JPH0622089U - ドアトリムのポケットリッド - Google Patents
ドアトリムのポケットリッドInfo
- Publication number
- JPH0622089U JPH0622089U JP6114792U JP6114792U JPH0622089U JP H0622089 U JPH0622089 U JP H0622089U JP 6114792 U JP6114792 U JP 6114792U JP 6114792 U JP6114792 U JP 6114792U JP H0622089 U JPH0622089 U JP H0622089U
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- JP
- Japan
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- lid
- door trim
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- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】閉蓋時に車室側に向かって略水平に突出するよ
うに設けられたポケットリッドであるにも拘らず、車幅
方向の衝撃力が作用しても乗員の安全性を確保するよう
にする。 【構成】アームレスト部7の連通口11に、ポケットボ
ックス13の開口15を開閉するようにポケットリッド
17を配設する。該ポケットリッド17のリッドインナ
ーコア21とリッドアウターコア25に、リッドインナ
ーコア21あるいはリッドアウターコア25が車幅方向
の衝撃力を受けるとこれらリッドコア21,25を破壊
せしめる切欠部37をそれぞれ設ける。リッドインナー
コア21とリッドアウターコア25が破壊されるとポケ
ットリッド17がその形状を保持したまま乗員Dに当た
ることがない。
うに設けられたポケットリッドであるにも拘らず、車幅
方向の衝撃力が作用しても乗員の安全性を確保するよう
にする。 【構成】アームレスト部7の連通口11に、ポケットボ
ックス13の開口15を開閉するようにポケットリッド
17を配設する。該ポケットリッド17のリッドインナ
ーコア21とリッドアウターコア25に、リッドインナ
ーコア21あるいはリッドアウターコア25が車幅方向
の衝撃力を受けるとこれらリッドコア21,25を破壊
せしめる切欠部37をそれぞれ設ける。リッドインナー
コア21とリッドアウターコア25が破壊されるとポケ
ットリッド17がその形状を保持したまま乗員Dに当た
ることがない。
Description
【0001】
本考案は、ドアトリムのポケットリッドに係り、とくに車幅方向の衝撃力に対 する安全対策に関する。
【0002】
一般に、ドアトリムのポケットリッドは、実開平1−116726号公報に開 示されているように、ドアトリムの一部に車室側に膨出したアームレスト部が形 成され、該アームレスト部には小物を収納するポケットボックスが配設されてい る。ポケットボックスの開口がアームレスト部の上部において車室に連通し、上 記開口にはポケットリッドが開閉可能に配設されており、該ポケットリッドは閉 蓋時に車室側に向かって略水平に突出するようになっている。そして、ポケット リッドは蓋としての機能を有すると共に肘掛けとしての機能をも有するようにな っている。一般に、ポケットリッドは、剛性を有する基材でその形状が保持され ている。
【0003】
ところで、ポケットリッドには、ドアパネルに側方から他の車両が衝突した時 (側突時)等において車幅方向の衝撃力が作用するが、ポケットリッドが閉蓋時 に車室側に向かって略水平に突出するように設けられていると、ドアトリムに車 幅方向の衝撃力が作用する時には、ポケットリッドが乗員に当たって乗員の安全 性を損なう可能性があった。
【0004】 本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであって、閉蓋時に車室側に向かっ て略水平に突出するように設けられたポケットリッドであるにも拘らず、車幅方 向の衝撃力が作用しても乗員の安全性を確保することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案が講じた手段は、基材が車幅方向の衝撃力 を受けると該基材を破壊せしめる脆弱部を該基材に設けたものである。
【0006】 具体的には、本考案が講じた手段は、ドアトリムに設けられたポケットボック スの上部の開口を開閉するように設けられ、閉蓋時に車室側に向かって略水平に 突出するドアトリムのポケットリッドを対象とし、該ポケットリッドの形状を保 持する基材に、該基材が車幅方向の衝撃力を受けると該基材を破壊せしめる脆弱 部が設けられた構成とする。
【0007】
上記の構成により、本考案では、ポケットボックスを開閉するポケットリッド が基材によって形状が保持されているが、該基材が車幅方向の衝撃力を受けると 該基材を破壊せしめる脆弱部が該基材に設けられているため、側突時等において 車幅方向の衝撃力がポケットリッドの基材に作用し、たとえ該ポケットリッドが 乗員に当たったとしても基材が破壊するので、ポケットリッドがその形状を保持 したまま乗員に当たることがなく、乗員の安全性を確保することができる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
【0009】 図1〜図3は本考案の実施例のポケットリッドを示す。図2に示すように、ド アパネル1の車室側にドアトリム3が設けられ、該ドアパネル1とドアトリム3 との間には内部空間Aが形成されている。ドアトリム3には、図1に示すように 、その中央部に車外側に窪む凹部5と、該凹部5の下方に連続し、かつ車室側に 膨出したアームレスト部7とが形成されている。該アームレスト部7の上部は凹 部5から車室側に略水平に突出する段部9が形成されている。
【0010】 図2に示すように、該段部9にはドアトリム開口部11が形成され、ドアトリ ム開口部11には有底(図示せず)のポケットボックス13が挿入配設され、さ らに、ポケットボックス13の上部には車室空間Bからポケットボックス13の 内部に収納物を出し入れするための開口15が形成されている。
【0011】 また、アームレスト部7には、ポケットボックス13の開口15を開閉するよ うにポケットリッド17が配設され、該ポケットリッド17は閉蓋時に車室側に 向かって略水平に突出するように配置されている。
【0012】 該ポケットリッド17は、上記ポケットボックス13の蓋としての機能と、肘 掛けとしての機能とを有するようになっており、蓋部19と、基材としてのリッ ドインナーコア21とが内部にヒンジアーム取付用空間Cを形成するように接合 されている。蓋部19は、表皮材23と、基材としてのリッドアウターコア25 と、表皮材23とリッドアウターコア25との間に一体に成形されたクッション 材27とより構成されている。上記リッドインナーコア21とリッドアウターコ ア25とは、硬質の合成樹脂からなる剛性の素材で形成されて、乗員Dが肘を乗 せた時にも壊れずにポケットリッド17の形状を保持できるようになっている。
【0013】 上記ポケットリッド17のヒンジアーム取付用空間Cには、ヒンジアーム29 の一端部が挿入されてリッドアウターコア25にボルト31で連結されている一 方、他端部がドアトリム3の裏面側(車外側)に突設されたボス33に連結され ており、該ヒンジアーム29によってポケットリッド17は開閉可能に構成され ている。また、ヒンジアーム29の他端部にはポケットリッド17を開蓋方向に 付勢するばね35が配設されている一方、ポケットリッド17とポケットボック ス13との対応する部位には、図示しないが、ポケットリッド17を閉蓋状態に 保持するロック手段が配設されている。
【0014】 本考案の特徴として、上記リッドインナーコア21とリッドアウターコア25 とには、図2に示すように、リッドインナーコア21あるいはリッドアウターコ ア25が車幅方向の衝撃力を受けると該リッドインナーコア21とリッドアウタ ーコア25とをそれぞれ折曲して破壊せしめる脆弱部としての切欠部37,37 が設けられており、該切欠部37は車両の前後方向に向かって溝状に形成されて いる。
【0015】 側突時等、車幅方向の衝撃力を受けた時における、上記ポケットリッド17の 作動について説明する。 図3に示すように、車幅方向の衝撃力によってドアパネル1が変形し、変形し たドアパネル1がヒンジアーム29を車室側に押し込む。このため、ロック手段 は破壊されて、ポケットリッド17が乗員Dの側部に当たる。この時、ポケット リッド17の切欠部37が破壊され、リッドインナーコア21は完全に破断する と共に、リッドアウターコア25はく字状に屈曲する。このため、車幅方向の衝 撃力がそのままの大きさで乗員Dに作用することがない。
【0016】 したがって、本実施例によれば、ポケットリッド17の形状を保持するリッド インナーコア21とリッドアウターコア25とに、リッドインナーコア21ある いはリッドアウターコア25が車幅方向の衝撃力を受けると該両リッドコア21 ,25を破壊せしめる切欠部37が設けられているので、側突時等においてポケ ットリッド17をく字状に変形させることができ、ポケットリッド17による乗 員Dの安全性を確保することができる。
【0017】 なお、脆弱部は、上記実施例の切欠部37以外、例えば、薄肉部または複数の 小孔であってもよい。
【0018】 また、切欠部37は、衝撃力が作用した後、ポケットリッド17がまだロック 手段でドアトリム3に係止されている段階で破壊されるようにしてもよい。
【0019】 また、上記ポケットリッド17の基材は、リッドインナーコア21とリッドア ウターコア25とによって構成されているが、これに代えてリッドインナーコア 21を省略してもよい。
【0020】
以上のように、本考案によれば、ポケットリッドの形状を保持する基材に、該 基材が車幅方向の衝撃力を受けると該基材を破壊せしめる脆弱部が設けられてい るので、側突時等においてもポケットリッドによる乗員の安全性を確保すること ができる。
【図1】本考案の一実施例に係るドアトリムのポケット
リッドが適用されたドアトリムの斜視図である。
リッドが適用されたドアトリムの斜視図である。
【図2】上記ドアトリムの断面図である。
【図3】上記ドアトリムであって、ポケットリッドに車
幅方向の衝撃力が作用した時の断面図である。
幅方向の衝撃力が作用した時の断面図である。
3 ドアトリム 13 ポケットボックス 15 ポケットボックスの開口 21 リッドインナーコア(基材) 25 リッドアウターコア(基材) 37 切欠部(脆弱部)
Claims (1)
- 【請求項1】 ドアトリムに設けられたポケットボック
スの上部の開口を開閉するように設けられ、閉蓋時に車
室側に向かって略水平に突出するドアトリムのポケット
リッドであって、 該ポケットリッドの形状を保持する基材に、該基材が車
幅方向の衝撃力を受けると該基材を破壊せしめる脆弱部
が設けられていることを特徴とするドアトリムのポケッ
トリッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6114792U JP2561782Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ドアトリムのポケットリッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6114792U JP2561782Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ドアトリムのポケットリッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622089U true JPH0622089U (ja) | 1994-03-22 |
JP2561782Y2 JP2561782Y2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=13162711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6114792U Expired - Lifetime JP2561782Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ドアトリムのポケットリッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561782Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014213699A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | トヨタ紡織株式会社 | ドアトリム |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6114792U patent/JP2561782Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014213699A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | トヨタ紡織株式会社 | ドアトリム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2561782Y2 (ja) | 1998-02-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970930 |