JPH06221471A - 複合管 - Google Patents
複合管Info
- Publication number
- JPH06221471A JPH06221471A JP5012351A JP1235193A JPH06221471A JP H06221471 A JPH06221471 A JP H06221471A JP 5012351 A JP5012351 A JP 5012351A JP 1235193 A JP1235193 A JP 1235193A JP H06221471 A JPH06221471 A JP H06221471A
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- JP
- Japan
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- layer
- resin
- tube
- inner layer
- outer layer
- Prior art date
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- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価であり、有機物や金属イオンなどの溶出
が少なく、耐熱性に優れ、高剛性であって、純水、超純
水などの流体の配管材料として好適な合成樹脂管を提供
すること。 【構成】 内層がポリフェニレンサルファイド樹脂層
2、外層が塩素化塩化ビニル樹脂層1からなる複合管。
が少なく、耐熱性に優れ、高剛性であって、純水、超純
水などの流体の配管材料として好適な合成樹脂管を提供
すること。 【構成】 内層がポリフェニレンサルファイド樹脂層
2、外層が塩素化塩化ビニル樹脂層1からなる複合管。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、有機物や金属イオン
などの溶出が少なく、純水、超純水などの流体の配管材
料として好適な合成樹脂管に関する。
などの溶出が少なく、純水、超純水などの流体の配管材
料として好適な合成樹脂管に関する。
【0002】
【従来の技術】純水、超純水などの流体の配管材料とし
て、塩化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデンなどからな
る合成樹脂管が使用されている。特に、半導体製造過程
においては、細菌等による汚染防止のために、100℃
に近い超純水による殺菌が可能であるよう、耐熱性が要
求されるとともに有機物や金属イオンの溶出がより少な
い配管材料が求められている。
て、塩化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデンなどからな
る合成樹脂管が使用されている。特に、半導体製造過程
においては、細菌等による汚染防止のために、100℃
に近い超純水による殺菌が可能であるよう、耐熱性が要
求されるとともに有機物や金属イオンの溶出がより少な
い配管材料が求められている。
【0003】そのような配管材料として、ポリエーテル
エーテルケトン樹脂管などの合成樹脂管が知られている
(特開昭62−215186号公報)。ところで、ポリ
エーテルエーテルケトン樹脂は非常に高価であるため、
この樹脂を内層の内周面にのみ使用し、管中央部では、
その内周面を外周層に比し薄くし、管端部分では、内周
面が外周層に比し厚くした合成樹脂管が提案されている
(特開平2−271187号公報)。
エーテルケトン樹脂管などの合成樹脂管が知られている
(特開昭62−215186号公報)。ところで、ポリ
エーテルエーテルケトン樹脂は非常に高価であるため、
この樹脂を内層の内周面にのみ使用し、管中央部では、
その内周面を外周層に比し薄くし、管端部分では、内周
面が外周層に比し厚くした合成樹脂管が提案されている
(特開平2−271187号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂管は、ポリエーテルエーテル
ケトン樹脂層の厚さが均一でないので製造が難しく、特
殊な装置を必要とするといった問題があった。
ーテルエーテルケトン樹脂管は、ポリエーテルエーテル
ケトン樹脂層の厚さが均一でないので製造が難しく、特
殊な装置を必要とするといった問題があった。
【0005】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
のであって、安価にして、耐熱性に優れ、有機物や金属
イオンなどの溶出が少なく、また、製造が容易な複合管
を提供することを目的とする。
のであって、安価にして、耐熱性に優れ、有機物や金属
イオンなどの溶出が少なく、また、製造が容易な複合管
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の複合管は、内
層がポリフェニレンサルファイド樹脂層、外層が塩素化
塩化ビニル樹脂層からなることを特徴としている。
層がポリフェニレンサルファイド樹脂層、外層が塩素化
塩化ビニル樹脂層からなることを特徴としている。
【0007】外層に使用される塩素化塩化ビニル樹脂
は、ポリ塩化ビニル(塩素含有量56.8重量%)に塩
素を反応させて製造されるものであり、一般に、塩素含
有量が60〜70重量%、平均分子量が500〜140
0のものが用いられる。
は、ポリ塩化ビニル(塩素含有量56.8重量%)に塩
素を反応させて製造されるものであり、一般に、塩素含
有量が60〜70重量%、平均分子量が500〜140
0のものが用いられる。
【0008】また、内層に使用されるポリフェニレンサ
ルファイド樹脂としては、一旦低粘度(低分子量)のも
のを重合した後、空気の存在下で加熱、架橋して高分子
量化する架橋型ポリフェニレンサルファイド樹脂と、重
合段階で直鎖状高分子に高分子量化する直鎖型ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂のいずれも使用することができ
るが、耐衝撃性が特に要求される用途に用いられる場合
には、後者の直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂を
使用することが好ましい。
ルファイド樹脂としては、一旦低粘度(低分子量)のも
のを重合した後、空気の存在下で加熱、架橋して高分子
量化する架橋型ポリフェニレンサルファイド樹脂と、重
合段階で直鎖状高分子に高分子量化する直鎖型ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂のいずれも使用することができ
るが、耐衝撃性が特に要求される用途に用いられる場合
には、後者の直鎖型ポリフェニレンサルファイド樹脂を
使用することが好ましい。
【0009】この発明の複合管においては、外層の塩素
化塩化ビニル樹脂層が、管として必要とされる強度を受
け持つような厚さとするのが好ましく、その肉厚t(m
m)は、Nadyの式に基づいて、次式により求めるこ
とができる。 t=DP/(2σ+P) 式中、Dは管外径(mm)、Pは内水圧 (kgf/cm
2)〔JIS K 67764「耐熱性硬質塩化ビニル
管」に従う場合には5kgf/cm)である〕、σは塩
素化塩化ビニル樹脂層の90℃における引張強度 (kg
f/cm2 ×5)である。
化塩化ビニル樹脂層が、管として必要とされる強度を受
け持つような厚さとするのが好ましく、その肉厚t(m
m)は、Nadyの式に基づいて、次式により求めるこ
とができる。 t=DP/(2σ+P) 式中、Dは管外径(mm)、Pは内水圧 (kgf/cm
2)〔JIS K 67764「耐熱性硬質塩化ビニル
管」に従う場合には5kgf/cm)である〕、σは塩
素化塩化ビニル樹脂層の90℃における引張強度 (kg
f/cm2 ×5)である。
【0010】この発明の複合管は、直管状のもの、エル
ボ、チーズなどの管継手状のものに適用できる。
ボ、チーズなどの管継手状のものに適用できる。
【0011】前者の直管状のものの製造には、二台の押
出機をクロスヘッドダイなどの金型に連結し、塩素化塩
化ビニル樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂とを筒
状に二層に押出す共押出成形法、予め製造した塩素化塩
化ビニル管と、この管にポリフェニレンサルファイド樹
脂管を挿入して両者を接着する方法などが採用される。
前者の共押出成形法において、二層に押出された複合管
の冷却フォーミング、引取機、切断機等の付帯設備は、
普通の熱可塑性樹脂の製管に用いられるものと特に相違
しない。また、後者の管継手の場合には、二色射出成形
法、直管状の複合管を裁断、加工して製造する方法など
が採用される。
出機をクロスヘッドダイなどの金型に連結し、塩素化塩
化ビニル樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂とを筒
状に二層に押出す共押出成形法、予め製造した塩素化塩
化ビニル管と、この管にポリフェニレンサルファイド樹
脂管を挿入して両者を接着する方法などが採用される。
前者の共押出成形法において、二層に押出された複合管
の冷却フォーミング、引取機、切断機等の付帯設備は、
普通の熱可塑性樹脂の製管に用いられるものと特に相違
しない。また、後者の管継手の場合には、二色射出成形
法、直管状の複合管を裁断、加工して製造する方法など
が採用される。
【0012】
【作用】この発明の複合管においては、純水、超純水な
どの流体が直接接する内層が、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂層からなるので、有機物や金属イオンの溶出が
少なく、そして、外層が、塩素化塩化ビニル樹脂層から
なるので、耐熱性、機械的強度に優れ、純水や超純水な
どの流体の配管材料として好適に使用され得、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂とから
なるので安価に提供できる。
どの流体が直接接する内層が、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂層からなるので、有機物や金属イオンの溶出が
少なく、そして、外層が、塩素化塩化ビニル樹脂層から
なるので、耐熱性、機械的強度に優れ、純水や超純水な
どの流体の配管材料として好適に使用され得、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂とから
なるので安価に提供できる。
【0013】
【実施例】図1は、この発明の複合管の実施例の一部切
欠正面図であり、1は外層、2は内層である。外層1は
塩素化塩化ビニル樹脂から形成され、内層2は直鎖型ポ
リフェニレンサルファイド樹脂から形成されている。内
層2の厚さは通常1〜1.5mm程度とされ、外層1は
前記した式により求められた厚さとされている。
欠正面図であり、1は外層、2は内層である。外層1は
塩素化塩化ビニル樹脂から形成され、内層2は直鎖型ポ
リフェニレンサルファイド樹脂から形成されている。内
層2の厚さは通常1〜1.5mm程度とされ、外層1は
前記した式により求められた厚さとされている。
【0014】なお、図示の右端の破線の部分21は、内
層2のポリフェニレンサルファイド樹脂層を延長して折
り返したものであって必要に応じて設けることができ
る。内層2を延長する代わりに、管端部外層1のみを切
断除去し、内層2を折り返すことができる。このように
管端をポリフェニレンサルファイド樹脂で保護する構造
とすれば、突合わせ熱融着法により複合管を接続する場
合に、外層の塩素化塩化ビニル樹脂が管内にビートとな
って突出しないので好ましい。
層2のポリフェニレンサルファイド樹脂層を延長して折
り返したものであって必要に応じて設けることができ
る。内層2を延長する代わりに、管端部外層1のみを切
断除去し、内層2を折り返すことができる。このように
管端をポリフェニレンサルファイド樹脂で保護する構造
とすれば、突合わせ熱融着法により複合管を接続する場
合に、外層の塩素化塩化ビニル樹脂が管内にビートとな
って突出しないので好ましい。
【0015】
【発明の効果】この発明の複合管は、以上述べたとお
り、全体として安価にして、かつ、外層によって耐熱性
及び高剛性が発現され、内層によって有機物や金属イオ
ンの溶出がなくなるので、純水、超純水などの配管材料
として好適に使用される。
り、全体として安価にして、かつ、外層によって耐熱性
及び高剛性が発現され、内層によって有機物や金属イオ
ンの溶出がなくなるので、純水、超純水などの配管材料
として好適に使用される。
【図1】この発明の複合管の実施例の一部切欠正面図で
ある。
ある。
1 外層(塩素化塩化ビニル樹脂層) 2 内層(ポリフェニレンサルファイド樹脂層)
Claims (1)
- 【請求項1】 内層がポリフェニレンサルファイド樹脂
層、外層が塩素化塩化ビニル樹脂層からなることを特徴
とする複合管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5012351A JPH06221471A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 複合管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5012351A JPH06221471A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 複合管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06221471A true JPH06221471A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11802868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5012351A Pending JPH06221471A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 複合管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06221471A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008191A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 超純水用管継手 |
WO2021066066A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 積水化学工業株式会社 | 複層管 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP5012351A patent/JPH06221471A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008191A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 超純水用管継手 |
WO2021066066A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 積水化学工業株式会社 | 複層管 |
US11673380B2 (en) | 2019-09-30 | 2023-06-13 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Multilayer tube |
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