JPH07163261A - 歩行動物の分離装置 - Google Patents

歩行動物の分離装置

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JPH07163261A
JPH07163261A JP5316236A JP31623693A JPH07163261A JP H07163261 A JPH07163261 A JP H07163261A JP 5316236 A JP5316236 A JP 5316236A JP 31623693 A JP31623693 A JP 31623693A JP H07163261 A JPH07163261 A JP H07163261A
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JP
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walking
gate
walking animal
cow
animal
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JP5316236A
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English (en)
Inventor
Nobuo Aoki
青木  伸夫
Toshihiro Tsuchiyama
俊博 土山
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩行動物の逆行を逆行防止ゲートにて適正に
防止しながら、逆行防止ゲートの手前で歩行動物が停止
してしまった場合の作業効率の低下を防止できる歩行動
物の分離装置を提供する。 【構成】 複数の歩行動物を誘導する誘導路Pに、歩行
動物を一つずつ通過させる分離部Dが設けられ、その分
離部Dの出口部よりも前方に離れた箇所に、前記出口部
から出た歩行動物が前進して通過することを許容し且つ
通過した歩行動物が前記出口部に逆行することを阻止す
る逆行防止ゲートRが設けられている歩行動物の分離装
置において、前記分離部Dの出口部と前記逆行防止ゲー
トRとの間隔が、歩行動物一頭分の体長と略同じ長さと
なるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の歩行動物を誘導
する誘導路に、歩行動物を一つずつ通過させる分離部が
設けられ、その分離部の出口部よりも前方に離れた箇所
に、前記出口部から出た歩行動物が前進して通過するこ
とを許容し且つ通過した歩行動物が前記出口部に逆行す
ることを阻止する逆行防止ゲートが設けられている歩行
動物の分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる歩行動物の分離装置は、誘導路を
連続して移動する例えば牛,馬,又は,羊等の歩行動物
の夫々を前後を歩行する他の歩行動物と分離する装置で
ある。上記の如く各歩行動物を分離することで、分離部
において歩行動物の秤量又は歩行動物の検査等が可能に
なる。又、誘導路を移動する歩行動物を適正に分離する
ために、分離部の出口部よりも前方に離れた箇所に、歩
行動物が前方に移動するのは許容するが、通過の完了し
た歩行動物が逆行するのを阻止する逆行防止ゲートが設
置されて、分離部から出た歩行動物が逆行して再度分離
部に進入してしまうような事態を防止している。この逆
行防止ゲートによって、逆行防止ゲートを通過した歩行
動物が、何らかの原因で逆行衝動にかられた場合でも、
逆行防止ゲートの設置位置より後方側に戻って、後続の
歩行動物の前進を妨げることはない。ちなみに、分離部
の出口部と逆行防止ゲートとの間隔の設定については、
従来、明確な基準はなく、分離部の出口部の近傍箇所に
設置されるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、逆行防止
ゲートは、本来、歩行動物の前方への移動を許容するも
のなのであるが、逆行防止ゲートの存在に驚く等して歩
行動物が立ち止まってしまう場合があった。上記従来構
成の如く、分離部の出口部の近傍箇所に逆行防止ゲート
が設置されると、逆行防止ゲートの手前で立ち止まって
しまった歩行動物の体の一部は未だ分離部内に残ってい
る状態となっている。このため、後続の歩行動物の秤量
又は検査等を行うことができない状態となってしまい、
作業効率を低下させてしまう不都合があった。本発明
は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的
は、歩行動物の逆行を逆行防止ゲートにて適正に防止し
ながら、逆行防止ゲートの手前で歩行動物が停止してし
まった場合の作業効率の低下を防止できる歩行動物の分
離装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の歩行動物の分離
装置は、複数の歩行動物を誘導する誘導路に、歩行動物
を一つずつ通過させる分離部が設けられ、その分離部の
出口部よりも前方に離れた箇所に、前記出口部から出た
歩行動物が前進して通過することを許容し且つ通過した
歩行動物が前記出口部に逆行することを阻止する逆行防
止ゲートが設けられているものであって、その第1特徴
構成は、前記分離部の出口部と前記逆行防止ゲートとの
間隔が、歩行動物一頭分の体長と略同じ長さとなるよう
に構成されている点にある。第2特徴構成は、上記第1
特徴構成において、前記逆行防止ゲートが、通路の側脇
に、鉛直方向から傾斜した軸芯周りに回動自在な状態で
取り付けられ、自重により閉じ方向側に回動可能な扉体
と、その扉体が全閉状態から後方側に開くのを阻止する
規制手段とを備えて構成されている点にある。
【0005】
【作用】本発明の第1特徴構成によれば、分離部の出口
部から出て逆行防止ゲートの手前に達した歩行動物が、
逆行防止ゲートの手前で停止しても、分離部の出口部と
逆行防止ゲートとの間隔が歩行動物一頭分の体長と略い
同じ長さとなるように構成されているので、その停止し
た歩行動物は、分離部からの退出が完了していることに
なる。一方、分離部の出口部と逆行防止ゲートとの間隔
をむやみに長くして、逆行防止ゲートが、歩行動物の逆
行の防止はするものの、分離部の出口部と逆行防止ゲー
トが離れ過ぎているため、分離部に対する逆行の防止と
いう機能を失ってしまうような事態を回避している。
【0006】この結果、歩行動物の逆行を適正に防止し
ながら、例えば、分離部に秤量台を設けて歩行動物の秤
量を行う場合でも、歩行動物が逆行防止ゲートの直前位
置に達したときは、歩行動物の体におけるほぼ後端に位
置する後足が分離部の秤量台から下りていることにな
り、後続の歩行動物の秤量を行うことができる。これ
は、分離部にて秤量を行う場合だけでなく、例えば、歩
行動物の検査等を行う場合も同様であり、後続の歩行動
物が先行の歩行動物に邪魔をされて適正位置に位置でき
ないというような事態を防止でき、適正に検査等の処理
を行えるのである。
【0007】本発明の第2特徴構成によれば、通常、逆
行防止ゲートの扉体は、その自重によって、閉じ方向に
回動して閉じた状態となっている。歩行動物がこの逆行
防止ゲートを前方に向かって通過する場合は、自重によ
り閉じている扉体を押し退けて前進し通過する。逆行防
止ゲートの通過を完了した歩行動物が何らかの原因で逆
行衝動にかられた場合は、扉体が規制手段によって全閉
状態から後方側に開くのが阻止され、確実に歩行動物の
逆行を阻止する。
【0008】
【発明の効果】上記第1特徴構成によれば、上記の如
く、歩行動物が逆行防止ゲートの手前で停止してしまっ
たような場合でも、分離部において後続の歩行動物に対
する秤量又は検査等の処理を行うことができるので、歩
行動物の逆行を逆行防止ゲートにて適正に防止しなが
ら、逆行防止ゲートの手前で歩行動物が停止してしまっ
た場合の作業効率の低下を防止できる歩行動物の分離装
置を提供するに至った。上記第2特徴構成によれば、上
記第1特徴構成による効果に加え、逆行防止ゲートは、
扉体が自重により閉じ方向側に移動し、閉じ方向側への
付勢手段を必ずしも必要としないという簡素な構成とし
てあるため、設備の低コスト化を図れるものとなった。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。先ず、図1乃至図4に基づいて、歩行動
物の分離装置の全体構成について説明する。分離装置
は、歩行動物の一例である牛を歩行通過させて牛の重量
を秤量する秤量部Mと、牛を群れから一頭ずつ分離して
秤量部Mに導く分離ゲートGと、秤量部Mの出口部から
出た牛が前進して通過することを許容し且つ通過した牛
が前記出口部に逆行することを阻止する逆行防止ゲート
Rとから成る。秤量部M、分離ゲートG及び逆行防止ゲ
ートR夫々は、別体にて構成すると共に、秤量部Mは、
牛の群れを誘導する誘導路Pの一部に設け、その秤量部
Mの入口部の手前に分離ゲートGを設け、秤量部Mの出
口部よりも進行方向前方に離れた箇所に、逆行防止ゲー
トRを設けてある。誘導路Pの両側には柵1を設けてあ
る。従って、秤量部Mと分離ゲートGは、牛を一頭ずつ
通過させる分離部Dとして機能する。
【0010】秤量部Mは、秤量台2と、その秤量台2の
出口部に設けた出口ゲート3と、秤量台2上の通路の両
側に設けた柵4と、制御装置5と、秤量部Mを搬送する
ための一対の搬送装置6とから成る。図中の21夫々
は、接地部21aにて地面に接地し、且つ、秤量台2の
4隅夫々を支持するように設けたロードセルであり、こ
れら4つのロードセル21の出力の合計値が秤量台2に
かかる荷重となる。
【0011】図3に示すように、牛の右後脚の足首に
は、牛の個体識別情報(個体番号)を発信する発信装置
Tを取り付けてあり、秤量台2には、発信装置Tから発
信される個体番号を受信するアンテナ22を設けてあ
る。
【0012】搬送装置6は、車輪61と、その車輪61
をロードセル21の接地部21aよりも下方に突出した
搬送位置と上方に退行した接地位置とに切り換え自在な
アーム部62とから成る。即ち、秤量部Mは、アーム部
62を前記搬送位置に切り換えることにより搬送可能と
なり、その状態で所望の位置まで搬送し、その位置で、
アーム部62を前記接地位置に切り換えることにより固
定接地できるように構成してある。両側の柵4夫々に
は、秤量部Mを搬送する際に把持するハンドル41と、
牛が秤量台2上の通路の両側端部寄りを歩行するのを規
制して通路の中央部を歩行させるための足寄せ部42と
を設けてある。
【0013】分離ゲートGは、上下軸芯回りに揺動開閉
自在な左右一対の入口扉体74A,74Bを備えた入口
ゲート7と、その入口ゲート7の入口扉体74Bを開閉
させるゲート開閉機構8とから成る。
【0014】秤量部Mの制御装置5は、秤量の開始及び
指示を行うためのキーパネル51、秤量結果(牛の個体
番号及びその重量)を表示出力するためのディジタル表
示器52、秤量結果を印字出力するためのプリンタ53
等を備える。又、ロードセル21からの秤量値の時系列
データに基づく牛の重量の算出や、アンテナ22を介し
ての発信装置Tとの通信等を司る計量処理部(図示せ
ず)、及び、後述するように牛を一頭のみ秤量台2に導
くべく入口ゲート7を開閉操作するようにゲート開閉機
構8を制御するゲート開閉制御部54も制御装置5の内
部に設けてある。
【0015】次に、図5及び図7に基づいて、入口ゲー
ト7について説明を加える。入口ゲート7は、左右一対
の台部71と、左右一対の台部71夫々の上部に立設し
た左右一対の柱状体72と、左右一対の柱状体72夫々
に対して上下軸芯周りに回動自在に設けた左右一対の回
転支持部73と、左右一対の回転支持部73夫々に一体
取着した左右一対の入口扉体74A,74Bと、左右一
対の台部71夫々の上部に立設し且つ前後の柵1と柵4
との間に位置するように設けた左右一対の柵75と、左
右一対の柱状体72夫々の上端部を連結する梁体76と
から成る。
【0016】左右一対の入口扉体74A,74Bは、両
開き式に揺動開閉自在な構造となっており、しかも、回
転支持部73に付設されたスプリング(図示せず)によ
り、誘導路Pと交差角90°で交差する全閉状態に復帰
付勢している。更に、左右一対の入口扉体74A,74
B夫々の遊端側の端部74Ah,74Bhを硬質ゴム材
により形成してあり、前記全閉状態においては、左右一
対の入口扉体74A,74B夫々の遊端側の先端部同士
が接触又は近接する状態となって、牛の前方視界を遮る
ようになっている。
【0017】図7に示すように、一対の入口扉体74
A,74Bのうちの左側の入口扉体74Aが第1設定角
度以上開かれたことを検出する入口側近接センサS1を
設けてある。入口側近接センサS1は磁気型近接センサ
にて構成してあり、左側の入口扉体74Aの後方側に位
置させた状態で左側の柵柵75に取着した検出部S1a
と、入口扉体74Aに取着し且つ回転支持部73の回転
軸芯を中心とした円弧形状に磁性体にて形成した被検出
部S1bとから構成してある。検出部S1aと被検出部
S1bとは、入口扉体74Aが前記第1設定角度(例え
ば55°)以上開かれた状態において互いに近接するよ
うに配置してある。即ち、入口側近接センサS1は、入
口扉体74Aが前記第1設定角度以上開かれた状態でO
N信号を出力するように構成してある。
【0018】次に、図6及び図8に基づいて、出口ゲー
ト3について説明を加える。出口ゲート3は、左右両側
夫々の柵4における秤量台2の出口部に相当する箇所に
立設した左右一対の柱状体31と、左右一対の柱状体3
1夫々に対して上下軸芯周りに回動自在に設けた左右一
対の回転支持部32と、左右一対の回転支持部32夫々
に一体取着した左右一対の出口扉体33A,33Bとか
ら成る。左右一対の出口扉体33A,33Bは、両開き
式に揺動開閉自在な構造となっており、又、回転支持部
32に付設されたスプリング(図示せず)により、誘導
路Pと所定の第2設定角度α(α<90°、例えば、α
=60°)で交差する状態(夫々の遊端側の先端部が左
右一対の回転支持部32の軸芯同士を結ぶ仮想線よりも
前方側に位置する状態)の原点位置に復帰付勢してい
る。更に、左右一対の出口扉体33A,33B夫々の遊
端側の端部33Ah,33Bhを硬質ゴム材により形成
してある。又、左右一対の出口扉体33A,33Bが前
記原点位置にある状態において、牛の前方視界を保って
牛の前進意欲をかき立てるために、前記原点位置にある
状態においては、左右一対の出口扉体33A,33Bの
遊端側の先端部同士が離間するようにしてある。しか
も、左右一対の出口扉体33A,33Bは、前記原点位
置においては、前方にやや開かれた状態となっているの
で、このことによっても、牛の前進意欲をかき立てるの
を助長している。
【0019】図8に示すように、一対の出口扉体33
A,33Bのうち右側の出口扉体33Bが前記原点位置
から第3設定角度以上開かれたことを検出する出口側近
接センサS2を設けてある。出口側近接センサS2も磁
気型近接センサにて構成してあり、柱状体31の上端部
に取着した検出部S2aと、回転支持部32に対して一
体的に回転するように取着し且つ回転支持部32の回転
軸芯を中心とした円弧形状に磁性体にて形成した被検出
部S2bとから構成してある。検出部S2aと被検出部
S2bとは、出口扉体33Bが前記第3設定角度(例え
ば10°)以上開かれた状態において互いに近接するよ
うに配置してある。即ち、出口側近接センサS2は、出
口扉体33Bが前記原点位置から前記第3設定角度以上
開かれた状態でON信号を出力するように構成してあ
る。
【0020】次に、逆行防止ゲートRについて説明を加
える。逆行防止ゲートRには、扉体91と、扉体91が
全閉状態から後方側に開くのを阻止する規制手段Eとが
備えられており、逆行防止ゲートRと分離部Dの出口部
との間隔Wが、牛一頭分の体長と略同じになる位置に逆
行防止ゲートRが設けられている。この間隔Wは、例え
ば、約600kgの牛の場合は、鼻先から尻尾までの体
長が約250cm程度であり、その長さに設定される
が、扱う牛の体長に応じて種々変更可能である。
【0021】扉体91は、図4に示すように、パイプフ
レームからなり、その端部が、誘導路Pの進行方向に向
かって左側脇の柵1に、鉛直方向から傾斜した回動軸芯
β周りに回動自在な状態で取り付けられている。回動軸
芯βは、柵1がなす平面に平行で、且つ、扉体91の上
部側が手前に傾斜した状態としてある。尚、図4では図
面を見易くするために、右側脇の柵1の図示を省略して
ある。規制手段Eは、柵1における、扉体91の基端側
端部取り付け位置の前方側箇所に取り付けたポール92
と、扉体91の遊端側端部とポール92とを接続する鎖
体93とからなる。扉体91は、その回動軸芯βが上記
の如く傾斜した状態としてあるので、扉体91の自重に
より閉じ方向側に回動可能であり、又、図2及び図4に
おいて実線で示す位置Uにおいて、ポール92と扉体9
1の遊端側端部とを接続する鎖体93がいっぱいに延び
た状態となって、扉体91が更に回動するのを阻止して
いる。つまり、位置Uに位置する状態が扉体91の全閉
状態となっている。この全閉状態においても、扉体91
の形状及び位置によって、牛の前方視界を保ち、牛の前
進意欲をかき立てるようになっている。
【0022】牛が誘導路Pを進行し、逆行防止ゲートR
を通過する際は、牛が全閉状態の扉体91を押し開く
と、扉体91は回動軸芯β周りに回動して、牛は逆行防
止ゲートRを容易に通過して行く。そして、牛の通過が
完了すると、扉体91はその自重により、位置Uの全閉
状態に移行する。一方、逆行防止ゲートRの通過を完了
した牛が何らかの原因により逆行衝動にかられ、誘導路
Pを進行方向と反対方向に逆行しようとして、牛が尾部
から扉体91に当たっても、扉体91が全閉状態から後
方側に開くのを規制手段Eが阻止するので、牛が逆行防
止ゲートRの設置箇所から手前側に逆行することがな
い。尚、逆行防止ゲートRの扉体91は、その自重によ
り確実に閉じ方向側に回動するように、図2及び図4に
おいて二点鎖線で示す位置Vよりは開き方向側に回動し
ないように図示しないストッパが設けられている。
【0023】次に、図1、図3及び図5に基づいて、ゲ
ート開閉機構8について説明を加える。ゲート開閉機構
8は、入口ゲート7の梁体76に取着した電動モータ8
1と、その電動モータ81の回転駆動により入口扉体7
4Bを全閉状態(図1におけるY位置)と全閉と全開と
の途中状態(図1におけるX位置)に切り換え、且つ、
前記途中状態においては牛が通過のために押し開くこと
を許容する状態で入口扉体74Bを保持する機構部82
とから成る。
【0024】次に、ゲート開閉制御部10の制御作動に
ついて説明を加える。図1に示すように、ゲート開閉制
御部10は、入口側近接センサS1及び出口側近接セン
サS2夫々の検出情報に基づいて、ゲート開閉機構8の
電動モータ81を制御する。
【0025】図9(イ)に示す状態は、秤量台2上に牛
がいない状態の装置の起動時の状態であり、ゲート開閉
制御部10は入口扉体74Bを前記途中状態に切り換え
るように電動モータ81を回転駆動する。従って、入口
ゲート7の手前に居る牛C1は前方視界が開けるので、
前進意欲をかき立てられ秤量台2に進入する。
【0026】図9(ロ)に示すように、牛C1の進入に
際しては、一対の入口扉体74A,74Bは押し開か
れ、その押し開かれる過程で、入口扉体74Aの開き角
度が55°前後になると、入口側近接センサS1からO
N信号が出力され、これに基づいて、ゲート開閉制御部
10は入口扉体74Bを前記全閉状態に切り換えるよう
に電動モータ81を回転駆動する。その状態で、図9
(ハ)に示す如く、牛C1が入口ゲート7を通過して牛
C1の全体が秤量台2上に乗った状態になると、一対の
入口扉体74A,74Bは、前記スプリングによる付勢
力により前記全閉状態となる。従って、入口ゲート7の
手前に達した牛C2は、前方視界が遮られるので前進意
欲を削がれ、入口ゲート7の手前で停止する。
【0027】出口ゲート3が前記原点位置にある状態で
も、牛C1の前方視界を保っているので、出口ゲート3
の手前に達した牛C1は、図9(ニ)に示すように、出
口ゲート3の一対の出口扉体33A,33Bを押し開き
ながら前進する。牛C1が出口ゲート3を通過するのに
伴って、出口扉体33Bが前記原点位置から10°以上
開かれると、出口側近接センサS2からON信号が出力
され、これに基づいて、ゲート開閉制御部10は入口扉
体71Bを前記途中状態に切り換えるように電動モータ
81を回転駆動する。従って、入口ゲート7の手前の牛
C2は、前方視界が開けるので、前進意欲をかき立てら
れ秤量台2に進入する。
【0028】牛C1が出口ゲート3の通過を完了する
と、出口ゲート3の一対の出口扉体33A,33Bは前
記スプリングによる付勢力により前記原点位置になる。
牛C1が出口ゲート3の通過を完了した直後の時点で
は、逆行防止ゲートRと分離部Dの出口部との間隔W
が、牛一頭分の体長と略同じとなっているので、牛C1
の前方側に逆行防止ゲートRを構成する扉体91が全閉
状態で位置するが、扉体91は、全閉状態においても牛
C1の前方視界を保っているので、牛C1は、図9
(ホ)に示すように、そのまま前進して扉体91を押し
開きながら逆行防止ゲートRを通過する。
【0029】このとき、牛C1が逆行防止ゲートRの扉
体91の存在に驚く等して立ち止まってしまった場合で
も、牛C1は分離部Dの出口部の通過を完了して既に秤
量台2から降りているので、後続の牛C2の秤量を妨害
することはない。牛C1が逆行防止ゲートRの通過を完
了すると、逆行防止ゲートRの扉体91は、その自重に
より回動軸芯β周りに回動して全閉状態となる。従っ
て、逆行防止ゲートRを通過した牛C1は、逆行防止ゲ
ートRに阻止されるので、分離部Dの出口部側に逆行す
ることができない。
【0030】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 上記実施例では、逆行防止ゲートRの扉体91は、
誘導路Pの左側脇の柵1に取り付けられた構成としてあ
るが、扉体91を左右一対に設けて、左右一対の扉体9
1の夫々を左右の柵1の夫々に取り付けて、上記実施例
と同様に、夫々の扉体91がその自重により閉じ方向に
回動可能に構成しても良い。
【0031】 上記実施例では、逆行防止ゲートRの
扉体91は、その自重により全閉状態に回動するように
構成しているが、全閉状態に回動させるための付勢手段
を設けて構成しても良い。すなわち、図10及び図11
に示すように、逆行防止ゲートRを、左右一対の台部1
01と、左右一対の台部101夫々の上部に立設したア
ーチ状の枠体102と、アーチ状の枠体102における
左右一対の柱状部102A夫々に対して上下方向に取着
した左右一対の軸体103と、左右一対の軸体103夫
々に対してその軸芯周りに回動自在に設けた左右一対の
回転支持部104と、左右一対の回転支持部104夫々
に一体取着した左右一対の扉体105と、左右一対の扉
体105を全閉状態に復帰付勢するスプリング106
と、左右一対の扉体105が前記全閉状態から後方側に
開くのを阻止する規制手段Eとを備えた構成とする。左
右一対の扉体105は、両開き式に揺動開閉自在な構造
となっており、誘導路Pと所定の設定角度γ(γ<90
°、例えば、γ=60°)で交差する状態(夫々の遊端
側の先端部105tが左右一対の軸対103の軸芯同士
を結ぶ仮想線よりも前方側に位置する状態)で前記全閉
状態となり、その全閉状態においては、左右一対の扉体
105夫々の先端部105t同士が接当する状態で設け
てある。更に、左右一対の扉体105夫々の遊端側の端
部には、前記全閉状態における先端部105t同士の接
当部に対して左右対象に切欠き部105Hを形成してあ
り、前記全閉状態においても、牛の前方視界を保って牛
の前進意欲をかき立てるようにしてある。規制手段E
は、左右一対の柱状部102A夫々に対して取着した棒
状体107Aと、左右一対の回転支持部104夫々に対
して取着したピン107Bとからなり、棒状体107A
とピン107Bとが接当することにより、扉体105が
前記全閉状態から後方側に開くのを阻止するようにして
ある。尚、上記構成の逆行防止ゲートRと分離部Dの出
口部との間隔Wは上記実施例と同様に、牛一頭分の体長
と略同じ長さとなるように構成してある。
【0032】 上記実施例では、秤量部M及び分離ゲ
ートGを、別体にて構成したが、秤量部M及び分離ゲー
トGを一体にて構成しても良い。
【0033】 上記実施例では、秤量台2の出口部に
出口ゲート3を設ける場合について例示したが、出口ゲ
ート3を省略した構成としても良い。
【0034】 規制手段Eの具体構成は、上記実施例
の構成に限定されるものではなく、種々の構成が可能で
ある。
【0035】 本発明の歩行動物の分離装置は、上記
実施例の如く秤量を行う場合以外にも、例えば、検査等
の処理を行う場合にも適用することができる。又、牛以
外の歩行動物、例えば羊や馬や鶏等の歩行動物を処理す
る場合にも適用することができる。
【0036】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行動物の分離装置を示す平面図
【図2】歩行動物の分離装置を示す平面図
【図3】歩行動物の分離装置を示す正面図
【図4】歩行動物の分離装置を示す正面図
【図5】歩行動物の分離装置の分離ゲートの右側面図
【図6】歩行動物の分離装置の秤量部の右側面図
【図7】歩行動物の分離装置の入口ゲート付近の平面図
【図8】歩行動物の分離装置の出口ゲート付近の一部切
り欠き平面図
【図9】牛が秤量台上を歩行通過する際の経時変化を説
明する図
【図10】別実施例における歩行動物の分離装置の逆行
防止ゲート付近の一部切り欠き平面図
【図11】別実施例における歩行動物の分離装置の逆行
防止ゲートの右側面図
【符号の説明】
91 扉体 D 分離部 E 規制手段 P 誘導路 R 逆行防止ゲート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の歩行動物を誘導する誘導路(P)
    に、歩行動物を一つずつ通過させる分離部(D)が設け
    られ、 その分離部(D)の出口部よりも前方に離れた箇所に、
    前記出口部から出た歩行動物が前進して通過することを
    許容し且つ通過した歩行動物が前記出口部に逆行するこ
    とを阻止する逆行防止ゲート(R)が設けられている歩
    行動物の分離装置であって、 前記分離部(D)の出口部と前記逆行防止ゲート(R)
    との間隔が、歩行動物一頭分の体長と略同じ長さとなる
    ように構成されている歩行動物の分離装置。
  2. 【請求項2】 前記逆行防止ゲート(R)が、誘導路
    (P)の側脇に、鉛直方向から傾斜した軸芯周りに回動
    自在な状態で取り付けられ、自重により閉じ方向側に回
    動可能な扉体(91)と、その扉体(91)が全閉状態
    から後方側に開くのを阻止する規制手段(E)とを備え
    て構成されている請求項1記載の歩行動物の分離装置。
JP5316236A 1993-12-16 1993-12-16 歩行動物の分離装置 Pending JPH07163261A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081495A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Nakayama Egg:Kk 家禽個体管理システム
JP2013507937A (ja) * 2009-10-20 2013-03-07 セイファーゲート グループ ピーティワイ リミテッド スイングゲート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006081495A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Nakayama Egg:Kk 家禽個体管理システム
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