JPH06223566A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH06223566A
JPH06223566A JP5226862A JP22686293A JPH06223566A JP H06223566 A JPH06223566 A JP H06223566A JP 5226862 A JP5226862 A JP 5226862A JP 22686293 A JP22686293 A JP 22686293A JP H06223566 A JPH06223566 A JP H06223566A
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JP
Japan
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circuit
bias voltage
back bias
substrate back
control signal
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Application number
JP5226862A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Sato
克之 佐藤
Kazumasa Yanagisawa
一正 柳沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高集積度及び低消費電力化を図る。 【構成】 基板バックバイアス電圧が供給される基板ゲ
ートをもつ絶縁ゲート電界効果トランジスタを含み、そ
の動作が第1の制御信号によって制御される第1の回
路、発振回路の出力信号を受けるバッファ回路、及びバ
ッファ回路の出力を受けて負の電圧を得、基板へ電流を
供給する整流回路を含む基板バックバイアス電圧発生回
路、並びに基板バックバイアス電圧のレベルを検出して
第2の制御信号を出力するレベル検出回路を設け、基板
バックバイアス電圧発生回路の動作を第1の制御信号及
び第2の制御信号に基づいて制御することにより、基板
への電流供給能力を変更し、非選択時には、リーク電流
を補うような小さな電流を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置に関
するもので、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(以
下RAMと記す)のように基板バックバイアス電圧発生
回路を内蔵した半導体記憶装置に有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】MOSFET(絶縁ゲート形電界効果ト
ランジスタ)で構成された半導体記憶装置においては、
MOSFETのような回路素子と半導体基板との寄生容
量を減少させる等のために、基板バックバイアス電圧を
内蔵の基板バックバイアス電圧発生回路により形成する
ことが公知である(例えば、日経マグロウヒル社発行
「日経エレクトロニクス」1979年5月14日号、頁
77〜頁79参照)。このように基板バックバイアス電
圧発生回路を内蔵することによって、半導体記憶装置に
供給されるべき電源電圧を5Vのような単一電圧化とす
ることができるとともに、その外部端子の削減を図るこ
とができる。この場合、発振回路により連続的に発生す
る出力パルスを整流する回路を用いたのでは、次のよう
な問題の生じることが本願発明者の研究によって明らか
にされた。すなわち、各回路が一斉に動作を開始する選
択状態と内部回路が何も動作を行わない非選択状態とで
は、基板に流れる電流が大きく異なるものである。した
がって、このように回路動作に無関係に発生する発振パ
ルスを整流して基板バックバイアス電圧を形成する場合
には、必然的に最悪条件を想定してその電流供給能力を
設定することになる。このため、比較的大きなキャパシ
タと整流素子及び駆動回路が必要となり、半導体記憶装
置における集積度が低下してしまう。これとともに、消
費電流が大きくなる。(基板バックバイアス電圧発生回
路については、例えば、特開昭55−13566号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、高
集積度と低消費電力化を図った半導体記憶装置を提供す
ることにある。
【0004】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述および添付図面から明ら
かになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、基板バックバイアス電圧が
供給される基板ゲートをもつ絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタを含み、その動作が第1の制御信号によって制御
される第1の回路と、発振回路と、上記発振回路の出力
信号を受けるバッファ回路と、上記バッファ回路の出力
を受けて負の電圧を得、基板へ電流を供給する整流回路
とを含む基板バックバイアス電圧発生回路と、上記基板
バックバイアス電圧のレベルを検出して第2の制御信号
を出力するレベル検出回路とを設け、上記基板バックバ
イアス電圧発生回路の動作を上記第1の制御信号及び上
記第2の制御信号に基づいて制御することにより、上記
基板への電流供給能力を変更させる。
【0006】
【作用】レベル検出回路によってモニターされる基板バ
ックバイアス電圧のレベルとチップ選択信号に基づいて
基板バックバイアス電圧発生回路の動作が制御できるよ
うにしたために、非選択時におけるリーク電流を補うよ
うな小さな電流駆動能力しかもたない基板バックバイア
ス電圧のレベルモニター出力によって選択的に動作させ
られる基板バックバイアス電圧発生回路とを設けるこ
と、及び内部回路を動作状態にするとき上記モニター出
力を無効にすることによって、低消費電力のもとにほぼ
一定のレベルにされた基板バックバイアス電圧を形成す
ることができる。
【0007】
【実施例】図1には、この発明に係るダイナミック型R
AMの一実施例の回路図が示されている。同図の各回路
素子ないし回路ブロックは、公知の半導体集積回路の製
造技術によって、特に制限されないが、単結晶シリコン
のような1個の半導体基板上において形成される。半導
体基板上に形成される種々のMOSFETはエンハンス
メントモードである(後述する他の実施例のそれも同
じ)。
【0008】メモリアレイMARYは、マトリクス配置
された複数のメモリセルMCと、複数のデータ線DL,
DLBと複数のワード線とからなる。ここで、負荷側で
アクティブになるものに対しては、以下、B(バー)を
付して記す。特に制限されないが、メモリアレイMAR
Yは、折り返しビット線(データ線)方式とされてい
る。
【0009】メモリセルMCのそれぞれは、その一端が
回路の電源端子のような基準電位点に供給された情報記
憶キャパシタCsとこの情報記憶キャパシタCsとデータ
線との間に設けられたアドレス選択用MOSFETQm
とからなる。メモリセルMCに記憶される論理”
1”,”0”の情報はキャパシタCsに電荷が有るか無
いかと対応される。情報の読み出しにおいては、メモリ
アレイMARYにおける各データ線DL,DLBが先ず
プリチャージ回路PCによってほぼ回路の電源電圧Vcc
に近いレベルでプリチャージされる。このプリチャージ
回路PCは、例えば図示のように各データ線DL,DL
Bと電源端子Vccとの間に設けられたプリチャージMO
SFETQc1,Qc2からなる。プリチャージMOSFE
TQc1,Qc2は、プリチャージパルスφpcによってその
導通,非導通が制御される。なお、プリチャージ回路P
Cは、プリチャージMOSFETQc1,Qc2とともに、
対とされるデータ線DLとDLBとの間に設けられ、プ
リチャージパルスφpcによって制御されるイコライズM
OSFETを含んで良い。
【0010】メモリアレイMARYにおける複数のワー
ド線WLは、各データ線がプリチャージされた後にその
一つが選択される。これに応じて、その選択されたワー
ド線に対応されたメモリセルにおけるMOSFETQm
がオン状態にされキャパシタCsがデータ線DL又はD
LBに結合される。これに応じてそのメモリセルMCが
結合されているデータ線DL又はDLBの電位が変化さ
れる。このときデータ線DL又はDLBの電位はキャパ
シタCSに蓄積された電荷量に応じて変化される。この
データ線の電位変化は、センスアンプSAによってセン
スされる。大容量のメモリアレイにおいてメモリセルM
Cは小さい寸法をもって形成され、またそれぞれのデー
タ線DL,DLBに多くのメモリセルが結合される。そ
れ故に、上記キャパシタCsと、共通のデータ線DLの
浮遊容量C0(図示せず)との比Cs/C0は非常に小さ
な値になる。したがって、上記キャパシタCsに蓄積さ
れていた電荷と対応してデータ線DL又はDLBに与え
られる電位変化すなわち信号は、非常に微少なレベルと
なる。
【0011】特に制限されないが、この実施例に従う
と、このような微少な信号を検出するために良く知られ
ているダイナミック型RAMのそれと同様に各データ線
に1個ずつダミーセルDCが設けられている。このダミ
ーセルDCは、そのキャパシタCDの容量値がメモリセ
ルMCのキャパシタCsのほぼ半分であることを除き、
メモリセルMCと同じ製造条件、同じ設計定数で作られ
ている。キャパシタCDは、そのアドレッシングに先立
って、タイミング信号φdを受けるMOSFETQdによ
って接地電位に充電される。キャパシタCDは、その容
量値がキャパシタCsの約半分の容量値に設定されてい
るので、メモリセルMCからの読み出し信号のほぼ半分
に等しい基準電圧を形成することになる。
【0012】同図においてSAは、上記アドレッシング
により生じるこのような電位変化の差を、タイミング信
号(センスアンプ制御信号)φpa1,φpa2で決まるセン
ス期間に拡大するセンスアンプであり(その動作は後述
する)、一対の平行に配置された相補データ線DL,D
LBにその入出力ノードが結合されている。相補データ
線DL,DLBに結合されるメモリセルの数は、データ
読み出しの際のデータ検出精度を上げるため互いに等し
くされている。
【0013】上記アドレッシングにおいて、相補データ
線対DL,DLBの一方に結合されたメモリセルMCが
選択された場合、それに対応して他方のデータ線に結合
されているダミーセルDCが選択されるように一対のダ
ミーワード線DWL,DWLBの一方が選択される。
【0014】上記センスアンプSAは、ゲート・ドレイ
ンが交差結線された一対のMOSFETQ1,Q2を有
し、これらのMOSFETにより、相補データ線DL,
DLBに現われた微少な信号を差動的に増幅する。この
増幅動作は、比較的小さいコンダクタンスを示すように
されたMOSFETQ7と比較的大きいコンダクタンス
を示すようにされたMOSFETQ8との動作によって
2段階に分けられる。すなわち、第1段階の増幅動作
は、比較的早いタイミング信号φpa1によってMOSF
ETQ7が導通し始めるとそれに応じて開始される。第
2段階の増幅動作は、相補データ線DL,DLB間の差
電位がある程度大きくなったタイミングにおいてタイミ
ング信号φpa2が発生されることによって開始される。
すなわち、第2段階の増幅動作はタイミング信号φpa2
によってMOSFETQ8が導通されるとそれに応じて
開始される。このようなセンスアンプSAの2段階動作
は、相補データ線DLとDLBとの間の電位差の誤りの
ない増幅と高速度の増幅とを可能にする。センスアンプ
SAによる増幅の結果として、一対のデータ線のうちの
一方は電源電圧Vccよりも若干低いような高い電位にさ
れ、他方はほぼ回路の接地電位(0V)に等しい低い電
位にされる。
【0015】上記のアドレッシングの際、一旦破壊され
かかったメモリセルMCの記憶情報は、このセンス動作
によって得られたハイレベル若しくはロウレベルの電位
がそのままメモリセルMCに供給されることによって回
復される。すなわち、一旦読み出された記憶情報は、メ
モリセルに再書き込みされる。
【0016】相補データ線DLとDLBとの間に設けら
れたアクティブリストア回路ARは、メモリセルMCに
再書き込みされるハイレベルの電位を回路の電源電圧V
CCに実質的に等しいレベルまで上昇させるために設けら
れている。このアクティブリストア回路ARは、ロウレ
ベルの信号に対して何ら影響を与えずハイレベルの信号
にのみ選択的に電源電圧VCCの電位にブーストする働き
がある。このようなアクティブリストア回路ARの具体
的回路構成は、この発明に直接関係ないのでその詳細な
説明を省略する。
【0017】データ線対DL,DLBとコモン相補デー
タ線CDL,CDLBとの間には、MOSFETQ3
4からなるカラムスイッチCWが設けられている。同
様に、他のデータ線対とコモン相補データ線CDL,C
DLBとの間にも同様なMOSFETQ5,Q6からなる
カラムスイッチCWが設けられている。このコモン相補
データ線対CDL,CDLBには、出力アンプを含むデ
ータ出力バッファDOBの入力端子とデータ入力バッフ
ァDIBの出力端子に接続されている。
【0018】ロウデコーダ及びカラムデコーダR,C−
DCRは、アドレスバッファADBで形成された内部相
補アドレス信号を受けて、1本のワード線及びダミーワ
ード線を選択するための選択信号並びにカラムスイッチ
に供給すべきカラムスイッチ選択信号を形成する。これ
によってメモリセル及びダミーセルのアドレッシングが
行なわれる。
【0019】アドレスバッファADBは、その動作がタ
イミング信号φar及びφacによって制御され、ロウデコ
ーダ及びカラムデコーダR,C−DCRはその動作がタ
イミング信号φx,φyによって制御される。すなわち、
外部アドレス信号AX0〜AXiは、ロウアドレスストロ
ーブ信号RASBにより形成されたタイミング信号φar
に同期してアドレスバッファR−ADBに取り込まれ
る。アドレスバッファR−ADBによって形成される内
部アドレス信号は、ロウデコーダR−DCRに伝えられ
る。アドレスデコーダR−DCRは、アドレスバッファ
R−ADBから供給される内部アドレス信号をデコード
し、ワード線選択タイミング信号φxに従ったタイミン
グにおいてワード線及びダミーワード線の一つずつを選
択レベルにさせる。
【0020】また、外部アドレス信号AY0〜AYlはカ
ラムアドレスストローブ信号CASBにより形成された
タイミング信号φacに同期してアドレスバッファC−A
DBに取り込まれ、カラムデコーダC−DCRに伝えら
れる。カラムデコーダC−DCRは、データ線選択タイ
ミング信号φyに従ったタイミングにおいて所定のデー
タ線を選択させるためのカラム選択信号を出力する。
【0021】タイミング制御回路TCは、外部端子から
供給されたロウアドレスストローブ信号RASB,カラ
ムアドレスストローブ信号CASB及びライトイネーブ
ル信号WEBを受け、上記代表として例示的に示された
タイミング信号の他、メモリ動作に必要な他の各種タイ
ミング信号を形成する。
【0022】特に制限されないが、装置を低消費電力に
するため及びワード線を選択状態にしておいてカラムア
ドレス信号を切り換えることにより連続読み出し動作を
可能にするため、上記カラム系のアドレスバッファとア
ドレスデコーダ,データ出力バッファDOBはCMOS
(相補型)スタティック型回路により構成される。
【0023】基板バックバイアス電圧発生回路VBB−G
は、集積回路の外部端子を構成する電源端子VCCと基準
電位端子(もしくはアース端子)GNDとの間に加えら
れる+5Vのような正の電源電圧によって動作され、負
のバイアス電圧を出力する。
【0024】基板バックバイアス電圧発生回路VBB−G
から出力されるバイアス電圧は、メモリアレイにおける
MOSFETQm及び図示されている回路ブロックを構
成するMOSFETの共通の基体ゲートとしての半導体
領域に供給される。
【0025】特に制限されないが、この実施例のCMO
S集積回路は、単結晶P型シリコンからなる半導体基板
に形成される。メモリアレイMARYにおけるMOSF
ETQmのようなNチャンネルMOSFETは、かかる
半導体基板表面に形成されたソース領域,ドレイン領域
及びソース領域とドレイン領域との間の半導体基板表面
に薄い厚さのゲート絶縁膜を介して形成されたポリシリ
コンからなるようなゲート電極から構成される。Pチャ
ンネルMOSFETは、上記半導体基板表面に形成され
たN型ウェル領域に形成される。これによって、半導体
基板は、その上に形成された複数のNチャンネルMOS
FETの共通の基体ゲートを構成する。N型ウェル領域
は、その上に形成されたPチャンネルMOSFETの基
体ゲートを構成する。PチャンネルMOSFETの基体
ゲートすなわちN型ウェル領域は、図1の電源端子VCC
に結合される。
【0026】この実施例のCMOS集積回路は、図示し
ないけれども、半導体基板の主面のうち、活性領域とさ
れるべき表面部分以外の表面部分、すなわちMOSFE
T,MOSキャパシタ及び半導体配線領域等を形成すべ
き表面部分以外の表面部分は、比較的厚い厚さのフィー
ルド絶縁膜によって覆われる。必要とされる配線層は、
フィールド絶縁膜上に延長されたり、活性領域上に絶縁
膜を介して延長される。
【0027】この構造に従うと、基板バックバイアス電
圧発生回路VBB−Gから出力される基板バックバイアス
電圧−VBBは、半導体基板の表面に形成されたNチャン
ネルMOSFETの共通の基体ゲートに供給される。
【0028】基板バックバイアス電圧は、Nチャンネル
MOSFETのソース・ドレイン領域と半導体基板との
間のPN接合によって形成される接合容量及び半導体配
線領域と半導体基板との間のPN接合によって形成され
る接合容量を減少させる。これに応じて、集積回路は、
それにおける動作速度を制限する寄生容量が減少される
ので、高速動作可能となる。
【0029】アドレス選択MOSFETのようなMOS
FETは、それがオフ状態にされているときでも、往々
にしてリーク電流を生ずる。このMOSFETは、基板
バックバイアス電圧−VBBが印加されたときの基板バイ
アス効果によってそのしきい値電圧が適当に増加され、
それによってそれにおけるリーク電流が減少される。ア
ドレス選択用MOSFETにおけるリーク電流の減少の
結果として、情報記憶キャパシタCsにおける保持電荷
は、比較的長時間にわたって保持されるようになる。
【0030】集積回路において、フィールド絶縁膜とそ
の上に延長される信号配線のような配線からなる構造
は、寄生MOSFET構造の一部を構成するとみなされ
る。基板バックバイアス電圧−VBBは、寄生MOSFE
Tのしきい値電圧を増加させ、寄生MOSFETが動作
しないようにさせる。
【0031】MOSFETの基板バイアス効果によるし
きい値電圧の増加の割合は、良く知られているように基
板バックバイアス電圧が増大するに従って小さくなる。
それ故に、NチャンネルMOSFETのしきい値電圧
は、集積回路の製造ばらつきに基づく特性ばらつきにか
かわらずに、基板バックバイアス電圧−VBBが発生され
ると比較的せまい範囲内の値になる。
【0032】基板バックバイアス電圧発生回路VBB−G
は、後の説明から明らかとなるように、キャパシタを利
用するチャージポンプ作用によって周期的にバイアス電
圧を発生する。この基板バックバイアス電圧は、それが
与えられる半導体基板と電源配線、半導体領域等との間
に存在する寄生容量,浮遊容量によって平滑される。
【0033】基板バックバイアス電圧は、MOSFET
のソース・ドレイン領域と半導体基板との間に生ずるよ
うなリーク電流によって減少する。
【0034】ここで、半導体基板に対するリーク電流
は、必ずしも一定でなく、回路動作に影響される。この
リーク電流は、MOSFETのスイッチ状態が変化され
ずに固定もしくは静止されているなら比較的小さい。こ
れに対し、このリーク電流は、MOSFETのスイッチ
状態が変化されると、それに応じて増加されてしまう。
なお、基板へのリーク電流の発生メカニズムについては
必要なら1981年付ジョーン ウイリィ アンド サ
ンズ(Jhon Willy & Sons)社発行、
エム.エス.スツェー(S.M.Sze)著、フィジク
ス オブ セミコンダクター デバイゼズ)、第480
頁ないし487頁を参照されたい。
【0035】図1のダイナミック型RAMにおいては、
基板リーク電流は、ロウアドレスストローブ信号RAS
B,カラムアドレスストローブ信号CASB等にもとづ
いてタイミング制御回路TC,アドレスバッファ,デコ
ーダ,センスアンプ等の回路が動作されると、それに応
じて増加される。
【0036】この実施例に従うと、基板バックバイアス
電圧発生回路VBB−Gは、基板リーク電流が増加された
ときにおいても、基板バイアス電位を適切な値に維持さ
せることができるようにするために、比較的大きい駆動
能力を持つようにされる。それとともに、基板バックバ
イアス電圧発生回路VBB−Gは、低消費電力特性を示す
ようにされる。
【0037】この実施例の基板バックバイアス電圧発生
回路VBB−Gは、特に制限されないが駆動能力と消費電
力との点から、定常的動作の回路部分と間欠的動作の回
路部分とを含むようにされる。定常的動作の回路部分
は、図1の各回路が実質的に非動作にされているときに
おいて基板バックバイアス電圧VBBを所望の値に維持さ
せることができるところの駆動能力を持つようにされ
る。
【0038】これに対して、間欠動作の回路部分は、基
板リーク電流が増大されたときでも基板バックバイアス
電圧VBBを所望の値に維持させることができるようにす
るために、比較的大きい駆動能力を持つようにされる。
【0039】間欠動作の回路部分の動作制御のために、
図1に示されるようなレベル検出回路VLDが設けられ
ている。レベル検出回路VLDは、基板バックバイアス
電圧−VBBを検出し、基板バックバイアス電圧−VBB
所望レベルよりも小さくなったとき、間欠動作の回路部
分を動作させるための信号を出力する。
【0040】特に制限されないが、この実施例に従う
と、基板バックバイアス電圧発生回路VBB−Gにおける
間欠動作の回路部分は、外部制御信号RASBにもとづ
いてタイミング制御回路TCから出力される制御信号R
AS1Bによってもその動作が制御されるようにされ
る。
【0041】この機構に従うと、次の回路動作が可能と
なる。
【0042】すなわち、実施例のダイナミック型RAM
のアクセスがロウアドレスストローブ信号RASBによ
って開始される場合、それに応じて図示された回路の動
作が開始されるので、基板リーク電流が増大されること
になる。基板バックバイアス電圧−VBBは、基板リーク
電流の増大によってそのレベルが小さくなる。この場
合、基板バックバイアス電圧は、たとえ制御信号RAS
1Bによる回路動作の制御が無くても、レベル検出回路
VLDと間欠動作の回路部分とによって構成される帰還
経路によって再び所望レベルとなるように制御される。
しかしながら、この場合、基板バックバイアス電圧が再
び所望レベルに回復されるまでの時間は、間欠動作の回
路部分の出力変化スピードに応じて、やや長くなる。
【0043】これに対して、この実施例のように制御信
号RAS1B、すなわちタイミング制御回路TCから出
力される制御信号のうちの早いタイミング制御信号を利
用する場合は、基板リーク電流が急激に増大されるタイ
ミングと実質的に同じタイミングにおいて間欠動作の回
路部分の動作を開始させることができる。その結果とし
て、基板バックバイアス電圧の大幅なレベル変化を防ぐ
ことができる。
【0044】なお、基板バックバイアス電圧発生回路V
BB−Gにおける間欠動作の回路部分を制御信号RAS1
Bのような制御信号によって制御する場合、レベル検出
回路VLDを省略することが可能である。しかしなが
ら、このようにする場合、次の点に注意する必要があ
る。
【0045】すなわち、基板バックバイアス電圧−VBB
は、電源投入時において比較的短時間内にほぼ0ボルト
から所定レベルにまで変化される方が望ましい。電源投
入時の基板バックバイアス電圧の発生を早めるために
は、基板バックバイアス電圧発生回路VBB−Gにおける
間欠動作の回路部分をも動作させることが必要となる。
そのためには、電源投入時とともに外部端子RASBに
ダミー動作サイクルを実行させるためのロウアドレスス
トローブ信号を加えることが必要となってくる。
【0046】レベル検出回路VLDの検出出力が利用さ
れる場合、その検出出力によって間欠動作の回路部分が
直ちに動作状態にされるので、基板バックバイアス電圧
は、電源投入時において、外部端子RASBに加えられ
る信号にかかわらずに比較的短時間内に所定レベルにま
で変化される。
【0047】レベル検出回路VLDの出力の利用が無い
場合は、また、基板バックバイアス電圧は、集積回路の
動作温度の上昇に伴う基板リーク電流の増大によって不
所望にそのレベルが小さくなってしまう恐れを生ずる。
【0048】図2には、上記基板バックバイアス電圧発
生回路VBB−Gの一実施例の回路図が示されている。な
お、同図において、ソース・ドレイン間に直線が付加さ
れたMOSFETはPチャンネル型である。
【0049】この実施例では、2種類の基板バックバイ
アス電圧発生回路すなわち定常的動作の回路部分を成す
基板バックバイアス電圧発生回路と、間欠的動作の回路
部分を成す基板バックバイアス電圧発生回路とが設けら
れている。一方の定常的動作の基板バックバイアス電圧
発生回路は、発振回路OSC2と、その出力の波形整形
と増幅を行うCMOSインバータ回路INV4,INV5
及び整流回路から構成される。
【0050】発振回路OSCは、電源電圧VCCによって
動作され、例えば複数個のCMOSインバータ回路がリ
ング状に結合されることによって構成されたリング発振
器から構成される。
【0051】整流回路は、チャージポンプ用のキャパシ
タC2と、整流素子として動作するようにそのゲート電
極がそのドレイン電極(印加される電圧極性によってド
レイン電極として作用するかソース電極として作用する
かが異なるが便宜上ドレイン電極と称する)に結合され
たMOSFETQ20及びQ21とからなる。特に制限され
ないが、キャパシタC2は、NチャンネルMOSFET
と類似の構造にされることによってMOSキャパシタ構
造をとるようにされている。キャパシタC2の一方の電
極、すなわちMOSFETのゲート電極と対応される電
極は、出力バッファとしてのCMOSインバータ回路I
5の出力端子に結合されている。キャパシタC2の他方
の電極すなわちMOSFETのソース又はドレイン電極
と対応される電極は、MOSFETQ20とQ21の共通接
続点に接続されている。
【0052】整流素子としてのMOSFETQ20は、キ
ャパシタC2の他方の電極と回路の接地点GNDとの間
に設けられ、MOSFETQ21は上記他方の電極と半導
体基板との間に設けられている。
【0053】この基板と回路の接地電位点との間には、
実質的に、基板バックバイアス電圧を保持する寄生容量
sb(図示せず)が存在する。
【0054】上記ダイオード形態のMOSFETQ
20は、発振パルスがハイレベル(電源電圧VCC)のとき
オン状態となる。これにより、キャパシタC2は上記出
力ハイレベルによってプリチャージが行なわれる。次に
発振出力パルスがロウレベル(回路の接地電位)にされ
たとき、キャパシタC2の他方の電極は、−(VCC−V
th)の負電位となる。ここで、VthはMOSFETQ20
のしきい値電圧である。この負電位によりダイオード形
態のMOSFETQ21はオン状態にされ、上記寄生容量
sbに負電位を伝える。これにより、基板には−VBB
基板バイアス電圧が与えられる。上記定常動作の基板バ
イアス電圧発生回路は、上記RAMがチップ非選択状態
にされたときに、基板に対して流れるリーク電流を補う
ことが出来る程度の比較的小さな電流供給能力を持つよ
うにされる。
【0055】定常動作の基板バイアス電圧発生回路の電
流供給能力は、実質的にキャパシタC2のキャパシタン
スと発振回路OSCの発振周波数とによって決定され
る。すなわち、1個の発振出力パルスに応答して半導体
基板に注入される電荷量は、キャパシタC2のキャパシ
タンスが大きければ、それに応じて大きくなる。また、
単位時間当りに半導体基板に電荷が注入される回数は、
発振回路OSC2の発振周波数が大きければそれに応じ
て多くなる。
【0056】この実施例に従うと、定常動作の基板バッ
クバイアス電圧発生回路は、必要とされる比較的小さい
電流供給能力を確保しつつ低消費電力特性を示すような
構成にされる。発振回路OSC2の発振周波数は、その
発振回路を構成するCMOSインバータ回路の適当な個
数の設定と、それぞれの信号遅延特性との適当な設定と
によって、例えば1ないし2メガヘルツのような比較的
低い値にされる。キャパシタC2のキャパシタンスは比
較的小さい値に設定される。
【0057】ここで、発振回路OSC2における消費電
力は、発振周波数に比例する。すなわち、発振回路OS
2を構成するそれぞれのCMOSインバータ回路の動
作電流もしくは消費電流は、良く知られているCMOS
インバータ回路のそれと同様に、それぞれの出力に結合
されている負荷容量(配線容量や後段のインバータ回路
の入力容量等からなる)の充放電のために必要とされる
ところのいわゆる過渡電流に比例され、それぞれの入力
もしくは出力がハイレベルもしくはロウレベルにされて
いる静止状態においては実質的に0である。それぞれの
CMOSインバータ回路の過渡電流が動作周波数に比例
されるので、低発振周波数の発振回路OSC2の消費電
力は、小さい。
【0058】この実施例に従うと、整流回路を駆動する
ための出力バッファとしてのCMOSインバータ回路I
5の駆動能力は、キャパシタC2が比較的小さくされる
ので、比較的小さくされて良い。それ故に、このCMO
Sインバータ回路IV5を構成する図示しないPチャン
ネルMOSFETとNチャンネルMOSFETは、低い
オン抵抗を持つことが必要とされないので、小さいサイ
ズにされて良い。波形整流回路としてのCMOSインバ
ータ回路IV4を構成する図示しないPチャンネルMO
SFET及びNチャンネルMOSFETは、CMOSイ
ンバータ回路INV5を構成するMOSFETが小さく
されることによって比較的軽い容量性負荷を駆動できれ
ば良い。それ故にCMOSインバータ回路IV4を構成
するMOSFETは、小さいサイズとされて良い。
【0059】間欠動作の基板バックバイアス電圧発生回
路は、制御可能な発振回路すなわち間欠動作可能な発振
回路OSC1と、波形整流回路としてのCMOSインバ
ータ回路IV2と、出力バッファとしてのCMOSイン
バータ回路IV3と、整流回路とから構成されている。
【0060】特に制限されないが、発振回路OSC
1は、CMOSナンド(NAND)ゲート回路G2ないし
4から構成されている。ゲート回路G2ないしG4はリ
ング状に結合されている。すなわちゲート回路G2ない
しG4のそれぞれの出力端子は、後段のゲート回路の一
方の入力端子に結合されている。終段のゲート回路G4
の出力端子は、初段のゲート回路G2の一方の入力端子
に結合されている。ゲート回路G2ないしG4のそれぞれ
の他方の入力端子は、共通接続され、動作制御端子とさ
れている。
【0061】発振回路OSC1において、それぞれのゲ
ート回路は、動作制御端子に供給される制御信号がハイ
レベル(論理”1”)なら、それに応じて実質的にイン
バータとして動作を行なう。それ故に発振回路OSC1
はリングオシレータとしての発振動作を行なう。制御信
号がロウレベル(論理”0”)なら、ゲート回路G2
いしG4のそれぞれの出力はハイレベルに固定される。
【0062】整流回路は、図示のようにキャパシタC1
及びMOSFETQ18及びQ19から構成されている。
【0063】発振回路OSC1がその制御入力のハイレ
ベルによって動作状態にされているなら、それに応じて
キャパシタC1及びMOSFETQ18及びQ19から成る
整流回路が動作される。それに応じて、半導体基板に基
板バックバイアス電圧を与えるための電荷が注入され
る。このときの基板バックバイアス電圧は、前述の定常
動作の基板バックバイアス電圧発生回路とこの間欠動作
の基板バックバイアス電圧発生回路との共動により決定
される。
【0064】発振回路OSC1がその制御入力のロウレ
ベルによって非動作状態にされているなら、キャパシタ
1及びMOSFETQ18及びQ19からなる整流回路は
動作されない。このとき、CMOSインバータ回路IV
3の出力は、発振回路OSC1のハイレベル出力によって
ハイレベルに維持される。キャパシタC1は、インバー
タIV3のハイレベル出力によってチャージ状態に維持
される。この構成は、発振回路OSC1の動作が開始さ
れたときの早いタイミングでの基板への電荷注入を可能
とする。
【0065】発振回路OSC1を構成するCMOSナン
ドゲート回路G2ないしG4は、CMOSインバータ回路
と同様に、それぞれが静止状態にされている限り電流を
消費しない。それ故に間欠動作の基板バックバイアス電
圧発生回路の消費電力は、発振回路OSC1の動作が停
止されている期間において実質的に0となる。
【0066】この間欠動作の基板バックバイアス電圧発
生回路は、RAMが動作状態になった時に基板に流れる
比較的大きなリーク電流を補うような比較的大きな電流
供給能力を持つようにされる。このため、キャパシタC
1のキャパシタンスは、比較的大きな値にされ、発振回
路OSC1の発振周波数は、例えば10ないし15メガ
ヘルツにような比較的大きい値にされる。
【0067】CMOSインバータ回路IV3を構成する
図示しないPチャンネルMOSFETとNチャンネルM
OSFETは、整流回路が比較的重い負荷を構成するこ
ととなることに対応して、比較的大きいサイズを持つよ
うにされる。CMOSインバータ回路IV2を構成する
図示しないPチャンネルMOSFET及びNチャンネル
MOSFETは、それによってCMOSインバータ回路
IV3を充分に駆動できるようにするために、比較的大
きいサイズを持つようにされる。
【0068】この実施例では、上記基板バイアス電圧発
生回路を必要な時にのみ動作させるようにするため、M
OSFETQ10ないしQ17及びCMOSインバータ回路
IV0及びIV1からなるレベル検出回路と、CMOSナ
ンドゲート回路G1とからなる制御回路が設けられてい
る。
【0069】レベル検出回路は、上記基板バックバイア
ス電圧−VBBがRAMの動作の高速動作に必要な一定の
レベルを越えて絶対値的に大きくされたのを検出するた
めに設けられている。レベル検出回路において、Pチャ
ンネルMOSFETQ10は、定電流負荷として作用する
ようにそのゲートに定常的に回路の接地電位が供給され
ることによって、定常的にオン状態にされる。このMO
SFETQ10には、レベルクランプ用のPチャンネルM
OSFETQ11が直列に接続される。このMOSFET
11は、そのゲートに定常的に回路の接地電位が供給さ
れることによって定常的にオン状態にされる。これによ
ってMOSFETQ11のソース電位すなわちMOSFE
TQ10のドレインに結合された電極の電位は、回路の接
地電位より少なくとも高いレベルにされ、ドレインはほ
ぼ回路の接地電位にされる。上記MOSFETQ11のド
レインと基板(−VBB)との間には、ダイオード形態の
MOSFETQ12〜Q14が直列接続されている。
【0070】これによって、レベル検出回路の検出レベ
ルは、直列接続されたMOSFETのしきい値電圧Vth
の和3Vthと実質的に等しくなる。今、基板バックバイ
アス電圧−VBBが上記ダイオード形態のMOSFETQ
12〜Q14による合計のしきい値電圧3Vthより小さいレ
ベルであるなら、MOSFETQ12〜Q14はオフ状態に
されている。このとき、MOSFETQ11とQ10の接続
点の電位は、ほぼ電源電圧VCCのようなハイレベルにな
る。一方、上記基板バックバイアス電圧−VBBが上記ダ
イオード形態のMOSFETQ12〜Q14による合計のし
きい値電圧3Vthより大きなレベルにされているなら、
MOSFETQ12〜Q14はオン状態にされている。この
とき、MOSFETQ11とQ10の接続点の電位は、回路
の接地電位に対してMOSFETQ11のしきい値電圧V
thだけ高いロウレベルにされる。なお、この時、上記電
源端子VCCから基板に流れる電流は、基板バックバイア
ス電圧−VBBを絶対値的に低下させる。レベル検出回路
を介して基板に流される電流をできるだけ小さくさせる
ため、及びMOSFETQ10とQ11の共通接続点に現わ
れるロウレベルを充分に低下させるために、上記負荷M
OSFETQ10のコンダクタンスは、極めて小さい値に
設定される。すなわち、MOSFETQ11は微少電流し
か流さないような極めて小さいコンダクタンスに設定さ
れる。
【0071】上記のような検出出力のハイレベルとロウ
レベルとは、PチャンネルMOSFETQ15とNチャン
ネルMOSFETQ16とにより構成されたCMOSイン
バータ回路によって判定される。特に制限されないが、
得るべき検出出力の高速変化を可能とするため、特に基
板バックバイアス電圧が減少された際に発振回路OSC
1を早いタイミングで動作させるために、MOSFET
15及びQ16からなるインバータ回路は、MOSFET
17及びCMOSインバータ回路IV0と共にシュミッ
ト回路を構成するようにされている。すなわち、MOS
FETQ15及びQ16からなるインバータ回路の出力は、
同様な構成のCMOSインバータ回路IV0の入力に伝
えられる。このCMOSインバータ回路IV0の出力
は、その入力と電源電圧Vccとの間に設けられたPチャ
ンネルMOSFETQ17のゲートに供給される。これに
よって、正帰還がかかる。インバータ回路IV0から出
力される検出信号は、上記ロウレベルの検出出力が形成
されたとき、高速にロウレベルに変化される。このイン
バータ回路IV0によって形成された検出出力は、CM
OSインバータ回路IV1を通してCMOSナンドゲー
ト回路G1の一方の入力に供給される。このナンドゲー
ト回路G1の他方の入力には、図1のタイミング制御回
路TCによって形成された内部ロウアドレスストローブ
信号RAS1Bが供給される。このナンゲート回路G1
出力は、上記リングオシレータOSC1を構成するナン
ドゲート回路G2〜G4の他方の入力に供給される。
【0072】次に、この実施例回路の動作を図3のタイ
ミング図に従って説明する。
【0073】RAMがチップ非選択状態に置かれている
なら、すなわち内部アドレスストローブ信号RAS1
がハイレベルにされているなら、ゲート回路G1の出力
は、レベル検出回路の検出出力に応答される。
【0074】このチップ非選択状態において、基板バッ
クバイアス電圧−VBBが上記MOSFETQ12〜Q14
合計のしきい値電圧3Vthより絶対値的に小さいと、こ
れらのMOSFETQ12〜Q14はオフ状態になる。これ
によって、その検出出力はハイレベルにされる。それ故
にナンドゲート回路G1に供給される検出出力はロウレ
ベル(論理”0”)となる。したがって、ナンドゲート
回路G1の出力はハイレベル(論理”1”)にされ、発
振回路OSC1は発振状態にされる。その出力パルスを
受ける整流回路によって基板バックバイアス電圧−VBB
は絶対値的に大きくされる。このような動作によって、
基板バックバイアス電圧−VBBが上記しきい値電圧3V
thを越えると、上記MOSFETQ12〜Q14がオン状態
にされるので、その検出出力はロウレベルにされる。こ
れにより、ナンドゲート回路G1に供給される検出出力
はハイレベル(論理”1”)となる。これに応じて、ナ
ンドゲートG1の出力がロウレベル(論理”0”)にさ
れるので発振回路OSCを構成する全てのナンドゲート
回路G2〜G4の出力はハイレベル(論理”1”)にされ
る。すなわち、発振動作が停止される。発振動作の停止
によって整流回路(C1,Q18,Q19)の動作も停止さ
れる。これによって大きいレベルの電力を消費する発振
回路と、整流回路の動作が停止させられるから、低消費
電力化を実現することができる。なお、電源投入直後に
あっては、基板バックバイアス電圧は回路の接地電位の
ようなレベルであるから、上記両基板バックバイアス電
圧発生回路の動作によって、高速に基板バックバイアス
電圧を絶対値的に所望のレベルまで立ち上げることがで
きる。
【0075】ロウアドレスストローブ信号RASBがロ
ウレベルにされることによってチップ選択が指示された
場合、これに伴い、内部信号RAS1Bがロウレベルに
されるので、ナンドゲート回路G1の出力は上記レベル
検出回路の検出出力に無関係に、ハイレベル(論理”
1”)にされる。これによって、RAMが書き込み/読
み出し動作等を行なう時には、上記発振回路OSC1
無条件に動作状態にされる。この理由は、前述のように
RAMの動作が開始されたときに生ずる比較的大きな基
板リーク電流によって上記基板バックバイアス電圧−V
BBが絶対値的に急激に低下してしまうことを防止するた
めである。実施例のようにRAMが動作状態にされると
きに予め発振回路OSC1を動作状態にさせると基板バ
ックバイアス電圧−VBBの急激な低下を防止することが
できる。
【0076】図4は、第2の実施例のダイナミック型R
AMの回路図である。図4に示されていない回路は、図
1のそれと実質的に同じにされる。
【0077】この実施例のRAMは、メモリセルのオー
トリフレッシュを可能とするために、リフレッシュ制御
回路REFCとマルチプレクサMPXとを含んでいる。
【0078】リフレッシュ制御回路REFCは、図示し
ないがリフレッシュタイマーと、リフレッシュアドレス
カウンタとを含む。
【0079】リフレッシュタイマーは、外部端子に供給
されるロウアドレスストローブ信号RASBがハイレベ
ルにされかつリフレッシュ制御信号REFHBがロウレ
ベルにされているとき、言い換えるとチップ非選択時に
おいてリフレッシュ動作が指示されているとき動作さ
れ、動作期間中において周期的にリフレッシュ制御信号
φrefを出力する。
【0080】リフレッシュアドレスアドレスカウンタ
は、リフレッシュタイマーから出力される制御信号を歩
進パルスとして受け、リフレッシュ信号ax0Bないし
axiを形成する。
【0081】マルチプレクサMPXは、制御信号φref
によってその動作が制御され、制御信号φrefが出力さ
れていないならアドレスバッファーR−ADBから出力
される内部アドレス信号ax0Bないしaxiを選択し、
制御信号φrefが出力されているならリフレッシュアド
レス信号ax0#Bないしaxi#を選択する。
【0082】タイミング制御回路TCは、前記実施例と
同様に外部端子に供給されるロウアドレスストローブ信
号RASB、カラムアドレスストローブ信号CASB等
に応答されて前記実施例と同様な種々のタイミング信号
を出力する。しかしながら、タイミング制御回路TC
は、リフレッシュ制御信号φrefに応答されるようにそ
の内部回路が構成される点において前記実施例のそれと
幾分異なる。タイミング制御回路TCは、リフレッシュ
制御信号φrefが発生されたなら、それに応答して図1
のロウ系回路、すなわちロウアドレスデコーダR−DC
R、プリチャージ回路PC、センスアンプSA及びアク
ティブリストア回路ARの動作を制御するためのタイミ
ング信号φx、φpc、φpal、φpa2、φraを出力する。
【0083】この構成に従うと、リフレッシュ動作は、
リフレッシュ制御信号φrefが発生される毎に実行され
る。すなわち、リフレッシュ制御信号φrefが発生され
ると、それに応じてリフレッシュアドレスカウンタのリ
フレッシュアドレス信号ax0Bないしaxiがマルチプ
レクサMPXを介して図1のロウアドレスデコーダR−
DECに供給される。制御信号φrefによってタイミン
グ制御回路TCが起動され、そのタイミング制御回路T
Cから出力されるロウ系のタイミング信号によって図1
のプリチャージ回路PC、ロウアドレスデコーダR−D
EC、センスアンプSA及びアクティブリストア回路A
Rが順次に駆動される。その結果、リフレッシュアドレ
スに対応されたワード線が選択され、そのワード線に結
合されたメモリセルの保持情報がリフレッシュされる。
【0084】この実施例の基板バックバイアス電圧発生
回路VBB−G及びレベル検出回路VLDは、実質的に図
2の回路と同じにされる。
【0085】この実施例に従うと、リフレッシュ制御信
号φrefによっても基板バックバイアス電圧発生回路V
BB−Gの動作が制御されるようにするために、CMOS
ゲート回路G5、及びCMOSインバータ回路IV6及び
IV7からなる論理合成回路が設けられる。この論理合
成回路の出力は、チップ選択時(ロウアドレスストロー
ブ信号RASBがロウレベルにされているとき)及びリ
フレッシュ動作時にロウレベルにされる。
【0086】これによって基板バックバイアス電圧発生
回路VBB−G内の間欠動作の回路部分は、リフレッシュ
動作の実行によって基板リーク電流が大きくされると
き、すなわち、リフレッシュ制御信号φrefによってタ
イミング制御回路TC及びロウ系回路が動作されると
き、それと同期して動作される。
【0087】ダイナミック型RAMのバッテリバックア
ップを可能とする必要がある場合、外部端子VCCとGN
Dとの間には、例えば商用交流電源にもとづいて所定の
直流電圧を形成する電源装置PSとともに、バッテリE
とダイオードDとからなる直列回路が結合される。電源
装置PSが遮断されているとき、情報もしくはデータの
保持のためにRAMによって必要とされる電源電圧はバ
ッテリEから供給される。
【0088】実施例のダイナミック型RAMにおいて、
バッテリバックアップ時のリフレッシュ動作は、特別な
外部制御信号を必要とすることなく自動的に実行され
る。それ故にRAMはバッテリバックアップ時の他の外
部装置の動作を必要としない。
【0089】この実施例のダイナミック型RAMは、そ
れにおける基板バックバイアス電圧発生回路VBB−Gの
低消費電力化が可能であることによって全体として低消
費電力にされる。それ故にバッテリバックアップ時のバ
ッテリ寿命を長くさせることができる。
【0090】図5は、この発明の他の実施例のレベル検
出回路VLD及び基板バックバイアス電圧発生回路の回
路図である。
【0091】レベル検出回路VLDは、図示のようにP
チャンネルMOSFETQ26、NチャンネルMOSFE
TQ27ないしQ29及びCMOSインバータ回路IV10
ら構成されている。MOSFETQ26の基体ゲートは、
前記実施例と同様に、電源端子VCCに結合される。MO
SFETQ27ないしQ29の基体ゲートは、P型半導体基
板から構成される。
【0092】レベル検出回路VLDの検出出力VDは、
前記実施例と同様に基板バックバイアス電圧VBBのレベ
ルに応じてほぼVCCレベルのハイレベルか又はほぼ0V
のロウレベルにされる。
【0093】CMOSナンドゲート回路G6は、レベル
検出回路VLDの検出出力VDと制御信号VCN1とを
受ける。制御信号VCN1は、例えば図4に示されたイ
ンバータ回路IV7のような回路から発生される。ナン
ドゲート回路G6の出力は、基板バックバイアス電圧発
生回路VBB−Gに供給される。
【0094】基板バックバイアス電圧発生回路VBB−G
は、共通の発振回路OSCと、波形整形回路としてのC
MOSインバータ回路IV8と、CMOSナンドゲート
回路G7と、CMOSインバータ回路IV11と、バッフ
ァアンプとしてのCMOSインバータ回路IV9及びI
12と、整流回路CPC1及びCPC2とから構成され
る。
【0095】CMOSインバータ回路IV9は、その入
力にCMOSインバータ回路IV8の出力が直接に供給
されるので、定常的なパルス信号を出力する。これによ
って整流回路CPC1は、定常的に動作される。
【0096】CMOSインバータ回路IV12は、その入
力にゲート回路G7及びCMOSインバータ回路IV11
を介してCMOSインバータ回路IV8の出力が供給さ
れる。それ故にCMOSインバータ回路IV12の出力パ
ルスは間欠的にされる。整流回路CPC2は、インバー
タ回路IV12の出力に応じて間欠的に動作される。
【0097】定常動作の整流回路CPC1による半導体
基板への電流供給能力は、前記実施例と同様に比較的小
さくてよい。それ故に、チャージポンプ用のキャパシタ
3は、比較的小さいサイズにされて良い。
【0098】これに対して間欠動作の整流回路CPC2
におけるチャージポンプ用のキャパシタC4は、比較的
大きいサイズにされる。
【0099】なお、キャパシタC3及びC4は、特に制限
されないがP型半導体基板表面に形成されたN型ウェル
領域(図示しない)に形成され、PチャンネルMOSF
ETと類似の構成にされる。キャパシタC3及びC4が形
成されるN型ウェル領域は、例えば回路の電源端子VCC
の電位に維持される。この構成は、基板リーク電流を減
少させる点において幾分有利である。
【0100】この実施例に従うと、発振回路OSCは、
整流回路CPC1とCPC2とで共通にされている。前述
のように、半導体基板へ供給されるバイアス電流は整流
回路の動作周波数と関係づけられる。発振回路OSCの
発振周波数は、定常動作の整流回路CPC1によって得
るべき電源供給能力と、間欠動作の整流回路CPC2
よって得るべき電流供給能力によって制限される。それ
故に、発振回路OSCの発振周波数の下限は、図2の定
常動作の発振回路OSC2のそれに対していく分制限さ
れる。
【0101】しかしながら、この実施例においては、図
2の間欠動作の発振回路OSC1のようなそれ自体の動
作中において電力を消費する発振回路は設けられていな
い。
【0102】それ故に、回路素子数の減少を図ることが
できる。また、共通の発振回路OSCの消費電力が、例
えば図2の発振回路OSC2のそれに比べて若干大きく
ても、RAM全体の平均消費電力を充分に減少させるこ
とができる。
【0103】図6は、他の実施例の基板バックバイアス
電圧発生回路VBB−Gの回路図である。
【0104】図示の基板バックバイアス電圧発生回路V
BB−Gは、発振回路OSC、波形整形回路CMOSイン
バータ回路IV3、CMOSナンドゲート回路G8、CM
OSインバータ回路IV14及びIV16、バッファアンプ
としてのCMOSインバータ回路IV15及びIV17、チ
ャージポンプ用のキャパシタC5及びC6、及び整流素子
としてのNチャンネルMOSFETQ35ないしQ38から
なる。
【0105】前記実施例のようなレベル検出回路の検出
出力とダイナミック型RAMの制御信号とによって形成
される制御信号VCN2がロウレベルにされている場合
の回路動作は、次のようになる。
【0106】すなわち、ゲート回路G8及びインバータ
回路IV17の出力は、発振回路OSCの出力にかかわら
ずにハイレベルにされる。キャパシタC6は、インバー
タIV17のハイレベル出力によってチャージ状態に置か
れる。
【0107】インバータIV15の出力は、発振回路OS
Cの出力に応じてハイレベルとロウレベルに変化され
る。この状態においては、キャパシタC5とMOSFE
TQ37及びQ38とからなる整流回路が動作される。これ
に応じて半導体基板に基板バックバイアス電圧VBBが供
給される。MOSFETQ35は、ノードN1に現われる
正の最大レベルが整流素子としてのMOSFETQ37
よってクランプされるので、実質的にオフ状態に維持さ
れる。
【0108】制御信号VCN2がハイレベルにされてい
る場合の回路動作は次のようになる。 発振回路OSC
の出力に応じてインバータ回路IV13の出力がハイレベ
ルにされたなら、これに応じてインバータ回路IV15
出力は、ほぼ電源電圧VCCのレベルのハイレベルにさ
れ、インバータ回路IV17の出力はほぼ0Vのロウレベ
ルにされる。ノードN2は、キャパシタC6が予め充電さ
れているので、インバータ回路IV17の出力がロウレベ
ルにされるとそれに応じて負電位にされる。整流素子と
してのMOSFETQ35はノードN2が負電位にされる
ことによって導通状態にされる。その結果として、キャ
パシタC6によって形成された負電位がMOSFETQ
35を介してノードN1に伝達される。キャパシタC
5は、インバータ回路IV15から出力されるハイレベル
と、ノードN1に与えられる負電位とによって電源電圧
CCレベルを越えるような大きいレベルに充電される。
すなわち、キャパシタC6は、実質的にブートストラッ
プ用キャパシタとして動作され、キャパシタC5の充電
電圧はブーストレベルにされる。
【0109】次にインバータ回路IV13の出力がロウレ
ベルにされると、インバータ回路IV15の出力はそれに
応じてほぼ0ボルトのロウレベルにされる。ノードN5
は、キャパシタC5が予めブーストレベルに充電されて
いるので、インバータ回路の出力がロウレベルにされる
とそれに応じて大きい負の電位にされる。このノードの
電位は、MOSFETQ38を介して半導体基板に供給さ
れる。インバータ回路IV17の出力は、インバータ回路
IV13のロウレベル出力に応じてほぼ電源電圧VCCのハ
イレベルにされる。また、キャパシタC6を介してノー
ドN2に与えられる正電位によってMOSFETQ36
導通状態にされる。その結果、キャパシタC6は再び充
電される。
【0110】インバータ回路IV13の出力の変化によっ
て上述のような動作が繰り返される。その結果として、
制御信号VCN2がハイレベルにされている期間におい
て半導体基板に大きいバイアス電流が供給される。
【0111】この実施例に従うと、比較的大きい駆動能
力を持つようにされる2つのインバータ回路IV15とI
17が相補的に動作されるので、RAM内の電源配線に
流れる過渡電流の大きさを小さくさせることができる。
これに応じて電源配線に生ずる雑音を小さくさせること
ができる。
【0112】
【発明の効果】
(1)基板バックバイアス電圧のレベルをモニターして
基板バックバイアス電圧を形成する発振回路とその整流
回路の動作を選択的に停止させることにより、実質的に
無駄とされる電流消費を抑えることができる。これによ
って、基板バックバイアス電圧発生回路を内蔵した半導
体記憶装置の低消費電力化を図ることができる。
【0113】(2)非選択時におけるリーク電流を補う
ような小さな電流駆動能力しか持たない基板バックバイ
アス電圧発生回路と、上記基板バックバイアス電圧のレ
ベルモニター出力によって選択的に動作させられる基板
バックバイアス電圧発生回路とを設けること、及び内部
回路を動作状態にするとき上記モニター出力を無効にす
ることによって、低消費電力のもとにほぼ一定のレベル
にされた基板バックバイアス電圧を形成することができ
るという効果が得られる。
【0114】(3)上記(1)、(2)により、基板バックバ
イアス電圧発生回路の低消費電力化が図られるから、バ
ッテリーバックアップ動作のときのバッテリーの長寿命
化を実現することができるという効果が得られる。
【0115】(4)ゲートに回路の接地電位が供給され
たPチャンネルMOSFETによるレベルリミッタ作用
と、ダイオード形態のNチャンネルMOSFETを用い
ることによって、簡単な回路構成で、しかも実質的に正
の電源電圧VCCを用いるだけで接地電位を基準とした負
の電圧のレベルを検出することができるという効果が得
られる。
【0116】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、この発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、
チップ選択信号によって動作状態にされるRAM等の半
導体記憶装置にあっては、図2の実施例回路において、
内部制御信号RASB1に代え、そのチップ選択信号に
よって基板バックバイアス電圧のモニター出力を無効に
するものであっても良い。また、電源電圧の投入によっ
て定常的に動作する発振回路及び整流回路は、特に必要
とされるものではない。
【0117】実施例のように基板バックバイアス電圧発
生回路を定常動作の回路部分と間欠動作の回路部分とに
分ける構成は、間欠動作の回路部分を構成する回路素子
の不必要な大型化を防ぐという点で望ましい。しかしな
がら、必要なら、弱い電流供給能力の回路と強い電流供
給能力の回路とを択一的に動作させても良い。間欠動作
の回路部分は、複数個設けられ、それぞれ個別的に制御
されて良い。
【0118】この発明において、用語「基板バックバイ
アス電圧発生回路」の基板は、電界効果素子の基体ゲー
トのような一つの半導体領域を意味するものであって、
半導体基板のみを意味するものではない。例えば、α線
に基づくメモリのソフトエラーを軽減させるために、メ
モリセルがN型半導体基板表面に形成されたP型ウェル
領域に形成され、そのP型ウェル領域に基板バックバイ
アス電圧が印加されるなら、基板はP型ウェル領域を意
味する。
【0119】ダイナミック型RAMを構成するメモリセ
ルの読み出しのための基準電圧は、ダミーセルを用いる
ものの他、ダミーセルを用いずにハイインピーダンス状
態のハイレベルとロウレベルとされた相補データ線を短
絡することによって形成されても良い。この場合、基準
電圧は中間レベルとなる。また、アドレスバッファ、ア
ドレスデコーダ等の周辺回路をCMOSスタティック型
回路により構成するもの、さらにはXアドレス信号とY
アドレス信号とをそれぞれ独立した外部端子から供給す
るとともに、アドレス信号の変化タイミングを検出回路
を設けて、この検出出力により内部回路の動作に必要な
各種タイミング信号を発生させるもの等種々の実施例を
採ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回路図。
【図2】基板バックバイアス電圧発生回路の一実施例を
示す回路図。
【図3】動作を説明するためのタイミング図。
【図4】他の実施例の回路図。
【図5】他の実施例の回路図。
【図6】他の実施例の回路図。
【符号の説明】
MC…メモリセル、DC…ダミーセル、CW…カラムス
イッチ、SA…センスアンプ、AR…アクティブリスト
ア回路、R、C−DCR…ロウ/カラムデコーダ、AD
B…アドレスバッファ、DOB…データ信号バッファ、
DBI…データ入力バッファ、TC…タイミング制御回
路、VBB−G…基板バックバイアス電圧発生回路。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板バックバイアス電圧が供給される基板
    ゲートをもつ絶縁ゲート電界効果トランジスタを含み、
    その動作が第1の制御信号によって制御される第1の回
    路と、 発振回路と、上記発振回路の出力信号を受ける
    バッファ回路と、上記バッファ回路の出力を受けて負の
    電圧を得、基板へ電流を供給する整流回路とを含む基板
    バックバイアス電圧発生回路と、 上記基板バックバイアス電圧のレベルを検出して第2の
    制御信号を出力するレベル検出回路とを含み、 上記基板バックバイアス電圧発生回路の動作を上記第1
    の制御信号及び上記第2の制御信号に基づいて制御する
    ことにより、上記基板への電流供給能力を変更させるよ
    うに構成したことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】上記第1の回路が動作状態である場合又は
    上記基板バックバイアス電圧の絶対値が所定の値よりも
    小さい場合に上記電流供給能力は第1の電流供給能力と
    され、上記第1の回路が非動作状態でありかつ上記基板
    バックバイアス電圧の絶対値が所定の値よりも大きい場
    合に、上記第1の電流供給能力よりも低い第2の電流供
    給能力とされることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】上記第1の回路はメモリを構成する回路で
    あり、上記第1の回路の動作を制御する信号はチップ選
    択信号を含むものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】上記メモリはダイナミック型ランダムアク
    セスメモリであり、上記第1の制御信号はさらにリフレ
    ッシュ制御信号を含み、上記第1の制御信号に基づいて
    上記ダイナミック型ランダムアクセスメモリが動作状態
    にされる場合に上記電流供給能力が上記第1の電流供給
    能力とされることを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】上記バッファ回路は第1のバッファ回路と
    第2のバッファ回路とを有し、上記第2のバッファ回路
    の動作が上記第1の制御信号及び上記第2の制御信号に
    基づいて制御されることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】上記発振回路の出力端子と上記第2のバッ
    ファ回路の入力端子との間にゲート回路が設けられ、上
    記ゲート回路の動作を上記第1の制御信号及び上記第2
    の制御信号に基づいて制御することにより上記第2のバ
    ッファ回路の動作が制御されることを特徴とする特許請
    求の範囲第5項記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】上記発振回路が動作状態である場合におい
    て上記第1のバッファ回路は上記発振回路の出力を受け
    て常に動作状態とされることを特徴とする特許請求の範
    囲第6項記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】基板バックバイアス電圧が供給される基板
    ゲートをもつ絶縁ゲート電界効果トランジスタを含み、
    その動作が第1の制御信号によって制御される第1の回
    路と、 第1の発振回路と、上記第1の発振回路の出力
    信号を受ける第1のバッファ回路と、上記第1のバッフ
    ァ回路の出力信号を受ける第1の整流回路とを含む第1
    の基板バックバイアス電圧発生回路と、 第2の発振回路と、上記第2の発振回路の出力信号を受
    ける第2のバッファ回路と、上記第2のバッファ回路の
    出力信号を受ける第2の整流回路とを含む第2の基板バ
    ックバイアス電圧発生回路と、 上記基板バックバイアス電圧のレベルを検出して第2の
    制御信号を出力するレベル検出回路とを含み、 上記第2の基板バックバイアス電圧発生回路の動作が上
    記第1の制御信号及び上記第2の制御信号に基づいて制
    御されることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】上記第1の回路が動作状態とされている場
    合又は上記基板バックバイアス電圧の絶対値が所定の値
    よりも小さい場合に上記第2の基板バックバイアス電圧
    発生回路が動作状態とされ、上記第1の回路が非動作状
    態でありかつ上記基板バックバイアス電圧の絶対値が所
    定の値よりも大きい場合に上記第2の基板バックバイア
    ス電圧発生回路が非動作状態とされる特許請求の範囲第
    8項記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】上記第1の回路はメモリを構成する回路
    であり、上記第1の回路の動作を制御する信号はチップ
    選択信号を含むものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第9項記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】上記メモリはダイナミック型ランダムア
    クセスメモリであり、上記第1制御信号はリフレッシュ
    制御信号を含み、上記第1制御信号に基づいて上記ダイ
    ナミック型ランダムアクセスメモリが動作状態にされる
    場合に上記第2の基板バックバイアス電圧発生回路が動
    作状態とされることを特徴とする特許請求の範囲第10
    項記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】上記第1の基板バックバイアス電圧発生
    回路は、上記第2の基板バックバイアス電圧発生回路の
    動作/非動作状態にかかわらず動作状態とされることを
    特徴とする特許請求の範囲第9項記載の半導体記憶装
    置。
  13. 【請求項13】上記第1の発振回路の発振周波数は上記
    第2の発振回路の発振周波数よりも低くされたことを特
    徴とする特許請求の範囲第9項記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】上記第1の基板バックバイアス電圧発生
    回路は、上記第2の基板バックバイアス電圧発生回路の
    動作/非動作にかかわらず動作状態とされ、上記第1の
    発振回路の発振周波数は上記第2の発振回路の発振周波
    数よりも低くされたことを特徴とする特許請求の範囲第
    9項記載の半導体記憶装置。
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KR100376260B1 (ko) * 2000-12-29 2003-03-17 주식회사 하이닉스반도체 오실레이터

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