JPH06223464A - ディスクプレーヤのチャッキング芯出し構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はディスクプレーヤのチャッキング芯
出し構造に関し、ディスクプレーヤのキャビネットカバ
ーに取り付けられたチャックユニットの芯出しを良好に
するためのチャッキング芯出し構造を提供することを目
的とする。 【構成】 円環状の外周部１１ａと円板状の中央部１１
ｃとを連結する傾斜した台形状の円錐台部１１ｂとから
形成されたヨーク板１１と、ディスクを圧着可能で前記
ヨーク板に保持されたチャックディスク１２と、前記ヨ
ーク板１１の円錐台部１１ｂが遊嵌する円形の孔を有す
るチャックホルダー１３とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスクプレーヤにお
けるチャッキング芯出し構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のディスクプレーヤにおいて、ディ
スク等がチャッキングして回転している時には、チャッ
クユニットとチャックホルダーとの隙間は広い方が良い
が、キャビネットカバーを開いた状態から閉止した時の
チャッキングの芯出しには不利となる。

【０００３】従って、チャックユニットとそのチャック
ホルダーとの隙間は相当大きくとってある。従来のチャ
ックユニットは図４に示すように、ヨーク板１の円筒部
１ｂは傾斜がついていないか、あるいは傾斜が少なく略
円筒形となっている。

【０００４】また、チャックディスク２にヨーク板を装
着するには、フック２ａが用いられ、フック２ａをヨー
ク板１に嵌合させることにより、チャックディスク２に
対するヨーク板１の芯が出るようになっている。

【０００５】また、チャックホルダー３は椀状であるた
め、チャックディスク２の直径が大きい場合、チャック
ディスク２をチャックホルダー３に取付ける際チャック
ホルダー３がチャックディスク２にかくれて見えないと
いう問題点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って、キャビネット
カバー４を閉止する際に、ディスク等のディスクに対す
るチャックユニット５の芯が出にくく、また、落下試験
や組付けの際にチャックディスク２のフック２ａが破損
して芯が出ず組付不能となることがあるという問題点が
あった。

【０００７】さらに、チャックディスク２の直径がチャ
ックホルダー３の直径に比べて大きい場合は、チャック
ディスク２とヨーク板１とをチャックホルダー３に組付
けた状態で、キャビネットカバー４に取り付ける際の芯
出しが困難であるという問題点があった。

【０００８】本発明は上述した事実に鑑みてなされたも
ので、上記欠点を解決したチャッキング芯出し構造を提
供することを目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は円環状の外周部
と円板状の中央部とを連結する傾斜した台形状の円錐台
部とから形成されたヨーク板と、ディスクを圧着可能で
前記ヨーク板に保持されたチャックディスクと、前記ヨ
ーク板の円錐台部が遊嵌する円形の孔を有するチャック
ホルダーとを備え、前記円錐台部が、チャックホルダー
の円形の孔に上方から遊嵌し、チャックホルダーが取り
付けられたキャビネットカバーガ閉止された際に、前記
ヨーク板は前記円錐台部の傾斜に沿って下降し芯出しさ
れることを特徴とするものである。

【００１０】また、本発明は、チャックディスク中心軸
の軸心にねじ孔が螺設されていることを特徴とするもの
である。

【００１１】さらに、チャックホルダーの両側にはそれ
ぞれ帯状のガイド板が延設され、それぞれの先端近くに
はキャビネットカバー裏面に立設されたガイドピンと嵌
合するガイド孔が設けられていることを特徴とするもの
である。

【００１２】

【作用】本発明では、キャビネトカバーを閉める際にチ
ャックユニットは下降し、このとき、ヨーク板は円錐台
部の傾斜に沿って中心方向に導かれるので芯出しが確実
に行われる。

【００１３】また、チャックホルダー両側のガイド板を
持って両端のガイド孔をキャビネットカバー裏面のガイ
ドピンに嵌合すると、キャビネットカバーはキャビネッ
ト裏面に芯出し状態でフックを介して装着される。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は本発明の一実施例を示すチャックユ
ニットがキャビネットカバーに取り付けられた縦断面図
で、キャビネットカバーが開放された状態を示し、図２
は本発明の一実施例を示すキャビネットカバー裏面の平
面図で、キャビネットカバーにチャックホルダーのみを
取り付けた状態を示し、図３は本発明の一実施例を示す
断面図で、チャッキング芯出し状況を示す。

【００１５】図１において、１４はキャビネットカバー
でピン１４ａを中心に開閉し、閉止された際にチャック
ユニット１５（チャックディスク１２にヨーク板１１を
フック１２ａを介して組み付けたもの）は図３に示すよ
うに下降し、ＣＤ等のディスクとマグネット１２ｂを介
してチャッキングし、同時に心出しが行えるようになっ
ている。

【００１６】本発明のチャックユニット１５は図３に示
すように、そのヨーク板１１の円環状の外周部である外
周円環部１１ａと中央部である中央円板部１１ｃをつな
ぐ円錐台部１１ｂが傾斜面を有しチャックホルダー１３
の円形の孔内側上縁の角部１３ａが斜めに面取りされて
いる。

【００１７】また、チャックディスク１２の中心軸１２
ｃの中心にはねじ孔１２ｄが螺設され、この中心軸１２
ｃと嵌合するヨーク板１１の中心孔にはボス１１ｄが立
設され、チャックディスク１２の中心軸１２ｃにヨーク
板１１を取り付け、ビス１６締めすると、ヨーク板１１
はボス１１ｄを介してチャックディスク１２の中心軸１
２ｃに取り付けられるようになっている。

【００１８】また、図２に示すように本発明のチャック
ホルダー１３には両側に帯状のガイド板１３ｂが延設さ
れ、先端近くにガイド孔１３ｃが穿設されており、左右
のガイド板１３ｂ，１３ｂを指先でつまみ、キャビネッ
トカバー１４裏面に突設されたガイドピン１４ｂにガイ
ド孔１３ｃを差し込むと、チャックディスク１２のセン
ターが出て、チャックディスク１２は芯出しができて、
キャビネットカバー１４のフック１４ｃに係合するよう
になっている。尚、図２において、２点鎖線はチャック
ディスク１２を示す。

【００１９】

【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば、ヨ
ーク板の外周環部と中央円板部とを円錐台部で斜めに形
成したので、キャビネットカバーを閉止した際のチャッ
クユニットの芯出しが確実にできる。

【００２０】また、チャックディスクの中心軸にねじ孔
を螺設したので、ヨーク板をチャックディスクの中心軸
にビス止めすることにより、ヨーク板をチャックディス
クに組み付けるフックが破損しても芯出しができて組み
付けすることが可能となる。

【００２１】さらにまた、チャックホルダー両側にガイ
ド板を延設することにより、ヨーク板とディスクホルダ
ーとをセットにしておけば、種々の直径のチャックディ
スクが取り替えて使用できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すチャックユニットがキ
ャビネットカバーに取り付けられた縦断面図で、キャビ
ネットカバーが開放された状態を示す。

【図２】本発明の一実施例を示すキャビネットカバー裏
面の平面図である。

【図３】本発明の一実施例を示す断面図で、チャックユ
ニットの芯出し状況を示す。

【図４】従来のチャックユニットの芯出し状況を示す断
面図である。

【符号の説明】

１１ ヨーク板 １１ａ 外周円環部（外周部） １１ｂ 円錐台部 １１ｃ 中央円板部（中央部） １２ チャックディスク １２ｃ 中心軸 １２ｄ ねじ孔 １３ チャックホルダー １３ｂ ガイド板 １３ｃ ガイド孔 １４ キャビネットカバー １４ｂ ガイドピン １５ チャックユニット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円環状の外周部と円板状の中央部とを連
   結する傾斜した台形状の円錐台部とから形成されたヨー
   ク板と、ディスクを圧着可能で前記ヨーク板に保持され
   たチャックディスクと、前記ヨーク板の円錐台部が遊嵌
   する円形の孔を有するチャックホルダーとを備え、前記
   円錐台部がチャックホルダーの円形の孔の上方から遊嵌
   し、チャックホルダーが取り付けられたキャビネットカ
   バーが閉止された際に前記ヨーク板は前記円錐台部の傾
   斜に沿って降下し芯出しされることを特徴とするチャッ
   キング芯出し構造。
2. 【請求項２】 前記チャックディスクの中心軸の軸心に
   ねじ孔が螺設されていることを特徴とする請求項１記載
   のディスクプレーヤのチャッキング芯出し構造。
3. 【請求項３】 前記チャックホルダーの両側にはそれぞ
   れ帯状のガイド板が延設され、それぞれの先端近くには
   キャビネットカバー裏面に立設されたガイドピンと嵌合
   するガイド孔が設けられていることを特徴とする請求項
   １記載のディスクプレーヤのチャッキング芯出し構造。