JPH06224B2 - ホツトメルトガン - Google Patents

ホツトメルトガン

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JPH06224B2
JPH06224B2 JP60167359A JP16735985A JPH06224B2 JP H06224 B2 JPH06224 B2 JP H06224B2 JP 60167359 A JP60167359 A JP 60167359A JP 16735985 A JP16735985 A JP 16735985A JP H06224 B2 JPH06224 B2 JP H06224B2
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rod
carriage
hot melt
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melt gun
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スパイゼベツチヤー ヨアヒム
ウーゲ クリスチヤン
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C17/00Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces
    • B05C17/005Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces for discharging material from a reservoir or container located in or on the hand tool through an outlet orifice by pressure without using surface contacting members like pads or brushes
    • B05C17/00523Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces for discharging material from a reservoir or container located in or on the hand tool through an outlet orifice by pressure without using surface contacting members like pads or brushes provided with means to heat the material
    • B05C17/00526Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces for discharging material from a reservoir or container located in or on the hand tool through an outlet orifice by pressure without using surface contacting members like pads or brushes provided with means to heat the material the material being supplied to the apparatus in a solid state, e.g. rod, and melted before application
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ホットメルトガンとして周知な溶融物分与
器に関する。
(従来技術) ロッドの形で供給される熱可塑性物質を溶かし、分与す
る装置を提供するため、各種の提案が成されている。こ
うした装置は通常、内部で熱可塑性物質が溶融される溶
融室、熱可塑性物質のロッド用入口及び溶融物を分与し
て施す開口から成る出口を有する溶融本体と、この溶融
本体を加熱し、ロッドとして溶融室内に送り込まれた熱
可塑性物質が溶融状態で開口から分与して施されるよう
に成す手段とを備えている。かかる装置は、一般にホッ
トメルト接着剤やシーラント(密閉剤)用のアプリケー
タ、特にグルースティックとして知られる接着剤のロッ
ドを溶融本体へ送る手段、例えばトリガ操作式手段を有
するホットメルト接着剤ガン等、各種の応用分野で使わ
れている。
本発明は熱可塑性物質のロッドを溶かし、生じたホット
メルト物を分与して施すホットメルトガンに係わり、特
にロッド状のホットメルト物質を溶融本体へ送る改良送
り手段を備えた手持ち式の接着剤ガンに係わる。
手持ち式接着剤ガンで使われるロッド送り手段の多く
は、トリガと、送るべき組成ロッドを把持しロッドを溶
融室の方へ前進させるように配置された関連機械を具備
する。通常、弾性材製の入口スリーブが溶融室への入口
に設けられ、ロッドが溶融室へ送り込まれるときロッド
を溶融室内に案内すると共にロッドの表面を把持し、溶
融物が溶融室の入口から逆流するのを最少限に抑える。
例えば手持ち式のホットメルト接着剤ガンは英国特許第
1402648号に記されており、固形のホットメルト物質製
ロッドをオペレータの抑制によって入口スリーブを介し
て溶融本体へ送るための送り手段を有し、該送り手段は
溶融本体へ接近・離反する方向に移動自在に装着された
キャリッジ、該キャリッジへ旋回自在に取付けられたク
ランプ部材、及び接続手段によってクランプ部材へ連結
され、オペレータが操作すると、クランプ部材を旋回さ
せキャリッジによつて支持されたホットメルト物質のロ
ッドと係合して該ロッドを把持し、オペレータがトリガ
に更に力を加えると、ロッドを溶融室内へ送り込むよう
に配置されたトリガから構成されている。クランプ部材
はナイフ部材を備え、送り手段の動作時これがロッドと
係合してロッドを溶融室内へ送り込む。
こうした送り手段は入口スリーブを通り溶融室内へと接
着材ロッドを送るのに充分有効だが、過剰な圧力がトリ
ガに加えられると、ナイフがロッドを凹ませたりあるい
は歪ませたりし易い。溶融物が溶融室から流出する問題
もこれまで指摘されており、この問題を解消するため各
種の手段が提案されている。1つの解決策として、ロッ
ドの通過に伴って拡張しロッドの外表面を把持する内側
リップ手段を備えた弾性材製の入口スリーブが使われて
いる。しかし、ロッド表面の強い変形は入口スリーブに
依存し、溶融室へ入るロッドに対し充分なシールを与
え、溶融物が入口スリーブとロッドの間から流出する可
態性をなくすのを不可能としている。
ロッドの歪みに伴う問題は、特に産業目的で長期に使用
されるハンドガン、ロッドの迅速送りを特別に必要とす
る高い溶融容量の溶融本体を用いたハンドガン、更にロ
ッドが異常に軟かかったり又は脆い場合に生じる。
現在入手可能なハント操作式接着剤ガンの別の欠点は、
キャリッジとクランプ部材が溶融室の方へ移動される
間、ロッドの把持を維持するのに、比較的大きな作用力
を加える必要があることである。これはロッドの歪みを
助長するだけでなく、接着剤ガンを長期間連続使用する
場合、特にほゞ一様なロッド送り速度が間欠的に必要と
される場合、制御の困難なオペレータの疲労をもたら
す。
(発明の目的) 本発明の主な目的は、改良ロッド送り手段を提供するこ
とにある。
従つて本発明の目的は、ホットメルトガン用の改良ロッ
ド送り手段を提供することにある。
(発明の構成) 本発明によれば、ホットメルトガンは、熱可塑性物質の
固形ロッドをホットメルトガンの溶融室内へ送るトリガ
操作式送り手段を備え、トリガの操作によって、溶融室
の軸と実質上平行な方向に沿って送り圧力が上記ロッド
に印加される。
すなわち、本発明によるホットメルトガンは、溶融室を
有する溶融本体と、ホットメルト物質の固形ロッドを該
溶融室に向けて送るための送り手段とからなる。送り手
段は溶融本体に接近し又は離反する方向に摺動自在に取
り付けられたキャリッジを備える。キャリッジは、溶融
本体に送られるロッドを受け、該ロッドを該キャリッジ
の移動方向に平行に支持する形状の支持部を有する。キ
ャリッジには、クランプ部材が取り付けられ、該クラン
プ部材はキャリッジに揺動可能に取り付けられ、かつク
ランプアーム部とクランクアーム部とを有する。クラン
プアーム部はキャリッジの移動方向にほぼ沿って配置さ
れ、クランクアーム部はトリガの操作に応答して揺動可
能な連結手段の押圧手段に対応する操作部を有する。ト
リガの操作時に、クランプ部材が揺動してキャリッジに
支持されたロッドに係合し該支持部に対して該ロッドを
把持する。トリガを引き続いて操作した時、クランプ部
材がキャリッジとともに移動してロッドを溶融室の方に
送ることができる。クランクアームの前記操作部は凸面
を有し、該凸面と押圧手段との間の接点における接線を
含む面と、キャリッジの移動方向を含む面との間の鋭角
がクランプ部材の揺動に応じて増加してロッドを把持し
キャリッジの移動方向の作用力成分が増加するように構
成される。
又本発明は、トリガ手段の操作以前、凸状面と加圧手段
間の接触線がキャリッジに対するクランプ部材の回転軸
を含み且つキャリッジの移動方向に直角な平面Pの(キ
ャリッジの移動方向に沿って)後方に位置し、更にロッ
ドの把持後、凸状面と加圧手段間の接触線が(溶融室の
軸と平行な)キャリッジの移動方向に沿って上記平面P
より前方に位置するように、凸状面を有するクランプア
ームが配置された前記のごときホットメルトガンを提供
する。
クランプ部材は、キャリッジの移動方向を横切って配置
された数個のナイフ部を与えるラックの形をしたクラン
プアーム部で構成できる。
好ましくは送り手段が、溶融本体へ接近・離反する方向
に摺動自在に取付けられ且つ溶融本体に送られるべきロ
ッドを受け入れると共に、ロッドがその軸をキャリッジ
の移動方向と平行して保持されるようにロッドを保持す
べく湾曲部として形成された支持部を有するキャリッジ
と、該キャリッジへ旋回自在に取付けられ、キャリッジ
の移動方向に沿って配置されたクランプアーム部を有す
るクランプ部材とを具備したクランプ手段から成る。ク
ランプアーム部は、ロッド係合面を有する彎曲エレメン
トの形状とし得る。例示ガンのロッド係合面は、キャリ
ッジの移動方向を横切つて配置された数個のナイフ部を
有することができる。ナイフ部は、その2つ以上がロッ
ドと係合し、ロッドを前記成形支持部に対して把持する
ように配置し得る。クランプ部材は、ガンのトリガ操作
に応じ、旋回自在に取付けられた接続手段の加圧手段を
与えるレバーのカム面と協働するように配置されたカム
ローブの形をした動作部分を有するクランクアーム部で
も構成できる。トリガの操作により、クランプ部材が旋
回されてキャリッジ内のロッドと係合し、ロッドを前記
成形支持部に対して保持するため、ロッドはその軸をキ
ャリッジの移動方向と平行として保持され、トリガの操
作を更に続けると、クランプ部材がキャリッジと一緒に
移動し、ロッドを溶融室の方へ送る。クランクアームの
カムローブは、クランプ部材が旋回されてロッドを把持
するにつれ、凸状面とカム面間の接触線を含む平面とキ
ヤリッジの移動方向を含む平面との間の鋭角が増大する
ように配置された凸状面を有し得る。又カムローブは、
トリガ手段の操作以前、凸状面と加圧手段間の接触線が
キャリッジに対してクランプ部材の回転軸を含む且つキ
ャリッジの移動方向に直角な平面Pの(キャリッジの移
動方向に沿って)後方に位置し、更にロッドの把持後、
凸状面と加圧手段間の接触線が(溶融室の軸と平行な)
キャリッジの移動方向に沿って上記平面Pより前方に位
置するように配置し得る。
クランプ部材は、キャリッジの溶融室方向への移動時、
(キャリッジの移動方向に沿って)クランプ部材の旋回
取付点の前方に位置したキャリッジ部分の凹部と協働し
て、クランプ部材の旋回動の範囲を制限するように配置
された安定化ピンを備えることができる。
トリガはガンの本体部分内に摺動可能に装着し、接続レ
バーを動作してクランプ部材を移動させ、バネの作用に
抗してロッドを送るように配置し得る。接続レバーは彎
曲スロツト内に嵌合されたロールを支持するため、接続
レバーを回転すべく印加される圧力はトリガの送り移動
が進むに伴って変化する。
弾性管を溶融室の入口に取付け、ロッドが溶融室内へ送
り込まれるときそのロッドによって拡張されるように配
置してもよい。
弾性口金を、そこを介してロッドが送り手段へ供給され
るガンの本体部分に取付けてもよい。
本発明によるガンのクランプアーム部のロッド係合面を
湾曲させることで、各種寸法のロッドを良好に把持で
き、又クランプアーム部のロッド係合面上における2っ
以上のナイフ部が把持中ロッドと係合するように配置す
ることで、ロッドの歪みが最少限となる。つまり、溶融
室の可撓性入口管とロッドの間のシールが無効になる危
険が減じられ、従つて前進するロッドの圧力に基く溶融
物の溶融室からの逆流が防止される。又、クランクアー
ム部のカム面の形状と、該カム面のキャリッジ移動方向
及びクランプ部材の旋回中心軸に対する配向とによつ
て、キャリッジの送りストローク中にトリガへ加わる作
用力が(初期把持の完了後)主にキャリッジの移動方向
(つまり溶融室とロッドの軸に平行な方向)に印加され
る。好ましくは、クランプ部材の旋回中心軸も送るべき
ロッドの表面に充分接近して配置され、ロッドに対する
クランプ力がトリガに加わる圧力によつて直接左右され
るのではなく、自己クランプすなわちトリガ力の増大に
伴つて増大する自己クランプによつて左右されるように
力の伝達が生じる。こうして、ロッドの過剰な歪みが避
けられ、ロッドの送りに必要な作用力が主にキャリッジ
とそれに支持されたロッドの移動に使われる結果、動作
とトリガの操作が改善される。
従つて、本発明による送り手段を有するガンは、ロッド
の表面をひどく歪ませずに、迅速且つ確実な方法で熱可
塑性物質のロッドを大容量の溶融室へ有利に送り込むの
に使用できる。この点は、トリガ強度がオペレータによ
って異るような(極めて大きくなるような)手持ち式接
着剤ガン、並びに各種硬度及びサイズのロッドを受け入
れる必要のあるホットメルトガンに関連して特に重要で
ある。
以下本発明の好適一実施例を、添付の図面を参照し一例
として説明する。
(実施例) 例示のガンは、断面円形で熱可塑性組成物の固形ロッド
に用いることを意図し、2つの部分10,12を有する
ガン本体から成る。ガン本体の部分12は、例示装置の
送り手段14及びその他の部分を示すため、第1図中破
断してある。接着剤ガンは送り手段の他、溶融室17を
含む溶融本体16、溶融本体を加熱する電気動作式加熱
手段、及び溶融熱可塑性物質がそこを通じて溶融室から
排出されるノズル18を有する。
溶融本体、それぞれ溶融室の軸と平行な軸を持った孔を
有する3つのハウジング39を備え、各ハウジングが室
を中心に対称的に分布された3つのPTC抵抗から成る
円筒状の自己調整式ヒータ45(第1図)の形をした電
気動作式加熱手段を受け入れる。ヒータ45はほゞ英国
特許第15404812号に記されているような型式で、溶融本
体が約225℃の最大温度へ加熱されるように構成配置
されている。ヒータの好ましい一様な分布は、溶融本体
の望ましいスリムな特性と共に図示した溶融本体におい
て達成される。ハウジング対間に形成されたウエブ4
1,43が、溶融本体を強化する役割を果す。
溶融本体は、内部にノズル18がネジ止めされる溶融室
と同軸のネジ切り孔(図示せず)を有する。ノズル部材
は、熱可塑性物質のロッドが溶融室内に送り込まれたと
き、溶融物の圧力によつて開弁するように配置されたバ
ネ負荷式ボール弁(図示せず)を含む。
溶融本体の入口側の外面は管25を与えるように形成さ
れ、これに可撓性の入口管22が固定してある(第1
図)。入口管22は弾性の耐熱材から形成され、その前
端にフランジ28を有し、ベル状スリーブ26によつて
管上の所定位置に保持されている。又入口管22は溶融
本体内の溶融室と同軸の入口通路を有し、こゝを通じ後
えば接着剤やシーライト(密閉剤)等のホットメルト
(熱可塑性物質)のロッド54が溶融室の入口端へと導
入可能である。入口管22は円形断面で、内側リップ部
32が形成されているため、ホットメルト物質のロッド
を溶融室内へ案内する他、ロッドの表面とシールを形成
し、ロッドが溶融室内へ送られるとき溶融状態のホット
メルト物質が入口から逃げるのを制限する。
弾性の耐熱材から成る位置決めリング19が、ノズル
に隣接した溶融本体部分を取囲み、本体部分10,12
に形成された協働凹部内に受け入れられる。スリーブ2
6には位置決めリング27が形成され、これが本体部分
10,12に形成された協働溝内に受け入れられる。つ
まり溶融本体はその出口端と入口端において両リング1
9,27により、又中央部でボス55によって本体部分
10,12内に装着される。
案内カラー30の形をした弾性の口金がガン本体の後端
に取付けられ、溶融室と同軸状に貫いた案内開口を有
し、ホットメルト物質の固形ロッドが送り手段に供給さ
れるとき、そのロッドを案内すると共に溶融室と同心状
に保持する。入口管22,案内カラー30及びリング1
9は、シリコーンゴム製であるのがよい。
ガン本体の両部分10,12は、強靭な強化プラスチツ
ク材から型成形される。本体の両部分10,12はネジ
を含む締め具(図示せず)によって一体状に固定され
る。
本実施例のガンにおける送り手段14は、キャリッジ4
2を含むクランプ手段を備える。キャリッジ42は、フ
ランジ44を備え、該フランジ44が溶融室の軸と平行
なガン本体部分10、12に形成された摺り面46に係
合する。この構成により、キャリッジ42は、溶融本体
に対し接近し、または離反する方向に摺動自在に取り付
けられる。つまりキャリッジは、フランジ44と摺り面
46によって限定された溶融室の軸と平行な方向Mに沿
い移動可能に配置されている。送り手段14は更に、キ
ャリッジ42へ旋回自在に取付けられたクランプ部材4
8と、レバー52を介してクランプ部材48を作動させ
るトリガ50を備えている。
キャリッジ42は案内孔58を有する直立部110を備
え、溶融室へ送り込まれるロッド54がわずかなクリア
ランスを介して案内孔58を通過する。つまり、ロッド
54は直立部110によって支持される。ロッドはキャ
リッジに対し、その軸が溶融室の軸方向である方向Mと
平行になるように保持される。
クランプ部材48はロッドの送り方向にほゞ延びたクラ
ンプアーム部71を有し、送り手段の動作時クランクア
ーム部71がロッドと係合してロッドを溶融室16内へ
送り込む。繰返しトリガ動作を行なっても又ロッド径の
変化に関わりなく、クランプ部材が不当にロッドを歪め
ず適切に把持できるように、つまり可撓性の入口スリー
ブ22とロッド54の間がシールされなくなり、前進す
るロッドの圧力で溶融物が溶融室から逆流するのを防げ
なくなる危険を最少限とするため、クランプアーム部の
ロッド係合面は幾らか孤状の形状を成す。又ロッド把持
力を増すため上記係合面にセレーションが施され、この
セレーションはロッドの送り方向を横切る方向に配され
た数個のナイフ部72の形状を成す。これらのナイフ部
は、送り時1つ以上、好ましくは2つ以上がロッドと係
合可能に配置される。又ロッド係合面は、標準径のロッ
ドと比べ実際のロッドに多少の大小はあるとしても、ト
リガの動作時ナイフ部の少くとも2つが揺動してロッド
と接触するように位置される。
クランプ部材48は、クランプ部材をキャリッジ42へ
旋回自在に取付けるトラニオンピン60と、キャリッジ
の摺り面63内で該摺り面のスロット表面によつて制限
される量だけ高さ方向に移動自在に位置された安定化ピ
ン61とを有する鋳造物によって与えられる。トラニオ
ンピン60は、クランプ部材48の後方上部に位置す
る。クランプ部材48は更に動作部分がカムローブ49
の形状を成すクランクアーム70を有し、カムローブ4
9は、第1,2,4,5及び6図に示すごとくトラニオ
ンピンの下方に位置した凸状湾曲面64を有すると共
に、送り機構が第1図に示す静止位置にあるとき、湾曲
面64がロッド送りの方向に直角でトラニオンピンの中
心線を通つて延びる平面Pより(ロッド送りの方向に関
し)後方にくるように配置される。
レバー52はガン本体の部分10に形成されたペグ53
に取付けられ、該ペグを中心に旋回動自在である。レバ
ーの上端部は、カムローブ49と協働する加圧手段を与
えるように配置された円筒状カム面202として形成さ
れている。レバーの下端部はトリガ50の後部に形成さ
れた湾曲スロット208に受入れられるローラ軸受20
6を備え、湾曲スロツト208は、連結レバー52を回
転させるために加わる圧力が送り移動時のトリガの移動
が増加するにつれて変るように配置されている。第1図
に示した静止位置において、湾曲面64とカム面202
間の接触線を含む平面Qと、キャリッジの移動方向Mを
含む平面とが成す角Aは第1図から明らかなごとく鋭角
である。
トリガ50には、本体部分10,12に形成された摺り
面212に受け入れられるフランジ210が形成されて
いる。トリガとレバーは、装置の使用中に分解する危険
を伴わずに、組立時ローラ軸受206のスロツト208
の開放端部への挿入を容易化するように配置されてい
る。トリガ50は硬質で、強靭なプラスチツク材から型
成形される。トリガ50は、トリガ50を操作するオペ
レータの指が接触するように配置された加圧プレート9
8を有する。トリガの移動量は、加圧プレート98のガ
ン本体との係合及び同じくトリガ50と一体に型成形さ
れたストツパ部材100のガン本体の部分10,12と
の係合によって制限される。
トリガ50はオペレータによって操作され、クランプ部
材48をトラニオン60を中心に旋回させ、キャリッジ
42,入口スリーブ42及び案内カラー30によって支
持された固形ホットメルト物質のロッド54へナイフ部
72を係合せしめ、ロッド54を把持すると共に、トリ
ガ50へ更に力を加えるとロッド54が溶融室内に送り
込まれる。
第1図において、トリガが後方へ移動すると、レバー5
2がペグ53を中心に反時計方向に回転される。すると
カム面202が溶融本体の方へ向かつて孤状に移動し、
カムローブ49を押圧する。初期圧力により、クランプ
部材はトラニオンビン60の軸を中心に、ナイフ部72
がロッドと係合して制限される量だけ時計方向に回転す
る。引続き力が加わると、ロッドはナイフ部と直立部11
0の間に把持され、その軸が方向Mと平行に保持され
る。クランプ部材が時計方向に回転する間、カムローブ
49の配置はカム面202に対してだけでなく、平面P
に対しても変化し、カム面202が最初より高い湾曲面
部分と係合すると共に、湾曲面64が平面Pの前方位置
へ移動する(第4図)。又、角度Aの鋭角が鈍くなり、
つまり増大する。更にカム面202の移動はクランプ部
材をキャリッジ42に作用させ、ナイフ部と直立部位の
間にロッドを把持した状態でキャリッジを溶融体へ向か
つて移動する。この移動中、カム面はカムローブを上昇
し、角度Aが鈍角となり(第5,6図参照)圧力が主に
ロッド送り方向に沿いキャリッジを前進させる方向に加
わる領域へと入る。各ピボット及びクランプアームの配
置及びカムローブの形状によって、クランプ部材のロッ
ドに対するロックが成され、これはロッドを把持するの
に必要な作用力を減じる点で有利である。
送り手段14は更に、クランプ部材48の細長スロット
とレバーピボット53の間に延びたバネ56を備え、こ
れによってクランプ部材48が第1図中反時計方向に付
勢されると共に、キャリッジ42が溶融本体16から離
反する方向に付勢されている。送りストロークの最後に
トリガを解放すると、バネの作用でクランプ部材はトラ
ニオンピン60を中心に揺動し、クランプアームをロッ
ドから下降させクランプ部材、キャリッジ及びレバー5
2を第1図に示す各初期位置へと戻し、次の送りストロ
ークの準備を整える。
キャリッジ42,クランプ部材48,レバー52,トリ
ガ50及びバネ56から成る送り手段14は、それ以外
の器具や締め手段を必要とせず接着剤ガン本体の両部分
10,12と一体状にそれらへ嵌合するように形成・構
成されている。送り手段14は最小数の部分を有し、ガ
ン本体の両部分10,12が一体状に固定されたとき、
送り手段が固定組立てされた状態のままとなるように確
実且つ簡単に組立てできる。各トラニオンピン60はピ
ン60の反対両側に、2つの孤状の同軸軸受部62と2
つの平行なフラット面79を有する(第3図)。ピボッ
トピン60はキャリッジ42の反対両側で同軸状の軸受
開口66内に受け入れられるように配置され(第3
図)、軸受開口66は円形の軸受面68によって画成さ
れ、これに対してピン60の軸受部62が支持される。
各軸受面68はキャリッジ42によって支持されたホッ
トメルトのロッド54から離れた面内の小円孤の周囲に
延びた組立開口80を有し、該組立開口80は、ピン6
0のフラット面79が組成開口80に対して適切に配向
されているとき(フラット面79が組立開口80を2分
する軸受開口66の半径とほゞ平行なとき)、ピボット
ピン60が組立開口80を貫通するのに充分な巾を有す
るが、ガン内に組込まられるとクランプ部材48の旋回
動の円孤が制約され、ピボットピン60はフラット面7
9が組立開口80の充分に一致し、ピン60を組立開口
80を通じて抜き取りつまり逸脱可能とする配向に達し
得ない。
送り手段14は簡単に組立てられる:まずトリガ50を
レバー52と組立て、本体部分10に組込む。クランプ
部材48はピボットピン60を軸受開口66内へ挿入す
ることによってキャリッジ42と組立てられ、キャリッ
ジは本体部分10の摺り面46にスライド44が嵌合し
た状態で装着される。バネ56をクランプ部材及びペグ
53と組立てる。送り手段14が組立てられたとき、キ
ャリッジ42はバネ56により摺り面46に沿って最後
方位置に付勢され、クランプ部材は反時計方向に付勢さ
れているため、ナイフ部72はキャリッジに対して下降
され、トリガは外側位置に付勢されている。ストッパ部
材100が本体の部分と係合し、レバーがそれ以上時計
方向に回転するのを防ぐ(第1図)。クランプ部材48
のキャリッジ42に対する配向は、ピン60が組立開口
80を通じ軸受開口66から抜けず、同じくレバー52
がローラ軸受206のスロット208からの抜けを可能
とする配向へ達し得ないようなものとする。送り手段1
4と、その他溶融本体16,入口スリーブ22,案内カ
ラー30,電気リード及びヒータエレメントを含む接着
剤ガンの各部分がガン本体の部分10内に組込まれた
ら、本体の残り部分12が部分10に位置合せされ、両
部分が一体状に固定される。
トリガが加圧プレート98に加わる力によってガンの後
方に移動すると、レバー52がペグ53を中心に旋回さ
れ、上述のごとくクランプ部材のキャリッジに対する旋
回動及びキャリッジの摺動をもたらす。トリガの最大引
きは加圧プレート98が本体部分10,12と接触する
ことによって制限され、この状態でキャリッジ42の直
立部110は入口管22の入口端に隣接している。トリ
ガ50が解放されると、ナイフ部がロッドから解離し、
ロッドはキャリッジ42の直立部110から解放され
る。ロッド54は入口カラー30の入口管22により、
後方への移動に対して抑制される。キャリッジ42はバ
ネ56の圧力で、ストッパ部材100の本体部分10,
12との係合によって決まる量だけ後方に摺動し、キャ
リッジはロッド54に対して摺動するので、トリガ50
の次の操作時、ロッド54の新たな部分がナイフ部72
とキャリッジ42の直立部110によって把持される。
ロッド54が送り手段14によって溶融室内に送り込ま
れると、加熱エレメントから溶融本体16に供給される
熱がロッド54の物質を溶かし、溶融物が送り手段14
からロッド54に加わる圧力によりノズル18を介して
分与される。トリガ50に加える力を緩めるとロッド5
4の溶融室内への送りが停止し、それ以上の溶融物はノ
ズル18から分与されない。
例示の装置は、ヒータを電源へ接続する電気リード(図
示せず)を具備する。
例示の装置を使用するときは、同装置を電源に接続し、
ホットメルト接着剤から成る円形断面のロッド54を案
内カラー30,直立部110とクランプ部材48の間を
通して入口管22内に押し込まれ、そこで入口管22の
拡張リップ32によって把持され、更に溶融室の入口内
に押し込まれる。溶融室内で物質が溶けたときトリガを
操作することで、前述のごとくロッドの送りが行なわれ
る。ロッドが溶融室内に送り込まれると、その先端と外
表面がまず軟化して溶け、ほゞ円錐状の固形残留物を残
し、引続く送りでこれが溶融室内に押し入れられ、そこ
で更に熱がロッドに伝達される。
より多くのロッドが溶融室内へ順次送り込まれるにつ
れ、それが溶融室を通り最終的にノズルから放出される
前に、溶融室が軟化した又は溶けた物質を強制加熱する
役割を果す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による接着剤ガンの一部断面,一部破断
側面図; 第2図は本発明によるガンのクランプ手段のキャリッジ
の図で、鎖線のクランプ部材がクランプ手段の送りスト
ローク以前の位置にある状態を示す; 第3図は第2図の矢印III方向に沿ったガンのキャリッ
ジとクランプ部材の図; 第4図は例示ガンの送り手段の部分破断図で、熱可塑性
物質のロッドをガンの溶融室へ送り込む送りストローク
以前に占める位置にある各部品を示す;及び 第5,6図は第4図と同様の送り手段の図だが、送りス
トローク中と送りストロークの最後に占める位置にある
各部品をそれぞれ示す。 10,12…本体部分,14…送り手段, 16…溶融本体,17…溶融室, 22…弾性入口管,30…弾性口金(案内カラー), 42…キャリッジ,48…クランプ部材, 49…カムローブ(動作部分),50…トリガ, 52…レバー(接続手段),54…ロッド, 56…バ ネ,61…安定化ピン, 64…凸状湾曲面,70…クランクアーム部, 71…クランプアーム部,72…ナイフ部, 110…直立部(支持部), 202…カム面(加圧手段)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融室を有する溶融本体と、 ホットメルト物質の固形ロッドを前記溶融室に向けて送
    るための送り手段とからなり、 前記送り手段は、 前記溶融本体に接近し又は離反する方向に摺動自在に取
    り付けられたキャリッジを備え、 前記キャリッジは、前記溶融本体に送られるロッドを受
    け、該ロッドを該キャリッジの移動方向に平行に支持す
    る形状の支持部を有し、 前記キャリッジには、クランプ部材が取り付けられたホ
    ットメルトガンにおいて、 前記クランプ部材は前記キャリッジに揺動可能に取り付
    けられ、かつクランプアーム部とクランクアーム部とを
    有し、 前記クランプアーム部は前記キャリッジの移動方向にほ
    ぼ沿って配置され、 前記クランクアーム部はトリガの操作に応答して揺動可
    能な連結手段の押圧手段に対応する操作部を有し、 前記トリガの操作時に、前記クランプ部材が揺動してキ
    ャリッジに支持されたロッドに係合し前記支持部に対し
    て該ロッドを把持し、前記トリガを引き続いて操作した
    時、前記クランプ部材が前記キャリッジとともに移動し
    て前記ロッドを前記溶融室の方に送ることができるよう
    になっており、 前記クランクアームの前記操作部は、凸面を有し、前記
    凸面と前記押圧手段との間の接点における接線を含む面
    と、前記キャリッジの移動方向を含む面との間の鋭角が
    前記クランプ部材の揺動に応じて増加して前記ロッドを
    把持し、前記キャリッジの移動方向の作用力成分が増加
    するようになったことを特徴とするホットメルトガン。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載したホットメ
    ルトガンにおいて、凸面を有するクランクアームは、前
    記トリガ手段の操作前に、前記凸面と前記押圧手段との
    間の接点における接線が、前記キャリッジ上の前記クラ
    ンプ部材の回転軸を含み前記キャリッジの移動方向に対
    して直角な面に対して前記キャリッジの移動方向後方に
    位置し、ロッドが把持された後は、前記凸面と前記押圧
    手段との間の接点における接線が、前記面に対して前記
    キャリッジの移動方向前方に位置するようになったホッ
    トメルトガン。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    したホットメルトガンにおいて、前記クランプ部材が、
    前記キャリッジの移動方向に対して横無機に配置された
    ナイフ部を持つラックの形状のアーム部を備えるホット
    メルトガン。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れか1項に記載したホットメルトガンにおいて、前記ク
    ランプ部材の前記アーム部が、前記キャリッジの移動方
    向に対して横方向に延び2個以上がロッドに係合して該
    ロッドを把持するようになった複数のナイフ部を持つ円
    弧状ラックの形状であるホットメルトガン。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項ないし第4項のいず
    れか1項に記載したホットメルトガンにおいて、前記ク
    ランプ部材が安定化ピンを備え、前記安定化ピンは、前
    記キャリッジが前記溶融室に向けて移動するとき、前記
    クランプ部材の揺動可能な取り付け部に対して前記キャ
    リッジの移動方向にみて前方の位置にあるキャリッジ部
    分の摺り面に係合するように配置されたホットメルトガ
    ン。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項ないし第5項のいず
    れか1項に記載したホットメルトガンにおいて、前記ト
    リガ手段が前記本体部に摺動可能に配置され、前記連結
    手段を作動させて前記クランプ部材を動かしばねの作用
    に抗してロッドを前記溶融室に送るようになったホット
    メルトガン。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    したホットメルトガンにおいて、前記連結手段が前記本
    体部に揺動可能に取り付けられたレバーからなり、前記
    レバーに前記押圧手段を構成するカム面が形成されたホ
    ットメルトガン。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項ないし第7項のいず
    れか1項に記載したホットメルトガンにおいて、ロッド
    が前記溶融室に送られるときに該ロッドにより拡げられ
    る弾性入口管が設けられたホットメルトガン。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第1項ないし第8項のいず
    れか1項に記載したホツトメルトガンにおいて、ロッド
    を前記送り手段に供給するときに該ロッドが通される弾
    性口金が設けられたホットメルトガン。
JP60167359A 1984-07-28 1985-07-29 ホツトメルトガン Expired - Lifetime JPH06224B2 (ja)

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