JPH0622164A - 電子回路とビデオプロジェクターとテレビジョン受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ビデオプロジェクタ−およびテレ
ビジョン受信機おいて、入力信号の周波数に自動的に追
随し、映像の左端、右端、上端、下端、を各々独立に調
整することができるようなブランキングパルスを発生す
ることができることを目的としている。 【構成】 水平および垂直同期信号から作った水平、垂
直偏向電流を、外部制御信号と比較し、それぞれ水平ブ
ランキングパルス、垂直ブランキングパルスを作り出
し、これらを混合してブランキングパルスを発生させる
ことにより、入力信号の周波数に自動的に追随し、映像
の左端、右端、上端、下端、を各々独立に調整すること
ができる効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管を用いた電子
機器に関する電子回路とビデオプロジェクター（以下Ｖ
Ｐと呼ぶ）およびテレビジョン受信機（以下ＴＶと呼
ぶ）における映像信号処理に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＴＶ、ＶＰの需要拡大とともに、
放送メディアの多様化、コンピュータの多機種多機能化
が進行しつつある。このような一般ＴＶ放送、コンピュ
ータの映像を再生する過程で、ＴＶおよびＶＰの帰線期
間に映像を出画させなくするための電子回路（以下ブラ
ンキング回路と呼ぶ）を有したものがある。

【０００３】以下、従来のブランキング回路例について
図面を参照しながら説明する。図５において、１は水平
同期信号ライン、２は水平偏向パルス発生回路、１２は
水平ブランキングパルスライン、２９は水平位相制御回
路、３０は水平幅制御回路を示す。

【０００４】図５に示すように従来のブランキング回路
は、水平同期信号から水平偏向パルス発生回路２にて水
平偏向パルス（以下ＨＰと呼ぶ）を作成し、そのＨＰを
基準に水平位相制御回路２９にて水平ブランキングパル
スの位相を制御し、水平幅制御回路３０にて水平ブラン
キングパルスの幅を制御している。

【０００５】そのタイミング図を図６に示す。図６で
は、ＨＰの立ち上がりを検出し、Ｔ１の期間、パルスを
発生させ、更にそのパルスの立ち下がりを検出してＴ２
の期間、パルスを発生させている。即ち、Ｔ１は水平ブ
ランキングパルスの位相を、Ｔ２は幅を制御するための
時間変数で、可変抵抗等で調整、制御していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブランキング回路では、水平同期信号の周波
数に関係なく、ある一定値の水平ブランキング位相しか
取ることができないため、異なる周波数の水平同期信号
を入力した場合、適正な位相でブランキングがかからな
いという問題点を有していた。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、水平
同期信号の周波数に追随して適正な水平ブランキング位
相、および幅を自動的に制御するブランキング回路を使
用したＶＰ、ＴＶを提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のブランキング回路は、水平偏向コイルを駆動
するための水平偏向パルス発生回路と、水平偏向コイル
に流れる水平偏向電流を電圧に変換する電流電圧変換回
路と、画像の左端を決めるための左端基準電圧発生回路
と、上記電流電圧変換回路から得る電圧と上記左端基準
電圧発生回路から得る電圧とを比較しパルスを発生させ
る左端比較回路と、画像の右端を決めるための右端基準
電圧発生回路と、上記電流電圧変換回路から得る電圧と
上記右端基準電圧発生回路から得る電圧とを比較しパル
スを発生させる右端比較回路と、上記水平偏向パルス発
生回路および左端比較回路および右端比較回路から得る
パルスを混合する混合回路とを備えたことを特徴とす
る。

【０００９】

【作用】本発明は上記した構成により、水平同期信号の
周波数に自動的に追随し、映像の左端、右端を各々独立
に調整することができるような水平ブランキングパルス
を発生することができるものである。

【００１０】

【実施例】（実施例１）以下、本発明の第１の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。

【００１１】図１において、１は水平同期信号ライン、
２は水平偏向パルス発生回路、３は水平偏向コイル、４
は電流電圧変換回路、５は水平ブランキング（左）制御
端子、６は水平ブランキング（右）制御端子、７は左端
基準電圧発生回路、８は右端基準電圧発生回路、９は左
端比較回路、１０は右端比較回路、１１は混合回路、１
２は水平ブランキングパルスライン、１３は水平ブラン
キング回路を示す。また、この水平ブランキング回路１
３のタイミング図を図４に示す。

【００１２】まず、ＨＰは水平偏向パルス発生回路２に
より水平同期信号から作られ、水平偏向コイル３に水平
偏向電流が流れる。この水平偏向電流は、入力同期信号
の周波数に自動的に追随し、一定振幅かつ安定なのこぎ
り電流が流れるような回路であり、この偏向電流を電流
電圧変換回路４により電圧に変換する。一方、水平ブラ
ンキング（左）制御端子５から入力された水平ブランキ
ング（左）のデータを、左端基準電圧発生回路７により
ＤＣ電圧に変換され、左端比較回路９で上記偏向電圧と
比較され、後者電圧が前者電圧より低くなったとき左端
比較回路９よりパルスが発生する。同様に、水平ブラン
キング（右）制御端子６から入力された水平ブランキン
グ（右）のデータを、右端基準電圧発生回路８によりＤ
Ｃ電圧に変換され、右端比較回路１０で上記偏向電圧と
比較され、後者電圧が前者電圧より高くなったとき右端
比較回路１０よりパルスが発生する。このように、左端
比較回路９および右端比較回路１０より発生した各パル
スとＨＰとを混合回路１１で和をとることにより水平ブ
ランキングパルスを得ることができる。ここで、水平ブ
ランキング（左）制御端子５および水平ブランキング
（右）制御端子６のデータを変化させれば、それぞれ映
像の左端、右端を独立に調整することができることにな
る。

【００１３】（実施例２）以下、本発明の第２の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００１４】図２において、１４は垂直同期信号ライ
ン、１５は垂直偏向パルス発生回路、１６は垂直偏向コ
イル、１７は電流電圧変換回路、１８は垂直ブランキン
グ（上）制御端子、１９は垂直ブランキング（下）制御
端子、２０は上端基準電圧発生回路、２１は下端基準電
圧発生回路、２２は上端比較回路、２３は下端比較回
路、２４は混合回路、２５は垂直ブランキングパルスラ
イン、２６は垂直ブランキング回路を示し、図１と構成
が異なるのは、図１の水平、左端、右端に対し、図２で
は垂直、上端、下端に対応しているということで、回路
動作は実施例１と同様である。

【００１５】まず、垂直偏向パルスは垂直偏向パルス発
生回路１５により垂直同期信号から作られ、垂直偏向コ
イル１６に垂直偏向電流が流れる。この垂直偏向電流
は、入力同期信号の周波数に自動的に追随し、一定振幅
かつ安定なのこぎり電流が流れるような回路であり、こ
の偏向電流を電流電圧変換回路１７により電圧に変換す
る。一方、垂直ブランキング（上）制御端子１８から入
力された垂直ブランキング（上）のデータを、上端基準
電圧発生回路２０によりＤＣ電圧に変換され、上端比較
回路２２で上記偏向電圧と比較され、後者電圧が前者電
圧より低くなったとき上端比較回路２２よりパルスが発
生する。同様に、垂直ブランキング（下）制御端子１９
から入力された垂直ブランキング（下）のデータを、下
端基準電圧発生回路２１によりＤＣ電圧に変換され、下
端比較回路２３で上記偏向電圧と比較され、後者電圧が
前者電圧より高くなったとき下端比較回路２３よりパル
スが発生する。このように、上端比較回路２２および下
端比較回路２３より発生した各パルスと垂直偏向パルス
とを混合回路２４で和をとることにより垂直ブランキン
グパルスを得ることができる。ここで、垂直ブランキン
グ（上）制御端子１８および垂直ブランキング（下）制
御端子１９のデータを変化させれば、それぞれ映像の上
端、下端を独立に調整することができることになる。

【００１６】（実施例３）以下、本発明の第３の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００１７】図３において、１は水平同期信号ライン、
５は水平ブランキング（左）制御端子、６は水平ブラン
キング（右）制御端子、１３は水平ブランキング回路、
１４は垂直同期信号ライン、１８は垂直ブランキング
（上）制御端子、１９は垂直ブランキング（下）制御端
子、２６は垂直ブランキング回路、２７は混合回路、２
８はブランキングパルスラインを示す。

【００１８】上記実施例１で示した水平ブランキング回
路１３の出力信号である水平ブランキングパルスと、上
記実施例２で示した垂直ブランキング回路２６の出力信
号である垂直ブランキングパルスとを、混合回路２７で
和を取ったものがブランキングパルスとして出力され
る。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば入力信号の周波数に自動的に追随し、映像の
左端、右端、上端、下端、を各々独立に調整することが
できるようなブランキングパルスを発生することができ
る優れた電子回路およびビデオプロジェクタ−およびテ
レビジョン受信機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における電子回路のブロ
ック図

【図２】本発明の第２の実施例における電子回路のブロ
ック図

【図３】本発明の第３の実施例におけるビデオプロジェ
クタ−およびテレビジョン受信機のブロック図

【図４】本発明の第１の実施例における電子回路のタイ
ミング図

【図５】従来例における電子回路のブロック図

【図６】従来例における電子回路のタイミング図

【符号の説明】

１ 水平同期信号ライン １２ 水平ブランキングパルスライン １３ 水平ブランキング回路 １４ 垂直同期信号ライン ２５ 垂直ブランキングパルスライン ２６ 垂直ブランキング回路 ２８ ブランキングパルスライン

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 陰極線管を使用した電子機器において、
   水平偏向コイルを駆動するための水平偏向パルス発生回
   路と、水平偏向コイルに流れる水平偏向電流を電圧に変
   換する電流電圧変換回路と、画像の左端を決めるための
   左端基準電圧発生回路と、上記電流電圧変換回路から得
   る電圧と上記左端基準電圧発生回路から得る電圧とを比
   較しパルスを発生させる左端比較回路と、画像の右端を
   決めるための右端基準電圧発生回路と、上記電流電圧変
   換回路から得る電圧と上記右端基準電圧発生回路から得
   る電圧とを比較しパルスを発生させる右端比較回路と、
   上記水平偏向パルス発生回路および左端比較回路および
   右端比較回路から得るパルスを混合する混合回路とを備
   えた水平ブランキングパルスを発生させる特徴を持つ電
   子回路。
2. 【請求項２】 陰極線管を使用した電子機器において、
   垂直偏向コイルを駆動するための垂直偏向パルス発生回
   路と、垂直偏向コイルに流れる垂直偏向電流を電圧に変
   換する電流電圧変換回路と、画像の上端を決めるための
   上端基準電圧発生回路と、上記電流電圧変換回路から得
   る電圧と上記上端基準電圧発生回路から得る電圧とを比
   較しパルスを発生させる上端比較回路と、画像の下端を
   決めるための下端基準電圧発生回路と、上記電流電圧変
   換回路から得る電圧と上記下端基準電圧発生回路から得
   る電圧とを比較しパルスを発生させる下端比較回路と、
   上記水平偏向パルス発生回路および上端比較回路および
   下端比較回路から得るパルスを混合する混合回路とを備
   えた垂直ブランキングパルスを発生させる特徴を持つ電
   子回路。
3. 【請求項３】 赤、緑、青３管の陰極線管を使用したビ
   デオプロジェクターにおいて、請求項１および請求項２
   記載の電子回路を搭載したことを特徴とするビデオプロ
   ジェクター。
4. 【請求項４】 請求項１または請求項２記載の電子回路
   を搭載したことを特徴とするテレビジョン受信機。