JPH06222847A - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

Info

Publication number
JPH06222847A
JPH06222847A JP1127493A JP1127493A JPH06222847A JP H06222847 A JPH06222847 A JP H06222847A JP 1127493 A JP1127493 A JP 1127493A JP 1127493 A JP1127493 A JP 1127493A JP H06222847 A JPH06222847 A JP H06222847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
series regulator
power supply
output
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1127493A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Arai
直樹 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP1127493A priority Critical patent/JPH06222847A/ja
Publication of JPH06222847A publication Critical patent/JPH06222847A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力電圧の低電圧領域での直線性を良好なも
のとし、電力損失が小さく、さらに簡易な回路で少ない
部品点数によって構成される直流電源装置を提供する。 【構成】 直流電圧を供給するスイッチング電源1,Q
1,E,T1,D1,C1と、スイッチング電源からの
直流電圧の電圧値を制御して出力するシリーズレギュレ
ータのメイン部2と、シリーズレギュレータを制御する
シリーズレギュレータ制御部3と、シリーズレギュレー
タのメイン部2の両端電圧を検出する電圧検出回路4と
によって直流電源装置を構成し、スイッチングトランジ
スタQ1のオン・オフ動作をフィードバック制御するこ
とによって、シリーズレギュレータのメイン部2の両端
電圧を一定に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電源装置に関し、
より詳細には出力電圧が設定可変な直流電源装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、圧電アクチュエータ用のドライバ
等に使用する駆動電源として、例えば図4の直流電源装
置の理想的な出力特性に示すように、100V〜500
Vの直流電圧をコントロール電圧の制御によって0Vか
ら最大定格電圧まで直線性良く設定できる電源装置の需
要が高まっている。
【0003】図5は第1の従来例の直流電源装置(スイ
ッチング電源)の構成図である。図5において、1はコ
ントロール回路、Eは直流電源、T1はトランス、D1
はダイオード、C1はコンデンサ、Q1はスイッチング
トランジスタ、R1、R2は出力電圧検出抵抗、A1は
誤差増幅器、PC1はフォトカプラ、CT1はコントロ
ール電圧端子、OT1、OT2は出力端子である。
【0004】第1の従来例の直流電源装置は、次の動作
により出力電圧を供給する。直流電源Eから入力された
入力電圧は、スイッチングトランジスタQ1のオン・オ
フ制御によって交流化されるとともにトランスT1によ
り変圧される。この交流化された電圧はダイオードD
1、コンデンサC1からなる整流回路によって整流およ
び平滑されて出力端子OT1,OT2から出力される。
この出力電圧の所望の設定電圧への制御は、誤差増幅器
A1の誤差出力電圧に基づくパルス幅変調(PWM)制
御によりスイッチングトランジスタQ1のオン時間とオ
フ時間の時比率をを調節することによって行われる。こ
の第1の従来例においては、パルス幅変調制御における
微小なパルス幅の絞り込みが困難であるため、低電圧領
域における出力電圧に非直線性がある。例えば、図6は
第1の従来例の直流電源装置(スイッチング電源)のコ
ントロール電圧に対する出力電圧の出力特性の一例であ
って、摂氏23度において入力電圧が100V、コント
ロール電圧が24Vの場合に対する出力電圧を300V
とした時の無負荷状態と負荷状態(負荷抵抗15KΩ)
の出力電圧特性を示しており、コントロール電圧が0V
から約4Vあるいは0Vから約2Vの低電圧領域で、あ
る一定電圧となり直線的変化とならない。
【0005】図7は、第2の従来例の直流電源装置の構
成図である。図7において、Q2は主制御トランジス
タ、Q3はトランジスタ、R3は抵抗であり、その他の
符号は図5と同様である。図7の(a)において、直流
電源EとトランスT1及びスイッチングトランジスタQ
1を直列接続した回路及びダイオードD1、コンデンサ
C1からなる整流回路によってスイッチング電源を構成
し、このコンデンサC1の両端電圧Vaは、出力電圧端
子からのフィードバックループを形成せず、コントロー
ル回路1の制御によって固定的に設定される。この電圧
設定は、例えば、図7の(b)に示すようにツェナーダ
イオードD5によるVa=Vz・(NS/NB)とする
ベース電流によるバイアス制御、あるいは図7の(c)
に示すようにフォトカプラによる途中電圧のコントロー
ラ回路1へのフィードバック制御によって行われる。な
お、VZ はツェナーダイオードD5の電圧、NS及びN
BはトランスT1の巻数である。
【0006】このスイッチング電源の後段部分に、主制
御トランジスタQ2、トランジスタQ3、誤差増幅器A
1、出力電圧検出抵抗R1,R2,R3により構成され
るシリーズレギュレータが接続される。誤差増幅器A1
は出力電圧Voの分圧電圧とコントロール電圧を基準と
してA1→Q3→Q2→R1→A1の閉ループを形成し
て出力電圧Voを制御し、低電圧領域における出力電圧
の非直線性を改善する。
【0007】一方、この第2の従来例では、主制御トラ
ンジスタQ2の入力電圧Vaが固定であるため、出力電
圧Voを最大値から徐々に下げると、主制御トランジス
タQ2は入力電圧Vaと出力電圧Voの電圧差により多
大な電力損失を発生する。ここで電力損失が最大となる
ときの出力電圧値の計算値を求める。出力端子OT1、
OT2に負荷固定RLが接続されている場合の出力電流
Ioは Io=Vo/RL … (1) で表され、またこのとき主制御トランジスタQ2が背負
い込む電力損失Plossは Ploss=(Va−Vo)・Io=(Va・Vo−Vo2 )/RL …(2) となる。
【0008】この主制御トランジスタQ2における電力
損失Plossが最大となるのは、前記式(2)を出力電圧
Voで微分して得られる次式 dPloss/dVo=(Va−2Vo)/RL …(3) が0となる条件から Vo=Va/2 …(4) のときである。
【0009】ここで仮に、出力電圧Voを0〜300V
の範囲で可変とし、入力電圧Vaを310Vに固定し、
負荷抵抗RLを15KΩとすると、出力電圧Vo=Va
/2=155Vのときに電力損失Plossは最大となり、
その最大値PlossMax は PlossMax =(Va−Vo)・Vo/RL =(310−155)・155/15K ≒1.6Watt となる。図8は、コントロール電圧と出力電圧、及びコ
ントロール電圧と電力損失の関係を示している。
【0010】図9は第3の従来例の直流電源装置であ
り、D11,D12はダイオード、R3,R6〜R9は
検出抵抗、CM1,CM2はコンパレータ、D4はツェ
ナーダイオード、RY1,RY2はリレー、ry1,r
y2はリレー接点、Tap1,Tap2,Tap3はト
ランスT1のタップであり、その他の符号は前記図8に
示されたものと同様である。出力分圧電圧値をコンパレ
ータCM1,CM2により比較し、その比較結果により
リレーRY1,RY2及びリレー接点ry1,ry2を
駆動してトランスT1に設けられた複数個のタップTa
p1、Tap2、Tap3を切換え、シリーズレギュレ
ータへの入力電圧値の切換えを行う。このシリーズレギ
ュレータへの入力電圧値を出力電圧Voに応じて切換え
ることにより、主制御トランジスタQ2の背負う電圧差
は図7の直流電源装置に比較して小さくなる。
【0011】例えば、負荷抵抗RLが15KΩの場合
に、主制御トランジスタQ2の入力電圧Vaと、出力電
圧Voの電圧変化範囲を Tap1のVa=310V, Vo=300〜200
V Tap2のVa=210V, Vo=200〜100
V Tap3のVa=110V, Vo=100〜 0
V とすると、主制御トランジスタQ2の背負う電力損失P
lossの最大値は、それぞれ以下となり、その電圧損失特
性は、図10に示されるようになる。 ・Tap1を使用した場合:Ploss(Tap1)=(V
a−Vo)・Vo/RL≒1.47Watt ・Tap2を使用した場合:Ploss(Tap2)≒0.
73Watt ・Tap3を使用した場合:Ploss(Tap3)≒0.
2Watt
【0012】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例において
は、出力電圧が0V近傍の低電圧領域での出力電圧の直
線性に問題があり、第2の従来例においては、電力損失
とそれに伴う発熱処理を要するという問題があり、また
第3の従来例においては、電力損失とそれに伴う発熱処
理と、切換え回路の付加による回路の複雑化と部品点数
の増加という問題がある。
【0013】つまり、従来の直流電源装置では、 (1)出力電圧の低電圧領域での出力電圧の直線性 (2)電力損失とそれに伴う発熱処理 (3)回路の複雑化と部品点数の増加 という問題点を有している。
【0014】本発明は前記の従来の問題点を除去し、出
力電圧の低電圧領域での直線性を良好なものとし、電力
損失が少なく、簡易な回路で少ない部品点数によって構
成される直流電源装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の従来の
問題点を克服するために、直流電圧を供給するスイッチ
ング電源と、スイッチング電源からの直流電圧の電圧値
を制御して出力するシリーズレギュレータと、シリーズ
レギュレータを制御するシリーズレギュレータ制御部
と、シリーズレギュレータの両端電圧を検出する電圧検
出部とによって直流電源装置を構成し、電圧検出部の出
力のスイッチング電源へのフィードバックによって、シ
リーズレギュレータの両端電圧を一定とするよう制御す
るものである。
【0016】
【作用】本発明は、スイッチング電源により交流化され
整流及び平滑回路によって再直流化された直流電圧をシ
リーズレギュレータに供給し、該シリーズレギュレータ
において前記直流電圧を設定電圧となるように制御する
ようにした直流電源装置であり、シリーズレギュレータ
の入出力間電圧を一定に保つようにスイッチング電源を
制御することによって電力損失を減少させる。また、シ
ャントレギュレータの構成によってシリーズレギュレー
タにおける検出回路のリーク電流による誘起電圧の発生
を抑制して良好な直線性を得る機能を有している。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。図1は本発明の直流電源装置の構
成図である。図1において、1はコントロール回路、2
はシリーズレギュレータのメイン部、3はシリーズレギ
ュレータ制御部、4は電圧検出回路、Eは直流電源、T
1はトランス、D1はダイオード、C1はコンデンサ、
Q1はスイッチングトランジスタ、R1,R2は出力電
圧検出抵抗、A1は誤差増幅器、PC1はフォトカプ
ラ、CT1はコントロール電圧端子、OT1,OT2は
出力端子である。
【0018】図1において、直流電源Eから入力された
入力電圧は、トランスT1及びスイッチングトランジス
タQ1のオン・オフ制御によって交流化されるとともに
変圧される。この交流電圧は、ダイオードD1とコンデ
ンサC1からなる整流回路によって整流及び平滑化さ
れ、シリーズレギュレータのメイン部2に直流電圧Va
として供給される。シリーズレギュレータのメイン部2
の出力電圧Voは出力電圧検出抵抗R1、R2によって
分圧されて誤差増幅器A1に入力され、コントロール電
圧端子CT1に入力されるコントロール電圧を基準とし
て、誤差増幅器A1→シリーズレギュレータ制御部3→
シリーズレギュレータのメイン部2→出力電圧検出抵抗
R1→誤差増幅器A1の閉ループを形成して出力電圧V
oを制御する。また、直流電圧Vaの制御は、電圧検出
部4で検出されるシリーズレギュレータのメイン部2の
両端電圧が一定となるように例えばフォトカプラPC1
を介してコントロール回路1を制御し、スイッチングト
ランジスタQ1のオン時間とオフ時間の時比率をパルス
幅変調(PWM)制御して行なわれる。電圧検出部4に
よるシリーズレギュレータのメイン部2の両端の電圧差
の一定値への保持は、スイッチング電源のコントロール
回路1の直流電圧Vaの昇降により行われる。例えば、
シリーズレギュレータのメイン部2の両端電圧を10V
に保持する場合には、Vo=300VのときにはVa=
310V、またVo=100VのときにはVa=110
Vとなるように動作する。
【0019】図3は出力電圧特性及び電力損失特性図で
あり、VaとVo電圧差が10Vで、負荷抵抗RL(図
示されない)が15KΩの場合の電力損失Plossの最大
値PlossMax1は、 PlossMax1=(Va−Vo)Vo/RL =(310−300)300/15K=0.2W となる。
【0020】ところで、直流電圧Vaはスイッチング電
源の出力電圧であり、図3に示されたように出力電圧V
oの低電圧領域において理想通りの低減ができなくな
る。そのため、シリーズレギュレータのメイン部2の両
端電圧を一定(例えば、前記の例では10V)に維持で
きなくなり、シリーズレギュレータのメイン部2の電力
損失Plossは増大する。
【0021】ここで、低減できなくなる直流電圧Vaを
50Vのところからとすれば、その電力損失Plossは、
Vo=0〜40V(Va=50V一定)の範囲におい
て、Vo=Va/2=25Vのとき電力損失は最大とな
りその最大値PlossMax 2は、 PlossMax 2=(50−25)25/15K=0.04
2W となる。
【0022】したがって、本発明によれば、スイッチン
グ電源にシリーズレギュレータを併用した従来の直流電
源装置における最大電力損失の1.6Wattや、スイ
ッチング電源に複数個の入力モードを有するシリーズレ
ギュレータを併用した直流電源装置の最大電力損失の
1.47Wattと比較して、電力損失を低減すること
ができる。
【0023】また、出力短絡においてもシリーズレギュ
レータ2の両端電圧差を保とうとしてスイッチング電源
の出力電圧Vaも同時に低下していくのでシリーズレギ
ュレータのメイン部2のストレスは小さくなる。ところ
で、電力損失Plossの出力電圧Voに対する大きさは、
理想的には図3中の矢印で示されるようにシリーズレギ
ュレータのメイン部2の両端電圧を0Vに近づけるほど
小さくなる。しかしながら、現実には0Vとすることは
できない。これは、例えばシリーズレギュレータのメイ
ン部2をトランジスタによって実現した場合、そのトラ
ンジスタのエミッタ・コレクタ間電圧等の素子に不可欠
な電圧分だけ出力電圧Voより高く設定しなければシリ
ーズレギュレータとしての安定した動作が期待できない
こと、また入力電圧の負のリップル成分の抑制や負荷急
変等によるフィードバックループ系の遅れ時間分に伴う
入力電圧不足による不安定動作を抑制するために、前記
シリーズレギュレータのメイン部2の両端電圧をある程
度の電圧に設定する必要があるためである。シリーズレ
ギュレータのメイン部2の電圧差を一定に保つための電
圧検出部4はバイアス電流を出力ラインへ流出してお
り、この微小のバイアス電流による誘起電圧の影響は、
出力電圧可変域の低電圧域においては無視できないもの
であり、負荷が高インピーダンスあるいは無負荷の場合
はさらに大きなものとなる。そこで、本発明のシリーズ
レギュレータ制御部3は、出力ラインに流れる無効電流
を吸収するバイパス機能を併せ持つことにより、0Vか
らの可変を可能としている。
【0024】次に、図2のより具体的な実施例により、
本発明の機能についてさらに詳細に説明する。図2にお
いて、Q2は主制御トランジスタ、Q3はトランジス
タ、D2はダイオード、D3はツェナーダイオード、R
3、R4、R5は抵抗であり、その他の符号は前記図1
に示されたものと同様である。この実施例において、前
記シリーズレギュレータのメイン部2は主制御トランジ
スタQ2と該主制御トランジスタQ2のコレクタ・ベー
ス間に接続された抵抗R3により構成され、前記シリー
ズレギュレータ制御部3は、コレクタを主制御トランジ
スタQ2のベースに抵抗R5を介して接続しベースを誤
差増幅器A1の出力端子に接続したトランジスタQ3
と、主制御トランジスタQ2のエミッタとベースとの間
に接続されたダイオードD2により構成される。また、
電圧検出部4は、主制御トランジスタQ2のエミッタ・
コレクタ間に接続されるフォトカプラPC1とツェナー
ダイオードD3と抵抗R4の直列接続によって構成され
ている。
【0025】次に、回路動作について説明する。主制御
トランジスタQ2のエミッタ・コレクタ間の電圧差に基
づいて、フォトカプラPC1からコントロール回路1に
制御信号を送信し、前記コントロール回路1は前記制御
信号を受信してパルス幅変調制御を行ってスイッチング
トランジスタQ1のオン・オフ動作を調節することによ
って行われる。このスイッチングトランジスタQ1のオ
ン・オフ動作により直流電源EからトランスT1に交流
電圧が発生する。この交流電圧は、トランスT1の2次
側のダイオードD1によって整流され、コンデンサC1
によって平滑され直流電圧Vaに再変換される。主制御
トランジスタQ2は、この直流電圧Vaをトランジスタ
Q3からの信号に基づいて変換し出力する。この主制御
トランジスタQ2の出力電圧は出力電圧検出抵抗R1、
R2で分圧されて誤差増幅器A1の一方の入力端子に入
力され、誤差増幅器A1の他方の入力端子に入力される
外部コントロール電圧を制御信号として再びトランジス
タQ3へ伝送する。
【0026】これによって、コンデンサC1の出力電圧
Vaのラインから抵抗R3を介して流れる電流がトラン
ジスタQ3を介してバイパスし、主制御トランジスタQ
2のドライブ電流をコントロールするループが形成され
る。また、直列接続される抵抗R4、ツェナーダイオー
ドD3及び発光側のフォトカプラPC1においては、、
コンデンサC1の出力電圧Vaのラインから出力電圧V
oの出力ラインへ電流が流れる。ここで、ツェナーダイ
オードD3のツェナーダイオード電圧及びフォトカプラ
PC1のドロップ電圧の和を超えるような(Va−V
o)電圧が主制御トランジスタQ2の両端に発生する
と、R4−D3−PC1を介して電流が流れ、フォトカ
プラPC1の発光ダイオードが発光し信号を送る。フォ
トカプラPC1の受光側は電気的絶縁がとられた状態で
光信号のみを受け、コントロール回路1のパルス幅変調
回路にパルス幅を狭める信号を伝える。狭められたパル
ス幅はトランジスタQ1のオン時間とオフ時間の時比率
を減少させ、トランスT1の2次側コイルに発生する電
圧を減少させ、その減少した電圧の値だけコンデンサC
1における直流電圧Vaも低下する。
【0027】このコンデンサC1における直流電圧Va
の低下によって、主制御トランジスタQ2のエミッタ・
コレクタ間の電圧である電圧差(Va−Vo)は小さく
なり、フォトカプラPC1及びツェナーダイオードD3
のドロップ和に近似した値となる動作制御が行われる。
このように、出力電圧Vo値の設定値にかかわらず、電
圧差(Va−Vo)がツェナーダイオードD3とフォト
カプラPC1のドロップの和である一定電圧になるよう
トランジスタQ1のオン・オフ動作を制御し、コンデン
サC1の直流電圧Vaを常に適正値に制御する。
【0028】ところで、R4−D3−PC1に流れる電
流に注目すると、この電流は出力ラインへ垂れ流しの状
態になっている。したがって、コントロール電圧端子C
T1からのコントロール電圧が小さくなって出力電圧が
減少すると、この垂れ流し電流によって負荷抵抗RL及
び出力電圧検出抵抗R1、R2に誘起される電圧が無視
できなくなる。つまり、この誘起電圧より出力設定電圧
が低い場合、出力設定電圧は誘起電圧以下には低減でき
なくなる。
【0029】本発明では、この垂れ流し電流による問題
点を防止するために、ダイオードD2を主制御トランジ
スタQ2のエミッタ・ベース間に接続して、垂れ流し電
流をトランジスタQ3を介してグランドラインへパスす
るシャントレギュレータを構成している。逆に、誘起電
圧より出力設定電圧が高い場合、主制御トランジスタQ
2のベースからエミッタにドライブ電流が流れて、ベー
ス電圧のほうがエミッタより電位が高くなってダイオー
ドD2は逆バイアス状態となり、通常動作に悪影響を与
えない。したがって、出力電圧の直線性が確保されるこ
とになる。
【0030】また、このシャントレギュレータの機構の
他の機能として、高い設定電圧から低い設定電圧に電圧
設定を行うときの応答のスピードをアップさせる機能が
ある。図11は高い設定電圧から低い設定電圧に電圧設
定するときの電圧状態を示すものであり、図中の太い実
線はシャントレギュレータのない場合を示し、太い一点
鎖線はシャントレギュレータを付加した場合を示してい
る。シャントレギュレータのない場合には、例えば出力
電圧が300Vから150Vとなるよう設定されると、
シリーズレギュレータの主制御トランジスタQ2は出力
が150Vに低下するまではオフの状態となり、出力側
に接続されたリップル防止用の出力平滑コンデンサ(図
示されていない)に蓄積されている電荷は、モニター用
抵抗、あるいは負荷(図示されていない)を通して放電
される。これに対して、シャントレギュレータのある場
合には、シャントレギュレータのダイオードD2は出力
ラインとグランドラインを短絡する方向に構成により、
高い設定電圧から低い設定電圧に電圧設定するときには
出力側に接続されたリップル防止用の出力平滑コンデン
サの電荷をダイオードD2を介して速やかに放電する。
これにより、出力電圧に積極的な低下動作が行われ、所
定電圧への設定の応答のスピードがアップする。
【0031】以上のように、シリーズレギュレータの主
制御トランジスタQ2の入出力間電圧の入出力間電圧を
出力電圧の大小にかかわらずほぼ一定に保つことによっ
て電力損失を低減させ、シリーズレギュレータにシャン
トレギュレータを並列に折り込んだ回路構成とすること
によって、出力電圧の低電圧領域における直線性の高い
直流電源装置を実現することができる。
【0032】次に、前記シリーズレギュレータの電圧検
出回路をオペアンプによって構成した本発明の第2の実
施例について説明する。図12は本発明の直流電源装置
の第2の実施例の構成図である。OP1はオペアンプ、
E2は基準電圧であり、その他の符号は前記図2に示さ
れたものと同様である。
【0033】この実施例において、シリーズレギュレー
タの電圧検出回路におけるオペアンプOP1の一方の入
力端子に主制御トランジスタQ2のコレクタを接続し、
他方の入力端子に基準電圧E2を接続するものであり、
そのオペアンプOP1の出力をフォトカプラPC1に入
力するものである。このオペアンプOP1によってシリ
ーズレギュレータのメイン部の電圧差が検出され、その
他の動作については前記本発明の実施例と同様となる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような効果を奏することができる。 (1)出力電圧をコントロール電圧に応じて、出力電圧
の低電圧領域から直線性良く電圧を可変とすることが可
能である。 (2)シリーズレギュレータにおいて発生する電力損失
を極小に抑え、電力損失による発熱を抑えることができ
る。 (3)比較的に簡易な構成によって実現でき、構成のた
めの部品点数を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直流電源装置の構成図である。
【図2】本発明の直流電源装置の実施例の構成図であ
る。
【図3】本発明の直流電源装置の実施例の出力電圧特性
図及び電力損失Plossの特性図である。
【図4】直流電源装置の理想的な出力特性図である。
【図5】第1の従来例の直流電源装置(スイッチング電
源)の構成図である。
【図6】第1の従来例の直流電源装置(スイッチング電
源)のコントロール電圧に対する出力電圧の出力特性図
である。
【図7】第2の従来例の直流電源装置の構成図である。
【図8】コントロール電圧と出力電圧及びコントロール
電圧と電力損失の関係を示す図である。
【図9】第3の従来例の直流電源装置の構成図である。
【図10】第3の従来例の直流電源装置の電力損失Plo
ssの特性図である。
【図11】高い設定電圧から低い設定電圧に電圧設定す
るときの電圧状態図である。
【図12】本発明の直流電源装置の第2の実施例の構成
図である。
【符号の説明】
1 コントロール回路 2 シリーズレギュレータのメイン部 3 シリーズレギュレータ制御部 4 電圧検出回路 A1 誤差増幅器 C1 コンデンサ CT1 コントロール電圧端子 D1,D2 ダイオード D3 ツェナーダイオード E 直流電源 E2 基準電圧 OP1 オペアンプ OT1,OT2 出力端子 PC1 フォトカプラ Q1 スイッチングトランジスタ Q2 主制御トランジスタ Q3 トランジスタ R1,R2 出力電圧検出抵抗 R3、R4、R5 抵抗 T1 トランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)直流電圧を供給するスイッチング
    電源と、(b)前記スイッチング電源からの直流電圧の
    電圧値を制御して出力するシリーズレギュレータと、
    (c)前記シリーズレギュレータを制御するシリーズレ
    ギュレータ制御部と、(d)前記シリーズレギュレータ
    の両端電圧を検出する電圧検出回路とからなり、(e)
    前記電圧検出回路の出力の前記スイッチング電源へのフ
    ィードバックによって、前記シリーズレギュレータの両
    端電圧を一定とするよう制御することを特徴とする直流
    電源装置。
  2. 【請求項2】 前記シリーズレギュレータ制御部は、外
    部信号によって出力電圧を設定電圧に制御する請求項1
    記載の直流電源装置。
  3. 【請求項3】 前記シリーズレギュレータ制御部は、前
    記シリーズレギュレータのまわり込みによる誘起電圧の
    抑制及び出力電圧設定の高速応答化を可能とすることを
    特徴とする請求項1又は2記載の直流電源装置。
JP1127493A 1993-01-27 1993-01-27 直流電源装置 Withdrawn JPH06222847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1127493A JPH06222847A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 直流電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1127493A JPH06222847A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 直流電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06222847A true JPH06222847A (ja) 1994-08-12

Family

ID=11773408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1127493A Withdrawn JPH06222847A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 直流電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06222847A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100703821B1 (ko) * 2005-03-07 2007-04-04 산켄덴키 가부시키가이샤 스위칭 파워 서플라이
JP2007226745A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Toyota Industries Corp シリーズレギュレータ
JP2011048633A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Yokogawa Electric Corp 電圧発生器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100703821B1 (ko) * 2005-03-07 2007-04-04 산켄덴키 가부시키가이샤 스위칭 파워 서플라이
JP2007226745A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Toyota Industries Corp シリーズレギュレータ
JP4626539B2 (ja) * 2006-02-27 2011-02-09 株式会社豊田自動織機 シリーズレギュレータ
JP2011048633A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Yokogawa Electric Corp 電圧発生器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3450929B2 (ja) スイッチング電源装置
US7154248B2 (en) Control system for an electric machine
JP4457014B2 (ja) 容量的に結合される電源
JP3470693B2 (ja) 自励発振型スイッチング電源装置
JP3712064B2 (ja) 出力過電流保護回路、及び該出力過電流保護回路を備えた定電圧スイッチング電源回路
WO1989004083A1 (en) Switching regulator
KR20080086798A (ko) 고전압 전력 공급 회로용 방법 및 장치
JP4969204B2 (ja) 過電流保護回路
US6078508A (en) Self-oscillation type switching power supply apparatus
JPH11206126A (ja) 自励発振型スイッチング電源装置
JPH06222847A (ja) 直流電源装置
US6111763A (en) Switching power supply
JP3561878B2 (ja) 過電流保護回路
JPH10248257A (ja) スイッチング電源
JP3093893B2 (ja) 電源装置
GB2035628A (en) Power supply
JPH1141914A (ja) Dc−dcコンバータ
JP3233034B2 (ja) 突入電流制限回路
JP2893982B2 (ja) 電源装置
JP3391201B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP3389158B2 (ja) 絶縁型スイッチング電源制御回路
JP3287039B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH05211763A (ja) Dc−dcコンバータの過電流保護回路
JP2000014139A (ja) 直流変換器
JPH11332238A (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000404