JPH0622710A - 電気炊飯器による炊飯方法 - Google Patents

電気炊飯器による炊飯方法

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JPH0622710A
JPH0622710A JP4182544A JP18254492A JPH0622710A JP H0622710 A JPH0622710 A JP H0622710A JP 4182544 A JP4182544 A JP 4182544A JP 18254492 A JP18254492 A JP 18254492A JP H0622710 A JPH0622710 A JP H0622710A
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JP
Japan
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rice
pressure
pan
cooking
pot
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Pending
Application number
JP4182544A
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English (en)
Inventor
Takeshi Naito
内藤  毅
Sadayuki Doi
貞幸 土井
Isamu Yamazaki
山崎  勇
Norio Yamane
規男 山根
Fujio Sakaguchi
富士男 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炊飯の所要時間を短縮し、且つ飯の炊き上が
り状態を良好にする。 【構成】 電気加熱源(6)と、鍋(5)と、圧力装置
とを備え、この圧力装置によって鍋内を予熱工程、炊き
上げ工程、沸騰工程の一連の炊飯工程を圧力状態に維持
して、予熱工程での米への吸水、炊き上げ、沸騰の各工
程における吸水及び熱伝導を良好にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予熱工程、炊き上げ工
程、沸騰工程、保温工程を有する電気炊飯器の炊飯方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】芯がなく適当なやわらかさのある飯を炊
き上げるために炊飯開始前の数時間の間、米を水に浸し
十分に米に吸水させた後に炊飯を行っていた。
【0003】ところが、この方法では炊飯開始前に前述
の様な吸水の準備をする必要があり面倒であるばかり
か、飯を急に炊く必要が生じた場合には十分な吸水がな
されない状態で炊飯工程が実行されるため炊き上がり後
には飯に芯が残りまずいものであった。
【0004】この欠点を改良するために炊飯開始直後に
鍋を幾分か加熱して温度(40度前後)を高めて一定時
間(10分前後)、水と米を加熱して吸水を早める予熱
工程を設け、以前の吸水効果とほぼ同じ程度の効果が得
られるようにしたものがある。(特開平3−14011
0号公報) また、この先行技術では予熱工程を設けることにより炊
飯に要する時間が一定時間(予熱時間)分だけ長くなる
ことから、特に急いで炊飯を行う場合には選択ボタンに
よって予熱工程を省略する所謂早炊き炊飯が行なえるよ
うにしたが、前述の様に予熱工程を行う場合には十分な
吸水によりねばりやつやのあるおいしい炊き上げ状態と
なるものの炊飯時間が長くなる。反対に早炊き炊飯を行
うと炊飯時間が短くなるものの炊き上がり状態の悪いも
のとなる欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、炊飯時間を
短くしても炊き上げ状態の良好な飯を得るようにした炊
飯方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】電気加熱源と該加熱源に
よって加熱され被炊飯物を収容する鍋と、該鍋内を所定
の圧力状態に維持する圧力装置とを備え、前記電気加熱
源の通電により予熱、炊き上げ、沸騰工程を経て一連の
炊飯工程を終え保温工程に移行するものにおいて、前記
予熱工程は前記圧力装置によって鍋内を所定圧力状態で
開始し一連の炊飯工程を圧力状態に維持するものであ
る。
【0007】また、電気加熱源は、誘導加熱コイルを用
いており、前記鍋を磁性体として前記誘導加熱コイルに
接近して設けたものである。
【0008】
【作用】予熱工程は、圧力装置によって鍋内を所定の圧
力状態で開始し、一連の炊飯工程を圧力状態に維持する
ために予熱工程時には圧力によって米内に急速に水が浸
透することになり予熱時間を短くすることができると共
に炊き上げ工程及び沸騰工程においても圧力状態となっ
ていることから鍋内の温度上昇が早くなり炊飯時間が短
くなる。
【0009】また、鍋は磁性体とし、この鍋を加熱する
加熱源は誘導加熱コイルとしたため鍋自身が発熱するこ
とになり鍋内の温度上昇が早く圧力装置による所定圧力
の効果と併せて炊飯時間が短くなる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。
(1)は鍋本体で、合成樹脂製のフレーム(2)と、金
属製の外枠(3)と、該外枠の下方に設けた鉄製の底板
(4)と、前記外枠(3)と底板(4)の内側に収納自
在に設けた磁性体(鉄又はステンレス)よりなる鍋
(5)を有している。(6)は前記底板(4)の下面に
密着した電気加熱源となる誘導加熱コイル、(7)は前
記外枠(3)の外側壁に装着した側面ヒータ、(8)は
前記底板(4)は中央部を貫通して鍋底に密着する温度
センサー、(9)は前記誘導加熱コイル(6)を支持す
るコイル台、(10)は該コイル台の下面に設けたシー
ルド用のフェライト、(11)は前記フレーム(2)の
底壁とフェライト(10)の下方の空間(12)内に配
置した電源基板で、チョークコイル(13)や放熱板
(14)を取り付けている。(15)は該放熱板を冷却
するファン、(16)はフレーム(2)の側壁と外枠
(3)との空間(17)内に配置した制御基板、(1
8)はフレーム(2)と外枠(3)のそれぞれの上部を
固定するフレームカバーである。
【0011】(19)は一側を前記鍋本体(1)に枢支
し、他側を該鍋本体に係合自在とした蓋本体で、上板
(20)と金属製の下板(21)と該下板の下方に設け
た内蓋(22)とから構成している。(23)は前記下
板(21)の上面に装着した蓋ヒータ、(24)は上板
(20)と下板(21)間に配置した補強板で、一側を
前記鍋本体(1)に枢着し他側を鍋本体(1)に掛止自
在にしている。(25)は前記下板(21)の外周縁に
嵌合固定した外パッキング、(26)は前記内蓋(2
2)の外周縁に嵌合固定した内パッキング、(27)は
前記上板(20)と下板(21)を開口して外気に連通
した流出孔、(28)は前述の流出孔(27)と同様に
開口して外気に連通した操作口、(29)は前記内蓋
(22)の中央部に設けた調圧装置で、下部に複数個の
圧力逃し孔(30)(30)を有した中空の弁筐(3
1)と該弁筐の下部に設けた圧力孔(32)を有する弁
座(33)とこの弁座の上部に載置され常時前記圧力孔
(32)を閉塞する調圧弁(34)とから構成する。こ
の調圧弁(34)の重量は前記圧力孔(32)の開口面
積を考慮し鍋(5)内の圧力が常時1.1kgf/cm
2となるように設定しており、この時の圧力孔(32)
の開口面積は12mm2であり、調圧弁(34)の重量
は12gに設定している。
【0012】前記調圧装置(29)による鍋内の圧力を
1.1kgf/cm2とした理由を以下に詳記する。
【0013】図2に示す関係図は炊飯における鍋内圧力
の値と、おいしさ、使い勝手、炊飯の所要時間との関係
を示すもので、それぞれの項目について詳述する。
【0014】「圧力値(kgf/cm2)」は、鍋内に
かける圧力が鍋に対して何らかの影響を与える1.0k
gf/cm2を最低値として実用的範囲の1.5kgf
/cm2の範囲を表わしているが、1.2kgf/cm2
以上になると法的な規制があって機構部品の強度、材質
が特定される。
【0015】「おいしさ」は、米内に十分に水分が浸透
しねばりや光沢や甘みの程度による要素と、炊飯終了後
の乾燥度合や内部の老化の具合による要素によって決定
されるものであり、一般的に加圧状態で炊飯すると前述
の様な良好な炊き上がりが得られるとされている。これ
は炊飯中に適当な圧力にて鍋内を加圧することにより米
の外層を形成するデンプン層が溶けて米の外側にやわら
かなデンプン層を形成するために、このデンプン層にね
ばり、光沢、甘みが出るためである。このデンプン層の
溶解により水が米内にも侵入し、さらにデンプン層の溶
解によるあらたな膜が形成され乾燥しにくくなったり、
内部の老化が防止されおいしい飯となる。ところが、圧
力が1.0〜1.1kgf/cm2程度の場合は圧力が
低いことから米の外層のデンプン層の膜が溶解できず浸
水が悪くなり、反対に圧力が1.3kgf/cm2以上
になるとデンプン層の溶解が激しくなりねばりが強すぎ
て餅状のくせのある飯になり、デンプン層の溶解による
あらたな膜が形成されず光沢がなく、且米内の水分が放
出して乾燥時間が早く内部の老化の進行が早くなる。
【0016】「使い勝手」は、一般的に圧力が低い程、
圧力装置を構成する機構やその部品及び鍋(5)の耐圧
を考慮する必要がなく機構的にも強度を必要としないと
共に鍋の厚みも比較的薄く重量の軽いものとなり使い勝
手のよいものとなるが、反対に圧力が高い程、圧力装置
の機構やその部品、鍋の耐圧を余裕をもって設定する必
要があり、機構が複雑となったり部品の重量が増加し使
い勝手の悪いものとなる。
【0017】「炊飯時間」は、圧力が低い場合には長く
なり、圧力が高い場合には短くなるが、約1.2kgf
/cm2以上の圧力の場合にはそれ以上短くならない。
【0018】上述の様に本発明ではそれぞれの項目の最
良点を考慮して、おいしく使い勝手が良くて炊飯時間の
短い圧力範囲を1.1kgf/cm2〜1.2kgf/
cm2に設定した。
【0019】(35)は前記内蓋(22)の一部に設け
た圧力切替装置で、操作口(28)より突出した圧力切
替ボタン(36)の操作により内蓋(22)に設けた流
出孔(37)を常時閉塞状態或は常時操作口(36)を
介して外気と常時連通状態の何れかに選択して、その選
択位置を保持するものである。
【0020】(38)は前記内蓋(22)の一部に設け
た安全弁装置で、逃し孔(39)と該逃し孔を常時閉塞
し鍋内が前述の0.1kgf/cm2よりも高い一定圧
力に達すると押し上げられて前記逃し孔(39)を開放
して鍋内と外気とを連通状態とする安全弁(40)を有
している。
【0021】前記補強板(24)と外パッキング(2
5)及び内パッキング(26)と調圧装置(29)と圧
力切替装置(35)とは、鍋内を所定圧力(1.1kg
f/cm2)を維持する圧力装置を構成する。
【0022】次に炊飯動作について述べる。図3の
(イ)に示す様に鍋内に圧力をかけない通常の炊飯を行
う場合は、鍋(5)内に米と水を収容した後、蓋体(1
9)を閉め圧力切替ボタン(36)を押し下げて、その
押し下げ状態を保持し流出孔(37)を連通状態とし、
操作口(28)を介して鍋(5)内と外気とを連通す
る。この状態で蓋本体(19)を閉じて補強板(24)
の他側を鍋本体(1)のフレームカバー(18)に掛止
し、内パッキング(26)を鍋(5)の上部内周縁に密
着させ、外パッキング(25)を鍋(5)の上部外周縁
に密着させる。
【0023】そして、25KHZ〜40KHZの周波数
の電源を誘導加熱コイル(以下コイルとする)(6)に
印加すると、うず電源が発生し鍋(5)の全周が加熱す
る。予熱工程開始後、一定時間経過すると、制御基板
(16)のマイコン(図示せず)の出力によって前記コ
イル(6)への電圧印加を所定時間だけ停止して予熱工
程を実行する。
【0024】この場合の所定時間は、図3に示すように
予熱工程の開始時点からカウントした約8分間である。
【0025】予熱開始後、約8分経過すると、マイコン
の出力にてコイル(6)に電圧印加を行い急激に鍋
(5)を加熱する炊き上げ工程に移行する。
【0026】そして、鍋温度が約100度に達するとコ
イル(6)へ印加する電圧の周波数を下げて沸騰状態を
維持する沸騰工程に移行する。
【0027】その後、鍋(5)内の水分がなくなり急激
に温度上昇すると、この温度を感知した温度センサー
(8)はマイコンにその変化を入力してコイル(6)へ
の通電を停止しむらし工程に入いり、やがて鍋温度が保
温温度(約70度付近)に達すると保温工程に移行す
る。
【0028】つづいて、図3の(ロ)に示す様に鍋内に
圧力をかけて圧力炊飯を行う場合は、鍋(5)内に米と
水を収容した後、蓋体(19)を閉めて再度圧力切替ボ
タン(36)を押し下げると、流出孔(28)が閉塞し
鍋内と外気とが遮断され、鍋を密閉状態にする。
【0029】コイル(6)への通電に伴い前述と同様に
鍋(5)内の水温が上昇し予熱工程を実行するわけであ
るが、鍋内は予熱工程の開始時点から加圧状態にあるた
め、温度上昇に伴う鍋内の圧力上昇によって水が急激に
米内に吸収される。予熱工程開始後、所定時間(約8
分)経過すると予熱工程を終了し、炊き上げ工程に移行
する。この炊き上げ工程においても圧力によって米内へ
の熱伝導が早くなり短時間で鍋温度が均一となって約1
00度に達し、その後の沸騰工程に移行するが、この工
程においても圧力によって米内への熱伝導が早くなり炊
飯終了温度に達するのが早くなって沸騰工程を終了す
る。
【0030】その後、むらし工程から保温工程に移行
し、保温工程を続行する。
【0031】圧力炊飯時において、前述の予熱工程の所
定時間の約8分は、前述の様に鍋に圧力をかけることか
ら通常の炊飯器に装置された予熱工程の所定時間(約1
2分)よりも短い時間に設定することができる。
【0032】すなわち、圧力炊飯では予熱工程の開始時
点から鍋内を密閉しており、その結果、特に予熱工程に
おける吸水が早くなることから、通常の炊飯器の予熱工
程に要する時間よりも短くできる。
【0033】
【発明の効果】以上の様に本発明は、圧力装置によって
鍋内を、予熱工程から炊き上げ、沸騰工程の一連の炊飯
工程を加圧状態とすることにより、炊飯の所要時間を短
縮することができる。特に予熱工程では鍋内の圧力によ
って米内への吸水を早めその吸水時間が短くなると共に
圧力上昇によって加熱された鍋内の空気が米、水への加
圧作用を生じ米粒全体に熱伝導させ炊きムラのない御飯
を得ることができる。
【0034】さらに、鍋を磁性体としその鍋の電気加熱
源として誘導加熱コイルを用いたため、誘導加熱用とし
て用いる鍋の厚みが適当となり鍋の周囲が熱源となる。
この結果、圧力による効果と併せて適度の粘りや光沢が
あり保温時においても乾燥の少ない御飯となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炊飯方法による電気炊飯器の部分断面
図である。
【図2】同じく鍋内の圧力値と、おいしさ、使い勝手、
炊飯の所要時間の関係図である。
【図3】同じく炊飯特性図である。
【符号の説明】
1 鍋本体 5 鍋 6 誘導加熱コイル(電気加熱源) 19 蓋本体 24 補強板 25 外パッキング 26 内パッキング 29 調圧弁装置 35 圧力切替装置 24、25、26、29、35 圧力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 勇 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 山根 規男 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 坂口 富士男 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気加熱源と該加熱源によって加熱され
    被炊飯物を収容する鍋と、該鍋内を所定の圧力状態に維
    持する圧力装置とを備え、前記電気加熱源の通電により
    予熱、炊き上げ、沸騰工程を経て一連の炊飯工程を終え
    保温工程に移行するものにおいて、前記予熱工程は前記
    圧力装置によって鍋内を所定圧力状態で開始し一連の炊
    飯工程を圧力状態に維持することを特徴とする電気炊飯
    器の炊飯方法。
  2. 【請求項2】 前記電気加熱源は、誘導加熱コイルを用
    いており、前記鍋を磁性体として前記誘導加熱コイルに
    接近して設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気
    炊飯器による炊飯方法。
JP4182544A 1992-07-09 1992-07-09 電気炊飯器による炊飯方法 Pending JPH0622710A (ja)

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