JPH0622415Y2 - 集塵装置におけるパルス式ダスト払落とし機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はバグフィルター式の集塵装置におけるパルス式
ダスト払落とし機構に関するものである。

（従来の技術） 集塵機本体内に配列されたフィルターバグの開口部上方
にエア供給管を配置して各フィルターバグのダスト払落
としを該エア供給管より噴出されるエアにより行うよう
にした集塵装置におけるパルス式ダスト払落とし機構は
従来より知られている。（例えば、株式会社産業技術セ
ンター発行「バッグフィルターハンドブック」第１版第
１９８頁） （考案が解決しようとする課題） しかしながら、従来のこの種パルス式ダスト払落とし機
構においては、エア供給管に配設されて各フィルターバ
グにエアを噴出するノズルのノズル径がエア供給源に近
いものでも先方のものでも全て同一のものとしてあるの
で、エア供給源よりエアが送られるとエア供給源に近い
ノズルからは少量のエアが噴出されるのに対して先方の
ノズルからは多量のエアが噴出されることとなり、この
ため、ダスト払落とし時にエア供給源に近いノズルから
十分なエアが噴出されるように設定しておくと、先方の
ノズルからのエア噴出量が過剰となって無駄なエアを要
するのみならず先方のフィルターバグが損傷され易いと
いう問題がある。

（課題を解決するための手段） 本考案は前記のような問題点を解決して最少のエア使用
量で効率よくダスト払落としを行うことのできるバグフ
ィルター式の集塵装置におけるパルス式ダスト払落とし
機構に関するもので、集塵機本体内に配列されたフィル
ターバグの開口部上方にエア供給管を配置して各フィル
ターバグのダスト払落としを該エア供給管に吐出口がフ
ィルターバグの開口部と１：１に対応するよう配設した
ノズルから噴出されるエアにより行うようにした集塵装
置におけるパルス式ダスト払落とし機構において、前記
エア供給管に配設されて各フィルターバグにエアを噴出
するノズルのノズル径がエア供給源に近いものに比べて
先方のものを小径としてあることを特徴とするものであ
る。

（作用） このようなバグフィルター式の集塵装置におけるパルス
式ダスト払落とし機構は、常法により集塵を行った後に
フィルターバグにダストが堆積すると、集塵機本体内に
配列されたフィルターバグの開口部上方に配置されてい
るエア供給管にエア供給源よりエアを圧送して各フィル
ターバグのダスト払落としを該エア供給管の各ノズルよ
り噴出されるエアにより行うことは従来のこの種パルス
式ダスト払落とし機構と同様であるが、本考案において
はエア供給管に配設されて各フィルターバグにエアを噴
出するノズルのノズル径がエア供給源に近いものに比べ
て先方のものを小径としてあるので、エア供給源よりエ
アが送られるエア供給源に近いノズルからも先方のノズ
ルからも等量のエアが噴出されることとなる。

（実施例） 次に、本考案を図示の実施例について詳細に説明する。

(1)は含塵ガス入口(2)を有する集塵室(3)と清浄ガス出
口(4)を有する清浄ガス室(5)とに区画された集塵機本
体、(6)は両室を区画するセルプレートであって、該セ
ルプレート(6)に配設された連通口にはフィルターバグ
(7)が装脱自在に懸吊されている。(8)は集塵機本体(1)
内の天井部の下方において各列のフィルターバグ(7)の
開口部上方に配置されているエア供給管であって、各エ
ア供給管(8)には各フィルターバグ(7)の開口部上方に吐
出口がフィルターバグ(7)の開口部と１：１に対応して
ノズル先が臨むようにノズル(9)が配設されているが、
このノズル(9)のノズル径はエア供給源に近いものに比
べて先方のものを小径としてある。なお、図中(10)はエ
ア供給管(8)の基端にバルブ(11)を介して接続されたエ
ア供給源である。

このように構成されたものは、清浄ガス出口(4)に接続
される図示しない吸引機構の駆動によって含塵ガス入口
(2)より集塵室(3)内に導かれた含塵ガスがフィルターバ
グ(7)で除塵清浄化されたうえ清浄ガス室(5)を経て清浄
ガス出口(4)より排出され、また、フィルターバグ(7)に
付着、堆積したダストの払落とし時には、エア供給源(1
0)よりエア供給管(8)にエアを圧送して各フィルターバ
グ(7)のダスト払落としを該エア供給管の各ノズル(9)よ
り噴出されるエアにより行うことは従来のこの種パルス
式ダスト払落とし機構と同様であるが、本考案ではエア
供給管(8)に配設されて各フィルターバグ(7)にエアを噴
出するノズル(9)のノズル径がエア供給源に近いものに
比べて先方のものを小径としてあるので、エア供給源よ
りエアが送られるとエア供給源に近いノズル(9)からも
先方のノズル(9)からも等量のエアが噴出されることと
なり、このため、最少のエア使用量で効率よくダスト払
落としを行うことのでき、ダスト払落とし時に先方のノ
ズルからのエア噴出量が過剰となって先方のフィルター
バグが損傷され易いという問題は完全に解決される。

（考案の効果） 本考案は前記説明から明らかなように、フィルターバグ
に付着、堆積したダストの払落とし時に各ノズルから等
量のエアが噴出されるようにしたので、最少のエア使用
量で効率よくダスト払落としを行うことのできるうえ
に、先方のフィルターバグが過剰なエア圧で損傷される
おそれのないもので、構造が簡単で安価に提供できる利
点と相俟ち、従来のこの種バグフィルター式の集塵装置
におけるパルス式ダスト払落とし機構の問題点を解決し
たものとして実用的価値極めて大なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部切欠側面図である。 (1)：集塵機本体、(7)：フィルターバグ、(8)：エア供
給管、(9)：ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】集塵機本体内に配列されたフィルターバグ
   の開口部上方にエア供給管を配置して各フィルターバグ
   のダスト払落としを該エア供給管に吐出口がフィルター
   バグの開口部と１：１に対応するよう配設したノズルか
   ら噴出されるエアにより行うようにした集塵装置におけ
   るパルス式ダスト払落とし機構において、前記エア供給
   管に配設されて各フィルターバグにエアを噴出するノズ
   ルのノズル径がエア供給源に近いものに比べて先方のも
   のを小径としてあることを特徴とする集塵装置における
   パルス式ダスト払落とし機構。