニト
リル、メチルメタクリレート等、又はこれらの混合物
で、該ポリエステルと共重合し得るものである。
使用。本発明のペルオキシカーボネートは、不飽和ポリ
エステル樹脂の硬化剤としても優れた性質を有してい
る。本発明のペルオキシカーボネートを硬化剤として利
用できる不飽和ポリエステル樹脂は、通常、不飽和ポリ
エステル及び1種又はそれ以上のビニル単量体を含む。
不飽和ポリエステルとしては、例えば少なくとも1種の
エチレン系不飽和ジ−又はポリカルボン酸、酸無水物又
は酸ハロゲン化物、例えばマレイン酸、フマル酸、グル
タル酸、フタル酸、イタコン酸、テレフタル酸、テトラ
ヒドロフタル酸等を飽和又は不飽和ジ−又はポリオー
ル、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2−、1,3−プロ
パンジオール、1,2−ブタンジオール、2−ブテン−
1,4−ジオール、グリセリン等でエステル化すること
によって得られるようなポリエステル等が挙げられる。
不飽和ポリエステル樹脂組成物のその他の成分であるビ
ニル単量体とは、例えばスチレン、ビニルトルエン、α
−メチルスチレン、ジアリルフタレート、アクリロニト
リル、メチルメタクリレート等、又はこれらの混合物
で、該ポリエステルと共重合し得るものである。
【0015】硬化剤として用いる場合の本発明のペルオ
キシカーボネートの添加量は、不飽和ポリエステル樹脂
100重量部に対して通常0.1〜3重量部であり、好
ましくは0.5〜2重量部であり、使用温度は約20〜
200℃の範囲である。
キシカーボネートの添加量は、不飽和ポリエステル樹脂
100重量部に対して通常0.1〜3重量部であり、好
ましくは0.5〜2重量部であり、使用温度は約20〜
200℃の範囲である。
【0016】重合物の架橋剤としての使用。本発明のペ
ルオキシカーボネートは、重合物の架橋剤としても優れ
た性質を有している。本発明のペルオキシカーボネート
を架橋剤として利用できる重合物としては、例えば天然
ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリコンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン
−エチリデンノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム等のエラストマー、ポリエチレン、ポリエチレン−
酢酸ビニル等の熱可塑性プラスチック等が挙げられる。
ルオキシカーボネートは、重合物の架橋剤としても優れ
た性質を有している。本発明のペルオキシカーボネート
を架橋剤として利用できる重合物としては、例えば天然
ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリコンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン
−エチリデンノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム等のエラストマー、ポリエチレン、ポリエチレン−
酢酸ビニル等の熱可塑性プラスチック等が挙げられる。
【0017】架橋剤として用いる場合の本発明のペルオ
キシカーボネートの添加量は、重合物100重量部に対
して通常0.3〜10重量部であり、好ましくは1〜5
重量部である。架橋反応は50〜200kg/cm2 の
圧力下において、反応温度約100〜200℃の範囲で
行われる。尚前述せる本発明のペルオキシカーボネート
の利用は、合成品そのまま用いるが、必要により適宜希
釈して使用してもよい。
キシカーボネートの添加量は、重合物100重量部に対
して通常0.3〜10重量部であり、好ましくは1〜5
重量部である。架橋反応は50〜200kg/cm2 の
圧力下において、反応温度約100〜200℃の範囲で
行われる。尚前述せる本発明のペルオキシカーボネート
の利用は、合成品そのまま用いるが、必要により適宜希
釈して使用してもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により具体的
に説明する。 参考例 (1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペルオ
キシドの合成)攪拌機を備えた500mlの4つ口フラ
スコに、50%過酸化水素水溶液85.1gを入れ、攪
拌下、内温10℃以下で、98%硫酸60.1gを滴下
した。次いで、96.8% 2−シクロヘキシル−2−
プロパノール73.5gを内温5〜10℃に保ちながら
滴下し、その反応混合物を同温度で更に2時間30分攪
拌した。水相を分離し、油相を5%重炭酸ナトリウム水
溶液で中和、洗浄し、更に水で2回洗浄をした。無水硫
酸マグネシウム上で乾燥させ、無色透明液体69.6g
を得た。その活性酸素量は9.60%であり、計算によ
り純度95.0%、収率83.5モル%であった。この
物質の同定は、IR及びNMRスペクトルで確認した。 IRスペクトル:0−0 伸縮振動 860cm-1 00−H伸縮振動 3370cm-1
に説明する。 参考例 (1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペルオ
キシドの合成)攪拌機を備えた500mlの4つ口フラ
スコに、50%過酸化水素水溶液85.1gを入れ、攪
拌下、内温10℃以下で、98%硫酸60.1gを滴下
した。次いで、96.8% 2−シクロヘキシル−2−
プロパノール73.5gを内温5〜10℃に保ちながら
滴下し、その反応混合物を同温度で更に2時間30分攪
拌した。水相を分離し、油相を5%重炭酸ナトリウム水
溶液で中和、洗浄し、更に水で2回洗浄をした。無水硫
酸マグネシウム上で乾燥させ、無色透明液体69.6g
を得た。その活性酸素量は9.60%であり、計算によ
り純度95.0%、収率83.5モル%であった。この
物質の同定は、IR及びNMRスペクトルで確認した。 IRスペクトル:0−0 伸縮振動 860cm-1 00−H伸縮振動 3370cm-1
【0019】
【化6】
【0020】実施例 1 (1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシイ
ソプロピルカーボネートの合成)攪拌機を備えた200
ml 4つ口フラスコに20%水酸化カリウム水溶液4
2.1gとヘキサン10gを入れ、攪拌下、液温を15
℃に保ちながら、参考例で合成した95.0%1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペルオキシド1
6.7gを添加した。更に攪拌下、液温0〜5℃に保ち
つつイソプロピルクロロホルメート14.1gを10分
間で滴下した。同温度で30分攪拌を続けた後、冷水2
0gを加え更に5分間攪拌した。水相を分離し、有機相
を5%水酸化ナトリウム水溶液20gで洗浄した後、水
で3回洗浄した。この溶液を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥させた後、真空下でヘキサンを除去した。その結
果、無色透明液体として生成物18.9gを得た。その
活性酸素量は6.26%であり、計算により純度95.
6%、収率73.9モル%であった。この物質の同定
は、IR及びNMRスペクトルで確認した。 IRスペクトル:0−0 伸縮振動 860cm-1 C=0 伸縮振動 1790cm-1
ソプロピルカーボネートの合成)攪拌機を備えた200
ml 4つ口フラスコに20%水酸化カリウム水溶液4
2.1gとヘキサン10gを入れ、攪拌下、液温を15
℃に保ちながら、参考例で合成した95.0%1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペルオキシド1
6.7gを添加した。更に攪拌下、液温0〜5℃に保ち
つつイソプロピルクロロホルメート14.1gを10分
間で滴下した。同温度で30分攪拌を続けた後、冷水2
0gを加え更に5分間攪拌した。水相を分離し、有機相
を5%水酸化ナトリウム水溶液20gで洗浄した後、水
で3回洗浄した。この溶液を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥させた後、真空下でヘキサンを除去した。その結
果、無色透明液体として生成物18.9gを得た。その
活性酸素量は6.26%であり、計算により純度95.
6%、収率73.9モル%であった。この物質の同定
は、IR及びNMRスペクトルで確認した。 IRスペクトル:0−0 伸縮振動 860cm-1 C=0 伸縮振動 1790cm-1
【0021】
【化7】
【0022】更にクメンを溶媒として熱分解テストを行
った(濃度:0.1モル/l)。その結果、このペルオ
キシカーボネートの10時間半減期温度は82.8℃で
あった。
った(濃度:0.1モル/l)。その結果、このペルオ
キシカーボネートの10時間半減期温度は82.8℃で
あった。
【0023】実施例 2〜7 (その他の1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペル
オキシカーボネートの合成)クロロホルメートの種類及
び量を表1に示すように変更した以外実施例1と同様に
処理した。得られた物質はすべて無色の液体であり、実
施例1と同様の方法で同定し、それぞれの化合物を確認
した。更に実施例1と同様な方法で各化合物の10時間
半減期温度を求めた。それらの結果を表2に示す。
オキシカーボネートの合成)クロロホルメートの種類及
び量を表1に示すように変更した以外実施例1と同様に
処理した。得られた物質はすべて無色の液体であり、実
施例1と同様の方法で同定し、それぞれの化合物を確認
した。更に実施例1と同様な方法で各化合物の10時間
半減期温度を求めた。それらの結果を表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】(重合開始剤として使用) 実施例 8 (スチレンの重合) スチレン1リットルに重合開始剤として、1−シクロヘ
キシル−1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカー
ボネート0.01モルを溶解した試料溶液10mlを内
容量20mlのガラスアンプルに入れ、アンプルを真空
脱気した後溶融して封管した。アンプルを90℃の恒温
油槽中に入れ、4時間重合を行った。その後、反応物を
取り出しベンゼンに溶解させ、ガスクロマトグラフを用
い内部標準法により未反応の単量体を定量して重合転化
率を算出した。その結果、重合転化率は70.5%であ
った。又ゲルパーミネーションクロマトグラフィー(G
PC)により測定した重量平均分子量は489000で
あった。
キシル−1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカー
ボネート0.01モルを溶解した試料溶液10mlを内
容量20mlのガラスアンプルに入れ、アンプルを真空
脱気した後溶融して封管した。アンプルを90℃の恒温
油槽中に入れ、4時間重合を行った。その後、反応物を
取り出しベンゼンに溶解させ、ガスクロマトグラフを用
い内部標準法により未反応の単量体を定量して重合転化
率を算出した。その結果、重合転化率は70.5%であ
った。又ゲルパーミネーションクロマトグラフィー(G
PC)により測定した重量平均分子量は489000で
あった。
【0027】実施例 9 (スチレンの重合) 重合開始剤として1−シクロヘキシル−1−メチルエチ
ルペルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネートを用い
た以外は、実施例8に準じてスチレンの塊状重合を行っ
た。その結果、重合転化率は68.8%、重量平均分子
量は476000であった。
ルペルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネートを用い
た以外は、実施例8に準じてスチレンの塊状重合を行っ
た。その結果、重合転化率は68.8%、重量平均分子
量は476000であった。
【0028】比較例 1 (スチレンの重合) 重合開始剤としてt−ブチルペルオキシイソプロピルカ
ーボネートを用いた以外は実施例9に準じてスチレンの
重合を行った。その結果、重合転化率は62.8%、重
量平均分子量610000であった。実施例8,9及び
比較例1の結果より本発明のペルオキシドが、通常使用
される比較例1のペルオキシドに比べ重合活性が高いこ
とがわかる。
ーボネートを用いた以外は実施例9に準じてスチレンの
重合を行った。その結果、重合転化率は62.8%、重
量平均分子量610000であった。実施例8,9及び
比較例1の結果より本発明のペルオキシドが、通常使用
される比較例1のペルオキシドに比べ重合活性が高いこ
とがわかる。
【0029】実施例 10 (MMAの重合) メチルメタクリレート1リットルに、1−シクロヘキシ
ル−1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカーボネ
ート0.001モル及びn−ドデシルメルカプタン1g
を溶解した試料溶液10mlを、内容量20mlのガラ
スアンプルに入れ、アンプルを真空脱気した後溶融して
封管した。アンプルを100℃、4時間重合を行った。
その後、実施例8に準じて試験した。その結果、重合転
化率は95.5%、重量平均分子量は736000であ
った。
ル−1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカーボネ
ート0.001モル及びn−ドデシルメルカプタン1g
を溶解した試料溶液10mlを、内容量20mlのガラ
スアンプルに入れ、アンプルを真空脱気した後溶融して
封管した。アンプルを100℃、4時間重合を行った。
その後、実施例8に準じて試験した。その結果、重合転
化率は95.5%、重量平均分子量は736000であ
った。
【0030】実施例 11 (スチレン−アクリロニト
リルの共重合) スチレン−アクリロニトリル(70:30重量比)1リ
ットルに対し重合開始剤として1−シクロヘキシル−1
−メチルエチルペルオキシイソプロピルカーボネートを
0.005モル、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカ
プタン2gを溶解した試料溶液10mlを内容量20m
lのガラスアンプルに入れ、アンプルを真空脱気した後
溶融して封管した。アンプルを90℃の恒温油槽中に入
れ、5時間重合を行った。その後、反応物を取り出し、
ヒドロキノンを溶解したトルエンに溶解し、150℃、
1時間加熱して未反応単量体を揮発させ、加熱残分を秤
量して重合転化率を算出した。その結果、転化率は5
2.4%であった。又GPCにより測定した重量平均分
子量は187000であった。
リルの共重合) スチレン−アクリロニトリル(70:30重量比)1リ
ットルに対し重合開始剤として1−シクロヘキシル−1
−メチルエチルペルオキシイソプロピルカーボネートを
0.005モル、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカ
プタン2gを溶解した試料溶液10mlを内容量20m
lのガラスアンプルに入れ、アンプルを真空脱気した後
溶融して封管した。アンプルを90℃の恒温油槽中に入
れ、5時間重合を行った。その後、反応物を取り出し、
ヒドロキノンを溶解したトルエンに溶解し、150℃、
1時間加熱して未反応単量体を揮発させ、加熱残分を秤
量して重合転化率を算出した。その結果、転化率は5
2.4%であった。又GPCにより測定した重量平均分
子量は187000であった。
【0031】比較例 2 (スチレン−アクリロニトリ
ル共重合) 重合開始剤として実施例11で用いたペルオキシドの代
わりにt−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート
を用いた以外は実施例11に準じてスチレン−アクリロ
ニトリルの共重合を行った。その結果、重合転化率は4
8.8%、重量平均分子量は203000であった。実
施例11及び比較例2の結果より本発明のペルオキシド
が、通常使用される比較例2のペルオキシドに比べ重合
活性が高く、且つt−ドデシルメルカプタンによる分子
量低下の効果も大きいことがわかる。
ル共重合) 重合開始剤として実施例11で用いたペルオキシドの代
わりにt−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート
を用いた以外は実施例11に準じてスチレン−アクリロ
ニトリルの共重合を行った。その結果、重合転化率は4
8.8%、重量平均分子量は203000であった。実
施例11及び比較例2の結果より本発明のペルオキシド
が、通常使用される比較例2のペルオキシドに比べ重合
活性が高く、且つt−ドデシルメルカプタンによる分子
量低下の効果も大きいことがわかる。
【0032】実施例 12 (α−メチルスチレン−ア
クリロニトリルの共重合) α−メチルスチレン−アクリロニトリル(70:30重
量比)1リットルに対し重合開始剤として1−シクロヘ
キシル−1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカー
ボネートを0.05モルを溶解した試料溶液10mlを
内容量20mlのガラスアンプルに入れ、アンプルを真
空脱気した後溶融して封管した。アンプルを100℃の
恒温油槽中に入れ、5時間重合を行った。その後、実施
例11に準じて試験を行った結果、転化率は51.5
%、重量平均分子量は103000であった。
クリロニトリルの共重合) α−メチルスチレン−アクリロニトリル(70:30重
量比)1リットルに対し重合開始剤として1−シクロヘ
キシル−1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカー
ボネートを0.05モルを溶解した試料溶液10mlを
内容量20mlのガラスアンプルに入れ、アンプルを真
空脱気した後溶融して封管した。アンプルを100℃の
恒温油槽中に入れ、5時間重合を行った。その後、実施
例11に準じて試験を行った結果、転化率は51.5
%、重量平均分子量は103000であった。
【0033】実施例 13 (スチレン−α−メチルス
チレンの共重合) スチレン−α−メチルスチレン(80:20重量比)1
リットルに対し重合開始剤として1−シクロヘキシル−
1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカーボネート
を0.05モルを溶解した試料溶液10mlを内容量2
0mlのガラスアンプルに添加し、アンプルを真空脱気
した後溶融して封管した。アンプルを100℃の恒温油
槽中に入れ、5時間重合を行った。その後、実施例11
に準じて試験を行った結果、転化率は44.8%、重量
平均分子量は80000であった。
チレンの共重合) スチレン−α−メチルスチレン(80:20重量比)1
リットルに対し重合開始剤として1−シクロヘキシル−
1−メチルエチルペルオキシイソプロピルカーボネート
を0.05モルを溶解した試料溶液10mlを内容量2
0mlのガラスアンプルに添加し、アンプルを真空脱気
した後溶融して封管した。アンプルを100℃の恒温油
槽中に入れ、5時間重合を行った。その後、実施例11
に準じて試験を行った結果、転化率は44.8%、重量
平均分子量は80000であった。
【0034】実施例 14 (α−メチルスチレン−ア
クリロニトリル−スチレンの共重合) α−メチルスチレン−アクリロニトリル−スチレン(5
0:30:20重量比)1リットルに対し重合開始剤と
して1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ
イソプロピルカーボネートを0.02モルを溶解した試
料溶液10mlを内容量20mlのガラスアンプルに添
加し、アンプルを真空脱気した後溶融して封管した。ア
ンプルを100℃の恒温油槽中に入れ、5時間重合を行
った。その後、実施例11に準じて試験を行った結果、
転化率は39.5%、重量平均分子量は151000で
あった。
クリロニトリル−スチレンの共重合) α−メチルスチレン−アクリロニトリル−スチレン(5
0:30:20重量比)1リットルに対し重合開始剤と
して1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ
イソプロピルカーボネートを0.02モルを溶解した試
料溶液10mlを内容量20mlのガラスアンプルに添
加し、アンプルを真空脱気した後溶融して封管した。ア
ンプルを100℃の恒温油槽中に入れ、5時間重合を行
った。その後、実施例11に準じて試験を行った結果、
転化率は39.5%、重量平均分子量は151000で
あった。
【0035】(不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤として
の使用) 実施例 15 不飽和ポリエステル樹脂(エポラックG−110AL、
日本触媒化学工業(株)製)100重量部に、硬化剤と
して1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ
−sec−ブチルカーボネート1重量部を添加して均一
に溶解した。2枚のガラス板(160×160×5m
m)を軟質塩化ビニルチューブで枠取りして、留め金で
5mm間隔となるように固定し、これに上記調製した樹
脂を注入した。次いで注入口を上にして、95℃の恒温
器中に30分間放置して硬化させた。硬化後、室温まで
冷却し硬化物を取り出し、バーコール硬度計を用いて表
面の硬度を測定した結果、その値は51であった。
の使用) 実施例 15 不飽和ポリエステル樹脂(エポラックG−110AL、
日本触媒化学工業(株)製)100重量部に、硬化剤と
して1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ
−sec−ブチルカーボネート1重量部を添加して均一
に溶解した。2枚のガラス板(160×160×5m
m)を軟質塩化ビニルチューブで枠取りして、留め金で
5mm間隔となるように固定し、これに上記調製した樹
脂を注入した。次いで注入口を上にして、95℃の恒温
器中に30分間放置して硬化させた。硬化後、室温まで
冷却し硬化物を取り出し、バーコール硬度計を用いて表
面の硬度を測定した結果、その値は51であった。
【0036】比較例 3 硬化剤として実施例15で用いたペルオキシドの代わり
に1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−
トリメチルシクロヘキサンを用いた以外は実施例15に
準じて不飽和ポリエステル樹脂の硬化を行い、実施例1
5と同じ方法で表面硬度を測定した。その結果、表面硬
度の値は46であった。実施例15及び比較例3の結果
により本発明のペルオキシドが、通常使用される比較例
3のペルオキシドに比べ活性が高いことがわかる。
に1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−
トリメチルシクロヘキサンを用いた以外は実施例15に
準じて不飽和ポリエステル樹脂の硬化を行い、実施例1
5と同じ方法で表面硬度を測定した。その結果、表面硬
度の値は46であった。実施例15及び比較例3の結果
により本発明のペルオキシドが、通常使用される比較例
3のペルオキシドに比べ活性が高いことがわかる。
【0037】(エチレン−酢酸ビニル共重合体の架橋剤
としての使用) 実施例 16 酢酸ビニル25%を含有するエチレン−酢酸ビニル共重
合体100重量部にステアリン酸1重量部及び架橋剤と
して1,6−ビス(1−シクロヘキシル−1−メチルエ
チルペルオキシ)−ヘキサメチレンジカーボネート3重
量部を添加しロールミキサーにより80〜90℃で混練
りした後、これをプレス中において150kg/cm2
の加圧下、温度150℃で40分間架橋した。架橋物の
ゲル分を測定した結果ゲル生成量は92%であった。
としての使用) 実施例 16 酢酸ビニル25%を含有するエチレン−酢酸ビニル共重
合体100重量部にステアリン酸1重量部及び架橋剤と
して1,6−ビス(1−シクロヘキシル−1−メチルエ
チルペルオキシ)−ヘキサメチレンジカーボネート3重
量部を添加しロールミキサーにより80〜90℃で混練
りした後、これをプレス中において150kg/cm2
の加圧下、温度150℃で40分間架橋した。架橋物の
ゲル分を測定した結果ゲル生成量は92%であった。
【0038】比較例 4 比較として架橋剤として実施例16で用いたペルオキシ
ドの代わりにt−ブチルペルオキシベンゾエートを用い
た以外は実施例16に準じて架橋を行い、架橋物のゲル
分を測定した。その結果ゲル生成量は83%であった。
実施例16及び比較例4の結果より本発明のペルオキシ
ドが、通常使用される比較例4のペルオキシドに比べ活
性が高いことがわかる。
ドの代わりにt−ブチルペルオキシベンゾエートを用い
た以外は実施例16に準じて架橋を行い、架橋物のゲル
分を測定した。その結果ゲル生成量は83%であった。
実施例16及び比較例4の結果より本発明のペルオキシ
ドが、通常使用される比較例4のペルオキシドに比べ活
性が高いことがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明の1−シクロヘキシル−1−メチ
ルエチルペルオキシカーボネートは、新規化合物であ
り、本発明のペルオキシカーボネートを重合開始剤、架
橋剤及び硬化剤として用いた場合高い活性を示す。
ルエチルペルオキシカーボネートは、新規化合物であ
り、本発明のペルオキシカーボネートを重合開始剤、架
橋剤及び硬化剤として用いた場合高い活性を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化2】 (式中、nは1又は2であり、nが1の場合、R2は炭
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R2は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示されるクロロホルメー
トと1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペル
オキシドとをアルカリ性化合物又は第三級アミンの存在
下で生成されるペルオキシカーボネートの分解温度より
低い温度にて反応させることを特徴とする1−シクロヘ
キシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネートの製
造方法。
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R2は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示されるクロロホルメー
トと1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペル
オキシドとをアルカリ性化合物又は第三級アミンの存在
下で生成されるペルオキシカーボネートの分解温度より
低い温度にて反応させることを特徴とする1−シクロヘ
キシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネートの製
造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明のペルオキシカーボネートの具体的
な例としては、1−シクロヘキシル−1−メチルエチル
ペルオキシイソプロピルカーボネート、1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシ−sec−ブチルカ
ーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペ
ルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシシクロドデシ
ルカーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチ
ルペルオキシ−2−メトキシブチルカーボネート、1−
シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ−p−ト
リルカーボネート、1,6−ビス(1−シクロヘキシル
−1−メチルエチルペルオキシ)−ヘキサメチレンジカ
ーボネート等である。本発明のペルオキシカーボネート
は、モノペルオキシカーボネート(n=1)及びジペル
オキシカーボネート(n=2)に分けることができる。
次に本発明のペルオキシカーボネートの製造法について
述べる。即ち、一般式
な例としては、1−シクロヘキシル−1−メチルエチル
ペルオキシイソプロピルカーボネート、1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシ−sec−ブチルカ
ーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペ
ルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシシクロドデシ
ルカーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチ
ルペルオキシ−2−メトキシブチルカーボネート、1−
シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシ−p−ト
リルカーボネート、1,6−ビス(1−シクロヘキシル
−1−メチルエチルペルオキシ)−ヘキサメチレンジカ
ーボネート等である。本発明のペルオキシカーボネート
は、モノペルオキシカーボネート(n=1)及びジペル
オキシカーボネート(n=2)に分けることができる。
次に本発明のペルオキシカーボネートの製造法について
述べる。即ち、一般式
【化4】 (式中、nは1又は2であり、nが1の場合、R2は炭
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R2は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示されるクロロホルメー
トと1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペル
オキシドとをアルカリ性化合物又は第三級アミンの存在
において、作られるペルオキシカーボネートの分解温度
より低い温度にて反応させることにより得られる。
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R2は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示されるクロロホルメー
トと1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペル
オキシドとをアルカリ性化合物又は第三級アミンの存在
において、作られるペルオキシカーボネートの分解温度
より低い温度にて反応させることにより得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、nは1又は2であり、nが1の場合、R1 は炭
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R1 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示される1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルペルオキシカーボネート。 - 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中、nは1又は2であり、nが1の場合、R2 は炭
素数14までのアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、n
が2の場合、R2 は炭素数16までのアルキレン基、ア
ラルキレン基、オキサアルキレン基、シクロアルキレン
基、フェニレン基を示す。)で示されるクロロホルメー
トと1−シクロヘキシル−1−メチルエチルヒドロペル
オキシドとをアルカリ性化合物又は第三級アミンの存在
下で生成されるペルオキシカーボネートの分解温度より
低い温度にて反応させることを特徴とする1−シクロヘ
キシル−1−メチルエチルペルオキシカーボネートの製
造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の1−シクロヘキシル−1
−メチルエチルペルオキシカーボネートを有効成分とす
るビニル単量体の重合開始剤。 - 【請求項4】 請求項1記載の1−シクロヘキシル−1
−メチルエチルペルオキシカーボネートを重合開始剤と
して用いるビニル系単量体の重合方法。 - 【請求項5】 請求項1記載の1−シクロヘキシル−1
−メチルエチルペルオキシカーボネートを硬化剤として
用いる不飽和ポリエステル樹脂の硬化方法。 - 【請求項6】 請求項1記載の1−シクロヘキシル−1
−メチルエチルペルオキシカーボネートを架橋剤として
用いる重合物の架橋方法。
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