JP2740101B2 - 歩行動物の分離装置 - Google Patents

歩行動物の分離装置

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JP2740101B2
JP2740101B2 JP5015807A JP1580793A JP2740101B2 JP 2740101 B2 JP2740101 B2 JP 2740101B2 JP 5015807 A JP5015807 A JP 5015807A JP 1580793 A JP1580793 A JP 1580793A JP 2740101 B2 JP2740101 B2 JP 2740101B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の歩行動物を誘導
する誘導路の一部に、全閉状態において歩行動物の前方
視界を遮る揺動式のゲートが、前記誘導路の横幅方向端
部を上下軸芯周りに回動自在に枢支され、且つ、前記全
閉状態に復帰付勢された状態で設けられ、前記ゲートを
前記全閉状態と、全閉と全開との途中状態とに切り換
え、且つ、前記途中状態においては歩行動物が通過のた
めに押し開くことを許容するゲート開閉手段が設けられ
てた歩行動物の分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる歩行動物の分離装置では、群れを
なした歩行動物(例えば、牛や羊や馬等の歩行動物)に
対して秤量や検査等を行うに際し、前方視界が遮られる
と前進を停止し、前方視界が開けると前進するという歩
行動物の性質を利用して、例えば左右一対設けられた揺
動式ゲートを全閉状態とすることによって歩行動物の前
進を確実に停止させる一方、歩行動物の前方視界を必要
以上に開いて歩行動物が揺動式ゲートを走り抜けてしま
い、揺動式ゲートの進行方向側にて秤量や検査等を確実
に行うことができなくなることを回避させるべく、揺動
式ゲートを途中状態とすることによって歩行動物を適当
な速さで通過させて、群れの中から一つ(牛等の場合は
一頭と数えるので、以下、一頭という)ずつ分離するよ
うにしていた。
【0003】そして、従来、前記揺動式のゲートを開閉
操作するために、例えば、揺動式のゲートの上部に突起
部を付設し、この突起部をゲートの上方位置に設けた振
り子式の押し体からなるゲート開閉手段にて前方側に押
動してゲートを前記途中状態にする一方、押し体を手前
側に引いて前記全閉状態とするようにゲート開閉手段を
構成していた(例えば、本出願人が先に提案した特願平
4−143796号参照)。尚、前記揺動式のゲート
は、左右一対設けられたり、あるいは、片側のみ設けら
れたりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、押し体からなるゲート開閉手段が歩行動物の上方
位置で前後方向に振り子動作するために、歩行動物に対
して不安感を与えるおそれがあった。又、その押し体を
歩行動物の上方位置で支持させ且つ振り子動作させるた
めの機構が必要になるために、ゲート開閉手段の装置構
成が大型で、複雑なものになるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みて為されたもの
であって、その目的は、歩行動物に不安感を与えるおそ
れをなくすとともに、ゲート開閉手段を極力小型且つ簡
素なものにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による歩行動物の
分離装置の特徴構成は、前記ゲート開閉手段は、前記上
下軸芯周りの回転によって前記ゲートを開き側に係止操
作自在で、且つ、その上下軸芯方向の移動によって前記
ゲートを係止する係止位置とその係止を解除する係止解
除位置とに切り換え自在な係止部と、前記ゲートを全閉
状態から途中状態に切り換えるためのゲート操作用回転
範囲及びそれに引き続く係止状態切り換え用回転範囲と
に交互に操作すべく、前記係止部を一方向に回転操作す
るアクチュエータと、前記係止状態切り換え用回転範囲
における初期範囲での回転に伴って、前記係止部を前記
係止位置から前記係止解除位置に位置変更操作し、か
つ、終期範囲での回転に伴って前記係止部を前記係止解
除位置から前記係止位置に位置変更操作するカム体とか
ら構成されている点にある。
【0007】
【作用】本発明の特徴構成によれば、揺動式のゲートの
回動軸である誘導路の横幅方向端部に上下軸芯周りに回
転自在に設けられた係止部を、アクチュエータが一方向
に回転操作して係止状態切り換え用回転範囲における終
期範囲に回転させると、係止部がカム体によって上下軸
芯方向に移動して揺動式のゲートを係止する係止位置に
切り換えられる。そして、アクチュエータが係止部を同
一方向に続けて回転操作してゲート操作用回転範囲に回
転させると、係止部によって係止された揺動式のゲート
が開き側に係止操作されて全閉状態から途中状態に切り
換えられ、これにより、前方視界が開かれた歩行動物は
揺動式のゲートを押し開いてゲートを通過していく。次
に、アクチュエータが係止部を同一方向に続けて回転操
作して係止状態切り換え用回転範囲における初期範囲に
回転させると、上記係止位置にあった係止部がカム体に
よって上下軸芯方向に移動して揺動式のゲートの係止を
解除する係止解除位置に切り換えられる。従って、係止
状態が解除された揺動式のゲートが復帰付勢力によって
全閉状態へ復帰し、これにより、前方視界が遮られた後
続の歩行動物がゲートを通過するのを妨げる。以後は、
アクチュエータが係止部を同一方向に続けて回転操作し
て係止状態切り換え用回転範囲における終期範囲に回転
させ、上記の動作を繰り返すことになる。
【0008】
【発明の効果】本発明の特徴構成によれば、ゲート開閉
手段が誘導路の横幅方向端部に設けられ、従来の振り子
式のゲート開閉手段のように歩行動物の上方位置で振れ
るものではないために、歩行動物に対して不安感を与え
るおそれがなくなる。同時に、ゲート開閉手段を、従来
のように歩行動物の上方位置で支持させ且つ振り子動作
させる大型かつ複雑な機構によって構成する必要がな
く、誘導路の横幅方向端部に配置することができると共
に、更に、そのゲート開閉手段の機構を、ゲート回動軸
位置で上下軸芯方向に移動しながら回転する係止部と、
それを一方向に駆動するだけのアクチュエータ等によっ
て構成したので、係止部に単純な機構が使用でき、又、
アクチュエータを例えば電動モータによって構成したと
きに逆転駆動の必要がなく、アクチュエータの構成も簡
素なものにすることができ、もって、ゲート開閉手段
を、従来に比べて、より小型且つ簡素な機構によって構
成することができるに至った。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る歩行動物の分離装置の全体
構成を示しており、その分離装置には、歩行動物の一例
である牛の群れを誘導する誘導路1を設けてあり、その
誘導路1の一部には、群れの中の一頭の牛を前後の牛か
ら分離した状態で秤量する秤量台2を設けてある。秤量
台2及びその前後の通路両側には、一対の柵1A,1B
が設けられ、この一対の柵1A,1Bによって、誘導路
1の通路幅を牛一頭分の横幅よりも若干広い寸法になる
ように設定している。又、秤量台2の入口部には、揺動
式のゲートとしての左右一対の入口ゲート3A,3B、
及びこの入口ゲート3A,3Bを開閉させるためのゲー
ト開閉手段8を設け、秤量台2の出口部には出口ゲート
4を設けてある。
【0010】秤量台2は、4つのロードセル21,2
2,23,24にてその4隅を支持されており、この4
つのロードセル21,22,23,24の出力の合計値
が秤量台2にかかる荷重となる。尚、4つのロードセル
21,22,23,24による秤量情報は、マイクロコ
ンピュータ利用の制御装置9に伝えられ、制御装置9で
は、後述のように、牛一頭のみが秤量台2に居るように
した状態で、4つのロードセル21,22,23,24
の合計値を牛の秤量値として算出する。
【0011】図1及び図2に示すように、入口ゲート3
A,3Bは、誘導路1の横幅方向端部を上下軸芯周りに
回動自在に枢支させるために、両側の柵1A,1Bにお
ける秤量台2の入口部に相当する箇所に夫々左右対称に
設けられて上下軸芯周りに回動する回転支持部30と、
それら回転支持部30夫々に一体取着した左右一対の扉
体31とを備えてなる。左右一対の扉体31は、その遊
端側の先端部31Aを硬質ゴム部材により形成し、その
他の部分を磁性体により形成してあるとともに、両開き
式に揺動開閉自在な構造である。更に、回転支持部30
に付設されたスプリング(図示せず)により、左右一対
の扉体31の双方が誘導路1と交叉角90°で交叉する
全閉状態に復帰付勢されており、この全閉状態では、左
右一対の扉体31の先端部31Aが重なりあって牛の前
方視界を遮るようになっている。
【0012】前記入口ゲート3A,3Bの開きを検出す
る第1近接センサ6が、磁気型近接センサにて構成され
て、誘導路1の両側の柵1A,1Bの夫々に設けられて
いる。そして、牛が入口ゲート3A,3Bを通過して入
口ゲート3A,3Bの左右一対の扉体31を全開状態に
押し開いたとき、第1近接センサ6が扉体31の磁性体
部分の接近を検知して入口ゲート3A,3Bの開きを検
出する。
【0013】前記ゲート開閉手段8は、図2に示すよう
に、右側の入口ゲート3Bの回転支持部30の上方位置
に設けられている。以下、図4〜図6によってその構成
を説明する。電動モータ81が誘導路1と直交する状態
で設けてある梁体1Cに取着され、この電動モータ81
の回転軸82の駆動力がカップリング83を介して軸部
84に伝動されている。軸部84にはボス部85が外嵌
しており、このボス部85の上部箇所の上下向きの切欠
部85aに、軸部84に横方向に貫通させて設けた横ピ
ン84Aが左右方向の動きを規制され、且つ、上下方向
に移動可能な状態で係合している。ボス部85は、カッ
プリング83の下面に上部位置を規制されたスプリング
87によって、軸芯方向の下方側に付勢されると共に、
ボス部85の外周部に180度回転対称の位置に一対設
けた横ピン85B,85B’が、柵1Bに固着された板
材10に接当してその下限位置が設定されている(図5
(イ)参照)。尚、この下限位置が、ボス部85が上下
軸芯周りに回転したときに入口ゲート3Bを係止操作す
る係止位置に相当する。
【0014】板材10には、ボス部85が係止状態切り
換え用回転範囲R2(図6(イ)参照)の初期範囲に回
転したときに、そのボス部85に設けた横ピン85B,
85B’を上方側に押し上げる(図5(ロ)参照)とと
もに、ボス部85が回転を続けて上記係止状態切り換え
用回転範囲R2の終期範囲に回転したときに、上記のよ
うに上方に押し上げられた横ピン85B,85B’を前
記下限位置に戻すためのカム体88が設けられている
(図8参照)。尚、ボス部85が上方側に押し上げられ
た位置が、ボス部85が入口ゲート3Bの係止を解除す
る係止解除位置に相当する。ボス部85の下部側には、
下方に突起する第1係止ピン85Aが設けられ、一方、
ボス部85が外嵌している回転支持部30の上部外周面
には、ボス部85が前記下限位置で回転したときに上記
第1係止ピン85Aに係止されるように、横方向に突出
した第2係止ピン86が設けられている。尚、第2係止
ピン86は、回転支持部30の外周部の180度回転対
称の位置に一対設けられている(図7参照)。
【0015】尚、上記ゲート開閉手段8が右側の入口ゲ
ート3Bを開き操作したときに、右側の入口ゲート3B
が、左側の入口ゲート3Aを押し開くように構成されて
いる。具体的に説明すれば、図1〜図3に示すように、
右側の入口ゲート3Bの上部に、それが全閉状態から全
閉と全開との途中状態(図3のX位置)へ開かれるに伴
って他方(左側)の入口ゲート3Aを途中状態に押し開
くために、他方の入口ゲート3Aの上部に設けた被押圧
部として長尺状のレール19を押し操作する押圧部とし
ての押しピン5が、扉体31に支持された支持アーム5
Aの先端側に設けられている。上記レール19は、支持
部19aを介して左側の入口ゲート3Aの扉体31に取
り付けられている。
【0016】前記押しピン5は、図4に示すように、通
常は前記レール19よりも閉じ側(図において左右方向
の左側)に位置するが、前記押しピン5が前記レール1
9よりも開き側(図の右側)に位置した状態において、
前記押しピン5が前記レール19の存在箇所を通過して
閉じ側に移動できるように、前記押しピン5と前記レー
ル19との接当により、前記押しピン5が退避動自在に
構成されている。具体的に説明すれば、押しピン5は、
支持アーム5Aに固着した第1棒状体54aと、その第
1棒状体54aと軸54bを介して枢支連結した第2棒
状体54cと、その第2棒状体54cが軸54bにて図
4中の矢視a方向に折れ曲がるのを許容し且つ図4中の
矢視b方向に折れ曲がるのを規制する規制体54dと、
その第2棒状体54cを規制体54dに押し付ける方向
に付勢する状態で取り付けたスプリング54eとから構
成されている。そして、押しピン5がレール19よりも
開き側(図の右側)に位置する状態から閉じ側に移動し
たときに、第2棒状体54cが上記矢視a方向に折れ曲
がって押しピン5がレール19を乗り越え、閉じ側に位
置することができるようになっている。
【0017】前記ゲート開閉手段8の動作について、図
6及び図7により説明する。尚、以下の説明では、
(イ)〜(ヘ)は両図について同時に指すものとする。
(イ)は初期位置であるが、この位置では、図5(イ)
に示すように、ボス部85は下限位置即ち前記係止位置
に移動している。又、このとき、入口ゲート3A,3B
は全閉状態つまり図3のY位置である。上記初期位置か
ら電動モータ81が回転すると、ボス部85が回転して
これに付設した第1係止ピン85Aも回転し、(ロ)に
示すように第2係止ピン86に接当してゲート操作用回
転範囲R1の始端位置に到達する。この位置からさらに
電動モータ81が回転すると、第2係止ピン86が第1
係止ピン85Aによって押され、第2係止ピン86が固
着されている回転支持部30が開き側に回転するととも
に、(ハ)に示すように、ボス部85に付設された横ピ
ン85Bがカム体88に接当する直前の位置にて電動モ
ータ81を停止させる。この位置がゲート操作用回転範
囲R1の終端位置に相当する。このとき、入口ゲート3
A,3Bは前記途中状態(図3のX位置)になってい
る。
【0018】次に、牛が入口ゲート3A,3Bに進入し
たことが検出されて、(ニ)〜(ホ)に示すように電動
モータ81が更に回転すると、図5(ロ)に示すよう
に、ボス部85に付設された横ピン85Bがカム体88
に接当して上方に押し上げられ係止解除位置に移動し、
第2係止ピン86を押していた第1係止ピン85Aが上
方側に逃げるので、第2係止ピン86はフリー状態にな
って回転支持部30は全閉状態に復帰するように揺動す
る。そして、電動モータ81は、(イ)に示す初期位置
に対して180度回転したもう1つの初期位置である
(ヘ)に示す位置まで回転して停止する。そして、上記
(ヘ)の位置以降は、ボス部85の外周部に設けたもう
1つの横ピン85B’が、上記と同様にゲート操作用回
転範囲R1及び係止状態切り換え用回転範囲R2を通過
し、前記係止位置と係止解除位置とに切換えるように作
動する。
【0019】以上より、ゲート開閉手段8は、電動モー
タ81の1/2回転で1動作を行うことになる。尚、図
示しないが、上記初期位置(図6(イ)及び(ヘ))及
びボス部85に付設された横ピン85B,85B’がカ
ム体88に接当する直前の位置(図6(ハ))にて夫々
電動モータ81を停止させるために、電動モータ81の
回転軸82の回転位相を検出するための近接スイッチが
設けられ、この近接スイッチの情報に基づいて後述の制
御装置9が電動モータ81を制御する。
【0020】従って、前記ゲート開閉手段8が、入口ゲ
ート3A,3Bを前記全閉状態と、前記途中状態とに切
り換え、且つ、前記途中状態においては歩行動物が通過
するために押し開くことを許容するように構成される。
又、前記ゲート開閉手段8は、上下軸芯周りの回転によ
って入口ゲート3A,3Bを開き側に係止操作自在で、
且つ、その上下軸芯方向の移動によって入口ゲート3
A,3Bを係止する係止位置とその係止を解除する係止
解除位置とに切り換え自在な係止部としての前記ボス部
85と、入口ゲート3A,3Bを全閉状態から途中状態
に切り換えるためのゲート操作用回転範囲R1及びそれ
に引き続く係止状態切り換え用回転範囲R2とに交互に
操作すべく、前記ボス部85を一方向に回転操作するア
クチュエータとしての前記電動モータ81と、前記係止
状態切り換え用回転範囲R2における初期範囲での回転
に伴って、前記ボス部85を前記係止位置から前記係止
解除位置に位置変更操作し、かつ、終期範囲での回転に
伴って前記ボス部85を前記係止解除位置から前記係止
位置に位置変更操作するカム体としての前記カム体88
とから構成されることになる。
【0021】図7(ハ)に示す状態では、回転支持部3
0の第2係止ピン86は第1係止ピン85Aによって押
されて、入口ゲート3A,3Bが前記途中状態に開くよ
うに操作されているが、入口ゲート3A,3Bの全開側
への動きは規制されておらず、この状態は、後続の牛に
前方視界を与えてその牛の前進意欲をかき立てて秤量台
2に進入させ、牛が入口ゲート3A,3Bを通過して秤
量台2に進入するのを許容する状態である。一方、図7
(イ)及び(ヘ)に示す状態では、回転支持部30の第
2係止ピン86は第1係止ピン85Aによって押されて
いないので、入口ゲート3A,3Bは全閉状態に復帰し
ており、この状態は、後続の牛の前方視界を遮ってその
牛の前進意欲を削ぎ、その牛が秤量台2に進入するのを
阻止する状態である。
【0022】出口ゲート4は、図1に示すように、両側
の柵1A,1Bにおける秤量台2の出口部に相当する箇
所に夫々左右対称に立設した、左右一対の縦軸芯周りに
回転自在な回転軸4aと、それら回転軸4a夫々に一体
取着した左右一対の扉体4bとを備えてなる。出口ゲー
ト4の左右一対の扉体4bは、磁性体にて構成されると
共に、入口ゲート3A,3Bの左右一対の扉体31と同
様に両開き式に揺動開閉自在な構造となっており、この
左右一対の扉体4bの双方が誘導路1と交叉角90°で
交叉する全閉状態において、左右一対の扉体4bの両先
端部同士が相互に若干離間して牛の前方視界を保つよう
になっている。更に、回転軸4aに付設されたスプリン
グ(図示せず)により全閉状態に復帰付勢されている。
【0023】前記出口ゲート4の開きを検出する第2近
接センサ7が、磁気型近接センサにて構成されて、誘導
路1の両側の柵1A,1Bの夫々における秤量台2の出
口部に相当する箇所に設けられている。そして、牛が出
口ゲート4を通過して出口ゲート4の左右一対の扉体4
bを全開状態に押し開いたとき、第2近接センサ7が扉
体4bの接近を検知して出口ゲート4の開きを検出す
る。
【0024】図1に示すように、前記制御装置9に、前
記4つのロードセル21,22,23,24からの秤量
情報、前記第1近接センサ6、及び前記第2近接センサ
7の検出情報が入力され、又、制御装置9からは、前記
ゲート開閉手段8(実際は電動モータ81)を作動させ
るための駆動信号が出力されている。そして、制御装置
9には、第1近接センサ6及び第2近接センサ7の検出
情報に基づいてゲート開閉手段8の作動を制御するゲー
ト開閉制御部9A、及び、前記4つのロードセル21,
22,23,24からの秤量情報に基づいて牛の秤量値
を算出する秤量値算出部9Bが構成されている。
【0025】次に、制御装置9のゲート開閉制御部9A
が、第1近接センサ6、第2近接センサ7の検出情報及
び秤量台2の秤量情報に基づいて、入口ゲート3A,3
Bを前記全閉状態と前記途中状態とに切り換えるべく、
ゲート開閉手段8の作動を制御する際の経時的な作動に
ついて説明する。
【0026】図9(イ)に示す如く、先行の牛が出口ゲ
ート4を通過して秤量台2に牛が居ない状態が前記第2
近接センサ7の情報及び前記ロードセル21,22,2
3,24の秤量情報によって検出されると、制御装置9
は、入口ゲート3A,3Bを前記途中状態に切り換える
(ゲート開閉手段8を図6(ハ)の位置に作動させ
る)。従って、その手前に位置する牛の前方視界が開
け、その牛は前進意欲をかき立てられて、秤量台2に進
入しようとする。そして、全閉と全開の途中状態にある
入口ゲート3A,3Bは、その開き側への回転が許容さ
れるので、牛が通過することにより押し開かれて全開状
態となり、図9(ロ)に示す如く、牛は秤量台2に進入
することができる。
【0027】そして、第1近接センサ6が左右一対の扉
体31の接近を検出して、入口ゲート3A,3Bにおけ
る牛の通過が検出されると、制御装置9は、入口ゲート
3A,3Bを全閉状態に切り換える(ゲート開閉手段8
を図6(ホ)の位置に作動させる)。その状態で、図9
(ハ)に示す如く、牛が入口ゲート3A,3Bを通過し
て秤量台2に進入すると、入口ゲート3A,3Bを閉じ
方向に付勢するスプリングの作用により、入口ゲート3
A,3Bは閉じ側に回転し全閉状態となる。
【0028】続いて、出口ゲート4の手前に達した牛
は、出口ゲート4はその全閉状態においてもその牛の前
方視界を保つので、その牛は前進意欲をかき立てられ、
前進して出口ゲート4を通過しようとする。そして、図
9(ニ)に示す如く、出口ゲート4は、牛が通過するこ
とにより押し開かれて全開状態となり、第2近接センサ
7が左右一対の扉体4bの接近を検出して、秤量台2の
出口部における牛の通過を検出する。このとき、制御装
置9は、この時点における秤量台2の秤量値が設定値よ
り小さい状態であれば、秤量台2に牛は居なくなってい
ると認識し、図9(ニ)に示すように、入口ゲート3
A,3Bを前記途中状態に切り換える。従って、その手
前に位置する牛の前方視界が開け、その牛は前進意欲を
かき立てられて、秤量台2に進入しようとする。
【0029】前記第2近接センサ7が左右一対の扉体4
bの接近を検出した時点で、前記秤量部2の秤量値が設
定値より大きければ、出口ゲート4を通過中の牛の直後
に、もう一頭の牛が秤量台2に居るような場合と判断し
て、制御装置9は、入口ゲート3A,3Bを前記途中状
態に切り換えないようにゲート開閉手段8の作動を制御
する。つまり、入口ゲート3A,3Bが全閉状態を維持
するようにする。そして、制御装置9は、上記二頭の牛
のうちの後ろ側の牛が前進して、図9(ニ)に示す状態
になった場合には、前記第2近接センサ7の情報と、前
記秤量値の情報とに基づいて、上記と同様の処理を行
う。尚、前記設定値は、図9(ニ)の状態(牛が出口ゲ
ート4を通過中の状態)における秤量値のデータを多数
収集し、その収集データに基づいて、例えば、これらの
秤量値と同じかあるいはそれより大きいが牛一頭の荷重
よりは十分に小さい値を適当に選択して設定する。
【0030】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 上記実施例では、揺動式のゲートを、左右一対のゲ
ート3A,3Bによって構成した場合を例示したが、左
右一対のゲートを設ける必要はなく、例えば右側あるい
は左側の一方の揺動式のゲートによって構成してもよ
い。
【0031】 上記実施例では、ゲート開閉手段8
を、揺動式のゲートを左右一対のゲート3A,3Bによ
って構成したものにおいて右側のゲート3Bにのみ設け
る場合を例示したが、両側のゲート夫々に設けるように
してもよい。
【0032】 上記実施例では、押圧部を押しピン5
によって、被押圧部を長尺状のレール19によって構成
したものを例示したが、押圧部及び被押圧部の具体構成
は、上記のものに限らない。又、上記実施例では、押圧
部5が、被押圧部19よりも開き側に位置する状態から
被押圧部19の存在箇所を通過して閉じ側に移動できる
ように、押圧部5が被押圧部19に接当したときに退避
動自在となるように構成したものを例示したが、逆に、
被押圧部19が退避動自在となるように構成してもよ
く、あるいは、押圧部5と被押圧部19の両者を共に退
避動自在となるように構成してもよい。又、退避動する
機構も、揺動式のものに限らず、接当したときに例えば
上下方向にスライドして退避するものでもよい。
【0033】 上記実施例では、第1近接センサ6及
び第2近接センサ7が、歩行動物の入口側の揺動式ゲー
ト3A,3B及び秤量台2の出口部における通過を検出
する場合に、牛が通過中である状態を検出しているが、
通過を開始した状態あるいは通過を完了した状態を検出
しても良い。
【0034】 上記実施例では、第1近接センサ6及
び第2近接センサ7を磁気式近接センサにて構成してい
るが、例えば光学式センサ等によって構成しても良い。
【0035】 上記実施例では、ゲート開閉手段8を
構成するアクチュエータを電動モータ81にて構成する
場合について例示したが、電動モータ81に代えて、例
えば、流体圧モータにより構成しても良い。又、上記実
施例では、アクチュエータ(電動モータ81)の回転軸
を係止部85の回転軸芯と同軸状態となるように配置し
たが、同軸状態ではなく、係止部85の側方にアクチュ
エータ(電動モータ81)を配置し、例えば係止部85
の外周面に設けたラックギアに咬合するピニオンギアを
駆動するように構成することも可能である。
【0036】 上記実施例では、入口側の左右一対の
揺動式ゲート3A,3Bの開閉操作を制御装置9によっ
て自動的に行っているが、ゲートの開閉作動を制御装置
9に指示するスイッチを設けて、歩行動物を監視する作
業者がそのスイッチを操作することによって揺動式ゲー
ト3A,3Bの開閉作動を行うようにしてもよい。
【0037】 本発明の歩行動物の分離装置は、上記
実施例の如く秤量を行う場合以外にも、例えば、検査等
の処理を行う場合にも適用することができる。また、牛
以外の歩行動物、例えば山羊や馬や鶏等の歩行動物を処
理する場合に適用できる。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行動物の分離装置の全体構成を示す平面図
【図2】歩行動物の分離装置の要部を示す正面図
【図3】ゲート開閉手段の作動を示す平面図
【図4】ゲート開閉手段を示す側面図
【図5】ゲート開閉手段を示す正面図
【図6】ゲート開閉手段の動作を説明する平面図
【図7】ゲート開閉手段の動作を説明する平面図
【図8】カム体の断面図
【図9】歩行動物の分離装置の動作を説明する平面図
【符号の説明】
1 誘導路 3B ゲート 8 ゲート開閉手段 85 係止部 81 アクチュエータ 88 カム体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−328867(JP,A) 特開 平6−225656(JP,A) 特開 平5−260875(JP,A) 特開 平2−107142(JP,A) 特開 平4−16135(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の歩行動物を誘導する誘導路(1)
    の一部に、全閉状態において歩行動物の前方視界を遮る
    揺動式のゲート(3B)が、前記誘導路(1)の横幅方
    向端部を上下軸芯周りに回動自在に枢支され、且つ、前
    記全閉状態に復帰付勢された状態で設けられ、 前記ゲート(3B)を前記全閉状態と、全閉と全開との
    途中状態とに切り換え、且つ、前記途中状態においては
    歩行動物が通過のために押し開くことを許容するゲート
    開閉手段(8)が設けられた歩行動物の分離装置であっ
    て、 前記ゲート開閉手段(8)は、 前記上下軸芯周りの回転によって前記ゲート(3B)を
    開き側に係止操作自在で、且つ、その上下軸芯方向の移
    動によって前記ゲート(3B)を係止する係止位置とそ
    の係止を解除する係止解除位置とに切り換え自在な係止
    部(85)と、 前記ゲート(3B)を全閉状態から途中状態に切り換え
    るためのゲート操作用回転範囲及びそれに引き続く係止
    状態切り換え用回転範囲とに交互に操作すべく、前記係
    止部(85)を一方向に回転操作するアクチュエータ
    (81)と、 前記係止状態切り換え用回転範囲における初期範囲での
    回転に伴って、前記係止部(85)を前記係止位置から
    前記係止解除位置に位置変更操作し、かつ、終期範囲で
    の回転に伴って前記係止部(85)を前記係止解除位置
    から前記係止位置に位置変更操作するカム体(88)と
    から構成されている歩行動物の分離装置。
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