JP3389158B2 - 絶縁型スイッチング電源制御回路 - Google Patents

絶縁型スイッチング電源制御回路

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JP3389158B2
JP3389158B2 JP22118899A JP22118899A JP3389158B2 JP 3389158 B2 JP3389158 B2 JP 3389158B2 JP 22118899 A JP22118899 A JP 22118899A JP 22118899 A JP22118899 A JP 22118899A JP 3389158 B2 JP3389158 B2 JP 3389158B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、パルス状出力の
デュティーを変更して、出力電圧を制御するフォワード
型のスイッチング電源制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチング電源制御回路として
は、例えば図6に示すような回路があった。この回路
は、トランス1は一次巻線2と二次巻線3とを有すると
ともに、第三の巻線4を備え、トランス1の一次巻き線
2には電源30の入力電圧VINが接続され、これを変
圧して二次巻き線3及び第三の巻き線4から出力してい
る。トランス1の二次巻線3には、整流用のダイオード
5と平滑用のコイル6が直列に接続され、さらに整流用
のダイオード7と平滑用コンデンサ8が並列に接続され
ている。整流された出力電圧Vo(電流Io)は、出力
端子Toを介して負荷Loに接続されている。
【0003】また、整流された出力電圧Voは、差動増
幅器である誤差アンプ9に接続され、この誤差アンプ9
の他の入力端子には、基準電圧源10の基準電圧Vre
fが印加されている。誤差アンプ9の出力は、フォトカ
プラPC1に設けた発光ダイオードLD1のカソード側
が接続され、発光ダイオードLD1のアノード側には、
抵抗11を介して出力電圧Voが印加されている。
【0004】また、安定な電圧源Vrを電源として、抵
抗12と直列にフォトトランジスタPT1が設けられ、
このフォトトランジスタPT1はフォトカプラPC1の
受光素子として設けられ、発光ダイオードLD1の発光
を受けて作動する。これにより、フォトトランジスタP
T1のコレタタには、トランス1の整流された出力電圧
Voに関する帰還電圧による第1の出力電圧情報信号V
FBが発生する。第1の出力電圧情報信号VFBは、誤
差アンプ9の出力、すなわち出力電圧Voと基準電圧V
refの差に応じて変化する。
【0005】次に、図6に示す出力制御回路32につい
て、図7を基にして説明する。出力制御回路32は、電
圧源Vrに接続され、パルス状の出力信号OUTを発す
るもので、図7において、電圧源Vrとタイミング抵抗
RTは直列に接続され、所定の電圧源Vrと抵抗RTを
利用して任意の充放電設定基準電流IRを設定する。電
圧源Vrは、その充放電設定基準電流IRに比例した電
流を流す充電用電流源IS1に接続されている。さら
に、電圧源Vrは、充放電設定基準電流IRに比例した
電流、または充放電設定基準電流IR同様に電圧源Vr
や任意の定電圧源と任意の抵抗によって設定された電流
に比例した電流を流す放電用電流源IS2が接続されて
いる。
【0006】充電用電流源IS1と放電用電流源IS2
との間に容量CTが接続され、この容量CTは充電用電
流源IS1により充電され、放電用電流源IS2により
放電される三角波発生用のタイミング容量である。この
容量CTの両端で、基準三角波電圧Voscが発生す
る。充電用電流源IS1と容量CTの間、及び放電用電
流源IS2と容量CTとの間の各々に充放電を切り換え
る切り換えスイッチSW1,SW2が設けられ、容量C
Tの充放電を切り換えている。
【0007】充放電の切り換えスイッチSW1,SW2
の間には、容量CTに接続して上限検出コンパレータC
OMH、下限検出コンパレータCOMLが接続されてい
る。さらに、上限検出コンパレータCOMH、下限検出
コンパレータCOMLには、各々上限設定電圧VH、下
限設定電圧VLが入力している。この上限検出コンパレ
ータCOMH、下限検出コンパレータCOMLにより、
容量CTに発生する基準三角波電圧Voscの波形の上
限と下限を設定している。上限検出コンパレータCOM
H、下限検出コンパレータCOMLの各出力は、容量C
Tに発生した電圧によりそれぞれ出力を反転させ、充放
電切り換えタイミング発生用のRSフリップフロップR
SFFの各R、S端子に各々入力している。
【0008】フリップフロツプRSFFの出力Qは、切
り換えスイッチSW1に接続しているとともに、論理否
定回路NOTを介してSW2に接続し、各切り換えスイ
ッチSW1,SW2を交互にオンオフする。
【0009】さらに、基準三角波電圧Voscは、コン
パレータCOMPの反転入力端子に接続し、コンパレー
タCOMPの非反転入力端子に入力した第1の出力電圧
情報信号VFBと比較される。そして、コンパレータC
OMPの出力とフリップフロツプRSFFの出力Qは論
理積回路ANDを経て論理積をとることにより、比較結
果による時比率Dutyを持った制御パルス信号が出力
され、パルス状出力がドライブ回路34を介してOUT
端子より出力される。
【0010】また、出力制御回路32は、後述するVF
端子電圧が所定の閾値電圧Vth以下になると放電用電
流源IS2を徐々に減らす放電電流制御回路36を具備
している。さらに、基準三角波電圧Voscの一周期毎
にリセットされるラッチ回路38を備えている。
【0011】そして、図6の回路において、トランス1
の第3の巻線4には1次巻線2に発生する入力電圧VI
Nを巻数比で変圧したパルス電圧が発生しており、巻線
4に接続された整流用のダイオード13と平滑用のコン
デンサ14で整流平滑し、VINにほぼ比例した電圧が
ドライブ回路34の電源Vccに供給される。一次巻線
2には、スイッチ素子16が接続され、スイッチ素子1
6のゲートに出力制御回路32のOUT端子が接続さ
れ、OUT端子の制御パルス電圧によってスイッチ素子
16がオンオフし、トランス1が駆動される。
【0012】さらに、出力制御回路32のOUT端子に
は、制御パルス電圧の平均電圧を出力する抵抗17とコ
ンデンサ18で構成される平均値回路15が接続されて
いる。平均値回路15の出力は、出力制御回路32のV
F端子に接続され、平均値回路15による制御パルス電
圧の平均電圧の出力を第2の出力電圧情報信号VFとし
てVF端子へ入力している。
【0013】また、スイッチ素子16には抵抗19が直
列に接続され、スイッチ素子16に流れる電流を電圧に
変換する。この抵抗19は電流検出抵抗であり、抵抗1
9の検出電圧をVoscの一周期毎にリセットされるラ
ッチ回路38に与え、抵抗19の検出電圧が規定値を越
えたとき、ラッチ回路38によって強制的にスイッチ素
子16をオフさせるパルスバイパルス過電流保護回路を
構成している。
【0014】以上の構成の従来のスイッチング電源制御
回路は、前記過電流保護回路において、過電流保護動作
によって出力電圧Voが低下した場合においても、出力
ラッチ回路38などの動作遅延時間によって出力電流が
増大してしまう場合がある。図6の従来例においては、
第2の出力電圧情報信号VFが規定値Vth以下になる
と、IS2を減少させて制御パルスの最小オフ時間を長
くし、それによって出力電流の増大を抑制する機能を有
する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスイッチング電源制御回路にあっては、出力
の負荷電流Ioが急変したとき、出力電圧Voの過渡的
な変動が大きくなるという間題点があった。
【0016】ここで先ず、図2(A)の破線で示す、従
来のスイッチング電源制御回路における静的な第2の出
力電圧情報信号VFと負荷電流Io特性に示されるよう
に、負荷電流Ioが定格を越えて過電流保護動作が働く
負荷電流領域(コイル6の電流が連続になる領域)にお
いては、第2の出力電圧情報信号VFは、出力電圧Vo
にほぼ比例した電圧になる。従って、放電電流制御回路
36による過電流保護機能により、電流Ioの増大を抑
制する動作をする。
【0017】それに対して、負荷電流Ioが少なくコイ
ル6の電流が不連続になる領域においては、コイル6の
電流が連続の領域と比べ、出力電圧Voを安定化するた
めのDuty制御がコイル6の電流が連続になる領域と
は異なる制御状態となり、出力電圧Voと第2の出力電
圧情報信号VFの電圧が比例せず、負荷電流Ioの変化
に応じて第2の出力電圧情報信号VFが低めに変動して
しまう。これは、コイル6に電流が流れない期間の分だ
け制御パルスのオフ時間が長くなり、制御パルスのDu
tyが相対的に小さくなるためである。従って、VF電
圧が、放電電流制御回路36が動作を開始する閾値Vt
h以下のときには、制御パルスの最小オフ時間が長くな
るとともに最大オンDutyが小さくなる。特に、図8
に示すように、負荷電流Ioが最も少ない無負荷時にお
いては、出力電圧Voが所定の電圧に保持されているに
も関わらずVF電圧が最も低くなり、第2の出力電圧情
報信号VFが放電電流制御回路36の動作開始閾値Vt
h以下では、制御パルス電圧の最小オフ時間が最も長く
なるとともに最大オンDutyが最も小さくなる。
【0018】このような図6の従来のスイッチング電源
制御回路において、図8に示すように、出力の負荷電流
Ioが無負荷から定格に急変したとき、平滑コンデンサ
8だけでは出力電圧Voを保持できず、出力電圧Voが
ある程度低下してしまう。そして、出力電圧VoがVr
ef以下に低下したことを誤差アンプ9が認識すると、
誤差アンプ9の出力電圧はハイになり、フォトカプラP
C1の発光ダイオードLD1の電流が流れなくなる。す
ると、フォトカプラPC1のフォトトランジスタPT1
の電流も流れなくなり、図8に示すように、第1の出力
電圧情報信号VFBは基準三角波電圧Voscとクロス
しない電圧まで上昇する。これにより、その時の制御パ
ルスは、Voscで規定される最小オフ時間で決まる最
大オンDutyまでDutyが大きくなり、出力電圧V
oを上昇させ、元の電圧まで戻すようなフィードバック
がかかる。
【0019】しかしながら、無負荷時には第2の出力電
圧情報信号VFが閾値Vth以下に低下しており、この
ときの最大オンDutyは最小となっているので、その
状態で負荷が定格に急変した時に出力電圧Voを上昇さ
せようとしても、図8に示すように、制御パルスのDu
tyがそのときの最大オンDutyに制限されて小さ
く、出力電圧Voを上昇させる力が弱く、出力電圧Vo
がすぐには上昇できず、結果として過度的な変動が大き
くなってしまうという問題点があった。一方、過度的な
変動を小さくするためには、出カの平滑コンデンサ8を
大きな容量すればよいが、平滑コンデンサ8を大きくす
ると、装置が大型化してしまうという間題点があった。
【0020】この発明は、前記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたもので、小型で負荷変動に対しても出力の
変動が小さい絶縁型スイッチング電源制御回路を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、基準三角波
を発生させるためのタイミング容量を有する基準三角波
電圧発生回路と、電源の出力が基準電圧以上の場合に
ォトカプラを介して帰還される出力電圧制御用の第1の
出力電圧情報信号と前記基準三角波電圧とを比較して
力電圧の制御パルス信号を発生するコンパレータとを有
し、基準三角波の立下り時間を前記制御パルス信号がオ
ンできない時間とし、かつ前記制御パルス信号の平均電
圧である第2の出力電圧情報信号が所定値以下になると
前記タイミング容量の放電電流を減らして最小オフ時間
を長くする機能を有する制御回路を備えた絶縁型スイッ
チング電源制御回路である。そして、少なくとも前記第
1の出力電圧情報信号が出力されている期間は、前記第
2の出力電圧情報信号を前記所定値よりも高い値に上げ
バイアス回路を設けたものである。
【0022】前記バイアス回路は、前記第2の出力電圧
情報が入力した前記制御回路の端子にコレクタが接続さ
れエミッタが電圧源に接続されたバイアス用トランジス
タと、このバイアス用トランジスタのベースにコレクタ
が接続されエミッタが接地されているとともにベースが
前記フォトカプラのフォトトランジスタのエミッタに接
続されたフォトトランジスタ電流検知用トランジスタと
から成る。これにより、前記フォトカプラ電流をモニタ
し、前記フォトトランジスタがオンして前記第1の出力
電圧情報信号が出力されている期間は、前記フォトトラ
ンジスタ電流検知用トランジスタにより前記バイアス用
トランジスタがオンして、前記第2の出力電圧情報を前
記所定値よりも高い値に上げることにより、前記タイミ
ング容量の放電電流が変化しないようにし、前記三角波
の立下り時間および最小オフ時間を一定に保つようにし
たものである。
【0023】またこの発明は、電源の出力電流を検知す
る出力電流検知手段と、この出力電流検知手段により得
られた出力電流検知信号が所定の値以下の場合に、前記
第2の出力電圧情報信号を前記所定値よりも高い値に上
げるバイアス回路を設けたものである。これにより、出
力電流が所定の値以下の期間は前記バイアス回路によっ
て前記第2の出力電圧情報を前記所定値よりも高い値に
上げ、前記タイミング容量の放電電流が変化しないよう
にし、前記三角波の立下り時間および最小オフ時間を一
定に保つようにした絶縁型スイッチング電源制御回路で
ある
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。図1はこの発明の絶縁型
スイッチング電源用制御回路の第一の実施形態を示す。
この実施形態のスイッチング電源制御回路も前記従来の
技術と同様の構成を有し、トランス1は一次巻線2と二
次巻線3とを有するとともに、第三の巻線4を備え、ト
ランス1の一次巻き線2には電源30の入力電圧VIN
が接続され、これを変圧して二次巻き線3及び第三の巻
き線4から所望の電圧を出力している。トランス1の二
次巻線3には、整流用のダイオード5と平滑用のコイル
6が直列に接続され、さらに整流用のダイオード7と平
滑用コンデンサ8が並列に接続されている。整流された
出力電圧Vo(電流Io)は、出力端子Toを介して負
荷Loに接続されている。
【0025】また、整流された出力電圧Voは、差動増
幅器である誤差アンプ9に接続され、この誤差アンプ9
の他の入力端子には、基準電圧源10の基準電圧Vre
fが印加されている。誤差アンプ9の出力は、フォトカ
プラPC1に設けた発光ダイオードLD1のカソード側
が接続され、発光ダイオードLD1のアノード側には、
抵抗11を介して出力電圧Voが印加されている。
【0026】また、安定な電圧源Vrを電源として、抵
抗12と直列にフォトトランジスタPT1が設けられ、
このフォトトランジスタPT1はフォトカプラPC1の
受光素子として設けられ、発光ダイオードLD1の発光
を受けて作動する。これにより、フォトトランジスタP
T1のコレタタには、トランス1の整流された出力電圧
Voに関する帰還電圧による第1の出力電圧情報信号V
FBが発生する。第1の出力電圧情報信号VFBは、誤
差アンプ9の出力、すなわち出力電圧Voと基準電圧V
refの差に応じて変化する。
【0027】トランス1の第3の巻線4には1次巻線2
に発生する入力電圧VINを巻数比で変圧したパルス電
圧が発生しており、巻線4に接続された整流用のダイオ
ード13と平滑用のコンデンサ14で整流平滑し、VI
Nにほぼ比例した電圧が出力制御回路32のドライブ回
路の電源Vccに供給される。なお、出力制御回路32
は、図7に示す従来の回路と同様である。また、一次巻
線2には、スイッチ素子16が接続され、スイッチ素子
16のゲートに出力制御回路32のOUT端子が接続さ
れ、OUT端子の制御パルス電圧によってスイッチ素子
16がオンオフし、トランス1が駆動される。
【0028】さらに、出力制御回路32のOUT端子に
は、制御パルス電圧の平均電圧を出力する抵抗17とコ
ンデンサ18で構成される平均値回路15が接続されて
いる。平均値回路15の出力は、出力制御回路32のV
F端子に接続され、平均値回路15による制御パルス電
圧の平均電圧の出力を第2の出力電圧情報信号VFとし
てVF端子へ入力している。
【0029】また、この実施形態においても、スイッチ
素子16には抵抗19が直列に接続され、スイッチ素子
16に流れる電流を電圧に変換する。この抵抗19は電
流検出抵抗であり、抵抗19の検出電圧をVoscの一
周期毎にリセットされるラッチ回路に与え、抵抗19の
検出電圧が規定値を越えたとき、ラッチ回路によって強
制的にスイッチ素子16をオフさせるパルスバイパルス
過電流保護回路を構成している。
【0030】さらに、この実施形態の出力制御回路32
の第2の出力電圧情報信号VFのVF端子には、第2の
出力電圧情報信号VFを閾値Vth以上に上げるバイア
ス手段であるバイアス回路25が接続されている。この
バイアス回路25は、フォトカプラPC1のフォトトラ
ンジスタ電流Ic1を検知する手段として、フォトトラ
ンジスタPT1のエミッタがベースに接続されたフォト
トランジスタ電流検知用トランジスタ24を有し、この
トランジスタ24のエミッタはグランド電位に接続され
ている。さらに、トランジスタ24のコレクタと電圧源
Vr間に接続された抵抗22,23を備え、抵抗22,
23間にVF電圧バイアス用トランジスタ21のベース
が接続されている。VF電圧バイアス用トランジスタ2
1のエミッタは、電圧源Vrに接続され、コレクタがバ
イアス電圧調整用抵抗20を介してVF端子に接続され
ている。
【0031】この実施形態のスイッチング電源用制御回
路の動作は、図3に示すように、出力の負荷電流Ioが
無負荷から定格に急変したとき、出力電圧Voが低下し
てしまう。そして、出力電圧VoがVref以下に低下
したことを誤差アンプ9が認識すると、誤差アンプ9の
出力電圧はハイになり、フォトカプラPC1の発光ダイ
オードLD1の電流が流れなくなる。すると、フォトカ
プラPC1のフォトトランジスタPT1の電流も流れな
くなり、図3に示すように、第1の出力電圧情報信号V
FBは基準三角波電圧Voscとクロスしない電圧まで
上昇する。
【0032】ここで、この実施形態のスイッチング電源
用制御回路における静的なVF−Io特性と静的なVo
−Io特性は、図2(A),(B)に示すように、出力
電流Ioがゼロから過電流保護動作の開始までの範囲に
おいては、フォトカプラPC1のフォトトランジスタ電
流Ic1が流れている。その状態においてフォトトラン
ジスタ電流検知用トランジスタ24を介して、常にバイ
アス用トランジスタ21はオンしているので、第2の出
力電圧情報信号VFの電圧は閾値Vth以上の電位にバ
イアスされている。このバイアス区間は、負荷電流Io
が小さく、コイル6の電流が不連続になる領域において
も第2の出力電圧情報信号VFの電圧は閾値Vthを越
える電圧を維持している。従って、出力の負荷電流Io
が無負荷から定格負荷に急変したときでも、前記従来の
技術のように放電電流制御回路は動作せず、最大オンD
utyが小さくならないので、出力電圧Voを上昇させ
るカが強く(Dutyが従来と比較して大きく)、比較
的短期間で出力電圧Voが上がり、過度的な変動を小さ
くすることが出来る。
【0033】一方、出力電流Ioが増大し過電流保護機
能が動作している範囲においては、図2(A)に示すよ
うに、Ic1が流れていないので、フォトトランジスタ
電流検知用トランジスタ24はオフし、それに伴いバイ
アス用トランジスタ21もオフするので、第2の出力電
圧情報信号VFのバイアスはなくなり、出力制御回路3
2のVF端子への電圧供給は平均値回路15のみとな
る。これにより、第2の出力電圧情報信号VFの電圧は
出力電圧Voにほぼ比例した電圧となり、第2の出力電
圧情報信号VFが前記従来の技術と同様にそのまま供給
されることになる。そして、第2の出力電圧情報信号V
Fが低下したときに放電電流制御回路が動作し、出力電
圧Voの低下時の出力電流Ioの増大を抑制する機能を
果たす。
【0034】この実施形態のスイッチング電源用制御回
路は、無負荷状態から負荷が急変した場合も、出力制御
回路の最大オンDutyが小さくならないように、第2
の出力電圧情報信号VFの電圧を閾値Vthを越える電
圧に維持しているので、出力電圧が急変しても出力電圧
Voの上昇を素早く行わせることができる。従って、出
力電圧Voの過度的な変動を小さくすることができ、出
力平滑コンデンサ8を小さな容量にすることができ、装
置の小型化にも寄与する。
【0035】次に、この発明の第二の実施形態につい
て、図4,図5を基にして説明する。ここで前記実施形
態と同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態では、出力電流Ioを検知する手段として
検出抵抗26を、出力の−側と平滑用コンデンサ8の間
に挿入し、検出抵抗26に発生する電圧が電流アンプ2
7に入力されている。電流アンプ27は、負荷電流Io
に比例した電圧V27を出力し、この電圧V27が比較
器29で所定の基準電圧V28と比較される。比較器2
9の出力は、フォトカプラPC2の発光ダイオードLD
2のカソードに接続されている。また、フォトカプラP
C2のフォトトランジスタPT2のコレクタは、電圧源
Vrに接続され、エミッタは抵抗42を介して接地され
ているとともにフォトトランジスタ電流検知用トランジ
スタ40のべ−スに接続されている。トランジスタ40
は、エミッタが接地され、トランジスタ40のコレクタ
は、電圧源Vrに抵抗22,23を介して接続されてい
る。抵抗22,23間は、VFバイアス用トランジスタ
21のベースに接続されている。VF電圧バイアス用ト
ランジスタ21のエミッタは電圧源Vrに接続され、コ
レクタはバイアス電圧調整用抵抗20を介して出力制御
回路32のVF端子に接続されている。
【0036】この実施形態のスイッチング電源用制御回
路の動作は、電流アンプ27の出力電圧V27が基準電
圧V28以下の時には比較器29の出力がローとなって
フォトカプラPC2の発光ダイオードLD2が発光し、
フォトトランジスタPT2に電流Ic2が流れる。逆
に、電流アンプ27の電圧V27が基準電圧V28以上
の時には比較器29の出力がハイとなって、フォトトラ
ンジスタPC2には電流Ic2が流れない。
【0037】従って、図5(A)に示すように、出力電
流Ioがゼロから出力電流信号電圧V27が基準電圧V
28よりも低い範囲においては、フォトカプラPC2の
フォトトランジスタ電流Ic2が流れており、その状態
において常にバイアス用トランジスタ40はオンしてい
るので、第2の出力電圧情報信号VFの電圧は閾値Vt
h以上の電位にバイアスされており、コイル6の電流が
不連続になる領域においても出力制御回路32のVF端
子は閾値Vthを越える電圧を維持している。従って、
出力の負荷電流Ioが無負荷から定格負荷に急変したと
きでも放電電流制御回路は動作しないので最大オンDu
tyが小さくならない。
【0038】一方、出力電流信号V27が基準電圧V2
8を越えている区間においてはIc2が流れていないの
で、フォトトランジスタ電流検知用トランジスタ30は
オフし、それに伴いバイアス用トランジスタ21もオフ
するので出力制御回路32のVF端子へのバイアスはな
くなり、VF端子への電圧供給は平均値回路15のみと
なる。これにより、第2の出力電圧情報信号VFの電圧
は出力電圧Voにほぼ比例した電圧となり、第2の出力
電圧情報信号VFが前記従来の技術と同様にそのまま供
給されることになる。そして、第2の出力電圧情報信号
VFが低下したときに放電電流制御回路が動作し、出力
電圧Voの低下時の出力電流Ioの増大を抑制する機能
を果たす。
【0039】なお、この発明の平均値回路15は、制御
パルス信号の平均電圧を検知可能であれば良く、前記実
施形態の構造には限らない。さらに、出力電流Ioを検
知する手段は、出力電流を検知するほか、適宜の方法で
出力電流を検知して電圧変換し、所定の基準電圧と比較
しても良い。
【0040】
【発明の効果】この発明は、過電流保護動作時の出力電
圧の低下に伴う出力電流の増大を抑制する機能を維持し
つつ、負荷急変時の出力電圧の過度的な変動を小さくす
ることができる。しかも、それに伴って出力平滑コンデ
ンサを小さな容量にすることができるので、装置の小型
化にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の絶縁型スイッチング
電源用制御回路の概略回路図である。
【図2】この発明の第一実施形態の絶縁型スイッチング
電源用制御回路の負荷電流−出力電圧情報信号特性
(A)と、負荷電流−出力電圧特性(B)を示すグラフ
である。
【図3】この発明の第一実施形態の絶縁型スイッチング
電源用制御回路の各動作波形を示すタイムチャートであ
る。
【図4】この発明の第二実施形態の絶縁型スイッチング
電源用制御回路の概略回路図である。
【図5】この発明の第二実施形態の絶縁型スイッチング
電源用制御回路の負荷電流−出力電圧情報信号特性
(A)と、負荷電流−出力電圧特性(B)を示すグラフ
である。
【図6】従来の絶縁型スイッチング電源用制御回路の概
略回路図である。
【図7】従来の絶縁型スイッチング電源用制御回路の出
力制御回路を示す概略回路図である。
【図8】従来の絶縁型スイッチング電源用制御回路の各
動作波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 トランス 2 一次巻き線 3 二次巻き線 9 誤差アンプ 15 平均値回路 25 バイアス回路 32 出力制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準三角波を発生させるためのタイミン
    グ容量を有する基準三角波電圧発生回路と、電源の出力
    が基準電圧以上の場合にフォトカプラを介して帰還され
    る出力電圧制御用の第1の出力電圧情報信号と前記基準
    三角波電圧とを比較して出力電圧の制御パルス信号を発
    生するコンパレータとを有し、基準三角波の立下り時間
    前記制御パルス信号がオンできない時間とし、かつ前
    記制御パルス信号の平均電圧である第2の出力電圧情報
    信号が所定値以下になると前記タイミング容量の放電電
    流を減らして最小オフ時間を長くする機能を有する制御
    回路を備えた絶縁型スイッチング電源制御回路におい
    て、 少なくとも前記第1の出力電圧情報信号が出力されてい
    る期間は、前記第2の出力電圧情報信号を前記所定値よ
    りも高い値に上げるバイアス回路を設け、前記バイアス
    回路は、前記第2の出力電圧情報が入力した前記制御回
    路の端子にコレクタが接続されエミッタが電圧源に接続
    されたバイアス用トランジスタと、このバイアス用トラ
    ンジスタのベースにコレクタが接続されエミッタが接地
    されているとともにベースが前記フォトカプラのフォト
    トランジスタのエミッタに接続されたフォトトランジス
    タ電流検知用トランジスタとから成り、前記フォトカプ
    ラ電流をモニタし、前記フォトトランジスタがオンして
    前記第1の出力電圧情報信号が出力されている期間は、
    前記フォトトランジスタ電流検知用トランジスタにより
    前記バイアス用トランジスタがオンして、前記第2の出
    力電圧情報を前記所定値よりも高い値に上げることによ
    り、前記タイミング容量の放電電流が変化しないように
    し、前記三角波の立下り時間および最小オフ時間を一定
    に保つようにしたことを特徴とする絶縁型スイッチング
    電源制御回路。
  2. 【請求項2】 基準三角波を発生させるためのタイミン
    グ容量を有する基準三角波電圧発生回路と、電源の出力
    が基準電圧以上の場合に第1のフォトカプラを介して帰
    還される出力電圧制御用の第1の出力電圧情報信号と前
    記基準三角波電圧とを比較して出力電圧の制御パルス信
    号を発生するコンパレータとを有し、基準三角波の立下
    り時間を前記制御パルス信号がオンできない時間とし、
    かつ前 記制御パルス信号の平均電圧である第2の出力電
    圧情報信号が所定値以下になると前記タイミング容量の
    放電電流を減らして最小オフ時間を長くする機能を有す
    る制御回路を備えた絶縁型スイッチング電源制御回路に
    おいて、 前記電源の出力電流を検知する出力電流検知手段と、こ
    の出力電流検知手段により得られた出力電流検知信号が
    所定の値以下の場合に前記第2の出力電圧情報信号を前
    記所定値よりも高い値に上げるバイアス回路を設け、出
    力電流が所定の値以下の期間は前記バイアス回路によっ
    て、前記第2の出力電圧情報を前記所定値よりも高い値
    に上げることにより、前記タイミング容量の放電電流が
    変化しないようにし、前記三角波の立下り時間および最
    小オフ時間を一定に保つようにしたことを特徴とする絶
    縁型スイッチング電源制御回路
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