JPH05329318A - パルスジェット式集塵機 - Google Patents
パルスジェット式集塵機Info
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- JPH05329318A JPH05329318A JP16400592A JP16400592A JPH05329318A JP H05329318 A JPH05329318 A JP H05329318A JP 16400592 A JP16400592 A JP 16400592A JP 16400592 A JP16400592 A JP 16400592A JP H05329318 A JPH05329318 A JP H05329318A
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- Japan
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- air
- injection
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブローパイプに供給する圧縮空気の圧力を必
要以上に高めることなく、また、噴射穴から噴射される
圧縮空気の速度を下げることなく、誘引空気量を増大し
てベンチュリ出口から吐出される全空気量を増やし、バ
グフイルタの除塵を効果的に行う。 【構成】 ブローパイプ８にバグフイルタ７の上端口に
取付けたベンチュリ１０の入口に向けて２個１セットの
圧縮空気用の噴射穴８ａ，８ｂを設けて、これ等両噴射
穴８ａ，８ｂの面積の合計を、今迄の１つの噴射穴Ｐａ
の面積と同じにする。
要以上に高めることなく、また、噴射穴から噴射される
圧縮空気の速度を下げることなく、誘引空気量を増大し
てベンチュリ出口から吐出される全空気量を増やし、バ
グフイルタの除塵を効果的に行う。 【構成】 ブローパイプ８にバグフイルタ７の上端口に
取付けたベンチュリ１０の入口に向けて２個１セットの
圧縮空気用の噴射穴８ａ，８ｂを設けて、これ等両噴射
穴８ａ，８ｂの面積の合計を、今迄の１つの噴射穴Ｐａ
の面積と同じにする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バグフイルタに付着、
堆積したダストを、圧縮空気をこのバグフイルタの内部
に吹込むことによって除塵するようにしたパルスジェッ
ト式集塵機の技術分野で利用されるものであって、具体
的には、バグフイルタに吹込まれる圧縮空気の量を増や
すことによって、優れた除塵効果を発揮できるように工
夫したパルスジェット式集塵機に関する。
堆積したダストを、圧縮空気をこのバグフイルタの内部
に吹込むことによって除塵するようにしたパルスジェッ
ト式集塵機の技術分野で利用されるものであって、具体
的には、バグフイルタに吹込まれる圧縮空気の量を増や
すことによって、優れた除塵効果を発揮できるように工
夫したパルスジェット式集塵機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のパルスジェット式集塵機は、例え
ば、実公平４−６８１０号公報に見られる如く、圧縮空
気を噴射するブローパイプの噴射穴（ノズル）を、バグ
フイルタの上端口に取付けたベンチュリの中心に向けて
１つ穿設し、この噴射穴からベンチュリの内部に噴射さ
れる圧縮空気によってバグフイルタに付着されたダスト
を吹き飛ばして除塵するように構成されている。
ば、実公平４−６８１０号公報に見られる如く、圧縮空
気を噴射するブローパイプの噴射穴（ノズル）を、バグ
フイルタの上端口に取付けたベンチュリの中心に向けて
１つ穿設し、この噴射穴からベンチュリの内部に噴射さ
れる圧縮空気によってバグフイルタに付着されたダスト
を吹き飛ばして除塵するように構成されている。
【０００３】図４は上記従来のパルスジェット式集塵機
の要部の構成を示したものであって、図中、Ｐはブロー
パイプ、ＰａはこのブローパイプＰに穿設した噴射穴、
Ｆは集塵室内の仕切板１ａに取付けたバグフイルタ、１
０はこのバグフイルタＦの上端口に取付けたベンチュリ
であって、上記ブローパイプＰの噴射穴Ｐａは、このベ
ンチュリ１０の上端部に開口した入口１０ａの中心に向
けて開口されていて、圧縮空気をベンチュリ１０の内部
に噴射できるように構成されている。
の要部の構成を示したものであって、図中、Ｐはブロー
パイプ、ＰａはこのブローパイプＰに穿設した噴射穴、
Ｆは集塵室内の仕切板１ａに取付けたバグフイルタ、１
０はこのバグフイルタＦの上端口に取付けたベンチュリ
であって、上記ブローパイプＰの噴射穴Ｐａは、このベ
ンチュリ１０の上端部に開口した入口１０ａの中心に向
けて開口されていて、圧縮空気をベンチュリ１０の内部
に噴射できるように構成されている。
【０００４】図４の如く構成した従来のパルスジェット
式集塵機に於いて、噴射穴Ｐａから噴射される圧縮空気
量をＱ１、周囲からの誘引空気量をＱ２、ベンチュリ１
０の下端部出口１０ｂより吐出される空気量をＱ３とす
ると、Ｑ３＝Ｑ１＋Ｑ２によって求められ、また、誘引
空気量Ｑ２と噴射される圧縮空気量Ｑ１の比は、噴射速
度νに比例している。
式集塵機に於いて、噴射穴Ｐａから噴射される圧縮空気
量をＱ１、周囲からの誘引空気量をＱ２、ベンチュリ１
０の下端部出口１０ｂより吐出される空気量をＱ３とす
ると、Ｑ３＝Ｑ１＋Ｑ２によって求められ、また、誘引
空気量Ｑ２と噴射される圧縮空気量Ｑ１の比は、噴射速
度νに比例している。
【０００５】従って、上記のパルスジェット式集塵機に
於いて、誘引空気量Ｑ２を上昇させればベンチュリ１０
から吐出される空気量Ｑ３が増加されて、優れた除塵効
果を発揮できることは明らかであり、また、上記の誘引
空気量Ｑ２を上昇させるには、噴射穴Ｐａの穴径を大き
くし、圧縮空気が噴射される円錐形Ｓ１のエリアを大き
くして円錐形Ｓ１の表面積を増加させれば、周囲から誘
引する空気の量を増して誘引空気量Ｑ２を上昇できるこ
とは容易に理解できるところである。
於いて、誘引空気量Ｑ２を上昇させればベンチュリ１０
から吐出される空気量Ｑ３が増加されて、優れた除塵効
果を発揮できることは明らかであり、また、上記の誘引
空気量Ｑ２を上昇させるには、噴射穴Ｐａの穴径を大き
くし、圧縮空気が噴射される円錐形Ｓ１のエリアを大き
くして円錐形Ｓ１の表面積を増加させれば、周囲から誘
引する空気の量を増して誘引空気量Ｑ２を上昇できるこ
とは容易に理解できるところである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブローパイプ
Ｐに加わる圧縮空気の圧力（空気圧力）が同じ状態であ
る場合に、噴射される圧縮空気の流速νは噴射穴Ｐａの
径を大きくするに従って次第に遅くなり、それに従って
誘引効率が低下して誘引空気量Ｑ２も少くなるため、噴
射穴Ｐａを大きくすることによって誘引空気量Ｑ２を上
昇させて吐出し空気量Ｑ３を増加させるには、ブローパ
イプＰに供給する圧縮空気の圧力（量）を大幅に増加さ
せる必要があるから、大型で強力なエアーポンプが必要
になるとか、電気エネルギーの消費が増えると云った経
済的負担が増大する問題があった。
Ｐに加わる圧縮空気の圧力（空気圧力）が同じ状態であ
る場合に、噴射される圧縮空気の流速νは噴射穴Ｐａの
径を大きくするに従って次第に遅くなり、それに従って
誘引効率が低下して誘引空気量Ｑ２も少くなるため、噴
射穴Ｐａを大きくすることによって誘引空気量Ｑ２を上
昇させて吐出し空気量Ｑ３を増加させるには、ブローパ
イプＰに供給する圧縮空気の圧力（量）を大幅に増加さ
せる必要があるから、大型で強力なエアーポンプが必要
になるとか、電気エネルギーの消費が増えると云った経
済的負担が増大する問題があった。
【０００７】従って本発明の技術的課題は、ブローパイ
プに供給する圧縮空気の圧力を必要以上に高めることな
く、また、噴射穴から噴射される圧縮空気の速度を下げ
ることなく円錐形の表面積のみを増加して誘引空気量を
増やし、ベンチュリ出口に於ける全吐出し空気量を増や
して優れた除塵効果を発揮することである。
プに供給する圧縮空気の圧力を必要以上に高めることな
く、また、噴射穴から噴射される圧縮空気の速度を下げ
ることなく円錐形の表面積のみを増加して誘引空気量を
増やし、ベンチュリ出口に於ける全吐出し空気量を増や
して優れた除塵効果を発揮することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。圧
縮空気を噴射するブローパイプの噴射穴を、バグフイル
タの上端口に取付けたベンチュリの中心に向けて開口
し、この噴射穴からベンチュリの内部に噴射される圧縮
空気によってバグフイルタに付着したダストを吹き飛ば
して除塵するように構成したパルスジェット式集塵機に
於いて、 （１） 上記のブローパイプに上記のベンチュリの入口
に向けて２つの噴射穴を穿設すること。 （２） これ等両噴射穴の面積の和を上記ベンチュリの
中心に向けて設けた１つの噴射穴の面積と同じに構成す
ること。
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。圧
縮空気を噴射するブローパイプの噴射穴を、バグフイル
タの上端口に取付けたベンチュリの中心に向けて開口
し、この噴射穴からベンチュリの内部に噴射される圧縮
空気によってバグフイルタに付着したダストを吹き飛ば
して除塵するように構成したパルスジェット式集塵機に
於いて、 （１） 上記のブローパイプに上記のベンチュリの入口
に向けて２つの噴射穴を穿設すること。 （２） これ等両噴射穴の面積の和を上記ベンチュリの
中心に向けて設けた１つの噴射穴の面積と同じに構成す
ること。
【０００９】
【作用】上記の手段は以下の如く作用する。 上記（１）の要素によれば、圧縮空気をブローパイ
プに穿設した２つの噴射穴からベンチュリの入口に向け
て噴射するため、圧縮空気の円錐形の表面積を噴射穴１
つの場合の略２倍にすることを可能にする。
プに穿設した２つの噴射穴からベンチュリの入口に向け
て噴射するため、圧縮空気の円錐形の表面積を噴射穴１
つの場合の略２倍にすることを可能にする。
【００１０】 上記（２）の要素によれば、２つ穿設
した噴射穴の面積の和を、１つ穿設していた従来の噴射
穴の面積と同じにしたため、ブローパイプに加わる空気
圧が同じ状態である場合に、２つの噴射穴から噴射され
る圧縮空気の速度を１つの噴射穴から噴射される圧縮空
気の速度と同等に保つことができるから、円錐形の表面
積をほぼ２倍にした分、周囲からの誘引空気量を増やし
てベンチュリ出口に於ける全空気量を増加し、優れた除
塵効果を発揮することを可能にする。以上の如くである
から、上記の手段によって上述した技術的課題を解決し
て、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
した噴射穴の面積の和を、１つ穿設していた従来の噴射
穴の面積と同じにしたため、ブローパイプに加わる空気
圧が同じ状態である場合に、２つの噴射穴から噴射され
る圧縮空気の速度を１つの噴射穴から噴射される圧縮空
気の速度と同等に保つことができるから、円錐形の表面
積をほぼ２倍にした分、周囲からの誘引空気量を増やし
てベンチュリ出口に於ける全空気量を増加し、優れた除
塵効果を発揮することを可能にする。以上の如くである
から、上記の手段によって上述した技術的課題を解決し
て、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【００１１】
【実施例】以下に、上述した本発明に係るパルスジェッ
ト式集塵機の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に
説明する。図１は本発明に係るパルスジェット式集塵機
の内部構造を説明した構成図であって、図中、１は集塵
機の本体、１ａは本体１の内部を清浄室２と集塵室３の
上下２室に仕切る仕切板で、清浄室２には吸引ブロアー
（図示せず）に通じる排気ダクト４が接続され、集塵室
３にはダストＤＳを吸込む吸引ダクト５が接続されると
共に、集塵室３の下側にはダストＤＳを収容するホッパ
１ｂが連設され、ホッパ１ｂの排出口にはダスト排出用
のロータリーバルブ１ｃが設けられているが、このホッ
パ１ｂの代りにダストＤＳを収容する引出し式のバケッ
ト（図示せず）を設けるようにしてもよい。
ト式集塵機の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に
説明する。図１は本発明に係るパルスジェット式集塵機
の内部構造を説明した構成図であって、図中、１は集塵
機の本体、１ａは本体１の内部を清浄室２と集塵室３の
上下２室に仕切る仕切板で、清浄室２には吸引ブロアー
（図示せず）に通じる排気ダクト４が接続され、集塵室
３にはダストＤＳを吸込む吸引ダクト５が接続されると
共に、集塵室３の下側にはダストＤＳを収容するホッパ
１ｂが連設され、ホッパ１ｂの排出口にはダスト排出用
のロータリーバルブ１ｃが設けられているが、このホッ
パ１ｂの代りにダストＤＳを収容する引出し式のバケッ
ト（図示せず）を設けるようにしてもよい。
【００１２】また、７…は上端部を上記の仕切板１ａに
取付けることによって集塵室３内に吊下げたバグフイル
タで、６…はこれ等各フイルタ７…の内部に収容したフ
イルタゲージ、１０…は各フイルタ７…の上端部に取付
けたベンチュリを示し、更に、８は上記の清浄室２内に
横架したブローパイプ、９はブローパイプ８に圧縮空気
を送るヘッダーパイプであって、このブローパイプ８の
底面には各バグフイルタ７のベンチュリ１０に対して２
つで１セットの噴射穴８ａ，８ｂが穿設され、図２並び
に図３に示す如く各噴射穴８ａ，８ｂから噴射した圧縮
空気を各ベンチュリ１０の入口１０ａに向けて吹込み、
且つ、下端部の出口１０ｂからバグフイルタ７の内部に
吐出してダストを払い落すように構成されている。
取付けることによって集塵室３内に吊下げたバグフイル
タで、６…はこれ等各フイルタ７…の内部に収容したフ
イルタゲージ、１０…は各フイルタ７…の上端部に取付
けたベンチュリを示し、更に、８は上記の清浄室２内に
横架したブローパイプ、９はブローパイプ８に圧縮空気
を送るヘッダーパイプであって、このブローパイプ８の
底面には各バグフイルタ７のベンチュリ１０に対して２
つで１セットの噴射穴８ａ，８ｂが穿設され、図２並び
に図３に示す如く各噴射穴８ａ，８ｂから噴射した圧縮
空気を各ベンチュリ１０の入口１０ａに向けて吹込み、
且つ、下端部の出口１０ｂからバグフイルタ７の内部に
吐出してダストを払い落すように構成されている。
【００１３】以上の如く２つで１セットに構成した噴射
穴８ａ，８ｂの合計面積は、前記図４で説明した従来の
パルスジェット式集塵機のブローパイプＰに穿設されて
いる１つの噴射穴Ｐａの面積と同一に形成されている。
従って、両ブローパイプ８とＰに加わる空気圧力が同一
である場合に、本発明の２つの噴射穴８ａ，８ｂから噴
射される圧縮空気の円錐形Ｓ２，Ｓ２の表面積は、従来
例の１つの噴射穴Ｐａから噴射される圧縮空気の円錐形
Ｓ１の表面積の２倍となり、且つ、噴射速度νは１つの
噴射穴Ｐａの場合と同等の速度を保持することができる
ため、本発明では従来のものに比較して誘引空気量Ｑ２
を２倍に上昇させてベンチュリ１０の出口１０ｂでの吐
出空気量Ｑ３を増加し、優れた除塵効果を発揮すること
を可能にする。
穴８ａ，８ｂの合計面積は、前記図４で説明した従来の
パルスジェット式集塵機のブローパイプＰに穿設されて
いる１つの噴射穴Ｐａの面積と同一に形成されている。
従って、両ブローパイプ８とＰに加わる空気圧力が同一
である場合に、本発明の２つの噴射穴８ａ，８ｂから噴
射される圧縮空気の円錐形Ｓ２，Ｓ２の表面積は、従来
例の１つの噴射穴Ｐａから噴射される圧縮空気の円錐形
Ｓ１の表面積の２倍となり、且つ、噴射速度νは１つの
噴射穴Ｐａの場合と同等の速度を保持することができる
ため、本発明では従来のものに比較して誘引空気量Ｑ２
を２倍に上昇させてベンチュリ１０の出口１０ｂでの吐
出空気量Ｑ３を増加し、優れた除塵効果を発揮すること
を可能にする。
【００１４】因みに、図４に示した従来例の１つの噴射
穴Ｐａの直径が８．７ｍｍである場合に、本発明の２つ
１セットの噴射穴８ａ，８ｂの各直径を大凡６．２ｍｍ
とすると、双方の噴射穴Ｐａと８ａ＋８ｂの面積が同一
になる。即ち、噴射穴Ｐａの面積は（π×４．３５2）
で求められ、噴射穴８ａ，８ｂの面積は（π×３．０７
６2）×２で求められるから、いずれの面積も５９．４
５ｍｍ2となる。しかし、両噴射穴Ｐａと８ａ，８ｂか
ら噴射される円錐形Ｓ１と（Ｓ２×２）の表面積は、当
然Ｓ１＜Ｓ２×２となって２つ１セットの方が大きいか
ら、誘引空気量Ｑ２も上昇させることができる。
穴Ｐａの直径が８．７ｍｍである場合に、本発明の２つ
１セットの噴射穴８ａ，８ｂの各直径を大凡６．２ｍｍ
とすると、双方の噴射穴Ｐａと８ａ＋８ｂの面積が同一
になる。即ち、噴射穴Ｐａの面積は（π×４．３５2）
で求められ、噴射穴８ａ，８ｂの面積は（π×３．０７
６2）×２で求められるから、いずれの面積も５９．４
５ｍｍ2となる。しかし、両噴射穴Ｐａと８ａ，８ｂか
ら噴射される円錐形Ｓ１と（Ｓ２×２）の表面積は、当
然Ｓ１＜Ｓ２×２となって２つ１セットの方が大きいか
ら、誘引空気量Ｑ２も上昇させることができる。
【００１５】図５は図４に示した従来のパルスジェット
式集塵機、即ち、噴射穴（ノズル）が１個の場合の理論
上の噴射空気量と噴射速度の関係を表わした曲線図であ
って、この曲線図から噴射速度の最大は１７９ｍ／ｓｅ
ｃであることから、ベンチュリ１０の出口１０ｂに於け
る吐出空気量は１６６〜１７９ｍ／ｓｅｃの範囲内でピ
ークを持っていることが予想され、従って、単純に噴射
穴の面積（以下ノズル穴径と云う）を大きくして圧縮空
気量を増大させ、且つ、円錐形Ｓ１の面積を増大させる
対策を講じたとしても、図５の曲線図から明らかなよう
に噴射の速度が低下してしまって、ベンチュリ出口１０
ｂの吐出空気量Ｑ３にとっては却って逆効果になること
は明白である。
式集塵機、即ち、噴射穴（ノズル）が１個の場合の理論
上の噴射空気量と噴射速度の関係を表わした曲線図であ
って、この曲線図から噴射速度の最大は１７９ｍ／ｓｅ
ｃであることから、ベンチュリ１０の出口１０ｂに於け
る吐出空気量は１６６〜１７９ｍ／ｓｅｃの範囲内でピ
ークを持っていることが予想され、従って、単純に噴射
穴の面積（以下ノズル穴径と云う）を大きくして圧縮空
気量を増大させ、且つ、円錐形Ｓ１の面積を増大させる
対策を講じたとしても、図５の曲線図から明らかなよう
に噴射の速度が低下してしまって、ベンチュリ出口１０
ｂの吐出空気量Ｑ３にとっては却って逆効果になること
は明白である。
【００１６】図６は図２と図３に示した本発明に係るパ
ルスジェット式集塵機、即ち、噴射穴（ノズル）を２個
１セットに構成した場合の理論上の噴射空気量と噴射速
度の関係を表わした曲線図であって、前述した図５の曲
線図に於いて、従来のノズル１個の場合、ノズル径が直
径８．７ｍｍとすれば、テスト機では噴射空気量８５Ｎ
ｌ／ｓｅｃ、噴射速度１７８ｍ／ｓｅｃであるのに対し
て、本発明のノズル２個１セットの場合、図６に示され
た曲線図で噴射空気量が８５Ｎｌ／ｓｅｃの位置はノズ
ル穴径の直径が大凡６．２ｍｍとなり、噴射速度は１７
８ｍ／ｓｅｃで変化がない。また、実機モデルの場合、
同じく穴径が直径８．７ｍｍのノズル１個の時は、図５
の曲線図から噴射空気量は７３Ｎｌ／ｓｅｃ、噴射速度
は１５４／ｓｅｃであるのに対し、ノズル２個の場合
は、図６の曲線図から７３Ｎｌ／ｓｅｃの位置はノズル
穴径の直径が大凡６．２ｍｍで、噴射速度は１５４．５
ｍ／ｓｅｃと変化なしと看做すことができるから、本発
明に係る２個１セットの噴射穴８ａ，８ｂによれば、同
一の空気圧力でベンチュリ出口１０ｂの圧縮空気吐出量
を増大して、優れた除塵効果を発揮できることが判明し
た。
ルスジェット式集塵機、即ち、噴射穴（ノズル）を２個
１セットに構成した場合の理論上の噴射空気量と噴射速
度の関係を表わした曲線図であって、前述した図５の曲
線図に於いて、従来のノズル１個の場合、ノズル径が直
径８．７ｍｍとすれば、テスト機では噴射空気量８５Ｎ
ｌ／ｓｅｃ、噴射速度１７８ｍ／ｓｅｃであるのに対し
て、本発明のノズル２個１セットの場合、図６に示され
た曲線図で噴射空気量が８５Ｎｌ／ｓｅｃの位置はノズ
ル穴径の直径が大凡６．２ｍｍとなり、噴射速度は１７
８ｍ／ｓｅｃで変化がない。また、実機モデルの場合、
同じく穴径が直径８．７ｍｍのノズル１個の時は、図５
の曲線図から噴射空気量は７３Ｎｌ／ｓｅｃ、噴射速度
は１５４／ｓｅｃであるのに対し、ノズル２個の場合
は、図６の曲線図から７３Ｎｌ／ｓｅｃの位置はノズル
穴径の直径が大凡６．２ｍｍで、噴射速度は１５４．５
ｍ／ｓｅｃと変化なしと看做すことができるから、本発
明に係る２個１セットの噴射穴８ａ，８ｂによれば、同
一の空気圧力でベンチュリ出口１０ｂの圧縮空気吐出量
を増大して、優れた除塵効果を発揮できることが判明し
た。
【００１７】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係るパルス
ジェット式集塵機によれば、ブローパイプに圧縮空気の
噴射穴を１つのベンチュリに対して夫々２つ１セットに
して穿設し、これ等２つの噴射穴の面積の合計を従来の
１つ穴の噴射穴の面積と同一にするだけで、同一の空気
圧力で誘引空気量を２倍にしてベンチュリ出口から吐出
される圧縮空気の量を増加することができるから、無駄
なエネルギーを消費することなく大量の圧縮空気をバグ
フイルタの内部に吹込んで、優れた除塵効果を発揮でき
る利点を発揮することができる。
ジェット式集塵機によれば、ブローパイプに圧縮空気の
噴射穴を１つのベンチュリに対して夫々２つ１セットに
して穿設し、これ等２つの噴射穴の面積の合計を従来の
１つ穴の噴射穴の面積と同一にするだけで、同一の空気
圧力で誘引空気量を２倍にしてベンチュリ出口から吐出
される圧縮空気の量を増加することができるから、無駄
なエネルギーを消費することなく大量の圧縮空気をバグ
フイルタの内部に吹込んで、優れた除塵効果を発揮でき
る利点を発揮することができる。
【図１】本発明に係るパルスジェット式集塵機の内部構
造を説明した構成図である。
造を説明した構成図である。
【図２】本発明の要部を示した正断面図である。
【図３】本発明の要部に於ける圧縮空気の噴射の状況を
説明した正断面図である。
説明した正断面図である。
【図４】従来例に於ける圧縮空気の噴射の状況を説明し
た正断面図である。
た正断面図である。
【図５】従来例に係るノズル（噴射穴）１個の場合の理
論上の噴射空気量と噴射速度の関係を表わした曲線図で
ある。
論上の噴射空気量と噴射速度の関係を表わした曲線図で
ある。
【図６】本発明に係るノズル（噴射穴）２個の場合の理
論上の噴射空気量と噴射速度の関係を表わした曲線図で
ある。
論上の噴射空気量と噴射速度の関係を表わした曲線図で
ある。
７ バグフイルタ ８ ブローパイプ ８ａ，８ｂ ２個１セットの噴射穴 １０ ベンチュリ １０ａ 入口 １０ｂ 出口 Ｐａ 従来の噴射穴
Claims (1)
- 【請求項１】 圧縮空気を噴射するブローパイプの噴射
穴を、バグフイルタの上端口に取付けたベンチュリの中
心に向けて開口し、この噴射穴からベンチュリの内部に
噴射される圧縮空気によってバグフイルタに付着したダ
ストを吹き飛ばして除塵するように構成したパルスジェ
ット式集塵機に於いて、 上記のブローパイプに上記のベンチュリの入口に向けて
２つの噴射穴を穿設し、これ等両噴射穴の面積の和を上
記ベンチュリの中心に向けて設けた１つの噴射穴の面積
と同じに構成したことを特徴とするパルスジェット式集
塵機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16400592A JP3205053B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | パルスジェット式集塵機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16400592A JP3205053B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | パルスジェット式集塵機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05329318A true JPH05329318A (ja) | 1993-12-14 |
| JP3205053B2 JP3205053B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=15784956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16400592A Expired - Fee Related JP3205053B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | パルスジェット式集塵機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3205053B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH11173646A (ja) * | 1997-12-10 | 1999-07-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 空調用吹出しグリル |
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1992
- 1992-05-29 JP JP16400592A patent/JP3205053B2/ja not_active Expired - Fee Related
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