JPH06227619A

JPH06227619A - 物品貯蔵装置

Info

Publication number: JPH06227619A
Application number: JP1777393A
Authority: JP
Inventors: Tamio Nagai; 民雄永井
Original assignee: House Foods Corp
Current assignee: House Foods Corp
Priority date: 1993-02-05
Filing date: 1993-02-05
Publication date: 1994-08-16
Anticipated expiration: 2014-11-29
Also published as: JP2983790B2

Abstract

(57)【要約】【目的】物品の微粉や異物等が混入することなく、物品
を均等に貯蔵し、かつ物品の破損を防止することができ
る物品貯蔵装置を提供することを目的とする。【構成】物品投入部Ｂから投入される物品を貯蔵する物
品貯蔵装置において、物品を貯蔵する物品貯蔵部１と、
物品を物品貯蔵部１に供給する物品供給部２と、物品投
入部Ｂから物品供給部２に物品を搬送する物品搬送部３
と、物品搬送部３の先端部と物品供給部２の後端部とを
取り付け、前記物品貯蔵部１の長手方向に沿って往復移
動する移動手段４とを有し、前記物品搬送部３の後端部
は前記物品貯蔵部１の上部域外に配置されており、前記
物品供給部２の後端部は、前記移動手段４に水平方向及
び上下方向に回動可能に取り付けられていることを特徴
とする物品貯蔵装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、物品投入部から投入さ
れる物品を貯蔵するための物品貯蔵装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、製造されたスナック菓子等の物品
を一時的に貯蔵するための物品貯蔵装置として、先入れ
先出し方式の貯蔵コンベアー装置が知られている。この
装置は、上面を開放している貯蔵容器の上部にコンベア
ー、又は振動トラフ等を設置し、そのコンベアー等を介
して、底部に排出用のコンベアを備えた貯蔵容器に物品
を順次供給するように構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の物品貯
蔵装置には次のような問題点があった。（１）物品供給用のコンベアー等が貯蔵容器の上面に配
置されているため、貯蔵容器に収容された物品中に物品
の微粉，破砕片，又はコンベアーの部品，コンベアーベ
ルトのかす等の異物が混入し、最終的な物品の商品価値
が消失あるいは低減するという問題点があった。（２）物品が貯蔵容器内に山状に積み重なるので、貯蔵
装置の側部において物品が収納されない無駄なスペース
が生じるという問題点があった。（３）物品供給用のコンベアー等と貯蔵容器との間に距
離があると、物品が貯蔵容器の底部に落下する際の衝撃
により物品が破損してしまうという問題点があった。

【０００４】本発明は上記問題点に鑑み、物品の微粉や
異物等が混入することなく、物品を均等に貯蔵し、かつ
物品の破損を防止することができる物品貯蔵装置を提供
することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の物品貯蔵装置は
上記課題を解決するために、物品投入部から投入される
物品を貯蔵する物品貯蔵装置において、物品を貯蔵する
物品貯蔵部と、物品を物品貯蔵部に供給する物品供給部
と、物品投入部から物品供給部に物品を搬送する物品搬
送部と、物品搬送部の先端部と物品供給部の後端部とを
取り付け、前記物品貯蔵部の長手方向に沿って往復移動
する移動手段とを有し、前記物品搬送部の後端部は前記
物品貯蔵部の上部域外に配置されており、前記物品供給
部の後端部は、前記移動手段に水平方向及び上下方向に
回動可能に取り付けられて構成されている。

【０００６】

【作用】本発明によれば、物品投入部によって投入さ
れた物品は、物品搬送部によって搬送されて、物品供給
部に供給される。供給された物品は、物品供給部の先端
から落下して物品貯蔵部に順次貯蔵される。物品搬送部
の後端部は、物品貯蔵部の上部領域外に配置されている
ので、物品貯蔵部に貯蔵された物品中に、物品投入部か
らの物品の微粉，破砕片，又はコンベアーの部品，コン
ベアーベルトのかす等の異物が混入することを防止する
ことができる。

【０００７】また、物品貯蔵工程中は、移動手段が物品
貯蔵部の長手方向に沿って往復移動し、物品供給部が水
平方向に回動するので、物品が物品貯蔵部において、ま
んべんなく均等に貯蔵される。さらに、物品供給部は、
上下方向に回動できるので、物品貯蔵部との落下距離を
調節することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１に示すように、本発明の物品貯蔵装置Ａは、
コンベアーからなる物品投入部Ｂから投入されたスナッ
ク菓子等の製造された物品Ｃを貯蔵するものであり、物
品Ｃを貯蔵する物品貯蔵部１と，物品Ｃを物品貯蔵部１
に供給する物品供給部２と、物品投入部Ｂから物品供給
部２に物品Ｃを搬送する物品搬送部３と、物品搬送部３
の先端部と物品供給部の後端部とを取り付け、物品貯蔵
部１の上部を長手方向に沿って往復移動する架設移動部
４とを有する。

【０００９】物品貯蔵部１は、計量工程，包装工程前に
一時的に物品を貯蔵するためのものであり、底部がコン
ベアーになっている。また、物品の搬送性を向上させる
ために、物品貯蔵部１の両側壁１ａ，１ａをコンベアー
に構成してもよい。このように構成することにより、そ
の側壁１ａを物品貯蔵部１の外側から洗浄することがで
きるため、側壁１ａの洗浄を容易に行うことができる。

【００１０】物品供給部２は、断面コ字状に形成され、
互いに枢着された２つの部材２ａ，２ｂからなる。図４
に示すように、後端側の物品供給部２ａの下部にはシリ
ンダ５が設けられ、そのシリンダ５のロッド５ａの先端
部に枢着した連結杆６を先端側の物品供給部２ｂに取り
付けている。そして、シリンダロッド５ａの伸縮によ
り、先端側の物品供給部２ｂが枢軸を中心に上下方向に
回動するようになっている。これによって、物品Ｃの物
品貯蔵部１への落下角度や落下距離を調節することがで
きる。

【００１１】また、後端側の物品供給部２ａは、架設移
動部４の中心部から直立して設けられ回転棒８に取り付
けられている。この回転棒８は、架設移動部４の内部の
駆動装置７により回転駆動される。後端側の物品供給部
２ａの下部には物品供給部２全体を支える支柱９が下設
され、その支柱９の底部にコロ９ａが設けられている。
そして、回転棒８の回転により、支柱９のコロ９ａが架
設移動部４の上面を円弧状に走行して、物品供給部２の
先端部が物品貯蔵部１の両側壁１ａ，１ａの間の幅を水
平方向に回動できるようになっている。

【００１２】なお、物品供給部２の先端部には、物品貯
蔵部１との間の距離を短くして、物品の落下の衝撃を緩
和させるために図７に示すような補助供給シュート３０
を取り付けてもよい。この補助シュートは、落下角度
（物品によっても異なるが、５°〜３０°が好まし
い），落下距離を調節できるように、物品供給部２に枢
着して前述したシリンダ装置等を利用して上下方向に回
動できるように構成してもよい。

【００１３】また、物品Ｃの落下距離を一定に保持する
ため、物品供給部２の先端部に物品貯蔵部１との間の距
離を検知するためのセンサ（図示せず）を設け、そのセ
ンサの出力結果に基づいて物品供給部２の上下動を調整
してもよい。物品搬送部３の先端は図６（Ａ）（Ｂ）に
示すように、回転棒８に軸受８ａを介して取り付けられ
ている。物品搬送部３の後端側においては、図５に示す
ように、物品投入部Ｂから投入された物品を受け入れる
ホッパー状の物品受け部１０の下方に設けたターンテー
ブル１１上の滑車部１１ａ上に、物品搬送部３のコンベ
アー部３ａの両側に設けた支部３ｂの底部を移動可能に
当接している。

【００１４】架設移動部４は、物品貯蔵部１の外部に設
けられたレール１２に沿って、物品貯蔵部１の長手方向
に沿って往復移動できるように構成されている。この架
設移動部４の下部にレール１２上を走行する車輪１８が
設けられ、この車輪１８は図３に示すモータ１３，駆動
軸１４，スプロケット１５，チェーン１６からなる駆動
伝達装置１７によって駆動される。架設移動部４を走行
させるレール１２は、衛生面等を考慮して、物品貯蔵部
１の両側壁１ａ，１ａより外側に配置されている。

【００１５】物品搬送部３から搬送された物品Ｃを物品
供給部２に送入するために、ホッパー状の物品受け部２
０を設けている。この物品受け部２０は、開口部に回転
棒８を貫通させて図示しない架設移動部４上のフレーム
に取り付けられている。次に、本発明の物品貯蔵装置Ａ
の作用を説明する。成形工程，油揚工程，調味工程等を
経て製造された物品Ｃは、物品投入部Ｂによって物品受
け部１０に投入される。投入された物品Ｃは、物品搬送
部３によって搬送されて、物品受け部２０を介して物品
供給部２に供給される。供給された物品Ｃは、物品供給
部２の先端から落下して物品貯蔵部１に順次貯蔵され
る。

【００１６】本発明によれば、物品搬送部３の後端部に
設けた物品受け部１０が物品貯蔵部１の上面領域外に配
置されているので、物品貯蔵部１に貯蔵された物品中
に、物品投入部Ｂからの物品Ｃの微粉，破砕片，又はコ
ンベアーの部品，コンベアーベルトのかす等の異物が混
入することを防止することができる。また、物品貯蔵工
程中は、図２に示すように、架設移動部４が物品貯蔵部
１の長手方向に沿ってレール１２上を左右方向（矢印方
向）に往復移動して、それに応じて物品搬送部３がター
ンテーブル１１（図５参照）によって回動する。同時に
物品供給部２も駆動装置７により水平方向に回動する。
これにより、物品Ｃが物品貯蔵部１の区間Ｍにおいて、
まんべんなく均等に貯蔵されていくので、物品貯蔵部１
の側部等で物品が収納されないような無駄なスペースの
発生を防止することができる。

【００１７】さらに、物品供給部２は、上下方向に回動
できるので、物品貯蔵部１との落下距離を調節すること
ができ、落下時の衝撃による物品Ｃの破損を未然に防止
することができる。以上、本発明の好ましい実施例を説
明したが、発明の範囲又は精神から逸脱することなく、
特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内におい
て開示した実施例に種々の変更をすることができること
は明らかである。例えば、物品供給部２や物品搬送部３
を、コンベアー又は振動トラフあるいはそれに類似した
装置に構成してもよい。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、以下に述べるような優
れた効果を奏する。（１）物品投入部から投入される物品を受け入れる物品
搬送部の後端部を物品貯蔵部の上部領域外に配置してい
るので、物品貯蔵部に収容された物品中に物品投入部か
らの物品の微粉，破砕片，又はコンベアーの部品，コン
ベアーベルトのかす等の異物の混入を防止することがで
きる。（２）物品搬送部が物品貯蔵部の長手方向に沿って往復
移動でき、かつ物品供給部が水平方向に回動できるの
で、物品を貯蔵容器に貯蔵する際に、まんべんなく均等
に貯蔵することができる。（３）物品供給部は、上下方向に回動することができる
ので、落下による物品の破損を未然に防止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成を示す平面図である。

【図２】架設移動部を移動させた状態を示す平面図であ
る。

【図３】架設移動部の駆動手段を示す一部破断正面図で
ある。

【図４】物品供給部の駆動手段を示す一部破断側面部で
ある。

【図５】物品投入部と物品搬送部との配置を示す側面図
である。

【図６】（Ａ）は、物品搬送部と回転棒との取付状態を
示す斜視図，（Ｂ）は、その断面図である。

【図７】補助供給シュートを示す斜視図である。

【符号の説明】

Ａ…物品貯蔵装置、Ｂ…物品投入部、Ｃ…物品、１…物品貯蔵部、２…物品供給部、３…物品搬送部、４…架設移動部（移動手段）。７…駆動装置、８…回転棒、１７…駆動装置。３０…補助供給シュート、

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】物品投入部から投入される物品を貯蔵する
物品貯蔵装置において、物品を貯蔵する物品貯蔵部と、
物品を物品貯蔵部に供給する物品供給部と、物品投入部
から物品供給部に物品を搬送する物品搬送部と、物品搬
送部の先端部と物品供給部の後端部とを取り付け、前記
物品貯蔵部の長手方向に沿って往復移動する移動手段と
を有し、前記物品搬送部の後端部は前記物品貯蔵部の上
部域外に配置されており、前記物品供給部の後端部は、
前記移動手段に水平方向及び上下方向に回動可能に取り
付けられていることを特徴とする物品貯蔵装置。
【請求項２】前記物品搬送部の後端部は、前記移動手段
の移動に応じて回動することを特徴とする請求項１記載
の物品貯蔵装置。
【請求項３】前記移動手段は、物品貯蔵部の上部に設け
られたレール上を移動する架設移動部からなり、前記物
品搬送部の先端部が前記架設移動部の中心部に取り付け
られていることを特徴とする請求項１又は請求項２記載
の物品貯蔵装置。
【請求項４】前記物品貯蔵部の底部がコンベアである請
求項１〜３のいずれか記載の物品貯蔵装置。
【請求項５】前記物品貯蔵部の両側壁がコンベアである
請求項１〜４のいずれか記載の物品貯蔵装置。
【請求項６】前記物品供給部は、その先端部が物品貯蔵
部の両側壁内の間を水平方向に回動できるように構成さ
れていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか記載
の物品貯蔵装置。
【請求項７】物品供給部の先端部に、物品落下時の衝撃
を緩和するための補助供給シュートを設けたことを特徴
とする請求項１〜６のいずれか記載の物品貯蔵装置。