JPH06221443A - オイルシールとその製造方法 - Google Patents

オイルシールとその製造方法

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JPH06221443A
JPH06221443A JP5029757A JP2975793A JPH06221443A JP H06221443 A JPH06221443 A JP H06221443A JP 5029757 A JP5029757 A JP 5029757A JP 2975793 A JP2975793 A JP 2975793A JP H06221443 A JPH06221443 A JP H06221443A
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JP
Japan
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reinforcing ring
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oil seal
ring
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Kunihiro Nishijima
国広 西嶋
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 補強環と弾性体よりなるオイルシールにおい
て、補強材の打ち抜き成形性と歪精度を向上する。 【構成】 複数の分割形状に打ち抜いた後これらを接合
して環状の補強環を得、該補強環にシール部を設けたこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転部分を密封するオイ
ルシールに関し、さらに詳しくは形成材料の節約と精度
向上とをもたらすオイルシールとその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルシールの製作にあたって
は、予め金属の板材から環状の金属環を打ち抜き形成
し、該金属環へ絞り加工あるいは接着剤塗布など施した
後、合成樹脂あるいは合成ゴム等の弾性体を型内で加硫
接着成型し、該金属環とシール部とが一体化されたオイ
ルシールを得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような金属環とシール部とからなるオイルシールは金属
環の成形に以下のような不具合があり製造コスト低減と
精度向上に好ましい構造物となり得ていない。すなわ
ち、前記金属環の成形においては、多くの場合帯状に巻
かれた金属板材を順に打ち抜きパンチへ送り、連続的に
打ち抜き造形するが、このとき丸形状物の外径の巾寸法
と送りピッチは最低限の必要寸法であって、その外側の
周囲部分と中側の芯部分の不要部分を除去すると20%
〜30%程度しか有効な材料利用ができない。
【0004】以下、図面を参照しつつ詳述する。この歩
留まりの悪さを解消とするものとして、図3及び図4に
示す特公昭62−22026号公報に見られるような省
資源タイプのオイルシールの製造方法も見られる。この
構造を説明すると、互いに対向する位置の弦部を一部欠
除して外径欠け補強環a2を打ち抜き形成した後、これ
にシール部2を形成せしめて外周部の欠けたオイルシー
ルを得ている。しかしながらこのような材料歩留まりを
高めた外径欠け補強環a2にあっても中側の芯部分とか
一部の外周部分に材料ロスが見られ目を見張るべき改善
がなされていないし、それにも増して致命的な欠点は、
ただでさえ歪の発生し易い絞り加工等の延縮加工時、一
様に周部分の質量が形成されていない外径欠け造形によ
って大きな歪が発生し、シール部の接触精度を大きく低
下させてシール性と耐久性に極めて悪い影響を与えるこ
とが予測される。本発明はこのような欠点に鑑み、材料
歩留まりを飛躍的に高めかつ高精度で強固な嵌合力を得
さしめるオイルシールを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を図面に基づいて
説明すると、図5に示すように、相対回転する回転部分
に取り付けられその密封をなすオイルシールに関してお
り、補強環1を有し、該補強環1に弾性体よりなるシー
ル部2を設けてなるオイルシールであって、図1に示す
ように複数の分割環形状物a1を板材Aから打ち抜き造
形した後、図2の如くその各各を接合一体化して環状の
補強環1を得、前記補強環1へシール部2を設けたこと
を特徴としている。
【0006】また、補強環1とシール部2からなるオイ
ルシールの製造方法であって、図1に示す如く複数の分
割環形状物a1を板材Aから打ち抜き所望形状に造形し
た後、図2のようにその各各の接合部を接合して一体化
された環状の補強環1を形成し、前記補強環1へシール
リップ等を持つシール部2を成型せしめたことを特徴と
している。
【0007】
【作用】本発明は、上記した構成をもって下記に示す作
用をなす。すなわち、本発明は薄板あるいは帯板などの
板材Aから、図1に示すように小片の分割形状を持つ分
割環形状物a1に打ち抜き形成され(一般的には打ち抜
きと同時に該打ち抜き型内で絞り加工を施す)、この分
割環形状物a1を溶接あるいは接着等の固着手段を用い
て環形状に形成一体化せしめて剛性の高い補強環1を造
形する。この後、所望の形状のシール部2を金型等用い
て成型固着し全体精度の高いオイルシールを得る。
【0008】
【実施例】本発明を実施するに、分割環形状物a1を歩
留まり効率良く打ち抜く配置組合せとしては、図1に示
したような互いに千鳥形状に向き合わせた形状の他、一
方向に整列配置するとか、逆並列配置など様々な組合せ
が可能であり、また、図1で示した2分割形状に限ら
ず、図示していないが3分割、4分割等の多数分割形状
に造形しても差し支えない。
【0009】次に、前記分割環形状物a1を環形状に一
体化せしめる固着手段に関しては、互いの部材を溶かし
て固着せしめる溶接法、固着力を持たせた部材を間に挟
んで一体化するサンドイッチ法、さらにベルト、リン
グ、かすがい等の取付け部材を用いる取付け部材固定
法、あるいは互いに引っ掛る係合部を造形しこれをカシ
メて固着するカシメ法など多くの固定手段が存在する。
【0010】このようにして形成された補強環1へシー
ル部2を造形するには、該補強環1に表面整え、脱脂、
接着剤塗布等の下地処理をなし、所望形状のシール部2
を刻んだ金型内に弾性体生地と共に投入せしめて加硫成
型せしめるのが多く用いられている一体成型方法であ
る。勿論、合成樹脂にて形成されるシール部2において
は、その形状に適した一般に知られている公知の成型方
法の一つを選択して形成すれば良い。
【0011】
【発明の効果】本発明によると、小片の分割形状に造形
したことで分割環形状物a1を効率良く打ち抜き形成す
ることができるので高い歩留まりを示し、多数分割形状
ではさらなる高歩留まりを得ることが可能となる。この
分割環形状物a1の絞り加工においては、周形状を持た
ない分割形故その絞りによる内部応力が吸収・解放され
るので歪の出ない補強環1が得られる。このようにして
形成された分割環形状物a1はその分割形状によって外
内径寸法及び平面度に精度の高い補強環1となり、これ
に成型一体化されるシール部2の接触精度を高め耐久性
の良いオイルシールを提供できる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明の実施をなす過程を示した斜視図であ
る。
【図3】本発明を使用しない従来の打ち抜き形状を示す
平面図である。
【図4】図3によって形成された補強環の形状を示す断
面図である。
【図5】一般的なオイルシールを示す断面図である。
【0013】
【符号の説明】
A 板材 1 補強環 a1 分割環形状物 2 シール部 a2 外径欠け補強環

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強環を有し、該補強環に弾性体よりな
    るシール部を設けてなるオイルシールにおいて、複数の
    分割環形状物を板材から打ち抜き造形した後、その各各
    を接合一体化して環状の補強環を得、前記補強環へシー
    ル部を設けたことを特徴とするオイルシール。
  2. 【請求項2】 補強環を有し、該補強環に弾性体よりな
    るシール部を形成したオイルシールの製造方法におい
    て、複数の分割環形状物を板材から打ち抜き造形した
    後、その各各を接合一体化して環状の補強環を形成し、
    前記補強環へシール部を成型せしめたことを特徴とする
    オイルシールの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8616557B2 (en) 2011-10-06 2013-12-31 Federal-Mogul Corporation Multilayer gasket with segmented integral stopper feature

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8616557B2 (en) 2011-10-06 2013-12-31 Federal-Mogul Corporation Multilayer gasket with segmented integral stopper feature

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