JPH06226981A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH06226981A
JPH06226981A JP3446593A JP3446593A JPH06226981A JP H06226981 A JPH06226981 A JP H06226981A JP 3446593 A JP3446593 A JP 3446593A JP 3446593 A JP3446593 A JP 3446593A JP H06226981 A JPH06226981 A JP H06226981A
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JP
Japan
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head
nozzles
drive
printing
ink
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Application number
JP3446593A
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English (en)
Inventor
Shinji Tabata
伸司 田端
Naoki Morita
直己 森田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッド温度の上昇、インク残量の減少、印字
画像の高印字率化等の場合に対応し、印字速度が低下す
ることなく、常に良好な画質を維持することのできるイ
ンクジェット記録装置を提供する。 【構成】 ヘッド温度検出部7でヘッド温度が検出さ
れ、A/D変換部5を介してCPU1に取り込まれる。
また、吐出パルス計数部8の計数値もCPU1に取り込
まれ、印字枚数に換算される。画像データ2はインタフ
ェース3を介してCPU1に取り込まれ、RAM6に格
納される。その際に印字率が算出される。これらの値か
ら同時駆動ノズル数、隣接駆動ノズル数、駆動順序を設
定する。ヘッド駆動制御部10は、設定した駆動モード
に従って、RAM6から画像データを読み出し、ヘッド
11を駆動し、印字を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱素子に駆動パルス
信号を印加し、熱エネルギーによりインク中に気泡を発
生させ、ノズルからインクを吐出させるサーマルインク
ジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルインクジェット記録装置は、熱
を印字エネルギーとして用いる記録方式である。インク
滴を噴射する際には、発熱部においてインクを加熱す
る。このときのインクの温度は、極めて短時間に300
℃近傍まで上昇する。そのため、連続的な噴射を行なう
と、ヘッド全体が昇温する。ヘッドの温度が上昇する
と、インクの粘度が低下し、ノズルよりインクが流出
し、正常なインクの吐出が不可能となる。そのため、印
字された画像には、抜け、かすれ等の欠陥が現れ、画質
が低下する。
【0003】また、ノズルへ供給されているインクは、
インクタンクに収納されているスポンジのような多孔質
体に保持されている。この多孔質体に保持されたインク
は、印字に伴って徐々に減少してゆく。インク残量が少
なくなると、ノズル部に対して負圧が働き、ノズル部へ
のインクの充填が阻害される。その結果、ノズル部への
インク充填が遅れ、印字かすれ等を起こし、画質が低下
する。
【0004】さらに、画像の種類によっても画質が変化
する。例えば、テキストパターンとグラフィックパター
ンとでは、印字しているときのインク量、すなわち印字
率が異なる。印字率の高い部分では、インク量が大きく
なるため、インクの充填不足を招き、印字かすれを誘発
する。
【0005】これらの問題を解決するため、例えば、特
願平4−215653号に示す従来のインクジェット記
録装置では、インクを吐出するための複数の印字周波数
を有し、印字状態を検出し、検出信号に基づいて複数の
印字周波数のうちから1つを選択している。そのため、
ヘッド温度の上昇、インク残量の減少、印字画像の高印
字率といったヘッドの印字状態の変化に従って、ノズル
へのインク充填不足を防止し、これらの印字状態の変化
に伴う画質低下を防いでいる。しかし、印字状態によっ
ては、印字周波数を低下させるため、印字速度が低下す
るという問題があった。
【0006】また、特開平2−59349号公報では、
隣接するノズルを同時に駆動しないようにしている。そ
のため、駆動直後のインク充填時に、隣接ノズルによる
圧力変動、すなわちクロストークによる影響を排除で
き、ヘッドの駆動周波数を向上させることができるとい
う利点があった。しかし、隣接ノズルを時間差をもたせ
て駆動することから、印字直線性が低下し、印字画像に
濃度むらが生じるという問題がある。また、この技術
は、ヘッド温度の上昇、インク残量の減少、印字画像の
高印字率化といった、ヘッドの印字状態の変化に伴う画
質低下を防止するものではない。
【0007】さらに、特開平3−227644号公報で
は、記録ヘッドをブロックに分割して駆動し、入力画像
のエッジ部を検出して、検出結果によりブロックの駆動
順序を変更するようにしている。そのため、ブロック間
の濃度むらを抑え、ある程度の印字品位の低下を軽減す
ることができる。しかし、連続して配列されたブロック
内でのクロストークによる影響は改善されていない。ま
た、インク残量やヘッド温度によって生ずる問題を解決
するものではない。
【0008】上述のヘッドの印字状態の変化に伴う画質
低下を防止するために、印字状態が変化しても画質低下
が発生しない程度にヘッドの駆動周波数を低く設定する
ことも行なわれていたが、印字速度の低下につながり、
好ましいものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ヘッド温度の上昇、インク
残量の減少、印字画像の高印字率化等の場合に対応し、
印字速度が低下することなく、常に良好な画質を維持す
ることのできるインクジェット記録装置を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、発熱素子によ
る熱エネルギーを利用してインク液滴を形成し、被記録
媒体に画像を記録するインクジェット記録装置におい
て、前記発熱素子が複数配置される記録ヘッドと、各発
熱素子を選択駆動する駆動素子と、前記記録ヘッドの印
字状態を検出する検出手段と、該検出手段からの検出信
号に基づいて同時駆動ノズル数、隣接駆動ノズル数、駆
動ノズル順序の少なくとも1つを変えて前記駆動素子を
制御する制御手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、記録ヘッドの温度の上昇、イ
ンク残量の減少、印字画像の高印字率化等の記録ヘッド
の印字状態の変化に従って、同時駆動ノズル数、隣接駆
動ノズル数、駆動ノズル順序を変えて印字することによ
り、ヘッドの温度上昇を防ぎ、ノズルへのインク充填不
足を防止し、これらの印字状態の変化に伴う画質の低下
を防ぐことができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明のインクジェット記録装置の
一実施例を示すブロック図である。図中、1はCPU、
2は画像データ、3はインタフェース部、4はROM、
5はA/D変換部、6はRAM、7はヘッド温度検出
部、8は吐出パルス計数部、9はアドレス発生部、10
はヘッド駆動制御部、11はヘッド、12はヘッド駆動
信号発生部、13はキャリッジ駆動制御部、14はキャ
リッジ駆動モータ、15は紙送り駆動制御部、16は紙
送り駆動モータである。
【0013】CPU1は、ROM4に格納されている制
御ソフトウェアに従い、インクジェット記録装置の各部
の制御を行なう。CPU1には、A/D変換部5および
吐出パルス計数部8が接続されており、ヘッド温度検出
部7で検出されたヘッド温度データをA/D変換部5を
介して取り込むとともに、吐出パルス計数部8で検出さ
れた吐出パルスデータを取り込む。また、CPU1に
は、インタフェース部3が接続されており、ホストコン
ピュータ等から送られてくる画像データ2を取り込む。
取り込まれた画像データは、画像メモリであるRAM6
に格納されるとともに、画像印字率データが算出され
る。さらに、CPU1には、ヘッド駆動制御部10、キ
ャリッジ駆動制御部13、紙送り駆動制御部15が接続
されており、これらを制御する。
【0014】キャリッジ駆動制御部13は、CPU1に
より制御され、キャリッジ駆動モータ14を駆動する。
キャリッジ駆動モータ14を駆動することにより、図示
しないキャリッジと、キャリッジ上に搭載されている図
示しないヘッドが移動し、スキャンが行なわれる。この
キャリッジのスキャン時に、ヘッド駆動信号発生部12
では、ヘッド11を駆動するめの印字トリガ信号を生成
する。ヘッド駆動信号発生部12は、例えば、リニアエ
ンコーダとフォトセンサにより構成することができる。
【0015】ヘッド駆動制御部10は、ヘッド駆動信号
発生部12よりヘッドを駆動するためのトリガ信号が入
力され、CPU1からの制御によりヘッド11を駆動す
る。ヘッド11の駆動と同時に、アドレス発生部9で生
成するアドレスに従い、RAM6からの画像データが読
み出され、ヘッド駆動制御部10に転送される。ヘッド
駆動制御部10は、この画像データをヘッド11に送
り、ヘッド11により印字が行なわれる。ヘッド11の
駆動の際には、あらかじめ取り込まれているヘッド温度
データ、吐出パルスデータより算出される印字枚数デー
タ、画像印字率データに基づいて、モードが設定され
る。設定されたモードに従って、ヘッド11を駆動する
駆動信号と、RAM6のアドレスが設定される。
【0016】キャリッジのスキャンにより、1バンド分
の印字が終了すると、紙送り駆動モータ16を駆動して
紙送りを行なう。この紙送り動作により、キャリッジの
スキャン方向と直角方向のスキャンを行なう。そして、
これらの動作が繰り返されて、1ページの印字が行なわ
れる。紙送り動作の代わりにキャリッジを移動させる方
式も適用可能である。
【0017】図2は、本発明のインクジェット記録装置
の一実施例における記録ヘッドカートリッジの概略構成
図である。図中、21は記録ヘッドカートリッジ、22
は多孔質体、23は記録ヘッド、24はインク流路、2
5はヘッド温度検出部である。
【0018】記録ヘッドカートリッジ21内の多孔質体
22には、印字のためのインクが吸収されている。多孔
質体22に吸収されているインクは、インク流路24を
介して記録ヘッド23へ供給される。記録ヘッド23に
は、各ノズルごとに発熱素子が設けられており、発熱素
子の加熱により、記録ヘッド23へ供給されたインク
は、吐出され、記録媒体に印字が行なわれる。記録ヘッ
ド23に設ける発熱素子は、例えば、400SPIの密
度で64個設けることができる。ヘッド温度検出部25
は、記録ヘッド23の近傍に取り付けられ、記録ヘッド
23の温度が測定される。
【0019】図3は、本発明のインクジェット記録装置
のヘッド駆動制御部付近のブロック図である。図中、R
1乃至R64は発熱素子である。ヘッド駆動制御部10
には、ヘッド駆動信号発生部12からキャリッジのスキ
ャンにより出力される印字トリガ信号PRINT TR
Iが入力され、また、CPU1からスタート信号STA
RT、ストップ信号STOP、モードセレクト信号MO
DE SELが入力され、さらに、RAM6から画像デ
ータPRINT DATAが入力される。また、アドレ
ス発生部9に対して、アドレスクロック信号ADDRE
SS CLK、アドレスクリア信号ADDRESS C
LRが出力されている。さらに、ヘッド11の各発熱素
子R1乃至R64に対して、駆動信号が出力されてい
る。
【0020】ヘッド駆動信号発生部12からの印字トリ
ガ信号PRINT TRIが入力された状態でCPU1
よりスタート信号STARTまたはストップ信号STO
Pが入力されて、ヘッドの駆動期間が制御される。モー
ドセレクト信号MODE SELは、ヘッド11の駆動
方法を示し、後述する同時駆動パルス数及び隣接駆動ノ
ズル数が違う複数のモードの中から選択する。モードセ
レクト信号MODESELでヘッド11の駆動モードが
選択されると、それに応じて発熱素子R1乃至R64が
駆動される。さらに、ヘッド駆動制御部10は、駆動さ
れたモードに応じてRAM6から画像データPRINT
DATAが読み出されるように、ADDRESS C
LK信号とADDRESS CLK信号をアドレス発生
部9に出力する。アドレス発生部9からのアドレスに従
って、RAM6は画像データPRINT DATAをヘ
ッド駆動制御部10に転送する。ヘッド駆動制御部10
では、モードセレクト信号MODE SELと、画像デ
ータPRINT DATAに従って、インクを吐出すべ
きノズルの発熱素子に対して駆動パルスを送出し、発熱
素子が発熱して、インクが吐出され、印字が行なわれ
る。
【0021】本発明の動作原理について説明する。上述
したように、ヘッドの温度の上昇、インク残量の減少、
印字パターンの高密度により、その傾向がある程度以上
となると画像欠陥が生じ、画質が低下する。これらのパ
ラメータと、画像欠陥を生じない限界の印字周波数(以
下、最高駆動周波数という)との関係を調べる。
【0022】図4は、ヘッド温度と最高駆動周波数との
関係を示すグラフである。連続印字によりヘッド温度が
上昇すると、最高駆動周波数は低下する。したがって、
一定の周波数でヘッドを駆動していると、ヘッドの温度
がある程度を越えると画像欠陥が生ずることになる。例
えば6.0kHzの駆動周波数で印字を行なっている
と、ヘッドの温度が約45℃を越えると、画像欠陥が発
生するようになる。そのため、ヘッド温度の上昇を抑え
ることにより、駆動周波数を低下させることなく、印字
を行なうことができる。特に、同時に駆動されるノズル
が多いと、一度に多量の熱が発生するため、ヘッドの温
度が上昇してしまう。駆動されるノズルを時間的に分散
することにより、放熱との関係から、ヘッド温度の上昇
を抑えることができる。
【0023】図5は、印字枚数と最高駆動周波数との関
係を示すグラフである。印字枚数が多くなり、多孔質体
22の中のインク残量が次第に減少すると、最高駆動周
波数は低下する。したがって、一定の周波数でヘッドを
駆動していると、ヘッドの温度がある印字枚数以上にな
ると画像欠陥が生ずるようになる。例えば6.0kHz
の駆動周波数で印字を行なっていると、約320枚の印
字を行なったあたりから、画像欠陥が発生するようにな
る。ここでの印字枚数は、A4の記録媒体に4%の印字
率で印字したときの枚数である。この原因は、上述のよ
うに、ノズル部へのインク供給量が少なくなり、インク
の充填が阻害されるためである。特に、多量のインクを
一度に消費すると、消費したインクの補給に時間がかか
るとともに、ノズル部に負圧が働き、ノズル内への空気
が侵入するなどの問題も発生する。そのため、インクの
消費を小量ずつとすることにより、インク供給量が少な
くなった場合でも、スムースなインク供給を行なうこと
ができるようになる。
【0024】図6は、印字画像の印字率と最高駆動周波
数との関係を示すグラフである。印字画像の印字率が大
きくなると、最高駆動周波数は低下する。したがって、
一定の周波数でヘッドを駆動していると、印字画像の印
字率がある値を超えると画像欠陥が生ずることになる。
例えば6.0kHzの駆動周波数で印字を行なっている
と、約70%を越える印字率の部分で画像欠陥が発生す
る。印字率が高くなると、一度に消費するインクの量が
多くなり、インクの充填不足を招く。そのため、同時に
印字するドットを減らし、一度に消費するインク量を減
らすことにより、インクの供給をスムースに行なうこと
ができる。
【0025】上述のように、ヘッド温度の上昇や、イン
ク量の低下、高印字率の画像の印字等によって発生する
画像欠陥の発生を防止するためには、同時駆動されるノ
ズルを減らせば良いことになる。
【0026】図7は、同時駆動ノズル数、隣接駆動ノズ
ル数と最高駆動周波数の関係の説明図である。同時駆動
ノズル数が多くなるほど最高駆動周波数は小さくなる。
これは、同時駆動ノズル数が多くなると、インクの消費
量が多くなり、ノズルへのインクの充填にかかる時間が
長くなるためである。また、同時駆動ノズル数が同じで
も、隣接駆動ノズル数が多くなるほど最高駆動周波数は
小さくなる。これは、ノズル間のクロストークが原因
で、ノズルへのインクの充填速度が変化するためであ
る。このように、同時駆動ノズル数を減らす代わりに、
隣接駆動ノズル数を減らしても、画像欠陥の発生を防止
することができる。また、同時駆動ノズル数と隣接駆動
ノズル数の両方を減らすことにより、さらにその効果は
大きくなる。
【0027】上述のように、同時駆動ノズル数、隣接駆
動ノズル数を減らすことにより、ヘッド温度の上昇、イ
ンク残量の減少、高印字率の画像の印字等による画像欠
陥を防止することができる。同時駆動ノズル数、隣接駆
動ノズル数を減らして印字を行なう場合には、ノズル全
体の1回の駆動を複数回に分けて行なうことになる。こ
の複数回の駆動は、時間をずらして行なうことになるた
め、印字された画像の直線性が悪くなる。そのため、な
るべく少ない駆動回数で1回のノズル全体の駆動を行な
う方がよい。本発明では、画像欠陥の発生と直線性を勘
案し、ヘッド温度、インク残量、印字率等の印字状態に
応じた制御を行なうことにより、その環境において最適
な印字が行なわれるようにしている。
【0028】印字状態に応じて設定する同時駆動ノズル
数、隣接駆動ノズル数は、図7に基づいて、例えば、次
のような組み合わせを用いることができる。同時駆動ノ
ズル数が16で隣接駆動ノズル数が16(以下、MOD
E1とする)、同時駆動ノズル数が16で隣接駆動ノズ
ル数が8(MODE2)、同時駆動ノズル数が8で隣接
駆動ノズル数が8(MODE3)、同時駆動ノズル数が
16で隣接駆動ノズル数が4(MODE4)、同時駆動
ノズル数が8で隣接駆動ノズル数が4(MODE5)、
同時駆動ノズル数が4で隣接駆動ノズル数が4(MOD
E6)、同時駆動ノズル数が16で隣接駆動ノズル数が
2(MODE7)、同時駆動ノズル数が8で隣接駆動ノ
ズル数が2(MODE8)、同時駆動ノズル数が4で隣
接駆動ノズル数が2(MODE9)、同時駆動ノズル数
が16で隣接駆動ノズル数が1(MODE10)、同時
駆動ノズル数が8で隣接駆動ノズル数が1(MODE1
1)、同時駆動ノズル数が4で隣接駆動ノズル数が1
(MODE12)。このように、モードをいくつか設定
しておき、その中から選択するように構成することがで
きる。
【0029】図8は、各モードにおける印字ドット状態
の説明図である。図8(A)はMODE1の場合、図8
(B)はMODE5の場合、図8(C)はMODE12
の場合の印字ドット状態を示している。図8では、64
本のノズルがヘッドに配置されている場合を例にして示
している。
【0030】MODE1の場合には、同時駆動ノズルが
16であるので、64本のノズルは4回に分けて駆動さ
れる。また、隣接駆動ノズル数が16であるので、1度
に駆動される16本のノズルは、隣接したノズルであ
る。各16本ずつのノズルの駆動順序は、1から16番
目のノズルが1回目に駆動され、33から48番目のノ
ズルが2回目に、17から32番目のノズルが3回目、
49から64番目のノズルが4回目に駆動される。
【0031】MODE5の場合には、同時駆動ノズル数
は8であるが、隣接駆動ノズル数が4であるので、4本
ずつのノズルを2組同時に駆動する。そして、8本ずつ
8回の駆動により64本のノズルを1回ずつ駆動する。
図8(B)では、駆動順序を、1から4番目と33から
36番目のノズルを1回目、同様に、17から20,4
9から52番目を2回目、9から12,41から44番
目を3回目、25から28,57から60番目を4回
目、5から8,37から40番目を5回目、21から2
4,53から56番目を6回目、13から16,45か
ら48番目を7回目、29から32,61から64番目
を8回目に駆動している。
【0032】MODE12の場合には、同時駆動ノズル
数が4であるので、16回の駆動により、64本のノズ
ルを1回ずつ駆動することになる。また、隣接駆動ノズ
ル数が1であるので、同時に駆動される4本のノズル
は、それぞれ離れた位置のノズルである。例えば、図8
(C)に示すように、1回目に1,17,33,49番
目のノズルを、2回目に9,25,41,57番目のノ
ズルを、3回目に5,21,37,53番目のノズル
を、4回目に13,29,45,61番目のノズルを、
5回目に3,19,35,51番目のノズルを、6回目
に11,27,43,59番目のノズルを、7回目に
7,23,39,55番目のノズルを、8回目に15,
31,47,63番目のノズルを、9回目に2,18,
34,50番目のノズルを、10回目に10,26,4
2,58番目のノズルを、11回目に6,22,38,
54番目のノズルを、12回目に14,30,46,6
2番目のノズルを、13回目に4,20,36,52番
目のノズルを、14回目に12、28、44、60番目
のノズルを、15回目に8,24,40,56番目のノ
ズルを、16回目に16,32,48,64番目のノズ
ルを駆動するように制御することができる。
【0033】各モードにおけるノズル群の駆動順序は任
意であるが、図8に示すように、なるべく離れたノズル
を駆動することにより、同時に駆動されるノズル群の間
のクロストークの影響を減らすことができる。
【0034】図9乃至図11は、各モードにおけるヘッ
ド駆動のタイミングチャートである。図9は、MODE
1の場合を、図10は、MODE5の場合を、図11
は、MODE12の場合をそれぞれ示している。MOD
E1の場合には、図9に示すように、4回の駆動パルス
が時間をずらしてヘッドに印加される。同様に、MOD
E5の場合には、図10に示すように、8回の駆動パル
スが、MODE12の場合には、図11に示すように、
16回の駆動パルスが、それぞれ時間をずらしてヘッド
に印加される。駆動パルスが印加されたときに、同時に
駆動されるノズルからインクの吐出が行なわれる。印加
する駆動パルスのパルス幅としては、例えば3.0μs
とし、各回の駆動パルスの間隔を、例えば2.0μs、
すなわち、周期を5.0μsとすることができる。
【0035】上述のように、同時駆動ノズル数を減少さ
せ、駆動回数を増加させると、直線性が悪くなる。ここ
で、各モードにおけるドットのズレ量について、図9を
基に説明する。記録ヘッドには、400SPIの密度
で、64本のノズルが配置されているものとする。図9
乃至図11に示すように、パルス幅を3.0μs、パル
スとパルスの間隔を2.0μsすなわち周期を5.0μ
sとして駆動する。MODE1の場合、4回駆動する必
要があるため、このモードの最高駆動周波数4.5kH
zでヘッドを駆動する。このときの全ノズルの駆動周期
は、222μsである。1ピッチ当たりのヘッド移動距
離を63.5μmとすれば、直線のズレ量は、 5×(4−1)/222×63.5=4.3μm となる。MODE5の場合、8回駆動する必要があるた
め、このモードの最高駆動周波数6.0kHzでヘッド
を駆動すると、直線のズレ量は、 5×(8−1)/167×63.5=13.3μm となる。MODE12の場合、16回駆動する必要があ
るため、このモードの最高駆動周波数7.5kHzでヘ
ッドを駆動すると、直線のズレ量は、 5×(16−1)/133×63.5=35.8μm となる。図8では、印字されるドットの順序が分かるよ
うに示しているため、どのモードでも直線性が悪いよう
に見えるが、実際は上述の程度のズレである。MODE
12では、直線のズレ量は半ピッチ程度となり、多少直
線性が悪くなるが、ドット抜け等の画質低下に比べ、画
質への影響は少ない。
【0036】本発明のインクジェット記録装置の一実施
例の動作について説明する。以下の説明では、使用する
ヘッドの駆動周波数は6.0kHzとする。
【0037】キャリッジが1スキャンの印字を行なうご
とに、ヘッド温度検出部7において、ヘッドの温度が検
出されはA/D変換部5を介してヘッド温度データとし
てCPU1に取り込まれる。通常の印字状態では、ヘッ
ド温度は、例えば35℃になるように制御されている。
【0038】ヘッド駆動制御部10は、上述の12種類
のモードでの駆動が可能であり、CPU1からのモード
セレクト信号により選択される。印字開始時は、例えば
MODE5が選択され、このモードに従ってヘッド11
が駆動される。連続印字を行ない、ヘッドの温度が例え
ば43℃以上になると、画像欠陥を生ずるようになると
すれば、この温度に達すると、例えば、隣接駆動ノズル
数の少ないMODE8でヘッド11を駆動することによ
り、画像欠陥の回避が可能となる。さらに、ヘッドの温
度が例えば53℃以上になると、MODE8でヘッド1
1を駆動していても画像欠陥を生ずるようになるとすれ
ば、この温度に達すると、例えば同時駆動ノズル数の少
ないMODE9でヘッド11を駆動することにより、画
像欠陥の回避が可能となる。
【0039】印字枚数を考慮に入れる場合、1ページの
印字ごとにヘッドのインク吐出パルスを吐出パルス計数
部8で計数し、CPU1が計数値を取り込む。CPU1
では、4%の印字率で印字した場合の印字枚数に換算す
る。そして、換算した印字枚数が例えば250枚までは
MODE3でヘッド11を駆動する。その後、例えば3
20枚まではMODE5、340枚まではMODE8、
360枚まではMODE9、それ以降はMODE12で
ヘッド11を駆動することにより、画像欠陥を回避する
ことができる。
【0040】印字画像の印字率を考慮に入れる場合、キ
ャリッジが1スキャンで印字を行なう画像データの印字
パルス数をCPU1で計数し、全領域における印字率に
換算する。そして、換算した印字率が、例えば、45%
まではMODE3でヘッド11を駆動する。さらに、例
えば、68%まではMODE5、76%まではMODE
8、88%まではMODE9、それ以上はMODE12
でヘッド11を駆動することにより、画像欠陥を回避す
ることができる。
【0041】上述の説明では、MODE1〜MODE1
6の中のモードでヘッドを駆動するようにしたが、適宜
同時駆動ノズル数、隣接駆動ノズル数、駆動ノズル順序
を変えて設定すれば良い。駆動ノズル順序に関しては、
一例として図8に示したが、必ずしもこの順序でなくと
もよく、適宜設定できる。また、ヘッドの温度、吐出パ
ルス数、印字画像の印字率の印字状態の変化についてそ
れぞれ独立に説明したが、これらを組み合わせて印字状
態を検出し、制御することもできる。さらに、吐出パル
ス数の代わりに、多孔質体22の内部にインク残量セン
サを設けて、インク残量を検出し、検出したインク残量
データに基づいて制御するように構成することもでき
る。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ヘッドの昇温、印字枚数の増加によるインク
残量の減少、印字密度の高濃度状態などの環境において
も、印字速度を低下させることなく、印字欠陥のない画
像を安定して形成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】 本発明のインクジェット記録装置の一実施例
における記録ヘッドカートリッジの概略構成図である。
【図3】 本発明のインクジェット記録装置のヘッド駆
動制御部付近のブロック図である。
【図4】 ヘッド温度と最高駆動周波数との関係を示す
グラフである。
【図5】 印字枚数と最高駆動周波数との関係を示すグ
ラフである。
【図6】 印字画像の印字率と最高駆動周波数との関係
を示すグラフである。
【図7】 同時駆動ノズル数、隣接駆動ノズル数と最高
駆動周波数の関係の説明図である。
【図8】 各モードにおける印字ドット状態の説明図で
ある。
【図9】〜
【図11】 各モードにおけるヘッド駆動のタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 CPU、2 画像データ、3 インタフェース部、
4 ROM、5 A/D変換部、6 RAM、7 ヘッ
ド温度検出部、8 吐出パルス計数部、9 アドレス発
生部、10 ヘッド駆動制御部、11 ヘッド、12
ヘッド駆動信号発生部、13 キャリッジ駆動制御部、
14 キャリッジ駆動モータ、15 紙送り駆動制御
部、16 紙送り駆動モータ、21 記録ヘッドカート
リッジ、22 多孔質体、23 記録ヘッド、24 イ
ンク流路、25 ヘッド温度検出部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/485 9012−2C B41J 3/04 104 F 8703−2C 3/12 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子による熱エネルギーを利用して
    インク液滴を形成し、被記録媒体に画像を記録するイン
    クジェット記録装置において、前記発熱素子が複数配置
    される記録ヘッドと、各発熱素子を選択駆動する駆動素
    子と、前記記録ヘッドの印字状態を検出する検出手段
    と、該検出手段からの検出信号に基づいて同時駆動ノズ
    ル数、隣接駆動ノズル数、駆動ノズル順序の少なくとも
    1つを変えて前記駆動素子を制御する制御手段を有する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP3446593A 1993-01-30 1993-01-30 インクジェット記録装置 Pending JPH06226981A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010036463A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Seiko Epson Corp 液体吐出装置及び液体吐出方法
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