JPH06225577A - 回転軸の同期ずれ検出装置 - Google Patents

回転軸の同期ずれ検出装置

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JPH06225577A
JPH06225577A JP5032760A JP3276093A JPH06225577A JP H06225577 A JPH06225577 A JP H06225577A JP 5032760 A JP5032760 A JP 5032760A JP 3276093 A JP3276093 A JP 3276093A JP H06225577 A JPH06225577 A JP H06225577A
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Osamu Honda
修 本田
Shozo Numai
正蔵 沼井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同期ずれを起こした回転軸を検出することに
より、同期ずれの原因となったトラブルに基づく事故等
の発生を未然に回避すること。 【構成】 夫々が同期して回転するように駆動チェーン
及びスプロケット等を介してモータと連結する駆動軸
3、4、5と、これら各駆動軸3、4、5に設けられ
「0」の基準点を有す目盛り40を付してある目盛り板
37と、減速機38の外箱に設けられ目盛り板37の回
転位置を指示するための指示部50と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、夫々が同期して回転
するように動力伝達部を介して駆動部と連結する複数の
回転軸を有する装置において、これらの複数の回転軸が
同期して回転しているか否かを検出するための回転軸の
同期ずれ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】夫々が同期して回転する複数の回転軸を
有する装置の一例を図2に示す。この装置は、缶コーヒ
等の市販の缶入り飲料を滅菌するための竪型滅菌装置に
設けられている搬送装置であり、飲料缶をこの滅菌装置
内で移動させるためのものである。この搬送装置は、図
2に示すように、駆動軸1〜7と、アイドラー軸8、9
と、固定側に回動自在に取り付けられている回転軸10
〜21と、これら各軸1〜21に掛けられているキャリ
ア付きの搬送コンベア22とを備えている。そして、駆
動軸1〜7が1台のモータ(図示せず)によって同期し
て回転駆動され、これによって、搬送コンベア22が矢
印23の方向に移動する。
【0003】なお、各駆動軸1〜6は、図には示さない
が夫々に設けられている減速機、トルクリミッタ、スプ
ロケット及び駆動チェーンを介して1台のモータの回転
軸と連結しており、夫々が同期して回転する。アイドラ
ー軸8、9は、搬送コンベア22の宙吊りされている部
分の内側に載置されている。つまり、軸8、9も搬送コ
ンベア22によって宙吊りされている。
【0004】この搬送装置によると、運転中に例えば搬
送コンベア22の或る箇所が固定側に引っ掛かり過負荷
が働いた場合、対応するトルクリミッタがその過負荷を
検出して、例えばモータを停止させることにより滅菌装
置及び飲料缶の保護を図っている。つまり、従来は、夫
々の駆動軸1〜7にトルクリミッタを設けることによ
り、搬送コンベア22に過負荷が働くようなトラブルが
起こった場合に、滅菌装置等の損傷を未然に防止しよう
とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の搬
送装置では、例えば図2に示す駆動軸4に動力を伝達す
る駆動チェーンが磨耗によって使用限界を越える長さに
伸びたり、又は破断した場合であっても、これが直接の
原因となって駆動軸4に過負荷が掛からないために、駆
動軸4に取り付けられているトルクリミッタが作動せ
ず、その為に駆動チェーンの伸びや破断を発見すること
ができないという問題がある。そして、例えば駆動チェ
ーンが使用限界を越える長さに伸びた状態で運転を継続
すると、いずれは破断に至り、重大な事故又は故障の原
因となる。つまり、トルクリミッタでは、事故又は故障
が起こり、駆動軸に過負荷が働いた時点で作動するもの
であるので、過負荷が働くまでのトラブルの前兆を予期
することができないという問題がある。
【0006】例えば、駆動軸4と連結する駆動チェーン
のタイトナーが正常に作動していないことが原因して、
スプロケットと駆動チェーンとの間で歯飛びを生じてい
る場合でも、トルクリミッタが作動せず、その為に歯飛
びを発見することができないという問題がある。そし
て、スプロケットの歯飛びが生じている状態で運転を継
続すると、図2に示す駆動軸4の回転が駆動軸3、5の
回転よりも遅れている分だけアイドラー軸8が下降する
と共に、アイドラー軸9が上昇し、図2に示すアイドラ
ー軸8、9の正常な宙吊り状態を維持できなくなり、そ
の結果、搬送コンベア22の一部が動かなくなりトルク
リミッタが働いて滅菌装置は停止する。これにより、搬
送コンベア22の破損を防止できるが滅菌空間にある飲
料缶は過滅菌になり商品価値がなくなると共に生産が停
止するといった重大なトラブルを招くことになる。
【0007】また、例えば駆動軸4に過負荷が掛かり駆
動軸4に取り付けられているトルクリミッタが作動して
モータが停止した場合、駆動軸4に過負荷が掛かった原
因を除去した後に、アイドラー軸8、9が適切な宙吊り
状態となるように駆動軸4の回転位置を調整する必要が
ある。しかし、搬送コンベア22の宙吊り部分の長さが
例えば20mもある場合では、駆動軸4の回転位置を見
ながら同時にアイドラー軸8、9の高さ位置を確認する
ことは困難であり、従って、駆動軸4の回転位置を正規
の回転位置に正確に調整することができないという問題
がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決する回転軸の
同期ずれ検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、夫々が同
期して回転するように動力伝達部を介して駆動部と連結
する複数の回転軸と、基準点を有する目盛りを付してあ
る同期ずれ検出用目盛り部材と、該同期ずれ検出用目盛
り部材の目盛りを指示するための指示部と、を具備し、
上記目盛り部材及び上記指示部のうちの一方を上記各回
転軸に設け他方を固定側に設けたことを特徴とするもの
である。
【0010】第2の発明は、夫々が同期して回転するよ
うに動力伝達部を介して駆動部と連結する複数の回転軸
と、該回転軸が所定の回転角度だけ回転するたびごと
に、上記夫々の回転軸ごとに所定の信号を出力する信号
発生部と、該信号発生部の出力する上記夫々の所定の信
号が入力しこれら入力した各所定の信号の入力タイミン
グに基づいて上記複数の回転軸の同期ずれを検出する同
期ずれ検出部と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】第1の発明によると、複数の各回転軸が回転す
ると、各目盛り部材(又は指示部)が対応する各回転軸
と同期して回転する。即ち、複数の回転軸が互いに同期
して回転するときは、各目盛り部材(又は指示部)も互
いに同期して回転する。そして、複数の回転軸の回転が
停止すると、各目盛り部材(又は指示部)の回転も停止
する。従って、同期回転していた複数の回転軸が停止し
たときの各指示部が指示する目盛りの相対的な関係は、
駆動部の停止時期にかかわらず常に或る所定の関係を有
している。
【0012】そして、いずれかの回転軸が同期ずれを起
こして回転している状態でこれら複数の回転軸を停止さ
せると、このときの各指示部が指示する目盛りの相対的
な関係は、上記の所定の関係と相違する。即ち、同期ず
れしている回転軸の指示部の指示する目盛りが、その回
転軸の同期ずれしている分だけずれている。この目盛り
のずれを読み取ることにより同期ずれしている回転軸を
発見することができ、そのずれた回転角度及びその方向
も知ることができる。
【0013】第2の発明によると、複数の各回転軸が所
定の回転角度だけ回転するたびごとに、各回転軸ごとに
所定の信号を信号発生部が出力する。従って、複数の回
転軸が互いに同期して回転しているときの、信号発生部
が各回転軸ごとに出力する信号の出力タイミングの相対
的な関係(位相関係)は、或る所定の関係を有してい
る。そして、信号発生部が各回転軸ごとに出力する信号
の出力タイミングがその所定の関係を有している場合
は、同期ずれ検出部は、複数の回転軸が同期して回転し
ていることを検出する。
【0014】そして、いずれかの回転軸が同期ずれを起
こして回転した場合の、信号発生部が各回転軸ごとに出
力する信号の出力タイミングの相対的な関係は、上記の
所定の関係と相違する。即ち、同期ずれしている回転軸
の回転と対応して出力されている信号の出力タイミング
は、その回転軸の同期ずれしている分だけずれている。
この場合、同期ずれ検出部は、該回転軸が同期ずれして
回転していることを検出する。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を各図を参照して説明す
る。この実施例は、従来例で説明した図2に示す竪型滅
菌装置の搬送装置に請求項1及び2に記載の発明の回転
軸の同期ずれ検出装置を適用したものである。図3は、
この滅菌装置に飲料缶を搬入するための搬入部24を示
し、図4は、飲料缶を滅菌するための滅菌部25を示
す。そして、図5は、滅菌済みの飲料缶を滅菌装置から
搬出するための搬出部26を示す。
【0016】搬入部24は、図3に示すように、搬入コ
ンベア27によって搬入されてきた飲料缶(図示せず)
を多列コンベア28上に拡散させて移送し、多列コンベ
ア28の排出端で飲料缶を所定の列数に揃えて送り込み
コンベア29にてキャリア付き搬送コンベア22の飲料
缶挿入部30まで搬送する。図3の搬入部24は、飲料
缶を1階に設けた飲料缶挿入部30まで搬送する装置で
あるが、この搬入部24以外に、飲料缶を2階に設けた
飲料缶挿入部(図4に飲料缶挿入部31のみを示す。)
31まで搬送する別の搬入部も設けられている。
【0017】滅菌部25は、図4に示すように、搬入部
24から搬入された飲料缶を搬送コンベア22により搬
送して予熱水塔32、滅菌槽33及び冷却水塔34に順
次通過させて滅菌及び冷却を行う。
【0018】搬出部26は、図5に示すように、滅菌さ
れた飲料缶を搬送コンベア22から受け取り、送り出し
コンベア35及び搬出コンベア36によってこれら滅菌
済みの飲料缶を滅菌装置から搬出する。
【0019】次に、この滅菌装置に適用した請求項1に
記載の発明と対応する第1の回転軸の同期ずれ検出装置
(以下、第1の検出装置という。)及び請求項2に記載
の発明と対応する第2の回転軸の同期ずれ検出装置(以
下、第2の検出装置という。)の説明をする。
【0020】第1の検出装置は、図4に示す駆動軸2、
3、4、5、6の夫々に対して取り付けてある。従っ
て、第1の検出装置は、合計5台取り付けてあり、各第
1の検出装置は同等であるので、駆動軸6に対して取り
付けてある第1の検出装置のみを説明する。
【0021】第1の検出装置は、図6に示すように同期
ずれ検出用目盛り板(以下、目盛り板という。)37
と、指示部50と、を備えている。目盛り板37は、図
6に示すように、ドーナツ状の板状体であり、減速機3
8の出力軸39に中心を一致させて固定してある。目盛
り板37の前面には、目盛り板37の外周を50等分す
る目盛り40とその目盛りの数を示す数字41とを付し
てある。目盛りの数を50としたのは、減速機38の減
速比が1/50だからである。即ち、減速機38の入力
軸42が1回転したときに、出力軸39が1/50回転
だけ回転したことを1つの目盛りで確認することができ
るようにするためである。勿論、減速比が1/50の場
合でも、目盛りの数を50とせずに、これ以外の例えば
25、100、150としてもよい。
【0022】なお、図6に示す減速機38の出力軸39
は、駆動軸6と連結されており、出力軸39の反力によ
る回転を防止するために、この減速機38は振れ止め板
56を介して固定側57に固定されている。そして、こ
の振れ止め板56には、固定基台43を固定して取り付
けてあり、この固定基台43にはスイッチ49、52を
取り付けてある。このように、固定基台43を振れ止め
板56に取り付けたのは、出力軸39の駆動により減速
機38が若干揺動又は振動した時に、スイッチ49、5
2と各スイッチ49、52が検出しようとするカム5
1、トルクリミッタ44の作動部材との相対位置がずれ
ないようにするためである。
【0023】また、図6に示すように、減速機38の入
力軸42にはトルクリミッタ44を介してスプロケット
45が取り付けられている。このスプロケット45は、
駆動チェーン46を介してスプロケット47と連結され
ている。このスプロケット47は、図4に示すように、
ギヤーボックス、ユニバーサルジョイント等を介してモ
ータ48の回転軸と連結されている。これらスプロケッ
ト45、47、駆動チェーン46等が動力伝達部であ
る。そして、このモータ48が回転すると、駆動軸2、
3、4、5、6が同期して回転するように各駆動軸2、
3、4、5もスプロケット45、47、駆動チェーン4
6等を介してモータ48の回転軸と連結している。ま
た、各駆動軸1〜7に過負荷が掛かると、トルクリミッ
タ44、・・・が作動し、この作動を図6に示すリミッ
トスイッチ49が過負荷を検出してモータ48を停止さ
せる構成となっている。
【0024】指示部50は、図6に示すように、先端が
目盛り板37の目盛り40を指示することができるよう
に、減速機38の外箱に固定して取り付けてある。そし
て、図1及び図6に示すように、駆動軸2〜6が停止し
た状態で、各指示部50が各目盛り板37の同一の目盛
りを指示するように目盛り板37を出力軸39に取り付
けてある。従って、モータ48によって駆動軸1〜7を
回転駆動すると駆動軸1〜7が同期回転し、モータ48
を停止させると、駆動軸1〜7が同じ回転位置で停止す
る。この時、駆動軸2〜6に取り付けられている夫々の
指示部50は、全て同一の目盛り、例えば「目盛り1
0」を指示している。
【0025】第2の検出装置は、図4に示す駆動軸2、
3、4、5、6の夫々に対して取り付けたカム51及び
近接スイッチ52と、同期ずれ検出部(図示せず)とを
備えている。各駆動軸2〜6ごとに取り付けたカム51
及び近接スイッチ52は、請求項2に記載の信号発生部
であり、夫々のカム51及び近接スイッチ52は同等で
あるので、駆動軸6に対して取り付けられているものの
みを説明する。
【0026】カム51は、図6に示すように、約半円周
に亘る突起53を有しており、減速機38の入力軸42
に取り付けられている。
【0027】近接スイッチ52は、図6に示すように固
定基台43に固定して取り付けてあり、カム51の突起
53を検出したときに検出信号(ON信号)を生成す
る。即ち、入力軸42が1回転するたびにON信号を1
回生成する。
【0028】同期ずれ検出部は、図には示さないが各駆
動軸2〜6に対して取り付けた5台の近接スイッチ52
と電気的に接続しており、各近接スイッチ52の検出信
号が入力する。そして、入力する夫々の検出信号の入力
タイミングに基づいて駆動軸2〜6の同期ずれを検出す
る。
【0029】次に、第1及び第2の検出装置の動作を説
明する。この滅菌装置の搬送コンベア22を駆動させる
ためにモータ48を起動すると、各駆動軸2〜6は互い
に同期して回転する。そして、各駆動軸2〜6に対して
設けた目盛り板37も図1及び図6に示す矢印の方向
(時計方向)に互いに同期して回転する。ただし、駆動
軸2に設けた目盛り板37は、図には示していない。即
ち、或る時点において、駆動軸6の指示部50が目盛り
板37の例えば「10」の目盛りを指示しているとき
は、他の駆動軸2〜5の指示部50も各目盛り板37の
「10」の目盛りを指示している。そして、モータ48
が停止して駆動軸2〜6の回転が停止すると、各目盛り
板37の回転も停止する。従って、同期回転していた各
駆動軸2〜6が停止したときの各指示部50が指示する
目盛りの数字は、モータ48の停止時期にかかわらず常
に一致している。即ち、各駆動軸2〜6が停止したとき
に、いずれかの指示部50が指示する目盛りの数字(例
えば「5」)が、他の指示部50が指示する数字(例え
ば「15」)と相違している場合は、「5」の目盛りを
指示する指示部50が取り付けられている駆動軸が他の
駆動軸に対して「10」目盛りだけ回転が遅れているこ
とが分かる。
【0030】つまり、従来では、トルクリミッタ44が
作動してモータ48が停止したときに、搬送コンベア2
2にトラブルが発生したことが分かるが、いずれの駆動
軸がどの方向にどの程度同期ずれを起こしているかどう
かを簡単には知ることができない。これに対して、第1
の検出装置によると、夫々の指示部50の指示を見るだ
けでどの駆動軸が同期ずれを起こしているかということ
を発見することができる。従って、上記の場合、同期ず
れを起こしている駆動軸の指示部50が「15」を指示
する位置になるように駆動軸の回転位置を調整すること
により、この同期ずれした駆動軸を同期ずれしていない
他の駆動軸の回転位置に一致させることができる。更
に、この第1の検出装置によると、トルクリミッタでは
検出できない搬送コンベア22の種々の状況をモータ4
8が停止した状態において認識することができる。例え
ば、スプロケット45、47の歯飛びが生じていること
や駆動チェーン46の伸び量を認識することができ、こ
れにより、図6に示すチェーンタイトナー54の緩みや
駆動チェーン46の使用限界の時期を知ることができ
る。
【0031】また、第2の検出装置によると、各駆動軸
2〜6が1回転するたびごとに、対応する各近接スイッ
チ52が検出信号を出力する。従って、駆動軸2〜6が
互いに同期して回転している状態では、各近接スイッチ
52の出力する検出信号が同期ずれ検出部に入力するタ
イミングは完全に一致する。なお、この検出信号が同期
ずれ検出部に入力するタイミングに基づいて同期ずれし
ているか否かを判定する方法は幾つか考えられるが、こ
の実施例では、例えば、図7に示すように、駆動軸2〜
6のうちの1つの駆動軸6を基準駆動軸として定め、駆
動軸2〜6に取り付けられている各減速機38の入力軸
42が1回転する同じサイクルタイムにおいて、駆動軸
6の近接スイッチ52がON信号を生成している間(t
1 〜t2)、(t3 〜t4 )、・・・・に他の駆動軸2
〜5の近接スイッチ52が生成するON信号が全て入力
した場合は、同期ずれがないと判定する構成としてい
る。つまり、駆動軸6の近接スイッチ52がOFF信号
を生成している間に(ON信号を生成していないt2
3 の間に他のいずれかの駆動軸2〜5の近接スイッチ
52が生成するON信号が入力した場合は、同期ずれし
ていると判定する。そして、同期ずれと判定した場合
に、同期ずれした駆動軸を表示部(図示せず)に表示し
て作業者等に知らせる。
【0032】このように、第1の検出装置では、駆動軸
2〜6が停止したときに各指示部50の指示を作業者が
逐次読み取ることにより、同期ずれした駆動軸を識別す
ることができるのに対して、第2の検出装置によると、
駆動軸2〜6の回転中において同期ずれした駆動軸を自
動的に検出することができる。従って、第2の検出装置
により同期ずれした駆動軸が自動的に検出されると、モ
ータを自動的に停止させることができ、次に、作業者が
上記と同様にして第1の検出装置の指示部50の指示を
読み取り、同期ずれした駆動軸に設けられている指示部
50の指示位置が他の指示部50の指示位置と一致する
ように、該駆動軸を調整する。これにより駆動軸2〜6
の回転位置を一致させることができる。このように、第
1及び第2の検出装置によると、トルクリミッタだけで
は検出できない搬送コンベア22の種々の状況を知るこ
とができるので、この状況に基づいて対応する種々の手
段を取ることができる。これにより、従来では回避でき
なかった重大な故障又は事故の発生を未然に回避するこ
とができる。
【0033】ただし、上記実施例では、図7に示すよう
に、駆動軸2〜6のうちの1つの駆動軸6を基準駆動軸
として定め、同じサイクルタイムにおいて、駆動軸6の
近接スイッチ52がON信号を生成している間(t1
2 )、・・・に他の駆動軸2〜5の近接スイッチ52
が生成するON信号が全て入力した場合に、同期ずれが
ないと判定したが、次の2つのように変形することがで
きる。
【0034】第1の変形例としては、基準駆動軸を定め
ずに、図4に示すように、ギヤーボックス等を介してモ
ータ48の回転軸と連結するオプトコーダ55を設け、
このオプトコーダ55が生成する図8に示す基準パルス
信号のON区間中(t1 〜t2 )、・・・に駆動軸2〜
6の近接スイッチ52が生成するON信号(同じサイク
ルタイムのON信号)が全て入力した場合に、同期ずれ
がないと判定する構成とすることができる。従って、基
準パルス信号のOFF区間中(t2 〜t3 )、・・・に
いずれかの駆動軸2〜6の近接スイッチ52が生成する
ON信号が入力した場合は、同期ずれしていると判定す
る。そして、同期ずれと判定した場合に、その旨を表示
部(図示せず)に表示して作業者等に知らせる。
【0035】第2の変形例としては、基準駆動軸を定め
ずに、図4に示すようにオプトコーダ55を設け、この
オプトコーダ55に図9に示す基準パルス信号を生成さ
せる。そして、駆動軸2〜6の近接スイッチ52が生成
するON信号が入力したときに、基準パルス信号と夫々
のON信号のずれ時間(又は位相差)xを測定して記憶
部(図示せず)に記憶し、このずれ時間の程度によって
それに応じた警報を出力する構成とすることができる。
例えば図10に示すように、3つのずれ時間範囲を予め
定めておき、夫々のずれ時間xが属するずれ時間範囲
(例えばa<x<b)を判別し、その判別したずれ時間
範囲と対応する警報(例えばタイトナー、駆動チェーン
等のチェック)を出力する。なお、警報のメッセージは
グラフィックディスプレーに表示させることができる
し、ブザーやライトにより注意を喚起させることもでき
る。
【0036】そして、上記実施例では、同期ずれの検出
時間間隔を図7に示すように、(t1 〜t2 )、(t3
〜t4 )、・・・・としたが、基準駆動軸6のカム51
の突起53の範囲を拡縮することによりこの検出時間間
隔を変更することができる。
【0037】また、上記実施例では、近接スイッチ52
とカム51を組み合わせて信号発生部を実施したが、近
接スイッチ52とカム51を使用せずに、従来公知のパ
ルス発生器又はエンコーダ等を各駆動軸2〜6ごとに設
けて、各駆動軸2〜6が1回転するたびごとにON信号
を生成させる構成とすることができる。
【0038】更に、駆動軸2、3、4、5、6に第1及
び第2の検出装置を適用したが、全ての駆動軸1〜7に
この第1及び第2の検出装置を適用することができる
し、搬送コンベア22の大きさ及び形状等に応じて所望
の駆動軸に第1及び第2の検出装置を適用することがで
きる。
【0039】そして、上記実施例では、第1及び第2の
検出装置を滅菌装置に設けられている搬送コンベア22
に適用したが、これ以外の他の装置の搬送コンベア22
に適用することができる。
【0040】また、上記実施例では、第1及び第2の検
出装置の両方の装置を滅菌装置に設けられている搬送コ
ンベア22に取り付けたが、いずれか一方の検出装置を
搬送コンベア22に取り付けてもよい。更に、上記実施
例では、目盛り板37を出力軸39に固定し、指示部5
0を減速機38の外箱に設けたが、目盛り板37を外箱
に設け、指示部50を出力軸39に設けてもよい。
【0041】
【発明の効果】第1及び第2の発明は、或る回転軸が同
期ずれを起こした場合にその同期ずれを起こした回転軸
を検出することができる構成であり、この同期ずれを起
こした回転軸を検出することにより、動力伝達部、回転
軸及びこの回転軸と連結する装置の異常を認識すること
ができるという効果がある。
【0042】つまり、駆動伝達部の例えば駆動チェーン
が交換すべき長さに伸びた状態となった場合、この駆動
チェーンと連結する回転軸が、その伸長量と対応する分
だけ同期ずれを起こすので、その同期ずれによって生じ
た回転角度のずれを検出することにより、駆動チェーン
が交換すべき長さに伸びたことを認識することができ
る。このように、駆動チェーンの交換時期を知ることが
できるので、駆動チェーンの破断が原因する重大な事故
又は故障の発生を未然に回避することができるという効
果がある。この同期ずれによる回転角度のずれは、第1
の発明では指示部が指示する目盛りにより読み取ること
ができるし、第2の発明では信号発生部の発生した信号
が同期ずれ検出部に入力する入力タイミングにより認識
することができる。勿論、駆動チェーンが破断した場合
にも、同期ずれが起こるので、駆動チェーンの破断も検
出することができる。
【0043】そして、第1の発明によると、例えば動力
伝達部の何らかのトラブルが発生して回転軸の回転が自
動的に停止した場合又は停止させた場合、この停止した
状態で各指示部が指示する目盛りを読み取ることによ
り、この読み取った目盛りに基づいて同期ずれを起こし
た回転軸を認識することができ、これにより、トラブル
の原因を追求することができるという効果がある。そし
て、各指示部の指示する目盛りに基づいて、同期ずれを
起こした回転軸を適切な回転位置に速やかに調整するこ
とができるという効果もある。
【0044】また、第2の発明によると、各回転軸の回
転中に信号発生部の発生する信号が同期ずれ検出部に入
力し、これらの信号の入力タイミングに基づいて回転軸
の同期ずれを検出することができるので、回転軸が回転
する運転中に同期ずれを起こす要因(例えば駆動チェー
ンに対するスプロケットの歯飛び等)を発見することが
でき、その結果この要因を解消することによりこの要因
が原因するトラブルを未然に防ぐことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る第1の回転軸の同期
ずれ検出装置の駆動軸3、4、5に設けた目盛り板の正
面図である。
【図2】同実施例の搬送コンベアの概略図である。
【図3】同実施例の滅菌装置の搬入部を示す斜視図であ
る。
【図4】同実施例の滅菌装置の滅菌部を示す斜視図であ
る。
【図5】同実施例の滅菌装置の搬出部を示す斜視図であ
る。
【図6】同実施例の駆動軸6に設けた第1及び第2の回
転軸の同期ずれ検出装置の正面図である。
【図7】同実施例の同期ずれ検出部に入力する各種信号
を示す図である。
【図8】同実施例の同期ずれ検出部に入力する各種信号
の他の例を示す図である。
【図9】同実施例の同期ずれ検出部に入力する各種信号
の更に別の例を示す図である。
【図10】同実施例の同期ずれ検出部に入力する各種信
号のずれ時間と警報の種類を示す図である。
【符号の説明】
1〜7 駆動軸 37 目盛り板 40 目盛り 41 数字 46 駆動チェーン 48 モータ 50 指示部 51 カム 52 近接スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々が同期して回転するように動力伝達
    部を介して駆動部と連結する複数の回転軸と、基準点を
    有する目盛りを付してある同期ずれ検出用目盛り部材
    と、該同期ずれ検出用目盛り部材の目盛りを指示するた
    めの指示部と、を具備し、上記目盛り部材及び上記指示
    部のうちの一方を上記各回転軸に設け他方を固定側に設
    けたことを特徴とする回転軸の同期ずれ検出装置。
  2. 【請求項2】 夫々が同期して回転するように動力伝達
    部を介して駆動部と連結する複数の回転軸と、該回転軸
    が所定の回転角度だけ回転するたびごとに、上記夫々の
    回転軸ごとに所定の信号を出力する信号発生部と、該信
    号発生部の出力する上記夫々の所定の信号が入力しこれ
    ら入力した各所定の信号の入力タイミングに基づいて上
    記複数の回転軸の同期ずれを検出する同期ずれ検出部
    と、を具備することを特徴とする回転軸の同期ずれ検出
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011115025A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd ギヤモータ

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