JPH06226244A - 廃液処理装置 - Google Patents

廃液処理装置

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JPH06226244A
JPH06226244A JP22316992A JP22316992A JPH06226244A JP H06226244 A JPH06226244 A JP H06226244A JP 22316992 A JP22316992 A JP 22316992A JP 22316992 A JP22316992 A JP 22316992A JP H06226244 A JPH06226244 A JP H06226244A
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discharge
valve
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信雄 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】写真現像などから発生する廃液を濃縮する。 【構成】シリンダー31とピストン32とパイプで構成
されたピストンロッド33とを有し、減圧室38側に廃
液吸入口35および濃縮廃液排出口36とが設けられて
いる真空装置3、およびピストン32の駆動手段2とか
らなる。廃液吸入口35は廃液槽4に連結され、濃縮廃
液排出口36は濃縮廃液の受槽5に連結され、ピストン
ロッド33はピストン32側の端が減圧室38に開口3
7し、かつピストン32と反対側の端が電磁弁62を介
して蒸発蒸気の排出装置7に接続されている。廃液を減
圧室38に吸引し、減圧下に水分を蒸発させて排出装置
7を用い排出し、濃縮廃液をピストン32の作動により
受槽5に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、写真現像廃
液その他の有害廃液の処理に適用する廃液処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真現像廃液は銀、マンガン、ホ
ルマリン、酢酸等の重金属を含む有害物質を多量に含有
している。
【0003】係る廃液処理は、通常、真空ポンプ方式の
処理プラントを使用して、所定の温度に加熱した廃液を
真空室に取容れて廃液中の水分を蒸発させ、蒸発した水
蒸気を室外へ排出することにより、廃液容積の縮小化を
図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した処
理プラントは、膨大に高価な処理設備を要す。従って、
現像液を提供する材料会社が現像廃液を回収し、処理を
行っている。また、特に写真現像の廃液は極度なアルカ
リ性を呈し、従って、真空ポンプの要部が短期間に腐食
する、という問題点がある。
【0005】このため、最近、当業者の間から小型かつ
安価にして処理性能および耐久性に優れた廃液処理装置
の出現が強く要望されていたが、現在そのような装置は
存在しない。
【0006】そこで、この発明は、真空室の構築に真空
ポンプ方式を使わず、ピストンシリンダー方式による構
成簡単な装置により、上記の要望を満足し得る新規な廃
液処理装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの発明の手段を説明すると、この発明にかかる廃
液処理装置は、所定温度に加熱した廃液を減圧室に吸引
して廃液中の水分を蒸発させ且つ除去するものであっ
て、シリンダー内にピストン及びピストンロッドが往復
動可能に内蔵された真空装置に対し、シリンダーの減圧
室側に吸入口及び排出口を設け、吸入口にはピストン往
動によるシリンダー内の減圧時に適時開放する常閉弁を
介して廃液槽を、また、排出口にはピストン複動時に適
時開放する常閉弁を介して処理済廃液の受け槽をそれぞ
れ接続し、前記ピストンロッドには、シリンダー内の減
圧により廃液から発生する水蒸気をシリンダー外へ排出
する排出孔を軸全長に穿設し、該排出孔に、開閉弁を介
して水蒸気排出機構を接続して構成したものである。
【0008】
【作用】ピストンがシリンダー内の吸入口、排出口側に
位置しているときは、それぞれの常閉弁、及び、ピスト
ンの軸中に設けた水蒸気排出孔の電磁弁は何れも閉じて
いる。
【0009】今、ピストンが往動するとき、シリンダー
内は漸時減圧し、ピストンがストロークの端部に到達し
た時点で減圧室は真空状態となる。
【0010】この処理装置では、減圧室内の圧力が一定
値に減圧した時点で吸入口の常閉弁が一定時間開放し、
廃液槽から定量の廃液を減圧室に吸入し、弁は再び閉じ
る。
【0011】減圧室に流入した廃液は、減圧乃至真空下
において温度が急上昇し、廃液中の水分が怱ちに蒸発す
る。
【0012】減圧室への廃液の吸入に連動してピストン
軸中の排出孔に設けた電磁弁が開放し、同時に水蒸気排
出機構が作動して減圧室中の水蒸気を排出孔よりシリン
ダー外へ強制排出する。
【0013】水蒸気の排出終了により、水蒸気排出孔の
電磁弁が閉成し一方廃液排出口の常閉弁が開放し、これ
に連動してピストンが複動動作して濃縮廃液を排出口よ
り受け槽へ強制排出する。
【0014】この時点で、ピストンはシリンダー内の吸
入口、排出口側に位置し、再びピストンが往動する同様
な処理動作を連続自動的に行う。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる廃液処
理装置の縦断面図を示す。
【0016】この発明に係る廃液処理装置は、例えば、
写真現像廃液その他の廃液を、減圧乃至真空室に吸入し
て廃液中の水分を蒸発させこれを取り除くことにより、
廃液の濃縮化つまり容積の縮小化を実現するものであ
る。
【0017】実施例の処理装置は、ボックス1内の固定
フレーム11上に往復駆動装置2、及びピストンシリン
ダー方式の1乃至複数の真空装置3を縦設して構成す
る。
【0018】前記、往復駆動装置2は、減速機21を有
す正逆回転モーター22の回転軸23に送りねじ24を
設け、この送りねじ24に可動フレーム25を支持して
成る。
【0019】可動フレーム25は、その両側辺がボック
ス1のガイド12にスライド自在に支持されており、こ
の可動板25に対し、真空装置3のピストンロッド33
を支持固定してある。
【0020】真空装置3は、シリンダー31内にピスト
ン32及びピストンロッド33が往復動可能に内蔵され
ており、シリンダー31及びピストン32は、処理廃液
に侵されない例えばアクリル等の強靱な合成樹脂材、そ
の他廃液に対応し得る材料を選択し、構成する。
【0021】シリンダー31に於いて、ピストン32に
対応したエンドプレート34には吸入口35及び排出口
36が設けられ、吸入口35には廃液パイプ41を介し
て廃液槽4を、又、排出口36には排出パイプ51を介
して処理済濃縮廃液の受け槽5を接続してある。
【0022】前記、廃液パイプ41の管路には、ピスト
ン32の往動によりシリンダー31内が減圧した時、廃
液吸入量に応じて一定時間開放する常閉弁42を設ける
と共に、廃液槽4には、廃液をその沸点に応じて加熱す
る温度調節可能な加熱装置43を設けてある。
【0023】又、排出パイプ51の管路には、ピストン
複動時に適時開放する常閉弁52を設けてある。
【0024】前記、ピストンロッド33には、全長に貫
通した蒸気孔37を穿設し、蒸気孔37の一端をピスト
ン32の減圧側に開口し、他端を排出管6を介して水蒸
気排出機構7に連設して成り、シリンダー31内の減圧
により廃液から発生する水蒸気をシリンダー31から強
制排出するようにしてある。
【0025】前記排出管6には、マニーホールドと称す
る中継タンク61および電磁弁62を設けてある。
【0026】水蒸気排出機構7は、前記真空装置と同様
なピストンシリンダー方式を採用して成り、シリンダー
71内にピストン72及びピストンロット73に連設さ
れたクランク機構74により構成する。
【0027】シリンダー71の減圧側には吸入口75、
吐出口76を設け、吸入口75には前記排出管6を、ま
た、吐出口76には電磁弁81を介して水蒸気を水に変
換し貯溜する水タンク8を連設してある。
【0028】前記、2つの電磁弁62及び81は、何れ
も水蒸気排出機構7の往復動に同期して開閉動作する。
一方の電磁弁62はピストン72の往動によるシリンダ
ー71内の減圧時に開放し、このとき、他方の電磁弁8
1は閉成する。ピストン72の復動時には両電磁弁6
2、81が逆動作するように設定してある。
【0029】尚、実施に際しては、水蒸気排出機構7の
吐出口76を消臭フッルターを介して大気に開放するす
るも可い。この場合、水タンク8を省略できる。
【0030】然して、廃液処理に際しては、予め、廃液
槽4に収容した廃液を加熱装置43により所定の温度に
加熱する。
【0031】今、処理装置の動作において、始動時点で
は、ピストン32はシリンダー内の吸入口35、排出口
36側に位置しており、それぞれの常閉弁42、52及
びピストン軸中に設けた水蒸気排出孔37の電磁弁62
は何れも閉じている。
【0032】ピストン32が往動するとき、シリンダー
31内は漸時減圧し、ピストンがストロークの端部に到
達した時点で減圧室は真空状態となる。
【0033】シリンリー31内の圧力が一定値に減圧し
た時、吸入口35の常閉弁42が一定時間開放して廃液
槽4から定量の廃液がシリンダー31内に吸入され、常
閉弁42は再び閉成する。
【0034】シリンダー31内に流入した廃液は、減圧
乃至真空下において温度が急上昇し、廃液中の水分が怱
ちにして蒸発する。
【0035】シリンダー31への廃液の吸入に連動して
ピストン軸中の排出孔37に連通した電磁弁62が開放
し、同時に水蒸気排出機構7が作動してシリンダー中の
水蒸気を排出孔37より強制吸引し、排出機構7のシリ
ンダー71に取り込む。
【0036】水蒸気排出機構7では、ピストン72の復
動動作に同期して前記電磁弁62が閉成し、他方の電磁
弁81が開放しており、従ってピストン72は、シリン
ダー72内の水蒸気タンク8へ給送し、水蒸気を水に変
換し貯溜する。
【0037】水蒸気排出機構7は、真空装置3の1動作
に対して複数回作動し、複数真空装置3に於けるシリン
ダー31内の水蒸気の排出に対応している。
【0038】真空装置3内の水蒸気が排出したとき、排
出孔33に連通した開閉弁62が閉成し一方廃液排出口
36の常閉弁52が開放し、これに同期してピストン3
2が複動動作してシリンダー31内の濃縮廃液を排出口
36より受け槽5へ強制排出する。
【0039】この時点で、ピストン32はシリンダー内
の吸入口35、排出口36側に位置し、再びピストン3
2が往動する同様な処理動作を連続自動的に行うことに
より、廃液槽4の廃液を真空装置3に取り入れて廃液中
の水分を蒸発させ、廃液の濃縮化による容積縮小を実現
するのである。
【0040】
【発明の効果】この発明は上記の如く、処理廃液をピス
トンシリンダー方式の真空装置に取り入れて廃液中の水
分を蒸発させ、廃液を濃縮化するようにしたから、従来
の真空ポンプ方式に比較して装置の小型化を実現でき
る。
【0041】また、この発明ではピストン及びシリンダ
ーを処理廃液に侵されない任意の材料により構成し得、
以て、処理装置の耐久性を向上できる等、構成簡単にし
て発明目的を達成した効果を有す。
【図面の簡単な説明】 図1は、この発明の一実施例にかかる廃液処理装置の縦
断面図である。
【符号の説明】
3.真空装置 31.シリンダー 32.ピストン
33.ピストンロッド 35.吸入口 36.排出口
37.蒸気孔 4.廃液槽 42.常閉弁 5.受け槽 52.常閉弁 62.電磁弁 7.水蒸気
排出機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 廃液処理装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、写真現像廃
液その他の廃液処理に適用する廃液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真現像廃液は、銀、マンガン等の重金
属やホルマリン、酢酸などの有害物質を多量に含有して
いる。かかる廃液の処理の際、従来は真空ポンプを用い
た処理プラントを使用して、加熱した廃液中の水分を真
空中で蒸発させることにより、廃液を濃縮し容積の縮小
化を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真空ポンプを
用いた処理プラントには高価な設備が必要である。従っ
て、現像液を提供する材料会社が各所から現像廃液を回
収し、まとめて処理を行なっていた。また、写真現像の
廃液は、通常、強いアルカリ性を呈し、真空ポンプの要
部が短期間に腐食するという問題があった。このため、
小型かつ安価にして処理性能および耐久性に優れた廃液
処理装置が要望されていた。本発明は、このような要望
に答えることを課題に研究した結果、完成されたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】図面を参照して説明する
と、本発明は、上記の目的を達成するために、シリンダ
ー31と、シリンダー31内を往復運動するピストン3
2と、ピストン32に接合しパイプで構成されたピスト
ンロッド33とを有し、シリンダー31の減圧室38側
に廃液吸入口35および濃縮廃液排出口36とが設けら
れている真空装置3、および、ピストン32の駆動手段
2とからなり、かつ、廃液吸入口35は、バルブ42を
介して廃液槽4に連結され、濃縮廃液排出口36は、バ
ルブ52して濃縮廃液の受槽5に連結され、ピストンロ
ッド33は、ピストン32側の端が減圧室38に開口3
7し、かつピストン32と反対側の端が電磁弁62を介
して蒸発蒸気の排出装置7に接続されている、ことを特
徴とする廃液処理装置を提供する。
【0005】この廃液処理装置において、複数の真空装
置3が設けられ、それらの複数のピストンロッド33を
単一の駆動手段2で駆動させることもできる。また、廃
液吸入口35が、加熱手段43を設けた廃液槽4に連結
されて、予熱された廃液を処理できることが好ましい。
さらに、ピストン32と反対側の端が、電磁弁62を介
してピストンポンプを用いた排出装置7に連結され、ピ
ストンポンプと真空装置とを連動して作動させること
で、蒸発蒸気の排出能力を向上させることもできる。さ
らに、真空装置のシリンダーおよびピストンを適当な合
成樹脂材により構成すると、耐久性が得られて好適であ
る。
【0006】
【作用と実施態様例】本発明にかかる廃液処理装置は、
写真現像廃液その他の廃液を、減圧室38に吸入して廃
液中の水分を蒸発させ、分離することにより、廃液の濃
縮化、すなわち容積の縮小化を実現するものである。以
下、本発明の廃液処理装置を、実施態様例をあげながら
具体的に説明する。図1は、本発明の廃液処理装置の実
施態様例を示す、模式的な断面図である。
【0007】本発明の廃液装置にかかる真空装置3は、
シリンダー31と、シリンダー内を往復運動するピスト
ン32と、パイプで構成され、かつピストン32側の端
が減圧室38に開口37しているピストンロッド33、
および、ピストン32の駆動手段2とで構成されてい
る。実施態様例では、ボックス1内の固定フレーム11
上に往復駆動装置2、およびピストン方式の真空装置3
を取り付ける構成にした。真空装置3は、1台でも複数
台でも良い。シリンダー31には、減圧室38側に廃液
の吸入口35及び濃縮廃液の排出口36が設けられてい
る。吸入口35は、廃液パイプ41によりバルブ42を
介して廃液槽4に連結され、排出口36は、排出パイプ
51によりバルブ52を介して濃縮廃液の受槽5に連結
されている。バルブ42は、ピストン32の往動により
減圧室38が減圧した時、廃液吸入量に応じて一定時間
開けられる制御弁とし、バルブ52は、ピストン複動時
に適時開けられる制御弁にする。ピストンロッド33の
ピストンと反対側の端は、蒸発蒸気の排出管6を通じて
蒸発蒸気の排出機構7に連結されている。そして、減圧
室38内が減圧することによって廃液から発生した水蒸
気を、減圧室38内から強制排出するようにしてある。
【0008】蒸発蒸気排出機構7は、例えば、図1に示
すように、真空装置7と同じ原理のピストンポンプを用
いて構成することができる。本実施態様例では、蒸発蒸
気排出機構7は、シリンダー71と、ピストン72と、
ピストンロッド73およびピストンロッド73に連設さ
れたクランク機構(図示せず)によって構成されてい
る。蒸発蒸気の排出管6には、マニーホールドと称する
中継タンク61および電磁弁62が設けられている。蒸
発蒸気排出機構7のシリンダー室74には、蒸発蒸気の
吸入口75および吐出口76が設けられている。吸入口
75は蒸発蒸気の排出管6に連結され、吐出口76は制
御弁81を介して水蒸気を水に変換し貯溜する水タンク
8に連結されている。
【0009】本発明にかかる廃液処理装置において、ピ
ストン32がエンドプレート34側の端に位置している
時、バルブ42、52及び電磁弁62はいずれも閉じて
いる。ピストン32が位置aから位置bに動作(往動)
し、減圧室38内の圧力が一定値まで減圧された時、バ
ルブ42が開かれ、一定量の廃液が廃液槽4から減圧室
38内に吸入された後、バルブ42は再び閉じられる。
減圧室38内に流入した廃液中の水分は、低圧により廃
液の沸点が低下するため、ただちに蒸発する。廃液槽4
に収容した廃液を予め所定の温度に加熱するために、廃
液槽4には廃液を加熱する手段43を設けることが好ま
しい。加熱手段は、電気加熱、蒸気加熱、熱媒加熱など
いずれでもよい。
【0010】減圧室38へ廃液が吸入されると電磁弁6
2が開かれ、同時に蒸発蒸気排出機構7が作動する。減
圧室38内の蒸気は排出口37より強制的に吸引され、
シリンダー室74に取り込まれる。減圧室38内の水蒸
気が排出されると、電磁弁62が閉じられ、バルブ52
が開かれる。これに連動してピストン32が位置bから
位置aへ(複動)作動し、減圧室38内の濃縮廃液が排
出口36より受槽5へ強制的に排出される。この時点
で、ピストン32は位置aに位置する。再び同様な処理
動作を繰り返し自動的に行なうことにより、廃液槽4の
廃液を真空装置3に取り入れて廃液中の水分を蒸発さ
せ、廃液の濃縮化による容積縮小を実現させることがで
きる。なお、真空装置3のシリンダー31及びピストン
32は、処理廃液に侵されない材料、例えば合成樹脂材
を選択して構成することが好ましい。
【0011】蒸発蒸気排出機構7において、電磁弁62
及び制御弁81の開閉動作は排出装置の往復動に同期さ
せる。例えば、ピストン72の往動によるシリンダー7
1内の減圧時には電磁弁62を開き、制御弁81を閉じ
る。ピストン72の復動時には電磁弁62、制御弁81
が逆作動するように設定する。これにより、シリンダー
71内に吸入された水蒸気は水に変換された後、水タン
ク8へ送られ貯溜される。また、吐出口76を消臭フィ
ルターなどを介して大気に開放することもできる。この
場合、水タンク8を省略できる。
【0012】往復駆動装置2は、例えば減速機21を有
す正逆回転モーター22の回転軸23上に送りねじ24
を設け、この送りねじ24により可動フレーム25を支
持することで構成することができる。この場合、可動フ
レーム25は、例えば両側辺がボックス1のガイド12
にスライド自在に支持させ、真空装置3のピストンロッ
ド33を可動板25に取り付ければ、複数の真空装置3
のピストンロッド33を単一の駆動手段で駆動すること
ができる。
【0013】さらに、蒸発蒸気排出機構7を真空装置3
の一動作に連動して複数回作動させたり、その逆の作動
をさせて、処理量の効率かを図ることができる。また、
廃液が固形分を含有する場合などには、廃液を本発明の
廃液処理装置に供給する前にミクロフィルターなどを用
いて固形分を除去しておくことが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明は、廃液の濃縮化にピストン方式
の真空装置を用いることで、従来の真空ポンプを用いた
装置よりも安価で小型の装置を提供できる。また、この
発明ではピストン及びシリンダーを処理廃液に侵されな
い材料により構成しすることで、廃液処理装置の耐久性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の廃液処理装置の実施態様例を示す、
模式的な断面図。
【符号の説明】 1:ボックス 11:固定フレーム 12:ガイド 2:往復駆動装置 21:減速機 22:モータ
23:回転軸 24:送りねじ 25:可動フレ
ーム 3:真空装置 31:シリンダー 32:ピストン
33:ピストンロッド 34:エンドプレート 35:廃液吸入口 36:
濃縮廃液排出口 37:蒸気排出口 38:減圧室 4:廃液槽 41:廃液パイプ 42:バルブ 5:受槽 51:排出パイプ 52:バルブ 6:蒸発蒸気の排出管 61:中継タンク 62:
電磁弁 7:蒸発蒸気排出機構 71:シリンダー 72:
ピストン 73:ピストンロッド 74:シリンダ
ー室 75:吸入口 76:吐出口 8:水タンク 81:制御弁
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定温度に加熱した廃液を減圧室に吸引し
    て廃液中の水分を蒸留除去するものであって、シリンダ
    ー内にピストン及びピストンロッドが往復動可能に内蔵
    された真空装置に対し、シリンダーの減圧室側に吸入口
    及び排出口を設け、吸入口にはピストン往動によるシリ
    ンダー内の減圧時に適時開放する常閉弁を介して廃液槽
    を、また、排出口にはピストン複動時に適時開放する常
    閉弁を介して処理済廃液の受け槽をそれぞれ接続し、前
    記ピストンロッドには、シリンダー内の減圧により廃液
    から発生する水蒸気をシリンダー外へ排出する排出孔を
    軸全長に穿設し、該排出孔に、電磁弁を介して水蒸気排
    出機構を接続して成るを特徴とする廃液処理装置。
  2. 【請求項2】真空装置の複数が隣接して縦設され、各真
    空装置のピストンロッドを往復駆動機構の単一可動ふレ
    ームに支持して構成されている請求項1記載の廃液処理
    装置。
  3. 【請求項3】廃液槽が、廃液の沸点に応じて温度調整可
    能な加熱手段を具備して構成されている請求項1記載の
    廃液処理装置。
  4. 【請求項4】シリンダー及びピストンが、アクリル等の
    強靱な合成樹脂材、その他処理廃液に腐食されない材料
    により構成されている請求項1記載の廃液処理装置。
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