JPH06227258A - 車両用ドアの自動開閉装置 - Google Patents

車両用ドアの自動開閉装置

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JPH06227258A
JPH06227258A JP1483893A JP1483893A JPH06227258A JP H06227258 A JPH06227258 A JP H06227258A JP 1483893 A JP1483893 A JP 1483893A JP 1483893 A JP1483893 A JP 1483893A JP H06227258 A JPH06227258 A JP H06227258A
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JP
Japan
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opening
door
closing
back door
spring
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Application number
JP1483893A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nagakabe
長賀部  博之
Kazumi Isaji
和美 伊佐治
Shinya Sakaguchi
信也 坂口
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でありながら、ドアの開き始めに
必要な推力を得ることができ、しかもドアの閉成動作に
支障のない車両用ドアの自動開閉装置を提供する。 【構成】 上端が枢支された車両用バックドア4の自動
開閉装置において、開口部13下端に、スプリング56
とスプリングを出し入れするアクチュエータとからなる
付勢機構14を設け、バックドア4を開く直前にアクチ
ュエータを通電してスプリング56をバックドア4側に
突出させ、バックドア4が開いた後はアクチュエータの
通電を停止してスプリング56を収納させる。この結果
バックドア4の開閉機構10はバックドア4の開時に小
さな推力でバックドア4を開くことができるようにな
り、しかも閉時にスプリング56に邪魔されることもな
いので、スムーズにバックドア4を閉じることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアを自動的に
開閉するための車両用ドアの自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上端側が枢支された車両用ドアの開閉
は、特にドア開き始めにおいて大きな力を必要とする。
そこで従来よりこうした車両用ドアにおいてドアの開き
始めの推力を得るために、例えば実開昭59−6217
7号公報に開示されているように、一端がドアに他端が
車両本体の開口縁に取り付けられたロッドを伸縮するこ
とによりドアを開閉するドアの開閉機構において、伸縮
ロッドの内部に、ロッドの伸縮方向の推力をロッドの伸
縮方向に対し垂直方向の推力に変換するラックピニオン
式のラックによる推力変換機構を設けた装置が知られて
いる。
【0003】そしてこの装置では、ドアの開き始めにお
いて伸縮ロッドに過負荷がかかると推力変換機構が作動
し、ロッドの伸縮方向に対し垂直方向にラックが伸出
し、このラックの先端が開口縁に押し付けられると、そ
の応力によりドアが押し開かれる。このときロッドの伸
縮方向の推力で十分ドアを開くことができる程度まで、
このロッドの伸縮方向に対し垂直方向に働く推力により
ドアは押し開かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置では
ロッド内部に推力変換機構を備える為、構成が複雑とな
り、衝撃力がかかった場合等には故障の原因となりやす
いという問題点がある。これに対し、ドアの開き始めに
スプリング等によりドアを押し開き、開動作をアシスト
することも考えられるが、逆に閉動作時の閉り性が悪く
なるという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するために、
簡単な構成でありながら、ドアの開き始めに必要な推力
を得ることができ、しかもドアの閉動作に支障のない車
両用ドアの自動開閉装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、図1に例示するように、上端が枢
支された車両用ドアを開閉するための開閉機構と、該開
閉機構を、外部から入力されるドアの開閉要求に従って
駆動し、上記ドアを開閉させる開閉制御手段と、を備え
た車両用ドアの自動開閉装置において、上記ドアまたは
該ドアが開閉される車両本体の開口縁に、上記ドアと上
記開口縁との間に出し入れ自在に取り付けられ、上記ド
アを開方向に付勢する付勢手段と、上記開閉手段が上記
開閉制御手段を駆動して上記ドアを開く直前に、上記付
勢手段を、上記ドアと上記開口縁との間に突出させ、上
記ドアが開いた後に上記付勢手段を格納させる付勢制御
手段と、を設けたことを特徴とする車両用ドアの自動開
閉装置を要旨とする。
【0007】
【作用】以上のように構成された車両用ドアの自動開閉
装置は、開閉制御手段がドアを開こうとする外部からの
要求を検出すると、付勢制御手段により付勢手段をドア
と車両本体の開口縁との間に突出させることでドアを押
し開き、続いてドアの開閉機構を作動させる。このとき
付勢手段のドアを押し上げようとする付勢により、開閉
機構は小さな推力でもスムーズにドアを押し開くことが
できる。また、突き出された付勢手段は、閉動作を行な
うときの邪魔にならないよう、付勢制御手段により、開
動作終了後または閉動作開始前に格納される。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面と共に
説明する。図2は、本発明が適用されたワンボックス型
自動車2におけるバックドア4の開閉装置全体を説明す
るための説明図である。
【0009】図2に示すように、本実施例のワンボック
ス型自動車2におけるバックドア4のバックドア開閉装
置は、ワンボックス型自動車2の後部開口部13の上端
に設けられた支持機構としてのヒンジ30により上端が
枢着されたバックドア4を開閉させるための開閉機構1
0と、この開閉機構10を伸縮させるためのオイルをオ
イル供給チューブ28を介して供給するパワーユニット
12と、バックドア4が開閉される車両本体の開口部1
3下端に設けられ、バックドア4の開動作をアシストす
る付勢機構14と、運転席付近に設けられ、開・中立・
閉の3接点を有する開閉機構10の作動スイッチ(以
下、ドライバスイッチという)S1と、バックドア4内
部の下端部に設けられ、バックドア4が全閉したときに
ワンボックス型自動車2の開口部13の下部に設けられ
た図示しないリング状のロックストライカに係合して、
バックドア4をロックするロック機構16と、同じくバ
ックドア4内部のロック機構16の上方に設けられ、ロ
ック機構16と図示しないロックストライカとの係合を
解除するソレノイド18と、CPU、ROM、RAM、
等からなる周知のマイクロコンピュータを備え上記ドラ
イバスイッチS1、および後述するドアの開閉状態を検
出するリミットスイッチLS1、LS2等の入力に基づ
きパワーユニット12および付勢機構14の制御を行な
う電子制御ユニット(以下、単にECUという)20
と、を備えている。
【0010】開閉機構10は、油圧シリンダ22と、こ
の油圧シリンダ22の軸方向に伸縮するピストンロッド
24と、Vの字型のリンク部材26とからなり、Vの字
型のリンク部材26の一端が、油圧シリンダ22のピス
トンロッド24側の端部に枢着されると共に、このリン
ク部材26の屈折点と油圧シリンダ22に枢着された端
部と反対側の端部との間に、ピストンロッド24の先端
部が枢着されることにより構成されている。
【0011】そして、開閉機構10は、油圧シリンダ2
2のピストンロッド24と反対側の端部がワンボックス
型自動車2の開口部13側縁に枢着され、Vの字型のリ
ンク部材26のピストンロッド24側の端部がバックド
ア4に枢着されることにより、ワンボックス型自動車2
に取り付けられており、パワーユニット12からオイル
供給チューブ28を経て油圧シリンダ22にオイルが供
給されると、ピストンロッド24が伸張すると共にリン
ク部材26のV字角が大きくなって、バックドア4を開
放する。また、パワーユニット12からのオイルの供給
が停止され、かつ、油圧シリンダ22からパワーユニッ
ト12側へオイルが戻るようにされると、ピストンロッ
ド24がバックドア4の重量によって縮退すると共にリ
ンク部材26のV字角が小さくなって、バックドア4を
閉塞する。
【0012】一方、パワーユニット12は、図3に示す
ように、開閉機構10の油圧シリンダ22へオイルを供
給するシリンダ32およびシリンダ32内で摺動するピ
ストン42と、シリンダ32を駆動するドア開閉用モー
タ34と、ドア開閉用モータ34の回転数を所定のトル
クが得られる回転数にまで減速させる減速機35と、を
備えており、減速機35の出力軸36に取り付けられた
リンク38、40により、シリンダ32のピストン42
を作動させるように構成されている。また減速機35の
出力軸36には、出力軸36と連動する回転体44が設
けられ、この回転体44には一対の分岐アーム46、4
8が形成されている。そして、減速機35の側面には、
バックドア4を全開させたときに分岐アーム46が移動
する位置にリミットスイッチLS1が、またバックドア
4を全閉させたときに分岐アーム48が移動する位置に
リミットスイッチLS2が夫々設けられている。
【0013】このように構成されたパワーユニット12
において、開閉制御手段としてのECU20の制御によ
り、ドア開閉用モータ34を通電して正回転させると、
減速機35の出力軸36が、図3において反時計回りに
回転し、リンク38、40が矢印Aの示す方向に進出す
ることによりシリンダ32のピストン42を押すため、
シリンダ32内のオイルがオイル供給チューブ28を通
じて開閉機構10の油圧シリンダ22へ供給される。こ
の供給されたオイルによって油圧シリンダ22のピスト
ンロッド24が伸張して、バックドア4はヒンジ30を
回転中心として開動作する。
【0014】また、このような開動作の時に、バックド
ア4が全開状態になると、減速機35の出力軸36に設
けられた回転体44の分岐アーム46が、リミットスイ
ッチLS1に当接して、このリミットスイッチLS1が
ON状態となる。一方、ECU20の制御により、ドア
開閉用モータ34を通電して逆回転させると、減速機3
5の出力軸36が、図3において時計回りに回転し、リ
ンク38、40が矢印Aの示す方向とは逆方向に後退す
るため、バックドア4の自重により開閉機構10のリン
ク部材26が屈折すると共に、油圧シリンダ22のピス
トンロッド24が後退し、油圧シリンダ22よりオイル
供給チューブ28を通じてパワーユニット12のシリン
ダ32へオイルは押し戻されピストン42が後退する。
これに伴いバックドア4はヒンジ30を回転中心として
閉動作する。
【0015】また、このような閉動作の時に、バックド
ア4が全閉状態になると、減速機35の出力軸36に設
けられた回転体44の分岐アーム48が、リミットスイ
ッチLS2に当接して、このリミットスイッチLS2が
ON状態となる。次に、本発明の主要部である、付勢手
段としての付勢機構14の詳細について説明する。
【0016】図4に示すように、付勢機構14は、プッ
シュロッド50とソレノイド52とスプリング54とか
らなるアクチュエータと、プッシュロッド50の先端に
取り付けられたスプリング56とで構成され、ワンボッ
クス型自動車2の開口部13下縁に設けられたハウジン
グ58内に収納されている。
【0017】このように構成された付勢機構14におい
ては、ソレノイド52に通電されていない時には、プッ
シュロッド50に取り付けられたスプリング56もハウ
ジング58内に格納されている。そして、付勢制御手段
としてのECU20の制御により、付勢機構14のソレ
ノイド52に通電すると、電磁力によりプッシュロッド
50が、図4において矢印Bの示す方向へ押し出される
ため、プッシュロッド50の先端に取り付けられたスプ
リング56はハウジング60から外へ押し出される。こ
のときバックドア4が全閉状態であれば、スプリング5
6はプッシュロッド50とバックドア4に挟まれて圧縮
される。このあとバックドア4を全閉状態に保持するロ
ック機構16のソレノイド18に通電すると、ドアロッ
クが解除される。その結果、ドアロックが解除されたバ
ックドア4はスプリング56の圧縮反力により後方に押
し出されることになる。
【0018】また、ECU20の制御により、付勢機構
14のソレノイド52への通電を断てば、電磁力が消え
ることにより、プッシュロッド26はスプリング54に
より、図4において矢印Bとは逆方向に押し戻されるた
め、スプリング56もハウジング60内へ格納される。
【0019】以上のように構成されたバックドア4の開
閉装置においては、ECU20に、ドライバスイッチS
1、バックドア4の全開および全閉状態を検出するリミ
ットスイッチLS1、LS2、からの信号が入力され、
ECU20からは、付勢機構14のソレノイド52の駆
動信号、パワーユニット12のドア開閉用モータ34の
駆動信号、ロック機構16を解除するソレノイド18の
駆動信号が出力される。
【0020】次にECU20内で行われるバックドア4
の開閉制御処理について図5に示すフローチャートを用
いて説明する。まずステップ110では、運転席のドラ
イバスイッチS1がバックドア4を閉じようとする
「閉」のモードに設定されているか否かを判断する。も
し「閉」のモードに設定されていなければステップ12
0に進む。
【0021】ステップ120では、運転席のドライバス
イッチS1がバックドア4を開けようとする「開」のモ
ードに設定さているか否かを判断する。もし「開」のモ
ードに設定されていればステップ130に進む。ステッ
プ130では、パワーユニット12の出力軸36に設け
られた回転体44の分岐アーム46に押され、バックド
ア4の全開位置に相当する位置に設けられたリミットス
イッチLS1がON状態になっているか否かを判断す
る。もしON状態になっていなければバックドア4は全
開していないと判断し、ステップ140に進み、バック
ドア4の開成制御を開始する。
【0022】ステップ140では、付勢機構14のソレ
ノイド52に通電することにより、プッシュロッド50
を矢印Bの方向に押し上げ、スプリング56をバックド
ア4に押し付け圧縮する。次のステップ150では、バ
ックドア4のロック機構16のロックを解除するソレノ
イド18に通電し、ドアロックを解除する。このときロ
ックを解除されたバックドア4はスプリング56の圧縮
反力により後方に押し出される。さらに次のステップ1
60では、パワーユニット12のドア開閉用モータ34
が正回転するように通電する。これにより、パワーユニ
ット12から開閉機構10の油圧シリンダ22にオイル
が供給され、バックドア4は開動作を開始する。そして
次のステップ170では、ドアロック機構16のソレノ
イド18への通電を断ち、ステップ180に進む。
【0023】ステップ180では、運転席のドライバス
イッチS1がバックドア4を開けようとする「開」のモ
ードに設定されているか否かを判断する。もし「開」の
モードに設定されていればバックドア4の開成制御中に
制御を中止しようとするドライバスイッチS1による操
作はないものと判断し、開成制御を継続するためにステ
ップ190に進む。
【0024】ステップ190では、パワーユニット12
の出力軸36に設けられた回転体44の分岐アーム46
に押され、バックドア4の全開位置に相当する位置に設
けられたリミットスイッチLS1がON状態になってい
るか否かを判断する。もしON状態になっていればバッ
クドア4は全開したと判断し、開成制御を終了するため
にステップ200へ進む。
【0025】ステップ200では、パワーユニット12
のドア開閉用モータ34への通電を断つ。これによっ
て、パワーユニット12から開閉機構10の油圧シリン
ダ22へのオイルの供給が止まるので、バックドア4の
開動作が停止する。次のステップ210では付勢機構1
4のソレノイド52への通電を断ち、これをもって開成
制御を終了する。このときソレノイド52への通電を断
たれた付勢機構14においては、プッシュロッド50が
後退しスプリング56はハウジング60内に格納され
る。
【0026】先のステップ130において、バックドア
4が全開状態にあるか否かを検出するリミットスイッチ
LS1がON状態になっていれば、バックドア4は既に
全開していると判断し、開成制御を行わないで制御を終
了する。このためバックドア4は全開状態のまま保持さ
れる。
【0027】また先のステップ180において、運転席
のドライバスイッチS1が「閉」または「中立」のモー
ドに設定されていれば、バックドア4の開成制御中に制
御を中止しようとするドライバスイッチS1による操作
があったと判断し、開成制御を中止するためにステップ
200へ進む。これによりバックドア4はその場で停止
し保持される。
【0028】また先のステップ190において、バック
ドア4が全開状態にあるか否かを検出するリミットスイ
ッチLS1がON状態になっていなければ、バックドア
4はまだ全開していないと判断し、制御はステップ18
0に戻され、引き続き開成制御が実行される。
【0029】次に先のステップ110において、ドライ
バスイッチS1がバックドア4を閉めようとする「閉」
のモードに設定されていれば、ステップ220へ進む。
ステップ220では、パワーユニット12の出力軸36
に設けられた回転体44の分岐アーム48に押され、バ
ックドア4の全閉位置に相当する位置に設けられたリミ
ットスイッチLS2がON状態になっているか否かを判
断する。もしON状態になっていなければバックドア4
は全閉していないと判断し、ステップ230に進み、バ
ックドア4の閉成制御を開始する。
【0030】ステップ230では、パワーユニット12
のドア開閉用モータ34が逆回転するように通電するこ
とで、リンク38、40を矢印Aの示す方向とは逆方向
に後退させ、次のステップ240に進む。このときバッ
クドア4の自重により開閉機構10からパワーユニット
12へオイルが押し戻されるようになるため、バックド
ア4は閉動作を開始する。
【0031】ステップ240では、運転席のドライバス
イッチS1がバックドア4を閉めようとする「閉」のモ
ードに設定されているか否かを判断する。もし「閉」の
モードに設定されていれば、バックドア4の閉成制御中
に制御を中止しようとするドライバスイッチS1による
操作はないと判断し、ステップ250へ進む。
【0032】ステップ250では、パワーユニット12
の出力軸36に設けられた回転体44の分岐アーム48
に押され、バックドア4の全閉位置に相当する位置に設
けられたリミットスイッチLS2がON状態になってい
るか否かを判断する。もしON状態になっていればバッ
クドア4は全閉したと判断し、ステップ260に進む。
【0033】ステップ260では、パワーユニット12
のドア開閉用モータ34への通電を断ち、閉成制御を終
了する。このときバックドア4はまだ全閉していない
が、その後もバックドア4は自重によりヒンジ30を回
転中心として閉動作を続け、リンク部材26の屈折及び
油圧シリンダ22のピストンロッド24の後退、オイル
供給チューブ28を通じて押し戻されるオイルによるシ
リンダ32のピストン42の後退が引き続き行なわれる
ため、最終的にバックドア4は全閉する。
【0034】先のステップ220において、バックドア
4が全閉状態であるか否かを検出するリミットスイッチ
LS2がON状態になっていれば、バックドア4は既に
全閉していると判断し、閉成制御は行われないで制御は
終了する。このためバックドア4は全閉状態のまま保持
される。
【0035】また先のステップ240において、ドライ
バスイッチS1が「開」または「中立」のモードに設定
されていれば、バックドア4の開成制御中に制御を中止
しようとするドライバスイッチS1による操作があった
と判断し、ステップ260へ実行は移され、パワーユニ
ット12のドア開閉用モータ34への通電を断ち、閉成
制御を終了する。このときバックドア4の自重によりリ
ンク部材26の屈折及び油圧シリンダ22のピストンロ
ッド24の後退、オイル供給チューブ28を通じて押し
戻されるオイルによるシリンダ32のピストン42の後
退により、リンク40、36が後退した位置までバック
ドア4は閉動作を続けたあと、バックドア4はその場で
停止し保持される。
【0036】また先のステップ250において、バック
ドア4が全閉状態にあるか否かを検出するリミットスイ
ッチLS2がON状態になければ、バックドア4はまだ
全閉していないと判断する。このとき制御はステップ2
40に戻され、引き続き閉成制御が実行される。
【0037】また先のステップ120において、運転席
のドライバスイッチS1が「開」「閉」いずれでもない
「中立」のモードに設定されていれば、何もしないで制
御は終了する。このためバックドア4はそのままの状態
で保持される。以上説明したように、本実施例のワンボ
ックス型自動車2におけるバックドア4の開閉装置にお
いては、バックドア4を開方向へ付勢する付勢機構14
を、プッシュロッド50とソレノイド52とスプリング
54からなるアクチュエータと、プッシュロッド50の
先端に取り付けられるスプリング56とで構成し、全閉
状態にあるバックドア4を開く直前にスプリング56を
突出させて、バックドア4を開方向に付勢し、バックド
ア4の開動作が終了した時点でスプリング56をハウジ
ング58内に収納するようにされている。
【0038】そして、この付勢機構14のスプリング5
6の出し入れは、付勢制御手段としてECU20がソレ
ノイド52への通電のON、OFFを制御することによ
り行っている。このため、全閉状態にあるバックドア4
を開くときに、付勢機構14が作動することにより、バ
ックドア4は開方向へ付勢されるため、引続き駆動され
る開閉機構10は小さな推力でバックドア4を開くこと
ができる。このため開閉機構10を駆動するパワーユニ
ット12のモータ34を小型化することができる。
【0039】そして、バックドア4が閉動作をしている
時にスプリング56が邪魔をして閉り性が悪くなること
もなく、スムーズにドアを閉じることができる。また、
付勢機構14は、スプリング56とこれを突出・収納さ
せるアクチュエータとからなる簡単な構造であるため、
従来の推力変換機構と比べて小型化でき、しかも衝撃力
にも強くその信頼性を向上できる。
【0040】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明の構成は上記実施例で説明したものに限定さ
れるものではなく、以下のような構成にしても上記実施
例と同様の効果が得られる。たとえば、上記実施例にお
いては付勢機構14のアクチュエータをソレノイド52
とプッシュロッド50とスプリング54とで構成した
が、電動モータとウォームギア機構或いは電動モータと
カム機構等で構成してもよい。
【0041】また上記実施例においては付勢機構14の
プッシュロッド50の先端にスプリング56を設けた
が、スプリング56を設けず、ソレノイド52へ通電時
にはプッシュロッド50が突出するように構成してもよ
い。また上記実施例においては付勢機構14を車両本体
のドア開口部13に設けたが、バックドア4側に設けて
もよい。
【0042】また上記実施例においては作動流体を用い
て開閉駆動する車両用バックドア4の開閉機構10によ
る自動開閉装置を例にとって説明したが、電動モータ駆
動のリンク機構あるいは電動モータ駆動のワイヤ機構に
よる自動開閉装置等に利用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では、上端
が枢支されたドアを開閉する開閉機構において、全閉状
態にあるドアを開く直前に、ドアと開口縁との間に付勢
手段を突出させてドアを開方向に付勢し、ドアの開動作
が終了した時点で付勢手段を収納するようにされてい
る。
【0044】このため、全閉状態にあるドアを開くとき
に、付勢手段が作動することにより、ドアは開方向へ付
勢されるため、引続き駆動される開閉手段は小さな推力
でドアを開くことができる。このため開閉手段の駆動装
置を小型化することができる。
【0045】そして、ドアが閉動作をしている時に付勢
手段が邪魔をして閉り性が悪くなることもなく、スムー
ズにドアを閉じることができる。また、付勢手段は簡単
な構成にできるため、従来の推力変換機構と比べて小型
化でき、しかも衝撃力にも強くその信頼性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を表すブロック図である。
【図2】 実施例のワンボックス型自動車2における後
部ドア4の開閉装置全体を表す説明図である。
【図3】 実施例におけるパワーユニット12の構成を
表す説明図である。
【図4】 実施例における付勢機構14の構成を表す説
明図である。
【図5】 実施例のECU20内で行われる後部ドア4
の開閉制御処理を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
2…ワンボックス型自動車 4…後部ドア 10
…開閉機構 12…パワーユニット 13…開口部 1
4…付勢機構 16…ロック機構 20…ECU 5
6…スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が枢支された車両用ドアを開閉する
    ための開閉機構と、該開閉機構を、外部から入力される
    ドアの開閉要求に従って駆動し、上記ドアを開閉させる
    開閉制御手段と、を備えた車両用ドアの自動開閉装置に
    おいて、 上記ドアまたは該ドアが開閉される車両本体の開口縁
    に、上記ドアと上記開口縁との間に出し入れ自在に取り
    付けられ、上記ドアを開方向に付勢する付勢手段と、 上記開閉手段が上記開閉制御手段を駆動して上記ドアを
    開く直前に、上記付勢手段を、上記ドアと上記開口縁と
    の間に突出させ、上記ドアが開いた後に上記付勢手段を
    格納させる付勢制御手段と、を設けたことを特徴とする
    車両用ドアの自動開閉装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1134104A1 (en) * 2000-03-14 2001-09-19 ITALDESIGN-GIUGIARO S.p.A A tailgate assembly for a motor vehicle
EP0979746A3 (en) * 1998-08-13 2002-02-27 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Tailgate assembly

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0979746A3 (en) * 1998-08-13 2002-02-27 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Tailgate assembly
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