JPH06226612A - 研磨工具 - Google Patents

研磨工具

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JPH06226612A
JPH06226612A JP1209693A JP1209693A JPH06226612A JP H06226612 A JPH06226612 A JP H06226612A JP 1209693 A JP1209693 A JP 1209693A JP 1209693 A JP1209693 A JP 1209693A JP H06226612 A JPH06226612 A JP H06226612A
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JP
Japan
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polishing
ultrasonic
polishing tool
liquid
tool
Prior art date
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Application number
JP1209693A
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English (en)
Inventor
Eijiro Koike
栄二郎 小池
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06226612A publication Critical patent/JPH06226612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の研磨工具は、弾性変形自在な可撓性の
研磨体を介して研磨するとともに、この研磨体に超音波
振動を印加するようにしたものである。 【効果】上記構成の研磨工具は、被加工物の大きなうね
り(低周波成分)はもとより小さな凹凸(高周波成分)
に対してもムラなく忠実になじんで研磨残りなく被加工
面全面を確実に研磨することが可能なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非球面形状の光学部品
の研磨に好適する研磨工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性体工具を用いて非球面形状の
光学部品を研磨する方法として、特開昭63−2329
43号公報に開示されている研磨工具A(図4参照)の
ようなものがある。この研磨工具Aは、カップ状の支持
体Bと、この支持体Bに取り付けられた研磨布Cと、支
持体Bの背部を同軸に支持する回転軸Dと、支持体Bの
凹部Eと研磨布Cとにより形成された密閉空間Fに水G
を供給して研磨布Cに静圧を付加する加圧源と、回転軸
Dを回転駆動する駆動源とからっている。
【0003】しかしながら、このような研磨工具Aは、
例えば非球面形状の光学部品などの被加工物W表面の微
小な凹凸に研磨工具がなじまないために、研磨のこり、
研磨ムラが生じていた。一方、特開昭63−23294
3号公報の他図において開示されている研磨工具M(図
5参照)は、研磨工具Aの研磨布Cに多数の微小球体N
…を固着させたものであるが、研磨工具Aと同様に被加
工物W表面の微小な凹凸に研磨工具がなじまないため
に、研磨のこり、研磨ムラが生じる。また、この研磨工
具Mは、被加工物Wを長時間にわたって研磨しているう
ちに、微小球体N…の一部が磨滅または脱落し、先端形
状が球状から部分的に平面形状になってしまい、加工時
間の経過とともに研磨工具Mが被加工物W表面の微小な
凹凸になじまなくなる欠点をもっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
研磨工具は、例えば非球面形状の光学部品などの被加工
物表面の微小な凹凸に研磨工具がなじまないという不具
合を有している。
【0005】この発明は、上記事情を勘案してなされた
もので、被加工物表面の微小な凹凸に忠実に倣って研磨
することにより、研磨前の加工形状を維持させながら、
被加工面全体の表面粗さをむらなく向上させることので
きる研磨工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨工具は、弾
性変形自在な可撓性の研磨体を介して研磨するととも
に、この研磨体に超音波振動を印加するようにしたもの
である。
【0007】
【作用】上記構成の研磨工具は、被加工物の大きなうね
り(低周波成分)はもとより小さな凹凸(高周波成分)
に対してもムラなく忠実になじんで研磨残りなく被加工
面全面を確実に研磨することが可能なる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。
【0009】図1は、この実施例の研磨工具1を示して
いる。この研磨工具1は、矢印2方向に回転駆動される
円柱状の本体部3と、この本体部3の先端部に取り付け
られ超音波振動を発振する超音波印加部4と、この超音
波印加部4に取り付けられた可撓性で袋状をなす研磨部
5と、この研磨部5により形成された密閉空間6に例え
ば水などの液体7を供給する研磨圧発生部8とからなっ
ている。しかして、この研磨工具1は、本体部3は、円
柱状をなす軸体9と、この軸体9の上端部に設けられ図
示せぬ回転軸に把持される取付部(図示せず。)とから
なっている。つぎに、超音波印加部4は、軸体9の下端
部に同軸かつ面一に接合された円板状の超音波振動子1
0と、この超音波振動子10と軸体9との間に介挿され
た絶縁体11と、超音波振動子10にスリップリング1
2を介して電圧を印加する高周波電源13とからなって
いる。そして、上記超音波振動子10は、チタン酸鉛や
ジルコン酸鉛等を成分とする複合型のペロブスカイト酸
化物を含有する圧電セラミックス10aと、この圧電セ
ラミックス10aに連接された金属部10bとからなっ
ている。さらに、研磨部5は、可撓性で袋状をなし軸体
9の下端部に冠着されて密閉空間6を形成する研磨体1
4と、この研磨体14を軸体9の下端部に液密に固定す
る締着リング15とからなっている。そして、上記研磨
体14は、図2に示すように、この研磨体14の外膜を
なし例えば不織布などの研磨布16と、研磨体14の内
膜をなし研磨布16の内側に接着された例えばゴムなど
からなる液密で可撓性の弾性膜17と、この弾性膜17
の内側に厚さ例えば数10μmに物理蒸着法により被着
された例えばNi(ニッケル)などからなる金属薄膜1
8とからなっている。上記研磨布16と弾性膜17の厚
さは、1〜3mm程度が好ましい。さらに、研磨圧発生
部8は、軸体9,超音波振動子10及び絶縁体11の中
心部に同軸に貫設された流体供給孔19と、軸体9の中
途部に設けられ流体供給孔19に連通するロータリカッ
プリング(図示せず。)と、本体部3から離間して設け
られロータリカップリング及び流体供給孔19を介して
液体7を密閉空間6に供給し密閉空間6内部の液圧を一
定に保持する流体供給源20とからなっている。なお
2、液体7中には、超音波振動子10からの超音波の液
体7中における伝播を助長する例えば直径100μm程
度の球体Z…が含有されている。つぎに、この実施例の
研磨工具1の作用について述べる。
【0010】まず、この研磨工具1を取付部を介して加
工機ヘッドTの回転軸に取り付ける。つぎに、例えば非
球面形状の光学部品などの被加工物Wを加工機テーブル
に取り付けられた加工液槽(図示せず。)の底部に固定
する。この加工液槽中には、あらかじめ遊離砥粒22…
が分散された加工液23が収納され、この加工液23中
に被加工物Wが浸漬された状態にする。ついで、流体供
給源20から液体7をロータリカップリング及び流体供
給孔19を介して密閉空間6に供給し研磨体14を外方
に膨脹させたのち、密閉空間6内部の液圧を一定に保持
する。このとき、研磨体14の内面には静圧Pがかか
る。そして、加工機ヘッドの回転軸を矢印2方向に回転
駆動させると同時に、高周波電源13により超音波振動
子10に電圧を印加させ、超音波振動を発生させる。つ
いで、加工機テーブルを上昇させ研磨体14を被加工物
Wに当接させたのち、被加工物Wの被加工面に沿う方向
に送り移動させる。この送り移動は、研磨工具1が被加
工面の全面を研磨するように数値制御により行われる。
すると、被加工物Wと研磨体14との当接部位には、加
工液23とともに遊離砥粒22…が巻き込まれ、この部
位は遊離砥粒22…によるポリシング作用により研磨さ
れる。とくに、図1に示すように、被加工物Wに大きな
うねり24(低周波成分)が存在する場合は、可撓性の
研磨体14はうねり24の形状に忠実に倣って弾性変形
し、このうねり24の部分は、密閉空間6内部に印加さ
れている静圧により均等な研磨圧で研磨される。このと
き、超音波振動子10からの超音波は、研磨体14に直
接伝播するとともに、密閉空間6に充填されている加工
液23を介しても間接的に研磨体14に伝播する。この
とき、弾性膜17の内側に被着されている金属薄膜18
は、超音波の伝播を助長する役割を果たす。その結果、
研磨体14に伝播した超音波は、加工液23や遊離砥粒
22…を介して被加工物Wに伝播し、遊離砥粒22…に
よるポリシング能力が超音波により飛躍的に増大する。
とくに、図3に示すように、被加工物Wに小さな凹凸2
5(高周波成分)が存在する場合でも、超音波SSが印
加された研磨体14は、凹凸25形状にしたがって振動
し、小さな凹凸25部分でもムラなく且つ均一に研磨す
ることができる。また、この実施例の研磨工具1は、被
加工物Wに比べて小さいので、密閉空間6内部の液圧を
増加することにより研磨圧を上昇させ、研磨量を調整す
ることができる。たとえば、被加工物Wの表面形状を修
正したいときは、修正を要する位置に研磨工具1がきた
ときに、研磨圧を上昇させる且つ印加する超音波エネル
ギーの強度を上げることにより、所望の形状修正が可能
となる。
【0011】以上のように、この実施例の研磨工具1
は、弾性変形自在な可撓性の研磨体14を介して研磨す
るとともに、この研磨体14に超音波振動を印加するよ
うにしているので、被加工物の大きなうねり(低周波成
分)はもとより小さな凹凸(高周波成分)に対してもム
ラなく忠実になじんで研磨残りなく被加工面全面を確実
に研磨することが可能なる。また、超音波エネルギー強
度の調整により表面粗さを所望の値に制御することがで
きる。さらに、研磨体14の表面に球状体を分散させる
場合に比べて磨滅・減耗の程度が小さく、工具としての
寿命が長くなる。なお、上記実施例における金属薄膜1
8及び球体Z…は省略しても十分な効果を奏することが
できる。また、液体7の代わりに例えば空気などの気体
を用いてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明の研磨工具は、弾性変形自在な可
撓性の研磨体を介して研磨するとともに、この研磨体に
超音波振動を印加するようにしているので、被加工物の
大きなうねり(低周波成分)はもとより小さな凹凸(高
周波成分)に対してもムラなく忠実になじんで研磨残り
なく被加工面全面を確実に研磨することが可能なる。ま
た、超音波エネルギー強度の調整により表面粗さを所望
の値に制御することができる。さらに、研磨体の表面に
球状体を分散させる場合に比べて磨滅・減耗の程度が小
さく、工具としての寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の研磨工具の構成図である。
【図2】本発明の一実施例の研磨工具の要部を示す拡大
断面図である。
【図3】本発明の一実施例の研磨工具を作用説明図であ
る。
【図4】従来技術の説明図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:研磨工具,3:本体部,4:超音波印加部,5:研
磨部,6:密閉空間,7:液体,8:研磨圧発生部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される棒状の本体部と、液密膜状
    の弾性体及びこの弾性体の外側に接着された研磨布から
    なり且つ上記本体部の先端部に固着されて袋状をなす密
    閉空間を形成する研磨部と、上記密閉空間に流体を供給
    して上記研磨部を膨脹させる流体供給部と、上記研磨部
    に超音波振動を印加する超音波印加部とを具備すること
    を特徴とする研磨工具。
  2. 【請求項2】弾性体の内側には金属膜が被着されている
    ことを特徴とする請求項2記載の研磨工具。
JP1209693A 1993-01-28 1993-01-28 研磨工具 Pending JPH06226612A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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