JP4384161B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、電源装置に係り、特にドロッパ制御方式の回路を有するスイッチング電源装置に関する。
マグアンプ制御方式等のパルス幅変調(PWM)方式の回路(以下において、単に「PWM方式回路」という。)とドロッパ制御方式の回路(以下において、単に「ドロッパ方式回路」という。)とで構成されたスイッチング電源装置が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。「PWM方式」では、周期を一定にしたパルスの「1」と「0」の割合を可変することで出力の平均値を制御し、定電圧を出力する。「ドロッパ制御方式」は電圧降下を制御する方式であり、例えばトランジスタのコレクタ・エミッタ間のドロップ電圧を変えることにより、出力電圧を可変とする。
上記のスイッチング電源装置では、トランスの1次側の巻線の交流電圧によって誘起される2次側の巻線の交流電圧が、PWM方式回路によって定電圧になるように制御される。PWM方式回路によって定電圧に制御された電圧は、ドロッパ方式回路に入力される。その結果、上記のスイッチング電源装置においては、負荷変動に対する応答は速いが入力される電圧が高いほど電力損失が大きいドロッパ方式回路の欠点を、PWM方式回路と組み合わせることで解消できる。
しかしながら、上記の電源装置においては、ドロッパ方式回路の出力端子間においてショートが発生した場合に、ドロッパ方式回路に流れる電流とドロッパ方式回路に入力する電圧の積が、ドロッパ方式回路の電力損失となる。そのため、ピーク電流制限回路等によって出力端子間のショート時にドロッパ方式回路に流れる電流が一定に制御されても、ドロッパ方式回路に過大な電力損失が発生するという問題があった。
特開2004−30533号公報
本発明は、出力端子間のショート時における電力損失を抑制する電源装置を提供する。
本発明の一態様によれば、(イ)可飽和リアクトルを有するマグアンプ、及びマグアンプの出力電圧を整流し平滑して中間電圧を生成する整流平滑回路を備え、入力電圧から中間電圧を生成する中間電圧生成回路と、(ロ)中間電圧と基準電圧との差に応じてマグアンプを流れる電流を調整してマグアンプのインピーダンスを変化させ、中間電圧を一定にする中間電圧制御回路と、(ハ)制御された中間電圧を降下して出力電圧を生成するドロッパと、(ニ)出力電圧が出力される出力端子間のショート時に、基準電圧の大きさを変化させることにより中間電圧制御回路にマグアンプを流れる電流を調整させて、中間電圧を小さくする変更回路と、(ホ)ショート時に出力端子間に流れるショート電流の平均値を用いてドロッパがオン状態とオフ状態を繰り返すように制御して、ショート時にドロッパに流れる電流をパルス形状に制御する電流制御回路とを備える電源装置が提供される。
本発明によれば、出力端子間のショート時における電力損失を抑制する電源装置を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。また、以下に示す第1及び第2の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る電源装置1は、図1に示すように、1次側電圧供給回路2によって発生されるトランスTの1次側の巻線N1の交流電圧によって2次側の巻線N2に誘起される交流電圧を入力電圧VINとして、入力電圧VINから一定の出力電圧VOUTを生成する電源装置である。電源装置1は、入力電圧VINから中間電圧Vaを生成する中間電圧生成回路10と、中間電圧生成回路10を制御して、中間電圧Vaを一定にする中間電圧制御回路11と、制御された中間電圧Vaを降下して出力電圧VOUTを生成するドロッパ12と、出力電圧VOUTを出力する出力端子OVH、OVL間のショート時に、中間電圧制御回路11を制御して中間電圧Vaを変更する変更回路15とを備える。
以下において、出力電圧VOUTが出力される出力端子OVH、OVL間のショートを「出力ショート」という。出力端子OVLは例えば接地される。また、図1に示すように、電源装置1は、基準電圧Vref1、Vref2、及びVref3をそれぞれ供給する第1基準電圧発生回路201、第2基準電圧発生回路202、及び第3基準電圧発生回路203を更に備える。基準電圧Vref1、Vref2、及びVref3は、電源装置1の外部から供給されてもよい。
図1に示した中間電圧生成回路10は、可飽和リアクトルL1を用いるマグアンプ101、及びマグアンプ101の出力電圧を整流し平滑して中間電圧Vaを生成する整流平滑回路102を有する。中間電圧Vaは、整流平滑回路102の出力として出力端子Oaと出力端子Ob間に出力される。マグアンプ101、中間電圧制御回路11及び整流平滑回路102によって、マグアンプ制御方式のPWM方式回路が構成される。
可飽和リアクトルL1の一端は、トランスTの2次側の巻線N2の巻き始め(図1に黒丸で示す。以下において同様。)に接続する。可飽和リアクトルL1の他端は、整流平滑回路102に接続する。巻線N2の巻き終わりは出力端子Obに接続される。
整流平滑回路102は、整流ダイオードD1、フライホイールダイオードD2、平滑コイルL2、平滑コンデンサC1、及び分割抵抗R1、R2を備える。整流ダイオードD1のアノードに可飽和リアクトルL1が接続し、カソードにフライホイールダイオードD2のカソード及び平滑コイルL2の一端が接続する。平滑コイルL2の他端に平滑コンデンサC1の一端が接続する。平滑コンデンサC1と平滑コイルL2の接続点は、出力端子Oaに接続する。また、平滑コンデンサC1の他端及びフライホイールダイオードD2のアノードは、それぞれ出力端子Obに接続する。
分割抵抗R1、R2は、出力端子Oaと出力端子Ob間に直列に接続される。分割抵抗R1と分割抵抗R2の接続点の電圧V12、及び第1基準電圧発生回路201からの基準電圧Vref1が中間電圧制御回路11に入力される。
変更回路15は、電流検出抵抗Rt、オペアンプ151及びコンパレータ152を有する。電流検出抵抗Rtは、出力端子Obと出力端子OVL間に接続される。電流検出抵抗Rtと出力端子Obとの接続点がオペアンプ151のマイナス側端子に接続し、電流検出抵抗Rtと出力端子OVLとの接続点がオペアンプ151のプラス側端子に接続する。コンパレータ152のマイナス側端子にオペアンプ151の出力が入力され、コンパレータ152のプラス側端子に基準電圧Vref3が入力される。コンパレータ152の出力端子は、ダイオードD15のカソードに接続する。ダイオードD15のアノードは抵抗R15の一端に接続し、抵抗R15の他端は中間電圧制御回路11と第1基準電圧発生回路201との接続点bに接続する。
電源装置1は、ドロッパ制御回路13及びピーク電流制限回路14を更に有する。また、出力端子OVHと出力端子OVL間にコンデンサC2が接続される。
ドロッパ制御回路13は、ドロッパ12を制御して、出力電圧VOUTに応じてドロッパ12による中間電圧Vaの電圧降下の大きさを調整することにより、出力電圧VOUTを一定に制御する。つまり、ドロッパ12及びドロッパ制御回路13によってドロッパ方式回路が構成される。出力端子OVHと出力端子OVL間に分割抵抗R3、R4が直列接続され、分割抵抗R3とR4の接続点の電圧V34、及び基準電圧Vref2がドロッパ制御回路13に入力される。図1は、ドロッパ12がnpn型バイポーラトランジスタQ1(以下において、単に「トランジスタQ1」という。)で構成される例を示す。トランジスタQ1のコレクタ電極に出力端子Oaが接続し、エミッタ電極にピーク電流制限回路14が接続する。ドロッパ12は、コレクタ−エミッタ間のドロップ電圧によって中間電圧Vaを電圧降下させて、出力電圧VOUTを生成する。
ピーク電流制限回路14は、ドロッパ12に流れる最大電流を一定値以下に制限する。ピーク電流制限回路14はドロッパ12と出力端子OVH間に配置され、ピーク電流制限回路14にドロッパ12の出力が入力する。
以下に、中間電圧生成回路10及び中間電圧制御回路11の動作について説明する。中間電圧制御回路11は、中間電圧Vaと基準電圧Vref1との差に応じて中間電圧生成回路10のマグアンプ101を流れる電流値を調整し、マグアンプ101のインピーダンスを変化させる。
具体的には、中間電圧制御回路11は、中間電圧Vaが分割抵抗R1と分割抵抗R2とで分圧された電圧V12と基準電圧Vref1とを比較する。基準電圧Vref1は、中間電圧Vaが所望の目標電圧である場合に、分圧された電圧V12と基準電圧Vref1が等しくなるように予め設定される。そして中間電圧制御回路11は、比較した結果に応じた電圧を中間電圧生成回路10に出力する。例えば、基準電圧Vref1が電圧V12より小さい場合、つまり中間電圧Vaが所望の電圧より大きい場合は、中間電圧制御回路11の出力がローレベルになる。そのため、中間電圧制御回路11から可飽和リアクトルL1に電流(以下において、「リセット電流」という。)が流れ、リセット電流の大きさに対応した可飽和リアクトルL1の磁束のリセットが行われる。磁束のリセットが行われると、可飽和リアクトルL1は飽和状態から非飽和状態になる。
非飽和状態になると可飽和リアクトルL1のインダクタンスが大きくなる。そのため、次に巻線N2から可飽和リアクトルL1に正方向の電圧Eが印加された時に、磁束のリセット量に対応した時間ΔTだけ遅れて電流が流れ始める。「磁束(ΔΦ)=電圧時間積(時間ΔT×電圧E)」の関係より、ΔT=ΔΦ/Eとなる。一方、中間電圧Vaが所望の電圧より小さい場合は、リセット電流が流れない。中間電圧制御回路11は、マグアンプ101を流れる電流値を調整して可飽和リアクトルL1の磁束のリセット量ΔΦを制御することにより、ダイオードD1を流れるパルス電流のパルス幅を変化させる。つまり、可飽和リアクトルL1の出力電圧が所定の目標電圧になるようにデューティが調整されたパルス信号が、マグアンプ101から出力される。マグアンプ101の出力電圧は、整流平滑回路102によって整流及び平滑され中間電圧Vaとして、ドロッパ12に供給される。
以上に説明したように、中間電圧制御回路11によってマグアンプ101の出力電圧がPWM制御され、中間電圧Vaが安定化される。可飽和リアクトルL1から出力されるパルス信号のデューティを決定するリセット電流の大きさは、基準電圧Vref1と中間電圧Vaの差に応じて定まる接続点aの電位に依存する。そのため、中間電圧Vaが所望の目標電圧になるように基準電圧Vref1が設定される。
次に、ドロッパ制御回路13が、出力電圧VOUTに応じてドロッパ12における電圧降下の大きさを調整することにより、ドロッパ12が所望の電圧を出力する方法を説明する。ドロッパ制御回路13は、トランジスタQ1のベース電流を調整してコレクタ−エミッタ間のドロップ電圧を変えることにより、ドロッパ12の出力電圧を一定に制御する。
具体的には、ドロッパ制御回路13は、出力電圧VOUTが分割抵抗R3と分割抵抗R4とで分圧された電圧V34と基準電圧Vref2とを比較する。基準電圧Vref2は、出力電圧VOUTが所望の目標電圧である場合に、分圧された電圧V34が基準電圧Vref2に等しくなるように予め設定される。例えば基準電圧Vref2が電圧V34より小さい場合、つまり出力電圧VOUTが所望の出力電圧より大きい場合は、トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間のドロップ電圧が大きくなるように、ドロッパ制御回路13がトランジスタQ1のベース電流を調整する。その結果、出力電圧VOUTは小さくなり、所望の出力電圧に設定される。
一方、出力電圧VOUTが所望の出力電圧より小さい場合は、トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間のドロップ電圧が小さくなるように、ドロッパ制御回路13がトランジスタQ1のベース電流を調整する。その結果、出力電圧VOUTは大きくなり、所望の出力電圧に設定される。
ドロッパ12の出力電圧は、ピーク電流制限回路14を介して、出力端子OVH、OVLに接続される図示を省略する負荷に出力電圧VOUTとして供給される。
ピーク電流制限回路14の動作を以下に説明する。ドロッパ12の出力がピーク電流制限回路14に入力し、ピーク電流制限回路14はドロッパ12を流れる電流の大きさを検出する。そして、出力ショート等によってドロッパ12を流れる過大な電流によってトランジスタQ1が破壊されないように、ピーク電流制限回路14がドロッパ12を流れる最大電流の値を一定値以下に制限する。
例えば、ピーク電流制限回路14は、ドロッパ12と出力端子OVH間に直列接続された制御用抵抗を有し、制御用抵抗における電位差を監視する。そして、出力ショート時に制御用抵抗の両端に生じる電位差に応じてドロッパ12のトランジスタQ1のベース電流を調整することによって、ピーク電流制限回路14は、トランジスタQ1の安全動作領域を超えないように、ドロッパ12に流れる電流を制限する。つまり、トランジスタQ1の制御用抵抗での電圧降下によって、出力ショート時にドロッパ12を流れる電流は一定になる。制御用抵抗の値は、出力ショート時に予測されるドロッパ12に流れる最大電流、及びトランジスタQ1の耐圧等に応じて設定される。
上記のように、ピーク電流制限回路14が出力ショート時にドロッパ12に流れる電流が一定値を超えないように制御するため、出力ショートが発生してもドロッパ12は破壊されない。そのため、出力ショートが解消すると、電源装置1は自動的に所望の出力電圧VOUTを出力する。
次に、変更回路15の動作を説明する。変更回路15は、出力ショート時に出力端子OVLから出力端子Obに流れる電流(以下において、「ショート電流」という。)を検出することにより、出力ショートの発生を検出する。出力ショートの発生を検出すると、変更回路15は中間電圧Vaが低くなるように中間電圧制御回路11を制御する。
変更回路15のオペアンプ151は、電流検出抵抗Rtの両端に発生する電圧を増幅して、コンパレータ152のマイナス側端子に出力する。コンパレータ152は、オペアンプ151の出力と基準電圧Vref3とを比較する。オペアンプ151の出力が基準電圧Vref3より大きい場合は、コンパレータ152の出力は負電位になる。基準電圧Vref3は、電源装置1に出力ショートが発生していない正常時におけるオペアンプ151の出力電圧より大きい値に設定される。
以下に、出力ショートが発生した場合の電源装置1の動作を、図2に示したタイミングチャートを用いて説明する。図2(b)の「I(Q1)」は、出力ショートが発生していない正常状態での電流値を0Aとした場合のドロッパ12を流れる電流、即ちトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ接合を流れる電流を示す。図2(c)の「Vb」は、中間電圧制御回路11と第1基準電圧発生回路201の接続点bの電位を示し、正常状態ではVb=Vref1である。図2(c)では、正常時の接続点bの電位(基準電圧Vref1)を電位Vbのハイレベルとしている。又、図2(e)の「Q1損失」は、「中間電圧Va×電流I(Q1)」で定義されるドロッパ12の電力損失を示す。
時刻t1において出力ショートが発生すると、出力電圧VOUTは0Vとなり、電流検出抵抗Rtにショート電流が流れる。このときピーク電流制限回路14によって制限されるドロッパ12を流れる電流I(Q1)の値を、電流値ISHORTとする。
出力ショートが発生すると、ショート電流によって電流検出抵抗Rtの両端に発生する電圧を増幅したオペアンプ151の出力は、基準電圧Vref3より大きく、コンパレータ152の出力は負電位になる。その結果、接続点bの電位Vbがローレベルとなる。そのため、中間電圧制御回路11は、マグアンプ101の可飽和リアクトルL1の高インピーダンス状態と低インピーダンス状態のデューティを、高インピーダンス状態が多くなるように制御する。その結果、中間電圧Vaが電圧VaLOWに低下し、出力ショート時のドロッパ12の電力損失は、「VaLOW×ISHORT」となる。中間電圧Vaが電圧VaLOWに低下しない場合における出力ショート時のドロッパ12の電力損失は「Va×ISHORT」であるため、図1に示した電源装置によれば、出力ショート時のドロッパ12の電力損失を、「(Va−VaLOW)×ISHORT」だけ削減できる。
時刻t2において出力ショートが解消されると、電流I(Q1)は0Aに戻る。ショート電流による電流検出抵抗Rtの電圧降下がなくなるため、オペアンプ151の出力は基準電圧Vref3より小さくなり、接続点bの電位Vbはハイレベル(基準電圧Vref1)になる。その結果、中間電圧Vaは出力ショートが発生する前の電圧に復帰し、出力電圧VOUTは所定の目標電圧になる。
上記のように、出力ショート時の中間電圧Vaは、接続点bの電位Vbに依存する。出力ショート時の電位Vbは、接続点bから変更回路15に流れる電流によるダイオードD15及び抵抗R15における電圧降下に応じて定まる。したがって、正常時に対する出力ショート時の中間電圧Vaの低下量は、例えば抵抗R15の電圧降下により調整できる。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置1によれば、出力ショート時に中間電圧Vaを低下させることにより、ドロッパ12における電力損失を低減する電源装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る電源装置1Aは、図3に示すように、変更回路15が、出力ショート時にドロッパ12に流れる電流をパルス形状に制御する電流制御回路16を更に備えることが、図1に示した電源装置1と異なる点である。その他の構成については、図1に示す第1の実施の形態と同様である。
電流制御回路16は、コンパレータ161、ダイオードD161、D162、コンデンサC16、及び抵抗R161〜R165を有する。コンパレータ161のマイナス側入力端子にダイオードD162のカソード、コンデンサC16の一端、及び抵抗R164の一端が接続する。コンデンサC16の他端及び抵抗R164の他端は、グランド(GND)に接続する。ダイオードD162のアノードに抵抗R162の一端が接続し、抵抗R162の他端にオペアンプ151の出力端子が接続する。
また、電源電圧を供給する電源線VccとGND間に分割抵抗R165、R163が直列に接続される。分割抵抗R165と分割抵抗R163の接続点は、コンパレータ161のプラス側入力端子に接続する。分割抵抗R165と分割抵抗R163の抵抗値は、分割抵抗R165と分割抵抗R163の接続点の電位が基準電圧Vref3になるように設定される。更に、分割抵抗R165と分割抵抗R163の接続点に抵抗R161の一端が接続し、抵抗R161の他端にダイオードD161のアノードが接続する。ダイオードD161のカソードは、コンパレータ161の出力端子に接続する。
図3に示す変更回路15はダイオードD17を更に備える。ダイオードD17のアノードは、ダイオードD15のアノードと抵抗R15が接続する接続点cに接続され、ダイオードD17のカソードは、コンパレータ161の出力端子とダイオードD161のカソードが接続する接続点dに接続される。
出力ショート時における電源装置1A内の各部の電圧を、図4のタイミングチャートに示す。図2と同様に、図4(b)の「I(Q1)」は、出力ショートが発生していない正常状態での電流値を0Aとした場合のドロッパ12を流れる電流を示す。図4(g)の「Vb」は、中間電圧制御回路11と第1基準電圧発生回路201の接続点bの電位を示し、正常状態ではVb=Vref1である。図4(j)の「Q1損失」は、「中間電圧Va×電流I(Q1)」で定義されるドロッパ12の電力損失を示す。
また、図4(c)の「V15」はコンパレータ152の出力端子の電位、図4(e)の「V16(+)」はコンパレータ161のプラス側入力端子の電位、図4(d)の「V16(-)」はコンパレータ161のマイナス側入力端子の電位、図4(f)の「V16」はコンパレータ161の出力端子の電位をそれぞれ示す。図4(i)の「Q1」はトランジスタQ1の導通状態を示し、図4(i)におけるハイレベル及びローレベルは、トランジスタQ1がそれぞれオン状態及びオフ状態であることを示す。
図4に示したタイミングチャートの時刻t1において出力ショートが発生すると、出力電圧VOUTは0Vとなり、電流検出抵抗Rtにショート電流が流れる。このときピーク電流制限回路14によって制限されるドロッパ12を流れる電流I(Q1)の値を電流値ISHORTとする。
電流制御回路16は、出力ショート時に電流検出抵抗Rtを流れるショート電流の平均値を検出可能なように構成され、オペアンプ151の出力が抵抗R162及びダイオードD162を介して、コンパレータ161のマイナス側入力端子に入力する。コンパレータ161のマイナス側入力端子の電位V16(-)は、図4(d)の波形を示す。このとき、抵抗R162とコンデンサC16の時定数に応じてコンデンサC16の充電が行われ、抵抗R164とコンデンサC16の時定数に応じて放電が行われる。
また、コンパレータ161の出力が、ダイオードD161及び抵抗R161を介してコンパレータ161のプラス側入力端子に入力される。そのため、コンパレータ161のプラス側入力端子の電位V16(+)は、図4(d)に示すヒステリシス特性を有し、パルス形状となる。
コンパレータ161のマイナス側入力端子の電位V16(-)及びプラス側入力端子の電位V16(+)に応じて、出力ショート時のコンパレータ161の出力端子の電位V16は図4(f)に示すパルス形状となる。
コンパレータ161の出力がドロッパ12に入力され、トランジスタQ1の導通状態が電流制御回路16によって制御される。具体的には、コンパレータ161の出力端子の電位V16がローレベルの場合に、トランジスタQ1がオフするようにトランジスタQ1のベース電流が制御される。そのため、図4(i)に示すように、トランジスタQ1はコンパレータ161の出力端子の電位V16に応じてオンとオフを繰り返し、ドロッパ12を流れる電流I(Q1)はパルス形状となる。また、ショート電流が電流検出抵抗Rtを流れる場合にコンパレータ152の出力端子の電位V15はローレベルになるため、電流I(Q1)に応じてコンパレータ152の出力端子の電位V15はパルス形状になる。
コンパレータ161の出力端子の電位V16或いはコンパレータ152の出力端子の電位V15のいずれかがローレベルの場合に、接続点bの電位Vbがローレベルとなる。そして、図2のタイミングチャートを用いた説明と同様に、中間電圧Vaが電圧VaLOWに低下し、出力ショート時のドロッパ12の電力損失は、「VaLOW×ISHORT」となる。
ドロッパ12を流れる電流I(Q1)がパルス形状となるため、図4(j)に示すようにドロッパ12に電力損失が生じる期間が減少する。出力ショート時の電流I(Q1)のパルスの周期は、抵抗R162とコンデンサC16の時定数、及び抵抗R164とコンデンサC16の時定数で定まる。
時刻t2において出力ショートが解消されると、電流I(Q1)は0Aに戻り、接続点bの電位Vbは基準電圧Vref1になる。その結果、中間電圧Vaは出力ショートが発生する前の電圧に復帰し、出力電圧VOUTは所定の目標電圧になる。
以上に説明したように、図3に示した電源装置1Aでは、出力ショート時にドロッパ12に流れる電流I(Q1)をパルス形状にする。そのため、本発明の第2の実施の形態に係る電源装置1Aによれば、出力ショート時のドロッパ12における電力損失を、図1に示した電源装置1より更に低減する電源装置を提供することができる。他は、第1の実施の形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた第1及び第2の実施の形態の説明においては、マグアンプ制御方式の回路により中間電圧Vaを生成する例を示したが、他の制御方式の回路で中間電圧Vaを生成してもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る電源装置の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電源装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る電源装置の構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電源装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1、1A…電源装置
2…1次側電圧供給回路
10…中間電圧生成回路
11…中間電圧制御回路
12…ドロッパ
13…ドロッパ制御回路
14…ピーク電流制限回路
15…変更回路
16…電流制御回路
101…マグアンプ
102…整流平滑回路
151…オペアンプ
152…コンパレータ
161…コンパレータ

Claims (3)

  1. 可飽和リアクトルを有するマグアンプ、及び前記マグアンプの出力電圧を整流し平滑して中間電圧を生成する整流平滑回路を備え、入力電圧から前記中間電圧を生成する中間電圧生成回路と、
    前記中間電圧と基準電圧との差に応じて前記マグアンプを流れる電流を調整して前記マグアンプのインピーダンスを変化させ、前記中間電圧を一定にする中間電圧制御回路と、
    前記制御された中間電圧を降下して出力電圧を生成するドロッパと、
    前記出力電圧が出力される出力端子間のショート時に、前記基準電圧の大きさを変化させることにより前記中間電圧制御回路に前記マグアンプを流れる電流を調整させて、前記中間電圧を小さくする変更回路と、
    前記ショート時に前記出力端子間に流れるショート電流の平均値を用いて前記ドロッパがオン状態とオフ状態を繰り返すように制御して、前記ショート時に前記ドロッパに流れる電流をパルス形状に制御する電流制御回路
    とを備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記ドロッパを制御して、前記出力電圧に応じて前記電圧降下の大きさを調整するドロッパ制御回路を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記ドロッパに流れる最大電流を一定値以下に制限するピーク電流制限回路を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
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