JPH06223871A - ナトリウム−硫黄電池の製法 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池の製法

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JPH06223871A
JPH06223871A JP5010467A JP1046793A JPH06223871A JP H06223871 A JPH06223871 A JP H06223871A JP 5010467 A JP5010467 A JP 5010467A JP 1046793 A JP1046793 A JP 1046793A JP H06223871 A JPH06223871 A JP H06223871A
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JP
Japan
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alumina
sodium
glass
aluminum
sulfur battery
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JP5010467A
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English (en)
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Kazuaki Yokoi
和明 横井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は電力貯蔵用ナトリウム−硫黄電池のう
ち固体電解質β″−アルミナとα−アルミナとの接合の
高強度高信頼性,経済性にすぐれた接合製法に関する。 【構成】β″−アルミナ袋管1とα−アルミナリング4
との接合面に金属系インサート材5を配置し、この接合
面の内周,外周のいずれかあるいは両面に電気絶縁用ガ
ラス被覆10を同一加熱処理により接合して形成する。 【効果】接合部の曲げ強度が従来品の約2倍である20
kgf/mm2 以上とβ″−アルミナのそれとほぼ同等の強
度が得られ、そのバラツキも1.5kgf/mm2と信頼性の
高い気密性,電気絶縁性が従来と同等の接合品が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力貯蔵用のナトリウム
−硫黄電池の内、正負極間電気絶縁用α−アルミナとナ
トリウムイオン伝導性β″−アルミナ袋管との接合に関
する製法である。
【0002】
【従来の技術】特開平2−244564 号公報に記載のよう
に、従来はα−アルミナとβ″−アルミナ袋管開放端部
とは電気絶縁性および気密性の点からガラスによる封着
処理で接合し、この後、正,負極容器とα−アルミナと
を熱圧接により接合するのが大部分であった。また、特
開昭61−16483 号公報に記載のように、α−アルミナと
β″−アルミナのガラス封着と正負極容器とα−アルミ
ナとの熱圧接とを同時加熱処理により行なう公知例も見
られる。これはいずれもα−アルミナとβ″−アルミナ
との間はガラス単体で封着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常ガラスは脆性な材
料であり、本発明で対象としている接合部での公知例で
使用されている封着用ガラスも同様である。このため、
α,β″−アルミナの熱膨張係数に対して封着用ガラス
のそれは同等か若干小さいものを用いてガラス層に圧縮
の残留応力を発生させてガラスの強度,脆性を補なって
いる。
【0004】しかし、封着後のガラス表面あるいは内部
に微小欠陥や気泡が生成するとこれが破壊の起点となっ
て接合強度は著しく低下する。更に、ガラス層の厚さに
よっても強度は変動する。
【0005】また公知例で示されたガラス封着温度はい
れも1000℃前後のものであり、通常正,負極容器と
α−アルミナとを熱圧接に用いられているアルミインサ
ートの接合温度より高いため電池を製作するためには2
段階の加熱処理が必要となる。
【0006】本発明は、α,β″−アルミナ接合部の強
度と信頼性向上を目的とし、かつ、熱圧接と同時加熱処
理によりα,β″−アルミナ接合および正,負極容器と
α−アルミナ接合を行なえる様にすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来のα,β″−アルミ
ナ間の接合は上述した様に電絶縁性の面からガラス封着
であったが、強度,信頼性の面から見ると金属系インサ
ート材を用いる、特に熱圧接部に用いているインサート
材の使用が、同時接合処理の面で最良である。
【0008】この金属系インサート材を用いた場合は電
気絶縁性が保たれないために、接合部の内周,外周のい
ずれか一方あるいは両方にガラス被覆を行い電気絶縁性
を確保する様にした。
【0009】本発明によるナトリウム−硫黄電池の製法
は、正極用物質として溶融状硫黄を使用し、負極用物質
として溶融状ナトリウムを使用するものであって、これ
らを外気雰囲気と気密遮断するための正極および負極容
器,両容器間を電気絶縁するためのα−アルミナ,硫黄
とナトリウムを分離するナトリウムイオン伝導性のβ″
−アルミナ袋管、並びにβ″−アルミナ袋管内に設けた
負極用集電極を備えてなるものであり、α−アルミナと
β″−アルミナ袋管開放端との間に金属系インサート材
を介在させて両者を加熱加圧して接合し、かつ接合部の
外周,内周のいずれか或いは両方をガラスでコーティン
グして電気的に絶縁することを特徴とする。
【0010】金属系インサート材としては、芯部がアル
ミニウム又はアルミニウム系合金よりなるその両面がア
ルミニウム−シリコン系合金よりなる3層構造シートが
好適である。
【0011】この場合、両表層であるアルミニウム−シ
リコン系合金層が溶融し、かつ芯材のアルミニウム又は
アルミニウム合金は溶融しない温度でかつ加圧力として
1.5PMa以上で接合することが望ましい。
【0012】金属系インサート材による接合部の内,外
周のいずれか一方或いは両方を電気絶縁するためのガラ
スとして、ガラスの転移温度が電池の作動温度以上であ
り、封着温度が接合温度範囲である絶縁性ガラスを用い
ることが好ましい。
【0013】また金属系インサート材による接合とガラ
スによる絶縁コーティングを同時の加熱処理により行う
ことが好ましい。
【0014】
【作用】α,β″−アルミナ間の接合に金属系特にアル
ミ系インサート材を用いることにより、両アルミナの熱
膨張係数に差がないため、接合時の残留熱応力の発生は
なく、かつインサート材が脆性でないため、高い接合温
度と信頼性が得られる。
【0015】一方、このインサート材の内、外周面に被
覆するガラスは強度を確保するものではなく、電気的絶
縁が目的であるが、ガラスの熱膨張係数などの物性値が
大幅に変化する転位点が電池作動温度以上でかつ金属系
インサート材での接合温度とガラス封着温度が同じであ
り、かつガラスの熱膨張係数が両アルミナのそれに近け
れば良い。
【0016】以上の如く、電気絶縁はガラスで持たせ、
強度は金属系インサート材で確保する機能分割方式が最
良である。
【0017】
【実施例】本発明の第1実施例について図により説明す
る。
【0018】図2は本発明で対象としているナトリウム
−硫黄電池の全体構造を示す。ナトリウムイオン伝導性
β″−アルミナ袋管1は開放端外周面で電気絶縁用α−
アルミナリング4と接合されている。
【0019】また、正極容器2,負極容器3はアルミナ
系インサート材5によりα−アルミナリング4と接合さ
れている。
【0020】β″−アルミナ袋管1と負極容器3の間に
はナトリウム8が充てんされておりかつ負極集電極6が
内部に挿入されている。
【0021】一方、β″−アルミナ袋管1外周と正極容
器2の間には硫黄9が充てんされており、これを330
℃に加熱して充放電を行うものである。
【0022】接合部の詳細を図1に示す。α−アルミナ
リング4とβ″−アルミナ袋管開放端1との接合部はテ
ーパ形状としこの接合面には厚さ0.16mm の芯材がA
l−Mn合金でこの両側がAl−1.0%Si−2%M
g 合金よりなる3層構造のアルミニウム系インサート
材5を配置している。
【0023】このアルミニウム系インサート材5は正極
容器2と負極容器3とα−アルミナリング4との接合部
にも配置している。この場合は熱応力緩和のため、上記
3層構造インサート材間に厚さ3mmの純Alを配置して
いる。
【0024】またα,β″−アルミナ接合部の上端には
電気絶縁のためにPbO−B23を主成分とする転位点
が365℃のガラス粉末ペースト10を塗布している。
この状態で両接合部に加圧力が0.5kgf/mm2となる様
に荷重を加えた状態で10~4Torrの真空中にて接合温度
600℃で30分間加熱保持後冷却して接合した。接合
後に気密性及び電気絶縁性を調べた結果、気密性は10
~10Torr・l/sec以下、電気絶縁は1MΩ以上で良好な
結果が得られた。
【0025】また、強度としてβ″−アルミナ袋管1の
下部先端に荷重を加えて曲げ強度を調べた結果、接合部
曲げ強度は21kgf/mm2 であり、破断位置は接合部直
下の首付根であった。
【0026】次に第2の実施例につき説明する。
【0027】図1の構造中、β″−アルミナ袋管開放端
とテーパなしストレート形状とし、α−アルミナリング
4の下面に位置させこの間に上記と同じインサート材を
配置した。この状態で接合部の内周,外周に転位点が4
60℃のNa2O−B23−SiO2 系ガラス粉末を塗
布して第1実施例と同じ条件(但し雰囲気は大気圧アル
ゴンガス中)で接合した。
【0028】この接合品の気密性及び電気絶縁性は第1
実施例と同様の値であった。
【0029】また曲げ強度も破断位置がガラスを含む接
合部であったにもかかわらず、20.5kgf/mm2 の高い強
度が得られ、5本の接合品の強度のバラツキは±1.5k
gf/mm2 で信頼性の高い接合部が得られた。
【0030】以上の実施例ではアルミニウム系インサー
ト材を用いた場合であるが、その他金属系インサート材
としてはTi入り銀ろう,Ti入りNiろうも可能であ
り、これを用いた場合はNa2O−B23−SiO2
ガラスが適用できる。
【0031】
【発明の効果】以上述べた様に本発明により、接合強度
は金属系インサート材で確保し、電気絶縁性はガラス被
覆で得る2つの機能を持たせることにより、気密性,電
気絶縁性は従来のガラス単独接合品と同等で、接合強度
が従来よりも約2倍で強度ばらつきが1.5kgf/mm2
少ない信頼性の高い接合部を有する電池が得られる。
【0032】また正,負極容器とα−アルミナとの接合
に用いているものと同じ金属系インサート材を用いるこ
とにより、従来2回の接合処理が1回の接合で可能とな
り、工程簡略化,コストの面で半減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るナトリウム−硫黄電池の
接合部近傍の縦断面図である。
【図2】本発明の対象とするナトリウム−硫黄電池の全
体構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】 1…β″−アルミナ袋管、4…α−アルミナリング、5
…金属系インサート材、10…ガラス。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極用物質として溶融状硫黄を使用し、負
    極用物質として溶融状ナトリウムを使用するものであっ
    て、これらを外気雰囲気と気密遮断するための正極およ
    び負極容器,両容器間を電気絶縁するためのα−アナミ
    ナ,硫黄とナトリウムを分離するナトリウムイオン伝導
    性のβ″−アルミナ袋管、並びにβ″−アルミナ袋管内
    に設けた負極用集電極を備えてなるナトリウム−硫黄電
    池を製造する方法において、前記α−アルミナとβ″−
    アルミナ袋管開放端との間に金属系インサート材を介在
    させて両者を加熱加工して接合し、かつ接合部の外周,
    内周のいずれか或いは両方をガラスでコーティングして
    電気的に絶縁することを特徴とするナトリウム−硫黄電
    池の製法。
  2. 【請求項2】請求項1において、金属系インサート材と
    して芯部がアルミニウム又はアルミニウム系合金よりな
    り、その両面がアルミニウム−シリコン系合金より成る
    3層構造シートを用いることを特徴とするナトリウム−
    硫黄電池の製法。
  3. 【請求項3】請求項2において、両表層であるアルミニ
    ウム−シリコン系合金層が溶融し、かつ芯材のアルミニ
    ウム又はアルミニウム合金は溶融しない温度でかつ加圧
    力として1.5MPa 以上で接合することを特徴とする
    ナトリウム−硫黄電池の製法。
  4. 【請求項4】請求項1において、金属系インサート材に
    よる接合部の内,外周のいずれか一方或いは両方を電気
    絶縁するためのガラスとして、ガラスの転移温度が電池
    の作動温度以上であり、封着温度が接合温度範囲である
    絶縁性ガラスを用いることを特徴とするナトリウム−硫
    黄電池の製法。
  5. 【請求項5】請求項1において、金属系インサート材に
    よる接合とガラスによる絶縁コーティングを同時の加熱
    処理により行うことを特徴とするナトリウム−硫黄電池
    の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160042340A (ko) * 2014-10-08 2016-04-19 재단법인 포항산업과학연구원 나트륨 유황 전지용 열압착 접합용 삽입금속
KR101632322B1 (ko) * 2014-12-29 2016-06-21 포스코에너지 주식회사 2종 세라믹재 접합 방법

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