JPH0622153Y2 - 多段水封式真空ポンプ - Google Patents

多段水封式真空ポンプ

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JPH0622153Y2
JPH0622153Y2 JP8276089U JP8276089U JPH0622153Y2 JP H0622153 Y2 JPH0622153 Y2 JP H0622153Y2 JP 8276089 U JP8276089 U JP 8276089U JP 8276089 U JP8276089 U JP 8276089U JP H0622153 Y2 JPH0622153 Y2 JP H0622153Y2
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JP
Japan
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stage
port
casing
impeller
pump
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JP8276089U
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JPH0321588U (ja
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泰利 妹尾
範雄 安
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は多段水封式真空ポンプに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、ケーシング内の液体(例えば、水)を羽根車
(インペラとも称する)によって回転し、その液体の羽
根車の半径方向の移動によって気体(例えば、エアー)
を吸入排出して、気体を圧送または排除する水封式の真
空ポンプは古くから知られており、このポンプを複数個
使用し、前段側ポンプの排気口と後段側ポンプの吸気口
を連通して一段のものよりも高い真空度を得られるよう
にした多段水封式真空ポンプも種々提案されている。
この種の多段水封式真空ポンプは第8図に示すように、
一方側に吸気口を形成する共に、他方側に排気口を形成
した前段側ポンプ部101と後段側ポンプ部102とを
空間部103を介して連結し、その各ポンプ部101,
102のインペラ101a,102aを同一回転軸10
4上に配置した構成より成るものであり、第9図に示す
ように、構成の簡素化のために、前段側ポンプ部101
と後段側ポンプ部102とを同一部品で構成し、前段側
のインペラ101aと後段側のインペラ102aの偏心
方向をほぼ一致させた場合、前段側ポンプ部101の排
気口101bと後段側ポンプ部102の吸気口102b
との位置がずれているので、空間部103により前段側
ポンプ部101の排気口101bと後段側ポンプ部10
2の吸気口102bを連通状態としている。尚、この空
間部103は前段側ポンプ部101と後段側ポンプ部1
02の間に介設したケーシング103aにより形成して
ある。上記のものはインペラの中心Oとケーシングの中
心Pとを偏心した偏心形〔単動式〕のものであるが、公
知の同種ポンプにおいては対称形〔複動式〕のものであ
っても同様に空間部を必要とする。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の多段水封式真空ポンプによる
と、次のような問題点がある。
a)前段側ポンプ部と後段側ポンプ部の間に介設した空
間部により前段側ポンプ部の排気口と後段側ポンプ部の
吸気口を連通しているので、空間部のスペースが必要と
なり、コンパクトにすることができない。
b)空間部の分だけ回転軸が長くなるので、回転軸にた
わみが生じてしまい、振動や騒音の発生原因となる。ま
た、軸受に負荷がかかり消耗あるいは破損し易くなる。
そして、クリアランスの少ないポートプレートとインペ
ラが接触し、ポートプレートにインペラの羽根が齧りつ
いて停止するという故障あるいは破損の原因となる虞れ
が生じる。
c)空間部を形成するためにケーシング等の部品が必要
になるので、部品点数が多く、構造が複雑となり、組立
や分解に手間がかかる。また、コスト高になる この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、部品点
数を減少して構造を簡略化すると共に、回転軸の長さを
短くしてたわみを減少させることができ、コンパクトで
低コストな多段水封式真空ポンプを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記課題を解決するため、各ポンプ部のイン
ペラを同一回転軸上に配置し、前段側ポンプ部の排気口
と後段側ポンプ部の吸気口を連通した多段水封式真空ポ
ンプにおいて、上記前段側ポンプ部と後段側ポンプ部を
区画する仕切プレートを設け、この仕切プレートの一側
に前段側ポンプ部の排気口を形成するとともに、他側に
上記排気口に連通する後段側ポンプ部の吸気口を形成し
た多段水封式真空ポンプを構成したものである。
〔作用〕
この考案によれば、仕切プレートにより前段側ポンプ部
の排気口と後段側ポンプ部の吸気口を連通できるので、
前段側ポンプ部と後段側ポンプ部に空間部を設ける必要
がなくなり、コンパクトにでき、部品点数を減少して構
造を簡略化することができる。また、回転軸の長さも短
くなるので、回転軸のたわみを減少させることができ
る。
〔実施例〕
この考案に係る一実施例を図面に基づいて説明する。
図面の第1図は多段水封式真空ポンプの断面図、第2図
は連通部分の説明図、第3図は吸気側ハウジングの正面
図、第4図は前段側ポートプレートの正面図、第5図は
仕切プレート,前段側ケーシングの正面図、第6図は後
段側ケーシングおよびポートプレートの正面図、第7図
は排気側ハウジングの正面図である。
第1図に示すように多段水封式真空ポンプAは、前段側
ポンプ部と、後段側ポンプC部と、軸受部Dとからな
り、前段側ポンプ部Bと後段側ポンプC部の間に仕切プ
レート1を介設して前段側ポンプ部Bと後段側ポンプC
部を連結している。
上記前段側ポンプ部Bは一方側から吸気し他方側へ排気
するもので、吸気側ハウジング2と、前段側ケーシング
3と、その間に介設した前段側ポートプレート4と、仕
切プレート1からなり、仕切プレート1と前段側ケーシ
ング3とを一体に形成している。また、仕切プレート1
と前段側ポートプレート4とに挟まれた前段側ケーシン
グ3内には前段側インペラ5を設けている。
上記後段側ポンプ部Cは一方側から吸気し他方側へ排気
するもので、排気側ハウジング6と、後段側ケーシング
7と、その間に介設した後段側ポートプレート8と、仕
切プレート1からなり、後段側ポートプレート8と後段
側ケーシング7とを一体に形成している。また、仕切プ
レート1と後段側ポートプレート8とに挟まれた後段側
ケーシング7内には後段側インペラ9を設けている。そ
して、前段側インペラ5と後段側インペラ9とを同一回
転軸10上に配置しており、ボルト10aおよびスペー
サー10b等により前段側インペラ5と後段側インペラ
9を回転軸10に固定している。上記吸気側ハウジング
2と排気側ハウジング6は前段側ケーシング3および後
段側ケーシング7を介在してボルト11により連結して
おり、排気側ハウジング6は軸受部Dとボルト12によ
り連結している。この軸受部Dには回転軸10を回動自
在に支持する図示しない軸受が設けられており、ポンプ
部B、Cの反対側にはプーリーあるいはカップリング等
により駆動力を伝達する駆動用モータを配置している。
上記仕切プレート1は第1図,第2図および第5図に示
すように、略円板形状で、一側面に前段側ポンプ部Bの
排気口1bを形成すると共に、他側面に後段側ポンプ部
Cの吸気口1cを形成して前段側ポンプ部Bと後段側ポ
ンプ部Cを連通しており、この排気口1bと吸気口1c
との位置を重ね合わせるために、第2図に示すように、
前段側インペラ5の中心O(後段側インペラ9の中心も
同じ)に対する前段側ケーシング3の内周Kの中心P
と後段側ケーシング7の内周Kの中心Qとの偏心角度
をずらしている。また、仕切プレート1の中心に孔1a
を形成しており、この周りに排気口1bと吸気口1cを
形成している。この排気口1bと吸気口1cは大きさが
ことなるので、仕切プレート1内を吸気口1c側に拡開
するテーパー状に形成している。そして、この仕切プレ
ート1は一枚の板で形成したが、排気口を形成した板と
吸気口を形成した板を張り合わせたものでもよい。
上記前段側ケーシング3は第1図および第5図に示すよ
うに、略円筒形状で、前段側ケーシング3内の中心を前
段側インペラ5の中心に対して上側に偏心させており、
後段側ケーシング7内の中心を下側に偏心させている。
なお、図中の矢印Xは各インペラ5,7の回転方向を示
し、また、第5図において、内側の二点鎖線Eは前段
側インペラ5の外周、外側の二点鎖線Kは後段側ケー
シングの内周を示す。
上記前段側インペラ5は第1図および第2図に示すよう
に、略放射状に配置した羽根5aにより構成されてお
り、後段側インペラ9も同様であるが、前段側ポンプ部
Bの方が後段側ポンプ部Cより高真空になるので、前段
側インペラ5の方が後段側インペラ9よりも幅を広くし
ている。
上記吸気側ハウジング2は第1図および第3図に示すよ
うに、中心に給水口2aを形成しており、上側には吸気
口2bを吸気路2cに連通するように形成している。上
記前段側ポートプレート4は第1図および第4図に示す
ように、略円板形状で、中心に孔4aを形成しており、
その周りに吸気ポート4bを形成している。
上記排気側ハウジング6は第1図および第7図に示すよ
うに、中心にメカニカルシール13を収納する孔6aを
形成しており、上方には排気口6bを設け、その排気口
6bと連通する排気路6cを孔6aの周りに形成してい
る。また、下側にはドレーン抜き孔6dが形成されてい
る。第1図において、14は回転軸10に取付けた水切
板である。上記後段側ケーシング7および後段側ポート
プレート8は第6図に示すように、略円筒形状の後段側
ケーシング7内側に略円板形状の後段側ポートプレート
8を位置している。この後段側ポートプレート8の中心
に孔8aを形成しており、その周りに排気ポート8bを
形成している。第6図において、二点鎖線Eは後段側
インペラ9の外周を示し、実線Kは後段側ケーシング
7の内周を示している。
次に、この多段水封式真空ポンプAの作動および作用を
説明する。
給水口2aから水を供給し、図示しないモータにより回
転軸10を回転して各インペラ5,9を回転すると、各
ケーシング3,7内の水は各ケーシング3,7の内周壁
に沿って流れ、環状になって回転する。各インペラ5,
9の中心は各ケーシング3,7の内周壁の中心に対して
偏心しているので、前段側ポンプ部Bには上側に空間が
形成され、後段側ポンプ部Cには下側に空間が形成され
る。この空間が回転によって膨張収縮することによりエ
アーを吸入排出する。
また、エアーの流れを説明すると、前段側ポンプ部Bの
吸気口2bからのエアーは、吸気路2cを通過し吸気ポ
ート4bから前段側ケーシング3内に吸い込まれる。前
段側ケーシング3内から排出されるエアーは、前段側ポ
ンプ部Bの排気口1bから排出されると共に、後段側ポ
ンプ部Cの吸気口1cを介して後段側ケーシング7内に
吸い込まれる。後段側ケーシング7内から排出されたエ
アーは、排気ポート8bから排気路6cを通過し後段側
ポンプ部Cの排気口6bを介して外部に排出されること
になる。
上記実施例はエルモ型かつポートプレート型の2段のも
のとしたが、この考案は上記一実施例に限るものではな
く、例えば、3段のものがあってもよい。また、対称形
〔複動式〕(ナッシュ型ともいう)のものであってもよ
く、この場合は、前段側ポンプ部の楕円形ケーシングに
対して後段側ポンプ部の楕円形ケーシングを約90度回
転した状態にすれば、前段側ポンプ部の排気口と後段側
ポンプ部の吸気口との位置を合わせることができる。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成したので、次のような効果
がある。
a)前段側ポンプ部の排気口と後段側ポンプ部の吸気口
との位置を合わせ、一側面に排気口を形成すると共に、
他側面に吸気口を形成して前段側ポンプ部の排気口と後
段側ポンプ部の吸気口を連通する仕切プレートを前段側
ポンプ部と後段側ポンプ部の間に介設したことにより、
前段側ポンプ部と後段側ポンプ部の間に空間部を設ける
必要がなく、コンパクトにできる。
b)前段側ポンプ部と後段側ポンプ部の間に空間部を設
ける必要がなくなるので、空間部の分だけ回転軸が短く
なり、回転軸のたわみを減少することができ、振動や騒
音の発生をおさえることができる。また、軸受にかかる
負荷が減少するので、軸受の消耗あるいは破損がし難く
なる。そして、ポートプレートにインペラの羽根が齧り
ついて停止するという故障あるいは破損を防止できる。
c)空間部を必要とせず、空間部を形成するためのケー
シング等の部品が不要になるので、部品点数を減少して
構造を簡略化することができる。また、構造が簡単とな
ることにより、組立や分解に手間がかからずメンテナン
スが容易になる。そして低コストになる。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図から第7図はこの考案の実施例に係り、第
1図は多段水封式真空ポンプの断面図、第2図は連通部
分の説明図、第3図は吸気側ハウジングの正面図、第4
図は前段側ポートプレートの正面図、第5図は仕切プレ
ート,前段側ケーシングの正面図、第6図は後段側ケー
シングおよびポートプレートの正面図、第7図は排気側
ハウジングの正面図である。また、第8図および第9図
は従来例に係り、第8図は従来の多段水封式真空ポンプ
の説明図、第9図は従来の連通部分の説明図である。 A…多段水封式真空ポンプ B…前段側ポンプ部 C…後段側ポンプ部 1…仕切プレート 1b,6b…排気口 1c,2b…吸気口 2…吸気側ハウジング 3…前段側ケーシング 4…前段側ポートプレート 5…前段側インペラ 6…排気側ハウジング 7…後段側ケーシング 8…後段側ポートプレート 9…後段側インペラ 10…回転軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各ポンプ部のインペラを同一回転軸上に配
    置し、前段側ポンプ部の排気口と後段側ポンプ部の吸気
    口を連通した多段水封式真空ポンプにおいて、 上記前段側ポンプ部と後段側ポンプ部を区画する仕切プ
    レートを設け、この仕切プレートの一側に前段側ポンプ
    部の排気口を形成するとともに、他側に上記排気口に連
    通する後段側ポンプ部の吸気口を形成したことを特徴と
    する多段水封式真空ポンプ。
JP8276089U 1989-07-14 1989-07-14 多段水封式真空ポンプ Expired - Lifetime JPH0622153Y2 (ja)

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JPH0321588U JPH0321588U (ja) 1991-03-04
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JP2005344511A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Shin Nippon Machinery Co Ltd 2段型水封式ポンプ

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JPH0321588U (ja) 1991-03-04

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