JPH06225658A - 歩行動物の分離装置 - Google Patents

歩行動物の分離装置

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Publication number
JPH06225658A
JPH06225658A JP5016667A JP1666793A JPH06225658A JP H06225658 A JPH06225658 A JP H06225658A JP 5016667 A JP5016667 A JP 5016667A JP 1666793 A JP1666793 A JP 1666793A JP H06225658 A JPH06225658 A JP H06225658A
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JP
Japan
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gate
opening
state
walking
gates
Prior art date
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Application number
JP5016667A
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English (en)
Inventor
Ichiro Takeyama
一郎 竹山
Nobuo Aoki
青木  伸夫
Akira Kusube
晃 楠部
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート開閉手段の一層の簡素化を図るととも
に、二頭の歩行動物が同時にゲートを通過することを極
力回避させる。 【構成】 複数の歩行動物を誘導する誘導路1の一部
に、全閉状態において歩行動物の前方視界を遮る左右一
対の揺動式ゲート3A,3Bの夫々が、誘導路1の横幅
方向端部を上下軸芯周りに回動自在に枢支され、且つ、
全閉状態に復帰付勢された状態で設けられ、揺動式ゲー
ト3A,3Bを全閉状態と、全閉と全開との途中状態と
に切り換え、且つ、途中状態においては歩行動物が通過
のために押し開くことを許容するゲート開閉手段Cが、
左右一対の揺動式ゲート3A,3Bのうちの一方のみ
を、途中状態となる位置と全閉状態に復帰するのを許容
する位置とに開閉操作し、開閉操作されない方の揺動式
ゲート3Aに、その揺動式ゲート3Aの開き側への動作
を検出する開き検出手段6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の歩行動物を誘導
する誘導路の一部に、全閉状態において歩行動物の前方
視界を遮る左右一対の揺動式ゲートの夫々が、前記誘導
路の横幅方向端部を上下軸芯周りに回動自在に枢支さ
れ、且つ、前記全閉状態に復帰付勢された状態で設けら
れ、前記揺動式ゲートを前記全閉状態と、全閉と全開と
の途中状態とに切り換え、且つ、前記途中状態において
は歩行動物が通過のために押し開くことを許容するゲー
ト開閉手段が設けられている歩行動物の分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる歩行動物の分離装置では、群れを
なした歩行動物(例えば、牛や羊や馬等の歩行動物)に
対して秤量や検査等を行うに際し、前方視界が遮られる
と前進を停止し、前方視界が開けると前進するという歩
行動物の性質を利用して、左右一対の揺動式ゲートを全
閉状態とすることによって歩行動物の前進を確実に停止
させる一方、歩行動物の前方視界を必要以上に開いて歩
行動物が揺動式ゲートを走り抜けてしまい、揺動式ゲー
トの進行方向側にて秤量や検査等を確実に行うことがで
きなくなることを防止すべく、左右一対の揺動式ゲート
を途中状態とすることによって歩行動物を適当な速さで
通過させて、群れの中から一つ(牛等の場合は一頭と数
えるので、以下、一頭という)ずつ分離するようにして
いた。
【0003】そして、従来では、左右一対の揺動式ゲー
トの両方を同時に開閉操作できるように、例えば、左右
一対の揺動式ゲート夫々の上部に付設した突起部を、揺
動式ゲートの上方に設置した振り子式のゲート開閉手段
にて前方側に押動して左右一対の揺動式ゲートを前記途
中状態にするとともに、上記ゲート開閉手段を手前側に
引いて前記全閉状態とするように構成していた(例え
ば、本出願人が先に提案した特願平4−143796号
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、揺動式ゲートを単に押動するだけの機構であるか
ら、ゲート開閉手段をある程度簡素化できることは確か
であるが、左右のゲートを共に開閉操作する必要がある
点で、その簡素化には限界があった。
【0005】又、上記従来技術では、図9に点線で示す
ように、歩行動物を前進させるために揺動式ゲートを途
中状態に開く場合に、左右のゲート3A,3Bが共に開
き側に揺動操作されるため、誘導路1の全幅に亘って歩
行動物が前進するのを促すことになり、その結果、例え
ば二頭の歩行動物が同時にゲートを通過することを有効
に回避できないおそれがあった。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みて為されたもの
であって、その目的は、ゲート開閉手段の一層の簡素化
を図るとともに、例えば二頭の歩行動物が同時にゲート
を通過することを極力回避させるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による歩行動物の
分離装置の第1の特徴構成は、前記ゲート開閉手段が、
前記左右一対の揺動式ゲートのうちの一方のみを、前記
途中状態となる位置と前記全閉状態に復帰するのを許容
する位置とに開閉操作するように構成されている点にあ
る。
【0008】又、第2の特徴構成は、前記第1の特徴構
成に加えて、前記左右一対の揺動式ゲートのうちの前記
ゲート開閉手段によって開閉操作されない方の揺動式ゲ
ートに、その揺動式ゲートの開き側への動作を検出する
開き検出手段が設けられている点にある。
【0009】
【作用】本発明の第1の特徴構成によれば、ゲート開閉
手段の作動によって一方の揺動式ゲートのみが途中状態
へ開かれ、他方の揺動式ゲートは全閉状態に対応する閉
じ状態のまま維持される。従って、図9に示すように、
誘導路1の横幅方向において、開き側に揺動操作された
一方のゲート3Bの幅部分dにおいて前進を促された歩
行動物は、その幅部分dに向かって前進し、揺動式ゲー
トを更に押し開いて揺動式ゲートを通過していく。ここ
で、片方の閉じ状態である揺動式ゲート3Aの幅部分
(誘導路の横幅の半分)では、歩行動物に前進を促す作
用がなされない。次に、ゲート開閉手段の作動によって
一方の揺動式ゲートが全閉状態に復帰するのを許容する
位置に操作され、その揺動式ゲートが全閉状態の位置へ
復帰すると、他方の揺動式ゲートは閉じ状態のままであ
るので、左右のゲートは全閉状態となる。従って、前方
視界が遮られた後続の歩行動物が揺動式ゲートを通過す
るのが妨げられる。
【0010】又、第2の特徴構成によれば、歩行動物が
揺動式ゲートを通過するときに、開き操作されない方の
揺動式ゲートを押し開くと、その揺動式ゲートの開き側
への作動が、その揺動式ゲートに設けられた開き検出手
段によって検出される。ここで、歩行動物がゲートを通
過するときには上記閉じ状態に維持された揺動式ゲート
を必ず押し開くことから、その閉じ状態に維持された揺
動式ゲートの開き側への作動を検出することによって、
歩行動物がゲートを通過するのを的確に検出できること
になる。
【0011】
【発明の効果】本発明の第1の特徴構成によれば、一方
の揺動式ゲートのみを開閉操作し他方の揺動式ゲートは
開閉操作しないことから、ゲート開閉手段の簡素化が実
現できると共に、誘導路の横幅方向において必要な幅以
上に歩行動物の前進を促すことがないので、例えば二頭
の歩行動物が同時にゲートを通過すること等の不具合を
有効に回避できるものとなった。
【0012】又、第2の特徴構成によれば、歩行動物が
ゲートを通過するのを確実に検出できるとともに、従来
のように、ゲートの開きを検出する手段を左右両側のゲ
ートに設けず、一方のゲートにのみ設ければよく、もっ
て、装置構成の一層の簡素化を実現できるものとなっ
た。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る歩行動物の分離装置の全体
構成を示しており、その分離装置には、歩行動物の一例
である牛の群れを誘導する誘導路1を設けてあり、その
誘導路1の一部には、群れの中の一頭の牛を前後の牛か
ら分離した状態で秤量する秤量台2を設けてある。秤量
台2及びその前後の通路両側には、一対の柵1A,1B
が設けられ、この一対の柵1A,1Bによって、誘導路
1の通路幅を牛一頭分の横幅よりも若干広い寸法になる
ように設定している。又、秤量台2の入口部には、左右
一対の揺動式ゲートとしての入口ゲート3A,3B、及
びこの入口ゲート3A,3Bを開閉させるためのゲート
開閉機構8を設け、秤量台2の出口部には出口ゲート4
を設けてある。
【0014】秤量台2は、4つのロードセル21,2
2,23,24にてその4隅を支持されており、この4
つのロードセル21,22,23,24の出力の合計値
が秤量台2にかかる荷重となる。尚、4つのロードセル
21,22,23,24による秤量情報は、マイクロコ
ンピュータ利用の制御装置9に伝えられ、制御装置9で
は、後述のように、牛一頭のみが秤量台2に居るように
した状態で、4つのロードセル21,22,23,24
の合計値を牛の秤量値として算出する。
【0015】図1及び図2に示すように、入口ゲート3
A,3Bは、誘導路1の横幅方向端部を上下軸芯周りに
回動自在に枢支させるために、両側の柵1A,1Bにお
ける秤量台2の入口部に相当する箇所に夫々左右対称に
設けられて上下軸芯周りに回動する回転支持部30と、
それら回転支持部30夫々に一体取着した左右一対の扉
体31とを備えてなる。左右一対の扉体31は、その遊
端側の先端部31Aを硬質ゴム部材により形成し、その
他の部分を磁性体により形成してあるとともに、両開き
式に揺動開閉自在な構造である。更に、回転支持部30
に付設されたスプリング(図示せず)により、左右一対
の扉体31の双方が誘導路1と交叉角90°で交叉する
全閉状態に復帰付勢されている。そして、この全閉状態
では、左右一対の扉体31の先端部31Aが重なりあっ
て牛の前方視界を遮るようになっている。
【0016】前記左右一対の入口ゲート3A,3Bのう
ちの左側のゲート3Aの開き側への動作を検出する開き
検出手段としての第1近接センサ6が、磁気型近接セン
サにて構成されて、誘導路1の左側の柵1Aに支持され
た状態で左側の入口ゲート3Aの後方側位置に設置され
ている。そして、牛が入口ゲート3A,3Bを通過して
左側の入口ゲート3Aの扉体31を押し開いたとき、第
1近接センサ6がその扉体31の磁性体部分の接近を検
知してその入口ゲート3Aの開き側への動作を検出す
る。
【0017】前記ゲート開閉機構8は、図2に示すよう
に、右側の入口ゲート3Bの回転支持部30の上方位置
に設けられている。以下、図4〜図5によってその構成
を説明する。電動モータ81が誘導路1と直交する状態
で設けてある梁体1Cに取着され、この電動モータ81
の回転軸82の駆動力がカップリング83を介して軸部
84に伝動されている。軸部84にはボス部85が外嵌
しており、このボス部85の上部箇所の上下向きの切欠
部85aに、軸部84に横方向に貫通させて設けた横ピ
ン84Aが左右方向の動きを規制され、且つ、上下方向
に移動可能な状態で係合している。ボス部85は、カッ
プリング83の下面に上部位置を規制されたスプリング
87によって、軸芯方向の下方側に付勢されると共に、
ボス部85の外周部に180度回転対称の位置に一対設
けた横ピン85B,85B’が、柵1Bに固着された板
材10に接当してその下限位置が設定されている(図4
(イ)参照)。尚、この下限位置が、ボス部85が上下
軸芯周りに回転したときに入口ゲート3Bを係止操作す
る係止位置に相当する。
【0018】板材10には、ボス部85が係止状態切り
換え用回転範囲R2(図5(イ)参照)の初期範囲に回
転したときに、そのボス部85に設けた横ピン85B,
85B’を上方側に押し上げる(図4(ロ)参照)とと
もに、ボス部85が回転を続けて上記係止状態切り換え
用回転範囲R2の終期範囲に回転したときに、上記のよ
うに上方に押し上げられた横ピン85B,85B’を前
記下限位置に戻すためのカム体88が設けられている
(図7参照)。尚、ボス部85が上方側に押し上げられ
た位置が、ボス部85が入口ゲート3Bの係止を解除す
る係止解除位置に相当する。ボス部85の下部側には、
下方に突起する第1係止ピン85Aが設けられ、一方、
ボス部85が外嵌している回転支持部30の上部外周面
には、ボス部85が前記下限位置で回転したときに上記
第1係止ピン85Aに係止されるように、横方向に突出
した第2係止ピン86が設けられている。尚、第2係止
ピン86は、回転支持部30の外周部の180度回転対
称の位置に一対設けられている(図6参照)。
【0019】前記ゲート開閉機構8の動作について、図
5及び図6により説明する。尚、以下の説明では、
(イ)〜(ヘ)は両図について同時に指すものとする。
(イ)は初期位置であるが、この位置では、図4(イ)
に示すように、ボス部85は下限位置即ち前記係止位置
に移動している。又、このとき、入口ゲート3A,3B
は全閉状態つまり図3のY位置である。上記初期位置か
ら電動モータ81が回転すると、ボス部85が回転して
これに付設した第1係止ピン85Aも回転し、(ロ)に
示すように第2係止ピン86に接当してゲート操作用回
転範囲R1の始端位置に到達する。この位置からさらに
電動モータ81が回転すると、第2係止ピン86が第1
係止ピン85Aによって押され、第2係止ピン86が固
着されている回転支持部30が開き側に回転するととも
に、(ハ)に示すように、ボス部85に付設された横ピ
ン85Bがカム体88に接当する直前の位置にて電動モ
ータ81を停止させる。この位置がゲート操作用回転範
囲R1の終端位置に相当する。このとき、右側の入口ゲ
ート3Bが前記途中状態(図3のX位置)になってい
る。
【0020】次に、牛が入口ゲート3A,3Bに進入し
たことが検出されて、(ニ)〜(ホ)に示すように電動
モータ81が更に回転すると、図4(ロ)に示すよう
に、ボス部85に付設された横ピン85Bがカム体88
に接当して上方に押し上げられ係止解除位置に移動し、
第2係止ピン86を押していた第1係止ピン85Aが上
方側に逃げるので、第2係止ピン86はフリー状態にな
って回転支持部30は全閉状態に復帰するように揺動す
る。そして、電動モータ81は、(イ)に示す初期位置
に対して180度回転したもう1つの初期位置である
(ヘ)に示す位置まで回転して停止する。そして、上記
(ヘ)の位置以降は、ボス部85の外周部に設けたもう
1つの横ピン85B’が、上記と同様にゲート操作用回
転範囲R1及び係止状態切り換え用回転範囲R2を通過
し、前記係止位置と係止解除位置とに切り換えるように
作動する。
【0021】以上より、ゲート開閉機構8は、電動モー
タ81の1/2回転で1動作を行うことになる。尚、図
示しないが、上記初期位置(図5(イ)及び(ヘ))及
びボス部85に付設された横ピン85B,85B’がカ
ム体88に接当する直前の位置(図5(ハ))にて夫々
電動モータ81を停止させるために、電動モータ81の
回転軸82の回転位相を検出するための近接スイッチが
設けられ、この近接スイッチの情報に基づいて後述の制
御装置9が電動モータ81を制御する。
【0022】従って、前記ボス部85が、上下軸芯周り
の回転によって右側の入口ゲート3Bを開き側に係止操
作自在で、且つ、その上下軸芯方向の移動によって右側
の入口ゲート3Bを係止する係止位置とその係止を解除
する係止解除位置とに切り換え自在な係止部を構成し、
又、前記電動モータ81が、右側の入口ゲート3Bを全
閉状態から途中状態に切り換えるためのゲート操作用回
転範囲R1及びそれに引き続く係止状態切り換え用回転
範囲R2とに交互に操作すべく、前記ボス部85を一方
向に回転操作するアクチュエータを構成し、又、前記カ
ム体88が、前記係止状態切り換え用回転範囲R2にお
ける初期範囲での回転に伴って、前記ボス部85を前記
係止位置から前記係止解除位置に位置変更操作し、か
つ、終期範囲での回転に伴って前記ボス部85を前記係
止解除位置から前記係止位置に位置変更操作するカム体
を構成することになる。
【0023】図6(ハ)に示す状態では、回転支持部3
0の第2係止ピン86は第1係止ピン85Aによって押
されて、右側の入口ゲート3Bが前記途中状態に開くよ
うに操作されているが、入口ゲート3A,3Bの全開側
への動きは規制されておらず、この状態は、後続の牛に
前方視界を与えてその牛の前進意欲をかき立てて秤量台
2に進入させ、牛が入口ゲート3A,3Bを通過して秤
量台2に進入するのを許容する状態である。一方、図6
(イ)及び(ヘ)に示す状態では、回転支持部30の第
2係止ピン86は第1係止ピン85Aによって押されて
いないので、入口ゲート3A,3Bは全閉状態に復帰し
ており、この状態は、後続の牛の前方視界を遮ってその
牛の前進意欲を削ぎ、その牛が秤量台2に進入するのを
阻止する状態である。
【0024】出口ゲート4は、図1に示すように、両側
の柵1A,1Bにおける秤量台2の出口部に相当する箇
所に夫々左右対称に立設した、左右一対の縦軸芯周りに
回転自在な回転軸4aと、それら回転軸4a夫々に一体
取着した左右一対の扉体4bとを備えてなる。出口ゲー
ト4の左右一対の扉体4bは、磁性体にて構成されると
共に、入口ゲート3A,3Bの左右一対の扉体31と同
様に両開き式に揺動開閉自在な構造となっており、この
左右一対の扉体4bの双方が誘導路1と交叉角90°で
交叉する全閉状態において、左右一対の扉体4bの両先
端部同士が相互に若干離間して牛の前方視界を保つよう
になっている。更に、回転軸4aに付設されたスプリン
グ(図示せず)により全閉状態に復帰付勢されている。
【0025】前記出口ゲート4の開きを検出する第2近
接センサ7が、磁気型近接センサにて構成されて、誘導
路1の両側の柵1A,1Bの夫々における秤量台2の出
口部に相当する箇所に設けられている。そして、牛が出
口ゲート4を通過して出口ゲート4の左右一対の扉体4
bを全開状態に押し開いたとき、第2近接センサ7が扉
体4bの接近を検知して出口ゲート4の開きを検出す
る。
【0026】図1に示すように、前記制御装置9に、前
記4つのロードセル21,22,23,24からの秤量
情報、前記第1近接センサ6、及び前記第2近接センサ
7の検出情報が入力され、又、制御装置9からは、前記
ゲート開閉機構8を作動させるための駆動信号が出力さ
れている。そして、制御装置9には、第1近接センサ6
及び第2近接センサ7の検出情報に基づいてゲート開閉
機構8の作動を制御するゲート開閉制御部9A、及び、
前記4つのロードセル21,22,23,24からの秤
量情報に基づいて牛の秤量値を算出する秤量値算出部9
Bが構成されている。従って、上記ゲート開閉制御部9
Aと前記ゲート開閉機構8とによって、入口ゲート3
A,3Bを前記全閉状態と、前記途中状態とに切り換
え、且つ、前記途中状態においては歩行動物が通過する
ために押し開くことを許容するゲート開閉手段Cが構成
され、又、このゲート開閉手段Cが、入口ゲート3A,
3Bのうちの一方のみ(右側のゲート3Bのみ)を、前
記途中状態となる位置と前記全閉状態となる位置とに開
閉操作するように構成される。
【0027】次に、制御装置9のゲート開閉制御部9A
が、第1近接センサ6、第2近接センサ7の検出情報及
び秤量台2の秤量情報に基づいて、入口ゲート3A,3
Bを前記全閉状態と前記途中状態とに切り換えるべく、
ゲート開閉機構8の作動を制御する際の経時的な作動に
ついて説明する。
【0028】図8(イ)に示す如く、先行の牛が出口ゲ
ート4を通過して秤量台2に牛が居ない状態が前記第2
近接センサ7の情報及び前記ロードセル21,22,2
3,24の秤量情報によって検出されると、制御装置9
は、右側の入口ゲート3Bを前記途中状態に切り換える
(ゲート開閉機構8を図5(ハ)の位置に作動させ
る)。従って、その手前に位置する牛の前方視界が開
け、その牛は前進意欲をかき立てられて、秤量台2に進
入しようとする。そして、左右一対の入口ゲート3A,
3Bは、その開き側への回転が許容されるので、牛が通
過することにより押し開かれて全開状態となり、図8
(ロ)に示す如く、牛は秤量台2に進入することができ
る。
【0029】そして、第1近接センサ6が左側の入口ゲ
ート3Aの接近を検出して、入口ゲート3A,3Bにお
ける牛の通過が検出されると、制御装置9は、右側の入
口ゲート3Bを全閉状態に切り換える(ゲート開閉機構
8を図5(ホ)の位置に作動させる)。その状態で、図
8(ハ)に示す如く、牛が入口ゲート3A,3Bを通過
して秤量台2に進入すると、入口ゲート3A,3Bを閉
じ方向に付勢するスプリングの作用により、入口ゲート
3A,3Bは閉じ側に回転し全閉状態に復帰する。
【0030】続いて、出口ゲート4の手前に達した牛
は、出口ゲート4はその全閉状態においてもその牛の前
方視界を保つので、その牛は前進意欲をかき立てられ、
前進して出口ゲート4を通過しようとする。そして、図
8(ニ)に示す如く、出口ゲート4は、牛が通過するこ
とにより押し開かれて全開状態となり、第2近接センサ
7が左右一対の扉体4bの接近を検出して、秤量台2の
出口部における牛の通過を検出する。このとき、制御装
置9は、この時点における秤量台2の秤量値が設定値よ
り小さい状態であれば、秤量台2に牛は居なくなってい
ると認識し、図8(ニ)に示すように、右側の入口ゲー
ト3Bを前記途中状態に切り換える。従って、その手前
に位置する牛の前方視界が開け、その牛は前進意欲をか
き立てられて、秤量台2に進入しようとする。
【0031】前記第2近接センサ7が左右一対の扉体4
bの接近を検出した時点で、前記秤量部2の秤量値が設
定値より大きければ、出口ゲート4を通過中の牛の直後
に、もう一頭の牛が秤量台2に居るような場合と判断し
て、制御装置9は、右側の入口ゲート3Bを前記途中状
態に切り換えないようにゲート開閉機構8の作動を制御
する。つまり、入口ゲート3A,3Bが全閉状態を維持
するようにする。そして、制御装置9は、上記二頭の牛
のうちの後ろ側の牛が前進して、図8(ニ)に示す状態
になった場合には、前記第2近接センサ7の情報と、前
記秤量値の情報とに基づいて、上記と同様の処理を行
う。尚、前記設定値は、図8(ニ)の状態(牛が出口ゲ
ート4を通過中の状態)における秤量値のデータを多数
収集し、その収集データに基づいて、例えば、これらの
秤量値と同じかあるいはそれより大きいが牛一頭の荷重
よりは十分に小さい値を適当に選択して設定する。
【0032】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 上記実施例では、ゲート開閉手段Cが、左右一対の
揺動式ゲート3A,3Bのうちの右側のゲート3Bのみ
を開閉操作するものを例示したが、逆に、左側のゲート
3Aのみを開閉操作するものでもよい。
【0033】 上記実施例では、ゲート開閉手段Cに
よって開閉操作されない方のゲート3Aの開き側への動
作を検出する開き検出手段を、磁気式の近接センサ6に
よって構成した場合を例示したが、磁気式以外の例えば
光学式センサ等によって構成してもよい。尚、第2近接
センサ7も同様に光学式センサ等によって構成すること
が可能である。
【0034】 上記実施例では、上記開き検出手段と
しての第1近接センサ6、及び第2近接センサ7が、歩
行動物の入口側の揺動式ゲート3A,3B及び秤量台2
の出口部における通過を検出する場合に、牛が通過中で
ある状態を検出しているが、通過を開始した状態あるい
は通過を完了した状態を検出しても良い。
【0035】 上記実施例では、ゲート開閉機構8を
電動モータ81により作動構成する場合について例示し
たが、電動モータ81に代えて、例えば、シリンダによ
り構成しても良い。又、上記実施例では、電動モータ8
1の回転軸を係止部85の回転軸芯と同軸状態となるよ
うに配置したが、同軸状態ではなく、係止部85の側方
に電動モータ81を配置し、例えば係止部85の外周面
に設けたラックギアに咬合するピニオンギアを駆動する
ように構成することも可能である。
【0036】 上記実施例では、左右一対の揺動式ゲ
ート3A,3Bのうちの一方(右側)の開閉操作を制御
装置9によって自動的に行っているが、ゲートの開閉作
動を制御装置9に指示するスイッチを設けて、歩行動物
を監視する作業者がそのスイッチを操作することによっ
て一方のゲートの開閉作動を行ってもよい。
【0037】 本発明の歩行動物の分離装置は、上記
実施例の如く秤量を行う場合以外にも、例えば、検査等
の処理を行う場合にも適用することができる。また、牛
以外の歩行動物、例えば山羊や馬や鶏等の歩行動物を処
理する場合に適用できる。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行動物の分離装置の全体構成を示す平面図
【図2】歩行動物の分離装置の要部を示す正面図
【図3】ゲート開閉手段の作動を示す平面図
【図4】ゲート開閉手段を示す正面図
【図5】ゲート開閉手段の動作を説明する平面図
【図6】ゲート開閉手段の動作を説明する平面図
【図7】カム体の断面図
【図8】歩行動物の分離装置の動作を説明する平面図
【図9】本発明及び従来例におけるゲートの開閉操作を
説明する平面図
【符号の説明】
1 誘導路 3A 揺動式ゲート 3B 揺動式ゲート C ゲート開閉手段 6 開き検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の歩行動物を誘導する誘導路(1)
    の一部に、全閉状態において歩行動物の前方視界を遮る
    左右一対の揺動式ゲート(3A,3B)の夫々が、前記
    誘導路(1)の横幅方向端部を上下軸芯周りに回動自在
    に枢支され、且つ、前記全閉状態に復帰付勢された状態
    で設けられ、 前記揺動式ゲート(3A,3B)を前記全閉状態と、全
    閉と全開との途中状態とに切り換え、且つ、前記途中状
    態においては歩行動物が通過のために押し開くことを許
    容するゲート開閉手段(C)が設けられている歩行動物
    の分離装置であって、 前記ゲート開閉手段(C)が、前記左右一対の揺動式ゲ
    ート(3A,3B)のうちの一方のみを、前記途中状態
    となる位置と前記全閉状態に復帰するのを許容する位置
    とに開閉操作するように構成されている歩行動物の分離
    装置。
  2. 【請求項2】 前記左右一対の揺動式ゲート(3A,3
    B)のうちの前記ゲート開閉手段(C)によって開閉操
    作されない方の揺動式ゲート(3A)に、その揺動式ゲ
    ート(3A)の開き側への動作を検出する開き検出手段
    (6)が設けられている請求項1記載の歩行動物の分離
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130032097A1 (en) * 2008-04-14 2013-02-07 Lely Patent N.V. Facilities for and method of separating and sorting livestock
JP2013507937A (ja) * 2009-10-20 2013-03-07 セイファーゲート グループ ピーティワイ リミテッド スイングゲート

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